JPH09225279A - 攪拌ディスク及びメディア攪拌型ミル - Google Patents

攪拌ディスク及びメディア攪拌型ミル

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JPH09225279A
JPH09225279A JP4015496A JP4015496A JPH09225279A JP H09225279 A JPH09225279 A JP H09225279A JP 4015496 A JP4015496 A JP 4015496A JP 4015496 A JP4015496 A JP 4015496A JP H09225279 A JPH09225279 A JP H09225279A
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mill
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B02CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
    • B02CCRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
    • B02C17/00Disintegrating by tumbling mills, i.e. mills having a container charged with the material to be disintegrated with or without special disintegrating members such as pebbles or balls
    • B02C17/16Mills in which a fixed container houses stirring means tumbling the charge
    • B02C17/163Stirring means

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  • Food Science & Technology (AREA)
  • Crushing And Grinding (AREA)
  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 被処理流体が高粘性のものであったり、被処
理流体圧送量が多かったり、その両者であったりすると
きでも、メディアをミル容器内部で従来より均一に分散
させ、メディアの十分な運動量を確保して所望の処理を
行うことができる装置の提供。 【解決手段】 ディスク外周部21にディスク外周円C
1より内側部分からディスク回転方向αにおいて下流側
へ延びてディスク外周円C1に開口する切り欠き溝22
を有するとともに切り欠き溝22より半径方向内側部分
に複数のメディア通過用貫通孔23を有し、切り欠き溝
22の個数nがディスク外径D1〔mm〕の1/15〜
1/25(但し少数点以下切り捨ての整数)であり、但
し該計算結果最大個数が4個以下のときは5個として、
少なくとも5個としてあるメディア攪拌型ミル用の攪拌
ディスク2、並びにかかるディスク2を備えたメディア
攪拌型ミル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサンドミル等と通称
されているメディア攪拌型ミルのための攪拌ディスク及
び該ディスクを攪拌用部材として備えたメディア攪拌型
ミルに関する。
【0002】
【従来の技術】メディア攪拌型ミルは、攪拌ディスクの
ような攪拌用部材を内蔵した容器内にメディア(攪拌用
ビーズ)を入れておき、該容器内へ被処理流体(通常は
スラリー)を圧送して該攪拌用部材の回転によりメディ
ア及び被処理流体を攪拌しつつ攪拌後の被処理流体をセ
パレータを通してメディアから分離しつつ流出させるも
のである。被処理流体は攪拌用部材の回転により運動す
るメディアの接触や衝突により分散、粉砕等の処理を受
ける。
【0003】このメディア攪拌型ミルは、塗料、印刷イ
ンキ等の分散処理の他、各種セラミック、製紙用塗工
材、薬品、食品等の分野で分散、微細砕、微細混合、粒
子表面改質等の処理に広く利用されている。かかるメデ
ィア攪拌型ミルでは、攪拌用部材の形状等がミルの性能
に大きく影響することが知られている。
【0004】従来、このミルで使用されている攪拌用部
