JPH09228451A - シール体及び衛生洗浄装置 - Google Patents

シール体及び衛生洗浄装置

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JPH09228451A
JPH09228451A JP3587196A JP3587196A JPH09228451A JP H09228451 A JPH09228451 A JP H09228451A JP 3587196 A JP3587196 A JP 3587196A JP 3587196 A JP3587196 A JP 3587196A JP H09228451 A JPH09228451 A JP H09228451A
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gap
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桂也 笹垣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水廻りの陶器製機器とその付属機器との隙間
にシール体を設ける際に、比較的小さな荷重を加えるだ
けで良好なシール性が得られ、且つ、変色や悪臭発生の
心配もなくす。 【解決手段】 シール体1は、便器3の便槽19の外縁
に沿った形に成形されて、衛生洗浄装置17の底面7の
便槽に臨む箇所に接着されている。シール体1は、衛生
洗浄装置底面7に接着された基部1aと、この基部1a
から下方に垂れた三日月状に湾曲したブレード形の堤部
1bとからなり、柔軟な弾性を持つ撥水性の素材で作ら
れている。衛生洗浄装置17を便器3に取付けると、衛
生洗浄装置の自重でシール体1の堤部1bが高さ方向に
柔軟変形して、便器3の上面に密着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水廻りの陶器製機
器とその付属機器との隙間に水が浸入するのを防止する
ためのシール体、及び付属機器である衛生洗浄装置の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、便器や洗面器等の水廻りの陶器製
機器において、清掃性や衛生性の向上を図るため、これ
ら水廻り機器と、これらに搭載される器具(例えば、陶
器製便器に搭載される暖房便座や衛生洗浄装置、陶器製
洗面台に搭載される鏡を含む収納ユニット等)との隙間
に水が浸入するのを防止すべく、隙間を密閉するシール
体が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のシー
ル体は、単なる一定厚み及び一定幅の発泡材の細長板
(例えば、厚み2〜3mm程度の、独立発泡又は連続発
泡のスポンジ)であった。そして、このシール体を衛生
洗浄装置に用いる場合を例にとって説明すれば、まずシ
ール体を衛生洗浄装置の底面に貼り付け、次いで衛生洗
浄装置を便器の所定位置に搭載しシール体を圧縮して変
形させ、それにより両者の隙間を便槽側から密閉してい
たものである。
【0004】しかし、従来のシール体は、発泡材で構成
されているために衛生洗浄装置と便器との緩衝部材とし
ては機能するものの、かなり大きい荷重で変形させて体
積を30%程度にまで圧縮しないと、良好なシール性が
得られない。しかも、便器のようなサイズの陶器の表面
には、数mm程度の高さの平坦度の較差つまり凹凸(う
ねり)があるが、従来のシール体は柔軟性が十分でない
ために陶器表面のうねりに対する形状的な追従性が良く
なく、シール性が低い。
【0005】そこで、シール性を向上させるために、衛
生洗浄装置を便器に固定する固定用ボルトを増し締めす
ることによってシール体に大きい加重をかける方法が検
討された。しかし、この方法を採用した場合、衛生洗浄
装置の底部が変形し、場合によっては破壊する虞があ
る。また、シール体を構成する発泡材は、荷重を掛け過
ぎると塑性変形してしまうので、後に衛生洗浄装置を便
器から取り外して別の便器に用いようと場合、もはやシ
ール機能を持ち得なくなる。
【0006】更に、発泡材で構成されているシール体自
身が吸水性を有するため、小水などの汚水を吸収して変
色したり、悪臭を発生したりする可能性もある。
【0007】従って本発明の目的は、水廻りの陶器製機
