JPH09226430A - 自動車フロア部の嵩上げ材 - Google Patents

自動車フロア部の嵩上げ材

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JPH09226430A
JPH09226430A JP6166496A JP6166496A JPH09226430A JP H09226430 A JPH09226430 A JP H09226430A JP 6166496 A JP6166496 A JP 6166496A JP 6166496 A JP6166496 A JP 6166496A JP H09226430 A JPH09226430 A JP H09226430A
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JP
Japan
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floor
thickness
carpet
automobile
resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP6166496A
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English (en)
Inventor
Hayao Kabashima
速生 椛嶋
Tsuyoshi Goshima
堅 五島
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Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
Original Assignee
Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nihon Tokushu Toryo Co Ltd filed Critical Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車のフロアカーペットの下に積層するこ
とにより自動車のフロアレベルを簡単に調整可能な、耐
久性、フィット感に優れる自動車フロア部の嵩上げ材の
開発。 【構成】 圧縮強度が30kg/cm2以上、厚さ2m
m〜80mmに成形される、樹脂フォーム材を芯材とし
て、少なくともカーペット積層側にレジンフェルトによ
る表皮層を有し、必要形状に成形されてなる、若しくは
自動車内装材の廃棄物を原材料としたリサイクル材を必
要形状に成形されてなる自動車フロア部の嵩上げ材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のフロア部
に使用され、カーペットの下に積層されてフロア部のレ
ベルを上げるための嵩上げ材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車のフロア部には、振動
を減衰させるための制振材、車室内騒音の吸遮音と意匠
性向上のための裏打ち材付きのフロアカーペットが使用
されている。制振材は、加熱融着性のあるアスファルト
シートが広く一般的に使用されている。フロアカーペッ
トは、塩化ビニル樹脂等の裏打ち材を有するカットパイ
ルカーペット、ループパイルカーペット、タフテッドカ
ーペット等が使用されている。
【0003】ところで、自動車のボディはその要求デザ
インや要求性能から様々な形状に設計されるが、より一
層の安全性の向上等のために従来モデルから設計が変更
になり、その結果フロアレベルが下がるという状況も発
生する。しかしながら、フロアレベルの下がったボディ
に従来の座席をそのまま使用して設置すると、座席の座
面が従来と比較してフロア面より高くなり、従来は平均
的な体格の人が座って足が余裕を持ってフロア面に付い
ていたのが、その余裕が無くなったり、多少なりとも足
が浮きぎみになることも考えられる。座った時の足のフ
ロア面へのフィット感は、長時間運転等の際の疲労度に
影響するため、ドライバーの椅子は高さが調節可能にな
っているが、他の座席はそのような機構を持っていない
のが通常であるため、フロア面の高さ調節は重要な課題
となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、自動
車がいかなるボディ形状になったとしても、その設計を
変更することなしに、フロアレベルの調節をカーペット
のフロア面を嵩上げ材によって嵩上げすることにより、
従来と同様の座席を使用することができ、乗員が通常の
使用方法で自動車に乗車してもフロア部が適度な剛性
感、フィット感を保つことができるフロア部の嵩上げ材
を開発することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決せんと
して、本発明者らは鋭意研究の結果、圧縮強度が特定の
数値以上の材料を使用し、端部とそれ以外の部分におい
て特定数値の厚さに成形することにより、ことごとく課
題を解決できることを見出したものであり、しかして本
発明の要旨は、以下に存する。
【0006】圧縮強度が30kg/cm2以上、厚さ2
mm〜80mmに成形して自動車のフロアカーペットの
下に積層されることを特徴とする自動車フロア部の嵩上
げ材。
【0007】また、圧縮強度を満足する材料を特定した
第2発明は以下に存する。樹脂フォーム材を芯材とし
て、少なくともカーペット積層側にレジンフェルトによ
る表皮層を有し、必要形状に成形されてなる自動車フロ
ア部の嵩上げ材。
【0008】さらに、圧縮強度を満足する別の材料を特