材には図9(A)から(L)に例示するものがある。す
なわち図9において、図(A)から(C)に示すよう
に、ディスク外周部にディスク外周円より内側部分から
ディスク回転方向において下流側へ延びてディスク外周
円に開口する切り欠き溝91、92、93を複数有する
ディスク型のもの(図中矢印はディスク回転方向)、図
(D)や(E)に示すように、複数の円形孔94や円弧
状の孔95を設けたディスク型のもの、図(F)に示す
ように、三日月形状の孔96を設けたディスク型のもの
で、複数枚が偏心軸961に螺旋状配置で装着されるも
の、図(G)に示すように外周面から複数の攪拌用ピン
971を放射状に突出させたピン付きリング型のもの
(なお図中、972は回転軸)、図(H)に示すよう
に、容器内中央部の空洞化を防ぐための円筒体又は円柱
体981の外周面に攪拌用ピン982を複数突設したも
の、図(I)に示すように、両面の適当な位置に攪拌用
ピン991を立設すると共に孔992を設けたディスク
型のもの、図(J1)(攪拌用部材の正面図)及び図
(J2)(同部材の断面図)に示すように、平板型の孔
あきリング901に重ねて回転軸に嵌めるボス部902
を配置し、両者を連結部材903により数カ所で連結し
たもの、図(K)示すように、中央軸101の周囲に螺
旋板102を周設したもの、図(L)に示すように、外
周部を段部103を有するように切り欠いたディスク型
のものである。
【0005】このようにメディア攪拌型ミルで使用され
る攪拌用部材には種々のタイプのものがあるが、これら
は、ミルにおける攪拌用部材に要求されるつぎのような
特性を目指して工夫され、提案されたものである。 メディアを速く動かす。 メディアをランダムに動かす。
【0006】 メディアを容器内に均一に分散させる
(容器の被処理流体出口に偏らない)。 容器内でメディアを適度に循環させ、いわゆるショ
ートパス(ある位置かある位置へ短絡的に動くこと)を
発生させない。 メディアの被処理流体からの分離を容易化する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来型の攪拌用部材はいずれも次のような問題がある。す
なわち、メディア攪拌型ミルでは、既述のとおり、被処
理流体が容器内へポンプ等により圧送されるのである
が、このとき、前記いずれの従来型攪拌用部材について
も、それを搭載したミルでは、被処理流体が高粘性のも
のであったり、被処理流体圧送量が多かったり、その両
者であったりすると、容器内部のメディアが容器出口の
方へ押しやられて偏在し、これによりメディアの運動量
が低下してメディアに要求される分散、粉砕等の能力が
低下するばかりか、被処理流体の容器内通過抵抗が増大
し、最悪の場合はミル通過が不可能になることもある。
【0008】また、従来のメディア攪拌型ミルでは、ス
ケールアップ(処理量増大のためのミルの大型化)の
際、主要部は略相似形で大型化させることが多く、特に
攪拌用部材は、通常、その形状が変更されることはな
い。また、メディア攪拌型ミルでは、攪拌用部材の回転
速度は、メディアの摩耗を抑制するために、攪拌用部材
の外周速度を基準に定められ、これはスケールアップに
際しても同様であり、通常、変更されることはない。
【0009】これらにより、ミル容量が大きくなればな
るほど、容器内部のメディアの運動量が低下し、ひいて
はメディアに要求される分散、粉砕等の能力が低下し、
処理に長時間を要する。そこで本発明は、被処理流体が
高粘性のものであったり、被処理流体圧送量が多かった
り、その両者であったりするときでも、メディアをミル
容器内部で従来より均一に分散させ、メディアの十分な
運動量を確保して所望の処理を行うことができるととも
に被処理流体のミル通過に支障がなく、また、スケール
アップに際してもメディアの十分な運動量を確保して所
望の処理を行うことができるメディア攪拌型ミル用の攪
拌ディスク、並びにかかるディスクを備えたメディア攪
拌型ミルを提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記課題を解
決するため研究を重ねた結果、攪拌用部材としてディス
ク外周部にディスク外周円より内側部分からディスク回
転方向において下流側へ延びてディスク外周円に開口す
る切り欠き溝を有する攪拌ディスクを採用し、さらに、
該ディスクに複数のメディア通過用貫通孔を併設し、該
切り欠き溝の数を図9(A)や(B)に示されるような
従来攪拌ディスクにおける切り欠き溝の数より、ディス
