JPH09223563A - サージ吸収素子 - Google Patents

サージ吸収素子

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JPH09223563A
JPH09223563A JP6505996A JP6505996A JPH09223563A JP H09223563 A JPH09223563 A JP H09223563A JP 6505996 A JP6505996 A JP 6505996A JP 6505996 A JP6505996 A JP 6505996A JP H09223563 A JPH09223563 A JP H09223563A
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JP
Japan
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electrodes
gap
electrode
substrate
pair
Prior art date
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Pending
Application number
JP6505996A
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English (en)
Inventor
Heishichi Ikeda
平七 池田
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HIGHTECH SYST KK
Original Assignee
HIGHTECH SYST KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生産の容易な、面実装型のサージ吸収素子を
提供すること。 【構成】 本発明は基板21の一平面にマイクロギャッ
プ23に対向して一対の電極22a、24aと22b、
24bを設け、更にマイクロギャップを含む電極部をキ
ャップ25又は蓋により気密に封止し、電極22a、2
4aと22b、24bは、貫通孔26a、26bによ
り、裏面の電極27a、27bに接続してなるサージ吸
収素子に関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野]本発明は、ギャップ式サージ吸収
素子に関し、特にプリント基板への自動実装の有利な、
サーフェスマウント型サージ吸収素子に関する。
[従来の技術]電話機、ファクシミリ等通信機器をサー
ジから保護するためのサージ吸収素子は、従来第1図に
示すように、ギャップ2を形成する一対の電極1a、1
bが円柱状の碍子表面に設けられ、碍子上の一対の電極
1a、1b夫れ夫れにリード線付きキャップ電極3a)
3bを取り付け、ガラス管5で、気密に封止され、内部
は減圧された構造である。従来のギャップ式サージ吸収
素子は、第1図に於いて明らかなように 、25mm前
後のリード線4を有し、プリント基板への実装に当たっ
ては、リード線の適切な長さへの切断、曲げ加工が必要
となり、その後にプリント基板の穴にリード線を挿入し
半田付けするものであった。しかし、周知のように斯か
るプリント基板への実装着方法は、工数のかかる方法で
あり、多くの電子部品が面実装型のいわゆるサーフェス
マウント型電子部品へと移り変わって来ている。又これ
ら従来のサージ吸収素子は、円柱状の碍子表面の円周に
沿った加工工程があるため、生産性を上げるための障害
となり、原価を引き下げるための足かせなっていた。更
にサージ吸収時の放電によって発生する熱は、主に細い
リード線を経由して放熱されるため、熱抵抗が大きく結
果として、素子内の温度上昇を招き、素子の劣化特にギ
ャップ部の電極の劣化をもたらした。本発明は、実装が
容易で更に製造も容易で且つ長寿命な、ギャップ型サー
ジ吸収素子を提供することを目的としている。
[問題点を解決するための手段]本発明の要旨とするも
のは、基板の同一平面上に、相互に電気的に絶縁され、
ギャップを形成するように配置され、且つギャップ近傍
に於いて電気抵抗の高い電極部と、外部電極或いは端子
に通ずる比較的電気抵抗の低い電極部とより成る一対の
電極と、前記ギャップ及びギャップ周辺の前記一対の電
極を含み、前記基板の前記平面を覆う気密キャップ又は
蓋と、前記電極と基板裏面の電極とを接続する貫通孔と
