JPH09226199A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドの位置検出に用いる帯体（指標部
材）に手が触れたり、インクが付着するのを防止し、記
録ヘッドの位置検出に狂いが生じることのないようにす
る。 【解決手段】 キャリッジフレーム７２のガイド軸７
４、およびコの字形に屈曲して設けられたレール状の端
縁７５に、記録ヘッド７０が移動可能に支承され、レー
ル状の端縁７５の下方に記録ヘッド７０の移動方向に沿
って帯体（指標部材）９５が配設される。キャリッジ７
３の移動に伴いフォトカプラ９７で帯体９５から読み取
られた情報に基づいて、記録ヘッド７０が駆動される。
記録ヘッド７０を交換したり、インクカートリッジ７０
ａを交換するとき、開閉カバー４５を開放しても、帯体
９５はレール状端縁７５で上方から覆われているため、
帯体（指標部材）９５に手が触れたり、インクが付着す
ることがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ガイド部材に沿っ
て記録ヘッドを移動させて記録媒体に画像を形成する画
像形成装置に関し、詳しくは、その記録ヘッドの位置を
検出可能に構成された画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、記録媒体と対向配置され、そ
の記録媒体表面に画像を形成する記録ヘッドと、上記記
録媒体表面に沿って配設され、上記記録ヘッドの移動を
案内するガイド部材と、上記記録ヘッドを上記ガイド部
材に沿って移動させる記録ヘッド移動手段と、を備えた
画像形成装置が考えられている。この種の画像形成装置
では、記録ヘッド移動手段により記録ヘッドをガイド部
材に沿って移動させ、続いて、その記録ヘッドにより、
対向配置された紙などの記録媒体に画像を形成すること
ができる。

【０００３】また、この種の画像形成装置では、記録媒
体の所望位置に所望の画像を形成するため、記録ヘッド
の位置を検出することが考えられている。例えば、記録
ヘッドの移動方向に沿って長尺状に形成されると共に、
該移動方向に沿ってスリットが所定間隔で列設された帯
体（指標部材）を、ガイド部材に沿って架設し、記録ヘ
ッドにその帯体のスリットを検出するフォトカプラを設
けた装置が考えられている。このような画像形成装置で
は、フォトカプラにて検出されたスリット数を計数しな
がら記録ヘッドを移動させることにより、記録ヘッドを
所望量だけ移動させることができる。従って、このよう
な構成を有する画像形成装置では、記録ヘッドを所望の
位置へ移動させて、記録媒体の所望位置に所望の画像を
形成することが可能となる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、記録ヘッド
には、インクの補給、インクリボンの交換、記録ヘッド
自身の交換、或いは、そのほか種々の調整等、なんらか
の手作業を施す必要が生じることがある。この手作業を
施す際、手が帯体に触れたり、物を落としてそれが帯体
に触れたりすると、画像形成装置が認識している記録ヘ
ッドの位置に狂いが生じる場合がある。すると、記録媒
体の所望位置に画像が形成されなかったり、記録ヘッド
の原点復帰に支障を来したりする。また、特にインクジ
ェットプリンタでは、インクの補給時に誤って帯体にイ
ンクをこぼしてしまう可能性もある。この場合も、帯体
のスリットが検出不能になって前述のような課題が生じ
る。

【０００５】そこで、本発明は、記録ヘッドに手作業を
施した場合に、記録ヘッドの位置検出に狂いが生じるの
を良好に防止することのできる画像形成装置を提供する
ことを目的としてなされた。

【０００６】

【課題を解決するための手段および発明の効果】上記目
的を達するためになされた請求項１記載の発明は、記録
媒体と対向配置され、その記録媒体表面に画像を形成す
る記録ヘッドと、上記記録媒体表面に沿って上記記録ヘ
ッドの移動を案内するガイド部材と、上記記録ヘッドを
上記ガイド部材に沿って移動させる記録ヘッド移動手段
と、上記記録ヘッドの移動方向に沿って長尺状に設けら
れ、該移動方向に沿って変化する情報を記憶した指標部
材と、上記記録ヘッドに設けられ、上記指標部材に記憶
された情報を読み取る情報読取手段と、該情報読取手段
により読み取られた上記情報に基づき上記記録ヘッドの
位置を検出する位置検出手段と、を備えた画像形成装置
において、上記指標部材の上方が上記ガイド部材の一部
によって覆われたことを特徴とする。

