JPH09228738A - 金属製ドア枠 - Google Patents

金属製ドア枠

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JPH09228738A
JPH09228738A JP3370696A JP3370696A JPH09228738A JP H09228738 A JPH09228738 A JP H09228738A JP 3370696 A JP3370696 A JP 3370696A JP 3370696 A JP3370696 A JP 3370696A JP H09228738 A JPH09228738 A JP H09228738A
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JP
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frame
door
plate portion
surface plate
flange
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JP3370696A
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English (en)
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O Raff Robert
ロバート・オー・ラッフ
Updike Jack
ジャック・アップダイク
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SUCHIIRUKURAFUTO Manufacturing CO
Steelcraft Manufacturing Co
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SUCHIIRUKURAFUTO Manufacturing CO
Steelcraft Manufacturing Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】縦枠と鴨居枠とを溶接によらずに簡単な作業で
結合して、容易に能率良く組立てることができる金属製
ドア枠を提供する。 【解決手段】縦枠10に、その内面板部11の端部と前後面
板部12,13の端部から突出する爪板16,17とを設けると
ともに、鴨居枠20の内面板部21の突出部21a とフランジ
部24の端部とにスリット26,27を設け、一対の縦枠10と
鴨居枠20とを、それぞれの前後面板部の傾斜縁を互いに
突き合わせ、縦枠10の内面板部11および戸当り凸部15の
端縁を鴨居枠20の内面板部21および戸当り凸部25の端部
の突出部に当接させるとともに、各爪板16,17前記スリ
ット26,27に挿入して組合わせ、各爪板16,17を鴨居枠
20の内面板部21の裏面とフランジ部24の外面とにそれぞ
れ折り重ねることによって縦枠10と鴨居枠20とを結合す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉄筋入りコンリ
クート壁のドア取付け用開口部に据付けられる金属製ド
ア枠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄筋入りコンリクート壁のドア取付け用
開口部に据付けられる金属製のドア枠は、戸当り凸部を
形成したチャンネル材からなる一対の縦枠および鴨居枠
と、前記一対の縦枠の下端部の間に配置される敷居材
と、前記縦枠と鴨居枠を前記コンリクート壁のドア取付
け用開口部に突出している鉄筋に支持させるための複数
の鉄筋溶接用アンカー部材とからなっている。なお、上
記縦枠と鴨居枠には、鋼製のものが用いられており、敷
居材には、硬質なステンレス鋼製のものが用いられてい
る。
【0003】このドア枠は、従来、一対の縦枠と鴨居枠
の複数箇所に、上記コンリクート壁のドア取付け用開口
部に突出している鉄筋の位置に合わせて上記アンカー部
材を溶接し、アンカー部材を溶接した一対の縦枠および
鴨居枠と、敷居材とを1つのセットとして出荷されてお
り、据付け現場において、一対の縦枠と鴨居枠とを、各
縦枠の上端に前記鴨居枠の両端を突き合わせてこれらの
枠の内側から溶接することにより組立てられている。
【0004】また、上記ドア枠には、敷居材を縦枠に固
定するタイプのものと、敷居材を縦枠に固定しないタイ
プのものとがあり、前者のタイプのドア枠では、敷居材
の両端を、各縦枠の下端部に溶接またはボルト止めして
取付けている。
【0005】上記ドア枠は、上記コンリクート壁のドア
取付け用開口部に、その部分のコンクリート床に設けた
溝部に敷居材の下部を挿入して配置され、この敷居材を
前記溝部内に露出させた鉄筋または溝底部に設けたアン
カーボルトに溶接するとともに、各縦枠および鴨居枠の
外側に取付けた各アンカー部材に、コンリクート壁から
その開口部に突出している鉄筋を溶接して、前記開口部
に据付けられる。
【0006】そして、このドア枠は、その据付け後に、
前記コンクリート床の溝部を、敷居材の上面の踏板部の
下のレベルまでモルタルまたはコンクリートで充填し、
コンリクート壁の開口部と各縦枠および鴨居枠との間の
空隙を、モルタルで充填するか、あるいはモルタルの充
填後さらに発泡ウレタンで充填して固定される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のドア枠は、一対の縦枠と鴨居枠とを溶接により結合す
るものであるため、ドア枠の組立てが面倒で非能率であ
った。
【0008】この発明は、縦枠と鴨居枠とを溶接によら
ずに簡単な作業で結合して、容易に能率良く組立てるこ
とができる金属製ドア枠を提供することを目的としたも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の金属製ドア枠
は、ドア枠の内周面を構成する内面板部と、この内面板
部の両側からドア枠の外周方向に折曲されてドア枠の前
面および後面を構成する前面板部および後面板部と、こ
の前面板部および後面板部の外縁からそれぞれ前記内面
