JPH09223486A - 無電極放電灯 - Google Patents

無電極放電灯

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Publication number
JPH09223486A
JPH09223486A JP2804796A JP2804796A JPH09223486A JP H09223486 A JPH09223486 A JP H09223486A JP 2804796 A JP2804796 A JP 2804796A JP 2804796 A JP2804796 A JP 2804796A JP H09223486 A JPH09223486 A JP H09223486A
Authority
JP
Japan
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induction coil
arc tube
infrared
discharge lamp
electrodeless discharge
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Withdrawn
Application number
JP2804796A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Watanabe
和彦 渡辺
Atsunori Okada
淳典 岡田
Shingo Tosaka
真吾 東坂
Takuma Hashimoto
拓磨 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光管高温部の温度上昇を抑え、発光管と封
入金属の反応を抑制し、寿命特性を改善する。また、誘
導コイルで遮蔽される可視光を減らし、ランプ効率を向
上させる。 【解決手段】 発光管1と(外管2)と誘導コイル3と
高周波電源4とを備えた無電極放電灯において、赤外線
放射膜5を誘導コイル3に対向する発光管外面、外管外
面または誘導コイル3の外側面に形成する。また、上記
無電極放電灯において、赤外線透過・可視光反射膜6を
誘導コイル3に対向する発光管外面、外管外面または誘
導コイル3の内側面に形成する。さらに、上記無電極放
電灯において、赤外線吸収膜7を誘導コイル3に対向す
る外管2の内面または誘導コイル3の内側面に形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光管の内部に電
極を持たず、発光管内に封入された放電ガスに対して、
外部から高周波電磁界を作用させることによって、放電
ガスを励起発光させるようにした無電極放電灯に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、発光管の周囲に巻回された誘
導コイルに高周波電流を通電することにより、誘導コイ
ルの周囲に発生する高周波電磁界を発光管内に封入され
た放電ガスに対して作用させることによって、無電極放
電を発生させて、放電ガスを励起、電離させて発光させ
るようにした無電極放電灯が提案されている。この種の
無電極放電灯は、小型、高効率、長寿命など特徴を有し
ているものであるため、各所で研究開発がなされてい
る。
【0003】また、さらなる高効率化を狙って、発光管
を外管内に配置した、いわゆる二重管構造とし、外管内
部を真空にすることにより、動作温度を高める工夫を施
した無電極放電灯が開示されている(例えば、米国特許
第5,150,015号明細書参照)。さらに、二重管
構造に加え、外管に赤外線反射膜を塗布して動作温度を
高める工夫をした無電極放電灯も知られている(特開平
4−215242号公報参照)。
【0004】一方、電極を有する放電ランプにおいて
も、その動作温度を高めるために、外管に赤外線反射膜
を塗布したものが、例えば低圧ナトリウムランプ等で商
品化されている。
【0005】このように、放電ランプにおいては、特に
低温部の温度を高めることが、発光管内に封入された発
光物質の蒸気圧を上昇させて効率を向上させる有効な手
段であることが知られている。
【0006】図10は、かかる従来の無電極放電灯の一
例を示すもので、この無電極放電灯は、放電ガスが封入
された略球状の発光管1と、その発光管1の外面に巻回
された誘導コイル3とを備え、さらに、誘導コイル3に
高周波電流を供給するための高周波電源4を備えてい
る。
【0007】図11は、二重管構造の無電極放電灯を示
すもので、この無電極放電灯は、放電ガスが封入された
略球状の発光管1と、その発光管1の周囲に閉空間を形
成するように構成された略円筒状の外管2と、外管2の
外面に巻回された誘導コイル3とを備え、さらに、誘導
コイル3に高周波電流を供給するための高周波電源4を
備えている。なお、閉空間を形成する外管2内は真空で
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように構成された従来の無電極放電灯においては、図1
0および図11に示すように、放電プラズマPが誘導コ
