JPH09226834A - 剥離用蓋材 - Google Patents
剥離用蓋材Info
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- JPH09226834A JPH09226834A JP8031958A JP3195896A JPH09226834A JP H09226834 A JPH09226834 A JP H09226834A JP 8031958 A JP8031958 A JP 8031958A JP 3195896 A JP3195896 A JP 3195896A JP H09226834 A JPH09226834 A JP H09226834A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D43/00—Lids or covers for rigid or semi-rigid containers
- B65D43/02—Removable lids or covers
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B2323/00—Polyalkenes
- B32B2323/04—Polyethylene
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B2323/00—Polyalkenes
- B32B2323/10—Polypropylene
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B27/00—Layered products comprising a layer of synthetic resin
- B32B27/06—Layered products comprising a layer of synthetic resin as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material
- B32B27/08—Layered products comprising a layer of synthetic resin as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material of synthetic resin
Abstract
(57)【要約】
【課題】金属検知器が使用でき、十分な剛性およびデッ
ドフォールド性を有するとともに折り曲げ性に優れ、熱
による反りの発生も防止できる剥離用蓋材を提供する。 【解決手段】フィラー２１を15〜80wt％含有するフィル
ムよりなるフィルム層２０と、このフィルム層２０の片
面側に積層したシーラント層３０とを含んで蓋材１０を
構成する。この蓋材１０はフィラー２１を含有するフィ
ルム層２０を有するため、金属層がなくても剛性および
デッドフォールド性を確保でき、良好な折り曲げ性が得
られる。また、金属層と紙の基材層とのラミネートが不
要なため、品質検査に金属検知器を使用でき、熱による
反りも解消できる。
ドフォールド性を有するとともに折り曲げ性に優れ、熱
による反りの発生も防止できる剥離用蓋材を提供する。 【解決手段】フィラー２１を15〜80wt％含有するフィル
ムよりなるフィルム層２０と、このフィルム層２０の片
面側に積層したシーラント層３０とを含んで蓋材１０を
構成する。この蓋材１０はフィラー２１を含有するフィ
ルム層２０を有するため、金属層がなくても剛性および
デッドフォールド性を確保でき、良好な折り曲げ性が得
られる。また、金属層と紙の基材層とのラミネートが不
要なため、品質検査に金属検知器を使用でき、熱による
反りも解消できる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、インスタント食品
や機械部品等の包装に用いられる剥離用蓋材に関する。
や機械部品等の包装に用いられる剥離用蓋材に関する。
【０００２】
【背景技術】近年、インスタント食品である、例えば、
即席カップ麺が盛んに利用されている。このような即席
カップ麺を食べる際、蓋材の周縁に形成された引張り部
を摘んで蓋材の半分程度を一旦引き剥がし、容器内の麺
や具材等を袋から出して容器内に入れる。続いて、この
容器内に熱湯を注いだ後、引き剥がした蓋材を再び閉じ
て、引張り部を折り曲げて容器の開口端に係止させ、所