板部の中央方向に折曲されたフランジ部とを有し、前記
内面板部の後縁側をその全長にわたって表面方向に突出
させて戸当り凸部を形成したチャンネル材からなり、そ
の前面板部と後面板部の上端縁をそれぞれその外側縁か
ら内側縁に向かって下方に傾斜する傾斜縁とした一対の
縦枠と、ドア枠の内周面を構成する内面板部と、この内
面板部の両側からドア枠の外周方向に折曲されてドア枠
の前面および後面を構成する前面板部および後面板部
と、この前面板部および後面板部の外縁からそれぞれ前
記内面板部の中央方向に折曲されたフランジ部とを有
し、前記内面板部の後縁側をその全長にわたって表面方
向に突出させて戸当り凸部を形成したチャンネル材から
なり、その前面板部と後面板部の両端縁をそれぞれ前記
縦枠の前面板部および後面板部の上端縁に沿った傾斜縁
とした鴨居枠と、前記一対の縦枠の下端部の間に配置さ
れる敷居材と、前記縦枠および鴨居枠の前後のフランジ
部の間に、この両フランジ部に支持させて設けられる複
数の鉄筋溶接用アンカー部材とで構成されるものであっ
て、前記縦枠と鴨居枠とのうちの一方の枠の戸当り凸部
の端部を、他方の枠の戸当り凸部の突出高さに合わせて
切欠し、前記他方の枠の内面板部および戸当り凸部の端
部には、前記一方の枠内に入り込んでその内面板部およ
び戸当り凸部の端縁に当接する突出部を形成し、前記一
方の枠に、その内面板部の端部から突出する第1の爪板
と、前面板部と後面板部の少なくとも一方の板部の端部
から突出する第2の爪板とを設けるとともに、前記他方
の枠の内面板部の前記突出部と、前後のフランジ部の少
なくとも一方の端部とに、前記一方の枠の各爪板にそれ
ぞれ対応する第1および第2の爪板係合スリットを設け
ることにより、前記一対の縦枠と前記鴨居枠とを、それ
ぞれの前面板部の傾斜縁と後面板部の傾斜縁とを互いに
突き合わせ、その一方の枠の内面板部および戸当り凸部
の端縁を他方の枠の内面板部および戸当り凸部の端部の
突出部に当接させるとともに、前記一方の枠の各爪板を
前記他方の枠の各爪板係合スリットに挿入して組合わ
せ、前記各爪板を前記他方の枠の内面板部の裏面とフラ
ンジ部の外面とにそれぞれ折り重ねることによって前記
縦枠と前記鴨居枠とを結合するようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明は、敷居材を縦枠に固定
するタイプのドア枠にも、敷居材を縦枠に固定しないタ
イプのドア枠にも適用できるが、前者のタイプのドア枠
に適用する場合は、前記敷居材の両端に爪部を突設し、
一対の縦枠の内面板部の下端部に敷居材取付け用スリッ
トを設けて、前記敷居材を、その両端を各縦枠の内面板
部に突き合わせるとともに、前記爪部を前記敷居材取付
け用スリットに挿入し、前記爪部を各縦枠の内面板部の
裏面に折り重ねることによって前記縦枠に取付けるよう
にするのが望ましい。この場合、前記敷居材が硬質なス
テンレス鋼製のものであるときは、前記敷居材の爪部
を、複数の爪片に分割するのが望ましい。
【0011】また、この発明のドア枠においては、前記
縦枠と鴨居枠とのうち、内面板部および戸当り凸部の端
部を突出させた前記他方の枠の前記戸当り凸部の端部
に、その戸当り面の高さ全体にわたる長さのスリットを
設け、戸当り凸部の端部を切欠した前記一方の枠の内面
板部の端部には、その戸当り凸部側の縁部に、前記スリ
ットに嵌入する遮光片を突設するのが望ましい。
【0012】さらに、上記アンカー部材は、縦枠および
鴨居枠の前後のフランジ部の間の間隔より小さい幅を有
するプレートの長さ方向の両端部にそれぞれ、前記フラ
ンジ部の表裏面のうちの一方の面に接するフランジ受け
片と、前記フランジ部の他方の面に接して前記フランジ
受け片との間に前記フランジ部を挟持するフランジ挟持
片を設けたものであって、その長さ方向を前記縦枠およ
び鴨居枠の長さ方向に向けた姿勢で前記前後のフランジ
部の間に挿入して回動することにより、前記フランジ受
け片とフランジ挟持片を前記フランジ部に係合させて取
付けられるものが好ましい。
【0013】
【実施例】図1〜図11はこの発明の第1の実施例を示
しており、この実施例のドア枠は、一対の縦枠10およ
び鴨居枠20と、前記一対の縦枠10の下端部の間に配
置される敷居材30と、前記縦枠10と鴨居枠20をコ
ンリクート壁のドア取付け用開口部に突出している鉄筋
に支持させるための複数の鉄筋溶接用アンカー部材40
とからなっている。
【0014】図1はドア枠を構成する一対の縦枠10お
よび鴨居枠20と敷居材30の斜視図、図2はドア枠を
組立てるともに各縦枠10および鴨居枠20に上記アン
カー部材40を取付けた状態の斜視図である。
【0015】まず、一対の縦枠10と鴨居枠20につい
て説明する。図3は一方の縦枠10の上端部および鴨居
枠20の一端部の拡大斜視図、図4は前記縦枠10と鴨
居枠20とを組合わせた状態およびこれらを結合した状
態の斜視図、図5は結合された縦枠10と鴨居枠20を
図4(b)の矢印V方向から見た図である。
【0016】図3〜図5のように、上記一対の縦枠10
はそれぞれ、ドア枠の内周面を構成する内面板部11
と、この内面板部11の両側からドア枠の外周方向に折
曲されてドア枠の前面および後面を構成する前面板部1
2および後面板部13と、この前面板部12および後面
板部13の外縁からそれぞれ前記内面板部11の中央方
向に折曲されたフランジ部14とを有し、前記内面板部
11の後縁側をその全長にわたって表面方向に突出させ
て戸当り凸部15を形成した形状の金属製チャンネル材
を、ドア枠の高さに応じた所定の長さに切断したもので
ある。
【0017】また、上記鴨居枠20は、上記縦枠10に
用いたものと同じ形状および板厚のチャンネル材、すな
わち、ドア枠の内周面を構成する内面板部21と、この
内面板部21の両側からドア枠の外周方向に折曲されて
ドア枠の前面および後面を構成する前面板部22および
後面板部23と、この前面板部22および後面板部23
の外縁からそれぞれ前記内面板部21の中央方向に折曲
されたフランジ部24とを有し、前記内面板部11の後
縁側をその全長にわたって表面方向に突出させて戸当り
凸部25を形成した形状の金属製チャンネル材を、ドア
枠の幅に応じた所定の長さに切断したものである。