【０００７】このように構成された本発明では、指標部
材に記憶された情報を情報読取手段により読み取り、そ
の読み取られた情報に基づき、位置検出手段が記録ヘッ
ドの位置を検出する。このため、記録ヘッド移動手段に
より記録ヘッドを所望の位置へ移動させて、記録媒体の
所望位置に所望の画像を形成することが可能となる。

【０００８】ここで、指標部材の上方は、記録ヘッドの
移動を案内するガイド部材の一部によって覆われてい
る。このため、記録ヘッドに手作業を施す際、記録ヘッ
ドの上方から物を落としたりインクをこぼしたりして
も、それらが指標部材に接触するのを良好に防止するこ
とができる。よって、本発明では、記録ヘッドに手作業
を施した場合に、記録ヘッドの位置検出に狂いが生じる
のを良好に防止することができる。また、大多数の画像
形成装置は、記録ヘッドに対する種々の手作業を、記録
ヘッドの上方から施すように設計されている。従って、
この場合、手作業を施す際に指標部材に手が触れるのも
良好に防止することができ、記録ヘッドの位置検出に狂
いが生じるのを一層良好に防止することができる。

【０００９】請求項２記載の発明は、請求項１記載の構
成に加え、上記ガイド部材が、上記記録ヘッドを移動可
能に支承するガイド軸と、該ガイド軸を下方から支承す
ると共に一端がコの字形に屈曲して上記ガイド軸と平行
に延びるレール状の端縁で上記記録ヘッドを支承するフ
レームと、を備え、上記指標部材の上方が上記レール状
の端縁近傍によって覆われたことを特徴としている。

【００１０】このため、本発明では、上記ガイド軸およ
びレール状の端縁により記録ヘッドを良好に支承するこ
とができる。また、上記コの字形に屈曲したレール状の
端縁によって指標部材の上方が覆われているので、指標
部材をきわめて確実に覆うことができる。従って、請求
項１記載の発明の効果に加えて、指標部材に手や落下物
が触れたりインクが付着したりするのを一層良好に防止
することができるといった効果が生じる。よって、記録
ヘッドの位置検出に狂いが生じるのを一層良好に防止す
ることができる。

【００１１】請求項３記載の発明は、記録媒体と対向配
置され、その記録媒体表面に画像を形成する記録ヘッド
と、上記記録媒体表面に沿って上記記録ヘッドの移動を
案内するガイド部材と、上記記録ヘッドを上記ガイド部
材に沿って移動させる記録ヘッド移動手段と、上記記録
ヘッドの移動方向に沿って長尺状に設けられ、該移動方
向に沿って変化する情報を記憶した指標部材と、上記記
録ヘッドに設けられ、上記指標部材に記憶された情報を
読み取る情報読取手段と、該情報読取手段により読み取
られた上記情報に基づき上記記録ヘッドの位置を検出す
る位置検出手段と、を備えた画像形成装置において、上
記記録ヘッドに手作業を施す操作方向から見て、上記指
標部材がそれとほぼ平行に延びる部材によって覆われる
ように配設されたことを特徴としている。

【００１２】このように構成された本発明では、指標部
材に記憶された情報を情報読取手段により読み取り、そ
の読み取られた情報に基づき、位置検出手段が記録ヘッ
ドの位置を検出する。このため、記録ヘッド移動手段に
より記録ヘッドを所望の位置へ移動させて、記録媒体の
所望位置に所望の画像を形成することが可能となる。

【００１３】ここで、指標部材は、記録ヘッドに手作業
を施す操作方向から見て、それとほぼ平行に延びる部材
によって覆われるように配設されている。このため、記
録ヘッドに手作業を施す際、指標部材に手が触れるのを
良好に防止することができる。よって、本発明では、記
録ヘッドに手作業を施した場合に、記録ヘッドの位置検
出に狂いが生じるのを良好に防止することができる。