器とその付属機器との隙間にシール体を設ける際に、比
較的小さな荷重を加えるだけで陶器製機器に対し良好な
シール性が得られ、且つ、変色や悪臭発生の心配もなく
すことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に従
うシール体は、少なくとも撥水性を有する軟質の材料か
ら成り、陶器製機器及び付属機器の一方に接着された基
部と、この基部から上記機器の他方に向って延び出て隙
間内への水浸入を防止する堤部とを含む。
【0009】本発明の好適な実施形態では、シール体
は、陶器製機器とその付属機器との間の隙間の外縁部の
形状に適合する形状に成形されて、その隙間に配置され
る。このシール体は軟質であるから、比較的小さな加重
で圧縮されるだけで、陶器製機器の表面に多少のうねり
があってもそれに良好に追従して、上記隙間において双
方の機器の表面に密着し良好なシール性を発揮する。ま
た、撥水性であるため汚水を吸収することがなく、よっ
て変色や悪臭発生のおそれが少ない。
【0010】また、本発明の好適な実施形態では、シー
ル体の堤部の横断面形状としては、例えば、ブレード
状、環状、三日月状、G字状などが採用される。このよ
うな断面形状をもつ堤部は、その高さ方向において広範
囲にわたり十分な柔軟性を発揮することができる。従っ
て、陶器表面のうねりのために隙間の広さが場所によっ
て異なっったり、また、隙間が多少広かったりせても、
隙間の広狭に適合した高さに堤部が容易に変形して隙間
を良好に埋めるので、良好なシール効果を発揮する。
【0011】本発明の別の実施形態では、シール体を、
中空チューブ又は中実の棒状体に構成している。更に別
の実施形態では、シール体は、弾性係数が小さい発泡材
の芯を撥水性材で外被してなる棒状体である。
【0012】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図面によ
り詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の第1の実施形態に係るシ
ール体が取付けられた衛生洗浄装置と便器とを示す斜視
図、図2は、シール体の横断面形状を示す部分拡大断面
図である。
【0014】図1に示すように、シール体1は、便器3
の便槽19の外縁形状に合せた形に成型されており、衛
生洗浄装置17の底面7における便槽19に臨む位置1
5に接着されている。この衛生洗浄装置17を便器3の
後部に設置すると、シール体1は便器3の便槽19外縁
に沿ってこれを囲む位置21に接触した状態になる。こ
のシール体1は、便器3と衛生洗浄装置17との間の隙
間へ、便槽19から洗浄水や小水等が浸入するのを防止
する。シール体1は撥水性をもつ柔軟弾性材料(後に具
体例を示す)で形成されてる。
【0015】図2の横断面図に示すように、シール体1
は、衛生洗浄装置底面7の便槽19に臨む箇所(図1に
符号15で示す)に形成された凹部11に、両面テープ
13又は接着剤によって貼り付けられている。このシー
ル体1は、底面7に張り付けられた基部1aと、この基
部1aの前縁から便器3方向に垂れ下がったブレード状
の堤部1bとからなる。堤部1bの横断面は、その先端
を後方に向けて(つまり、衛生洗浄装置17と便器3と
の間の隙間9の内部へ向けて)三日月状に湾曲してい
る。衛生洗浄装置17と便器3とに挟まれて、シール体
1の堤部1bは高さ方向に圧縮され、便器3の表面に密
着する。堤部1bはブレード状であるため高さ方向に柔
軟に変形する。よって、衛生洗浄装置17の自重程度の
荷重でも、堤部1aは便器3表面のうねりに追従して高
さ方向に変形し、便器3表面に良好に密着する。衛生洗
浄装置17を便器3に固定するためのボルトを特に増し
締めする必要はない。シール体1は撥水性であるため、
洗浄水や小水がかかっても、これを自ら吸収することは
ない。
【0016】以下、シール体1についてより詳細に説明
する。図3は、衛生洗浄装置の底面7側からシール体1
を見た平面図、図4は、図3の矢印A方向から(つま
り、便槽側から)シール体1を見た正面図、図5は、図
4のB−B線によるシール体の横断面を上下倒置して
(つまり、実際の上下方向で)示した矢視図である。
【0017】シール体1は、図3に示すように、便槽1