定時間経過後に蓋材を完全に引き剥がす。
即席カップ麺が盛んに利用されている。このような即席
カップ麺を食べる際、蓋材の周縁に形成された引張り部
を摘んで蓋材の半分程度を一旦引き剥がし、容器内の麺
や具材等を袋から出して容器内に入れる。続いて、この
容器内に熱湯を注いだ後、引き剥がした蓋材を再び閉じ
て、引張り部を折り曲げて容器の開口端に係止させ、所
定時間経過後に蓋材を完全に引き剥がす。
【０００３】このような即席カップ麺の容器は、カップ
状の容器本体とこの容器本体にシールされた蓋材よりな
る。この容器本体はポリスチレン等からなる。一方、蓋
材は、紙による基材層と、接着剤層を介して基材層に積
層されたアルミニウム箔層と、アルミニウム箔層に積層
されたシーラント層とを有する積層体となっている。こ
のような積層体からなる蓋材は、そのアルミニウム箔層
が剛性を有するうえに変形させた状態をそのまま維持す
るデッドフォールド性を備えているため、前述したよう
に、引張り部に折り曲げ癖を付けて容器の開口端に係止
させることにより一時的に再封できるが、内容物が十分
に加熱される前に、容器内の熱湯の熱のために基材層の
紙が収縮して蓋材が上方に反り返ってしまうという不都
合があった。
状の容器本体とこの容器本体にシールされた蓋材よりな
る。この容器本体はポリスチレン等からなる。一方、蓋
材は、紙による基材層と、接着剤層を介して基材層に積
層されたアルミニウム箔層と、アルミニウム箔層に積層
されたシーラント層とを有する積層体となっている。こ
のような積層体からなる蓋材は、そのアルミニウム箔層
が剛性を有するうえに変形させた状態をそのまま維持す
るデッドフォールド性を備えているため、前述したよう
に、引張り部に折り曲げ癖を付けて容器の開口端に係止
させることにより一時的に再封できるが、内容物が十分
に加熱される前に、容器内の熱湯の熱のために基材層の
紙が収縮して蓋材が上方に反り返ってしまうという不都
合があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前述した蓋材の不都合
を解消するため、特開平5-395976号公報および特開平5-
016282号公報によれば、内部にボイドを有する延伸樹脂
フィルムを積層体の基材層に用いる構成が開示されてい
る。しかし、基材層として延伸樹脂フィルムを用いた蓋
材の場合、熱による膨張、収縮挙動が複雑であり、アル
ミニウム箔層が積層されていてもそのデッドフォールド
性を十分に発揮できなくなるため、折り曲げ癖が付けに
くくなり、引張り部を開口端に係止して容器を確実に再
封することができないという問題があった。
を解消するため、特開平5-395976号公報および特開平5-
016282号公報によれば、内部にボイドを有する延伸樹脂
フィルムを積層体の基材層に用いる構成が開示されてい
る。しかし、基材層として延伸樹脂フィルムを用いた蓋
材の場合、熱による膨張、収縮挙動が複雑であり、アル
ミニウム箔層が積層されていてもそのデッドフォールド
性を十分に発揮できなくなるため、折り曲げ癖が付けに
くくなり、引張り部を開口端に係止して容器を確実に再
封することができないという問題があった。
【０００５】また、前述した積層構造の蓋材はアルミニ
ウム箔層を有するため、この蓋材でシールされた製品の
品質検査には、金属検知器を用いることができなかっ
た。また、アルミニウム箔層と基材層を積層させるに
は、接着剤層を介在させなければならないので、接着剤
層を形成するための手間やコストがかかるという問題も
あった。これに対して、アルミニウム箔層を除いて基材
層とシーラント層だけで蓋材を構成すると、剛性および
デッドフォールド性が足りなくなり、折り曲げ癖が付け
にくくなって、容器の再封を確実に行えないという問題
が生じる。
ウム箔層を有するため、この蓋材でシールされた製品の
品質検査には、金属検知器を用いることができなかっ
た。また、アルミニウム箔層と基材層を積層させるに
は、接着剤層を介在させなければならないので、接着剤
層を形成するための手間やコストがかかるという問題も
あった。これに対して、アルミニウム箔層を除いて基材
層とシーラント層だけで蓋材を構成すると、剛性および
デッドフォールド性が足りなくなり、折り曲げ癖が付け
にくくなって、容器の再封を確実に行えないという問題
が生じる。
【０００６】本発明の目的は、金属検知器が使用でき、
十分な剛性およびデッドフォールド性を有するとともに
