JP3489627B2 - チップ型サージアブソーバ - Google Patents

チップ型サージアブソーバ

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JP3489627B2 JP2001077909A JP2001077909A JP3489627B2 JP 3489627 B2 JP3489627 B2 JP 3489627B2 JP 2001077909 A JP2001077909 A JP 2001077909A JP 2001077909 A JP2001077909 A JP 2001077909A JP 3489627 B2 JP3489627 B2 JP 3489627B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電話機、ファクシミ
リ、電話交換機、モデム等の通信機器用の電子機器に印
加されるサージ電圧を吸収する、プリント回路基板に表
面実装可能なチップ型サージアブソーバに関する。更に
詳しくは、マイクロギャップを有する一対の対向電極が
不活性ガスとともに封止(hermetic seal)されたチッ
プ型サージアブソーバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ハーメチックシールしたマイクロ
ギャップ式サージアブソーバとして、図7及び図8に示
すようなサージアブソーバ9a及び9bが知られてい
る。2つのサージアブソーバ9a及び9bに内蔵される
ギャップ式サージ吸収素子1は、導電性皮膜1aで被包
した円柱状のセラミック素体1bの中央に円周方向に皮
膜1aを2分割する幅数10μmのマイクロギャップ1
cを形成し、このセラミック素体1bの両端に一対のキ
ャップ電極1d,1eを冠着して作られる。マイクロギ
ャップ1cにより2分割した皮膜間に電気的絶縁が図ら
れる。図7に示すように、サージアブソーバ9aは、サ
ージ吸収素子1を絶縁性を保つ管4内に収容してサージ
吸収素子1の両端に一対の封止電極2,3を配置し、こ
れらの封止電極2,3をキャップ電極1d,1eに電気
的に接続し同時に管4の内部にArガスのような不活性
ガス5を封入して作られる。封止電極2,3にはそれぞ
れリード線6,7が接続される。
【0003】図8に示すように、サージアブソーバ9b
は、ギャップ式サージ吸収素子1をその両端のキャップ
電極1d,1eに接続したリード線6,7とともにガラ
ス管8で封止して作られる。ガラス管8にはArガスの
ような不活性ガス5が封入される。上記サージアブソー
バ9a又は9bでは雷サージ等に起因してリード線6,
7に異常電圧が印加すると、最初に円柱状のセラミック
素体1bを被包する導電性皮膜1aに沿ってグロー放電
が起こり、最終的に一対のキャップ電極1d,1e間で
のアーク放電に移行してサージ電圧を吸収する。
【0004】上記サージアブソーバ9a又は9bは、電
子機器の一対の入力線路にこの電子機器に並列に接続さ
れ、電子機器の使用電圧より高い電圧で動作するように
構成される。即ち、上記サージアブソーバはその放電開
始電圧より低い電圧では抵抗値の高い抵抗体であるが、
印加電圧がその放電開始電圧以上のときには数10Ω以
下の抵抗値の低い抵抗体になる。電子機器に雷サージ等
の数kV〜数10kVのサージ電圧が瞬間的に印加され
ると、上記サージアブソーバが放電し、このサージ電圧
を吸収して電子機器を保護するようになっている。電子
機器の前段にこの種のサージアブソーバを設けないと、
異常電圧(サージ)が電子機器内に侵入し、絶縁破壊等
を起こさせ、電子機器の動作不良等を発生させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記サージア
ブソーバ9a及び9bは形状が円筒になるためにチップ
化が非常に困難であって、プリント回路基板の表面に実
装できない欠点があった。またサージ吸収素子1を絶縁
管4やガラス管8で封止するため、形状が大きくなる不
具合があった。更にカッタやレーザビームで導電性皮膜
1aでカットすることにより、マイクロギャップ1cを
形成するため、放電開始電圧、応答電圧等を所望の値に
調整することが比較的困難であって、量産しにくい問題
点があった。本発明の目的は、雷サージのような瞬間的
なサージ電圧を吸収することに加えて、マイクロギャッ
プの調整が容易で放電開始電圧、応答電圧を所望の値に
調整し得るチップ型サージアブソーバを提供することに
ある。本発明の別の目的は、プリント回路基板に表面実
装可能であって、製造が簡単で、小型化し易く量産性に
優れたチップ型サージアブソーバを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1、図2、図5及び図6に示すように、絶縁性のある
第1チップ体11と絶縁性のある第2チップ体12とが
一体的に接合された接合チップ体13と、接合チップ体
