JPH09225617A - 鋳造用金型の温度制御方法 - Google Patents
鋳造用金型の温度制御方法Info
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- JPH09225617A JPH09225617A JP3606896A JP3606896A JPH09225617A JP H09225617 A JPH09225617 A JP H09225617A JP 3606896 A JP3606896 A JP 3606896A JP 3606896 A JP3606896 A JP 3606896A JP H09225617 A JPH09225617 A JP H09225617A
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Abstract
出でき、制御手段の誤作動を防止できる鋳造用金型の温
度制御方法を提供する。 【解決手段】金型2に、冷却手段24と、加熱手段H
と、温度検知手段12とを配設する。温度検知手段12
により検知される金型温度TX に従って冷却手段24及
び加熱手段Hを制御する制御手段5を設ける。注湯及び
型開きの最適温度範囲TM と、冷却を開始する第1の設
定温度T1 と、注湯が適正であるとき金型2が到達する
最高温度よりやや低い第2の設定温度とを設定する。金
型温度TX を最適温度範囲TM 内に保持して注湯を行う
と共に、金型温度TX が第1設定温度T1 を超えたとき
に冷却を開始し、第2設定温度T2 を超えた後に下降し
て再び第2設定温度T2 に至ったときに冷却を停止す
る。金型温度TX が第2設定温度T2 に至る前に、温度
検知手段12の測定誤差の範囲以上に下降したことを検
出したときに冷却を停止する。
Description
用される鋳造用金型の温度制御方法に関するものであ
る。
冷却手段と、該金型を加熱する加熱手段と、該金型の温
度を検知する温度検知手段とを配設すると共に、該温度
検知手段により検知される金型温度に従って該冷却手段
及び加熱手段を制御する制御手段を設け、該制御手段に
より鋳造用金型の温度を制御する方法が知られている。
は、金型に配設された冷却水通路にON/OFFバルブ
を介して冷却水を流通することにより該金型を冷却する
冷却手段と、金型に配設されたヒータに通電することに
より該金型を加熱する加熱手段と、金型に配設された熱
電対等のセンサにより金型の温度を検知する温度検知手
段とを配設すると共に、該温度検知手段により検知され
る金型温度に従って該冷却手段及び加熱手段を制御する
制御手段を設け、前記金型に対する注湯及び型開きに最
適な最適温度範囲と、該最適温度範囲より高く該冷却手
段による冷却を開始する第1の設定温度と、該第1の設
定温度より高く該金型に対して溶湯の注湯が適正に行わ
れたときに該金型が到達する温度よりやや低い第2の設
定温度とを設定して、前記制御手段により前記冷却手段
及び加熱手段を相関的に制御する方法が開示されてい
る。
記制御手段により前記加熱手段を制御して前記金型を加
熱し、前記温度検知手段により検知される金型温度が前
記最適温度範囲内に保持されている状態で該金型に溶湯
の注湯を行う。前記金型に溶湯の注湯を行うと、前記金
型は該溶湯により加熱されてその温度が上昇し、前記加
熱手段による加熱が不要になる。そこで、該注湯により
前記金型温度が上昇して前記最適温度範囲の上限値を超
えたときに、前記加熱手段による加熱を停止する。
記第1設定温度を超えたならば、前記溶湯に加熱されて
金型温度が上昇するのを抑制し、金型の冷却を促進する
ために、前記冷却手段による冷却を開始する。前記冷却
手段による冷却は、前記金型温度が下降し始め、自然冷
却が可能になれば不要になる。そこで、前記制御手段
は、前記金型温度が前記第2設定温度を超えた後に下降
して再び第2設定温度に至ったことを検出することによ
り、前記金型温度が下降し始めたものと判断し、前記冷
却手段による冷却を停止する。
段が前記冷却手段及び加熱手段を前記のように制御する
ことにより、所定の金型温度で注湯が開始でき、所定の
温度で型開きを行うことができる。従って、溶湯の注湯
が適正に行われたときには、品質の安定した鋳造品を製
