JPH09228822A - 内燃機関の消音器 - Google Patents
内燃機関の消音器Info
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- JPH09228822A JPH09228822A JP8034088A JP3408896A JPH09228822A JP H09228822 A JPH09228822 A JP H09228822A JP 8034088 A JP8034088 A JP 8034088A JP 3408896 A JP3408896 A JP 3408896A JP H09228822 A JPH09228822 A JP H09228822A
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- absorbing material
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Abstract
音性に優れた内燃機関の消音器を提供すること。 【解決手段】 この消音器1は、複数個の開口部を持っ
た金属製の内筒2と、その周囲に配設された無機繊維質
吸音材と、吸音材の外側を覆う金属シェル3とからな
る。無機繊維質吸音材の内筒2側に、線径が0.1〜
0.3mm、メッシュが40〜100の織金網40を配
する。その織金網40の外側に、平均繊維径が3.5〜
8μmで、かつ44μm以上の粒子状物含有率が10%
以下である結晶質アルミナファイバーマット43を配す
る。
Description
等の内燃機関の消音器に関する。
には消音器が設けられ、そこでは排気中に含まれる騒音
成分を減衰させる消音処理が行われている。
を減衰させる消音器としては、各種の構造のものが知ら
れており、エンジンの大きさ等、各種の条件に応じて適
当な構造のものが使用されている。また、排気中に含ま
れる騒音成分の内、高い周波数の騒音成分を減衰させる
ための消音器としては、例えば図2に示されるものがあ
る。この消音器1では、小孔が穿設された金属管(内
筒)2の周囲に繊維状の吸音材を配設した構造のものが
知られている。なお、同図において3は金属シェルであ
る。
は、高温の排気の流通に伴う圧力衝撃が金属管2の小孔
に集中する。このため、吸音材としてガラス繊維41な
どを使用した場合、近年の排気ガス温度の上昇に伴い、
耐熱性の低いガラス繊維41が溶融収縮し、ビーズ状に
なる。また、熱間での繊維強度の劣化から、振動や排気
ガスの脈動によってガラス繊維が小孔より外気へ飛散す
る。従って、以上のことから吸音効果が著しく減少して
しまうという問題を有していた。
として、実開昭61−59819号公報や実公平6−1
9785号公報に開示されたものがある。これらの公報
では、小孔が穿設された金属管と吸音材との間にステン
レスウール42や金網製のクッション材を介在させるこ
とが提案されている(図2参照)。
れも騒音成分を減衰させるためのものあるため、前記ス
テンレスウールや金網製のクッション材は連続気孔とな
っている。よって、これらはガラス繊維層を熱的に保護
しうるものではない。また、熱間において金属製のクッ
ション材は軟化することから、クッション材としての効
果は極めて低い。従って、前記従来の消音器には、長期
間にわたり騒音成分を減衰させることは困難であるとい
う欠点があった。
ミナセラミックファイバーや結晶質アルミナファイバー
に代替することにより、耐熱性を向上させる、という考
案も開示されている。しかし、シリカ−アルミナセラミ
ックファイバーはショットとよばれる粒子状物を50%
近くふくんでおり、前記ショットが振動により、吸音材
内部で運動し吸音材に穴が開くという問題がある。ま
た、汎用の結晶質アルミナファイバーは、従来1400
℃前後の高温窯炉の断熱材として使用される耐火断熱材
で、平均繊維径が2.7〜3.2μmであり、従来のガ
ラス繊維の平均繊維径約9μmに比較し、径が細かく真
比重が高い。このため、通気抵抗が高くなり、特に高周
波側の吸音率が著しく低いという問題が生じていた。
バーの充填密度を高くする方法がある。しかし、充填密
度を高くすると、吸音層としての質量が高くなり、騒音
が吸音層に入りにくくなる為、全体の吸音率が低下する
という問題があった。
であり、その目的は、熱や振動に対する耐久性及び長期
にわたる消音性に優れた内燃機関の消音器を提供するこ
とにある。
めに、請求項1に記載の発明では、複数個の開口部を持
った金属製の内筒と、その周囲に配設された無機繊維質
吸音材と、前記吸音材の外側を覆う金属シェルとからな
る内燃機関の消音器において、前記無機繊維質吸音材の
内筒側に、線径が0.1〜0.3mm、メッシュが40
〜100の織金網を配し、その織金網の外側に、平均繊
維径が3.5〜8μmで、かつ44μm以上の粒子状物
含有率が10%以下である結晶質アルミナファイバーマ
ットを配したことを特徴とする内燃機関の消音器をその
要旨とする。
る。即ち、排気ガスの温度の高い部分での熱劣化が防が
れ、また、織金網により振動や排気ガスの脈動による無
機繊維の飛散が防がれる。更に、44μm以上の粒子状
物含有率を10%以下にすることにより、結晶質アルミ
ナファイバーマット内部の振動による劣化が防がれる。
このため、長期間にわたり消音性が保たれ、かつ大気中
への繊維状物の飛散も防止される。