13の接合界面にマイクロギャップ14を有するように
形成された一対の対向電極16,17と、第1チップ体
11又は第2チップ体12のマイクロギャップ14に臨
む位置に形成され内部に不活性ガスが封入された凹部1
1a又は12aとを備えたチップ型サージアブソーバの
改良である。
【0007】その特徴ある構成は、更に図3に示すよう
に、第1チップ体11又は第2チップ体12に凹部11
a又は12aを挟むように形成された一対の貫通孔21
a,21a又は22a,22aと、一対の対向電極1
6,17に接続するように一対の貫通孔21a,21a
又は22a,22aに充填された導電性材料25と、一
対の貫通孔21a,21a又は22a,22aを含む孔
周辺部を被覆するように接合チップ体13の外面両端部
に設けられ導電性材料25を介して一対の対向電極1
6,17にそれぞれ接続された一対の電極層18a,1
9aと、一対の電極層18a,19a上に形成されたS
n又はSn/Pbからなるはんだバンプ18b,19b
とを備え、一対の対向電極16,17の対向する各端部
の形状が櫛形に形成され、その櫛形端部がかみ合うよう
に配置されたところにある。
【0008】ここで、図1及び図2は、第2チップ体1
2に凹部12aが形成され、第1チップ体11に一対の
貫通孔21a,21aが形成されたチップ型サージアブ
ソーバ10を示す。また、図5は、第2チップ体12に
凹部12aと一対の貫通孔22a,22aがそれぞれ形
成されたチップ型サージアブソーバ20を示し、図6
は、第1チップ体11に凹部11aと一対の貫通孔21
a,21aがそれぞれ形成されたチップ型サージアブソ
ーバ30を示す。図3(b)は電極16及び17の対向
する各端部の形状が櫛形であり、図3(d)は電極16
及び17が櫛形とヤリ形の複合形である場合を示す。ま
た図3(f)に示す例では図3(b)の櫛形の各先端を
鈍らせた電極16及び17を示す。この請求項1に係る
チップ型サージアブソーバ10、20及び30では、一
対の端子電極18及び19が接続された線路に継続して
過電圧又は過電流が侵入すると、凹部14内に位置する
対向電極16及び17のマイクロギャップ間で放電を生
じる。この放電の発熱による対向電極の損傷程度が甚だ
しくなり、ギャップ間隔が広がる。この結果、サージア
ブソーバ10〜30は致命的な熱損傷になり得る前にそ
の抵抗値は高まって放電開始電圧及び放電維持電圧が過
電圧より高くなり、放電は停止する。そして、電極16
及び17の対向する各端部の形状を櫛形にすることによ
りその電極16,17間の対向距離を長くして、局部高
電圧による電極破壊を防止する。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、第1チップ体11及び第2チップ体12の
いずれか一方又は双方が透明又は半透明のチップ体から
なる請求チップ型サージアブソーバである。この請求項
2に係るチップ型サージアブソーバ10、20及び30
では、サージアブソーバの放電状況をサージアブソーバ
の外部から観察できる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳しく説明する。 (a) 第1基板及び第2基板 本発明の第1チップ体11及び第2チップ体12をそれ
ぞれ作り出す第1基板21及び第2基板は絶縁性のある
基板である。これらの基板としては、絶縁性ガラス基
板、アルミナ、ムライト等の絶縁性セラミック基板、又
はシリコンウェーハが例示される。このシリコンウェー
ハはドーパントを実質的に含まない抵抗率が1000〜
10000cmΩのものが選ばれる。このシリコンウェ
ーハを用いれば既存の半導体チップの製造装置を利用し
て安価にチップ型サージアブソーバを作製することがで
きる。第1基板及び第2基板のいずれか一方又は双方に
上記例示した基板が用いられる。第1基板及び第2基板
は一方又は双方が透明又は半透明体からなることが、サ
ージアブソーバの放電状況をサージアブソーバの外部か
ら観察できるので、好ましい。この透明体としてはガラ
ス基板の他、PLZT、透明アルミナのような可視光線
を透過するセラミック焼結体から作られたセラミック基
板が挙げられる。
【0011】(b) 凹部及び貫通孔 基板の凹部11a,12a及び貫通孔21a,22a
は、凹部や貫通孔を形成しようとする部分を残してそれ
以外をマスキングした後、スパッタリング、レーザ光等
のドライエッチングにより形成するか、或いは凹部や貫
通孔を形成しようとする部分を残してそれ以外をレジス
ト膜で被覆した後、基板を浸食するエッチャントにより
ウエットエッチングにより形成する。また基板がシリコ
ンウェーハの場合、凹部や貫通孔を同様にレーザドリル
もしくはケミカル(化学)エッチング、又はこれらを複
合することにより形成することができる。これらの凹部
及び貫通孔は、図1や図5に示す接合チップ体13が得
られるように、基板に所定の間隔で複数個形成される。
即ち第1基板と第2基板を接合したときに1個の凹部を