造することができるとともに、生産効率を向上させるこ
とができる。
制御するときに、何らかの理由で溶湯の注湯が適正に行
われず、例えば、溶湯の容量が不足すると、注湯後の金
型の温度は、前記第1設定温度を超えた後、第2設定温
度に至る前に下降に転じる。この場合、前記金型温度が
第2設定温度を超えることがないので、前記制御手段に
より前記冷却手段による冷却を停止するタイミングが失
われることになる。
御手段は、前記注湯後、金型温度の温度勾配を監視し
て、金型温度が前記第1設定温度を超えた後、第2設定
温度に至る前に、前記温度勾配が零になったときに、そ
の後金型温度が下降に転じるものと見なして、前記冷却
手段による冷却を停止するようにしている。
は、前記制御手段に、金型温度が上昇しつつあるにも関
わらず、前記冷却手段による冷却を停止する誤作動が発
生することがあるという不都合がある。前記誤作動が発
生すると、前記金型温度の上昇を抑制することができず
に金型が過熱されるので、注湯から金型の冷却、鋳造品
の取り出しまでに長時間を要する上、鋳造品の品質が損
なわれることがあるという不都合がある。
合を解消して、鋳造用金型に適正な注湯が行われなかっ
たときに、これを確実に検出でき、制御手段の誤作動を
防止することができる鋳造用金型の温度制御方法を提供
することを目的とする。
手段に誤作動が発生する原因について検討を重ねた結
果、前記温度検知手段として用いられる熱電対等のセン
サや該センサ出力を増幅するアンプ等には精度に誤差が
あり、この誤差のために金型温度が上昇しつつあるにも
関わらず、金型温度の温度勾配が零になったり、瞬間的
に下降傾向を示すような測定誤差を生じることを見出し
た。すなわち、前記誤作動は、前記温度検知手段の測定
誤差のために、前記制御手段が金型温度の温度勾配が零
になったことを検出したときに発生するものと考えられ
る。
記知見に基づくものであり、鋳造用金型に、金型を冷却
する冷却手段と、金型を加熱する加熱手段と、金型の温
度を検知する温度検知手段とを配設すると共に、該温度
検知手段により検知される金型温度に従って該冷却手段
及び加熱手段を制御する制御手段を設け、該金型に対す
る注湯及び型開きに最適な最適温度範囲と、該最適温度
範囲より高く該冷却手段による冷却を開始する第1の設
定温度と、該第1の設定温度より高く該金型に対して溶
湯の注湯が適正に行われたときに該金型が到達する最高
温度よりやや低い第2の設定温度とを設定して、前記制
御手段により前記加熱手段を制御して前記金型を加熱
し、前記温度検知手段により検知される金型温度が前記
最適温度範囲内に保持されている状態で該金型に溶湯の
注湯を行うと共に、該注湯により前記金型温度が上昇し
て前記最適温度範囲の上限値を超えたときに、前記加熱
手段による加熱を停止し、次いで、前記金型温度が前記
第1設定温度を超えたときに、前記冷却手段による冷却
を開始し、前記金型温度が前記第2設定温度を超えた後
に下降して再び第2設定温度に至ったときに、前記冷却
手段による冷却を停止する鋳造用金型の温度制御方法に
おいて、前記注湯により前記金型温度が上昇して前記第
1設定温度を超えた後、前記金型温度の変化を所定時間
毎に監視し、前記金型温度が前記第2の設定温度に至る
前に、前記温度検知手段の測定誤差の範囲以上に下降し
たことを検出したときに、前記冷却手段による冷却を停
止することを特徴とする。
湯により前記金型温度が上昇して前記第1設定温度を超
えた後、前記金型温度が前記第2の設定温度に至る前
に、前記金型温度が前記温度検知手段の測定誤差の範囲
以上に下降したことを検出したときに、何らかの理由で
溶湯の容量が不足するなど、溶湯の注湯が適正に行われ
ず、前記注湯後の金型温度が第2設定温度に至る前に下
降に転じたものと判断して、前記冷却手段による冷却を
停止する。従って、前記温度検知手段の測定誤差により
金型温度の温度勾配が零になったり、前記測定誤差によ
り金型温度が瞬間的に下降しても、前記冷却手段による
冷却を停止することがなく、金型温度が上昇しつつある
にも関わらず前記冷却手段による冷却を停止する誤作動
を確実に防止することができる。
本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図
