JPH09223416A - 自己支持型ケーブルとその製造方法及び装置 - Google Patents

自己支持型ケーブルとその製造方法及び装置

Info

Publication number
JPH09223416A
JPH09223416A JP2802596A JP2802596A JPH09223416A JP H09223416 A JPH09223416 A JP H09223416A JP 2802596 A JP2802596 A JP 2802596A JP 2802596 A JP2802596 A JP 2802596A JP H09223416 A JPH09223416 A JP H09223416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
support wire
supporting
side sheath
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2802596A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Ikemiya
敏之 池宮
Masao Sasagawa
▲正▼男 笹川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2802596A priority Critical patent/JPH09223416A/ja
Publication of JPH09223416A publication Critical patent/JPH09223416A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)
  • Manufacturing Of Electric Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持線を張ってケーブルを架設する際に、ケ
ーブル本体に張力が作用して伸びが発生するのを避け
る。 【解決手段】 ケーブルコア10及び本体側シース14
からなるケーブル本体と、支持線12とを並行させると
ともに、両者をケーブル軸方向に間欠的に連結し、か
つ、各連結個所同士の間の非連結領域における上記ケー
ブル本体の長さ寸法を上記支持線12の長さ寸法よりも
大きくしてケーブル本体に弛みを与えた自己支持型ケー
ブル。また、この自己支持型ケーブルを製造するための
製造方法及び装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブル本体にこ
れと並行する支持線が連結された自己支持型ケーブル
と、その製造方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自己支持型ケーブルとしては、図
12及び13に示されるようなものが一般に知られてい
る。同図において、ケーブルコア90が合成樹脂からな
る本体側シース94によって覆われ、両者によりケーブ
ル本体が構成されている。さらに、このケーブル本体と
平行に抗高張力線等からなる支持線92が配され、この
支持線92が支持線側シース96によって覆われてお
り、この支持線側シース96と上記本体側シース94と
が軸方向に連続する連結部97を介して一体に連結され
ている(すなわち一体成形されている)。
【0003】この自己支持型ケーブルの製造方法及び製
造装置の一例を図14に基づいて説明する。同図におい
て、ケーブルコア供給装置100のドラムからケーブル
コア90が引き出されるとともに、支持線供給装置10
2のドラムから支持線92が引き出され、両者が共通の
押出し成形装置104に導入される。この押出し成形装
置104により、上記ケーブルコア90及び支持線92
の周囲に上記本体側シース94、支持線側シース96、
及び連結部97が一体に押出し成形される。その後、ケ
ーブル全体が水槽106で冷却され、引出機108を通
じてケーブル巻取り装置110のドラム112に巻取ら
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の自己支持型ケー
ブルは、その支持線92が張られた状態で架設される
が、この支持線92の全長とケーブルコア90の全長と
がほぼ等しいため、上記架設の際に上記支持線92に張
力が加えられて支持線が伸びると、この伸びと同じ分だ
けケーブルコア90も強制的に伸ばされ、その内部の絶
縁電線等に歪みが発生する不都合がある。また、このよ
うにして各絶縁電線に張力が与えられていると、これら
絶縁電線群の引出しが困難になる不都合もある。
