JPH11130042A - 紙容器 - Google Patents

紙容器

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JPH11130042A
JPH11130042A JP9297263A JP29726397A JPH11130042A JP H11130042 A JPH11130042 A JP H11130042A JP 9297263 A JP9297263 A JP 9297263A JP 29726397 A JP29726397 A JP 29726397A JP H11130042 A JPH11130042 A JP H11130042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
paper container
paper
polypropylene
container
Prior art date
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Pending
Application number
JP9297263A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Yanai
邦男 箭内
Akira Watanabe
晃 渡辺
Kimikatsu Nakagawa
仁克 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP9297263A priority Critical patent/JPH11130042A/ja
Publication of JPH11130042A publication Critical patent/JPH11130042A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加熱しても積層材料に発泡が生じることが無く
安定した形状を維持でき、かつ、内容物に異臭を生じさ
せることが無い紙容器を提供する。 【解決手段】紙層21を基材とし、最内層22がポリプ
ロピレン層、最外層23がポリプロピレン層からなる積
層材料20を成形した紙容器10において、前記最内層
22及び最外層23のポリプロピレン層が溶融押出成形
された紙容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カップ状、ゲーベ
ルトップ状等の紙容器に関するものであり、とりわけ、
スープ等の油分を含んだ液体の内容物をいれる紙容器で
電子レンジ等で加熱し、内容物が高温になることが予想
されるものに適する紙容器に関する。
【0002】
【従来の技術】紙層を基材とし、最外層にヒートシール
可能なプラスチック層を設けた紙容器は、図1(a)に
示すようなカップ状紙容器、図2に示すような、予め設
けた罫線から折り曲げ成形したゲーベルトップ状紙容器
等が汎用されている。また、内容物を保存するために、
基材と最内層との間にアルミニウム箔等のバリア層を設
けた構成の材料を用い紙容器を作成したものもある。
【0003】一方、紙容器の用途も広がり、これらの紙
容器に、70℃以上に加熱された内容物を充填したり、
紙容器に充填された内容物を、そのまま電子レンジで加
熱する要望が出ている。このように、加熱された内容物
を充填したり電子レンジで加熱する場合、より高い耐熱
性が要求される。
【0004】しかし、これらの紙容器は、一般的に、ヒ
ートシール可能なシーラント層としてポリエチレンを、
最内層としてポリエチレンを用いた積層材料であり、例
えばポリエチレン/紙層/アルミニウム箔層/ポリエチ
レンテレフタレート/ポリエチレンのような構成になっ
ている。
【0005】また、電子レンジで加熱する物の紙容器
は、金属を含んでいるとマイクロ波によってスパークす
るので、アルミニウム箔を使用せずポリエチレンテレフ
タレートに酸化マグネシウム、酸化珪素等の酸化物を蒸
着したバリアフィルムを使用した積層材料を用いる。
【0006】上記のような構成の材料は、最内層及び最
外層がポリエチレンからなるため、耐熱性が不足し、例
えば、カレー、シチューのように油分を多く含む内容物
を、加熱状態で充填したり、これらの内容物を入れたま
ま電子レンジで加熱した場合、最外層と最内層のポリエ
チレン層が発泡及び最内層のポリエチレン層が溶解し、
内容物にポリエチレン臭が移り、不快感を与えてしまっ
ていた。特に、電子レンジの加熱時間が所定の時間より
長くなった場合に、前記の現象が著しかった。
【0007】一般的に、ポリエチレンの溶融点は約10
0〜120℃、ポリプロピレンの溶融点は約140〜1
60℃である。ポリエチレンは溶融点が低い為、加熱時
にポリエチレンが内容物に溶けだすことによるものと思
われる。耐熱性を高めるために、ポリエチレンより耐熱
性を有するポリプロピレンフィルムを最内層としてラミ
ネートする方法が提案されている。しかし、ドライラミ
ネート、ウェットラミネート法等でラミネートする場
合、接着剤を介して貼り合わせるため接着層から剥離し
たり、接着剤の残留有機溶剤によって異臭が残ったりす
る場合があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述したよ
うに、従来の紙容器で問題点である、加熱状態で充填し
たり、これらの内容物を入れたまま電子レンジで加熱し
た場合、最内層のポリエチレン層から発泡あるいは溶解
等の発生がなく、また、ポリプロピレンフィルムを用い
た場合の接着層からの剥離、異臭が残らない紙容器を提
供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、紙層を基材とし、最内層がポリプロピレン層、最外
層がポリプロピレン層からなる積層材料を成形した紙容
器において、前記最内層及び最外層のポリプロピレン層
が溶融押出成形されていることを特徴とする紙容器であ
る。
【0010】また、請求項2に記載の本発明は、前記基
材と最内層の間にバリア層を設けたことを特徴とする請
求項1に記載の紙容器である。
【0011】また、請求項3に記載の本発明は、容器の
形状がカップ状容器である請求項1または請求項2に記
載の紙容器である。
【0012】また、請求項4に記載の本発明は、容器の
形状が積層材料を予め設けた罫線から折り曲げ成形した
ゲーベルトップ状容器である請求項1または請求項2に
記載の紙容器である。
【0013】また、請求項5に記載の本発明は、加熱状
態の内容物を充填できる請求項1から請求項4のいずれ
か1項に記載された紙容器である。
【0014】また、請求項6に記載の本発明は、内容物
を充填したまま電子レンジで加熱できる請求項1から請