折り曲げ性に優れ、熱による反りの発生も防止できる剥
離用蓋材を提供することにある。
十分な剛性およびデッドフォールド性を有するとともに
折り曲げ性に優れ、熱による反りの発生も防止できる剥
離用蓋材を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の第１発明に係る
剥離用蓋材は、フィラーを15〜80wt％含有するフィルム
よりなる層を有することを特徴とする。
剥離用蓋材は、フィラーを15〜80wt％含有するフィルム
よりなる層を有することを特徴とする。
【０００８】このようにフィラーをフィルムに含有させ
ることにより、蓋材の剛性およびデッドフォールド性を
十分に高められるようになり、良好な折り曲げ性が得ら
れる。従って、このような蓋材を即席カップ麺等の容器
の蓋材に用いれば、引張り部に簡単に折り曲げ癖を付け
ることができるので、食べる際、この引張り部を容器の
開口端に係止させて蓋材の再封を確実にすることができ
る。ここで、本発明に使用されるフィルムとは、インフ
レーション法、Ｔダイキャスト法、或いはカレンダー法
により製造されるものであり、特に延伸処理が施されて
いないものである。
ることにより、蓋材の剛性およびデッドフォールド性を
十分に高められるようになり、良好な折り曲げ性が得ら
れる。従って、このような蓋材を即席カップ麺等の容器
の蓋材に用いれば、引張り部に簡単に折り曲げ癖を付け
ることができるので、食べる際、この引張り部を容器の
開口端に係止させて蓋材の再封を確実にすることができ
る。ここで、本発明に使用されるフィルムとは、インフ
レーション法、Ｔダイキャスト法、或いはカレンダー法
により製造されるものであり、特に延伸処理が施されて
いないものである。
【０００９】また、フィラーの含有量が15wt％未満で
は、蓋材の剛性およびデッドフォールド性が不足する。
また、フィラー含有量が80wt％を超えると、蓋材がもろ
くなるうえに、フィラーとフィルムの原料樹脂との混練
が難しくなり、フィルムの作製が困難になる。
は、蓋材の剛性およびデッドフォールド性が不足する。
また、フィラー含有量が80wt％を超えると、蓋材がもろ
くなるうえに、フィラーとフィルムの原料樹脂との混練
が難しくなり、フィルムの作製が困難になる。
【００１０】フィラーの材料は、剛性を付与できる材料
であればよく、例えば、タルク、マイカ、クレー、炭酸
カルシウム等の無機質充填材を用いることができる。そ
して、フィルム内部にボイドがあると剛性が低下するた
め、フィルムは、ボイドが形成されないように作製する
ことが好ましい。
であればよく、例えば、タルク、マイカ、クレー、炭酸
カルシウム等の無機質充填材を用いることができる。そ
して、フィルム内部にボイドがあると剛性が低下するた
め、フィルムは、ボイドが形成されないように作製する
ことが好ましい。
【００１１】本発明の第２発明に係る剥離用蓋材は、第
１発明において、前記フィルムの片面側には、シーラン
ト層が積層されていることを特徴とする。本発明の蓋材
は、このシーラント層を介して容器にシールする。シー
ラント層を構成する材料は、低密度ポリエチレン（ＬＤ
ＰＥ）、直鎖状低密度ポリエチレン（Ｌ−ＬＤＰＥ）、
エチレンー酢酸ビニル共重合体（ＥＶＡ）、アイオノマ
ー、その他ホットメルト系粘接着剤等が好適に用いられ
る。
１発明において、前記フィルムの片面側には、シーラン
ト層が積層されていることを特徴とする。本発明の蓋材
は、このシーラント層を介して容器にシールする。シー
ラント層を構成する材料は、低密度ポリエチレン（ＬＤ
ＰＥ）、直鎖状低密度ポリエチレン（Ｌ−ＬＤＰＥ）、
エチレンー酢酸ビニル共重合体（ＥＶＡ）、アイオノマ
ー、その他ホットメルト系粘接着剤等が好適に用いられ
る。
【００１２】本発明の第３発明に係る剥離用蓋材は、第
１発明または第２発明において、前記フィラーを含有す
るフィルムの厚さが50〜300μmであることを特徴とす
る。容器の蓋材としての実用性を考慮すると、この厚さ
が50μm未満では、薄すぎて蓋材としての十分な強度お
よびデッドフォールド性が得られなくなるうえに、とく
にフィラー含有量が多い場合には成形しにくくなる。ま
た、300μmを超えて厚くすると、剛性が高くなりすぎて
折り曲げ癖が付けにくくなるおそれがある。このフィル
ムの厚さは、より好ましくは50〜250μmであり、さらに
好ましくは100〜250μmである。
１発明または第２発明において、前記フィラーを含有す