【0005】なお、特開平6−119837号公報に
は、ケーブル本体と支持線とを軸方向に間欠的に接続す
ることにより、風によって発生するケーブル揚力を抑制
するようにしたものが示されているが、この自己支持型
ケーブルにおいても、ケーブル本体と支持線とは双方と
も略直線状に保たれた状態で相互連結されていて、ケー
ブル本体の長さと支持線の長さとはほぼ同等であるた
め、支持線92の伸びとほぼ同等の伸びがケーブル本体
に発生することに変わりはない。
【0006】本発明は、このような事情に鑑み、架設の
際にケーブル本体に張力が作用して伸びが発生するのを
防止もしくは効果的に抑制できる自己支持型ケーブルと
その製造方法及び装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、上記ケーブル本体をケーブル
コアとこのケーブルコアを覆う熱可塑性樹脂製の本体側
シースとで構成し、上記支持線を熱可塑性樹脂製の支持
線側シースで覆うとともに、両シース同士を軸方向に間
欠的に一体に連結し、かつ、各連結個所同士の間の非連
結領域における上記ケーブル本体の長さ寸法を上記支持
線の長さ寸法よりも大きくしてケーブル本体に弛みを与
えたものである。
【0008】なお、上記支持線側シースには、ケーブル
本体の自重による下向きの荷重が作用するため、この荷
重による支持線側シースの変形を抑制するには、両シー
ス間に、両者を一体に連結する連結部を介在させ、この
連結部の変形によって上記荷重を吸収するのがよい。こ
の場合、上記連結部は、ケーブル軸方向に連続して形成
してもよいし、間欠的に形成してもよい。後者のケーブ
ルでは、前者のケーブルよりも連結部の材料費が少なく
なる。
【0009】上記のケーブルによれば、その架設の際に
支持線に張力が加えられて支持線が伸びても、この伸び
はケーブル本体側でその弛みにより吸収される。従っ
て、上記支持線の伸びに伴いケーブル本体に伸び及び張
力が発生することが防がれ、もしくは効果的に抑制され
る。しかも、両シースは熱可塑性樹脂によって容易に一
体成形できる。
【0010】例えば,ケーブルコアの周囲にケーブル側
シースを成形してケーブル本体を製造する一方で支持線
の周囲に支持線側シースを成形し、これら支持線及び支
持線側シースをほぼ直線状に維持する傍らで上記ケーブ
ル本体を間欠的に曲げ変形させることによりその本体側
シースを上記支持線側シース側に間欠的に接触させ、そ
の接触部分同士を熱融着させることにより、上記自己支
持型ケーブルを簡単に製造することができる。
【0011】特に、上記のような連結部をもった自己支
持型ケーブルを製造するには、本体側シース、支持線側
シースの少なくとも一方のシースの表面に軸方向に連続
する連結部を一体成形しておき、支持線及び支持線側シ
ースをほぼ直線状に維持する傍らで上記ケーブル本体を
間欠的に曲げ変形させることにより上記連結部と他方の
シースとを間欠的に接触させ、その接触部分同士を熱融
着させるようにしてもよいし、本体側シース、支持線側
シースの少なくとも一方のシースの表面に軸方向に間欠
的に配される連結部を一体成形しておき、支持線及び支
持線側シースをほぼ直線状に維持する傍らで上記ケーブ
ル本体において上記連結部の成形個所に対応する個所を
曲げ変形させることにより各連結部と他方のシースとを
接触させ、その接触部分同士を熱融着させるようにして
もよい。
【0012】いずれの方法においても、上記本体側シー
ス及び支持線側シースを同一の押出し成形装置内で同時
にかつ相互独立して成形し、その後に両シース同士を間
欠的に連結することが可能である。この方法を採用すれ
ば、上記本体側シース及び支持線側シースをそれぞれ別
の押出し成形装置で個別に成形する場合に比べ、設備コ
ストが低くなり、また効率の高い製造が可能になる。
【0013】上記自己支持型ケーブルを製造する装置と
しては、上記支持線及び支持線側シースを略直線状に案
内する支持線案内手段と、ケーブル軸方向に間欠的に配
され、上記支持線と並行するケーブル本体を上記支持線
側ケーブルから離間する位置に保持する複数の離間保持
手段と、これら離間保持手段同士の間の位置に配され、
ケーブル本体を支持線側に押付けてその本体側シースを
支持線側シース側に間欠的に接触させる押圧接触手段
と、この接触部分を加熱して互いに熱融着させる加熱手
段とを備えたものが、好適である。この装置によれば、
上記支持線案内手段によって支持線及び支持線側シース
が略直線状に案内される傍ら、ケーブル本体が互いに離
間する複数の個所において上記支持線及び支持線側シー
スから離れた位置に保持され、その間の位置において上