ク外径が同じであるときでも、より多くすることで、メ
ディアの容器出口への偏在を抑制し、メディアの十分な
運動量を確保できることを見いだし、また、スケールア
ップに際しては、ディスク外周速度を変更しないときで
も、前記切り欠き溝の数、或いはさらに前記メディア通
過用貫通孔の数を増やせば、メディアの運動量確保に支
障がないことを見いだした。
【0011】本発明はかかる知見に基づき、ディスク外
周部にディスク外周円より内側部分からディスク回転方
向において下流側へ延びてディスク外周円に開口する切
り欠き溝を有するとともに該切り欠き溝より半径方向内
側部分に複数のメディア通過用貫通孔を有し、前記切り
欠き溝の個数はディスク外径〔mm〕の1/15〜1/
25(但し少数点以下切り捨ての整数)であり、但し該
計算結果最大個数が4個以下のときは5個として、少な
くとも5個としてあるメディア攪拌型ミル用の攪拌ディ
スク、並びにかかるディスクを備えたメディア攪拌型ミ
ルを提供するものである。
【0012】本発明に係る攪拌ディスク及びこれを備え
たメディア攪拌型ミルによると、その攪拌ディスクが上
記のとおり特定のものであり、それはディスク外周部に
メディアの通過を許す切り欠き溝を有し、且つ、その数
を従来ディスクより多くしてあり、また、複数のメディ
ア通過用貫通孔を形成してあるので、ミル容器に圧送さ
れてくる被処理流体が高粘性のものであったり、被処理
流体圧送量が多かったり、その両者であったりするとき
でも、ミル容器内のメディアは適度の循環運動をして容
器の被処理流体出口へ偏在することが抑制され、容器内
に均一的に分散し、また、メディアが容器内に分散され
るため被処理流体のミル通過も容易となり、さらに、前
記切り欠き溝の数は従来ディスクより多くしてあり、こ
れによりメディアの運動量を大きくでき、前記メディア
の円滑にして適度の循環運動が達成されることと相まっ
て目的とする処理が達成される。
【0013】またスケールアップに際しても、前記切り
欠き溝の個数がディスク外径〔mm〕の1/15〜1/
25(但し少数点以下切り捨ての整数)である関係か
ら、そのスケールアップの程度に応じて前記切り欠き溝
数が増やされるので、また、前記メディア通過用貫通孔
の数を適宜増やすことができるので、ディスク外周速度
を変更しないときでも、メディアの運動量確保に支障が
なく、目的とする処理が達成される。
【0014】前記切り欠き溝及びメディア通過用貫通孔
は、それには限定されないが、メディアをミル容器内に
できるだけ均一に循環させ、分散させるために、それぞ
れ等間隔で設けてあることが望ましい。以下、個々の部
分について図1を参照して説明する。前記切り欠き溝X
の数nは、多いほど粉砕能力等が上がると考えられる
が、多すぎるとディスク強度が低下し、また、摩耗によ
り寿命が短くなるので、上述のとおり、ディスク外径D
1〔mm〕の1/15〜1/25(但し少数点以下切り
捨ての整数)程度がよい。それには限定されないが、普
通には、このディスク外径D1〔mm〕の1/15〜1
/25(但し少数点以下切り捨ての整数)の切り欠き溝
数nは、一般に採用される攪拌ディスクのうち125m
m以上の外径を有するものに適している。
【0015】ディスク外径D1がミルの攪拌ディスクの
外径として一般に採用されているもののうち185〔m
m〕程度以上のサイズのディスクについては、1/20
〜1/25(但し少数点以下切り捨ての整数)程度がよ
り好ましく、さらには1/23(但し少数点以下切り捨
ての整数)又はそれより一つ多いか又は少ない数が好ま
しい。勿論、ディスク外径D1がミルの攪拌ディスクの
外径として一般に採用されている126〔mm〕程度の
小さいものであるときでも、この範囲を採用してもよ
い。但し、ディスクの粉砕能力等を向上させるために、
ディスク外径にかかわらず、切り欠き溝Xの数は5個以
上が好ましい。
【0016】また、前記切り欠き溝Xの幅W(溝幅が次
第に拡がっているときはディスク外周円上の溝開口から
溝深さの2/3程度入り込んだ位置での溝幅)は、メデ
ィアがそこを無理なく流通できる幅が望ましいが、大き
すぎるとショートパスが発生する恐れがあるので、それ
には限定されないが、ディスク外径D1の4〜6%程
度、より好ましくは、約5%程度がよい。また、使用メ
ディアの最大径の3〜4倍程度以上、より好ましくは4
倍程度以上がよい。通常、粒径1〜1.5〔mm〕程度
のメディアを使用することが多いから、この場合は、大
きい方を考慮にいれて1.5〔mm〕の3〜4倍以上、