形態を図1に基づき詳細に説明する。織金網40は、線
径が0.1〜0.3mmで、網目が40〜100メッシ
ュである。線径が0.1mm未満の場合、柔軟性には優
れるものの、排気ガスの高温化に伴い、溶損してしまい
耐久性が不十分である。
優れるが、柔軟性が劣り、加工性が悪くなる。また、網
目を40〜100メッシュにした場合、開口面積が減少
し、吸音率が低下してしまう。
が好ましい。また、網目が40メッシュより粗いと、無
機繊維質吸音材が自動車の振動や排気流等により、前記
網目から脱落して飛散してしまう。一方、100メッシ
ュより細かくなると、排気中に含まれる騒音成分を反射
させて、消音効果が低減する。網目は、50〜80メッ
シュが好ましい。
すると、ステンレス系のものが好ましい。次いで、アル
ミナファイバーマット層43を構成するアルミナファイ
バーの平均繊維径は、3.5〜8μmの範囲にある。つ
まり、平均繊維径が3.5μm未満の場合、通気抵抗が
高くなり高周波側の吸音率が低下する。一方、8μmを
越えると、嵩密度が低くなることで、通気抵抗も低くな
り低周波側の吸音率が低下する。平均繊維径は、3.5
〜5μmが好ましい。
0%より多く含むと、前述したシリカ−アルミナセラミ
ックファイバーのように、振動によって穴があく。この
ため、44μm以上の粒子状物含有率は、10%以下で
あることが必要である。
持った金属製の内筒2と金属シェル(アウターシェル)
3との空間に組み付けられており、平均嵩密度は、0.
05〜0.30g/cm3 の範囲である。
/cm3 の範囲であることが好ましい。その理由は、平
均嵩密度が0.05g/cm3 未満であれば、耐久性に
問題を生じるからである。一方、0.30g/cm3 よ
り大きければ、消音効果をそれほど期待できないからで
ある。なお、前記無機繊維質吸音材を1%以上の平均圧
縮率で組み付けることにより、その無機繊維質吸音材を
効果的に固定することができる。よって、自動車の振動
や排気流等により、無機繊維質吸音材の位置がずれた
り、粉化することを有効に防止することができる。
カ−アルミナ、ガラス、のグループから選ばれる1種以
上の繊維材料を用いて、繊維単独もしくはその他の無機
及び有機材料との複合によりなるものである。
を持った金属製の内筒2側、即ち排気ガス側には、当然
結晶質アルミナファイバーマット43からなる層を設け
る必要がある。なお、この外側にはガラス繊維マット4
2からなる層を設けることが好ましい。
m、開口率20%、開口径5mmのSUS304パンチン
グパイプに、線径が0.12mm、メッシュ数80のS
US304の織金網40を巻き付け、更に、無機繊維質
吸音材としてアルミナ含有率80%、シリカ含有率20
%、平均繊維径4.5μmの結晶質アルミナファイバー
マット43を厚み40mm、充填嵩密度0.10g/c
m3 とし、厚さが0.6mmのアルミメッキ鋼板(SA
CD80)を使用した金属シェル3で被覆して消音器1
を作製した。
リンエンジンの排気管に連設して、前記エンジンを毎分
4000回転で運転し、この間に排気管からの騒音を測
定した。その結果を表1に示す。表に示す値は、排気管
から後ろに1m離れた位置で測定した騒音の値である。
その走行後における排気管からの騒音を測定した結果及
び吸音材の重量損失割合を表に示す。 〔実施例2〕金属シェル3及び金属製の内筒2は、実施
例1のそれと同じである。また、無機繊維質吸音材とし
ては、内筒2側に平均繊維径が4.5μmの結晶質アル
ミナファイバーマット43の厚みを10mm、嵩密度を
0.10g/cm3 とし、その外側20mmを充填嵩密
度0.15g/cm3 でEガラス繊維マット42で被覆
したものを使用した。そして、これを用いて実施例1と
同様の測定を行った。その結果を表1に示す。 〔比較例1〕実施例1と金属シェル3及び金属製の内筒
2は同じである。無機繊維質吸音材としては、平均繊維
経9μm、充填嵩密度0.15g/cm3 のEガラス繊
維マット42を使用し、吸音材の飛散防止として内筒2
側にステンレスウール(SUS304)を厚み5mm、
充填嵩密度0.56g/cm3 で配置した。そして、こ
れを用いて、実施例1と同様の測定を行った。その結果
を表1に示す。 〔比較例2〕実施例1と金属シェル3及び金属製の内筒
2は同じである。平均繊維径が4.5μm、充填嵩密度
0.10g/cm3 の結晶質アルミナファイバーマット
43を使用し、吸音材飛散防止材として線径0.15m
m、メッシュ数30の織金網40を配置した。そして、
これを用いて実施例1と同様の測定を行った。その結果
を表1に示す。 〔比較例3〕実施例1と金属シェル3及び金属製の内筒
2等の構成は同じである。平均繊維径が2.9μm、充
填嵩密度0.10g/cm3 の結晶質アルミナファイバ
ーマット43を使用した。そして、実施例1と同様の測
定を行った。その結果を表1に示す。 〔比較例4〕実施例1と金属シェル3及び金属製の内筒
2等の構成は同じである。平均繊維径が9μmの結晶質
アルミナファイバーマット43を使用し、実施例1と同
様の消音器の作製を試みた。しかし、前記結晶質アルミ
ナファイバーマット43の繊維径が太い為、充填嵩密度
が0.06g/cm3 となる程度までしかそれを充填す
ることができなかった。この消音器を用いて実施例1と
同様の測定を行った結果を表1に示す。
徴的な作用効果を列挙する。 (イ)本実施形態にかかる内燃機関の消音器1は、無機