【0018】上記一対の縦枠10の前面板部12と後面
板部13の上端縁はそれぞれ、その外側縁から内側縁に
向かって45°の角度で下方に傾斜する傾斜縁12a,
13aとされており、鴨居枠20の前面板部22と後面
板部23の両端縁はそれぞれ、その外側縁から内側縁に
向かって鴨居枠の中央方向に45°の角度で切欠され、
上記縦枠10の前面板部12および後面板部13の上端
縁(傾斜縁)12a,13aに沿った傾斜縁22a,2
3aとされている。
【0019】また、上記一対の縦枠10の戸当り凸部2
5の上端部は、上記鴨居枠20の戸当り凸部25の突出
高さ(内面板部21の表面からの突出高さ)に合わせて
切欠されており、前記鴨居枠20の内面板部21および
戸当り凸部25の両端部には、その前面板部22および
後面板部23の傾斜縁22a,23aと内面板21およ
び戸当り凸部25の頂面との交わり部よりも突出し、各
縦枠10内にそれぞれ入り込んでその内面板部11およ
び戸当り凸部15の端縁に当接する突出部21a,25
aが形成されている。
【0020】なお、前記突出部21a,25aは、鴨居
枠20の内面板部21から戸当り凸部25にわたる部分
を延長して形成されており、この突出部21a,25a
と、鴨居枠20の前面板部22および後面板部23の裏
面(チャンネル材の内面)との間には、後述する第2の
爪板17の挿入に対して逃げとなる間隙が確保されてい
る。
【0021】さらに、上記各縦枠10には、その内面板
部11の上端部から突出する第1の爪板16と、前面板
部12と後面板部13の両方の板部の上端部から突出す
る一対の第2の爪板17とが設けられており、鴨居枠2
0の内面板部21の突出部21aと、前後のフランジ部
24の端部には、前記縦枠10の第1および第2の爪板
16,17にそれぞれ対応する第1および第2の爪板係
合スリット26,27が設けられている。
【0022】上記第1の爪板16と、一対の第2の爪板
17のうちの前面板部12から突出する爪板17とは、
L字状に折曲された1枚の金属板の上端に形成され、後
面板部13から突出する第2の爪板17は、縦長の金属
板の上端に形成されており、これらの爪板16,17
は、その基部を縦枠10の内面板部11と前面板部12
および後面板部13の裏面にスポット溶接して取付けら
れている。すなわち、上記各爪板16,17は、縦枠1
0の内面板部11と前面板部12および後面板部13の
裏面から突出している。
【0023】また、上記各爪板係合スリット26,27
はそれぞれ、上記各爪板16がほぼ密に嵌入する幅に形
成されており、鴨居枠20の内面板部21の突出部21
aに設けられた第1の爪板係合スリット26は、その両
側縁のうちの内側(内面板部21の中央方向)のスリッ
ト縁が、縦枠10と鴨居枠20とを組み合わせたときに
縦枠10の内面板部11の裏面に一致する位置にあり、
鴨居枠20の前後のフランジ部24の端部に設けられた
第2の爪板係合スリット27は、その両側縁のうちの外
側(フランジ部24の外側縁方向)のスリット縁が、鴨
居枠20の前面板部22および後面板部23の裏面と一
致している。
【0024】なお、この実施例では、縦枠10と鴨居枠
20および上記各爪板16,17に鋼製のものを用い、
上記縦枠10を各爪板16,17を取付けた状態で塗装
するとともに、上記鴨居枠20も同じ色に塗装してい
る。
【0025】上記一対の縦枠10と鴨居枠20は次のよ
うにして結合される。まず、図4(a)に示すように、
縦枠10と鴨居枠20とを、それぞれの前面板部12,
22の傾斜縁12a,22aと後面板部13,23の傾
斜縁13a,23aとを互いに突き合わせ、前記縦枠1
0の内面板部11および戸当り凸部15の上端縁を鴨居
枠20の内面板部21および戸当り凸部25の端部の突
出部21a,25aに当接させるとともに、前記縦枠1
0の各爪板16,17を鴨居枠20の各爪板係合スリッ
ト26,27に挿入して組合わせる。
【0026】この場合、鴨居枠20のフランジ部24の
端部に設けた爪板係合スリット27に対応する爪板17
が、縦枠10の前面板部12および後面板部13の裏面
から突出しており、また、鴨居枠20の突出部21a,
25aと前面板部22および後面板部23の裏面との間
には、前記爪板17の挿入に対して逃げとなる間隙が確
保されているため、前記爪板17を、鴨居枠20の前面
板部22および後面板部23の裏面で案内させて爪板係
合スリット27に挿入することができる。
【0027】この後は、前記各爪板16,17をハンマ
ー等で叩いて折り曲げ、この各爪板16,17を図4
(b)および図5に示すように、鴨居枠20の内面板部
21の裏面とフランジ部24の外面とにそれぞれ折り重
ねてやればよく、これにより、縦枠10と鴨居枠20と
が、それぞれの傾斜縁12a,22aと13a,23a
が互いに密接し、縦枠10の内面板部11および戸当り
凸部15の上端縁が鴨居枠20の内面板部21および戸
当り凸部25の端部の突出部21a,25aに密接した
状態で結合される。
【0028】このようにして結合された縦枠10と鴨居
枠20は、縦枠10の第1の爪板16が鴨居枠20の第
1の爪板係合スリット26にほぼ密に嵌入することによ
って鴨居枠20の長さ方向へのガタつきを拘束され、さ
らに、鴨居枠20の一対の第2の爪板係合スリット26
が鴨居枠20の前面板部22および後面板部23の裏面
にそれぞれ接面するとともに第2の爪板係合スリット2
7にほぼ密に嵌入することによって各枠10,20の前
後面方向へのガタつきを拘束されるとともに、各爪板1
6,17の折り曲げによる縦枠10への鴨居枠20の端
部に押し付けによって縦枠10の長さ方向へのガタつき
を阻止されて、左右、前後および上下のいずれの方向に
もガタつきを生じることがない状態で強固に固定され
る。
【0029】次に、敷居材30について説明する。な
お、この実施例のドア枠は、上記一対の縦枠10の下端
部の間に配置する敷居材30を、その両端を縦枠10に
取付けるようにしたものである。
【0030】図6は一方の縦枠10の下端部と敷居材3
0の一端部の拡大斜視図、図7は前記縦枠10と敷居材
30とを組合わせた状態およびこれらを結合した状態の
斜視図である。
【0031】図6および図7のように、上記敷居材30
は、縦枠10の内面板部11の幅とほぼ同じ幅の踏板部