好ましくは4倍(6mm)以上がよい。なお、切り欠き
溝の幅Wもディスク外径D1が増加するとそれに応じて
拡げることが望ましい。
【0017】切り欠き溝Xの深さについては、前記のメ
ディア通過用貫通孔との干渉を避けるように定めればよ
いが、切り欠き溝Xの底部の中心Oxを結ぶ円の直径D
2でみて、該D2がディスク外径D1の65〜95%程
度、より好ましくは75〜90%程度、例えば81〜8
3%程度がよい。また、メディア通過用貫通孔Yの個数
Nについては、多すぎるとディスク強度が低下し、少な
すぎるとメディアの出口側への偏りが発生することもあ
るので、それには限定されないが、代表的には、前記切
り欠き溝数nの半数、又はそれより一つ多いか、一つ少
ない個数が考えられる。
【0018】貫通孔Yのサイズについては、メディアが
そこを無理なく流通できるサイズが望ましいが、大きす
ぎるとディスク強度低下やショートパス発生の恐れがあ
るので、孔Yの開口面積の合計がディスク面積の1/8
〜1/12程度、より好ましくは1/10程度に抑える
のがよい。前記貫通孔を設ける位置については、孔の大
きさ、切り欠き溝Xの溝深さを考慮して定めればよい
が、代表的には、それには限定されないが、貫通孔の中
心Oyを結ぶ円の直径D3でみて、ディスク外径D1の
1/3〜2/3の範囲、さらに好ましくはディスク外径
D1の0.45〜0.55倍程度、例えば0.5倍程度
でよい。
【0019】ディスクの厚さtについては、強度、摩耗
による寿命、重量等を考慮して定めればよいが、薄すぎ
ると強度低下や短命化を招き、厚すぎると軸シャフトへ
の負担が増し、振動や軸破損を招くので、それには限定
されないが、例えばディスク外径D1の1/20〜1/
25程度がよい。以上を考慮して好ましい攪拌用ディス
クの1例を挙げると、次のものである。
【0020】D2:約0.82×D1 D3:約0.5×D1 d :約D1×√(1/10N) n :約D1〔mm〕×1/23(但し整数値を選択す
る) N :約0.5×n W :約0.05×D1 t :約D1×1/23
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図2は本発明に係る攪拌ディスク
を備えたメディア攪拌型ミルの1例の概略断面図であ
る。このミルは、浅田鉄工株式会社製のサンドミル(NA
NO GRAINMILL NM-G5M)において攪拌ディスクを本発明の
ものに代えたものであり、密閉円筒形のミル容器1内に
攪拌ディスク2を取り付けたシャフト3を設けてある。
【0022】シャフト3は容器1の一側壁11に設けた
孔111に遊嵌されて容器1内に挿入されており、容器
1から出ている部分で図示しない軸受け装置により回転
可能に片持ち支持され、図示しないモータにより回転駆
動できるようになっている。前記の一側壁11の孔11
1の周囲部分外面には、シャフト3に外嵌された被処理
流体流出室4が容器1外から液密に被着されており、該
室4のシャフト3に嵌合している部分には被処理流体の
漏洩を防止する軸シール41が装着されている。前記の
一側壁11の孔111の周囲部分内面には、容器1内に
おいてシャフト3に嵌装されたギャップセパレータ5が
臨んでいる。該孔111の周囲部分内面とセパレータ5
との間隙は、容器内のメディア(図示省略)は通過でき
ないが、被処理流体は通過できる大きさに設定されてい
る。
【0023】被処理流体流出室4には被処理流体流出管
6が接続さており、容器1の反対側の側壁12には被処
理流体導入管7が接続されている。導入管7には被処理
流体圧送用の図示しないポンプが接続され、これにより
容器1内に被処理流体を圧送できる。また、容器1は水
冷ジャケット8に覆われており、このジャケットには冷
却水入口81から冷却水を導入して冷却水出口82から
流出させることができ、これにより容器1及びその内蔵
物を冷却できる。
【0024】攪拌ディスク2は、シャフト1に等間隔で
7枚嵌着されている。この例では、容器内のシャフト長
手方向の寸法L=370 mm 、容器内径Dw=150ミ
リ、シャフト径Dd=36 mm 、攪拌ディスク外径D1
=126 mm、隣り合う攪拌ディスク間隔s=43 mm
である。攪拌ディスク2は、図3に示すように、ディス
ク外周部21にディスク外周円C1より内側部分からデ
ィスク回転方向αにおいて下流側へ延びてディスク外周
円C1に開口する複数の切り欠き溝22を有するととも
に該切り欠き溝より半径方向内側部分に複数のメディア
通過用貫通孔23を有している。