定した第3発明は以下に存する。自動車内装材の廃棄物
を原材料としたリサイクル材を必要形状に成形されてな
ることを特徴とする自動車フロア部の嵩上げ材。
【0009】本発明で使用する自動車フロア部の嵩上げ
材は、圧縮強度が30kg/cm2以上であることを必
須とし、特に好ましくは100kg/cm2以上である
ことが望ましい。嵩上げ材の圧縮強度が30kg/cm
2未満であると、例えば女性のハイヒールのヒール部
等、単位面積あたり大きな荷重がかかった場合には、嵩
上げ材の断裂が発生し、最終的にはフロア部のフィット
感を失ってしまう。
【0010】嵩上げ材として成形するためには、自動車
のフロアパネルのフロントシート足元部、リアシート足
元部等に分割して成形するが、その厚さは嵩上げを必要
とする高さに応じて決定される。嵩上げ材周囲の端部
は、特に強度を必要とするために2mm以上5mm以下
の厚さに成形される。端部以外の場所は必要に応じて1
0mm〜80mmの厚さに成形される。
【0011】上記の本発明に必要な条件を満足する材料
として、合成樹脂フォーム材を芯材として、少なくとも
カーペット積層側にレジンフェルトによる表皮層を有す
る、嵩上げ材を挙げる。芯材となる合成樹脂フォーム材
としては、ポリプロピレンフォーム材、ポリスチレンフ
ォーム材、ポリエチレンフォーム材、ポリウレタンフォ
ーム材、塩化ビニル樹脂フォーム材、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体樹脂フォーム材等の各種フォーム材を挙げ
ることができる。本発明の圧縮強度を満足するように成
形するため、従来公知の方法で成形されたフォーム材が
使用できるが、少なくともカーペット積層側には、天
然、化学、鉱物等の繊維成分を解繊し、フェノール樹脂
等の熱硬化性樹脂により加熱圧縮成形したレジンフェル
トによる表皮層を積層する、若しくは芯材全体をレジン
フェルトによる表皮層で覆う事が必要である。芯材のフ
ォーム材には、発泡したポリスチレンフォーム材、いわ
ゆる発泡スチレンによる包装材等を回収し、細かいチッ
プ状としたリサイクル材の使用も可能である。
【0012】本発明に必要な条件を満足する他の材料と
して、自動車内装材の廃棄物を細かく粉砕したリサイク
ル材が挙げられる。具体的には、廃車となった自動車か
ら取り外されたフロアカーペットや、成形天井材、ダッ
シュインシュレータ、フードインシュレータ、ドアトリ
ム、ピラーガーニッシュ、パーセルシェルフ、トランク
ルームトリムを従来公知の方法で粉砕したリサイクル材
料である。また、上記の内装材を製造する時に、動物性
・植物性、鉱物性の繊維成分を解繊し熱硬化性樹脂若し
くは熱可塑性樹脂を混合して原反を形成し、任意の形状
に熱成形されてなるレジンフェルトの、成形トリムの際
に発生するトリム端材を使用する事ができる。
【0013】上記のフォーム材は必要形状の型に加熱加
圧成形することにより嵩上げ材を得ることができる。加
熱条件は嵩上げ材に要求される物性によるが、150℃
以上の加熱が必要である。又、内装材の廃棄物はポリエ
チレン等の熱可塑性樹脂の短繊維や、アクリル樹脂、メ
ラミン樹脂等の熱硬化性樹脂をバインダーとして混合し
て加熱加圧成形を行う。成形条件は嵩上げ材の形状や要
求物性により適宜決められるが、170℃以上の温度に
より、5kg/cm2の圧力で1分程度の成形が好まし
い。さらに、通気性のあるメッシュ状の金網等の型によ
り廃棄物とバインダーの混合物をサンドイッチし、17
0℃以上の加熱された熱風で1分程度ブローすることに
より成形することも可能である。
【0014】上記方法により嵩上げ材単独の圧縮強度が
30kg/cm2以上の物性が得られれば良いが、その
数値を満足しない場合には、嵩上げ材周囲を高い剛性の
レジンフェルトにより包む、若しくは嵩上げ材のカーペ
ット積層側に高い剛性のレジンフェルトを積層する事に
より、30kg/cm2以上の圧縮強度を実現しても良
い。他の方法としては、同一密度の廃棄物により嵩上げ
材を成形するのではなく、嵩上げ材をフロア部に載置し
た時のカーペット積層側、即ち上層の密度が大きくなる
様に成形する方法が例示できる。具体的には上層の廃棄
物の粒度が下層より細かく、同時に上層のバインダー含
有比が下層より大きくなる様に調整すれば密度を変化さ
せて成形することが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の理解に供するため、以下
に実施例を記載する。いうまでもなく、本発明は以下の
実施例に限定されるものではない。
【0016】
【実施例1】射出成形により、自動車後部座席のフロア
部分の形状に合わせてポリプロピレンフォーム材を15
0℃にて、外周部分の厚さを2mm、その他の部分の厚
さを40mmとなるように成形し、レジンフェルトによ
り必要形状に成形された、厚さ3mmの表被部を外周部
分以外の部分に積層する事により、該部分の圧縮強度が
30kg/cm2、厚さ43mmである自動車フロア部
の嵩上げ材1を得た。
【0017】
【実施例2】射出成形により、自動車後部座席のフロア
部分の形状に合わせてポリスチレンフォーム材を150
℃にて、外周部分の厚さを2mm、その他の部分の厚さ
を40mmとなるように成形し、レジンフェルトにより
必要形状に成形された、厚さ3mmの表被部によりフォ
ーム材全体を覆った事により、圧縮強度は35kg/c
m2、厚さ46mmである自動車フロア部の嵩上げ材2
を得た。
【0018】
【実施例3】使用済み包装用の発泡スチレン箱を回収
し、これを加熱溶融した後細かいチップ状にした、リサ
イクルポリスチレンを使用して、自動車後部座席のフロ