9の後部外縁に沿うように湾曲した形に成形された中央
部31と、この湾曲部31の両端から延長して便器3の
側面外縁に沿うように折曲った形に成形された2つの端
部33、35とから構成される。中央部31は、小便等
の汚水が便槽19から便器・衛生洗浄装置間の隙間9に
浸入するのを防止する機能をもち、2つの端部33、3
5は、便槽からの汚水が側方から回り込んで隙間に浸入
するのを防止する機能をもつ。
【0018】シール体1は、便槽側から見ると、図4に
示すように、その全長に亘って、隙間9を完全に塞ぐの
に十分な厚みをもっている。この厚みは、図2を参照し
て既に説明したように、又は図5に示すように、三日月
形に湾曲したブレード状の堤部1bによって提供され
る。この堤部1bは、圧縮されることにより破線で示す
ように変形するので、その高さを広範囲にわたって柔軟
に変えることができる。従って、便器表面のうねりによ
る隙間9の広狭の変化に柔軟に追従して、隙間9を完全
に密閉する。結果として、図5の矢印Cで示す方向から
(つまり、便槽側から)から飛翔してくる小便等の汚水
を、堤部1bが確実に阻止する。また、堤部1bが柔軟
に高さを変え得るということは、従来のような発泡材を
材料として用いる必要がなく、撥水性をもったソリッド
(つまり、発泡していない)材料を採用できることをも
意味する。
【0019】次に、シール体1の材料について説明す
る。
【0020】便器3表面のうねり(凹凸)の高さは一般
に最大5mm以下、つまり数mm程度(通常は1〜2m
m)であるため、本実施形態はこの程度の高さのうねり
に対するシール体1の形状的な追従性を良くすることに
よってシール性を向上させることを第1に考慮してい
る。そのために、比較的軽荷重で(つまり、せいぜい衛
生洗浄装置の自重程度で)圧縮できる、自己吸水性のな
いソリッド材質の、比較的弾性係数の小さい材料がシー
ル体1の材料として選択される。
【0021】より具体的には、JISスプリング式A型
試験器によるゴム硬度80°以下のシリコンゴムや、E
PDM(エチレンプロピエンゴム)、SBR(スチレン
ブタジエンゴム)、NBR(ニトリルゴム)、TPE
(熱可塑性エラストマー=PP(ポリプロピレン)+E
PDM)等のエラストマー系材質のものが、シール体1
の材料として選択される。上記各材質中、TPE(PP
+EPDM)については、ゴム硬度50°以下のものが
望ましい。なお、TPEについては、近年におけるアロ
イ技術の進展に伴ってゴムとプラスティックとの境界が
なくなっており、従ってPPの純度の高いTPEであっ
ても、PPシートやPEシート(ポリエチレンシート)
を形成して真空成形を施すことにより図3〜図5に示し
たような形状のシール体1を構成することが可能であ
る。
【0022】ここで、上記各材質を、シール体1の材料
に選定した理由について説明する。
【0023】シール体1の硬度を求めるに際しては、下
記の(1)式が用いられる。
【0024】 P〔kgf〕=K×ΔA〔mm〕……………(1) ここで、Pはシール体1に加わる荷重、Kはシール体1
の断面形状やシール体1を構成する材質の弾性係数に基
づくトータルの弾性係数、ΔAはシール体1の堤部1b
の圧縮による高さ変化の割合を示す。
【0025】(1)式に従い、トータル弾性係数Kは、
シール体1を荷重P〔kgf〕でΔA〔mm〕だけ高さ
を変えたいという条件下で決定される。こうして決定さ
れたKの値から、シール体1の断面形状がKに及ぼす影
響を除去すれば、シール体1の材質がもつ高度がトータ
ル弾性係数Kに及ぼす影響度が判明する。但し、硬度が
Kに及ぼす影響度は相対的に小さく、シール体1の断面
形状がKに及ぼす影響の方が支配的であると思料され
る。
【0026】上記の検討方法に従って推量すると、硬度
が80°以下の材質でシール体1を構成すれば、衛生洗
浄装置の自重10kgf程度の荷重(=P)下でも、便
器7表面の数mm程度のうねり(=ΔA)に対するシー
ル体1の形状的な追従性を良くすることができ、それに
よって十分なシール性が得られることが期待できる。な
お、硬度が10°以下の非常に柔質な材料(硬度が10
°以下だと「ブヨブヨ状態」に近い触感である)でシー
ル体1を構成した場合には、シール体1の形状が特に柔
軟性を与えるものでなくても(例えば、単なる中実な棒
状体であっても)、10kgf程度の荷重で1〜2mm