イル3に近い発光管1の最大径部近傍に発生するため
に、その部分と近接した発光管壁の温度が非常に高温と
なり、封入されている発光物質(例えば金属ハロゲン化
物)と発光管1との反応が起こる。また、高効率化のた
めにランプの動作温度を向上させようとすると、さらに
その温度が高くなり、発光物質と発光管1との反応はさ
らに促進される。その結果、発光管1が変色したり、発
光管材料の結晶化による失透現象が生じ、発光管の光透
過率を低下させたりする。この傾向は、特に発光管1の
側面(誘導コイル3が巻回されている側の面)で顕著に
生じる。
【0009】また、図10および図11に示すような構
成であると、誘導コイル3により、図面上での横方向
(誘導コイル3が巻回されている方向)の光束が遮ら
れ、全体の光束が減少するという問題が生じる。
【0010】さらに、発光物質が金属ハロゲン化物であ
る場合、その金属が発光管1に溶け込んだり、金属ハロ
ゲン化物と発光管1とが反応し、不点灯や立ち消え現象
が生じる。これらによって、ランプ寿命が短くなるとい
う問題がある。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、ランプ効率が
高く、しかも寿命特性も良好な無電極放電灯を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、放電ガスが封入された透光性材料よりなる発
光管と、その発光管の周囲に巻回された誘導コイルと、
その誘導コイルに高周波電流を供給する高周波電源とを
備えた無電極放電灯、あるいは発光管の周囲に閉空間を
確保するように設けられた透光性材料よりなる外管を備
え、その外管の周囲に巻回された誘導コイルを備えた無
電極放電灯において、上記発光管の高温部の温度上昇を
抑制するため、熱線放射を促進する赤外線放射膜を、誘
導コイルに対向する発光管外面、外管の外面あるいは誘
導コイルの外側面に形成し、寿命特性の改善を図るもの
である。
【0013】また、上記無電極放電灯において、発光管
から放射される赤外線はそのまま透過し可視光を反射さ
せて、本来なら誘導コイルで遮蔽される光の大部分を誘
導コイル以外の方向に導く機能を有する赤外線透過・可
視光反射膜を、誘導コイルに対向する発光管外面、外管
の外面あるいは誘導コイルの内側面に形成し、寿命特性
およびランプ効率の改善を図るものである。
【0014】さらに、上記無電極放電灯において、発光
管から放射される赤外線を吸収させて熱線を外部に逃が
すための赤外線吸収膜を、誘導コイルに対向する外管の
内面または誘導コイルの内側面に形成し、寿命特性の改
善を図るものである。
【0015】なお、本発明においては、上記赤外線放射
膜、赤外線透過・可視光反射膜または赤外線吸収膜を、
それぞれ発光管、外管または誘導コイルの適所に、適宜
組み合わせて形成することによっても、前記課題をより
効果的に解決できるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図1は、本発明に係る無電極放電灯の第
1の実施形態を示すもので、この無電極放電灯は、発光
管1と誘導コイル3と高周波電源4とを備えている。
【0017】発光管1は石英ガラス等の透光性材料によ
って略球状に形成されている。発光管1の内部には、放
電ガスとして希ガスと金属ハロゲン化物が封入されてお
り、その放電ガスとして、例えば、100Torrのキセノ
ンガスと20mgのNdI3 −CsI(ネオジウムヨウ化
物、セシウムヨウ化物の混合物)を用いた。なお、発光
管1の形状は球状でなくてもよく、例えば円筒形のよう
な他の形状であっても構わない。
【0018】また、発光管1の最大径部を中心とする外
周面には、発光管1を構成する材料が有する赤外線放射
率より大なる赤外線放射率を有する赤外線放射膜5が帯
状に形成されている。この赤外線放射膜5の形成は、発
光管1内に発生する放電プラズマが近接し、高温となる
発光管1の最大径部を中心とする外周面に塗布すること
により成される。
【0019】この赤外線放射膜5としては、発光管材料
である石英の赤外線放射率より大なる赤外線放射率を有
する材料、つまり、石英の赤外線放射率0.8(対象温
度範囲100〜1000℃)以上の材料であればよい。
例えば、SiCの赤外線放射率は0.90/800〜1
600℃であり、B4 Cの赤外線放射率は0.85/8
00〜1600℃であり、NiOの赤外線放射率は0.
96/800℃であるため、これらの材料を塗布すれば
よい。
【0020】誘導コイル3は、発光管1の最大径部を中
心とする外周面に近接して巻回されるように配設されて
おり、その両端は高周波電源4に接続されている。誘導
コイル3のターン数については、1ターン以上巻回され
ておれば特に限定されるものではないが、この実施形態
では3ターン巻回されている。なお、誘導コイル3は発
光管1の外面に当接するように巻回しても、本実施形態
のように発光管1の外面との間に隙間を設けて巻回して
もよい。
【0021】このように構成された無電極放電灯におい
て、高周波電源4を動作させると、誘導コイル3に高周