【0025】切り欠き溝22及びメディア通過用貫通孔
23はそれぞれ等間隔で設けられている。切り欠き溝2
2は8個、貫通孔23は4個設けてある。このディスク
2の各部の寸方等を纏めて示すと次のとおりである。次
表において、D1はディスク外径D1、D2は切り欠き
溝の底部の中心Oxを結ぶ円の直径、D3は貫通孔の中
心Oyを結ぶ円の直径、dはメディア通過用貫通孔径、
nは切り欠き溝数、Nはメディア通過用貫通孔数、Wは
切り欠き溝幅、tはディスク厚さである。
【0026】また、次表における数値は前述の好ましい
条件 D2:約0.82×D1, D3:約0.5×D1, d:約D1×√(1/10N), n:約D1×1/23(但し整数値) N:約0.5×n, W:約0.05×D1, t:約D1×1/23 を満たしている。
【0027】なお、ディスク外径D1については、実際
には他のものも使用されるで、それらについても上記好
ましい条件下における数値を併せて示す。 D1 D2 D3 d n N W t 126 mm 103 mm 63 mm 20 mm 8 4 6 mm 5.5 mm 185 mm 152 mm 93 mm 30 mm 8 4 9 mm 8 mm 260 mm 213 mm 130 mm 34 mm 12 6 13 mm 11 mm 335 mm 275 mm 168 mm 40 mm 14 7 16 mm 14 mm ディスク外径D1=260 mm のものについては図4に
示してある。
【0028】以上説明した図2のミルによると、攪拌用
部材として上記のとおり特定の攪拌ディスク2を採用し
ており、それはディスク外周部21にメディアの通過を
許す切り欠き溝22を有し、且つ、その数は同じディス
ク外径の従来ディスクにおける切り欠き溝数4より多く
8個であり、また、切り欠き溝を設けたタイプの従来デ
ィスクでは無かったメディア通過用貫通孔23を4個形
成してあるので、ミル容器1に圧送されてくる被処理流
体が高粘性のものであったり、被処理流体圧送量が多か
ったり、その両者であったりするときでも、ミル容器1
内のメディアは適度の循環運動をして容器1の被処理流
体出口(セパレータ5のある部分)に偏在することが抑
制され、容器1内に均一的に分散し、また、メディアが
容器1内に分散されるため被処理流体のミル通過も容易
となり、さらに、前記切り欠き溝22の数は従来ディス
クより多くしてあり、これによりメディアの運動量を大
きくでき、前記メディアの円滑にして適度の循環運動が
達成されることと相まって目的とする処理が達成され
る。
【0029】またスケールアップに際しても、前記表に
掲記したとおり、攪拌ディスクの外周部の切り欠き溝の
個数及びメディア通過用貫通孔の個数が増やされるの
で、ディスク外周速度を変更しないときでも、メディア
の運動量確保に支障がなく、目的とする処理が達成され
る。次に、本発明に係る図2に示すメディア攪拌型ミル
による処理、攪拌ディスクに従来タイプのものを用い、
それ以外は本発明のミルと同構造のミルによる処理のそ
れぞれにおける、被処理流体中の分散粒子径のパス回数
(ミルに同じ被処理流体を繰り返し通過させる回数)に
応じた変化、及び処理量(圧送する被処理流体の量)に
応じたミル容器内圧の変化について実験を行った結果を
示す。
【0030】なお、採用した従来型の攪拌ディスクは図
5のものであり、切り欠き溝220は4個だけである。
各部の寸法等は、D1=126 mm 、D2=75 mm 、
W=5 mm 、t=6 mm であり、本発明に係るディスク
におけるメディア通過用貫通孔は設けられていない。図
6は被処理流体中の分散粒子径のパス回数に応じた変化
を示しているが、実験条件は次のとおりである。なお、
図6において分散粒子径D50とは、いわゆる50%粒径
(全体の50%がその値にある粒径)であり、株式会社
堀場製作所製のレーザ式粒度分布測定装置LA−700
で測定したものである。
【0031】 実験条件: 攪拌ディスク周速度 10m/秒 使用メディア ジルコンビーズ(粒径0.6〜0.8 mm ) メディアの容器1内充填率 80% 被処理流体 炭酸カルシウム:水=1:9(重量比)のスラ リー スラリー圧送量 1.2リットル/分 また、図7は本発明ミルにおける処理量に応じたミル容
器内圧の変化を、図8は従来型ミルにおける処理量に応
じたミル容器内圧の変化をそれぞれ示しているが、実験
条件は次のとおりである。
【0032】実験条件: 攪拌ディスク周速度 10m/秒 使用メディア ジルコンビーズ(粒径0.