程度のうねりに十分に追従することができる。
【0027】更に、上記の程度の低い硬度をもつ材料を
用いたシール体は、ある便器から別の便器に衛生洗浄装
置を付け替えた場合にも、元の形状に戻り易いため、新
しい便器に対しても形状的な追従性を発揮して良好なシ
ール効果を奏し得る。
【0028】次に、図6〜図9を参照して、シール体の
横断面形状の変形例を説明する。
【0029】図6に示すシール体101はG字形の断面
形状を有している。つまり、基部101aから湾曲して
下方に延び出るブレード状の堤部101bの先端に、上
方に延びてL字形に折曲った補助部101cを有してい
る。図5に示したような単純なブレード状の堤部1bで
は、隙間が非常に狭くなって堤部1bが低く倒れ過ぎる
と、そのブレード形状に起因する高さ高さ方向の柔軟性
が弱まり、うねりに対する形状追従性が悪化する。これ
に対し、図6のシール体101では、堤部101bがあ
る程度まで低く倒れると、次に補助部101cが基部1
01aに当接して堤部101bに高さ方向の弾性的柔軟
性を付加するので、隙間が非常に狭い場合でも良好なシ
ール性が得られる。このシール体101は矢印Dで示す
方向から飛来してくる小便等の汚水を阻止する。
【0030】図7に示す係るシール体201は環状の横
断面を有した中空チューブである。つまり、基部201
aと円弧状の堤部201bとで環を形成している。この
構成は、図6に示したものに近い高い形状追従性が期待
できる。但し、図5や図6に示したものが型成形で製造
できるので図3に示したような屈曲した平面形状に始め
から成形できるのに対し、図7のチューブは押出し成形
で製造せざるを得ないため、図3の屈曲した平面形状に
するにはこのチューブを折り曲げる必要があり、その折
曲げ箇所で断面形状が歪んで高さ方向の柔軟性が悪化す
る可能性がある。その反面、メリットとして、どのよう
な形状の便器にも同じチューブを用いることができるの
でコストが安いことと、堤部201bの便器への密着面
積が大きいので、その要因によるシール性の向上が期待
できることが上げられる。シール体201は矢印Eで示
す方向から飛来してくる汚水を阻止する。
【0031】図8に示すシール体301は図5に示した
ものと前後方向を逆にしたものである。つまり、基部3
01aの後端からブレード状の堤部301bが延び出て
おり、堤部301bはその先端が前方を向くように湾曲
している。このシール体301は矢印Fで示す方向から
飛来する汚水を阻止する。
【0032】図9は、シール体の断面形状の更に別の変
形例を示す。図9(A)に示す中実の円、(B)の中実
の半円、(C)の中実の三角形、(D)の略H字形、
(E)の略U字形、(F)の中実の方形など、多くのバ
リエーションが考え得る。これらのうち、図9(A)〜
(E)のものは、断面形状に起因する柔軟性を程度の差
はあるが、或る程度は得ることができる。特に、図9
(D)、(E)のものは、図5〜図8に示したものと同
等程度の柔軟性が得られる。また、図9(F)のもの
は、形状に起因する柔軟性はあまり期待できないが、前
述したように硬度の低い十分に柔軟な材質を用いれば、
このような断面形状でも良好なシール性を得ることがで
き、また、便器との密着面積を広く取れるので、その要
因によるシール性の向上が期待できる。
【0033】いずれにしても、シール体の断面形状と材
料の硬度とのトータルで必要な柔軟性が得られるのであ
れば、シール体の断面形状は特定のものに限定されるも
のではない。
【0034】図10はシール体の更に別の変形例を示す
断面図である。このシール体501は、弾性係数の小さ
い材質で形成された断面が円形の芯棒501aと、この
芯棒501aの外周を被覆する撥水性(自己吸水性のな
い)材で形成された外被チューブ501bとから成る。
芯棒501aの材料としては、独立発泡のPEやPP等
があげられ。また、外被チューブ501bの材料として
は、ゴム系(フッ素、EPDM、NBR)やTPE(P
P+EPDM)が挙げられる。
【0035】このシール体501は、芯棒に起因する十
分な柔軟性と、断面形状に起因する広い密着面と、外被
チューブに起因する撥水性の三つの利点を有し、良好な
シール性を発揮し得る。
【0036】図11は、衛生洗浄装置の底面側から見た
シール体の平面形状の変形例を示す平面図である。