31と、この踏板部31の両側からその下面方向に折曲
された一対の脚板部32とを有する金属製チャンネル材
を、ドア枠の幅に応じた所定の長さに切断したものであ
り、その踏板部31の両端にはそれぞれ、この敷居材3
0を縦枠10の下端部に取付けるための爪部33が一体
に突設されている。この実施例では、敷居材30として
ステンレス鋼製のものを用いており、その爪部33は、
複数、例えば2つの爪片33aに分割されている。
【0032】一方、上記一対の縦枠10の内面板部11
の下端部には、その下端から上記敷居材30の高さ(脚
板部32の高さ)分だけ上方に位置させて、この内面板
部11の幅方向に沿う敷居材取付け用スリット18が設
けられており、このスリット18は、上記2つの爪片3
3aからなる爪部33がほぼ密に嵌入する幅および長さ
に形成されている。
【0033】上記敷居材30は、上記一対の縦枠10の
下端部の間に配置され、次のようにして各縦枠10と結
合される。まず、図7(a)に示すように、敷居材30
の両端を各縦枠10の内面板部11に突き合わせるとと
もに、この敷居材30の両端の爪部33を、各縦枠10
の敷居材取付け用スリット18に挿入する。
【0034】この後は、前記爪部33をハンマー等で叩
いて折り曲げ、この爪部33を図7(b)に示すよう
に、縦枠10の内面板部11の裏面に折り重ねてやれば
よく、これにより、敷居材30が、その両端を縦枠10
の内面板部11に密接させた状態で縦枠10に結合され
る。
【0035】この場合、この実施例では、前記敷居材3
0の爪部33を複数の爪片33aに分割しているため、
敷居材30が硬質なステンレス鋼製のものであっても、
前記爪部33の折り曲げを容易に行なうことができる。
【0036】一方、上記縦枠10と鴨居枠20をコンリ
クート壁のドア取付け用開口部に突出している鉄筋に支
持させるための鉄筋溶接用アンカー部材40は、前記縦
枠10の前後のフランジ部14,14間と、鴨居枠20
の前後のフランジ部24,24間に、この両フランジ部
24,24に支持させて取付けられる。
【0037】図8は上記アンカー部材40の斜視図、図
9は上記縦枠10にアンカー部材40を取付けた状態の
斜視図である。なお、図示しないが、アンカー部材40
は、鴨居枠20に対しても同様に取付けられる。
【0038】図8および図9に示すように、上記アンカ
ー部材40は、縦枠10および鴨居枠20の前後のフラ
ンジ部14,14間および24,24間の間隔より小さ
い幅を有するとともに、このフランジ部間の間隔より大
きくかつ縦枠10および鴨居枠20の前後面の板部1
2,13および23,24の裏面間の間隔より小さい長
さを有する鋼製の金属プレート41からなっている。
【0039】このプレート41の長さ方向の両端部はそ
れぞれ、その両側部と中央部とを残して切欠されてお
り、両側部に残された一対の突片はそれぞれ、上記フラ
ンジ部14,24の表裏面のうちの一方の面、例えば裏
面に接する一対のフランジ受け片42とされている。
【0040】また、プレート端部の中央部に残された片
部は、プレート41の一面側に、このプレート面から上
記フランジ部14,24の板厚分だけ浮き上がるように
曲げ加工されており、この片部は、上記フランジ部1
4,24の他方の面、つまりフランジ表面に接するフラ
ンジ挟持片43とされている。
【0041】すなわち、上記アンカー部材40は、縦枠
10および鴨居枠20の前後のフランジ部14,14間
および24,24間の間隔より小さい幅を有するプレー
ト41の長さ方向の両端部にそれぞれ、前記フランジ部
14,24の裏面に接する一対のフランジ受け片42
と、前記フランジ部14,24の表面に接して前記一対
のフランジ受け片42との間に前記フランジ部14,2
4を挟持するフランジ挟持片43を設けたものである。
【0042】なお、このアンカー部材40のプレート4
1の中央部には、アンカー部材40を回動させるための
長孔状の工具挿入孔44が設けられている。また、この
アンカー部材40の各フランジ受け片42のうち、アン
カー部材40の一方の対角線上にある2つのフランジ受
け片42はそれぞれ、その外側の角部を斜めに切り落し
た三角片状に形成されており、これらのフランジ受け片
42の切り落し縁間の距離は、縦枠10および鴨居枠2
0の前後面の板部12,13および23,24の裏面間
の間隔より小さく設定されている。
【0043】このアンカー部材40次のようにして縦枠
10および鴨居枠20に取付けられる。図10は縦枠1
0に対する上記アンカー部材40の取付け方法を示す側
面図である。
【0044】まず、図10(a)に実線で示すように、
アンカー部材40をその長さ方向を縦枠10の長さ方向
に向けた姿勢で前記縦枠10前後のフランジ部14,1
4の間に挿入し、このアンカー部材40を同図に鎖線で
示すように回動させて、その各フランジ受け片42のう
ちの上記一方の対角線上にある2つのフランジ受け片4
2をそれぞれ前後のフランジ部14,14の裏面に接面
させる。
【0045】次に、図10(b)に示すように、アンカ
ー部材40の工具挿入孔44にマイナスドライバ等の工
具50を差し込んで、アンカー部材40を図に矢印で示
す方向に回動させることにより、このアンカー部材40
の両端のフランジ挟持片43をそれぞれ前後のフランジ
部14,14の表面に係合させる。
【0046】この場合、この実施例では、アンカー部材
40の上記一方の対角線上にある2つのフランジ受け片
42の外側の角部を斜めに切り落して、これらのフラン
ジ受け片42の切り落し縁間の距離を、縦枠10の前後
面の板部12,13の裏面間の間隔より小さくしている
ため、アンカー部材40の回動に対して縦枠10の前後
面の板部12,13が障害となることはない。
【0047】この後は、アンカー部材40をさらに回動
させて、他の2つのフランジ受け片42をそれぞれ前後
のフランジ部14,14の裏面に係合させるとともに、
さらにアンカー部材40を図10(b)に示した姿勢、
つまりアンカー部材40の長さ方向が縦枠10の長さ方
向に対してほぼ直交する姿勢になるまで回動させて、そ
の取付けを終了する。
【0048】このようにして取付けられたアンカー部材
40は、その両端の一対のフランジ受け片42がそれぞ
れ、これらフランジ受け片42の間のフランジ挟持片4
