JPH09227218A - 羽口リング - Google Patents

羽口リング

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JPH09227218A
JPH09227218A JP8052654A JP5265496A JPH09227218A JP H09227218 A JPH09227218 A JP H09227218A JP 8052654 A JP8052654 A JP 8052654A JP 5265496 A JP5265496 A JP 5265496A JP H09227218 A JPH09227218 A JP H09227218A
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JP
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tuyere
sio
ash
ring
weight
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JP8052654A
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English (en)
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Iwao Okochi
巌 大河内
Hideaki Tsukiji
秀明 築地
Kunihiko Ishii
邦彦 石井
Kikuo Ariga
喜久雄 有賀
Katsusuke Shiraishi
勝介 白石
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JFE Engineering Corp
TYK Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
TYK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高炉等の羽口を保護するため、高温強度を有
するとともに微粉炭の燃焼に伴う灰分の浸食・浸透が少
なく、寿命の長い羽口リングを提供する。 【解決手段】 Al2 3 −SiO2 −Cr2 3 が9
0重量%以上を占め、Al2 3 /Al2 3 −SiO
2 が60〜90重量%、Al2 3 −SiO2 /Al2
3 −SiO2 −Cr2 3 が80〜98%の組成で、
気孔率が8〜16%の高炉羽口リング。リング内側表面
粗さがRmax 100S以下であると更に望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高炉、或いはキュ
ポラ等の羽口に関するもので、更に詳しくは高炉等羽口
の内側に装入して羽口の保護、エネルギーロスの削減、
灰分付着の防止等の目的で用いられる羽口リングに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】高炉、或いはキュポラ等の羽口は炉内へ
熱風を吹き込むために設けられた送風口であるが、製銑
技術等の進歩とともに熱風を吹き込むのみに止まらず、
重油、タール、更に最近では微粉炭等の固体燃料および
鉱石粉までも吹き込んでいる。これらのうち微粉炭等の
固体燃料の吹き込みは、高炉の能力を向上させ経済性を
改善することから、益々普及してきている。
【0003】この微粉炭等の固体燃料を吹き込む場合、
羽口内でも燃焼が始まり、羽口内は一種の燃料帯ともな
っている。このように羽口内で燃料の一部を燃焼させる
ことにより、吹き込まれた燃料は、加熱材、還元材とし
て作用し高価なコークスの節減につながるとともに高炉
能力をも高めている。
【0004】羽口先端周辺の炉内温度は2400℃に達
し、羽口はこの高温の影響を受け、更には吹き込み燃料
の燃焼帯ともなっているので、この羽口内部の温度は1
100℃〜1400℃の高温に達する。その上、送り込
まれる熱風は風圧4〜5kgf/cm2 、風速200〜
240m/secで操業されており、羽口は、高温、高
圧および高速の熱風に曝される。
【0005】高炉の羽口部はこのような苛酷な条件に曝
されるので、この羽口部を保護するため、強制水冷構造