ア部分の形状に合わせてポリスチレンフォーム材を外周
部分の厚さを2mm、その他の部分の厚さを40mmと
なるように成形し、レジンフェルトにより必要形状に成
形された、厚さ3mmの表被部を外周部分以外の部分に
積層する事により、該部分の圧縮強度は30kg/cm
2、厚さ43mmである自動車フロア部の嵩上げ材3を
得た。
【0019】
【実施例4】廃車となった自動車より、フロアカーペッ
トを取り外し、これを細かく裁断・粉砕したものに、ア
クリル樹脂を加え、混合してなる混合物を加熱成形型に
投入し、170℃の加熱、5kg/cm2の圧力で1分
加熱加圧成形を行い、自動車後部座席のフロア部分の形
状に合わせて外周部分の厚さを2mm、その他の部分の
厚さを40mmとなるように成形し、外周部分以外の部
分の圧縮強度は30kg/cm2である自動車フロア部
の嵩上げ材4を得た。
【0020】
【実施例5】廃車となった自動車より、レジンフェルト
を使用しているドアトリム、ピラートリム、リアパーセ
ルシェルフを取り外し、これを細かく裁断・粉砕したも
のに、メラミン樹脂を加え、混合してなる混合物を通気
性の有る金網状金属型により挾み、170℃以上の加熱
された熱風で1分程度ブローすることにより厚さ40m
mの板状物を得た。この板状物の片面に、植物繊維を解
繊しフェノール樹脂をバインダーとして成形したレジン
フェルトを積層し、自動車後部座席のフロア部分の形状
に合わせて加圧成形し、レジンフェルト側の外周部分以
外の部分の圧縮強度は30kg/cm2である自動車フ
ロア部の嵩上げ材5を得た。
【0021】
【実施例6】廃車となった自動車より、レジンフェルト
を使用しているドアトリム、ピラートリム、リアパーセ
ルシェルフを取り外し、これを細かく裁断・粉砕したも
のを分級し、細かい粒度のものに多くの割合のメラミン
樹脂を、粗い粒度のものに少ない割合のメラミン樹脂を
加え、カーペット積層側にあたる層には細かい粒度の混
合物を、フロアパネル側にあたる層には粗い粒度の混合
物を配して2層に、自動車後部座席のフロア部分の形状
に合わせた通気性の有る金網状金属型により挾み込ん
だ。これに170℃以上の加熱された熱風を約1分20
秒ブローすることにより、レジンフェルト側の外周部分
以外の部分の厚さ40mm、圧縮強度は30kg/cm
2である自動車フロア部の嵩上げ材6を得た。
【0022】
【結果】実施例になる自動車フロア部の嵩上げ材1〜6
は、いずれも外周部分以外の、嵩上げ材としての主要部
分の圧縮強度が30kg/cm2以上の、フロアレベル
から高さを40mm嵩上げすることが可能である嵩上げ
材を得ることができた。自動車のフロアパネルの上に熱
融着された制振材の上に、該嵩上げ材1〜6を載置し、
更にフロアカーペットを敷き、実際に乗車した時の足踏
み感を、嵩上げ材を取り去った時と比較した結果、ほと
んど違和感がなく良好な踏み心地であった。
【0023】
【発明の効果】本発明になる自動車フロア部の嵩上げ材
は、フロアレベルを上げて座席に座った時の、足の良好
なフィット感を実現して、長時間乗車しても疲れを軽減
することができる。また圧縮強度が充分強力であるた
め、通常の使用方法では嵩上げ材が断裂することがな
く、優れた耐久性を顕現する。また、各種のリサイクル
材を使用することも可能であるので、廃棄物のゴミ問題
の解決の一助となる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮強度が30kg/cm2以上、厚さ
    2mm〜80mmに成形して自動車のフロアカーペット
    の下に積層されることを特徴とする自動車フロア部の嵩
    上げ材。
  2. 【請求項2】 樹脂フォーム材を芯材として、少なくと
    もカーペット積層側にレジンフェルトによる表皮層を有
    し、必要形状に成形されてなることを特徴とする請求項
    1に記載された自動車フロア部の嵩上げ材。
  3. 【請求項3】 自動車内装材の廃棄物を原材料としたリ
    サイクル材を必要形状に成形されてなることを特徴とす
    る請求項1に記載された自動車フロア部の嵩上げ材。
JP6166496A 1996-02-26 1996-02-26 自動車フロア部の嵩上げ材 Pending JPH09226430A (ja)

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JP6166496A JPH09226430A (ja) 1996-02-26 1996-02-26 自動車フロア部の嵩上げ材

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JP (1) JPH09226430A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009220647A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Sekisui Plastics Co Ltd 自動車内装部品
JP2010260247A (ja) * 2009-05-07 2010-11-18 Aitec:Kk 成形体及び成形方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009220647A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Sekisui Plastics Co Ltd 自動車内装部品
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020225