るフィルムの厚さが50〜300μmであることを特徴とす
る。容器の蓋材としての実用性を考慮すると、この厚さ
が50μm未満では、薄すぎて蓋材としての十分な強度お
よびデッドフォールド性が得られなくなるうえに、とく
にフィラー含有量が多い場合には成形しにくくなる。ま
た、300μmを超えて厚くすると、剛性が高くなりすぎて
折り曲げ癖が付けにくくなるおそれがある。このフィル
ムの厚さは、より好ましくは50〜250μmであり、さらに
好ましくは100〜250μmである。
【００１３】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。図１に示すように、本実施形態の蓋材１
０は、フィルム層２０とシーラント層３０とが積層され
て構成されている。フィルム層２０は、ポリプロピレン
やポリエチレン等の樹脂中にフィラー２１を15〜80wt％
含有するフィルムよりなる。このフィルム層２０の厚さ
Ｔは、50〜300μmである。シーラント層３０は、フィル
ム層２０の片面に積層されている。このシーラント層３
０の厚さは、全層の厚さに対して50％以下、好ましく
は、全層の厚さに対して1〜30％である。
いて説明する。図１に示すように、本実施形態の蓋材１
０は、フィルム層２０とシーラント層３０とが積層され
て構成されている。フィルム層２０は、ポリプロピレン
やポリエチレン等の樹脂中にフィラー２１を15〜80wt％
含有するフィルムよりなる。このフィルム層２０の厚さ
Ｔは、50〜300μmである。シーラント層３０は、フィル
ム層２０の片面に積層されている。このシーラント層３
０の厚さは、全層の厚さに対して50％以下、好ましく
は、全層の厚さに対して1〜30％である。
【００１４】本実施形態の蓋材１０は、フィラー２１を
含有するフィルム層２０の片面にシーラント層３０とな
るフィルムをラミネート、或いは、シーラント層３０の
原料を押出コートすることにより作製することができ
る。または、シーラント層３０の原料をフィルム層２０
の原料とともに共押し出しすることにより作製してもよ
い。
含有するフィルム層２０の片面にシーラント層３０とな
るフィルムをラミネート、或いは、シーラント層３０の
原料を押出コートすることにより作製することができ
る。または、シーラント層３０の原料をフィルム層２０
の原料とともに共押し出しすることにより作製してもよ
い。
【００１５】本実施形態に係る蓋材１０によれば、蓋材
１０はフィルム層２０を含んで構成されているため、十
分な剛性およびデッドフォールド性を確保できるように
なり、良好な折り曲げ性が得られる。従って、このよう
な蓋材１０を即席カップ麺等の容器の蓋材に用いれば、
引張り部に簡単に折り曲げ癖を付けることができるの
で、食べる際、この引張り部を容器の開口端に係止させ
て蓋材１０の再封を確実にすることができる。
１０はフィルム層２０を含んで構成されているため、十
分な剛性およびデッドフォールド性を確保できるように
なり、良好な折り曲げ性が得られる。従って、このよう
な蓋材１０を即席カップ麺等の容器の蓋材に用いれば、
引張り部に簡単に折り曲げ癖を付けることができるの
で、食べる際、この引張り部を容器の開口端に係止させ
て蓋材１０の再封を確実にすることができる。
【００１６】また、アルミニウム箔層等の金属層を積層
しなくても蓋材としての十分な剛性およびデッドフォー
ルド性を確保できるので、この金属層のない蓋材１０を
用いた製品の品質検査は金属検知器を用いて行うことが
できる。そして、蓋材１０の製造の際、金属層と基材層
とを接着剤層を介して積層する手間を省略でき、蓋材１
０のコストを低減できる。さらに、蓋材１０は、従来の
容器の蓋材のように、熱収縮する紙による基材層と熱膨
張するアルミニウム箔層との積層構造ではないため、こ
れらの層間の熱収縮および熱膨張の差により生じる蓋材
の反りを解消できる。従って、蓋材１０を即席カップ麺
等の容器の蓋材に用いれば、再封された蓋材が熱湯の熱
により上方に反り返ることがなく、再封状態を確実に維
持できる。
しなくても蓋材としての十分な剛性およびデッドフォー
ルド性を確保できるので、この金属層のない蓋材１０を
用いた製品の品質検査は金属検知器を用いて行うことが
できる。そして、蓋材１０の製造の際、金属層と基材層
とを接着剤層を介して積層する手間を省略でき、蓋材１
０のコストを低減できる。さらに、蓋材１０は、従来の
容器の蓋材のように、熱収縮する紙による基材層と熱膨
