JPH07279004A - 織機における経糸送り出し制御方法及び織布張力検出装置 - Google Patents

織機における経糸送り出し制御方法及び織布張力検出装置

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JPH07279004A
JPH07279004A JP5947594A JP5947594A JPH07279004A JP H07279004 A JPH07279004 A JP H07279004A JP 5947594 A JP5947594 A JP 5947594A JP 5947594 A JP5947594 A JP 5947594A JP H07279004 A JPH07279004 A JP H07279004A
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JP
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tension
warp
woven fabric
fabric
woven
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JP5947594A
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English (en)
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Masami Niihara
正己 新原
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ツインビームの合わせ端部における経筋発生を
防止する。 【構成】ワープビーム1,2から送り出される経糸
1 ,T2 により形成される織布W1 ,W2 の合わせ端
部には織布張力検出器11,12が配設されている。織
布張力検出器11,12から出力される検出信号は制御
コンピュータCに送られ、制御コンピュータCは織布張
力検出器11,12から得られる織布張力情報に基づい
て送り出しモータM1 ,M2 の回転駆動を制御する。
又、制御コンピュータCは送り出しモータM1 ,M2
組み込まれたロータリエンコーダm1 ,m 2 からの回転
速度情報に基づいて送り出しモータM1 ,M2 をフィー
ドバック制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一対のワープビームを
駆動するツインビーム送り出し装置を備えた織機におけ
る経糸送り出し制御方法及び織布張力検出装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の装置が特開昭60−52656
号公報、特公平2−46504号公報、特開平6−25
944号公報、特開平6−25945号公報に開示され
ている。
【0003】特開昭60−52656号公報及び特公平
2−46504号公報の従来装置では、テンションロー
ラの左右両端部がテンションローラアームによって支持
されており、左右一対のテンションローラアームがそれ
ぞれテンションレバーによって支持されている。両テン
ションレバーと機台固定部との間にはそれぞれロードセ
ルが介在されており、経糸張力がテンションローラ、テ
ンションローラアーム及びテンションレバーを介してロ
ードセルに伝達する。このように各ロードセルで検出さ
れた荷重に基づいて個々のワープビームの経糸張力
1 ,F2 が算出される。個々のワープビームを駆動す
る経糸送り出し用の一対の変速機の変速比が前記算出さ
れた経糸張力F1 ,F2 に基づいて制御される。
【0004】特開昭60−52656号公報及び特公平
2−46504号公報の従来装置では、個々のワープビ
ームの算出された全経糸張力F1 ,F2 がそれぞれ設定
された値に一致するように一対の変速機の変速比制御を
行なう必要がある。しかしながら、経糸列の幅中央部が
両端部よりも高くなっており、経糸張力が経糸列の幅方
向に等分布荷重となっていないし、左右対称に分布して
いるとは限らない。。即ち、等分布荷重でもないし、左
右対称でもない実態は算出された経糸張力F1,F2
は反映していない。そのため、算出された経糸張力
1 ,F2 が設定値に一致しているとしても、第1及び
第2のワープビームの隣合う端部における経糸張力が一
致せず、2つのワープビームから送り出される経糸列に
より一枚の布を製織する場合、この隣合わせ端部分で張
力差に起因する経筋が発生する。
【0005】特開平6−25944号公報、特開平6−
25945号公報の装置では、一対のワープビームの合