繊維質吸音材の内筒2側に、線径が0.1〜0.3m
m、メッシュが40〜100の織金網40を配し、その
外側に平均繊維径が3.5〜8μmで、かつ44μm以
上の粒子状物含有率が10%以下である結晶質アルミナ
ファイバーマット43を用いている。これにより、排気
ガスの温度の高い部分での熱劣化を防ぎ、また、織金網
40により振動や排気ガスの脈動による無機繊維の飛散
を防ぐことができる。更に、44μm以上の粒子状物含
有率を10%以下にすることにより、結晶質アルミナフ
ァイバーマット43内部の振動による劣化を防ぐことが
可能となり、長期間消音性を保ち、かつ大気中への繊維
状物の飛散のない優れた内燃機関の消音器1を提供する
ことができる。
ミナファイバーマット43の外側に、さらにEガラス繊
維マット42を被覆したものとしている。このようにす
ると、熱や振動に対する耐久性及び長期にわたる消音性
によりいっそう優れた消音器1を得ることができる。
熱や振動に対する耐久性及び長期にわたる消音性に優れ
た内燃機関の消音器を提供することができる。
の内筒、3・・・金属シェル、40・・・織金網、41
・・・ステンレスウール、42・・・ガラス繊維マッ
ト、43・・・結晶質アルミナファイバーマット。
Claims (1)
- 【請求項1】複数個の開口部を持った金属製の内筒と、
その周囲に配設された無機繊維質吸音材と、前記吸音材
の外側を覆う金属シェルとからなる内燃機関の消音器に
おいて、 前記無機繊維質吸音材の内筒側に、線径が0.1〜0.
3mm、メッシュが40〜100の織金網を配し、 その織金網の外側に、平均繊維径が3.5〜8μmで、
かつ44μm以上の粒子状物含有率が10%以下である
結晶質アルミナファイバーマットを配したことを特徴と
する内燃機関の消音器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8034088A JPH09228822A (ja) | 1996-02-21 | 1996-02-21 | 内燃機関の消音器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8034088A JPH09228822A (ja) | 1996-02-21 | 1996-02-21 | 内燃機関の消音器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09228822A true JPH09228822A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=12404526
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8034088A Pending JPH09228822A (ja) | 1996-02-21 | 1996-02-21 | 内燃機関の消音器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09228822A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005028823A1 (en) * | 2003-09-19 | 2005-03-31 | Young Bae You | Muffler for vehicle |
JP2007332531A (ja) * | 2001-07-23 | 2007-12-27 | Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp | アルミナ繊維集合体 |
CN108799686A (zh) * | 2018-08-30 | 2018-11-13 | 江苏华强新能源科技有限公司 | 用于燃机水洗系统排水管路的消声装置 |
-
1996
- 1996-02-21 JP JP8034088A patent/JPH09228822A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007332531A (ja) * | 2001-07-23 | 2007-12-27 | Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp | アルミナ繊維集合体 |
JP4535101B2 (ja) * | 2001-07-23 | 2010-09-01 | 三菱樹脂株式会社 | アルミナ繊維集合体 |
WO2005028823A1 (en) * | 2003-09-19 | 2005-03-31 | Young Bae You | Muffler for vehicle |
CN108799686A (zh) * | 2018-08-30 | 2018-11-13 | 江苏华强新能源科技有限公司 | 用于燃机水洗系统排水管路的消声装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040916 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040928 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050222 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050712 |