3と前記フランジ部14の表面との当接反力により前記
フランジ部14の裏面に強く押し付けられて、みだりに
ずれ動くことのないように前記フランジ部14に支持さ
れる。
【0049】このアンカー部材40の取付けは、鴨居枠
20に対しても同様であり、鴨居枠20へのアンカー部
材40の取付けは、アンカー部材40をその長さ方向を
鴨居枠20の長さ方向に向けた姿勢でその前後のフラン
ジ部24,24の間に挿入して回動し、前記フランジ受
け片42とフランジ挟持片43を前記フランジ部24,
24に係合させて行なう。
【0050】上記ドア枠は、一対の縦枠10および鴨居
枠20と、敷居材30と、所定数のアンカー部材40と
を1つのセットとして生産工場から出荷され、据付け現
場において、各縦枠10と鴨居枠20とを組合わせて結
合し、前記各縦枠10の下端部の間に敷居材30を取付
けるとともに、各縦枠10および鴨居枠20の複数箇所
に上記アンカー部材40を取付けることにより組立てら
れる。
【0051】そして、組立てられたドア枠は、コンリク
ート壁のドア取付け用開口部に、その部分のコンクリー
ト床に設けた溝部に敷居材30の下部を挿入して配置さ
れ、この敷居材30を前記溝部内に露出させた鉄筋また
は溝底部に設けたアンカーボルトに溶接するとともに、
各縦枠10および鴨居枠20に取付けた各アンカー部材
40に、コンリクート壁からその開口部に突出している
鉄筋を溶接して、前記開口部に据付けられる。
【0052】この場合、上記アンカー部材40は、その
両端のフランジ受け片42とフランジ挟持片43とで縦
枠10および鴨居枠20の前後のフランジ部14,14
および24,24を挟持しているため、このアンカー部
材40を、ハンマー等で叩いて縦枠10および鴨居枠2
0の長さ方向に移動させることが可能であり、したがっ
て、上記鉄筋の溶接時に各アンカー部材40を鉄筋の位
置に合わせてやることができるから、縦枠10および鴨
居枠20にアンカー部材40を取付ける際に、各アンカ
ー部材40を鉄筋の位置に合わせて調整する必要はな
い。
【0053】また、上記開口部に据付けられたドア枠
は、その後、上記コンクリート床の溝部を、敷居材30
の上面の踏板部31の下のレベルまでモルタルまたはコ
ンクリートで充填し、その後、上記コンリクート壁の開
口部と各縦枠10および鴨居枠20との間の隙間を、モ
ルタルで充填するか、あるいはモルタルの充填後、さら
に発泡ウレタンで充填して固定される。
【0054】上記開口部と各縦枠10および鴨居枠20
との間の隙間へのモルタルの充填は、前記隙間をドア枠
およびコンリクート壁の表裏面側から型板で塞ぎ、表裏
面のいずれか一方の型板の上部に設けた開口から、前記
隙間および縦枠10と鴨居枠20の内部にモルタルを流
し込むことにより行なう。
【0055】また、発泡ウレタンの充填は、モルタルの
充填不足を補うために行なうものであり、この発泡ウレ
タンの充填は、前記モルタルの流し込み側とは反対面側
の型板の上部に設けた開口から、発泡剤を添加したウレ
タン溶液を注入することによって行なう。
【0056】上記金属製ドア枠は、一対の縦枠10と鴨
居枠20とを、それぞれの前面板部12,22の傾斜縁
12a,22aと後面板部13,23の傾斜縁13a,
23aとを互いに突き合わせ、前記縦枠10の内面板部
11および戸当り凸部15の上端縁を鴨居枠20の内面
板部21および戸当り凸部25の端部の突出部21a,
25aに当接させるとともに、前記縦枠10の各爪板1
6,17を鴨居枠20の各爪板係合スリット26,27
に挿入して組合わせ、前記各爪板16,17を鴨居枠2
0の内面板部21の裏面とフランジ部24の外面とにそ
れぞれ折り重ねることによって前記縦枠10と前記鴨居
枠20とを結合するようにしたものであるから、一対の
縦枠10の上端と鴨居枠20の両端とそれぞれ突き合わ
せて前記各爪板16,17を折り曲げるだけで縦枠10
と鴨居枠20とを互いに固定することができ,したがっ
て、縦枠10と鴨居枠20との組み立てを、溶接によら
ずに簡単に能率良く行なうことができる。
【0057】また、上記ドア枠では、敷居材30の両端
に爪部33を突設し、一対の縦枠10の内面板部11の
下端部に敷居材取付け用スリット18を設けて、前記敷
居材30を、その両端を各縦枠10の内面板部11に突
き合わせるとともに、前記爪部33を前記敷居材取付け
用スリット18に挿入し、前記爪部33を各縦枠10の
内面板部11の裏面に折り重ねることによって前記縦枠
10に取付けるようにしているため、縦枠10への敷居
材30の取付けも簡単に能率良く行なうことができる。
【0058】この場合、上記実施例では、敷居材30の
爪部33を複数の爪片33aに分割しているため、敷居
材30が硬質なステンレス鋼製のものであっても、前記
爪部33の折り曲げを容易に行なうことができる。
【0059】さらに、上記ドア枠においては、縦枠10
と鴨居枠20をコンリクート壁のドア取付け用開口部に
突出している鉄筋に支持させるための鉄筋溶接用アンカ
ー部材40に、縦枠10および鴨居枠20の前後のフラ
ンジ部14,14間および24,24の間の間隔より小
さい幅を有するプレート41の長さ方向の両端部にそれ
ぞれ、前記フランジ部14,24の表裏面の一方に接す
るフランジ受け片42と、前記フランジ部14,24の
他方の面に接して前記フランジ受け部42との間に前記
フランジ部14,24を挟持するフランジ挟持片43を
設けたものを用い、このアンカー部材40を、その長さ
方向を縦枠10および鴨居枠20の長さ方向に向けた姿
勢で前後のフランジ部14,14間および24,24間
に挿入して回動することにより、前記フランジ受け片4
2とフランジ挟持片43を前記フランジ部14,24に
係合させて取付けるようにしているため、縦枠10およ
び鴨居枠20へのアンカー部材40の取付けを溶接によ
らずに簡単に能率良く行なうことができる。
【0060】このため、アンカー部材40の取付けをド
ア枠の据付現場で行なうことができるとともに、取付け
たアンカー部材40を縦枠10および鴨居枠20の長さ
方向に移動させて、その位置をコンリクート壁のドア取
付け用開口部に突出している鉄筋の位置に合わせること
ができる。
【0061】したがって、上記アンカー部材40を用い