張するアルミニウム箔層との積層構造ではないため、こ
れらの層間の熱収縮および熱膨張の差により生じる蓋材
の反りを解消できる。従って、蓋材１０を即席カップ麺
等の容器の蓋材に用いれば、再封された蓋材が熱湯の熱
により上方に反り返ることがなく、再封状態を確実に維
持できる。
【００１７】そして、フィラー２１を含有するフィルム
層２０は、延伸フィルムのように熱膨張や熱収縮の挙動
が複雑になることがなく、取り扱いが容易になる。さら
に、フィルム層２０には、フィラー２１が15〜80wt％含
まれているので、蓋材１０の剛性およびデッドフォール
ド性が十分かつ確実に得られるとともに、フィルムの形
成を簡単に行うことができる。
層２０は、延伸フィルムのように熱膨張や熱収縮の挙動
が複雑になることがなく、取り扱いが容易になる。さら
に、フィルム層２０には、フィラー２１が15〜80wt％含
まれているので、蓋材１０の剛性およびデッドフォール
ド性が十分かつ確実に得られるとともに、フィルムの形
成を簡単に行うことができる。
【００１８】なお、前記実施形態の蓋材１０は、フィル
ム層２０とシーラント層３０との二層構造であるが、蓋
材１０の層構造は、無延伸のフィルム層２０のみの単層
であっても、また、三層以上の多層構造であっても、本
発明の効果を損なわない限り問題なく採用できる。
ム層２０とシーラント層３０との二層構造であるが、蓋
材１０の層構造は、無延伸のフィルム層２０のみの単層
であっても、また、三層以上の多層構造であっても、本
発明の効果を損なわない限り問題なく採用できる。
【００１９】
［実施例１］図２に示すように、前記実施形態の蓋材１
０を含むカップ麺の容器５０を作製した。この容器５０
は、蓋材１０と、この蓋材１０が熱融着された容器本体
４０により構成されている。容器本体４０は、カップ状
の容器であり、その開口端にフランジ部４１が形成され
ている。この容器本体４０の直径Ｄ´は10cmである。
０を含むカップ麺の容器５０を作製した。この容器５０
は、蓋材１０と、この蓋材１０が熱融着された容器本体
４０により構成されている。容器本体４０は、カップ状
の容器であり、その開口端にフランジ部４１が形成され
ている。この容器本体４０の直径Ｄ´は10cmである。
【００２０】蓋材１０は、容器本体４０の開口と略同平
面形状を有し、その周縁の所定部位に容器本体４０の開
口端から突出する引張り部１２を備えている。この蓋材
１０の直径Ｄは、容器本体４０の直径Ｄ´と同寸法の10
cmである。蓋材１０のフィルム層２０（図１参照）は、
フィルムの材料であるポリプロピレン樹脂に、フィラー
２１としてタルクを20wt％配合して、押出成形（Ｔダイ
キャスト成形）により作製した。このフィルム層２０の
厚さＴは150μmである。
面形状を有し、その周縁の所定部位に容器本体４０の開
口端から突出する引張り部１２を備えている。この蓋材
１０の直径Ｄは、容器本体４０の直径Ｄ´と同寸法の10
cmである。蓋材１０のフィルム層２０（図１参照）は、
フィルムの材料であるポリプロピレン樹脂に、フィラー
２１としてタルクを20wt％配合して、押出成形（Ｔダイ
キャスト成形）により作製した。このフィルム層２０の
厚さＴは150μmである。
【００２１】また、フィルム層２０とシーラント層３０
の積層は、シーラント層３０の材料であるエチレンー酢
酸ビニル共重合体樹脂（ＥＶＡ）をフィルム層２０の片
面に20μmの厚さになるよう押出コートすることにより
行った。そして、蓋材１０の周縁部をシーラント層３０
を介して容器本体４０の開口端に熱融着して、容器５０
を作製した。
の積層は、シーラント層３０の材料であるエチレンー酢
酸ビニル共重合体樹脂（ＥＶＡ）をフィルム層２０の片
面に20μmの厚さになるよう押出コートすることにより
行った。そして、蓋材１０の周縁部をシーラント層３０
を介して容器本体４０の開口端に熱融着して、容器５０
を作製した。
【００２２】この容器５０に対して、蓋材１０の再封状
態を評価した。すなわち、容器本体４０にシールされた
蓋材１０の引張り部１２を摘み、蓋材１０の半分を引き
剥がして開封した後、再び蓋材１０の開封した部分を元
の状態に戻して容器本体４０の開口を覆い、引張り部１
２を折り曲げて容器本体４０のフランジ部４１に係止し
て再封し、この再封状態を評価することにより行った。
態を評価した。すなわち、容器本体４０にシールされた
蓋材１０の引張り部１２を摘み、蓋材１０の半分を引き
剥がして開封した後、再び蓋材１０の開封した部分を元