【００１４】請求項４記載の発明は、請求項３記載の構
成に加え、上記記録ヘッド、上記ガイド部材、上記ヘッ
ド移動手段、上記指標部材、および上記情報読取手段を
収容する筐体を備え、かつ、該筐体が上記操作方向側で
開閉可能なカバーを有することを特徴としている。

【００１５】このため、本発明では、記録ヘッドに手作
業を施す際、上記カバーを開け、その開口側（すなわち
操作方向側）から手作業を施すことになる。このため、
上記操作方向以外の方向から記録ヘッドに手作業を施す
ことが殆ど不可能になる。そして、この操作方向から施
される手作業に対しては、前述のように記録ヘッドの位
置検出に狂いが生じるのを良好に防止することができ
る。従って、本発明では、請求項３記載の発明の効果に
加えて、記録ヘッドの位置検出に狂いが生じるのを一層
良好に防止することができるといった効果が生じる。

【００１６】請求項５記載の発明は、請求項３または４
記載の構成に加え、上記ガイド部材が、上記記録ヘッド
を移動可能に支承するガイド軸と、該ガイド軸を下方か
ら支承すると共に一端がコの字形に屈曲して上記ガイド
軸と平行に延びるレール状の端縁で上記記録ヘッドを支
承するフレームと、を備え、上記操作方向から見て、上
記指標部材が上記レール状の端縁近傍によって覆われる
ように配設されたことを特徴としている。

【００１７】このため、本発明では、上記ガイド軸およ
びレール状の端縁により記録ヘッドを良好に支承するこ
とができる。また、上記コの字形に屈曲したレール状の
端縁によって指標部材の上記操作方向側が覆われている
ので、指標部材をきわめて確実に覆うことができる。従
って、請求項３または４記載の発明の効果に加えて、指
標部材に手が触れるのを一層良好に防止することができ
るといった効果が生じる。よって、記録ヘッドの位置検
出に狂いが生じるのを一層良好に防止することができ
る。

【００１８】請求項６記載の発明は、請求項１〜５のい
ずれかに記載の構成に加え、上記記録ヘッドが、上記記
録媒体にインクを噴射することによって画像を形成する
インクジェット式記録ヘッドであり、かつ、上記噴射用
のインクを収納したインクカートリッジを着脱自在に構
成されていることを特徴としている。

【００１９】このようなインクジェット式記録ヘッドを
備えたいわゆるインクジェットプリンタでは、画像を形
成して所定量インクが消費される毎にインクカートリッ
ジを交換する必要がある。その交換時に、インクをこぼ
したりインクが付着した手やインクカートリッジが触れ
たりすると、周囲の物を汚損する可能性がある。これに
対して本発明では、上記請求項１〜５のいずれかに記載
の構成により、前述のように指標部材の汚損を良好に防
止することができる。従って、本発明では、請求項１〜
５のいずれかに記載の発明の効果が一層顕著になる。

【００２０】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
と共に説明する。図１は本発明が適用されたインクジェ
ットプリンタ（以下、単にプリンタという）１の構成を
表す側断面図である。

【００２１】図１に示すように、プリンタ１の外装（筐
体）は、プリンタ１を下方から支承するベースフレーム
２０と、そのベースフレーム２０を上方から覆うカバー
フレーム４０とから構成されている。プリンタ１の前面
（図中左側）を覆う前壁２１はベースフレーム２０から
一体に立ち上がって形成され、その前壁２１には用紙排
出口６０が形成されている。また、カバーフレーム４０
の後方上面の開口４１に挿入された給紙カセット９０、
または、手差し挿入口９２から、用紙排出口６０へ向け
て前方へ下降する傾斜状態で延びるほぼ平坦な用紙通路
６２が形成されている。一般のプリンタと同様、給紙カ
セット９０または手差し挿入口９２から用紙通路６２に
挿入された用紙Ｐは、記録ヘッド７０で１行記録される
毎に、搬送装置８０で次行へ搬送される。

