JPH09228195A - 織機における経糸張力変動抑制方法及び装置 - Google Patents

織機における経糸張力変動抑制方法及び装置

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JPH09228195A
JPH09228195A JP4294196A JP4294196A JPH09228195A JP H09228195 A JPH09228195 A JP H09228195A JP 4294196 A JP4294196 A JP 4294196A JP 4294196 A JP4294196 A JP 4294196A JP H09228195 A JPH09228195 A JP H09228195A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】経糸の張力が高い場合及び低い場合のいずれに
おいても軽量のイージング体を使用できるようにする。 【解決手段】バックローラ17のローラ軸171にはイ
ージングレバー19が止着されており、イージングレバ
ー19の先端間にはイージングローラ20が回転可能に
架設して支持されている。イージングレバー19はねじ
(図示略)によりローラ軸171に締め付け固定されて
いる。ローラ軸171にはテンションレバー22が止着
されている。前記ねじの締め付けを緩めることによりイ
ージングレバー22はローラ軸171に対して相対回動
可能となり、イージングローラ20に対する経糸Tの巻
き付け角度を変更することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イージング体に接
する経糸の張力変動をイージング体のイージング動作に
よって吸収する経糸張力変動抑制方法及び装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の経糸張力変動抑制装置が特開平
3−90656号公報、特開平6−49745号公報に
開示されている。
【0003】特開平3−90656号公報の図10に示
す装置では、綜絖枠の上下動に同期して前後に往復動さ
れるアームにアームレスト支持部材が連結されており、
アームレスト支持部材は前後動可能に一対の板ばねによ
って支持されている。従って、アームにアームレスト支
持部材に支持されたアームレスト(本願におけるイージ
ング体)はアームの前後動によって積極的に揺動される
と共に経糸の張力変動が一対の板ばねによって吸収され
るようになっている。
【0004】特開平6−49745号公報の装置では、
ガイドローラ、及びテンションローラ(本願におけるイ
ージング体)を含む経糸張力制御装置全体を支持する支
持ブラケットが上下の取り付け位置調整可能に機台フレ
ームに取り付けられている。従って、ガイドローラとテ
ンションローラとの位置関係、及びテンションローラの
運動方向と運動量とに変化がないようにテンションロー
ラの高さ位置を変更することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】経糸に接するイージン
グ体は、経糸の張力変動に対する追従性を高めるために
軽いほど良い。特に、経糸の設定張力が低張力の場合に
はイージング体の軽量化は欠かせない。しかし、経糸の
設定張力が高張力の場合にはイージング体が撓まないよ
うにするためにイ−ジング体に高い剛性を与える必要が
あるが、イージング体の高剛性化は重量増につながる。
【0006】本発明は、経糸の張力が高い場合及び低い
場合のいずれにおいても軽量のイージング体を使用でき
るようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1の発
明では、経糸の設定張力を増大変更するときには前記バ
ックローラに対する経糸の巻き付け角度を増大するよう
にイージング体をバックローラの周方向へ移動して前記
イージング体に対する経糸の巻き付け角度を減少変更
し、経糸の設定張力を減少変更するときには前記バック
ローラに対する経糸の巻き付け角度を減少するようにイ
ージング体をバックローラの周方向へ移動して前記イー
ジング体に対する経糸の巻き付け角度を増大変更するよ
うにした。
【0008】バックローラに対する経糸の巻き付け角度
を大きくするようにイージング体をバックローラの周り
でバックローラの周方向へ移動すれば、イージング体に
対する経糸の巻き付け角度が小さくなる。バックローラ
に対する経糸の巻き付け角度を小さくするようにイージ
ング体をバックローラの周りでバックローラの周方向へ
移動すれば、イージング体に対する経糸の巻き付け角度
が大きくなる。経糸の設定張力が高い場合にはイージン