を有することを特徴とするギャップ式サージ吸収素子で
ある。本発明では、従来円柱状碍子表面に設けられて、
ギャップを形成するように配置されていた一対の電極
を、平面基板上への配置とし、電極とギャップを覆うよ
うにして設けた、気密キャップにより放電空間を形成さ
せることにより、ギヤップ式サージ吸収素子主要部を構
成させることにより、同一基板上で整然と配列された素
子材料を、多数個或いは一括加工処理が出来、従来に比
較して極めて高い生産性が実現出来る。更にプリント基
板への面実装には同一平面上に形成された電極が必要で
あり、本発明では、基板に設けられた貫通孔を通して裏
面の電極に接続してあり、該電極を用いてプリント基板
に面実装が可能となる。更に、ギャップ近傍に於いて電
気抵抗の高い電極部と、裏面電極或いは端子に通ずる比
較的電気抵抗の低い電極部とより成る一対の電極により
構成されているため、放電開始後は高い電気抵抗のギャ
ップ部の電極に放電電流が流れにくく,ギャップ部への
放電電流集中が防止でき、電極の劣化が防止出来る。次
に本発明のサージ吸収素子を具体例によって説明する
が、本発明は、その説明に限定されるものではない。
[実施例1]第2図に、本発明にかかるサージ吸収素子
の一例を断面略図によって示す。ムライト、アルミナ等
絶縁基板21主表面にスクリーン印刷等によって一対の
高い電気抵抗の電極部22a、22b、を設け、一対の
電極22a、22b間にギャップ23を設けたものであ
る。ギャップ23は、レーザーカット法或いはスクリー
ン印刷法によって行われる。前者はギャップ精度が高い
が生産性は低く、後者は生産性は高いが精度が低い欠点
があり、ギャップが大きい場合は印刷・焼成法が有利で
あり、ギャップが小さい場合は、レーザーカット法が有
効である。電極22aと22bに接続された、低い電気
抵抗の電極部24a、24bは、外部接続端子への接続
の働きと、ギャップ23での放電開始後、放電が伸展
し、電極24a、24b間でも放電が生じ、サージが吸
収される。電極24a、24bは、電極22a、22b
と同様、印刷・焼成によって形成することが有効であ
る。一対の電極を覆うように気密キャップ25が設けら
れ電極を有する基板との間に密閉空間28を形成してい
る。気密キャップ25は、コバール等金属或いはガラ
ス、セラミックが好適である。又気密キャップ25の基
板21面への封着には、ガラスフリット、熔融ガラスが
好適であるが、金属キャップなどの場合、半田を利用す
ることも可能である。この場合、半田による電極24a
と24bの短絡を防止するため、電極24aと24b表
面をガラス膜等絶縁膜で覆う事が必要である。半田付け
部の基板表面には、予め半田付け可能な銀パラジウム、
モリブデン合金、タングステン合金等導電体膜を、スク
リーン印刷・焼成法或いは、蒸着法、スパッタリング
法、CVD(ケミカルベーパーデポジション)等によっ
て形成しておくことが望ましい。更に封着用半田として
は、サージ吸収素子の面実装のときの半田熔融温度に於
いて、熔融しない高温半田を用いることが望ましい。気
密キャップ25を基板21面上に封着するには、ガラス
フリット、半田等の封着材料が有効である。更に気密キ
ャップ封着時は、真空排気し、その状態で或いはアルゴ
ンガス等で一部置換したのち所定の圧力下において加熱
し、ガラスフリット或いは熔融ガラス、半田等によって
封着する。上記電極24a、24bは基板21に設けた
貫通孔26の導体によって基板裏面の電極27a、27
bに夫れ夫れ接続されている。以上の説明によって明ら
かなように、面実装可能なサージ吸収素子が可能とな
る。更にかかる素子がスクリーン印刷技術等量産性の高
い膜形成技術が活用できる結果、実装面で有利な面実装
型サージ吸収素子が、高い量産性のもとで得られる事も
明らかである。更にギャップ部で開始する放電は、電極
上を伸展し、24aと24bに達する、この時ギャップ
23近傍の電極22a、22bは高抵抗電極であるた
め、放電電流は流れにくくなり、ギャップ部に放電が集
中せず、ギャップに対向する電極の放電による劣化から
防止出来る。さらに基板21全面と、基板に被着した電
極とを経由して放熱が容易となり、これによってサージ
吸収素子としての長寿命化が達成できた。この場合は、
高い電気抵抗の電極部22aと22bは、抵抗膜を印刷
・焼成による抵抗膜により形成し、低い電気抵抗の電極
部24aと24bは、印刷・焼成による導電膜により形
成することも可能であり、かかる場合は印刷によりパタ
ーン化が可能であり、エッチング処理は不要となる。