【００２２】記録ヘッド７０は、インクカートリッジ７
０ａから供給されるインクを用紙Ｐに向けて噴射するイ
ンクジェット式のもので、１個の記録ユニット７１に設
けられている。記録ユニット７１は、記録ヘッド７０を
搭載したキャリッジ７３と、そのキャリッジ７３を用紙
搬送方向と直交方向、すなわち、左右方向（図１の紙面
に垂直方向）に移動案内するガイド部材からなる。更に
ガイド部材は、上記と同方向に延びる金属製のキャリッ
ジ用のフレームすなわちキャリッジフレーム７２と、そ
のキャリッジフレーム７２に下方から支承されキャリッ
ジフレーム７２と平行に配設されたガイド軸７４とを備
えている。キャリッジフレーム７２は用紙通路６２と反
対側の端部がコの字形に屈曲して、キャリッジフレーム
７２の底と直角に立ち上がった壁と、その壁の上端から
キャリッジフレーム７２の底と平行でガイド軸７４と平
行に延びる平行壁部とからなるレール状の端縁７５を備
え、その端縁７５の平行壁部がキャリッジ７３の一端を
摺動自在に係合している。

【００２３】ガイド軸７４は、キャリッジフレーム７２
の左右方向両端に設けられた軸受部材（図示せず）によ
り、キャリッジフレーム７２上に架設され、キャリッジ
７３の他端を支持している。このため、記録ヘッド７０
は、キャリッジ７３と一体にキャリッジフレーム７２上
を左右方向に摺動自在である。更に、キャリッジ７３
は、キャリッジフレーム７２の下面に設けられたキャリ
ッジモータ７９（図３）により公知のようにプーリおよ
びベルトを介して上記左右方向に駆動される。

【００２４】用紙通路６２は、ベースフレーム２０の後
方部上面に突出形成された箱状体２２の上面をガイド面
２２ａとして規定されており、搬送装置８０は、そのガ
イド面２２ａの上流および下流に設けられた各一対のロ
ーラ８１，８４および８５，８６を有している。上流側
のローラ８１，８４は、搬送ローラ８１と、可動ガイド
レバー８２に支持された押えローラ８４とから構成され
る。可動ガイドレバー８２は揺動自在に構成され、バネ
８３に付勢されて押えローラ８４を搬送ローラ８１に圧
接している。下流側のローラ８５，８６は、排紙ローラ
８５と、外周に多数の尖った突起を有する拍車ローラ８
６とから構成される。拍車ローラ８６は、キャリッジフ
レーム７２に固着されたアーム８７に支持され、他のロ
ーラ８１，８５および可動ガイドレバー８２は、箱状体
２２の左右両側壁２５（図１には右側のみ図示）間に橋
渡して支持されている。

【００２５】また、各ローラ８１，８４，８５，８６お
よび可動ガイドレバー８２は、用紙通路６２の用紙幅方
向すなわち左右方向のほぼ全長に渡って配設されてい
る。更に、ローラ８１，８５は、箱状体２２に固定した
搬送用モータ８９（図３）によって図示しない歯車機構
を介して駆動され、用紙Ｐを用紙排出口６０に向け搬送
する。

【００２６】ベースフレーム２０の箱状体２２には、ガ
イド面２２ａの上流側に連接して凹状の取り付け座２４
が設けられ、給紙カセット９０がカバーフレーム４０の
開口４１を通してこの取り付け座２４に着脱可能に取り
付けられる。給紙カセット９０内に収容された用紙Ｐを
送り出す給紙ローラ９１は、箱状体２２の側壁２５に支
持されている。給紙ローラ９１と可動ガイドレバー８２
との間のカバーフレーム４０上面には、前述の手差し挿
入口９２が形成されている。

【００２７】箱状体２２のガイド面２２ａ下流側には、
ベースフレーム２０の底壁に向かって垂下する箱状体２
２の前壁２３が連接されている。また、プリンタ１前方
の用紙排出口６０は、ベースフレーム２０の底壁と、そ
の左右両側から立ち上がった一対の側壁２６と、両側壁
２６の上端間に橋渡しされた上壁２７とによって囲まれ
て形成されている。更に、側壁２６は、箱状体２２の側
壁２５から連続して形成されており、各側壁２６の外側
にはキャリッジフレーム７２を取り付けるための一対の
柱状の取り付け部２８が形成されている。