れば、ドア枠の生産工場において、縦枠10および鴨居
枠20にコンリクート壁の鉄筋の位置に合わせてアンカ
ー部材を取付ける必要がないから、アンカー部材の取付
けコストを削減してドア枠の価格を低減することができ
る。
【0062】また、縦枠10および鴨居枠20にアンカ
ー部材が取付けられていなければ、チャンネル材からな
る一対の縦枠10および鴨居枠20と敷居枠30とをコ
ンパクトにまとめて梱包することができる。
【0063】図11は、一対の縦枠10および鴨居枠2
0と敷居枠30の荷姿の一例を示す断面図であり、上記
ドア枠は、例えば図11のように、一対の縦枠10をそ
のフランジ部14のある側を互いに向かい合わせて、一
方の縦枠10の内部に他方の縦枠10の一部を入り込ま
せて重ね、そのいずれかの縦枠10と鴨居枠20とを、
その一方の枠の内面板部11,21の表面と他方の枠の
戸当り凸部25,15の表面とを互いに向かい合わせて
重ねるとともに、前記鴨居枠20の内部に敷居枠30を
収容してコンパクトにまとめることができ、したがっ
て、小さな荷姿で出荷することができる。
【0064】なお、上記実施例のドア枠においては、縦
枠10と鴨居枠20のそれぞれの前面板部12,22の
傾斜縁12a,22aと後面板部13,23の傾斜縁1
3a,23aとが互いに突き合わされるとともに、前記
縦枠10と鴨居枠20とのうち、戸当り凸部15の端部
を切欠した縦枠10の内面板部11および戸当り凸部1
5の端縁が、内面板部211および戸当り凸部25の端
部を突出させた鴨居枠20の内面板部21および戸当り
凸部25の突出部21a,25aに当接するが、前記縦
枠10の内面板部11の端部の戸当り凸部15側の縁部
と、前記鴨居枠20の戸当り凸部25の戸当り面(内面
板部21からの立上がり面)との間には、前記一方の枠
の戸当り凸部の端部を切欠する際の加工精度の関係で、
図5に示すように隙間Aができることがある。
【0065】この隙間Aは、ドア枠の強度等に影響する
ものではないが、コンリクート壁の開口部と各縦枠10
および鴨居枠20との間へのモルタルまたはモルタルと
発泡ウレタンの充填状態によっては、その充填部内に空
隙ができることがあり、この空隙が縦枠10と鴨居枠2
0の結合部付近にできると、前記隙間Aから光が漏れ
て、ドア枠の外観上の気密感が失われる。
【0066】図12〜図14はこの発明の第2の実施例
を示しており、この実施例は、上記縦枠10の内面板部
11の端部の戸当り凸部15側の縁部と、鴨居枠20の
戸当り凸部25の戸当り面との間に隙間ができないよう
にして、ドア枠の外観に気密感をもたせたものである。
【0067】図12は一方の縦枠10の上端部および鴨
居枠20の一端部の拡大斜視図、図13は前記縦枠10
と鴨居枠20とを組合わせた状態およびこれらを結合し
た状態の斜視図、図14は結合された縦枠10と鴨居枠
20を図13(b)の矢印XIV 方向から見た図である。
【0068】この実施例のドア枠は、縦枠10と鴨居枠
20とのうち、内面板部21および戸当り凸部25の端
部を突出させた鴨居枠20の前記戸当り凸部25の端部
に、その戸当り面(内面板部21からの立上がり面)の
高さ全体にわたる長さのスリット28を設け、戸当り凸
部15の端部を切欠した縦枠10の内面板部11の端部
には、その戸当り凸部15側の縁部に、前記スリット2
8にそのほぼ全長にわたって嵌入する幅の遮光片19を
突設したものである。
【0069】前記スリット28は、その一端を戸当り凸
部25の頂面に開放させて形成されており、前記遮光片
19は、前記スリット28にその開放端から嵌入する高
さに突設されている。
【0070】なお、この実施例のドア枠は、前記スリッ
ト28と遮光片19を設けた点を除けば、他の構成は上
述した第1の実施例のドア枠と同じであるから、重複す
る説明は図に同符号を付して省略する。
【0071】この実施例のドア枠は、縦枠10と鴨居枠
20とを、図13(a)に示すように、それぞれの前面
板部12,22の傾斜縁12a,22aと後面板部1
3,23の傾斜縁13a,23aとを互いに突き合わ
せ、前記縦枠10の内面板部11および戸当り凸部15
の上端縁を鴨居枠20の内面板部21および戸当り凸部
25の端部の突出部21a,25aに当接させるととも
に、前記縦枠10の各爪板16,17を鴨居枠20の各
爪板係合スリット26,27に挿入し、上記遮光片19
を上記スリット28に嵌入させて組合わせ、その後、前
記各爪板16,17をハンマー等で叩いて折り曲げて、
この各爪板16,17を図13(b)および図14に示
すように、鴨居枠20の内面板部21の裏面とフランジ
部24の外面とにそれぞれ折り重ねて結合するものであ
る。なお、図示しないが、敷居材は上述した第1の実施
例と同様にして各縦枠10に取付ける。
【0072】この実施例のドア枠においては、縦枠10
と鴨居枠20のそれぞれの前面板部12,22の傾斜縁
12a,22aと後面板部13,23の傾斜縁13a,
23aとが互いに突き合わされ、縦枠10の内面板部1
1および戸当り凸部15の端縁が、鴨居枠20の内面板
部21および戸当り凸部25の突出部21a,25aに
当接するとともに、前記鴨居枠20の戸当り凸部25の
端部にその戸当り面の高さ全体にわたって設けたスリッ
ト28に、縦枠10の内面板部11の端部の戸当り凸部
15側の縁部に突設した遮光片19が嵌入する。
【0073】このため、この実施例のドア枠によれば、
縦枠10の内面板部11の端部の戸当り凸部15側の縁
部と、鴨居枠20の戸当り凸部25の戸当り面との間に
隙間ができることはないから、コンリクート壁の開口部
と各縦枠10および鴨居枠20との間へのモルタルまた
はモルタルと発泡ウレタンの充填部内に空隙ができて
も、縦枠10と鴨居枠20の結合部から光が漏れること
はなく、したがって、ドア枠の外観に気密感をもたせる
ことができる。
【0074】なお、上記第1および第2の実施例では、
縦枠10と鴨居枠20とを連結するための爪板16,1
7を、縦枠10の内面板部11の上端部と、前面板部1
2と後面板部13の両方の板部の上端部とに設けている
が、この爪板16,17は、前記内面板部11の上端部
と、前面板部12と後面板部13とのうちのいずれか一
方の板部の上端部だけに設けてもよい。