波電流が流れ、誘導コイル3のまわりに電磁場が発生
し、この電磁場により発光管1内部の放電が維持され
る。放電維持中には、発光管1内部の電子が電磁場によ
り運動エネルギ−を受け取り、放電ガス原子に衝突して
エネルギ−を与え、放電ガス原子は、電離されたり、励
起されたりする。励起された原子は、基底状態に戻ると
きに発光するが、この発光を光エネルギ−として利用す
るのである。
【0022】ところで、この実施形態においては、発光
管1の最大径部を中心とする外周面に帯状の赤外線放射
膜5が形成されているので、放電プラズマの近接により
高温となる発光管1の管壁からの熱線放射が促進され
る。このため、発光管自体の温度上昇を抑えることがで
き、発光管1と封入金属の反応を抑制でき、その結果、
寿命特性を改善できる。
【0023】このことは下記実験結果からも明らかであ
る。すなわち、この実施形態に係る無電極放電灯と従来
の無電極放電灯との特性を比較測定した結果、従来のも
のでは6000時間点灯後の光束維持率;60%、始動
電圧;4.0kV以上であったのに対し、本実施形態に
係る無電極放電灯では、光束維持率;75%、始動電
圧;1.8kVとなったことからも明らかである。
【0024】(実施形態2)図2は、本発明の第2の実
施形態を示すものであり、前記実施形態1と異なる点
は、発光管1の最大径部を中心とする外周面に帯状の赤
外線透過・可視光反射膜6を形成したことで、他の構成
は前記実施形態1と同様であるので、同等構成に同一符
号を付すことにより説明を省略する。
【0025】ここで、赤外線透過・可視光反射膜6は、
前記実施形態1と同様、誘導コイル3に対向する発光管
1の外周面に塗布されており、発光管1から放射される
赤外線はそのまま透過し、可視光を反射させて、本来な
ら誘導コイル3で遮蔽される光の大部分を誘導コイル3
以外の方向に導く機能を有する。
【0026】このような赤外線透過・可視光反射膜6と
しては、屈折率の異なる材料を組み合わせた干渉多層
膜、例えばTiO2 とSiO2 の多層膜、MgF2 とS
iO2の多層膜などが好適である。
【0027】このように構成された無電極放電灯におい
ては、発光管1の高温部となる誘導コイル3に対向する
部分から、熱線である赤外線を透過させることにより、
高温部の温度上昇を防ぎ、ランプ寿命を延ばすことがで
きる。また、発光管1から放射される可視光を誘導コイ
ル3以外の方向に反射させて、本来なら誘導コイル3で
遮蔽される光の大部分を誘導コイル3以外の方向に導
き、全体の光束を上げることができる。従って、寿命特
性およびランプ効率を改善できる。
【0028】このことは、実施形態2に係る無電極放電
灯と従来の無電極放電灯との特性を比較した結果、従来
のものでは6000時間点灯後のランプ効率が62lm
/W、光束維持率が60%、始動電圧が4.0kV以上
であったのに対し、本実施形態に係る無電極放電灯で
は、ランプ効率;70lm/W、光束維持率;72%、
始動電圧;1.9kVとなったことからも明らかであ
る。
【0029】(実施形態3)図3は、本発明の第3の実
施形態を示すものであり、前記実施形態1と異なる点
は、前記従来例(図11参照)で示した二重管構造とす
ると共に、外管2の誘導コイル3に対向する内面部分に
赤外線吸収膜7を形成したことで、他の構成は実施形態
1と同様であるので、同等構成に同一符号を付すことに
より説明を省略する。
【0030】ここで、外管2は、発光管1の周囲に閉空
間を確保するように石英ガラス等の透光性材料で形成さ
れている。外管2は、円筒状のガラス管の両端開口を円
板状のガラス板を溶着して閉空間とし、その閉空間には
支持棒8を介して発光管1が配置され、閉空間は真空に
排気されている。
【0031】また、誘導コイル3が巻回されている外管
2の筒状中央部、つまり誘導コイル3と対向する外管2
の内面部分には、発光管1から放射される赤外線を吸収
させて熱線を外管2の外部に逃がすための赤外線吸収膜
7が帯状に形成されている。この赤外線吸収膜7として
は、赤外線吸収率の高い材料であるSiC、B4 C、N
iOなどが好適である。
【0032】このように構成された無電極放電灯におい
ては、発光管1から放射される赤外線は、誘導コイル3
と対向する外管2の内面に塗布された赤外線吸収膜7に
より吸収されるため、外管2から発光管1への赤外線の
反射を防ぎ、発光管1の高温部の温度上昇を抑制でき
る。従って、発光管1と封入金属の反応を抑制でき、寿
命特性を改善できる。
【0033】このことは、本実施形態に係る無電極放電
灯と従来の無電極放電灯との特性を比較した結果、従来
の無電極放電灯では6000時間点灯後の光束維持率が
58%、始動電圧が4.0kV以上であったのに対し、
本実施形態に係る無電極放電灯では、光束維持率;71
%、始動電圧;2.0kVとなったことからも明らかで
ある。
【0034】(実施形態4)図4は、本発明の第4の実
施形態を示すものであり、前記実施形態3と異なる点
は、赤外線吸収膜7に代えて赤外線透過・可視光反射膜
6を形成したことで、他の構成は前記実施形態3と同様
であるので、同等構成に同一符号を付すことにより説明