とした銅製の羽口が用いられている。しかし、使用条件
が苛酷なため短命で羽口交換の回数が多く、資源、労力
及び時間の浪費が大きな問題となっている。また、銅製
の羽口は前述の高温に直接曝されるので多量の水による
強制水冷を欠くことができず、羽口からのエネルギー損
失も大きかった。
【0006】このような状態を改善させるため、最近で
は銅製の羽口を更に保護する耐火材で造られた羽口リン
グが使用されるようになった。図5は高炉羽口付近の構
造を示す。1は羽口リング、2は羽口、3は炉壁、4は
熱風管、5は微粉炭吹き込み管である。羽口リング1は
銅或いは銅合金製の羽口2の内側にはめ込まれ、羽口2
を保護する。
【0007】耐火材としては、従来主にAl2 3 系材
やAl2 3 80重量%以上のAl2 3 −SiO2
等の高アルミナ質素材が用いられ、試験的には、Al2
3−Cr2 3 系の素材も試みられている。例えば、
Al2 3 を80〜95重量%含むAl2 3 −SiO
2 系高アルミナ質、或いはAl2 3 90重量%−Cr
2 3 10重量%のアルミナ−クロミア質である。これ
らの耐火材で形成された羽口リングは銅製羽口の内側に
内装され、銅製羽口を保護すると同時に、断熱材として
も作用し羽口からのエネルギー損失も低減する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同時に
吹き込まれる燃料も重油、タール等から微粉炭が主流と
なってきており、微粉炭に起因する問題が無視できなく
なってきている。微粉炭が吹き込まれる羽口では、内装
されている羽口リングの表面に微粉炭の灰分及び半燃焼
物が付着し、これらが堆積する現象が生じる。このよう
な付着・堆積が起こると送風量の制御に支障を来たし、
高炉の安全操業ができなくなるとともに羽口リングの寿
命も短くなるという問題が生じていた。
【0009】この発明は上記の問題を解決するためにな
されたもので、機械的強度及び耐熱性を有するととも
に、微粉炭の灰分や半燃焼物による浸食、浸透に耐え、
灰分や半燃焼物が付着し難い寿命の長い羽口リングを提
供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は下記の発明に
より解決される。第1の発明は、下記の特徴を備えた羽
口リングである。 (a)主成分としてAl2 3 、SiO2 及びCr2
3 を含有し、これらの和が全体の90重量%以上であ
り、(b)前記Al2 3 が、Al2 3 とSiO2
和の60重量%以上90重量%以下を含有し、(c)前
記Al2 3 とSiO2 の和が、Al2 3 とSiO2
とCr2 3 との和の80重量%以上98重量%以下で
あり、(d)気孔率が8%以上16%以下である。
【0011】第2の発明は、上記羽口リングの内側面の
表面粗さがRmax 100S以下である羽口リングであ
る。
【0012】高炉羽口内の環境を考慮すると羽口リング
は以下の特性を備えることが望ましい。 強風や振動等に耐える機械的強度を有すること、 高温に耐えるとともに耐熱衝撃性が高くて割れないこ
と、 酸化鉄や灰の成分であるアルカリ及びアルカリ土類等
により溶損しないこと、 これらの成分の組織内浸透が少ないこと、 発生するガス中のCO等還元性成分により組織の脆弱
化を来さないこと、 灰分が付着し難いこと、 等である。
【0013】耐熱衝撃性については、前述したように、
羽口リング内面は1000℃を超える高温に曝され、同
時にその外面は水冷銅製羽口に接触するので、大きな温
度勾配に耐えるものでなければならない。特に重要なの
は灰分の組織内浸透である。
【0014】羽口リング内面への灰分の付着や堆積の過
程を詳細に観察すると、先ず半溶融又は溶融状態の微粉
炭燃焼後の灰分が付着する。次に、この付着物が羽口リ
ングの組織内部まで浸透し変質層を形成する。この変質
層には灰分が更に付着し易く、付着した灰分は組織内浸
透を加速し変質層を深める。同時に変質層に付着した灰
分は落し難く、順次上へと灰分が堆積しその厚さを増し
て行く。
【0015】羽口リング材の成分としてAl2 3 を主
成分とするのは、Al2 3 は機械的強度、耐熱性、耐
浸食性のバランスが良くとれているからである。しか
し、Al2 3 にSiO2 を少量加えると、上記の諸特