【0075】また、上記実施例では、前記爪板16,1
7を縦枠10に設けているが、この爪板16,17を鴨
居枠20に設け、前記爪板16,17に対応する爪板係
合スリット26,27を縦枠10に設けてもよく、その
場合は、鴨居枠20の戸当り凸部25の端部を縦枠10
の戸当り凸部15の突出高さに合わせて切欠し、前記縦
枠10の内面板部11および戸当り凸部15の端部に、
前記鴨居枠20内に入り込んでその内面板部21および
戸当り凸部25の端縁に当接する突出部を形成すればよ
い。
【0076】その場合も、縦枠10と鴨居枠20とのう
ち、内面板部および戸当り凸部の端部を突出させた枠の
前記戸当り凸部の端部に、その戸当り面の高さ全体にわ
たる長さのスリットを設け、戸当り凸部の端部を切欠し
た枠の内面板部の端部の戸当り凸部側の縁部に、前記ス
リットにそのほぼ全長にわたって嵌入する幅の遮光片を
突設すれば、ドア枠の外観に気密感をもたせることがで
きる。
【0077】さらに、上記実施例では、敷居材30を、
その端部に設けた爪部33を縦枠10に設けたスリット
18に挿入して折り曲げることにより縦枠10に取付け
ているが、この敷居材30は、溶接またはボルト止めに
より縦枠10に取付けてもよく、また、敷居材30を縦
枠10に固定せずに、コンクリート床に設けた溝部内の
鉄筋またはアンカーボルトに溶接するだけとしてもよ
い。
【0078】また、縦枠10と鴨居枠20をコンリクー
ト壁のドア取付け用開口部に突出している鉄筋に支持さ
せるための鉄筋溶接用アンカー部材は、上記実施例のア
ンカー部材40に限らず、縦枠10および鴨居枠20の
フランジ部14,24に溶接により取付けるものであっ
てもよい。
【0079】
【発明の効果】この発明の金属製ドア枠は、一対の縦枠
と鴨居枠とを、それぞれの前面板部の傾斜縁と後面板部
の傾斜縁とを互いに突き合わせ、その一方の枠の内面板
部および戸当り凸部の端縁を他方の枠の内面板部および
戸当り凸部の端部の突出部に当接させるとともに、前記
一方の枠の各爪板を前記他方の枠の各爪板係合スリット
に挿入して組合わせ、前記各爪板を前記他方の枠の内面
板部の裏面とフランジ部の外面とにそれぞれ折り重ねる
ことによって前記縦枠と前記鴨居枠とを結合するように
したものであるから、一対の縦枠の上端と鴨居枠の両端
とそれぞれ突き合わせて前記各爪板を折り曲げるだけで
縦枠と鴨居枠とを互いに固定することができるため、縦
枠と鴨居枠との組み立てを、溶接によらずに簡単に能率
良く行なうことができる。
【0080】また、この発明のドア枠において、敷居材
を縦枠に固定する場合、前記敷居材の両端に爪部を突設
し、一対の縦枠の下端部に敷居材取付け用スリットを設
けて、前記敷居材を、その両端を各縦枠の内面板部に突
き合わせるとともに、前記爪部を前記敷居材取付け用ス
リットに挿入し、前記爪部を各縦枠の内面板部の裏面に
折り重ねることによって前記縦枠に取付けるようにすれ
ば、縦枠への敷居材の取付けも簡単に能率良く行なうこ
とができる。
【0081】この場合、前記敷居材の爪部を複数の爪片
に分割しておけば、敷居材が硬質なステンレス鋼製のも
のであっても、前記爪部の折り曲げを容易に行なうこと
ができる。
【0082】さらに、この発明のドア枠において、前記
縦枠と鴨居枠とのうち、内面板部および戸当り凸部の端
部を突出させた前記他方の枠の前記戸当り凸部の端部
に、その戸当り面の高さ全体にわたる長さのスリットを
設け、戸当り凸部の端部を切欠した前記一方の枠の内面
板部の端部には、その戸当り凸部側の縁部に、前記スリ
ットにそのほぼ全長にわたって嵌入する幅の遮光片を突
設すれば、前記他方の枠の内面板部の端部の戸当り凸部
側の縁部と、前記一方の枠の戸当り凸部の戸当り面との
間に隙間ができないようにして、ドア枠の外観に気密感
をもたせることができる。
【0083】また、この発明のドア枠において、鉄筋溶
接用アンカー部材に、縦枠および鴨居枠の前後のフラン
ジ部の間の間隔より小さい幅を有するプレートの長さ方
向の両端部にそれぞれ、前記フランジ部の表裏面の一方
に接するフランジ受け片と、前記フランジ部の他方の面
に接して前記フランジ受け部との間に前記フランジを挟
持するフランジ挟持片を設けたものを用れば、縦枠およ
び鴨居枠へのアンカー部材の取付けを溶接によらずに簡
単に能率良く行なうことができるため、その取付けをド
ア枠の据付現場で行なうことができるとともに、取付け
たアンカー部材を縦枠および鴨居枠の長さ方向に移動さ
せて、その位置をコンリクート壁のドア取付け用開口部
に突出している鉄筋の位置に合わせることができる。
【0084】したがって、上記アンカー部材を用いれ
ば、ドア枠の生産工場において、縦枠および鴨居枠に前
記コンリクート壁の鉄筋の位置に合わせてアンカー部材
を取付ける必要がないから、アンカー部材の取付けコス
トを削減してドア枠の価格を低減することができる。
【0085】また、縦枠および鴨居枠にアンカー部材が
取付けられていなければ、チャンネル材からなる一対の
縦枠および鴨居枠と敷居枠とを、例えば、一対の縦枠を
そのフランジ部のある側を互いに向かい合わせて、一方
の縦枠の内部に他方の縦枠一部を入り込ませて重ね、そ
のいずれかの縦枠と鴨居枠とを、その一方の枠の内面板
部の表面と他方の枠の戸当り凸部の表面とを互いに向か
い合わせて重ねるとともに、前記鴨居枠の内部に敷居枠
を収容してコンパクトにまとめ、小さな荷姿で出荷する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示すドア枠を構成す
る一対の縦枠および鴨居枠と敷居材の斜視図。
【図2】ドア枠を組立てるともに各縦枠および鴨居枠に
アンカー部材を取付けた状態の斜視図。
【図3】一方の縦枠の上端部および鴨居枠の一端部の拡
大斜視図。
【図4】縦枠と鴨居枠とを組合わせた状態およびこれら
を結合した状態の斜視図。
【図5】結合された縦枠と鴨居枠を図4(b)の矢印V
方向から見た図。
【図6】一方の縦枠の下端部と敷居材の一端部の拡大斜
視図。
【図7】縦枠と敷居材とを組合わせた状態およびこれら
を結合した状態の斜視図。
【図8】アンカー部材の斜視図。
【図9】縦枠にアンカー部材を取付けた状態の斜視図。
【図10】縦枠に対するアンカー部材の取付け方法を示
す側面図。