求項5のいずれか1項に記載された紙容器である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の紙容器について実
施の形態に基づいて詳細に説明する。図1(a)は、本
発明の実施例の1例であるカップ状紙容器(10)の外
観を示し、図1(b)は、紙容器に使用されている積層
材料(20)の積層構成断面を示している。
【0016】この積層材料(20)は、紙層(21)を
基材にして最外層にプロピレン層(23)を、最内層に
プロピレン層(22)を設けた構成になっている。最外
層のプロピレン層は、接着層を介して積層させても内容
物に影響を及ぼす度合いが小さいので溶融押出(エクス
トルーダ)成形することが絶対的な条件ではないが、異
臭をなくする意味で接着剤を使用しない溶融押出(エク
ストルーダ)成形が好ましい。で積層することが絶対的
な条件である。
【0017】積層材料の構成は、紙層を基材にして最内
層及び最外層にポリプロピレン層を設け、最内層と最外
層の間には、加熱状態の内容物を充填させる場合にはア
ルミニウム箔、アルミニウム蒸着フィルム、無機酸化物
を蒸着させたポリエチレンテレフタレートフィルム等の
プラスチックフィルムにバリア層を積層されているもの
を用いる。また、内容物を充填したまま電子レンジで加
熱する場合には、無機酸化物を蒸着したフィルムしてバ
リア層が積層されているものを用いる。
【0018】使用するプロピレンは、内容物に臭いを与
えようにポリエチレン等の不純物、プロピレンの重合度
の低いものが少なく、かつ、重合度の高いものを選択す
る必要がある。従来、ポリプロピレンを紙に溶融押出
(エクストルーダ)成形で積層させることが困難であっ
たが、種々のポリプロピレン樹脂、溶融成形条件を検討
した結果、下記の実施例に記述する条件で積層させるこ
とを見いだした。
【0019】
【実施例】本発明の実施例として、坪量300g/m2
のカップ用原紙にコロナ処理したものに、溶融点が16
0℃、MFR値(Melt Flow Rate)が2
0〜30g/10min,溶融押出成形口の幅が100
0mm,積層スピード100m/min,エアギャップ
100mm,膜厚が20μmになるような溶融押出成形
時のネックインが80〜160mmである不純物が混合
されていないホモベースのポリプロピレン、比較例1と
して、溶融点が160℃、MFR値(Melt Flo
w Rate)が10〜15g/10min,溶融押出
成形口の幅が1000mm,積層スピード100m/m
in,エアギャップ100mm,膜厚が20μmになる
ような溶融押出(エクストルーダ)成形時のネックイン
が50〜70mmであるポリエチレンが混合されている
ポリプロピレンを表1に示す溶融押出成形条件で積層
し、図1(a)に示すような紙容器を作成する。
【0020】ここで用いたネックインとは、図3に示す
押出ダイの幅L,樹脂が押し出された時、収縮した幅l
との差である。 ネックイン=L−l
【0021】また、従来のポリプロピレンフィルムを接
着剤を用いて上記のカップ用原紙にラミネートしたもの
を比較例2とした。
【0022】
【表1】
【0023】この紙容器に内容物として水を充填し電子
レンジ500W,3分間加熱して発泡の有無、臭気の有
無を官能検査で判定し、発泡及び異臭のないことが確認
された。この判定結果を表2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】最内層及び最外層に本発明のホモベース
のポリプロピレンを溶融押出成形で積層させた紙容器
は、加熱しても発泡が生じることが無く安定した形状を
維持することができる。また、内容物に異臭を生じさせ
ることも無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の1例であるカップ状紙容器
の外観を示し、(b)は紙容器に使用されている積層材
料の(イ)部の積層構成断面図を示す。
【図2】本発明の1例であるゲーベルトップ状紙容器の
外観を示す図である。
【図3】ネックインを説明する図である。
【符号の説明】
10・・・ カップ状紙容器 20・・・ 紙容器の積層材料 21・・・ 紙層 22・・・ 最内層のポリプロピレン層 23・・・ 最外層のポリプロピレン層 24・・・ バリアフィルム層 30・・・ ゲーベルトップ状紙容器 40・・・ 押出ダイ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙層を基材とし、最内層がポリプロピレン
    層、最外層がポリプロピレン層からなる積層材料を成形
    した紙容器において、前記最内層及び最外層のポリプロ
    ピレン層が溶融押出成形されていることを特徴とする紙
    容器。
  2. 【請求項2】前記基材と最内層の間にバリア層を設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙容器。
  3. 【請求項3】容器の形状がカップ状容器である請求項1
    または請求項2に記載の紙容器。
  4. 【請求項4】容器の形状が積層材料を予め設けた罫線か
    ら折り曲げ成形したゲーベルトップ状容器である請求項
    1または請求項2に記載の紙容器。
  5. 【請求項5】加熱状態の内容物を充填できる請求項1か
    ら請求項4のいずれか1項に記載された紙容器。
  6. 【請求項6】内容物を充填したまま電子レンジで加熱で
    きる請求項1から請求項5のいずれか1項に記載された
    紙容器。
JP9297263A 1997-10-29 1997-10-29 紙容器 Pending JPH11130042A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000289731A (ja) * 1999-04-05 2000-10-17 Dainippon Printing Co Ltd 積層体及びプレス成形紙容器
JP2003095351A (ja) * 2001-09-20 2003-04-03 Dainippon Printing Co Ltd 電子レンジ対応紙カップ
JP2003095350A (ja) * 2001-09-20 2003-04-03 Dainippon Printing Co Ltd 電子レンジ対応紙カップ
JP2004017447A (ja) * 2002-06-14 2004-01-22 Dainippon Printing Co Ltd 紙容器用積層体およびそれを用いた紙容器

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