グ体に対する経糸の巻き付け角度が小さくされる。巻き
付け角度が小さい場合には経糸の張力によってイージン
グ体に加えられる荷重の割合が小さくなる。経糸の設定
張力が低い場合にはイージング体に対する経糸の巻き付
け角度が大きくされる。巻き付け角度が大きい場合には
経糸の張力によってイージング体に加えられる荷重の割
合が大きくなる。
【0009】請求項2の発明では、経糸を案内するバッ
クローラを支持する支軸と、この支軸に支持されてイー
ジング体を支持するイージングレバーと、前記支軸に支
持されて張力変動吸収用弾性体に係合されたテンション
レバーとを備えた織機を対象とし、経糸の設定張力を増
大変更するときには前記イージングレバーとテンション
レバーとの成す角度を減少変更して前記イージング体に
対する経糸の巻き付け角度を減少変更し、経糸の設定張
力を減少変更するときには前記イージングレバーとテン
ションレバーとの成す角度を増大変更して前記イージン
グ体に対する経糸の巻き付け角度を増大変更するように
した。
【0010】経糸の設定張力が高い場合にはイージング
レバーとテンションレバーとの成す角度が小さくされ
る。この角度調整によりイージング体に対する経糸の巻
き付け角度が小さくなる。経糸の設定張力が低い場合に
はイージングレバーとテンションレバーとの成す角度が
大きくされる。この角度調整によりイージング体に対す
る経糸の巻き付け角度が大きくなる。
【0011】請求項3及び請求項4の発明では、経糸を
案内するバックローラを支持する支軸と、この支軸に支
持されてイージング体を支持するイージングレバーと、
前記支軸に支持されて張力変動吸収用弾性体に係合され
たテンションレバーと、イージングレバーとテンション
レバーとの成す角度を調整する角度調整手段とを備えた
織機を対象とする。請求項3の発明では、前記張力変動
吸収用弾性体を介して前記テンションレバーに接続され
た張力検出手段と、テンションレバーに対して張力検出
手段をテンションレバーの長手方向に取り付け位置調整
するための取り付け位置調整手段とを備えた経糸張力変
動抑制装置を構成した。
【0012】請求項3の発明によれば、イージング体に
対する経糸の巻き付け角度を大きくした場合には、張力
検出手段がテンションレバーの先端側に取り付けられ、
イージング体に対する経糸の巻き付け角度を小さくした
場合には、張力検出手段がテンションレバーの基端側に
取り付けられる。イージング体に対する経糸の巻き付け
角度の変更はイージング体に対する経糸張力の荷重割合
の変化をもたらすが、テンションレバーに対する張力検
出手段の取り付け位置調整は、経糸張力値を張力検出手
段の張力検出結果に正しく反映する。
【0013】請求項4の発明では、前記張力変動吸収用
弾性体を介して前記テンションレバーに接続された張力
検出手段と、張力検出手段に信号接続された検出張力変
換手段と、検出張力変換手段における検出張力を変換す
る変換割合を設定する変換割合設定手段とを備えた経糸
張力変動抑制装置を構成した。
【0014】請求項4の発明によれば、イージング体に
対する経糸の巻き付け角度を大きくした場合には、前記
変換割合が低くされ、イージング体に対する経糸の巻き
付け角度を小さくした場合には、前記変換割合が高くさ
れる。イージング体に対する経糸の巻き付け角度の変更
はイージング体に対する経糸張力の荷重割合の変化をも
たらすが、検出張力変換手段における検出張力を変換す
る割合の調整は、経糸張力値を張力検出手段の張力検出
結果に正しく反映する。
【0015】請求項5の発明では、高さ位置調整可能な
支持体上に請求項3又は請求項4の経糸張力変動抑制装
置を支持した。請求項5の発明によれば、イージング体
に対する経糸の巻き付け角度を大きくした場合には、前
記支持体に対するイージング体の高さ位置が高くなり、
イージング体に対する経糸の巻き付け角度を小さくした
場合には、前記支持体に対するイージング体の高さ位置
が低くなる。そこで、支持体の高さ位置を調整すること
によってイージング体から先の経糸のワープラインの高
さ位置を常に一定位置に配置することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。
【0017】図2に示すように、織機の左右のサイドフ
レーム11,12の後端にはバックブラケット13,1
4が止着されている。バックブラケット13,14には
ガイド溝131,141が上下方向に形成されており、
ガイド溝131,141にはねじ34,35が挿通され
ている。ねじ34,35はサイドフレーム11,12の
後端に螺着されており、バックブラケット13,14が
ねじ34,35により締め付け固定されている。
【0018】サイドフレーム11,12の後端には位置
