JPH09224553A - 電子レンジ再加熱用パン類 - Google Patents

電子レンジ再加熱用パン類

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Publication number
JPH09224553A
JPH09224553A JP8030825A JP3082596A JPH09224553A JP H09224553 A JPH09224553 A JP H09224553A JP 8030825 A JP8030825 A JP 8030825A JP 3082596 A JP3082596 A JP 3082596A JP H09224553 A JPH09224553 A JP H09224553A
Authority
JP
Japan
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bread
microwave oven
reheating
dough
work
Prior art date
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Pending
Application number
JP8030825A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasumasa Oki
康正 大木
Masaru Sakata
勝 坂田
Hitoshi Nomura
仁志 野村
Tadashi Matsuda
匡史 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンジパンに特有の電子レンジによる再加熱
の際の結露を防止し、レンジパンの食感の改善を図る。 【解決手段】 電子レンジ再加熱用パン類の底部に平均
深さが1mm以上である凹凸状の加工を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジによる
再加熱に依って食するパン類に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、食生活が洋風化しパン類の消費量
が増加するに従って、一度焼成したパン類を冷蔵もしく
は冷凍保存し、販売店や外食産業店で電子レンジ等を用
いて加熱し、消費者に供給することが増えてきている。
この種の電子レンジによる再加熱に依って食するパン
(以下、レンジパンと略称する場合がある)に求められ
る性能として、保存性や食感があり、従来より、添加剤
等を配合する方法を始めとして各種方法が提案されてい
る。一方、レンジパンの問題として、電子レンジによる
再加熱の際に、パンの下部、即ちパンとターンテーブル
(パンを皿等に載せターンテーブル上に置いた場合を含
む)との接触面近辺が結露(水分吸収)し、食感が著し
く損なわれるという欠点がある。従来、このようなレン
ジパンに特有の問題点を解決する手段は何ら提案されて
いない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の問題点に鑑み案出されたものであり、本発明は、レン
ジパンに特有の電子レンジによる再加熱の際の結露を防
止し、レンジパンの食感の改善を図るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、レンジパンの底
部に凹凸状の加工を施すのが有効であることを見出し、
本発明を完成するに至った。即ち、本発明は接地面との
間に空隙を有し、その空隙の間隔が平均1mm以上である
ように底部に加工を施してなる電子レンジ再加熱用パン
類、および底部に平均深さが1mm以上である凹凸状の加
工を施してなる電子レンジ再加熱用パン類である。本発
明においては、パンの底部に凹凸状の加工を施し、ター
ンテーブルあるいは皿との接触部分を小さくしてあるの
で、レンジ加熱の際に出てくる蒸気を速やかに逃すこと
により、底部での蒸気の結露が防止され、その結果、ム
レ臭低減・ベタツキ防止の効果があり、パンの食感が向
上する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電子レンジ再加熱
用パン類について詳細に説明する。本発明において、パ
ンの底部に設けられる凹凸の深さは、実質的に凹凸が判
別でき本発明所期の効果が発現し得る平均深さ1mm以上
であれば特に限定されないが、好ましくは3mm以上であ
る。又、上限もパンの形体上好ましい範囲であれば特に
限定されないが、製造面を考慮すると30mm以下が妥当で
ある。一般的には、3〜10mm程度が、効果および製造面
から好ましい範囲である。また、パンの底部に設けられ
る凹凸の形、数(凸部の数)も特に限定されず、ターン
テーブルあるいは皿との接触面積を低減させ、本発明所
期の効果を得るために必要な、適当な形状で、適当な間
隔で適当な数を設ければよく、例えば、図1〜図5に示
すように、接地面との間に空隙を有し、その空隙の間隔
が平均1mm以上であるように底部に加工を施した形状が
挙げられる。但し、図1のような場合、凹凸の数(凸部
の数)は、パンが倒れないように、最低で3個設けるこ
とが望ましく、一般的に3〜7個程度設けることが好ま
しい。又、凸部の形状は、接触面積を低減させるために
好ましい形状である三角錐状、反台形状、半球状等とす
るのが好ましい。
【0006】又、パンの底部に凹凸状の加工を施す方法
としては以下の方法が挙げられるが、最も簡便で効果的
なのはの方法である。 生地を、底部に凹凸が付与されるように形成された型
に入れて焼成する(あるいは蒸す)。 焼成後のパンに凸部を付ける。 焼成後のパンの底部を削り、凹凸を付ける。 焼成後のパンの底部に押し型を付け、凹凸を付与す
る。
【0007】次に、本発明で言うパンとは、食パン、コ
ッペパン、ロールパン、クロワッサン、アンパン等の菓
子パン、及びハンバーガー、ホットドック、ハムサン
ド、トッピングチーズパン等の調理パン等のパン類を全
て包含する。また、ケーキ台、ホットケーキ、カステラ
等のケーキ類に用いてもよい。更に、本発明で言うパン