中心にしてこの凹部を一対の貫通孔が挟むように形成さ
れる(図4(a)〜(g))。
【0012】(c) 第1電極パターン及び第2電極パター
ン 第1電極パターン26及び第2電極パターン27はA
u,Ag,Ag/Pd,Cu等を含む導電性ペーストを
スクリーン印刷等によりコーティングする厚膜形成法に
より、又はこれらの金属をスパッタリング法、蒸着法、
イオンプレーティング法、めっき法、CVD法等の薄膜
形成法により形成する。これらの厚膜又は薄膜形成法に
より一対の対向電極16及び17となる第1電極パター
ンを形成することにより、マイクロギャップ14の調整
が容易になり、そのマイクロギャップ14を調整するこ
とにより放電開始電圧、応答電圧を所望の値に調整する
ことができる。
【0013】一対の対向電極16及び17となる第1電
極パターンは、上記厚膜又は薄膜形成法により、図3
(b),(d)及び(f)に示すような種々の電極パタ
ーンが形成される。これらの電極16,17の間に形成
されるマイクロギャップ14のギャップ幅w(図3
(a))はギャップの形状に応じてまた所望の放電開始
電圧、応答電圧の値に応じて0.1μm〜1000μm
の範囲から決められる。ギャップ14の形状、即ちギャ
ップを形成する電極16及び17の対向する各端部の形
は、図3(b)では櫛形であり、図3(d)は図3
(b)と図3(c)に示すヤリ形の複合形である。図3
(f)に示す例では図3(b)の櫛形の各先端を鈍らせ
ることにより電極16,17間の対向距離を長くして、
局部高電圧による電極破壊を防止する。
【0014】(d) 基板の接合と不活性ガスの封入 第1基板21及び第2基板22の接合は、先ずマイクロ
ギャップ14が凹部11a又は12aの中心に位置する
ように位置決めして行われる。接合方法としては、第一
の方法では第1電極パターンをAu導体で作り、同時に
気密封止するために両基板の接合面をメタライズした
後、両基板を400℃程度の温度で熱圧着する。第二の
方法では基板にガラス基板を用いる場合、両基板を重ね
合わせた後、これをカーボンヒータにより熱軟化させる
ことにより接合する。また第三の方法では両基板をエポ
キシ系接着剤、はんだ、ろう材等により接合する。凹部
に不活性ガスを封入するため、接合時の雰囲気は不活性
ガス雰囲気で行われる。この凹部に封入される不活性ガ
スは、He,Ne,Ar,Kr,Xe,N2及びCO2
スからなる群から1種又は2種以上選ばれたガスであ
る。
【0015】(e) チップ化と端子電極の形成 接合した両基板は、凹部が中央に位置するようにかつ凹
部を形成した間隔でダイヤモンドブレードによりダイシ
ングしてチップ化される。得られた接合チップ体13は
直方体を形成する。このチップ化により第2電極パター
ン27からは一対の電極層18a及び19aが作り出さ
れる。そして、図1、図2、図5及び図6に示すように
この電極層18a及び19aの上にはSn又はSn/P
bからなるはんだバンプ18b及び19bが設けられ、
この一対の電極層18a及び19a及びはんだバンプ1
8b及び19bにより一対の端子電極18及び19が形
成される。なお、これらのはんだバンプは第2電極パタ
ーンを形成した直後にダイシングする前に形成しておい
てもよい。
【0016】このように構成された本発明のチップ型サ
ージアブソーバ10〜30は、一対の端子電極18及び
19が接続された線路に継続して過電圧又は過電流が侵
入すると、凹部14内に位置する対向電極16及び17
のマイクロギャップ間で放電を生じる。この放電の発熱
による対向電極の損傷程度が甚だしくなり、ギャップ間
隔が広がる。この結果、サージアブソーバ10〜30は
致命的な熱損傷になり得る前にその抵抗値は高まって放
電開始電圧及び放電維持電圧が過電圧より高くなり、放
電は停止する。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例を比較例とともに図面
に基づいて詳しく説明する。 <比較例1> 図1及び図2に示すギャップ式のチップ型サージアブソ
ーバ10を図4に基づいて製造した。先ず、絶縁性のあ
る厚さ0.6mmのシリコンウェーハ22の表面にt=
1.57mmの等間隔で複数の凹部12aを形成した。
この間隔tmmが接合チップ体13の長さに相応する。
具体的には図4(a)及び(b)に示すようにシリコン
ウェーハ22の表面に凹部を形成しようとする部分に窓
孔28aが明けられたマスク28をウェーハ22の表面
を被覆し、ドライエッチングした。図4(a)におい
て、t1は0.5mm、t2は1.07mmである。一
方、絶縁性のある厚さ0.2mmのガラス基板21にt
=1.57mmの間隔で複数対の貫通孔21aを形成し
た。具体的には図4(c)及び(d)に示すように貫通
孔を形成しようとする部分にレーザドリルとケミカルエ
ッチングを行うことにより直径0.2mmの貫通孔21
aをあけた。図4(c)において、29はレジスト膜、
29aはその孔であり、t3は0.61mm、t4は0.