記押圧接触手段によりケーブル本体が支持線側ケースへ
押付けられてこれと接触し、その接触個所が加熱手段で
加熱されて熱融着することにより、自己支持型ケーブル
が製造される。
【0014】上記離間保持手段及び押圧接触手段として
は、上記ケーブル本体及び支持線に沿って配され、これ
らの進行速度と同等の速度で駆動されるベルトと、この
ベルトにケーブル軸方向に沿って間欠的に配設され、そ
の配設位置が上記ケーブル本体と接触してこのケーブル
本体を上記支持線側ケーブルから離間する位置に保持す
る位置に設定された複数の離間保持部材と、上記ベルト
において上記離間保持部材同士の間の位置に設けられ、
上記ケーブル本体を支持線側に押付けてその本体側シー
スを支持線側シース側に間欠的に接触させる押圧位置と
この押圧位置よりも上記支持線から離れた待避位置との
間で移動可能に構成された押圧接触部材と、上記押圧接
触部材をこの押圧接触部材が上記ケーブル本体と遭遇す
る特定領域で上記押圧位置に位置させる作動手段とを備
えたものが好適である。
【0015】この装置によれば、ケーブル本体及び支持
線を進行させながら、その進行速度と同速度でベルトを
駆動することにより、自動的に本体側シースと支持線側
シースとを間欠的に連結できる。
【0016】上記作動手段としては、上記ケーブル本体
の近傍に固定され、上記ベルトの進行に伴って上記押圧
接触部材を上記待避位置から押圧位置へ案内する案内形
状をもつ押圧案内部材を備えたものが好適である。この
装置では、ベルトの駆動力を利用して押圧接触部材を待
避位置から押圧位置へ作動させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
〜図6に基づいて説明する。
【0018】図1及び図2(a)(b)に示す自己支持
型ケーブルは、ケーブルコア10を備え、このケーブル
コア10の周囲にこれを覆う合成樹脂製の本体側シース
14が成形されており、これらケーブルコア10と本体
側シース14とによりケーブル本体が構成されている。
さらに、このケーブル本体と並行して支持線12が配さ
れ、この支持線12の周囲にこれを覆う合成樹脂製の支
持線側シース16が成形されており、この支持線側シー
ス16の下面に軸方向に連続する連結部17が形成され
ている。
【0019】そして、このケーブルの特徴として、ケー
ブル本体が多数の個所で間欠的に曲げ変形しており、こ
の曲げ変形によって上記本体側シース14が連結部17
に接触している部分のみが、熱融着によって相互連結さ
れている。すなわち、このケーブルでは、本体側シース
14と支持線側シース16とがケーブル軸方向に間欠的
に連結され、非連結領域ではケーブル本体が支持線12
及び支持線側シース16よりも長くなっており、その差
分だけケーブル本体が弛んだ状態となっている。
【0020】このような自己支持型ケーブルによれば、
その架設時、支持線12が引張られてこの支持線12及
び支持線側シース16が伸びても、この伸びはケーブル
本体においてその弛みにより吸収される。従って、この
弛み分だけケーブル本体側の張力や伸びの発生が抑制さ
れ、当該弛みが大きい場合には上記張力や伸びの発生が
完全に防止される。
【0021】なお、上記ケーブルの弛み度合いは、連結
個所のピッチと、非連結領域での本体側シース14と支
持線側シース16とのすき間18の上下寸法とによって
自由に設定できる。例えば、本体側シース14と支持線
側シース16とを1m間隔で連結する場合、ケーブル本
体を支持線12よりも0.2%分長くするには、上記す
き間18の上下寸法を30cm以上確保すれば十分であ
る。
【0022】次に、この自己支持型ケーブルの製造方法
及び装置を、図3〜図6に基づいて説明する。
【0023】図3は、ケーブル製造装置の全体構成を示
したものである。この図において、ケーブルコア供給装
置20のドラムからケーブルコア10が引き出されると
ともに、支持線供給装置22のドラムから支持線12が
引き出され、両者が共通の押出し成形装置24に通され
る。この押出し成形装置24にて、上記ケーブルコア1
0の周囲に、熱可塑性樹脂(例えばポリエチレンやポリ
塩化ビニル)からなる本体側シース14がこれに沿う連
結部17を含めて一体に押出し成形されると同時に、支
持線12の周囲に上記と同様の熱可塑性樹脂からなる支
持線側シース16が押出し成形され、両者は共通の水槽
26で冷却される。
【0024】なお、ここまでの工程では、図2(c)に
示すようにケーブルコア10及び本体側シース14と、
支持線12及び支持線側シース16とが相互独立してい
るため、それぞれ専用の引取り機27,28で個別に引