規制片36,37が止着されている。バックブラケット
13,14の下端には位置調整ねじ38,39が螺着さ
れている。位置調整ねじ38,39は上向きに螺着され
ている。位置規制片36,37は位置調整ねじ38,3
9の頭部の直下に配置されており、位置調整ねじ38,
39の頭部が位置規制片36,37に当接する。ねじ3
4,35の締め付けを緩めることによりバックブラケッ
ト13,14が上下動可能となる。そして、位置調整ね
じ38,39を回動してバックブラケット13,14の
下端に対する螺入量を調整すれば、サイドフレーム1
1,12に対するバックブラケット13,14の高さ位
置を調整することができる。
【0019】支持体となる両バックブラケット13,1
4の上端には支持ブラケット15,16が止着されてい
る。両支持ブラケット15,16間にはバックローラ1
7が回転可能に架設して支持されている。バックローラ
17は支軸としてのローラ軸171と筒部172とから
なり、筒部172はローラ軸171に回転可能に支持さ
れている。バックローラ17のローラ軸171にはイー
ジングレバー18,19が止着されており、イージング
レバー18,19の先端間にはイージング体としてのイ
ージングローラ20が回転可能に架設して支持されてい
る。イージングレバー18,19はねじ32,33によ
りローラ軸171に締め付け固定されている。ねじ3
2,33の締め付けを緩めることによりイージングレバ
ー21,22はローラ軸171に対して相対回動可能と
なる。なお、イージング体としては回転不可のロッドで
もよい。
【0020】ワープビーム31は図示しない送り出しモ
ータによって経糸Tを送り出す方向へ駆動される。図1
に示すように、経糸Tはバックローラ17及びイージン
グローラ20に接して案内される。
【0021】ローラ軸171の両端部は支持ブラケット
15,16を貫通して側方に突出している。ローラ軸1
71の両端部にはテンションレバー21,22が止着さ
れている。
【0022】支持ブラケット15,16の上端部には張
力検出手段としてのロードセル23,24が垂下支持さ
れており、ロードセル23,24の下端にはねじロッド
25,26が垂下状態に止着されている。ねじロッド2
5,26はテンションレバー21,22の先端部を遊嵌
状態で貫通している。ねじロッド25,26の先端には
ばね受け27,28が螺着されており、ばね受け27,
28とテンションレバー21,22との間には張力変動
吸収用弾性体としての圧縮ばね29,30が介在されて
いる。なお、張力変動吸収用弾性体として引っ張りばね
を用いることも可能である。
【0023】圧縮ばね29,30のばね力の作用方向は
ローラ軸171を中心してテンションレバー21,22
を左方向へ回動する方向であり、テンションレバー2
1,22の左方向への回動によりイージングローラ20
が圧縮ばね29,30のばね荷重を経糸Tに付与する。
経糸張力はイージングローラ20、イージングレバー1
8,19、テンションレバー21,22、圧縮ばね2
9,30及びねじロッド25,26を介してロードセル
23,24に伝えられる。経糸Tの張力変動は圧縮ばね
29,30によって吸収される。
【0024】ロードセル23,24には検出張力変換装
置40が信号接続されており、ロードセル23,24は
経糸張力に応じた電気信号を検出張力変換装置40に出
力する。検出張力変換装置40はロードセル23,24
から入力する電気信号の値を設定された割合Xで変換し
て張力制御コンピュータCに出力する。検出張力変換装
置40には変換割合設定器41が信号接続されている。
検出張力変換装置40における設定変換割合Xは変換割
合設定器41によって変更設定される。変換割合設定器
41はイージングローラ20に対する経糸Tの巻き付け
角度θを入力するものである。検出張力変換装置40は
入力された巻き付け角度θに基づいて変換割合Xを設定
する。即ち、ロードセル23,24によって検出された
経糸Tの張力値FがX・Fに変換されて張力制御コンピ
ュータCに入力する。
【0025】張力制御コンピュータCは予め設定された
張力Foと前記入力信号によって把握される検出張力と
の比較及び機台回転角度検出用のロータリエンコーダ
(図示略)からの検出信号で把握されるワープビーム径
に基づいて前記送り出しモータの回転速度を制御する。
これにより通常運転時の経糸張力が制御され、織段発生
防止が行われる。
【0026】図1(a)における経糸Tの設定張力F1
は図3(a)における経糸Tの設定張力F2よりも大き
く、図1(b)に示すイージングレバー18,19とテ
ンションレバー21,22との成す角度αが図3(b)
に示すイージングレバー18,19とテンションレバー
21,22との成す角度βよりも小さくしてある。図1