【００２８】キャリッジフレーム７２は、下面に切り起
こし片７７が形成され、その切り起こし片７７を取り付
け部２８上端にネジ等で取り付けることにより固定され
ている。その固定状態で、記録ユニット７１は、記録ヘ
ッド７０がガイド面２２ａとほぼ直角に対向するように
傾斜状態に配置され、また、用紙排出口６０を囲む上壁
２７および側壁２６を跨いでベースフレーム２０の底壁
上に配置される。これにより、記録ヘッド７０は、用紙
Ｐに対して上方からインク滴を落とすことになるので、
きれいにドット形成をすることができる。

【００２９】キャリッジフレーム７２の用紙通路６２側
端縁には、板状の閉塞部材３０が用紙排出口６０側へ折
り曲げて形成されている。その閉塞部材３０は、ガイド
面２２ａと上壁２７との間にアーム８７と並んで位置
し、かつ一対の側壁２６の間をほぼ橋渡す長さを有して
いる。また、アーム８７も一対の側壁２６の間を橋渡す
長さを有している。このため、ローラ８５，８６から排
出された用紙Ｐが用紙排出口６０以外の方向に送られる
のを阻止すると共に、用紙排出口６０からプリンタ１内
部に異物が侵入するのを阻止することができる。

【００３０】カバーフレーム４０は、下面および前面を
開放した箱形に形成され、記録ユニット７１、搬送装置
８０、および給紙ローラ９１を覆ってベースフレーム２
０に固定されている。また、カバーフレーム４０は、記
録ユニット７１の上方に対向する部分に開閉カバー４５
を有している。この開閉カバー４５をヒンジ部４５ａを
中心に回動して開放することにより、インクカートリッ
ジ７０ａの交換、または記録ヘッド７０の交換などの手
作業を施すことができる。

【００３１】また、キャリッジフレーム７２のコの字形
に屈曲した部分に近接しかつそのコの字形部分に囲まれ
るように、所定間隔でスリット９５ａ（図２）が形成さ
れた指標部材としての帯体９５が配設され、キャリッジ
７３の下面には、帯体９５を挟んで発光部９７ａと受光
部９７ｂとを有し、帯体９５を透過する光を検出するフ
ォトカプラ９７が設けられている。なお、プリンタ１で
は、帯体９５は、上方からみて端縁７５の用紙通路６２
側先端よりもｄだけ奥に配設されている。すなわち、キ
ャリッジフレーム７２が用紙通路６２に向けて下降傾斜
しているため、帯体９５は、レール状の端縁７５におけ
る平行壁部と立上り壁とによって上方から覆われてい
る。また、帯体９５は、図２に示すように、キャリッジ
フレーム７２の両側に立設された支持部７２ａに両端を
係合させて、キャリッジ７３の移動方向と平行にキャリ
ッジフレーム７２上に架設されている。

【００３２】図３は、プリンタ１の制御系の構成を表す
ブロック図である。図３に示すように、プリンタ１は、
前述の構成に加えて、パーソナルコンピュータ等から画
像データを受信するための入出力インタフェース９９
と、その入出力インタフェース９９および前述のフォト
カプラ９７からの信号に基づいてキャリッジモータ７
９，搬送用モータ８９，および記録ヘッド７０を駆動制
御する電子制御回路（ＥＣＵ）１００とを有している。

【００３３】次にこの電子制御回路１００の制御につい
て説明する。入出力インタフェース９９を介して画像デ
ータを受信すると、電子制御回路１００は、キャリッジ
モータ７９を駆動して記録ヘッド７０を画像の形成位置
まで移動させる。このとき、電子制御回路１００は、キ
ャリッジモータ７９を一定方向に駆動しながら、フォト
カプラ９７を介して検出されたスリット９５ａの数を計
数して記録ヘッド７０の行方向位置を逐次検出すると共
に、スリット９５ａの位置に基づいて記録タイミング信
号を生成し、記録ヘッド７０を駆動してインクを噴射
し、画像を形成する。