96mmである。
【0018】図4(e)に示すように、複数の貫通孔2
1aに導電性材料であるAgポリイミド接着剤ペースト
25を厚膜技術で充填印刷し、180℃30分で硬化し
た。次いでガラス基板21の表面にそれぞれ幅10μm
のマイクロギャップ14を有するように複数の第1電極
パターン26を形成した。これは薄膜技術で導体膜を形
成した後、フォトエッチングでパターンニングすること
により行った。図4(f)に示すように、ガラス基板2
1を裏返して、基板21の裏面に貫通孔21aを含む孔
周辺部を被覆するように間隔をあけて第1電極パターン
と同じ方法で複数の第2電極パターン27を形成した。
次いで、図4(g)に示すように電極パターン26,2
7をそれぞれ形成したガラス基板21と凹部12aを形
成したシリコンウェーハ22を凹部12aとマイクロギ
ャップ14が対向するようにArガスからなる不活性ガ
ス雰囲気中で一体的に接合した。接合にはエポキシ系接
着剤を用いた。これにより凹部12内にArガスが封入
された。図4(g)の破線に示すように、接合したガラ
ス基板21とシリコンウェーハ22を凹部12a毎にダ
イシングした。
【0019】図4(h)及び図1に示すように、このダ
イシングにより第1チップ体11と第2チップ体12か
らなる接合チップ体13を作製した。第2電極パターン
27により形成した電極層18a,19a(図2)の上
にははんだバンプ18b,19bをそれぞれ形成した。
これにより接合チップ体13の接合界面に一対の対向電
極16,17と、第1チップ体11の外面両端部に電極
層18a,19aとはんだバンプ18b,19bからな
る一対の端子電極18,19とを形成した。一対の端子
電極18,19は貫通孔に充填された導電性材料を介し
て一対の対向電極16,17にそれぞれ接続された。こ
のチップ型サージアブソーバ10は長さが約1.42m
m、幅が約1.42mm、高さが約0.8mmであっ
た。
【0020】<比較例2> 図3(a)に示すギャップ幅wが10μmの電極パター
ンにより一対の対向電極16,17を形成した以外は、
比較例1と同一にしてチップ型サージアブソーバを作製
した。 <実施例1> 図3(b)に示すギャップ幅wが10μmの電極パター
ンにより一対の対向電極16,17を形成した以外は、
比較例1と同一にしてチップ型サージアブソーバを作製
した。
【0021】<比較例3> 図7に示すギャップ式サージアブソーバ9aを比較例3
とした。このサージアブソーバ9aは導電性皮膜1aで
被包した円柱状のセラミック素体1bの中央に円周方向
に皮膜1aを2分割する幅30μmのマイクロギャップ
1cを形成し、このセラミック素体1bの両端に一対の
キャップ電極1d,1eを冠着して作られた。サージア
ブソーバ9aは、サージ吸収素子1を絶縁性を保つ管4
内に収容してサージ吸収素子1の両端に一対の封止電極
2,3を配置し、これらの封止電極2,3をキャップ電
極1d,1eに電気的に接続し同時に管4の内部にAr
ガス5を800Torrの圧力で封入して作られた。封
止電極2,3にはそれぞれリード線6,7が接続され
た。
【0022】<比較試験と評価> 実施例1と比較例1〜3のサージアブソーバについて、
それぞれ放電開始電圧、(1.2×50)μsec
10kVサージ電圧に対する応答電圧、絶縁抵抗及び
静電容量を測定し、過電圧・過電流の印加試験及び
サージ耐量試験を行った。過電圧・過電流の印加試
験はAC600V−300mAの過電圧・過電流を5分
間印加した。またサージ耐量試験は(8×20)μs
ecサージにて耐え得る電流値を測定した。その結果を
表1に示す。
【表1】
【0023】表1から明らかなように、実施例1及び比
較例1及び比較例2のチップ型サージアブソーバは従来
のサージアブソーバ9aと比べて放電性能は同等であっ
た。特にギャップ幅及びギャップ形状を変えることによ
り、放電開始電圧及び応答電圧を変えることができた。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、雷
サージのような瞬間的なサージ電圧を吸収することに加
えて、継続的な過電圧又は過電流の侵入があった場合に
は導電性セラミック薄膜の導電性皮膜が熱損傷して、ギ