性は更に向上する。その上、灰分等の浸食に対しても強
く又これらが浸透し難くもなる。但し、SiO2 の量が
適量を超えると、Al2 3 の特質が失われ、機械的強
度が低下する。
【0016】原料の配合を変え、Al2 3 とSiO2
の含有率の異なるリング材を焼成し、その特性を調べる
と、図3及び図4に示す結果が得られた。図4は常温に
おける圧縮強さ及び1400℃における曲げ強さについ
ての結果である。圧縮強さを実線で、曲げ強さを点線で
示してある。
【0017】左縦軸は圧縮強さ、右縦軸は曲げ強さで、
横軸はAl2 3 とSiO2 の和に対するAl2 3
比である。Al2 3 にSiO2 が加わると、圧縮強
さ、曲げ強さともに増加するが、圧縮強さはこの比が
0.9近くで最も大きくなり、又曲げ強さはこの比が
0.6近くにその最大強さが現れる。そして、SiO2
の量が増えると両強度とも低下してくる。
【0018】図3には、1400℃で5時間上記リング
材の上部に微粉炭を接触させた後、放冷し、リング材を
切断して微粉炭灰の浸透深さ及び浸食量を測定した結果
を示す。図には、微粉炭灰の浸透深さを実線で、又浸食
量を点線で示してある。Al2 3 にSiO2 が加わる
と、浸透深さ、浸食量ともに減少する。特に、SiO2
が0.1以上加わりAl2 3 が0.9以下になると浸
透深さ、浸食量とも激減する。Al2 3 には灰分を吸
収し易く変質層を作り易い欠点があり、これをSiO2
が補うものと考えられる。
【0019】このように、Al2 3 にSiO2 が加わ
り、Al2 3 がこれらの和の90重量%になると圧縮
強さ、曲げ強さが大きくなり、且つ浸透深さ、浸食量が
激減する。しかし、更にSiO2 の量が増えAl2 3
の量が60重量%より減少すると圧縮強さ、曲げ強さと
もに低下する。このため、Al2 3 の含有率をSiO
2 との和の60重量%以上90重量%以下とする。
【0020】次に、Al2 3 −SiO2 にCr2 3
を加えて焼成すると、僅かな添加で顕著な効果が得られ
ることが判った。図2は、Al2 3 −SiO2 7:3
にCr2 3 の量を変えて加えた場合の圧縮強さ及び曲
げ強さを調べた結果である。実線は圧縮強さを又点線は
曲げ強さを示し、横軸はAl2 3 とSiO2 とCr2
3 の和に対するAl2 3 とSiO2 の比である。
【0021】Al2 3 −SiO2 にCr2 3 が少し
でも加わると、圧縮強さ、曲げ強さともに増加し、最大
強さは圧縮強さでは比が0.95近くで現れ、又曲げ強
さでは比が0.85近くに現れる。これらの強さは、C
2 3 を添加しない場合の20%増に近い強度であ
る。その後Cr2 3 の量が増えると両強度とも低下
し、比が0.8よりも小さくなるとCr2 3 添加の効
果は無くなる。更にCr23 が増えると逆の効果をも
たらし圧縮強さ、曲げ強度ともCr2 3 を含まないも
のより低くなる。
【0022】図1は、灰の浸透深さ及び浸食量について
の結果で、浸透深さを実線で、又浸食量を点線で示して
ある。Al2 3 −SiO2 にCr2 3 が加わると、
浸透深さが減少する。浸食量はAl2 3 −SiO2
けでも充分に小さいので、Cr2 3 添加の効果は無
く、Cr2 3 量が増えて比が0.8より小さくなると
浸食量は目立って大きくなる。これについては、Cr2
3 量が三者の20重量%を超すと、素材の焼結度が低
くなって組織の密度が小さくなり、灰分の浸透度が高ま
るとためと考えられる。
【0023】このように、Al2 3 −SiO2 にCr
2 3 が少しでも加わり、Al2 3 −SiO2 がこれ
ら三者の和の98重量%になると、圧縮強さ、曲げ強さ
が顕著に大きくなり、且つ浸透深さが激減する。しか
し、更にCr2 3 の量が増えAl2 3 −SiO2
80重量%より減少すると浸食量が増加する。このた
め、Al2 3 −SiO2 の含有率をAl2 3 とSi
2 とCr2 3 の和の80重量%以上98重量%以下
とする。
【0024】このような羽口リングに用いられる原料に
は、単一成分ではないものもあり、また、必ず不純物が
含まれている。このため、Al2 3 、SiO2 及びC
23 の3成分が100%近くを占める素材を造るこ
とは困難である。しかし、これらの三成分の他に種々の