1は本発明に係わる金型温度制御システムのシステム構
成図、図2及び図3は本発明に係わる金型温度制御シス
テムの作動説明図、図4は冷却手段の作動を示すフロー
チャートである。
金型2内に流通される冷却水Wを制御する冷却水制御系
3、金型2を加熱するヒータHを制御するヒータ制御系
4及び制御処理部5から構成される。
型7とから構成され、前記可動型6と固定型7との対向
面には製品形状に適合したキャビティ8が画成される。
この場合、固定型7には前記キャビティ8と連通するラ
ンナ9及び湯溜部10が画成される。
配設され、湯溜部10に貯留する溶湯をランナ9を介し
てキャビティ8に押し出す作用を営む。
る第1の熱電対12が配設され、金型温度TX に対応す
る該第1熱電対12の出力信号St1 はA/D変換器1
3を介してマイクロコンピュータ14に入力される。さ
らに、可動型6にはヒータHが配設され、該ヒータHに
は断線モニタ15、サイリスタ16を介して電源17か
ら電流が供給される。この場合、電源17からの供給電
流はコントロール信号SC1 によって制御される。すな
わち、該コントロール信号SC1 はマイクロコンピュー
タ14からD/A変換器18を介して前記サイリスタ1
6に出力される。前記断線モニタ15の出力信号はイン
タフェース回路19を介してマイクロコンピュータ14
に入力され、常時、断線状態に至ったか否かが監視され
る。
系20から冷却水W1 が第2の熱電対21を介して冷却
水W1 の流量を調整することの可能な流量調節電磁バル
ブ22に供給される。この場合、第2熱電対の出力信号
St2 はA/D変換器13を介してマイクロコンピュー
タ14に入力されると共に、流量調節電磁バルブ22の
制御端子にはマイクロコンピュータ14からD/A変換
器18を介して流量調節コントロール信号SC2 が出力
されている。従って、供給される冷却水W1 の水温に応
じて流量を調整された冷却水W2 が電磁流量計23を介
してON/OFF制御される電磁バルブ24に導入され
る。この場合、流量調節電磁バルブ22で調節された流
量が流通しているか否かが電磁流量計23の出力信号S
F1 をA/D変換器13を介してマイクロコンピュータ
14で計測することによって確認される。
の電磁バルブであって、マイクロコンピュータ14から
のコントロール信号がインタフェース回路19を通じて
電磁バルブ24の制御端子にコントロール信号SC3 と
して入力されることにより、そのON/OFF制御すな
わち開閉制御がなされる。このように開閉制御された冷
却水W3 は、該冷却水W3 が流通しているか否かの判定
がなされるフロースイッチ25を介して、金型2を構成
する固定型7の冷却水通路26に導入される。尚、この
場合、フロースイッチ25が開閉したか否かの出力信号
SF2 は、前記インタフェース回路19を介してマイク
ロコンピュータ14に入力される。
を通過した冷却水W4 は、第3の熱電対27によってそ
の温度が測定された後、冷却水排水系28に導出され
る。前記第3熱電対27の出力信号St3 は、A/D変
換器13を介してマイクロコンピュータ14に入力され
ている。この場合、マイクロコンピュータ14は、シー
ケンサ29に予め定められた手順に基づき、その制御下
に作動する。
1の作動について説明する。金型温度制御システム1
は、通常は、図2示の標準制御モードに従って作動す
る。
は温度Tを表す。この場合、温度Tの目盛り上には、金
型に対する注湯及び型開きの最適温度T0 と、最適温度
範囲TM と、前記最適温度範囲の下限値TMMINと、前記
最適温度範囲の上限値TMMAXと、第1設定温度T1 と、
第2設定温度T2 とが示されている。前記第1設定温度
T1 は前記最適温度範囲の上限値TMMAXよりやや高い温
度に設定されており、前記第2設定温度T2 は前記第1
設定温度T1 より高く金型2に対して溶湯の注湯が適正
に行われたときに該金型2が到達する最高温度TPEAKよ
りやや低い温度に設定されている。
ず時刻t1 において、第1熱電対12の出力信号St1
がA/D変換器13を介してマイクロコンピュータ14
に入力される。このとき、金型温度TX は、図2にハッ
チング部として示す金型に対する注湯及び型開きの最適