6 mm ) メディアの容器1内充填率 85% 被処理流体 溶解ワニス 冷却水温度 10℃ 冷却水流量 10リットル/分 図6に示す実験結果からわかるように、従来型ディスク
を用いた従来ミルによるよりも、本発明に係るディスク
を採用したミルの方が、同じパス回数でも、細かく分散
処理できることがわかる。
【0033】また、図7及び図8に示す実験結果より、
従来型ディスクを用いた従来ミルによると、処理量が増
加するに従いミル容器内圧が上昇すると、被処理流体の
容器出口温度が上昇し、容器出口温度上昇により被処理
流体の容器出口粘度が低下することがわかる。これは、
処理量が増加するに従い、メディアが容器出口に偏在し
て被処理流体のミル通過抵抗が増すためと考えられる。
【0034】一方、本発明に係るディスクを採用したミ
ルでは、処理量が増加してミル容器内圧が上昇しても、
被処理流体の容器出口温度及び被処理流体の容器出口粘
度が一定化していることがわかる。これは、処理量が増
加しても、メディアが容器内に適度に循環して分散し、
被処理流体のミル通過抵抗も被処理流体の通過を無理な
く許す程度のものに抑制され、これらにより処理状態が
安定しているためと考えられる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、被
処理流体が高粘性のものであったり、被処理流体圧送量
が多かったり、その両者であったりするときでも、メデ
ィアをミル容器内部で従来より均一に分散させ、メディ
アの十分な運動量を確保して所望の処理を行うことがで
きるとともに被処理流体のミル通過に支障がなく、ま
た、スケールアップに際してもメディアの十分な運動量
を確保して所望の処理を行うことができるメディア攪拌
型ミル用の攪拌ディスク、並びにかかるディスクを備え
たメディア攪拌型ミルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るメディア攪拌型ミルにおける攪拌
ディスクの各部寸法の説明図である。
【図2】本発明に係るメディア攪拌型ミルの概略断面図
である。
【図3】本発明に係る攪拌ディスクの1例の正面図であ
る。
【図4】本発明に係る攪拌ディスクの他の例の正面図で
ある。
【図5】比較実験に用いた従来型攪拌ディスクの正面図
である。
【図6】パス回数に応じた分散粒子径の変化状態を調べ
た実験結果を示す図である。
【図7】本発明に係るミルにおける処理量増加に伴う被
処理流体の出口温度及び出口粘度の変化を調べた実験結
果を示す図である。
【図8】従来型ミルにおける処理量増加に伴う被処理流
体の出口温度及び出口粘度の変化を調べた実験結果を示
す図である。
【図9】図(A)から図(L)のそれぞれはメディア攪
拌型ミルに使用する従来型の攪拌用部材を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ミル容器 11 容器1の一側壁 111 側壁11の孔 12 容器1の反対側の側壁 2 攪拌ディスク 21 ディスク2の外周部 22 ディスク2外周部の切り欠き溝 23 ディスク2のメディア通過用貫通孔 D1 ディスク2の外径 3 シャフト 4 スラリー流出室 41 軸シール 5 ギャップセパレータ 6 スラリー流出管 7 スラリー導入管 8 水冷ジャケット 81 冷却水入口 82 冷却水出口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク外周部にディスク外周円より内
    側部分からディスク回転方向において下流側へ延びてデ
    ィスク外周円に開口する切り欠き溝を有するとともに該
    切り欠き溝より半径方向内側部分に複数のメディア通過
    用貫通孔を有し、前記切り欠き溝の個数はディスク外径
    〔mm〕の1/15〜1/25(但し少数点以下切り捨
    ての整数)であり、但し該計算結果最大個数が4個以下
    のときは5個として、少なくとも5個としてあるメディ
    ア攪拌型ミル用の攪拌ディスク。
  2. 【請求項2】 前記切り欠き溝及び貫通孔がそれぞれ等
    間隔で設けてある請求項1記載の攪拌ディスク。
  3. 【請求項3】 前記貫通孔の個数が前記切り欠き溝数の
    半数である請求項1又は2記載の攪拌用ディスク。
  4. 【請求項4】 前記貫通孔の中心を結ぶ円の直径がディ
    スク外径の1/3〜2/3の範囲にある請求項1、2又
    は3記載の攪拌用ディスク。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかに記載の攪拌デ
    ィスクを攪拌用部材として備えているメディア攪拌型ミ
    ル。
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