わせ端部側のそれぞれの経糸経路上に経糸張力検出器を
配置し、両ワープビームの合わせ端部側の経糸張力を検
出するようにしている。これらの検出張力が一致するよ
うにツインビーム送り出し装置の制御が行われ、合わせ
端部における経筋発生が防止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平6−2
5944号公報、特開平6−25945号公報に開示さ
れる一対の張力検出装置では、検出対象となる経糸の本
数を揃える必要があるが、複数本の経糸の一部が張力検
出装置から脱落し易い。経糸が1本でも脱落すれば正確
な経糸張力検出ができなくなり、合わせ端部における経
筋発生の確実性が保障されない。
【0007】本発明は、一対のワープビームを駆動する
ツインビーム送り出し装置を備えた織機における上記の
ような問題を解消し得る経糸送り出し制御方法及び張力
検出装置を提供することを目的する。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1の発
明では、両ワープビームの合わせ端部側のそれぞれの経
糸経路の延長線に対応する織布経路上の織布の張力を検
出し、一方の織布経路の検出張力に基づいてこのワープ
ビーム側の全織布張力を算出し、他方の織布経路の検出
張力に基づいてこのワープビーム側の全織布張力を算出
し、算出された2つの全織布張力の和が予め設定された
基準織布張力に一致するように、かつ検出された2つの
織布張力が一致するようにツインビーム送り出し装置の
作動を制御するようにした。
【0009】請求項2の発明では、両ワープビームの合
わせ端部側のそれぞれの経糸経路の延長線に対応する織
布経路上の織布の張力を検出すると共に、全経糸張力を
検出し、全経糸張力が予め設定された基準経糸張力に一
致するように、かつ前記織布経路で検出された2つの織
布張力が一致するようにツインビーム送り出し装置の作
動を制御するようにした。
【0010】請求項3の発明では、両ワープビームの合
わせ端部側のそれぞれの経糸経路の延長線に対応する織
布経路上に織布張力検出器を配置し、前記両織布経路上
の織布の張力を検出するようにした。
【0011】請求項4の発明では、織前付近の織布下動
を防止するフェルプレートと織布を案内するエキスパン
ションバーとの間に前記織布張力検出器を配置した。請
求項5の発明では、前記フェルプレート及びエキスパン
ションバーを支持するブレストビーム上に前記織布張力
検出器を設置した。
【0012】請求項6の発明では、織布の幅方向に取り
付け位置調整可能に前記織布張力検出器を設置した。
【0013】
【作用】ワープビームの合わせ端部側に対応する織布経
路上の張力が請求項3〜請求項6のいずれかの織布張力
検出器によって検出される。一方のワープビームの合わ
せ端部側に対応する織布経路上で検出された織布張力に
より一方のワープビームの全織布張力が把握される。他
方のワープビームの全織布張力も同様に把握される。請
求項1の発明では、両方の全織布張力の和が予め設定さ
れた基準織布張力に一致するようにツインビーム送り出
し装置が制御され、張力変動に起因する通常の織密度変
動が防止される。請求項2の発明では、検出される全経
糸張力が予め設定された基準経糸張力に一致するように
ツインビーム送り出し装置が制御され、張力変動に起因
する通常の織密度変動が防止される。請求項1及び請求
項2の発明では、合わせ端部側で検出された織布張力が
一致するようにツインビーム送り出し装置が制御され、
合わせ端部における経筋発生が防止される。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図5に基づいて説明する。図1に示す1,2は直列に配
列されたワープビームであり、ワープビーム1,2から
送り出される経糸T1 ,T2 はテンションローラ3に接
して案内される。ワープビーム1は送り出しモータM1
によって回転駆動され、ワープビーム2は送り出しモー
タM2 によって回転駆動される。4は筬、5はブレスト
ビーム、6は支持ブラケッケ7を介してブレストビーム
5上に支持されたフェルプレート、8は支持ブラケット
7を介してブレストビーム5上に支持されたテンプルバ
ー、9はテンプルバー8上に支持されたテンプル、10
はブレストビーム5上に支持されたエキスパンションバ
ーである。フェルプレート6は織布W1 ,W2 の織前W
0 付近の織布の下動を防止する。織布W1 は経糸T1
よって形成され、織布W2 は経糸T2 によって形成され
る。
【0015】経糸T1 ,T2 の経路の合わせ端部t1
2 の延長線上の織布経路には織布張力検出器11,1
2が配設されている。織布張力検出器11,12は基台