温度範囲TM の前記下限値TMMINに比べて小さい値であ
るので、マイクロコンピュータ14は予め定められたプ
ログラムに基づき、ヒータHをPDI制御(比例微分積
分制御)により作動させる。この場合、マイクロコンピ
ュータ14からの出力信号がD/A変換器18を介して
サイリスタ16を閉成させることにより、電源17から
サイリスタ16、断線モニタ15を介してヒータHに電
流が供給され、金型温度TX は急激に上昇を開始する。
尚、この際、断線モニタ38は電流が通電しているか否
かを常にインタフェース回路19を介してマイクロコン
ピュータ14に入力し、監視可能としている。
で、冷却水W2 のON/OFF制御用の電磁バルブ24
は、マイクロコンピュータ14の出力信号がインタフェ
ース回路19を介し、コントロール信号SC3 として該
電磁バルブ24の制御端子に供給されることによってO
FF状態とされており、冷却水通路26には冷却水W 3
は導入されない。尚、本実施形態において、第2熱電対
21の出力信号St2に対応する冷却水W1 の温度は一
定であるものとし、従って、流量調節電磁バルブ22
は、常にある一定の値に調節されON状態とされている
ものとする。
値TMMINを超える値となる(時刻t 2 )と、マイクロコ
ンピュータ14はヒータHの制御をPDI制御からPI
制御(比例積分制御)とし、金型温度TX がスローラン
ディング動作によって最適温度T0 に到達するように制
御する。この場合、金型温度TX を第1熱電対12の出
力信号St1 によりフィードバック制御して、ヒータH
のON/OFF時間を適当に制御することにより、金型
温度TX を最適温度T0 に保持することが可能である。
定したならば、時刻t3 において、溶湯の注湯を行う。
すなわち、図示しない給湯口から溶湯を固定型7の湯溜
部10に注湯した後、溶湯射出機構11の制御下にキャ
ビティ8内に溶湯を充填する。すると、金型温度TX は
前記溶湯により加熱されて、急激な上昇を開始する。そ
こで、マイクロコンピュータ14は時刻t4 において金
型温度TX が上限値T MMAXを超えたことを検出すると、
サイリスタ16を介してヒータHをOFFにする。
第1設定温度T1 に達すると、マイクロコンピュータ1
4はインタフェース回路19を介して電磁バルブ24を
ONにすることによって、冷却水W2 がフロースイッチ
25を介して金型2内の冷却水通路26に流通され、金
型2の冷却が開始される。
度TX は上昇を続け、溶湯の注湯が適正に行われている
ときには、前記第2設定温度T2 を超えた後、最高温度
TPE AKに達する。そして、金型温度TX は最高温度T
PEAKを超えると下降に転じ、自然冷却が可能になる。
を超えた後、最高温度TPEAKを経て、時刻t6 で再び第
2設定温度T2 に至り、該第2設定温度T2 に対応する
温度が第1熱電対12の出力信号St1 によりマイクロ
コンピュータ14で検出されると、電磁バルブ24がO
FFにされて、冷却水W3 の金型2への流通が停止され
る。
次いで、時刻t7 で金型温度TX が上限値TMMAXに至る
と、マイクロコンピュータ14は図示しないブザー等の
報知手段により、オペレータに金型2を開くタイミング
を報知し、該オペレータが金型2を開いて成形品として
の鋳造品を取り出す。前記型開き作業は、ロボットを利
用することにより自動化してもよい。
において、再びヒータHをPI制御するようにしている
ので、金型温度TX は注湯及び型開きの最適温度T0 に
保たれる。従って、通常、時刻t7 以降において、鋳造
品が取り出された後に、再び注湯を行えば、安定して鋳
造作業を繰り返すことができる。
場合には、金型温度TX が下限値T MMINよりも低い値と
なるので、マイクロコンピュータ14の制御下にヒータ
Hを再びPDI制御して、金型温度TX を上昇させる。
そして、時刻t9 において、金型温度TX が再び下限値
TMMINに達すると、ヒータHをPI制御して、金型温度
TX が最適温度範囲に保持される。このようにして、時
刻t10以降において溶湯が注湯されると、時刻t10乃至
時刻t14に示す一連の鋳造サイクルが、前記時刻t3 乃
至時刻t7 と同様にして繰り返される。
かの理由で溶湯の注湯が適正に行われず、例えば、溶湯