[実施例2]前記実施例において一対の電極22a、2
2b、24a、24bは、印刷・焼成、即ち厚膜技術に
よって説明したが、これら電極の形成方法として、薄膜
技術を適用しても有効であり、本発明の趣旨を損なうも
のではない。即ち一対の電極22a、22b形成方法と
して、電子ビーム蒸着方法、スパッタリング法、CVD
法(ケミカルベーバーデポジション)法、イオンプレー
ティング法等によって、タングステン、モリブデン、タ
ンタル等高融点で且つ抵抗の高い材料によって、高い電
気抵抗の電極部22a、22bを形成し、コバール、ニ
ッケル、銅等によって低い電気抵抗の電極部24a、2
4bを形成することによって、本発明が実現できる。か
かる薄膜を用いた場合、ギャップ23の形成には、レー
ザーカット法とフォトエッチング法が有効である。特に
フォトエッチング法の場合、1ミクロン前後の高精度の
ギャップ幅制御が可能なメリットがある。更に薄膜の場
合は、実施例1で述べた厚膜の場合の10数ミクロンか
ら数十ミクロンの厚膜に対して、膜の厚さが数ミクロン
程度以下と薄いため、電極部と基板表面との段差が少な
く、気密封止作業が容易となるメリットがある。26
a、26bは電極24a、24bと裏面電極27a、2
7bを導体によって接続貫通孔である。
[実施例3]前記実施例では電極部形成に、2種類の材
料を用いたが、第3図の断面略図に示すごとく、1種類
の材料で同様の効果が得られる。即ち高い電気抵抗の電
極部の形成は、基板上に被着された薄膜表面をエッチン
グ除去し、薄膜の抵抗を高くすることが可能であり、こ
れによって実現できる。図において、32a、32bは
被着した薄膜をエッチングし,電気抵抗を高くした電極
であり、34a、34bは被着したままの薄膜による電
極である。更に31は基板、33はギャップである。3
6a、36bは電極34a、34bと裏面電極37a、
37bを導体によって接続貫通孔である。
[実施例4]実施例3と同様で、電極部形成に単一の材
料を使用する、他の実施例を示す断面略図である。本発
明に必要な、高い電気抵抗の電極部形成に関する、他の
実施例を示す。単一の層として形成した電極を、電極の
平面形状(或いは電極面積)を少なくすることによっ
て、高い電気抵抗の電極部を形成することが可能であ
る。第4図は、本発明にかかる他の実施例を示す平面図
であり、第4B図は、第4A図a−bの断面略図であ
る。図において、41は基板、42aと42bは、一対
の電極であり、W、Mo等の材料よりなる数10Åから
10,000Å薄膜或いは印刷・焼成した抵抗体よりな
る。本発明では、ギャップ43近傍のこれら電極の一部
を除去し、電極の平面形状(或いは断面積)を少なく
し、抵抗を高めた構成である。図において、49は、電
極の除去部であり、これにより、電極44a、44bか
らギャップ部に至る42a、42b部の抵抗は高くな
り、これによって放電は、容易に電極44aと44bに
進展し、ギャップ部の電極に放電電流が集中せず、電極
の寿命が延びることとなった。なおギャップ43形成と
除去部49の形成を、フォトエッチング方法によって実
施した場合、同一工程で一括して実施できる。また前記
実施例のごとくレーザーカッターで、連続工程として実
施することも可能である、しかしこの場合は、除去部外
周をレーザーで囲うように線状に除去すれば、囲われた
部分は周囲電極より分離されるので、除去したと同様な
効果が得られ、レーザー加工時間の短縮が可能となる。
無論エッチングによって除去部に相当する部分の周囲の
みをエッチング除去することも可能であり、これによっ
ても全く同様の効果が得られる。図において46a、4
6bは電極44a、44bと裏面電極47a、47bを
導体によって接続貫通孔である。
[発明の効果]本発明のサージ吸収素子は、2本のリー
ド線を有する従来のサージ吸収素子に比較し、リード線
の無い面実装型のサージ吸収素子として、プリント基板
実装時の大幅な生産性向上が可能となったばかりでな
く、サージの印加時に発生する熱放散の改善更には、ギ
ャップ部への放電電流集中の防止によって、素子寿命の
改善されたサージ吸収素子を提供することが出来る。更
に従来のギャップ式サージ吸収素子生産で、変形しやす
いリード線の整列、転がり易い円柱状電極部とキャップ
及びガラス管等と、これらの整列したり取り扱うには自
動化が困難であり、自動化する場合は、莫大な投資が必
要であり、コストダウンの大きな障害であった。しかし
本発明によれば多面取り基板を用いて、同時に同一基板