の状態に戻して容器本体４０の開口を覆い、引張り部１
２を折り曲げて容器本体４０のフランジ部４１に係止し
て再封し、この再封状態を評価することにより行った。
【００２３】そして、この再封状態を10人のパネルによ
り評価した。評価基準は、蓋材１０の引張り部１２の係
止が非常に簡単に行えるものを５、引張り部１２の係止
が簡単に行えるものを４、引張り部１２を係止できるも
のを３、引張り部１２をかろうじて係止できるものを
２、引張り部１２を係止できないものを１とした。この
10人の評価の平均値をもって判定の値とした。その結果
を表１に示す。
り評価した。評価基準は、蓋材１０の引張り部１２の係
止が非常に簡単に行えるものを５、引張り部１２の係止
が簡単に行えるものを４、引張り部１２を係止できるも
のを３、引張り部１２をかろうじて係止できるものを
２、引張り部１２を係止できないものを１とした。この
10人の評価の平均値をもって判定の値とした。その結果
を表１に示す。
【００２４】［実施例２〜７］実施例１におけるフィル
ム層２０中のフィラー２１の含有量をそれぞれ表１に示
す通りとし、それ以外は実施例１と同様に、蓋材１０を
作製して再封時の再封状態を評価した。それらの結果を
表１に示す。
ム層２０中のフィラー２１の含有量をそれぞれ表１に示
す通りとし、それ以外は実施例１と同様に、蓋材１０を
作製して再封時の再封状態を評価した。それらの結果を
表１に示す。
【００２５】［比較例１，２］実施例１におけるフィル
ム層２０中のフィラー２１の含有量をそれぞれ表１に示
す通りとし、それ以外は実施例１と同様に、蓋材１０を
作製して再封時の再封状態を評価した。それらの結果を
表１に示す。
ム層２０中のフィラー２１の含有量をそれぞれ表１に示
す通りとし、それ以外は実施例１と同様に、蓋材１０を
作製して再封時の再封状態を評価した。それらの結果を
表１に示す。
【００２６】
【表１】
【００２７】表１より、実施例１〜７によれば、フィラ
ー２１の含有量が15wt％以上であるため、引張り部１２
をフランジ部４１に係止でき、再封を確実に行えること
がわかる。とくに、実施例３〜７によれば、フィラー２
１を40wt％以上含有させることにより、非常に良好な折
り曲げ性が得られ、引張り部１２の係止が一層簡単に行
えることがわかる。一方、比較例１，２によれば、フィ
ラー２１の含有量が15wt％未満であるため、引張り部１
２を事実上係止できる程度の剛性およびデッドフォール
ド性を有していないことがわかる。
ー２１の含有量が15wt％以上であるため、引張り部１２
をフランジ部４１に係止でき、再封を確実に行えること
がわかる。とくに、実施例３〜７によれば、フィラー２
１を40wt％以上含有させることにより、非常に良好な折
り曲げ性が得られ、引張り部１２の係止が一層簡単に行
えることがわかる。一方、比較例１，２によれば、フィ
ラー２１の含有量が15wt％未満であるため、引張り部１
２を事実上係止できる程度の剛性およびデッドフォール
ド性を有していないことがわかる。
【００２８】
【発明の効果】本発明の剥離用蓋材によれば、蓋材とし
ての十分な剛性およびデッドフォールド性を確保できる
とともに良好な折り曲げ性が得られ、蓋材の再封を確実
かつ容易に行うことができる。さらに、従来の容器の蓋
材のような熱による蓋材の反りを解消でき、再封状態を
確実に維持できる。
ての十分な剛性およびデッドフォールド性を確保できる
とともに良好な折り曲げ性が得られ、蓋材の再封を確実
かつ容易に行うことができる。さらに、従来の容器の蓋
材のような熱による蓋材の反りを解消でき、再封状態を
確実に維持できる。
【図１】本発明の一実施形態を示す断面図である。
【図２】前記実施形態の蓋材を含む容器を示す断面図で
ある。
ある。
１０ 蓋材 ２０ フィルム層 ２１ フィラー ３０ シーラント層 ５０ 容器
Claims (3)
- 【請求項１】 フィラーを15〜80wt％含有するフィルム
よりなる層を有することを特徴とする剥離用蓋材。 - 【請求項２】 請求項１に記載した剥離用蓋材におい
て、前記フィルムの片面側には、シーラント層が積層さ
れていることを特徴とする剥離用蓋材。 - 【請求項３】 請求項１または請求項２に記載した剥離
用蓋材において、前記フィラーを含有するフィルムの厚