13上に支持されている。ブレストビーム5の上面には
嵌合突条5aが一体形成されており、基台13の下面に
は嵌合凹条13aが形成されている。基台13は嵌合凹
条13aと嵌合突条5aとの嵌合を介してブレストビー
ム5上に支持されている。基台13にはねじ14が螺合
されており、その先端がブレストビーム5の上面に当接
している。ねじ14を締め付けることにより基台13が
ブレストビーム5に固定される。ねじ14を緩めれば基
台13は嵌合突条5aに沿ってスライドできる。
【0016】織布張力検出器11は、ロードセル11a
と、半球形状の荷重受承体11bとによって構成されて
いる。織布張力検出器12も同様にロードセル12a
と、半球形状の荷重受承体12bとによって構成されて
いる。織布張力検出器11,12はフェルプレート6と
エキスパンションバー10との間にあり、荷重受承体1
1b.12bは織布W1 ,W2 の下面に接している。フ
ェルプレート6とエキスパンションバー10との間の織
布W1 ,W2 の張力は荷重受承体11b,12bを介し
てロードセル11a,12aに作用している。
【0017】織布張力検出器11,12から出力される
検出信号は制御コンピュータCに送られ、制御コンピュ
ータCは織布張力検出器11,12から得られる織布張
力情報に基づいて駆動回路15,16を介して送り出し
モータM1 ,M2 の回転駆動を制御する。又、制御コン
ピュータCは送り出しモータM1 ,M2 に組み込まれた
ロータリエンコーダm1 ,m2 からの回転速度情報に基
づいて送り出しモータM1 ,M2 をフィードバック制御
する。
【0018】図4及び図5は経糸送り出し制御プログラ
ムを示すフローチャートであり、制御コンピュータCは
この経糸送り出し制御プログラムに基づいて以下の経糸
送り出し制御を遂行する。
【0019】制御コンピュータCは織布張力検出器1
1,12から得られる検出織布張力G 1 ,G2 に基づい
て織布W1 ,W2 の織幅方向の全織布張力Gを算出す
る。この算出は織布張力の分布に基づいて算出するが、
予め実験的に得られた全織布張力と検出織布張力G1
2 との対応関係によって全織布張力を選出するように
してもよい。
【0020】制御コンピュータCは、予め設定された基
準織布張力G0 と算出された全織布張力Gとを比較す
る。両者G,G0 の差が許容差ρ以下の場合には検出織
布張力G1 とG2 とを比較し、両者G1 ,G2 の差が許
容差σ以下の場合には送り出しモータM1 ,M2 の回転
速度を現状のままに維持する。両者G1 ,G2 の差が許
容差σを越える場合、制御コンピュータCは送り出しモ
ータM1 ,M2 の増減速制御を行なう。G1 −G2 >σ
の場合には送り出しモータM1 が増速されると共に、送
り出しモータM2 が減速される。送り出しモータM1
増速されると経糸T1 の張力及び織布W1 側の検出織布
張力G1 が低減し、送り出しモータM2 が減速されると
経糸T2 の張力及び織布W2 側の検出織布張力G2 が増
大する。従って、検出織布張力G1 ,G2 の差が許容差
σ以内に収束してゆく。G1 −G2<−σの場合には送
り出しモータM1 が減速されると共に、送り出しモータ
2が増速される。送り出しモータM1 が減速されると
経糸T1 の張力及び織布W1側の検出織布張力G1 が増
大し、送り出しモータM2 が増速されると経糸T2 の張
力及び織布W2 側の検出織布張力G2 が低減する。従っ
て、検出織布張力G1,G2 の差が許容差σ以内に収束
してゆく。
【0021】基準織布張力G0 と算出された全織布張力
Gとの差が許容差ρを越える場合、制御コンピュータC
は両送り出しモータM1 ,M2 をいずれも増速又は減速
する。
【0022】G−G0 >ρの場合には両送り出しモータ
1 ,M2 が共に増速される。両送り出しモータM1
2 が共に増速されることにより経糸T1 ,T2 の張力
及び織布W1 ,W2 の検出織布張力G1 ,G2 が低減
し、織布W1 ,W2 の全織布張力Gが基準織布張力G0
に収束してゆく。さらにG1 −G2 >σの場合には送り
出しモータM1 が一層増速され、織布張力G1 が低減し
て織布張力G2 に収束してゆく。G1 −G2 <−σの場
合には送り出しモータM2 が一層増速され、織布張力G
2 が低減して織布張力G1 に収束してゆく。
【0023】G−G0 <−ρの場合には両送り出しモー
タM1 ,M2 が共に減速される。両送り出しモータ
1 ,M2 が共に減速されることにより経糸T1 ,T2
の張力及び織布W1 ,W2 の検出織布張力G1 ,G2
増大し、全織布張力Gが基準織布張力G0 に収束してゆ
く。さらにG1 −G2 >σの場合には送り出しモータM
1が一層減速され、織布張力G1 が増大して織布張力G