上で、大量の素子に厚膜或いは薄膜形成技術によって電
極形成が可能となり、更に多面取り基板上での相互の素
子の位置関係は正確であるため、キャップとか蓋の装着
の時部品が簡単な治具によって整列しやすく、自動化も
容易となり、設備投資の低減と生産性の向上、それに基
づくコストダウンが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【第1図】従来技術によるサージ吸収素子の断面略図、
図中1、1bは一対の電極、2はギャップ、5はガラス
管である。
【第2図】第1図は本発明にかかるサージ吸収素子の実
施例を示す、断面略図である。図中21は基板、22
a、22bは高い電気抵抗の一対の電極、23はギャッ
プ、24a、24bは22a、22bに連なる一対の電
極、25はキャップ、26a、26bは電極24a、2
4bと裏面の電極27a、27bとを導体でソレゾレ接
続する貫通孔であり、28は密閉空間でである。
【第3図】本発明にかかる電極付基板の実施例の断面略
図であり、図中31は基板、32a、32bは一対の高
い電気抵抗の電極、33はギャップ、34a、34bは
電極32a、32bに連なる電極ある。36a、36b
は電極34a、34bと裏面の電極37a、37bとを
導体でそれぞれ接続する貫通孔であり、28は密閉空間
でである。
【第4図】本発明にかかる電極付基板の他の実施例を示
し、第4A図は平面が第4B図は第4A図a−bに沿っ
た断面略図であり、図中41は基板、42a、42bは
高い電気抵抗の一対の電極、43はマイクロギャップ、
44a、44bは電極22a、22bに連なる一対の電
極である。49は、電極の除去部である。又36は電極
34a、34bと裏面の電極37a、37bとを導体で
それぞれ接続する貫通孔であり、28は密閉空間でであ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【第1図】従来技術によるサージ吸収素子の断面略図、
図中1a、1bは一対の電極、2はギャップ、5はガラ
ス管である。
【第2図】第1図は本発明にかかるサージ吸収素子の実
施例を示す、断面略図である。図中21は基板、22
a、22bは高い電気抵抗の一対の電極、23はギャッ
プ、24a、24bは22a、22bに連なる一対の電
極、25はキャップ、26a、26bは電極24a、2
4bと裏面の電極27a、27bとを導体でそれぞれ接
続する貫通孔であり、28は密閉空間でである。
【第3図】本発明にかかる電極付基板の実施例の断面略
図であり、図中31は基板、32a、32bは一対の高
い電気抵抗の電極、33はギャップ、34a、34bは
電極32a、32bに連なる電極ある。36a、36b
は電極34a、34bと裏面の電極37a、37bとを
導体でそれぞれ接続する貫通孔である。
【第4A図】本発明にかかる電極付基板の他の実施例を
示す平面図であり、42a、42bは高い電気抵抗の一
対の電極、43はマイクロギャップ、44a、44bは
電極42a、42bに連なる一対の電極であり、更に4
9は、電極の除去部である。
【第4B図】本発明にかかる電極付基板の実施例第4A
図のa−bに沿った断面略図であり、図において41は
基板、42a、42bは高い電気抵抗の一対の電極、4
3はマイクロギャップ、44a、44bは電極42a、
42bに連なる一対の電極である。49は、電極の除去
部である。又46aと46bは電極44a、44bと裏
面の電極47a、47bとを導体でそれぞれ接続する貫
通孔である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の同一平面上に、相互に電気的に絶
    縁され、ギャップを形成するように配置され、且つギャ
    ップ近傍に於いて電気抵抗の高い電極部と、外部電極或
    いは端子に通ずる比較的電気抵抗の低い電極部とより成
    る一対の電極と、前記ギャップ及びギャップ周辺の電気
    抵抗の高い電極部と、比較的電気抵抗の低い電極部の一
    部含み、前記基板の前記平面を覆う気密キャップ又は蓋
    と、前記電極と基板裏面の一対の電極とを接続する貫通
    孔とを有することを特徴とするギャップ式サージ吸収素
    子。
JP6505996A 1996-02-16 1996-02-16 サージ吸収素子 Pending JPH09223563A (ja)

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