(b)におけるバックローラ17に対する経糸Tの巻き
付け角度γは、図3(b)におけるバックローラ17に
対する経糸Tの巻き付け角度δよりも大きい。即ち、経
糸Tの設定張力を増大変更するときにはバックローラ1
7に対する経糸Tの巻き付け角度を増大するようにイー
ジングローラ20をバックローラ17の周方向へ移動
し、イージングローラ20に対する経糸Tの巻き付け角
度が減少変更される。経糸Tの設定張力を減少変更する
ときにはバックローラ17に対する経糸Tの巻き付け角
度を減少するようにイージングローラ20をバックロー
ラ17の周方向へ移動してイージングローラ17に対す
る経糸Tの巻き付け角度が増大変更される。イージング
レバー18,19とテンションレバー21,22との成
す角度の変更は、ねじ32,33の締め付けを緩めてイ
ージングレバー18,19をローラ軸171に対して回
動調整すればよい。
【0027】圧縮ばね29,30によって経糸Tに加え
られる設定張力は、ねじロッド25,26に対するばね
受け27,28の螺合位置を変えることによって変更さ
れる。経糸の設定張力が変更されても、圧縮ばね29,
30の長さはあまり変わらず、テンションレバー21,
22は常にほぼ水平状態に保たれる。従って、イージン
グレバー18,19とテンションレバー21,22との
成す角度が変わると、イージングローラ20から先の経
糸Tのワープラインの高さ位置が変わる。そのため、サ
イドフレーム11,12に対するバックブラケット1
3,14の高さ位置が経糸の設定張力に応じて変更さ
れ、前記ワープラインが常に同一高さに保持される。ワ
ープラインを一定の高さ位置に保持することは品質の良
い織布を織る上で必要である。
【0028】図1(b)の矢印P1,Q1,は経糸Tの
張力を表し、矢印R1は矢印P1,Q1で表す力の合力
を表す。矢印R1で表す合力が経糸Tの張力F1によっ
てイージングローラ20に加えられる荷重となる。合力
R1は2F1・ sin(θ1/2)で表される。図3
(b)の矢印P2,Q2は経糸Tの張力を表し、矢印R
2は矢印P2,Q2で表す力の合力を表す。矢印R2で
表す合力が経糸Tの張力F2によってイージングローラ
20に加えられる荷重となる。合力R2は2F2・sin
(θ2/2)で表される。
【0029】図1におけるイージングローラ20に対す
る経糸Tの巻き付け角度θ1は、図3におけるイージン
グローラ20に対する経糸Tの巻き付け角度θ2よりも
小さい。図1の状態では、イージングローラ20に加え
られる荷重R1によるモーメントはR1・r1となり、
図3の状態では、イージングローラ20に加えられる荷
重R2によるモーメントはR2・r2となる。r1はr
2よりも大きい。図1の状態における変換割合X1及び
図3における変換割合X2は、X1・R1・r1=X2
・R2・r2∝Foという関係を満たすように設定され
る。このような関係の設定はイージングローラ20に対
する経糸Tの巻き付け角度毎に行われ、張力制御コンピ
ュータCは単一の設定張力Foと検出張力との比較を行
えばよい。
【0030】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1)イージングローラ20に対する経糸Tの巻き付け
角度が設定張力の大小に関係なくいつも一定であるとす
ると、経糸Tの張力によってイージングローラ20に加
えられる荷重の変化が設定張力の変更に伴って大きくな
る。このような荷重の大きな変化がある場合には、最大
荷重に耐え得るようにイージングローラ20の剛性を高
めなければならず、高剛性化はイージングローラ20の
重量増をもたらす。イージングローラ20の重量増は経
糸Tの低張力時のイージングローラ20のイージングの
追従性の阻害要因である。
【0031】経糸Tの設定張力が大きい場合にはイージ
ングローラ20に対する経糸Tの巻き付け角度を小さく
し、経糸Tの設定張力が小さい場合にはイージングロー
ラ20に対する経糸Tの巻き付け角度を大きくしてい
る。そのため、経糸Tの張力によってイージングローラ
20に加えられる荷重(図1の場合には合力R1、図3
の場合には合力R2)の変化が少なくなる。即ち、経糸
Tの設定張力が最も高い場合のイージングローラ20に
加えられる荷重は、経糸Tの設定張力が最も低い場合の
イージングローラ20に加えられる荷重に比してそれほ
ど変化しない。従って、イージングローラ20の高剛性
化は従来ほど必要ではなく、イージングローラ20の重
量を従来よりも減らすことができる。イージングローラ
20の重量減は、設定張力が低い場合にも経糸Tの張力
変動に対するイージングローラ20のイージングの追従
性を高める。 (2)イージングレバー18,19に対するテンション