取られる。そして、その下流側のシース連結装置30で
両シース14,16同士の連結工程が行われる。
【0025】このシース連結装置30の具体的な構造
を、図4〜図6に示す。この装置は、左右一対のベルト
32L,32Rを備えている。各ベルト32L,32R
は、前後一対のローラ29同士の間に掛け渡された状態
で、本体側シース14及び支持線側シース16を両側か
ら挟む位置に配設されており、上記ローラ29の回転駆
動により、ケーブル引出し速度(進行速度)と等しい速
度で駆動されるようになっている。
【0026】左側のベルト32Lの外側面上には、その
長さ方向に等間隔で複数の挾持ブロック33A,33B
が交互に並設されている。同様に、右側ベルト32Rの
外側面上には、その長さ方向に等間隔で上記挾持ブロッ
ク33A,33Bと同形状の挾持ブロック33が並設さ
れており、これら挾持ブロック33A,33Bと挾持ブ
ロック33とでケーブル本体が左右から挟み込まれるよ
うに、両ベルト32L,32Rの配設位置が設定されて
いる。
【0027】各挾持ブロック33A,33Bは上下に延
び、その上部には支持線案内部材34がベルト外側に突
出する状態で固定されている。これらの支持線案内部材
34の高さ位置は、当該支持線案内部材34が、上記支
持線側シース16の上面に当接してこの支持線側シース
16及び支持線12を略直線状に案内する位置に、設定
されている。
【0028】一方、各挾持ブロック33Aの上下方向中
間部には、上記支持線案内部材34と同様、ベルト外側
に突出する状態で離間保持部材35Aが固定されてい
る。これらの離間保持部材35Aの高さ位置は、当該離
間保持部材35Aが、上記支持線側シース16と上下に
離間した高さ位置で搬入されるケーブル本体の本体側シ
ース14上面に当接して当該高さ位置(すなわち支持線
側シース16から離間した位置)にケーブル本体を保持
するような位置に、設定されている。
【0029】これに対し、各挾持ブロック33Bの下部
には、上下方向にスライド可能に(すなわち昇降可能)
に押圧接触部材35Bが取付けられている。これら押圧
接触部材35Bの上限位置は、当該押圧接触部材35B
が各離間保持部材35A同士の間でケーブル本体を押し
上げてその本体側シース14の上面を支持線シース16
側の連結部17の下面に接触させる位置(押圧位置)に
設定され、下限位置は、押圧接触部材35Bの上面が本
体側シース14の下面から下方へ完全に離間する位置に
設定されている。
【0030】各押圧接触部材35Bの下面には、ブラケ
ット36を介してコロ37が回転可能に取付けられてい
る。一方、このシース連結装置30に搬入されるケーブ
ル本体の直下方となる位置には、そのケーブル軸方向に
沿って延びる押圧案内部材38が配設されている。この
押圧案内部材38は、適当な高さ位置から上方に立ち上
がる押圧案内部38aと、この立上り部38aの最上位
置で水平に延びる接触保持部38bと、この接触保持部
38bから下方に傾斜する逃がし部38cとを順に有し
ている。そして、ベルト32Lとともに搬送される押圧
接触部材35Bのコロ37が上記押圧案内部38a上を
転動することにより、この押圧接触部材35Bが待避位
置から押圧位置に案内され(すなわち上昇し)、コロ3
7が上記接触保持部38b上を転動する領域で押圧接触
部材35Bが上記押圧位置に保持され、コロ37が上記
逃がし部38cを転げ落ちることにより押圧接触部材3
5Bが押圧位置から待避位置へ待避する(すなわち下降
する)ように、押圧案内部材38の形状が設定されてい
る。
【0031】さらに、このシース連結装置30の適所に
は、ケーブル進行方向に延びるヒータ31(加熱手段;
図3参照)が設けられている。このヒータ31は、上記
本体側シース14と連結部17の下面との接触部分を加
熱し、当該部分を熱融着させる役割を担う。
【0032】このシース連結装置30によれば、その内
部でケーブル本体及び支持線12を軸方向に進行させな
がら、その進行方向と同方向に、また進行速度と同速度
でベルト32L,32Rを駆動することにより、ケーブ
ル本体を間欠的に押し上げて曲げ変形させることがで
き、その押し上げ部分でのみ本体側シース14と連結部
17とを接触させることができる。そして、この接触部
分をヒータ31で加熱して熱融着することにより、上記
本体側シース14と連結部17とをケーブル軸方向に間
欠的に一体連結することができる。
【0033】このようにして両シース14,16が相互
連結されたケーブルは、共通の引取り機40で引き取ら
れ、ケーブル巻取り装置50のドラム52に巻取られ
る。
【0034】次に、第2の実施の形態を図7〜図11に