成分が混入すると諸特性が低下するおそれがある。特
に、灰分の浸食や浸透については微妙である。このた
め、Al2 3 とSiO2とCr2 3 の和が全体の9
0重量%以上となるように、原料の配合に意を用いなけ
ればならない。
【0025】組成の他に、リング材の特性を左右するも
のに気孔率がある。気孔率は機械的強度と共に耐熱スポ
ーリング性能及び灰分の浸透性に影響する。気孔率が8
%以下となると耐熱スポーリング性能が低下して熱衝撃
に耐えられなくなり割れる危険が生じる。又、気孔率が
16%以上となると組織が粗くなり容易に灰分の浸透を
許し、変質層が形成されるとともに機械的強度も低下す
る。このため、気孔率は8〜16%の範囲が望ましい。
【0026】次に、羽口リングの内側の表面粗さはRma
x 100S以下であることが望ましい。一般に羽口リン
グは成形されたまま用いられているため、その表面は焼
成したままで、多少の歪、凹凸がある。このため微粉炭
燃焼石の灰分や半燃焼灰分が羽口内面に付着し易い。こ
の灰分の主成分であるFe2 3 、SiO2 及びCaO
等は、前述したように羽口リングの組織内へ表面から浸
透して2〜6mmの厚さにわたって変質層を形成し、こ
の変質層が更に灰分の付着、堆積を促す。
【0027】しかし、羽口リングの内側表面を滑らかに
すると、灰分の初期付着が低減される。そこで、内側表
面を研磨加工により平滑化した羽口リングを用いて、1
t/h程度の微粉炭を吹き込み灰分の初期付着状態を調
べた結果、内表面の粗さが最大粗さRmax100Sを
超えると灰分の付着量が増えることが判明した。そのた
め、羽口リング内側の表面粗さをRmax 100S以下に
限定することが望ましい。ここで、Rmax はJIS B
O601に規定する仕上げ記号による表示方法によっ
た。
【0028】なお、上に述べた組成の羽口リング材は、
例えば、アルミナ、ムライト、シリコナイト粘土、酸化
クローム等を原料として得られる。これらの原料の成分
を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の実施の形態】羽口リングの製法を例示すると、
上記原料を粉砕して粒径を整え、水と解膠剤を加えてよ
く混合し、その後脱泡した材料を吸水性鋳型に振動を加
えながら流し込む。この方法は加振充填成形と言われて
いる。成形後鋳型を外し、成形品を乾燥した後、焼成す
ると羽口リングが得られる。
【0031】成形法には、スリップキャスティング法、
CIP法、フリクションプレス法等を用いることがで
き、焼成温度を最高1600℃程度とし、気孔率を8〜
16%にしたリング材が得られる。羽口リングの内面
は、砥石による研磨加工を施せば比較的容易にRmax
100S以下の平滑面が得られる。
【0032】
【実施例】先ず、Al2 3 とSiO2 の配合割合とリ
ング材の特性との関係を示すため原料を表2に示す配合
比で配合し、組成A〜組成Gの試験材を得た。原料粉末
の粒度調整については、最大粒度径を2mmとし、1m
m以上35%、0.1mm以下50%の粒度構成とし
た。上記配合に際して,水を6重量%、解膠材として酸
性ヘキサメタリン酸ソーダ0.2%を加えた。
【0033】この原料を加振充填成形法により羽口リン
グと、各特性調査用の試験材とを成形し、焼成した。焼
成は最高温度1600℃で行った。灰分の浸食量及び浸
透深さの測定用の試験材は65×65×65mmで、そ
の上部中央に25φ×20mmのブリケット状に成形し
た微粉炭を置き、1400℃で5時間加熱した後に炉内
放冷したものを切断し、その浸食量と浸透深さを測定し
た。
【0034】これらの結果を表2に示す。Al2 3 ×
100/(Al2 3 +SiO2 )が60〜90%の範
囲にある試験材C,D,E,Fでは機械的性質及び灰分
浸透浸食試験のいずれにおいても比較的良好な結果が得
られた。
【0035】次に、表2に示した機械的性質及び灰分浸
食浸透試験が良好であったD材を選び、これにCr2
3 を0〜25重量%を添加し前述と同様に試験材を作製
し、同様な試験を行った。その結果を表3に示す。表3
からCr2 3 が5〜20重量%の範囲では機械的性質
及び灰分浸食浸透試験のいずれにおいても更に良好な結
果が得られた。