レバー21,22のレバー比を大きくしておけば、張力
変動に対するテンションレバー21,22の変動量が大
きくなり、経糸の設定張力が低い場合にも張力変動の検
出精度が高まる。 (3)ねじ32,33の締め付けを緩めてイージングレ
バー21,22をローラ軸171に対して回動調整すれ
ば、イージングローラ20に対する経糸Tの巻き付け角
度を変更でき、この作業は容易である。 (4)変換割合設定器41によって巻き付け角度を入力
するだけで変換割合Xが設定でき、設定張力と検出張力
との精度の高い比較がいずれの巻き付け角度の場合にも
保障される。
【0032】なお、第1の実施の形態では、変換割合設
定器41によって設定された変換割合で検出張力を変換
するようにしたが、巻き付け角度に応じて基準となる設
定張力を変換するようにしてもよい。
【0033】なお、特開平3−90656号公報には、
バックレストを織機の前後方向に位置変更できる実施の
形態が開示されている。しかし、この位置変更は綜絖枠
とバックレストとの距離を変更するためのものであり、
本発明におけるイージングローラに対する経糸の巻き付
け角度を変更するという技術思想の示唆はない。
【0034】次に、図4〜図6の第2の実施の形態を説
明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が
付してある。この実施の形態では、支持ブラケット1
5,16の上部に取り付け孔151,161が形成され
ており、取り付け孔151,161にはねじ42,43
が挿通されている。ねじ42,43にはロードセル2
3,24が垂下支持されており、ねじ42,43とナッ
ト44,45との締め付けによりロードセル23,24
が支持ブラケット15,16に固定される。テンション
レバー21,22には取り付け位置変更孔211,22
1が形成されており、取り付け位置変更孔211,22
1にはねじロッド25,26が挿通されている。取り付
け孔151,161及び取り付け位置変更孔211,2
21の長さ方向は織機の前後方向である。ねじ42,4
3とナット44,45との締め付けを緩めれば、支持ブ
ラケット15,16に対するロードセル23,24の前
後の取り付け位置を変更することができる。取り付け孔
151,161を設けた支持ブラケット15,16、ね
じ42,43及びナット44,45は、テンションレバ
ー21,22の長手方向にロードセル23,24を取り
付け位置調整可能な取り付け位置調整手段を構成する。
【0035】図4におけるイージングローラ20に対す
る経糸Tの巻き付け角度は、図6におけるイージングロ
ーラ20に対する経糸Tの巻き付け角度よりも小さい。
図4の状態では、ねじロッド25,26がテンションレ
バー21,22の基端側を挿通しており、図6の状態で
は、ねじロッド25,26がテンションレバー21,2
2の先端側を挿通している。又、イージングローラ20
よりも先の経糸Tのワープラインはいずれも同一の高さ
位置にしてある。
【0036】第2の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1)第1の実施の形態の場合と同様に、経糸Tの設定
張力が最も高い場合のイージングローラ20に加えられ
る荷重は、経糸Tの設定張力が最も低い場合のイージン
グローラ20に加えられる荷重に比してそれほど変化し
ない。従って、イージングローラ20の高剛性化は従来
ほど必要ではなく、イージングローラ20の重量を従来
よりも減らすことができる。イージングローラ20の重
量減は、設定張力が低い場合にも経糸Tの張力変動に対
するイージングローラ20のイージングの追従性を高め
る。 (2)経糸Tの設定張力が低いほど、テンションレバー
21,22に対するねじロッド25,26の挿通位置、
即ちテンションレバー21,22に対する圧縮ばね2
9,30の作用位置がテンションレバー21,22の先
端側に設定される。この作用位置の設定によれば、経糸
Tの設定張力の大小に関係なく一定した荷重をロードセ
ル23,24に加えることができ、張力制御が容易とな
る。
【0037】前記した実施の形態から把握できる請求項
記載以外の発明について以下にその効果と共に記載す
る。 (1)請求項3の経糸張力変動抑制装置を用い、イージ
ング体に対する経糸の巻き付け角度を小さくするほど、
テンションレバーに対する張力検出手段の取り付け位置
をテンションレバーの先端側に設定する経糸張力変動抑
制方法。
【0038】経糸の張力によるイージングローラに加え
られる荷重が拡大されて張力検出手段に伝えられ、経糸
の設定張力が低い場合にも張力変動の検出精度が高ま
る。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、経糸の