ャップ間隔が広がることにより放電開始電圧及び放電維
持電圧が上昇し、サージアブソーバの異常発熱のみなら
ず、電子機器及びこの機器を搭載するプリント基板の熱
的損傷、発火等を防止することができる。また本発明の
サージアブソーバは従来のような円筒状の絶縁管でない
ため、チップ化が容易で小型化でき、占有スペースが僅
かで済み、組立が簡便で量産性に優れる。これによりプ
リント回路基板の表面に容易に実装することができる。
更にマイクロギャップをレーザ光やダイヤモンドブレー
ドで形成する従来法と比べて、本発明では薄膜又は厚膜
形成技術により形成するため、ギャップ形成時間を短縮
できるだけでなく、ギャップ幅及びギャップ形状を所望
の放電特性に応じて容易に最適なものにすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチップ型サージアブソーバの図2のA
−A線断面図。
【図2】その平面図。
【図3】本発明の種々のギャップの形状を示す一対の対
向電極の平面図。
【図4】図1及び図2のチップ型サージアブソーバの製
造方法を示す断面図。
【図5】本発明の別のチップ型サージアブソーバを示す
図1に対応する断面図。
【図6】本発明の更に別のチップ型サージアブソーバを
示す図1に対応する断面図。
【図7】従来例のギャップ式サージアブソーバの中央縦
断面図。
【図8】別の従来例のギャップ式サージアブソーバの中
央縦断面図。
【符号の説明】
10,20,30 チップ型サージアブソーバ 11 第1チップ体 11a,12a 凹部 12 第2チップ体 13 接合チップ体 14 マイクロギャップ 16,17 対向電極 18a,19a 電極層 18b,19b はんだバンプ 21a,22a 貫通孔 25 導電性材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01T 4/10 H01T 4/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性のある第1チップ体(11)と絶縁性
    のある第2チップ体(12)とが一体的に接合された接合チ
    ップ体(13)と、前記接合チップ体(13)の接合界面にマイ
    クロギャップ(14)を有するように形成された一対の対向
    電極(16,17)と、前記第1チップ体(11)又は前記第2チ
    ップ体(12)の前記マイクロギャップ(14)に臨む位置に形
    成され内部に不活性ガスが封入された凹部(11a又は12a)
    とを備えたチップ型サージアブソーバにおいて、 前記第1チップ体(11)又は前記第2チップ体(12)に前記
    凹部(11a又は12a)を挟むように形成された一対の貫通孔
    (21a,21a又は22a,22a)と、 前記一対の対向電極(16,17)に接続するように前記一対
    の貫通孔(21a,21a又は22a,22a)に充填された導電性材料
    (25)と、 前記一対の貫通孔(21a,21a又は22a,22a)を含む孔周辺部
    を被覆するように前記接合チップ体(13)の外面両端部に
    設けられ前記導電性材料(25)を介して前記一対の対向電
    極(16,17)にそれぞれ接続された一対の電極層(18a,19a)
    と、 前記一対の電極層(18a,19a)上に形成されたSn又はS
    n/Pbからなるはんだバンプ(18b,19b)とを備え 前記一対の対向電極(16,17)の対向する各端部の形状が
    櫛形に形成され、 その櫛形端部がかみ合うように配置されたことを特徴と
    する チップ型サージアブソーバ。
  2. 【請求項2】 第1チップ体(11)及び第2チップ体(12)
    のいずれか一方又は双方が透明又は半透明のチップ体か
    らなる請求項1記載のチップ型サージアブソーバ。
JP2001077909A 2001-03-19 2001-03-19 チップ型サージアブソーバ Expired - Lifetime JP3489627B2 (ja)

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