2 に収束してゆく。G1 −G2 <−σの場合には送り出
しモータM2 が一層減速され、織布張力G2 が増大して
織布張力G1 に収束してゆく。
【0024】以上のような経糸送り出し制御により全織
布張力Gが基準織布張力F0 に常に収束し、両経糸
1 ,T2 の合わせ端部t1 ,t2 における張力差もな
くなる。従って、経糸全体の張力変動が防止されると共
に、経糸T1 ,T2 の合わせ端部t1 ,t2 における張
力差に起因する経筋発生も防止される。経筋発生防止の
ための経糸送り出し制御は織布張力の検出に依存してい
るが、この織布張力検出は経糸張力を略正確に反映す
る。即ち、織布張力検出に基づく経糸送り出し制御は精
度の高い経糸張力検出に基づく経糸送り出し制御と同様
の結果をもたらす。高精度の経糸送り出し制御をもたら
す織布張力検出は、張力検出対象となる経糸の正確な本
数に注意を要する経糸張力検出に比して容易である。
【0025】精度の高い織布張力検出を行なうには半球
形状の荷重受承体11b,12bを織布に押接すること
が最適である。半球形状の荷重受承体11b,12bは
その縁部の周方向に向き変え自在であり、荷重受承体1
1b,12bの縁部の周方向の向きを特定する必要がな
い。即ち、両織布張力検出器11,12に要求されるの
は、荷重受承体11b,12bの径同一及び基台13の
下面から荷重受承体11b,12bの頂点までの高さ同
一である。
【0026】フェルプレート6とエキスパンションバー
10との平行度は織布張力の織幅方向の均一性、巻き皺
防止等のために非常に高い精度を要求される。即ち、織
布W 1 ,W2 はフェルプレート6及びエキスパンション
バー10に対して平行でなければならない。そのため、
フェルプレート6及びエキスパンションバー10はブレ
ストビーム5という単一の部材上に支持されており、こ
れら3者は互いに非常に高い平行関係にある。従って、
織布W1 ,W2 はフェルプレート6及びエキスパンショ
ンバー10に対して高い平行関係にある。このような平
行関係にあるブレストビーム5上に織布張力検出器1
1,12を載置した場合、荷重受承体11b,12bの
径が同一及び基台13の下面から荷重受承体11b,1
2bの頂点までの高さが同一であれば、高い織布張力検
出が保障される。荷重受承体11b,12bの径同一及
び基台13の下面から荷重受承体11b,12bの頂点
までの高さ同一を満たすのは容易である。
【0027】この実施例では基台13はブレストビーム
5に対してその長手方向に取り付け位置変更できる。織
幅が変われば経糸T1 ,T3 の合わせ端部が変わること
があり、本実施例の織布張力検出器11,12の取り付
け位置変更可能な構成は経糸T1 ,T2 の合わせ端部の
位置変更に対処できる。
【0028】本発明は図6〜図8に示す実施例も可能で
ある。この実施例ではテンションローラ3が一対の張力
検出アーム17,18により支持されている。一方の張
力検出アーム18と基台固定部との間にはロードセル1
9が介在されており、他方の張力検出アーム17と基台
固定部との間にはロッド20が介在されている。全経糸
張力Fはテンションローラ3及び張力検出アーム17,
18を介してロッド20及びロードセル19によって分
担受承され、ロードセル19及びロッド20は支軸17
a,18aを中心とした張力検出アーム17,18の回
動を阻止する。即ち、ロードセル19は張力検出アーム
18によって分担受承される経糸張力Fbを検出する。
【0029】織布張力検出器11,12及びロードセル
19から出力される検出信号は制御コンピュータCに送
られ、制御コンピュータCは織布張力検出器11,12
から得られる織布張力G1 ,G2 及びロードセル19か
ら得られる経糸張力Fbの情報に基づいて駆動回路1
5,16を介して送り出しモータM1 ,M2 の回転駆動
を制御する。図7及び図8は経糸送り出し制御プログラ
ムを表すフローチャートであり、制御コンピュータCは
この経糸送り出し制御プログラムに基づいて経糸送り出
し制御を遂行する。
【0030】張力検出アーム17によって分担受承され
る張力Fa及び張力検出アーム18によって分担受承さ
れる張力Fbは次式(1),(2)で表される。 Fa=F(L2 +L3 /2)/L ・・・(1) Fb=F(L1 +L3 /2)/L ・・・(2) 但し、Lはロッド20とロードセル19との距離、L1
は織幅方向におけるロッド20と経糸T1 の列端e1
の距離、L2 は織幅方向におけるロードセル19と経糸
2 の列端e2 との距離、L3 は列端e1 ,e2 間の距
離を表す。
【0031】両式(1),(2)から次式(3)が得ら