を省略する。
【0035】赤外線透過・可視光反射膜6は、発光管1
の最大径部近傍から放射される赤外線はそのまま透過
し、可視光を反射させて、本来なら誘導コイル3で遮蔽
される光の大部分を誘導コイル3以外の方向に導く。
【0036】このような赤外線透過・可視光反射膜6と
しては、実施形態2で用いた材料と同様の、屈折率の異
なる材料を組み合わせた干渉多層膜、例えばTiO2
SiO2 の多層膜、MgF2 とSiO2 の多層膜などが
好適である。
【0037】このように構成された無電極放電灯におい
ては、発光管1から放射される可視光を赤外線透過・可
視光反射膜6で誘導コイル3以外の方向に反射させて、
本来なら誘導コイル3で遮蔽される光の大部分を誘導コ
イル3以外の方向に導き、全体の光束を上げることがで
きる。また、熱線である赤外線を透過させることによ
り、外管2から発光管1への赤外線反射による発光管1
の高温部の温度上昇を防ぎ、ランプ寿命を延ばすことが
できる。従って、寿命特性およびランプ効率を改善でき
る。
【0038】このことは、外管2の内面に赤外線透過・
可視光反射膜を形成していない従来の無電極放電灯と、
本実施形態に係る無電極放電灯との特性を比較した結
果、従来の無電極放電灯では、6000時間点灯後のラ
ンプ効率が66lm/W、光束維持率が58%、始動電
圧が4.0kV以上であったのに対し、本実施形態に係
る無電極放電灯では、ランプ効率;77lm/W、光束
維持率;74%、始動電圧;2.0kVとなったことか
らも明らかである。
【0039】(実施形態5)図5は、本発明の第5の実
施形態を示すものであり、前記実施形態3と異なる点
は、外管2の内面に塗布した赤外線吸収膜7に代えて、
巻回された誘導コイル3に対向する外管2の外周面に、
発光管材料の有する赤外線放射率より大なる赤外線放射
率を有する赤外線放射膜5を帯状に形成したことで、他
の構成は前記実施形態3と同様であるので、同等構成に
同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0040】この赤外線放射膜5としては、実施形態1
で用いたと同様の材料を塗布すればよく、発光管材料で
ある石英の赤外線放射率より大なる赤外線放射率を有す
る材料、つまり、石英の赤外線放射率0.8(対象温度
範囲100〜1000℃)以上の材料であればよい。例
えば、SiCの赤外線放射率は0.90/800〜16
00℃、B4 Cの赤外線放射率は0.85/800〜1
600℃であり、NiOの赤外線放射率は0.96/8
00℃であるため、これらの材料を塗布すればよい。
【0041】このように構成されているため、本実施形
態の無電極放電灯においては、赤外線放射膜5から外管
2外への熱放射を促進させ、外管2の温度を下げること
ができると共に、外管温度の低下により外部から発光管
1への赤外線放射も減少し、発光管1の誘導コイル3に
対向する側面の温度上昇を抑えることができる。このた
め、発光管1の高温部である最大径部の発光管内面と封
入金属との反応を抑えることができ、ランプ寿命を延ば
すことができる。
【0042】このことは、外管2に赤外線放射膜を形成
していない従来の無電極放電灯と、本実施形態に係る無
電極放電灯との特性を比較した結果、従来の無電極放電
灯では、6000時間点灯後の光束維持率が58%、始
動電圧が4.0kV以上であったのに対し、本実施形態
に係る無電極放電灯では、光束維持率;78%、始動電
圧;1.9kVとなったことからも明らかである。
【0043】(実施形態6)図6は、本発明の第6の実
施形態を示すものであり、前記実施形態5と異なる点
は、赤外線放射膜5に代えて赤外線透過・可視光反射膜
6を用いたことで、他の構成は前記実施形態5と同様で
あるので、同等構成に同一符号を付すことにより説明を
省略する。
【0044】この赤外線透過・可視光反射膜6は、誘導
コイル3に対向する外管2の外側面に発光管1から放射
される赤外線はそのまま透過し、可視光を反射させて、
本来なら誘導コイル3で遮蔽される光の大部分を誘導コ
イル3以外の方向に導く。
【0045】このような赤外線透過・可視光反射膜6と
しては、実施形態2,4で用いた材料と同様の、屈折率
の異なる材料を組み合わせた干渉多層膜、例えばTiO
2 とSiO2 の多層膜、MgF2 とSiO2 の多層膜な
どが好適である。
【0046】このように構成された無電極放電灯におい
ては、発光管1から放射される可視光を赤外線透過・可
視光反射膜6で誘導コイル3以外の方向に反射させて、
本来なら誘導コイル3で遮蔽される光の大部分を誘導コ
イル3以外の方向に導き、全体の光束を上げることがで
きる。また、熱線である赤外線を透過させることによ
り、外管2から発光管1への赤外線反射による発光管1
の高温部の温度上昇を防ぎ、ランプ寿命を延ばすことが
できる。
【0047】このことは、外管2に赤外線透過・可視光
反射膜を形成していない従来の無電極放電灯と、本実施
形態に係る無電極放電灯との特性を比較した結果、従来
の無電極放電灯では、6000時間点灯後のランプ効率
が66lm/W、光束維持率が58%、始動電圧が4.