【図11】一対の縦枠および鴨居枠と敷居枠の荷姿の一
例を示す断面図。
【図12】この発明の第2の実施例を示す一方の縦枠の
上端部および鴨居枠の一端部の拡大斜視図。
【図13】縦枠と鴨居枠とを組合わせた状態およびこれ
らを結合した状態の斜視図。
【図14】結合された縦枠と鴨居枠を図13(b)の矢
印XIV 方向から見た図。
【符号の説明】 10…縦枠 20…鴨居枠 11,21…内面板部 12,22…前面板部 13,23…後面板部 12a,13a,22a,23a…傾斜縁 14,24…フランジ部 15,25…戸当り凸部 21a,25a…突出部 16,17…爪板 26,27…爪板係合スリット 18…敷居材取付け用スリット 30…敷居材、 33…爪部 19…遮光片 28…スリット 40…アンカー部材 42…フランジ受け片 43…フランジ挟持片

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄筋入りコンリクート壁のドア取付け用開
    口部に据付けられる金属製のドア枠であって、 ドア枠の内周面を構成する内面板部と、この内面板部の
    両側からドア枠の外周方向に折曲されてドア枠の前面お
    よび後面を構成する前面板部および後面板部と、この前
    面板部および後面板部の外縁からそれぞれ前記内面板部
    の中央方向に折曲されたフランジ部とを有し、前記内面
    板部の後縁側をその全長にわたって表面方向に突出させ
    て戸当り凸部を形成したチャンネル材からなり、その前
    面板部と後面板部の上端縁をそれぞれその外側縁から内
    側縁に向かって下方に傾斜する傾斜縁とした一対の縦枠
    と、 ドア枠の内周面を構成する内面板部と、この内面板部の
    両側からドア枠の外周方向に折曲されてドア枠の前面お
    よび後面を構成する前面板部および後面板部と、この前
    面板部および後面板部の外縁からそれぞれ前記内面板部
    の中央方向に折曲されたフランジ部とを有し、前記内面
    板部の後縁側をその全長にわたって表面方向に突出させ
    て戸当り凸部を形成したチャンネル材からなり、その前
    面板部と後面板部の両端縁をそれぞれ前記縦枠の前面板
    部および後面板部の上端縁に沿った傾斜縁とした鴨居枠
    と、 前記一対の縦枠の下端部の間に配置される敷居材と、 前記縦枠および鴨居枠の前後のフランジ部の間に、この
    両フランジ部に支持させて設けられる複数の鉄筋溶接用
    アンカー部材とで構成され、 前記縦枠と鴨居枠とのうちの一方の枠の戸当り凸部の端
    部を、他方の枠の戸当り凸部の突出高さに合わせて切欠
    し、 前記他方の枠の内面板部および戸当り凸部の端部には、
    前記一方の枠内に入り込んでその内面板部および戸当り
    凸部の端縁に当接する突出部を形成し、 前記一方の枠に、その内面板部の端部から突出する第1
    の爪板と、前面板部と後面板部の少なくとも一方の板部
    の端部から突出する第2の爪板とを設けるとともに、 前記他方の枠の内面板部の前記突出部と、前後のフラン
    ジ部の少なくとも一方の端部とに、前記一方の枠の各爪
    板にそれぞれ対応する第1および第2の爪板係合スリッ
    トを設け、 前記一対の縦枠と前記鴨居枠とを、それぞれの前面板部
    の傾斜縁と後面板部の傾斜縁とを互いに突き合わせ、そ
    の一方の枠の内面板部および戸当り凸部の端縁を他方の
    枠の内面板部および戸当り凸部の端部の突出部に当接さ
    せるとともに、前記一方の枠の各爪板を前記他方の枠の
    各爪板係合スリットに挿入して組合わせ、前記各爪板を
    前記他方の枠の内面板部の裏面とフランジ部の外面とに
    それぞれ折り重ねることによって前記縦枠と鴨居枠とを
    結合することを特徴とする金属製ドア枠。
  2. 【請求項2】敷居材の両端には爪部が突設され、一対の
    縦枠の内面板部の下端部には敷居材取付け用スリットが
    設けられており、前記敷居材は、その両端を各縦枠の内
    面板部に突き合わせるとともに、前記爪部を前記敷居材
    取付け用スリットに挿入し、前記爪部を各縦枠の内面板
    部の裏面に折り重ねることによって前記縦枠に取付けら
    れることを特徴とする請求項1に記載の金属製ドア枠。
  3. 【請求項3】敷居材はステンレス鋼からなっており、そ
    の爪部は複数の爪片に分割されていることを特徴とする
    請求項2に記載の金属製ドア枠。
  4. 【請求項4】縦枠と鴨居枠とのうち、内面板部および戸
    当り凸部の端部を突出させた枠の前記戸当り凸部の端部
    には、その戸当り面の高さ全体にわたる長さのスリット
    が設けられており、戸当り凸部の端部を切欠した枠の内
    面板部の端部には、その戸当り凸部側の縁部に、前記ス
    リットに嵌入する遮光片が突設されていることを特徴と
    する請求項1に記載の金属製ドア枠。
  5. 【請求項5】アンカー部材は、縦枠および鴨居枠の前後
    のフランジ部の間の間隔より小さい幅を有するプレート
    の長さ方向の両端部にそれぞれ、前記フランジ部の表裏
    面のうちの一方の面に接するフランジ受け片と、前記フ
    ランジ部の他方の面に接して前記フランジ受け片との間
    に前記フランジ部を挟持するフランジ挟持片を設けたも
    のであり、このアンカー部材は、その長さ方向を前記縦
    枠および鴨居枠の長さ方向に向けた姿勢で前記前後のフ
    ランジ部の間に挿入して回動され、前記フランジ受け片
    とフランジ挟持片を前記フランジ部に係合させて取付け
    られることを特徴とする請求項1に記載の金属製ドア
    枠。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105350858A (zh) * 2015-11-29 2016-02-24 王光树 一种门窗框
KR20200079892A (ko) * 2018-12-26 2020-07-06 (주)동광명품도어 돌기 결합형 무용접 프레임 조립구조

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