れる。 Fa=Fb(L2 +L3 /2)/(L1 +L3 /2)・・・(3) 全経糸張力Fは分担張力Fa,Fbの和であり、次式
(4)で表される。
【0032】 F=Fa+Fb =Fb〔(L2 +L3 /2)/(L1 +L3 /2)+1〕・・・(4) ロードセル19によって検出される分担張力Fbは制御
コンピュータCに取り込まれ、制御コンピュータCは検
出分担張力Fb及び式(4)に基づいて全経糸張力Fを
算出する。制御コンピュータCは予め設定された基準経
糸張力F0 と検出全経糸張力Fとを比較し、検出全経糸
張力Fが基準経糸張力F0 に一致するように送り出しモ
ータM1 ,M2 の回転速度を制御する。
【0033】制御コンピュータCは、予め設定された基
準経糸張力F0 と算出された全経糸張力Fとを比較す
る。両者F,F0 の差が許容差ε以下の場合には検出織
布張力G1 とG2 とを比較し、両者G1 ,G2 の差が許
容差σ以下の場合には送り出しモータM1 ,M2 の回転
速度を現状のままに維持する。両者G,G0 の差が許容
差σを越える場合、制御コンピュータCは送り出しモー
タM1 ,M2 の増減速制御を行なう。G1 −G2 >σの
場合には送り出しモータM1 が増速されると共に、送り
出しモータM2 が減速される。送り出しモータM1 が増
速されると織布W 1 の張力G1 が低減し、送り出しモー
タM2 が減速されると織布W2 の張力G2が増大する。
従って、検出織布張力G1 ,G2 の差が許容差σ以内に
収束してゆき、経糸T1 ,T2 の合わせ端部t1 ,t2
の張力差もなくなってゆく。G1 −G2 <−σの場合に
は送り出しモータM1 が減速されると共に、送り出しモ
ータM2 が増速される。送り出しモータM1 が減速され
ると織布W1 の張力G1 が増大し、送り出しモータM2
が増速されると織布W2 の張力G2 が低減する。従っ
て、検出織布張力G1 ,G2 の差が許容差σ以内に収束
してゆき、経糸T1 ,T 2 の合わせ端部t1 ,t2 の張
力差もなくなってゆく。
【0034】基準経糸張力F0 と算出された全経糸張力
Fとの差が許容差εを越える場合、制御コンピュータC
は両送り出しモータM1 ,M2 をいずれも増速又は減速
する。F−F0 >εの場合には両送り出しモータM1
2 が共に増速される。両送り出しモータM1 ,M2
共に増速されることにより経糸T1 ,T2 の張力が低減
し、全経糸張力Fが基準経糸張力F0 に収束してゆく。
さらにG1 −G2 >σの場合には送り出しモータM1
一層増速され、織布張力G1 が低減して織布張力G2
収束してゆく。G1 ─G2 <−σの場合には送り出しモ
ータM2 が一層増速され、織布張力G2 が低減して織布
張力G1 に収束してゆく。
【0035】F−F0 <−εの場合には両送り出しモー
タM1 ,M2 が共に減速される。両送り出しモータ
1 ,M2 が共に減速されることにより経糸T1 ,T2
の張力が増大し、全経糸張力Fが基準経糸張力F0 に収
束してゆく。さらにG1 ─G2 >σの場合には送り出し
モータM1 か一層減速され、織布張力G1 が増大して織
布張力G2 に収束してゆく。G1 −G2 <−σの場合に
は送り出しモータM2 が一層減速され、織布張力G2
織布張力G1 に収束してゆく。
【0036】以上のような経糸送り出し制御により全経
糸張力Fが基準経糸張力F0 に常に収束し、両経糸
1 ,T2 の合わせ端部t1 ,t2 における張力差も無
くなる。従って、経糸全体の張力変動が防止されると共
に、経糸T1 ,T2 の合わせ端部t1 ,t2 における張
力差に起因する経筋発生も防止される。
【0037】さらに本発明では、図9に示すようにテン
プルバー8上に織布張力検出器11A,12Aを載置し
てもよい。テンプルバー8は支持ブラケット7を介して
ブレストビーム5上に支持されており、テンプルバー8
もブレストビーム5に対して平行である。従って、テン
プルバー8上の織布張力検出器11A,12Aの織布張
力検出精度は高い。又、図9に示すように荷重受承体1
1c,12cを半円弧形状の薄板製とし、荷重受承体1
1c,12cの半円弧に沿って織布W1 ,W2を摺接案
内するようにしてもよい。
【0038】なお、特開平2−307938号公報には
織布張力センサが開示されているが、対象織機はシング
ルビーム送り出し装置を備えた織機であり、本発明のツ
インビーム送り出し装置を備えた織機を対象とした示唆
はない。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、一対のワ
ープビームの合わせ端部側における織布張力を検出し、
この検出張力に基づいて経糸送り出し制御を行なうよう
にしたので、ツインビームの合わせ端部における張力差