0kV以上であったのに対し、本実施形態に係る無電極
放電灯では、ランプ効率;75lm/W、光束維持率;
73%、始動電圧;2.0kVとなったことからも明ら
かである。
【0048】(実施形態7)図7は本発明の第7の実施
形態を示すものであり、前記実施形態3と異なる点は、
外管2の内面に塗布した赤外線吸収膜7に代えて、誘導
コイル3の内側面に赤外線吸収膜7を設けたことで、他
の構成は前記実施形態3と同様であるので、同等構成に
同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0049】ここで、誘導コイル3の材質は銀単体また
は銀とニッケルの合金などであり、巻回された誘導コイ
ル3の内側面に塗布する赤外線吸収膜7の材料として
は、赤外線吸収率の高い材料であるSiC、B4 C、N
iOなどが好適である。
【0050】このように構成された無電極放電灯におい
ては、発光管1から放射される赤外線は、誘導コイル3
の内側面(発光管側)に形成されている赤外線吸収膜7
により吸収されるため、誘導コイル3から外管2および
発光管1への赤外線の反射を防ぎ、外管2および発光管
1の高温部の温度上昇を抑制できる。従って、発光管1
と封入金属の反応を抑制でき、寿命特性を改善できる。
【0051】このことは、誘導コイル3の内側面に赤外
線吸収膜7を形成していない従来の無電極放電灯と、本
実施形態に係る無電極放電灯との特性を比較した結果、
従来の無電極放電灯では6000時間点灯後の光束維持
率が58%、始動電圧が4.0kV以上であったのに対
し、本実施形態に係る無電極放電灯では、光束維持率;
70%、始動電圧;2.1kVとなったことからも明ら
かである。
【0052】なお、本実施形態は二重管構造の無電極放
電灯における場合で説明したが、図10に示す如き無電
極放電灯の誘導コイル3の内側面に赤外線吸収膜7を形
成しても、同様の効果が得られることは言うまでもない
ことである。
【0053】(実施形態8)図8は本発明の第8の実施
形態を示すものであり、前記実施形態4と異なる点は、
外管2の内面に塗布した赤外線透過・可視光反射膜6に
代えて、誘導コイル3の内側面に赤外線透過・可視光反
射膜6を形成したことで、他の構成は前記実施形態4と
同様であるので、同等構成に同一符号を付すことにより
説明を省略する。
【0054】ここで、誘導コイル3の材質は銀単体また
は銀とニッケルの合金などであり、巻回された誘導コイ
ル3の内側面に塗布する赤外線透過・可視光反射膜6と
しては、実施形態4で用いた材料と同様の、屈折率の異
なる材料を組み合わせた干渉多層膜、例えばTiO2
SiO2 の多層膜、MgF2 とSiO2 の多層膜などが
好適である。
【0055】このように構成された無電極放電灯におい
ては、発光管1から放射される可視光を赤外線透過・可
視光反射膜6で反射させて、本来なら誘導コイル3で遮
蔽される光の大部分を誘導コイル3以外の方向に導き、
全体の光束を上げることができる。また、熱線である赤
外線を透過させることにより、誘導コイル3から発光管
1への赤外線反射による発光管1の高温部の温度上昇を
防ぎ、ランプ寿命を延ばすことができる。
【0056】このことは、誘導コイル3の内側面に赤外
線透過・可視光反射膜を形成していない従来の無電極放
電灯と、本実施形態に係る無電極放電灯との特性を比較
した結果、従来の無電極放電灯では、6000時間点灯
後のランプ効率が66lm/W、光束維持率が58%、
始動電圧が4.0kV以上であったのに対し、本実施形
態に係る無電極放電灯では、ランプ効率;761m/
W、光束維持率;72%、始動電圧;2.1kVとなっ
たことからも明らかである。
【0057】なお、本実施形態は二重管構造の無電極放
電灯における場合で説明したが、図10に示す如き無電
極放電灯の誘導コイル3の内側面に赤外線透過・可視光
反射膜6を形成しても、同様の効果が得られることは言
うまでもないことである。
【0058】(実施形態9)図9は、本発明の第9の実
施形態を示すものであり、前記実施形態5と異なる点
は、外管2の外面に塗布した赤外線放射膜5に代えて、
誘導コイル3の外側面に赤外線放射膜5を形成したこと
で、他の構成は前記実施形態5と同様であるので、同等
構成に同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0059】ここで、誘導コイル3の材質は銀単体また
は銀とニッケルの合金などであり、巻回された誘導コイ
ル3の外側面に塗布する赤外線放射膜5としては、誘導
コイル材料である銀およびニッケルの赤外線放射率より
大なる赤外線放射率を有する材料、つまり、銀、ニッケ
ル共に赤外線放射率が0.1以下であるため、それ以上
となる材料であればよい。例えば、SiCの赤外線放射
率は0.90/800〜1600℃、B4 Cの赤外線放
射率は0.85/800〜1600℃であり、NiOの
赤外線放射率は0.96/800℃であるため、これら
の材料を塗布すればよい。
【0060】このように、誘導コイル3の外側面に赤外
線をより多く放射させる膜5を形成することによって、
その赤外線放射膜5から外部への熱放射を促進させ、誘
導コイル3の温度を下げると共に、発光管1および外管
2への赤外線放射も減少し、発光管1の誘導コイル3に
対向する側面の温度上昇を抑えることができる。このた
め、発光管1の高温部である最大径部の発光管内面と封
入金属との反応を抑えることができ、ランプ寿命を延ば
すことができる。
【0061】このことは、誘導コイル3の外側面に赤外
線放射膜を形成していない従来の無電極放電灯と、本実