【００３４】この処理を繰り返して１行分の画像を形成
し終ると、搬送用モータ８９を駆動して用紙Ｐを１行分
搬送する。そして、次行の画像データに基づき前述の画
像形成処理を実行して再び用紙Ｐを搬送する。この処理
を繰り返して画像データの終端を検出すると一連の処理
を終了する。この一連の処理により用紙Ｐの所望位置に
所望の画像を形成することができる。すなわち、キャリ
ッジモータ７９が記録ヘッド移動手段に、フォトカプラ
９７が情報読取手段に、電子制御回路１００が位置検出
手段に、それぞれ相当し、電子制御回路１００が実行す
る処理の内でも、スリット９５ａの数を計数する処理が
位置検出手段に相当する。

【００３５】このように、帯体９５は用紙Ｐ上の画像形
成位置の決定にきわめて重要な意義を有しているが、プ
リンタ１では、この帯体９５を端縁７５の下方に配設し
ている。このため、次のような効果が得られる。記録ヘ
ッド７０に上記手作業を施す際、記録ヘッド７０の上方
から物を落としたりインクをこぼしたりしても、それら
が帯体９５に接触するのを良好に防止することができ
る。また、プリンタ１は、記録ヘッド７０に対する種々
の手作業を、記録ヘッド７０の上方から施すように（す
なわち上方を操作方向として）設計されているので、手
作業を施す際に帯体９５に手が触れるのも良好に防止す
ることができる。しかも、キャリッジフレーム７２は一
端がコの字形に屈曲し、その端縁７５によって帯体９５
の上方が覆われているので、帯体９５をきわめて確実に
覆うことができる。よって、記録ヘッド７０に手作業を
施した場合に、記録ヘッド７０の位置検出に狂いが生じ
るのをきわめて良好に防止することができる。

【００３６】更に、プリンタ１では、記録ヘッド７０に
手作業を施す際、開閉カバー４５を開け、その開口側か
ら手作業を施すことになる。このため、上方以外の方向
から記録ヘッド７０に手作業を施すことが殆ど不可能に
なる。そして、上方から施される手作業に対しては、前
述のように記録ヘッド７０の位置検出に狂いが生じるの
を良好に防止することができる。従って、記録ヘッド７
０の位置検出に狂いが生じるのを一層良好に防止するこ
とができる。

【００３７】また更に、プリンタ１のようなインクジェ
ット式の記録ヘッド７０を備えたいわゆるインクジェッ
トプリンタでは、画像を形成して所定量インクが消費さ
れる毎にインクカートリッジ７０ａを交換する必要があ
る。その交換時に、インクをこぼしたりインクが付着し
た手やインクカートリッジが触れたりすると、周囲の物
を汚損する可能性がある。これに対してプリンタ１で
は、前述のように帯体９５の汚損を良好に防止すること
ができ、きわめて有効であるといえる。

【００３８】なお、本発明は上記実施の形態になんら限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の形態で実施することができる。例えば、プリン
タ１では、帯体９５にスリット９５ａで情報を記憶して
いるが、スリット９５ａを設ける代わりに印刷でマーク
等の情報を記憶したり、また透過光の代わりに反射光で
情報を読み取ってもよい。また、帯体９５に磁気的デー
タを記憶しておき、そのデータに基づいて記録ヘッド７
０の位置を検出してもよい。

【００３９】更に、本発明はインクジェットプリンタ以
外にも種々の画像形成装置に適用することができる。例
えば、インクリボンを使用したドットインパクト型のプ
リンタに適用すれば、インクリボンの交換時に位置検出
の狂いが生じるのを防止することができる。また、例え
ばファクシミリ装置など、プリンタ以外の画像形成装置
に適用してもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明が適用されたインクジェットプリンタの
構成を表す側断面図である。