に起因する経筋発生を防止し得るという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した一実施例を示す平面図で
ある。
【図2】 図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】 要部拡大斜視図である。
【図4】 経糸送り出し制御プログラムを示すフローチ
ャートである。
【図5】 経糸送り出し制御プログラムを示すフローチ
ャートである。
【図6】 別例を示す平面図である。
【図7】 経糸送り出し制御プログラムを示すフローチ
ャートである。
【図8】 経糸送り出し制御プログラムを示すフローチ
ャートである。
【図9】 別例を示す要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1,2…ワープビーム、11,12…織布張力検出器、
1 ,W2 …織布、M 1 ,M2 …送り出しモータ、C…
制御コンピュータ、T1 ,T2 …経糸。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のワープビームを駆動するツインビー
    ム送り出し装置を備えた織機において、 両ワープビームの合わせ端部側のそれぞれの経糸経路の
    延長線に対応する織布経路上の織布の張力を検出し、一
    方の織布経路の検出張力に基づいてこのワープビーム側
    の全織布張力を算出し、他方の織布経路の検出張力に基
    づいてこのワープビーム側の全織布張力を算出し、算出
    された2つの全織布張力の和が予め設定された基準織布
    張力に一致するように、かつ検出された2つの織布張力
    が一致するようにツインビーム送り出し装置の作動を制
    御する織機における経糸送り出し制御方法。
  2. 【請求項2】一対のワープビームを駆動するツインビー
    ム送り出し装置を備えた織機において、 両ワープビームの合わせ端部側のそれぞれの経糸経路の
    延長線に対応する織布経路上の織布の張力を検出すると
    共に、全経糸張力を検出し、全経糸張力が予め設定され
    た基準経糸張力に一致するように、かつ前記織布経路で
    検出された2つの織布張力が一致するようにツインビー
    ム送り出し装置の作動を制御する織機における経糸送り
    出し制御方法。
  3. 【請求項3】一対のワープビームを駆動するツインビー
    ム送り出し装置を備えた織機において、 両ワープビームの合わせ端部側のそれぞれの経糸経路の
    延長線に対応する織布経路上に織布張力検出器を配置
    し、前記両織布経路上の織布の張力を検出するようにし
    た織機における織布張力検出装置。
  4. 【請求項4】前記織布張力検出器は、織前付近の織布下
    動を防止するフェルプレートと織布を案内するエキスパ
    ンションバーとの間に配置されている請求項3に記載の
    織機における織布張力検出装置。
  5. 【請求項5】前記織布張力検出器は、前記フェルプレー
    ト及びエキスパンションバーを支持するブレストビーム
    上に設置されている請求項4に記載の織機における織布
    張力検出装置。
  6. 【請求項6】前記織布張力検出器は、織布の幅方向に取
    り付け位置調整可能に設置されている請求項4及び請求
    項5のいずれか1項に記載の織機における織布張力検出
    装置。
JP5947594A 1994-03-29 1994-03-29 織機における経糸送り出し制御方法及び織布張力検出装置 Pending JPH07279004A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008527361A (ja) * 2005-01-17 2008-07-24 メッツォ ペーパー インコーポレイテッド ウェブ張力プロフィール測定方法及びそれを適用するロール
CN102330254A (zh) * 2011-09-26 2012-01-25 江苏万工科技集团有限公司 一种织机三重织轴装置
CN102383244A (zh) * 2010-08-31 2012-03-21 青岛星泽机电科技有限公司 高速智能喷气织机
CN103343418A (zh) * 2013-07-18 2013-10-09 南京海拓复合材料有限责任公司 一种适用于无弯曲织物织造的送经装置
CN105220322A (zh) * 2015-10-20 2016-01-06 杭州华水布艺有限公司 一种送经机构、包括该送经机构的剑杆织机及控制方法

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