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】そこで、表3に示すNo3の成分組成及び
比較材で実用試験のための羽口リングを作製した。羽口
リングの概略の寸法は内径120mm、外径140m
m、長さ350mmである。この実用試験では、灰分付
着開始迄の時間、送風に乱流の生ずる迄の時間、羽口リ
ング再整備迄の時間即ち灰分落としを必要とする迄の時
間、羽口リング再整備所要時間、羽口リング交換迄の耐
用寿命を調べた。また、高炉側の試験条件は、微粉炭吹
き込み量:0.95T/h、風速:230m/s:風
量:200Nm3 /分、熱風温度:1150℃であっ
た。試験の結果を、比較材とともに表4に示す。
【0039】
【表4】
【0040】本発明品1、2では、強度、浸透性とも良
好であり、実用試験では、耐用時間180日が得られ
た。内側表面を研磨し平滑化したものとしないものとで
は、平滑化により変質性が向上し、したがって、灰分付
着開始迄の時間が長く、再整備所要時間も少なくなる。
しかし、発明の組成であれば研磨により耐用寿命は変わ
らない。
【0041】これに対して、比較品羽口リングの寿命は
90日であり、発明品より著しく劣っていた。また、灰
分が羽口内に付着することにより羽口内を通過する熱風
の流れが層流から乱流により早く変化していた。このよ
うな熱風の乱流は高炉炉内におけるコークス等の円滑な
燃焼反応を妨げるので望ましくない。
【0042】
【発明の効果】以上述べてきたように、この発明による
羽口リングは、Al2 3 、SiO2、Cr2 3 の比
率及び気孔率が適切な範囲に調整されており、高温での
強度に優れ、微粉炭の灰分や半燃焼物による浸食、浸透
に耐え、これらが付着し難い。このため、羽口リングと
して実用した場合、灰分の付着開始時間及び耐用寿命が
共に従来品に比べそれぞれ数倍に向上させることができ
た。このように、高炉の操業を妨げることなく安全な稼
働を長期間継続させることを可能としたこの発明の効果
は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】Al2 3 及びSiO2 とCr2 3 の組成比
と浸食深さ及び浸食量との関係を示すグラフである。
【図2】Al2 3 及びSiO2 とCr2 3 の組成比
と圧縮強さ及び曲げ強さとの関係を示すグラフである。
【図3】Al2 3 とSiO2 の組成比と浸食深さ及び
浸食量との関係を示すグラフである。
【図4】Al2 3 とSiO2 の組成比と圧縮強さ及び
曲げ強さとの関係を示すグラフである。
【図5】高炉羽口付近の断面の概要図である。
【符号の説明】
1 羽口リング 2 羽口 3 炉壁 4 熱風管 5 微粉炭吹き込み管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 築地 秀明 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 石井 邦彦 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 有賀 喜久雄 岐阜県瑞浪市土岐町5101 (72)発明者 白石 勝介 神奈川県川崎市川崎区中島2−17−10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の特徴を備えた羽口リング。 (a)主成分としてAl2 3 、SiO2 及びCr2
    3 を含有し、これらの和が全体の90重量%以上であ
    り、(b)前記Al2 3 が、Al2 3 とSiO2
    和の60重量%以上90重量%以下を含有し、(c)前
    記Al2 3 とSiO2 の和が、Al2 3 とSiO2
    とCr2 3 との和の80重量%以上98重量%以下で
    あり、(d)気孔率が8%以上16%以下である。
  2. 【請求項2】 前記羽口リングの内側面の表面粗さがR
    max 100S以下である請求項1記載の羽口リング。
JP8052654A 1996-02-16 1996-02-16 羽口リング Pending JPH09227218A (ja)

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