施形態に係る無電極放電灯との特性を比較した結果、従
来の無電極放電灯では、6000時間点灯後の光束維持
率が58%、始動電圧が4.0kV以上であったのに対
し、本実施形態に係る無電極放電灯では、光束維持率;
72%、始動電圧;2.0kVとなったことからも明ら
かである。
【0062】なお、本実施形態は二重管構造の無電極放
電灯における場合で説明したが、図10に示す如き無電
極放電灯の誘導コイル3の外側面に赤外線放射膜5を形
成しても、同様の効果が得られることは言うまでもない
ことである。
【0063】(実施形態10)この実施形態は、前記実
施形態1を基にして、つまり、発光管1の最大径部を中
心とする外周面に、発光管材料の有する赤外線放射率よ
り大なる赤外線放射率を有する赤外線放射膜5を形成し
た実施の形態を基にして、前記実施形態3,5,7,9
をそれぞれ組み合わせた形態であり、この場合、少なく
とも2つ以上の実施形態を組み合わせた場合に限る。
【0064】このように組み合わされた無電極放電灯に
おける6000時間点灯後の光束維持率および始動電圧
を表1に示す。
【0065】なお、(1) 実施形態1,3とは、発光管1
の外周面に赤外線放射膜5を形成するとともに、外管2
の誘導コイル3に対向する内面部分に赤外線吸収膜7を
形成したものであり、(2) 実施形態1,3,5とは、前
記(1) に加え、誘導コイル3に対向する外管2の外周面
に、発光管材料の有する赤外線放射率より大なる赤外線
放射率を有する赤外線放射膜5を形成したものであり、
(3) 実施形態1,3,5,7とは、前記(2) に加え、誘
導コイル3の内側面に赤外線吸収膜7を形成したもので
あり、(4) 実施形態1,3,5,7,9とは、前記(3)
に加え、誘導コイル3の外側面に赤外線放射膜5を形成
したものである。
【0066】
【表1】 このようにいずれの実施形態においても、従来の無電極
放電灯と比較して、ランプ特性は全て向上することを確
認できた。なお、上記の組み合わせ以外についても、例
えば、実施形態1,5,7、実施形態1,7,9などの
場合でもランプ特性は向上した。
【0067】(実施形態11)この実施形態は、前記実
施形態2を基にして、つまり、発光管1の最大径部を中
心とする外周面に帯状の赤外線透過・可視光反射膜6を
形成した実施の形態を基にして、前記実施形態2,4,
6,8をそれぞれ組み合わせた形態であり、この場合、
少なくとも2つ以上の実施形態を組み合わせた場合に限
る。
【0068】このように組み合わされた無電極放電灯に
おける6000時間点灯後のランプ効率、光束維持率お
よび始動電圧を表2に示す。
【0069】なお、(5) 実施形態2,4とは、発光管1
の外周面に赤外線透過・可視光反射膜6を形成するとと
もに、外管2の内面に赤外線透過・可視光反射膜6を形
成したものであり、(6) 実施形態2,4,6とは、前記
(5) に加え、外管2の外面に赤外線透過・可視光反射膜
6を形成したものであり、(7) 実施形態2,4,6,8
とは、前記(6) に加え、誘導コイル3の内側面に赤外線
透過・可視光反射膜6を形成したものである。
【0070】
【表2】 このようにいずれの実施形態においても、従来の無電極
放電灯と比較して、ランプ特性は全て向上することを確
認できた。なお、上記の組み合わせ以外についても、例
えば、実施形態2,4,8、実施形態2,6,8などの
場合でもランプ特性は向上した。
【0071】(実施形態12)この実施形態は、前記実
施形態10,11を組み合わせた形態であり、この場
合、少なくとも2つ以上の実施形態を組み合わせた場合
に限られ、しかも組み合わせ可能な部位にのみ適用でき
る。例えば、実施形態1と実施形態2のように、発光管
1の外周面の同部位に赤外線放射膜5と赤外線透過・可
視光反射膜6とを形成することはできない。つまり、こ
の実施形態では適用不可である。同じことが実施形態3
と実施形態4、実施形態5と実施形態6、実施形態7と
実施形態8の組み合わせにおいても言える。
【0072】このように組み合わされた無電極放電灯に
おける6000時間点灯後のランプ効率、光束維持率お
よび始動電圧を表3に示す。
【0073】なお、(8) 実施形態1,4とは、発光管1
の外周面に赤外線放射膜5を形成するとともに、外管2
の内面に赤外線透過・可視光反射膜6を形成したもので
あり、(9) 実施形態2,5とは、発光管1の外周面に赤
外線透過・可視光反射膜6を形成するとともに、誘導コ
イル3に対向する外管2の外周面に、発光管材料の有す
る赤外線放射率より大なる赤外線放射率を有する赤外線
放射膜5を形成したものであり、(10)実施形態1,4,
6とは、前記(8) に加え、外管2の外面に赤外線透過・
可視光反射膜6を形成したものであり、(11)実施形態
2,4,7,9とは、前記(5) に加え、誘導コイル3の
内側面に赤外線吸収膜7を形成するとともに、誘導コイ
ル3の外側面に赤外線放射膜5を形成したものである。
【0074】
【表3】 このようにいずれの実施形態においても、従来の無電極
放電灯と比較して、ランプ特性は全て向上することを確
認できた。なお、上記の組み合わせ以外についてもラン
プ特性は向上した。
【0075】なお、本発明に係る発光管1の形状、外管
2の形状および発光管1の内部に封入する放電ガス等
は、上記発明の実施の形態で説明したものに限定されな
いのは言うまでもないことである。
【0076】
【発明の効果】上述のように請求項1記載の発明にあっ
ては、誘導コイルに対向する発光管外面に形成した赤外
線放射膜により、発光管からの熱線放射を促進し、これ
により発光管の温度上昇を抑え、発光管と封入金属の反
応を抑制でき、その結果、寿命特性を改善できる。