【図２】そのインクジェットプリンタの帯体近傍の構成
を表す斜視図である。

【図３】そのインクジェットプリンタの制御系の構成を
表すブロック図である。

【符号の説明】

１…インクジェットプリンタ ２０…ベースフレーム
４０…カバーフレーム ４５…開閉カバー ６２…用紙通路
７０…記録ヘッド ７０ａ…インクカートリッジ ７１…記録ユニット ７
２…キャリッジフレーム ７３…キャリッジ ７４…ガイド軸 ７
５…端縁 ７９…キャリッジモータ ８０…搬送装置 ８
９…搬送用モータ ９０…給紙カセット ９５…帯体 ９
５ａ…スリット ９７…フォトカプラ １００…電子制御回路

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 記録媒体と対向配置され、その記録媒体
   表面に画像を形成する記録ヘッドと、 上記記録媒体表面に沿って上記記録ヘッドの移動を案内
   するガイド部材と、 上記記録ヘッドを上記ガイド部材に沿って移動させる記
   録ヘッド移動手段と、 上記記録ヘッドの移動方向に沿って長尺状に設けられ、
   該移動方向に沿って変化する情報を記憶した指標部材
   と、 上記記録ヘッドに設けられ、上記指標部材に記憶された
   情報を読み取る情報読取手段と、 該情報読取手段により読み取られた上記情報に基づき上
   記記録ヘッドの位置を検出する位置検出手段と、 を備えた画像形成装置において、 上記指標部材の上方が上記ガイド部材の一部によって覆
   われたことを特徴とする画像形成装置。
2. 【請求項２】 上記ガイド部材が、上記記録ヘッドを移
   動可能に支承するガイド軸と、該ガイド軸を下方から支
   承すると共に一端がコの字形に屈曲して上記ガイド軸と
   平行に延びるレール状の端縁で上記記録ヘッドを支承す
   るフレームと、を備え、 上記指標部材の上方が上記レール状の端縁近傍によって
   覆われたことを特徴とする請求項１記載の画像形成装
   置。
3. 【請求項３】 記録媒体と対向配置され、その記録媒体
   表面に画像を形成する記録ヘッドと、 上記記録媒体表面に沿って上記記録ヘッドの移動を案内
   するガイド部材と、 上記記録ヘッドを上記ガイド部材に沿って移動させる記
   録ヘッド移動手段と、 上記記録ヘッドの移動方向に沿って長尺状に設けられ、
   該移動方向に沿って変化する情報を記憶した指標部材
   と、 上記記録ヘッドに設けられ、上記指標部材に記憶された
   情報を読み取る情報読取手段と、 該情報読取手段により読み取られた上記情報に基づき上
   記記録ヘッドの位置を検出する位置検出手段と、 を備えた画像形成装置において、 上記記録ヘッドに手作業を施す操作方向から見て、上記
   指標部材がそれとほぼ平行に延びる部材によって覆われ
   るように配設されたことを特徴とする画像形成装置。
4. 【請求項４】 上記記録ヘッド、上記ガイド部材、上記
   ヘッド移動手段、上記指標部材、および上記情報読取手
   段を収容する筐体を備え、かつ、該筐体が上記操作方向
   側で開閉可能なカバーを有することを特徴とする請求項
   ３記載の画像形成装置。
5. 【請求項５】 上記ガイド部材が、上記記録ヘッドを移
   動可能に支承するガイド軸と、該ガイド軸を下方から支
   承すると共に一端がコの字形に屈曲して上記ガイド軸と
   平行に延びるレール状の端縁で上記記録ヘッドを支承す
   るフレームと、を備え、 上記操作方向から見て、上記指標部材が上記レール状の
   端縁近傍によって覆われるように配設されたことを特徴
   とする請求項３または４記載の画像形成装置。
6. 【請求項６】 上記記録ヘッドが、上記記録媒体にイン
   クを噴射することによって画像を形成するインクジェッ
   ト式記録ヘッドであり、かつ、上記噴射用のインクを収
   納したインクカートリッジを着脱自在に構成されている
   ことを特徴とする請求項１〜５のいずれかに記載の画像
   形成装置。