【0037】シール体601は、衛生洗浄装置が搭載さ
れる可能性のある種々の便器の便槽外縁及び側面外縁の
形状のバリエーションを想定して、それらのバリエーシ
ョンを包含する範囲をカバーする広幅の形状に成形され
て、衛生洗浄装置の底面607に接着されている。従っ
て、衛生洗浄装置をどのような機種の便器に取付けて
も、生成洗浄装置と便器との隙間の便槽に臨む箇所が良
好な状態で密閉されシール性が確保できる。
【0038】図12は、図11のものとは異なる形状の
底面617をもつ衛生洗浄装置に、便器形状バリエーシ
ョンを包含した範囲をカバーできる幅広のシール体61
1を設けた変形例を示している。
【0039】図13は、シール体が設けられた便槽の外
縁部の断面形状の変形例を示す便器及び衛生洗浄装置の
側面図である。図13に示すように、便器703の便槽
のシール体701に望んだ部分の外縁角部には、便槽に
向かって傾斜して下るテーパ面704が形成されてい
る。シール体710に汚水がかかったとき、その汚水は
テーパ面704に案内されて便槽内へ流れ落ちるので、
シール体710の附近に汚水が滞留しにくくなり、よっ
てシール性が向上する。
【0040】図14、図15は、本発明の第2の実施形
態にかかるシール体を示す。
【0041】両図に示すシール体801、811は、便
器803、813の上面に接着されており、便槽の外縁
部だけでなく、衛生洗浄装置が搭載される領域の外縁部
のほぼ全長に亘って設けられている。勿論、このような
全長に亘る配置は、衛生洗浄装置側に接着されたシール
体でも採用できる。この構成によれば、殆ど全方向に対
してシール性が得られる。
【0042】図16は、本発明の第2の実施形態に係る
洗面台と収納ユニット間のシール体を示す斜視図であ
る。
【0043】図16において、シール体901は、前述
したいずれかの断面形状と、コ字形の平面形状とを有
し、平面収納ユニット907の底面の、両側の外縁部及
び洗面ボウルに臨む前部の外縁部に接着されている。こ
のシール体901は、洗面台903と収納ユニット90
7との間の隙間を洗面ボウルに対して密閉して、飛散し
た手洗い水等を阻止する。
【0044】なお、上述した内容は、あくまで本発明の
各実施形態に係るものであって、本発明が上記内容にの
み限定されることを意味するものでないのは勿論であ
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
水廻りの陶器製機器とその付属機器との隙間にシール体
を設ける際に、比較的小さな荷重を加えるだけで陶器製
機器に対し良好なシール性が得られ、且つ、変色や悪臭
発生の心配もなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるシール体を設
けた衛生洗浄装置及び便器の斜視図。
【図2】同シール体の断面形状を示す部分拡大断面図。
【図3】同シール体の平面図。
【図4】図3の矢印A方向から見た同シール体の正面
図。
【図5】図4のB―B線による同シール体の横断面を上
下倒置して示す断面図。
【図6】シール体の横断面形状の第1の変形例を示す断
面図。
【図7】シール体の横断面形状の第2の変形例を示す断
面図。
【図8】シール体の横断面形状の第3の変形例を示す断
面図。
【図9】シール体の横断面形状の更に別の種々の変形例
を示す断面図。
【図10】シール体の横断面形状の更にまた別の変形例
を示す断面図。
【図11】シール体の平面形状の第1の変形例を示す断
面図。
【図12】シール体の平面形状の第2の変形例を示す断
面図。
【図13】シール体に臨んだ便槽の断面形状の変形例を
示す便器及び衛生洗浄装置の側面図。
【図14】本発明の第2の実施形態に係るシール体を示
す便器の平面図。
【図15】同シール体の変形例を示す便器の平面図。
【図16】本発明の第3の実施形態に係るシール体を設
けた収納ユニット及び洗面台を示す斜視図。
【符号の説明】
1、101、201、301、501、601、61
1、701、801、811、901 シール体 3、703、803、813 陶器製便器 9 隙間 11 凹部 13 両面テープ 17 衛生洗浄装置 19 便槽 903 洗面器 907 収納ユニット

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水廻りの陶器製機器とその付属機器との