の容量が不足すると、注湯後の金型2の温度は、前記第
1設定温度T1 を超えた後、最高温度TPEAKに至る前に
下降に転じる。この場合、前記金型温度TX が第2設定
温度T2 を超えることがないと、電磁バルブ24をOF
Fにして、冷却水W3 の金型2への流通が停止するタイ
ミングが失われる。
金型温度TX が前記注湯により前記第1設定温度T1 を
超えた後、第2設定温度T2 に至るまでは、図3示のピ
ーク制御モードに従って作動する。
は温度Tを表しており、温度Tの目盛り上には、図2と
同様に、金型に対する注湯及び型開きの最適温度T
0 と、最適温度範囲TM と、前記最適温度範囲の下限値
TMMINと、前記最適温度範囲の上限値TMMAXと、第1設
定温度T1 と、第2設定温度T2 とが示されている。
刻t3 において、溶湯の注湯が行なわれた後、時刻t5
において、金型温度TX が第1設定温度T1 に達し、電
磁バルブ24がONされることによって作動する。
されると、前記のように金型2内の冷却水通路26に流
通され、金型2の冷却が開始されるが、金型温度TX は
上昇を続けている。そこで、マイクロコンピュータ14
は、金型温度TX が第1設定温度T1 に達した後、第2
設定温度T2 に至るまで、第1熱電対12からの出力信
号St1 を所定時間、例えば0.1秒毎に監視する。
St1 の示す温度は、図3に破線で示すように、第1熱
電対12の測定誤差により、温度勾配が零になったり、
瞬間的に下降したりしながら、上昇していく。
温度勾配の零や、瞬間的な下降は無視し、金型温度TX
が第1熱電対12の測定誤差Δt以上に下降したことを
検出したとき、すなわち時刻t21において電磁バルブ2
4をOFFにして冷却水W3の金型2への流通を停止す
る。前記測定誤差Δtは、通常、摂氏目盛りで2〜3°
に設定される。
止により自然冷却され、時刻t22において金型温度TX
が上限値TMMAXに至ると、成形品としての鋳造品の取り
出しの後、ヒータHがPI制御されることにより、金型
温度TX が注湯及び型開きの最適温度T0 に保たれ、標
準制御モードに復帰する。
第1設定温度T1 に達した後、第1熱電対12の測定誤
差Δt以上に下降することなく、第2設定温度T2 に達
すると同時に終了し、金型温度制御システム1は、以
下、標準制御モードに従って作動する。
電磁バルブ24をON/OFFする作動について説明す
る。
の説明から明らかなように、本実施態様の金型温度制御
システム1は、標準制御モードをメインルーチンとし、
そのサブルーチンとしてピーク制御モードを備えてい
る。そこで、まず、メインルーチンにおける電磁バルブ
24のON/OFF作動について説明すると、図4示の
ように、金型温度TX が第1設定温度T1 に達すると、
電磁バルブ24がONされて、冷却水W3 の金型2への
流通が開始される。そして、金型温度TX が第2設定温
度T2 以上に上昇したのち下降して、再び第2設定温度
T2 に達すると、電磁バルブ24がOFFされて、冷却
水W3 の金型2への流通が停止される。
24がONされた後、金型温度TXが第2設定温度T2
に達していないときには、ピーク制御モードのためのサ
ブルーチンが起動する。サブルーチンでは、まず、サブ
ルーチンが起動したときの金型温度TX を基準温度
(1)として記憶し、0.1秒後の金型温度TX を変化
温度(2)として記憶する。
達していないときには、次いで、基準温度(1)と変化
温度(2)との差(基準温度(1)−変化温度(2))
を求め、その値がプラスであるときには金型温度TX が
下降しているものと判断し、次いで、その下降幅を第1
熱電対12の測定誤差Δtと比較する。
(1)−変化温度(2))が第1熱電対12の測定誤差
Δt以上であるときには、金型温度TX の下降が第1熱
電対12の測定誤差によるものではなく、真に下降して
いるので、電磁バルブ24がOFFされて、冷却水W3
の金型2への流通が停止される。また、金型温度TXの
前記下降幅が測定誤差Δt未満であるときには、さらに
0.1秒後の金型温度TX を新たな変化温度(2)とし
て記憶して前記手順を繰り返し、金型温度TXの下降幅
が第1熱電対12の測定誤差Δt以上に達したときに
は、前記のように金型温度TX が真に下降しているもの