類とは中華まんじゅう等のまんじゅう類も含む概念であ
る。尚、本発明のパンは、小麦粉を主成分とし、大麦、
ライ麦、トウモロコシ粉、澱粉、卵、油脂、砂糖、乳成
分、香料、乳化剤その他を含有するものであり、組成的
には特に限定されるものではない。本発明は、一般的な
レンジパンに適用されるが、焼成後に冷凍保存される冷
凍パンにも適用可能である。また本発明の技術は、本発
明者らが前に提案した、パンを一旦焼成等の手段により
製造した後、嵩を減少させ、保存後、再加熱により嵩を
復元させる(冷凍)圧縮パン(特願平7−53925
号)に適用することも可能である。特に冷凍保存を伴う
レンジパンの場合は、前述の電子レンジによる再加熱の
際の結露が顕著なため、本発明の技術は特に効果的であ
る。
【0008】
【発明の効果】このようにして、本発明の技術によれ
ば、電子レンジによる再加熱の際に、パンの下部の結露
が防止され食感の低下がないと共に、電子レンジによる
調理有効時間幅を広げることができる。
【0009】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。 実施例1〜3 下記するように各成分を配合し、混ねつ後、28℃で40分
醗酵、40gに分割、ベンチタイムを15分とった後、成型
した。一方、図6に示すような、断面が反台形状の孔2
を5個有する台1(台の厚さHは、3mm、5mm、10mmの
3通り)を用意し、その孔2に、上記と同様の工程で製
造された生地を直径5〜10mm程度の球状に丸めた生地玉
3を嵌入した。この台の上に上記丸型パン生地4を乗せ
(図7(a) )、37℃、湿度85%で30分ホイロ後焼成し、
丸型パンを製造した。焼成後の丸型パンは図7(c) に示
すような形状となり、比容積は5.10(cm3/g)、高さは
5(cm)であった。得られた丸型パンを−5℃の条件で
冷却し、18時間保存した。その後、室温条件下で丸型パ
ンを圧縮プレス板にはさんで、丸型パンの高さが1.67
(cm)(初期高さの1/3)となるまで4.4 秒(圧縮速
度 7.5(mm/秒))で圧縮し、その状態で直ちに(圧縮
後3分以内に)−40℃の冷凍庫に入れ、1時間保存し
た。次に、圧縮成型された丸型パンをプレス板から開放
し、包装フィルムに導入し、窒素ガス置換後、密封包装
した。この圧縮成型された丸型パンを1ヵ月−20℃の冷
凍庫に保存した後取り出し、電子レンジ(600 W)で50
秒加熱した。この電子レンジで再加熱した丸型パンにつ
いて、レンジアップ直後、および皿に移してから5分後
のパン底部の結露状態を官能(パネラー10名)により確
認し、3段階(◎;良好、○;やや良好、×;不良)で
評価した。結果を表1に示す。
【0010】〔丸型パンの配合〕 強力粉 100.0 重量部 イースト 2.0 〃 イーストフード 0.1 〃 砂糖 8.0 〃 食塩 1.8 〃 脱脂粉乳 3.0 〃 ショートニング 5.0 〃 モノグリセリド 0.3 〃 水 60.0 〃 比較例1 上記の台1を用いずに、丸型パン生地4をそのまま焼成
した以外は、実施例と同様の工程で得たパンについて結
露状態を確認した。結果を表1に示す。
【0011】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の接地面との間に空隙を有するように
底部に加工を施してなる電子レンジ再加熱用パン類の1
例を示す図で、(a) は正面図、(b) は底面図である。
【図2】 本発明の接地面との間に空隙を有するように
底部に加工を施してなる電子レンジ再加熱用パン類の別
の例を示す図で、(a) は正面図、(b) は底面図である。
【図3】 本発明の接地面との間に空隙を有するように
底部に加工を施してなる電子レンジ再加熱用パン類の別
の例を示す図で、(a) は正面図、(b) は底面図である。
【図4】 本発明の接地面との間に空隙を有するように
底部に加工を施してなる電子レンジ再加熱用パン類の別
の例を示す図で、(a) は正面図、(b) は底面図である。
【図5】 本発明の接地面との間に空隙を有するように
底部に加工を施してなる電子レンジ再加熱用パン類の別
の例を示す図で、(a) は正面図、(b) は底面図である。
【図6】 本発明の底部に凹凸状の加工を施された電子
レンジ再加熱用パン類を製造するのに好適に用いられる
台を示す図で、(a) は平面図、(b) は断面図である。
【図7】 本発明の底部に凹凸状の加工を施された電子
レンジ再加熱用パン類を製造する状態の一例を示す図で
あり、(a) は焼成前の状態、(b) 焼成後の状態、(c) は
焼成後に台をはずした状態を示す概念図である。
【符号の説明】
1 台 2 孔 3 生地玉 4 ロールパン生地
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 匡史 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接地面との間に空隙を有し、その空隙の
    間隔が平均1mm以上であるように底部に加工を施してな
    る電子レンジ再加熱用パン類。
  2. 【請求項2】 底部に平均深さが1mm以上である凹凸状
    の加工を施してなる電子レンジ再加熱用パン類。
  3. 【請求項3】 パン類が冷凍されたものである請求項1
    又は2記載の電子レンジ再加熱用パン類。
  4. 【請求項4】 パン類が焼成もしくは半焼成後または焼
    成中に嵩を減少させたものである請求項1〜3の何れか
    1項記載の電子レンジ再加熱用パン類。
JP8030825A 1996-02-19 1996-02-19 電子レンジ再加熱用パン類 Pending JPH09224553A (ja)

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JP8030825A JPH09224553A (ja) 1996-02-19 1996-02-19 電子レンジ再加熱用パン類

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