    隙間に設けられるシール体において、 少なくとも撥水性を有する軟質の材料から成り、 前記陶器製機器及び前記付属機器の一方に接着されるた
    めの基部と、この基部から前記機器の他方に向って延び
    出て前記隙間の内部への水の浸入を防止するための堤部
    とを含むことを特徴とするシール体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシール体において、 前記隙間の外縁部の形状に適合する形状に成形され、前
    記隙間の外縁部に配置されていることを特徴とするシー
    ル体。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のシール体において、 前記堤部の横断面形状がブレード状であることを特徴と
    するシール体。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のシール体において、 前記堤部の横断面形状が環状であることを特徴とするシ
    ール体。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のシール体において、 前記堤部の横断面形状が三日月状であることを特徴とす
    るシール体。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のシール体において、 前記堤部の横断面形状がG字状であることを特徴とする
    シール体。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のシール体において、 中空チューブであることを特徴とするシール体。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のシール体において、 中実の棒状体であることを特徴とするシール体。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のシール体において、 弾性係数が小さい発泡材で形成された芯と、 前記芯を被覆する撥水性材で形成された外被部材と、を
    有する棒状体であることを特徴とするシール体。
  10. 【請求項10】 請求項1記載のシール体において、 前記材料が80°以下で10°以上の硬度を有する非発
    泡性材料であることを特徴とするシール体。
  11. 【請求項11】 請求項1記載のシール体において、 前記陶器製機器及び前記付属機器から前記シール体に加
    わる通常の荷重下で、前記陶器製機器の表面の平坦度の
    較差を吸収できる弾性係数が得られる横断面形状を有す
    ることを特徴とするシール体。
  12. 【請求項12】 腰掛式便器に設置される衛生洗浄装置
    において、 前記腰掛式便器と前記衛生洗浄装置との隙間に配置され
    るシール体を備え、 前記シール体が、少なくとも撥水性を有する軟質の材料
    から成り、前記衛生洗浄装置に接着された基部と、この
    基部から前記腰掛式便器に向って延び出て、前記隙間の
    内部への水の浸入を防止する堤部とを含む、ことを特徴
    とする衛生洗浄装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の衛生洗浄装置におい
    て、 前記シール体が、前記隙間の便槽に臨んだ外縁部の形状
    に適合する形状に成形され、前記便槽に望んだ外縁部に
    配置されていることを特徴とする衛生洗浄装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の衛生洗浄装置におい
    て、 前記シール体が、前記便槽に臨んだ外縁部から更に前記
    便器の側面に臨んだ外縁部にまで延びていることを特徴
    とする衛生洗浄装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の衛生洗浄装置におい
    て、 前記シール体が、前記隙間の外縁部の全部に配置されて
    いることを特徴とする衛生洗浄装置。
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