【0077】請求項2記載の発明にあっては、誘導コイ
ルに対向する発光管外面に形成した赤外線透過・可視光
反射膜により、熱線となる赤外線だけを透過させて、発
光管の温度上昇を抑え、発光管と封入金属の反応を抑制
すると共に、可視光を誘導コイルとは反対方向に反射さ
せるため、本来なら誘導コイルで遮蔽される可視光の大
部分を誘導コイル以外の方向に導き、全体の光束を上げ
ることができ、寿命特性およびランプ効率を改善でき
る。
【0078】請求項3記載の発明にあっては、誘導コイ
ルが巻回された外管の誘導コイルに対向する内面に赤外
線を吸収する膜を形成したことにより、外管から発光管
への赤外線の反射を防止し、発光管の温度上昇を抑え、
発光管と封入金属の反応を抑えることができ、寿命特性
を改善できる。
【0079】請求項4記載の発明にあっては、誘導コイ
ルが巻回された外管の誘導コイルに対向する内面に赤外
線を透過し可視光を反射する膜を形成したことにより、
熱線となる赤外線だけを透過させて、発光管への赤外線
の反射を防ぎ、発光管の温度上昇を抑え、発光管と封入
金属の反応を抑える。また、可視光を誘導コイルとは反
対方向に反射させるため、本来なら誘導コイルで遮蔽さ
れる可視光の大部分を誘導コイル以外の方向に導き、全
体の光束を上げることができる。従って、寿命特性およ
びランプ効率を改善できる。
【0080】請求項5記載の発明にあっては、誘導コイ
ルが巻回された外管の誘導コイルに対向する外面に、赤
外線をより多く放射させる膜を形成することによって、
外管外への熱放射を促進させ、外管の温度を下げること
により、外部から発光管への赤外線放射も減少し、発光
管の誘導コイルに対向する側面の温度上昇を抑えること
ができる。このため、発光管高温部である最大径部分の
内面と封入金属との反応を抑えることができ、寿命特性
を改善できる。請求項6記載の発明にあっては、誘導コ
イルが巻回された外管の誘導コイルに対向する外面に、
赤外線を透過し可視光を反射する膜を形成したことによ
り、熱線となる赤外線だけを透過させて、発光管への赤
外線の反射を防止し、発光管の最大径部分の温度上昇を
抑え、発光管と封入金属の反応を抑える。また、発光管
から放射される可視光を反射させるため、本来なら誘導
コイルで遮蔽される可視光の大部分を誘導コイル以外の
方向に導き、全体の光束を上げることができる。従っ
て、寿命特性およびランプ効率を改善できる。
【0081】請求項7または請求項10記載の発明にあ
っては、誘導コイルの内側面に赤外線を吸収する膜を形
成したことにより、誘導コイルから発光管(または外管
および発光管)への赤外線の反射を防止し、発光管(ま
たは外管および発光管)の温度上昇を抑え、発光管と封
入金属の反応を抑えることができ、寿命特性を改善でき
る。
【0082】請求項8または請求項10記載の発明にあ
っては、誘導コイルの内側面に赤外線を透過し可視光を
反射する膜を形成したことにより、熱線となる赤外線だ
けを透過させて、発光管(または外管および発光管)へ
の赤外線の反射を防止し、発光管の最大径部分の温度上
昇を抑え、発光管と封入金属の反応を抑える。また、発
光管から放射される可視光を反射し、本来なら誘導コイ
ルで遮蔽される可視光の大部分を誘導コイル以外の方向
に導き、全体の光束を上げることができる。従って、寿
命特性およびランプ効率を改善できる。
【0083】請求項9または請求項10記載の発明にあ
っては、誘導コイルの外側面に赤外線をより多く放射さ
せる膜を形成することによって、赤外線放射膜から外部
への熱放射を促進させ、誘導コイルの温度を下げるとと
もに、発光管(または外管および発光管)への赤外線放
射も減少し、発光管の誘導コイルに対向する側面の温度
上昇を抑えることができる。このため、発光管高温部で
ある最大径部分の内面と封入金属との反応を抑えること
ができ、寿命特性を改善できる。
【0084】請求項11〜請求項14記載の発明にあっ
ては、請求項1記載の発明を基にして、請求項3,5,
7,9をそれぞれ組み合わせたので、より効果的に寿命
特性およびランプ効率を改善できる。
【0085】請求項15〜請求項17記載の発明にあっ
ては、請求項2記載の発明を基にして、請求項4,6,
8をそれぞれ組み合わせたので、より効果的に寿命特性
およびランプ効率を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す模式図である。
【図2】本発明の第2の実施形態を示す模式図である。
【図3】本発明の第3の実施形態を示す模式図である。
【図4】本発明の第4の実施形態を示す模式図である。
【図5】本発明の第5の実施形態を示す模式図である。
【図6】本発明の第6の実施形態を示す模式図である。
【図7】本発明の第7の実施形態を示す模式図である。
【図8】本発明の第8の実施形態を示す模式図である。
【図9】本発明の第9の実施形態を示す模式図である。
【図10】従来例を示す模式図である。
【図11】異なる従来例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 発光管 2 外管 3 誘導コイル 4 高周波電源 5 赤外線放射膜 6 赤外線透過・可視光反射膜 7 赤外線吸収膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 拓磨 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電ガスが封入された透光性材料よりな
    る発光管と、その発光管の周囲に巻回された誘導コイル
    と、その誘導コイルに高周波電流を供給する高周波電源