さが50〜300μmであることを特徴とする剥離用蓋材。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8031958A JPH09226834A (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 剥離用蓋材 |
| KR1019970005009A KR970061716A (ko) | 1996-02-20 | 1997-02-19 | 박리용 뚜껑재 |
| CN97109918A CN1092593C (zh) | 1996-02-20 | 1997-02-20 | 可启开的盖子材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8031958A JPH09226834A (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 剥離用蓋材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09226834A true JPH09226834A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=12345477
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8031958A Withdrawn JPH09226834A (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 剥離用蓋材 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09226834A (ja) |
| KR (1) | KR970061716A (ja) |
| CN (1) | CN1092593C (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002370764A (ja) * | 2001-06-13 | 2002-12-24 | Fuji Seal Inc | 蓋体付き容器及びその製法、並びに該容器に使用されるシート状の蓋体 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1110516C (zh) * | 1998-03-30 | 2003-06-04 | 平湖塑料厂 | 液体包装用亚光塑料薄膜 |
| KR100428848B1 (ko) * | 2000-07-10 | 2004-04-28 | 주식회사 한진피앤씨 | 발효식품 포장 용기 |
Family Cites Families (2)
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|---|---|---|---|---|
| CN1014794B (zh) * | 1986-07-16 | 1991-11-20 | 住友化学工业株式会社 | 透气膜及其制造方法 |
| CN1128005A (zh) * | 1994-03-15 | 1996-07-31 | 株式会社大塚制药工场 | 防污染密封膜及其制品 |
-
1996
- 1996-02-20 JP JP8031958A patent/JPH09226834A/ja not_active Withdrawn
-
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- 1997-02-20 CN CN97109918A patent/CN1092593C/zh not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002370764A (ja) * | 2001-06-13 | 2002-12-24 | Fuji Seal Inc | 蓋体付き容器及びその製法、並びに該容器に使用されるシート状の蓋体 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR970061716A (ko) | 1997-09-12 |
| CN1168853A (zh) | 1997-12-31 |
| CN1092593C (zh) | 2002-10-16 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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