設定張力を変更するときにはイージング体をバックロー
ラの周方向へ移動して経糸の設定張力の大きさに応じて
イージング体に対する経糸の巻き付け角度を変更するよ
うにしたので、経糸の張力が高い場合及び低い場合のい
ずれにおいても軽量のイージング体を使用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示し、(a)は巻き付け角
度が小さいときの要部側面図。(b)は経糸張力による
イージングローラに対する荷重の加わり方を説明する線
図。
【図2】要部背断面図。
【図3】(a)は巻き付け角度が大きいときの要部側面
図。(b)は経糸張力によるイージングローラに対する
荷重の加わり方を説明する線図。
【図4】第2の実施の形態を示し、巻き付け角度が小さ
いときの要部側面図。
【図5】要部背断面図。
【図6】巻き付け角度が大きいときの要部側面図。
【符号の説明】
13,14…支持体となるバックブラケット、15,1
6…取り付け位置調整手段を構成する支持ブラケット、
18,19…イージングレバー、20…イージング体と
なるイージングローラ、21,22…テンションレバ
ー、23,24…張力検出手段となるロードセル、2
9,30…消極イージング装置を構成する圧縮ばね、4
0…検出張力変換手段を構成する検出張力変換装置、4
1…検出張力変換手段を構成する変換割合選定器、T…
経糸。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バックローラ及びイージング体に接する経
    糸の張力変動をイージング体のイージング動作によって
    吸収する織機において、 経糸の設定張力を増大変更するときには前記バックロー
    ラに対する経糸の巻き付け角度を増大するようにイージ
    ング体をバックローラの周方向へ移動して前記イージン
    グ体に対する経糸の巻き付け角度を減少変更し、経糸の
    設定張力を減少変更するときには前記バックローラに対
    する経糸の巻き付け角度を減少するようにイージング体
    をバックローラの周方向へ移動して前記イージング体に
    対する経糸の巻き付け角度を増大変更する織機における
    経糸張力変動抑制方法。
  2. 【請求項2】経糸を案内するバックローラを支持する支
    軸と、この支軸に支持されてイージング体を支持するイ
    ージングレバーと、前記支軸に支持されて張力変動吸収
    用弾性体に係合されたテンションレバーとを備えた請求
    項1における織機において、 経糸の設定張力を増大変更するときには前記イージング
    レバーとテンションレバーとの成す角度を減少変更して
    前記イージング体に対する経糸の巻き付け角度を減少変
    更し、経糸の設定張力を減少変更するときには前記イー
    ジングレバーとテンションレバーとの成す角度を増大変
    更して前記イージング体に対する経糸の巻き付け角度を
    増大変更する織機における経糸張力変動抑制方法。
  3. 【請求項3】経糸を案内するバックローラを支持する支
    軸と、この支軸に支持されてイージング体を支持するイ
    ージングレバーと、前記支軸に支持されて張力変動吸収
    用弾性体に係合されたテンションレバーと、イージング
    レバーとテンションレバーとの成す角度を調整する角度
    調整手段とを備えた織機において、 前記張力変動吸収用弾性体を介して前記テンションレバ
    ーに接続された張力検出手段と、 テンションレバーに対して張力検出手段をテンションレ
    バーの長手方向に取り付け位置調整するための取り付け
    位置調整手段とを備えた織機における経糸張力変動抑制
    装置。
  4. 【請求項4】経糸を案内するバックローラを支持する支
    軸と、この支軸に支持されてイージング体を支持するイ
    ージングレバーと、前記支軸に支持されて張力変動吸収
    用弾性体に係合されたテンションレバーと、イージング
    レバーとテンションレバーとの成す角度を調整する角度
    調整手段とを備えた織機において、 前記張力変動吸収用弾性体を介して前記テンションレバ
    ーに接続された張力検出手段と、 張力検出手段に信号接続された検出張力変換手段と、 検出張力変換手段における検出張力を変換する変換割合
    を設定する変換割合設定手段とを備えた織機における経
    糸張力変動抑制装置。
  5. 【請求項5】請求項3又は請求項4の経糸張力変動抑制
    装置を高さ位置調整可能な支持体上に支持した織機にお
    ける経糸張力変動抑制装置。
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