    とを備えた無電極放電灯において、前記誘導コイルに対
    向する発光管外面に、発光管材料の有する赤外線放射率
    より大なる赤外線放射率を有する赤外線放射膜を帯状に
    形成したことを特徴とする無電極放電灯。
  2. 【請求項2】 前記赤外線放射膜に代えて赤外線透過・
    可視光反射膜とした請求項1記載の無電極放電灯。
  3. 【請求項3】 放電ガスが封入された透光性材料よりな
    る発光管と、その発光管の周囲に閉空間を確保するよう
    に設けられた透光性材料よりなる外管と、その外管の周
    囲に巻回された誘導コイルと、その誘導コイルに高周波
    電流を供給する高周波電源とを備えた無電極放電灯にお
    いて、前記外管の誘導コイルに対向する内面に赤外線吸
    収膜を帯状に形成したことを特徴とする無電極放電灯。
  4. 【請求項4】 前記赤外線吸収膜に代えて赤外線透過・
    可視光反射膜とした請求項3記載の無電極放電灯。
  5. 【請求項5】 放電ガスが封入された透光性材料よりな
    る発光管と、その発光管の周囲に閉空間を確保するよう
    に設けられた透光性材料よりなる外管と、その外管の周
    囲に巻回された誘導コイルと、その誘導コイルに高周波
    電流を供給する高周波電源とを備えた無電極放電灯にお
    いて、前記外管の誘導コイルに対向する外面に、発光管
    材料の有する赤外線放射率より大なる赤外線放射率を有
    する赤外線放射膜を帯状に形成したことを特徴とする無
    電極放電灯。
  6. 【請求項6】 前記赤外線放射膜に代えて赤外線透過・
    可視光反射膜とした請求項5記載の無電極放電灯。
  7. 【請求項7】 放電ガスが封入された透光性材料よりな
    る発光管と、その発光管の周囲に巻回された誘導コイル
    と、その誘導コイルに高周波電流を供給する高周波電源
    とを備えた無電極放電灯において、前記誘導コイルの内
    側面に赤外線吸収膜を形成したことを特徴とする無電極
    放電灯。
  8. 【請求項8】 前記赤外線吸収膜に代えて赤外線透過・
    可視光反射膜とした請求項7記載の無電極放電灯。
  9. 【請求項9】 放電ガスが封入された透光性材料よりな
    る発光管と、その発光管の周囲に巻回された誘導コイル
    と、その誘導コイルに高周波電流を供給する高周波電源
    とを備えた無電極放電灯において、前記誘導コイルの外
    側面に、誘導コイル材料の有する赤外線放射率より大な
    る赤外線放射率を有する赤外線放射膜を形成したことを
    特徴とする無電極放電灯。
  10. 【請求項10】 前記誘導コイルは、発光管の周囲に閉
    空間を確保するように設けられた透光性材料よりなる外
    管の周囲に巻回されたものである請求項7、請求項8ま
    たは請求項9のいずれかに記載の無電極放電灯。
  11. 【請求項11】 放電ガスが封入された透光性材料より
    なる発光管と、その発光管の周囲に閉空間を確保するよ
    うに設けられた透光性材料よりなる外管と、その外管の
    周囲に巻回された誘導コイルと、その誘導コイルに高周
    波電流を供給する高周波電源とを備えた無電極放電灯に
    おいて、前記前記誘導コイルに対向する発光管外面に、
    発光管材料の有する赤外線放射率より大なる赤外線放射
    率を有する赤外線放射膜を帯状に形成するとともに、前
    記外管の誘導コイルに対向する内面に赤外線吸収膜を帯
    状に形成したことを特徴とする無電極放電灯。
  12. 【請求項12】 前記外管の誘導コイルに対向する外面
    に、発光管材料の有する赤外線放射率より大なる赤外線
    放射率を有する赤外線放射膜を帯状に形成した請求項1
    1記載の無電極放電灯。
  13. 【請求項13】 前記誘導コイルの内側面に赤外線吸収
    膜を形成した請求項12記載の無電極放電灯。
  14. 【請求項14】 前記誘導コイルの外側面に、誘導コイ
    ル材料の有する赤外線放射率より大なる赤外線放射率を
    有する赤外線放射膜を形成した請求項13記載の無電極
    放電灯。
  15. 【請求項15】 放電ガスが封入された透光性材料より
    なる発光管と、その発光管の周囲に閉空間を確保するよ
    うに設けられた透光性材料よりなる外管と、その外管の
    周囲に巻回された誘導コイルと、その誘導コイルに高周
    波電流を供給する高周波電源とを備えた無電極放電灯に
    おいて、前記誘導コイルに対向する発光管外面に、赤外
    線透過・可視光反射膜を帯状に形成するとともに、前記
    外管の誘導コイルに対向する内面に赤外線透過・可視光
    反射膜を形成したことを特徴とする無電極放電灯。
  16. 【請求項16】 前記外管の誘導コイルに対向する外面
    に赤外線透過・可視光反射膜を形成した請求項15記載
    の無電極放電灯。
  17. 【請求項17】 前記誘導コイルの内側面に赤外線透過
    ・可視光反射膜を形成した請求項16記載の無電極放電
    灯。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014072113A (ja) * 2012-10-01 2014-04-21 Hitachi Appliances Inc 蛍光ランプ及びこの蛍光ランプを用いた点灯装置

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