として、電磁バルブ24がOFFされて、冷却水W3 の
金型2への流通が停止される。
(2)との差の値がプラスでないか、一旦プラスになっ
てもそののち零以下になったときは、金型温度TX の下
降が第1熱電対12の測定誤差による瞬間的なものと判
断し、基準温度(1)を変化温度(2)で置換すること
によって、変化温度(2)をキャンセルする。そして、
さらに0.1秒後の金型温度TX を新たな変化温度
(2)として記憶して、前記と同一の処理を行う。
T2 に達しているときには、メインルーチンに復帰す
る。
熱電対12の出力信号St1 としてマイクロコンピュー
タ14に入力され、電磁バルブ24はマイクロコンピュ
ータ14の出力信号SC3 によりON/OFFされるよ
うになっており、これは図2及び図3の場合と同じであ
る。
ム構成図。
明図。
明図。
H…加熱手段、TM …最適温度範囲、 T1 …第1の
設定温度、T2 …第2の設定温度。
Claims (1)
- 【請求項1】鋳造用金型に、金型を冷却する冷却手段
と、金型を加熱する加熱手段と、金型の温度を検知する
温度検知手段とを配設すると共に、該温度検知手段によ
り検知される金型温度に従って該冷却手段及び加熱手段
を制御する制御手段を設け、 該金型に対する注湯及び型開きに最適な最適温度範囲
と、該最適温度範囲より高く該冷却手段による冷却を開
始する第1の設定温度と、該第1の設定温度より高く該
金型に対して溶湯の注湯が適正に行われたときに該金型
が到達する最高温度よりやや低い第2の設定温度とを設
定して、 前記制御手段により前記加熱手段を制御して前記金型を
加熱し、前記温度検知手段により検知される金型温度が
前記最適温度範囲内に保持されている状態で該金型に溶
湯の注湯を行うと共に、該注湯により前記金型温度が上
昇して前記最適温度範囲の上限値を超えたときに、前記
加熱手段による加熱を停止し、 次いで、前記金型温度が前記第1設定温度を超えたとき
に、前記冷却手段による冷却を開始し、前記金型温度が
前記第2設定温度を超えた後に下降して再び第2設定温
度に至ったときに、前記冷却手段による冷却を停止する
鋳造用金型の温度制御方法において、 前記注湯により前記金型温度が上昇して前記第1設定温
度を超えた後、前記金型温度の変化を所定時間毎に監視
し、前記金型温度が前記第2の設定温度に至る前に、前
記温度検知手段の測定誤差の範囲以上に下降したことを
検出したときに、前記冷却手段による冷却を停止するこ
とを特徴とする鋳造用金型の温度制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03606896A JP3737180B2 (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 鋳造用金型の温度制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03606896A JP3737180B2 (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 鋳造用金型の温度制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09225617A true JPH09225617A (ja) | 1997-09-02 |
JP3737180B2 JP3737180B2 (ja) | 2006-01-18 |
Family
ID=12459419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03606896A Expired - Fee Related JP3737180B2 (ja) | 1996-02-23 | 1996-02-23 | 鋳造用金型の温度制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3737180B2 (ja) |
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1996
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