基づいて説明する。
【0035】前記図1及び図2(a)(b)に示したケ
ーブルでは、支持線側シース16の下面に連続的に連結
部17が成形され、この連結部17に本体側シース14
が間欠的に連結されているが、図7及び図8に示すケー
ブルでは、連結部17´そのものがケーブル軸方向に間
欠的に配され、各連結部17´を媒介として本体側シー
ス14と支持線側シース16とが一体に連結されてお
り、各連結部17´同士の間にすき間18が確保されて
いる。従って、前記図1及び図2(a)(b)に示した
ケーブルの連結部17に比べ、連結部17´の成形に必
要な材料費が少なくなっている。
【0036】このような自己支持型ケーブルを製造する
には、例えば図9に示すように支持線側シース16の下
面に間欠的に連結部17´を突設しておき、前記図4〜
図6に示したシース連結装置30と同様の装置で上記連
結部17´の下面と本体側シース14とを接触させ、各
接触個所を加熱して熱融着すればよい。
【0037】ここで、図9に示すような連結部17´付
の支持線側シース16を成形するには、例えば図10及
び図11に示すような押出し成形装置を用いればよい。
【0038】この装置は、クロスヘッド60と、その出
口に固定されたダイス70とを備えている。クロスヘッ
ド60内には筒状のポイント62が設けられ、その周囲
に樹脂供給通路64が形成されており、上記ポイント6
2を通じて引出された支持線12の周囲に上記樹脂供給
通路64を通じて溶融樹脂が供給されるようになってい
る。ダイス70は、上記樹脂供給通路64と同等の径か
ら出口に向かって次第に縮径する縮径通路71と、この
縮径通路71と連続する一定径の出口通路72とを備
え、この出口通路72の内径は支持線側シース16の目
標外径寸法と等しく設定されている。
【0039】さらに、上記出口通路72の下方には、ダ
イス半径方向に延びる溝73が形成され、この溝73内
にスライダ74が上下方向にスライド可能に嵌入されて
いる。このスライダ74は、上向きに固定された流体圧
シリンダ76の伸縮ロッド77の上端に固定され、この
流体圧シリンダ76の伸縮によってスライド駆動される
ようになっている。
【0040】この装置によれば、スライダ74を上端位
置すなわち溝73を埋める位置に保持しながら、通常の
押出し成形装置と同様に支持線12の周囲に支持線側シ
ース16を押出し成形しつつ、適当な周期で適当な時間
だけスライダ74を下降させることにより、この下降時
間に対応する長さ寸法をもち、かつ溝73の幅寸法と同
等の幅寸法をもつ連結部17´を上記支持線側シース1
6と一体に成形することができる。
【0041】なお、本発明の実施形態は以上のものに限
定されず、その他次のような形態をとることも可能であ
る。
【0042】(1) 上記各実施形態では、予め支持線側シ
ース16に連結部17,17´を一体成形しておき、こ
れに本体側シース14を熱融着するようにしているが、
逆に本体側シース14に連結部17もしくは17´を成
形しておき、これに本体側シース14を熱融着するよう
にしても良いし、両シース14,16に連結部を成形
し、これら連結部同士を熱融着するようにしてもよい。
【0043】(2) 本発明において、ケーブル本体と支持
線とを連結する手段は上記のようなシース同士の熱融着
に限られず、例えば連結具を用いて連結してもよい。た
だし、前記のように熱可塑性樹脂製のシース同士を熱融
着させるようにすれば、成形が容易であり、また連結具
を不要にして部品点数を削減できる利点がある。
【0044】(3) 図4〜図6に示したシース連結装置3
0において、押圧接触部材35Bをシリンダ等を用いて
昇降駆動するようにしても、本発明の自己支持型ケーブ
ルの製造が可能である。ただし、この場合には特別な駆
動装置及びその制御装置が必要であるのに対し、図5及
び図6に示されるような押圧案内部材38を用いれば、
特別な駆動源を用いることなく、ベルト32Lの駆動力
を利用して、しかも適当な時期に自動的に押圧接触部材
35Bを押圧位置へ作動させることができる利点があ
る。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明は、ケーブル本体と
その支持線とが互いに並行した状態で連結される自己支
持型ケーブルにおいて、上記ケーブル本体をケーブルコ
アとこのケーブルコアを覆う熱可塑性樹脂製の本体側シ
ースとで構成し、上記支持線を熱可塑性樹脂製の支持線
側シースで覆うとともに、両シース同士を軸方向に間欠
的に一体に連結し、かつ、各連結個所同士の間の非連結
領域における上記ケーブル本体の長さ寸法を上記支持線
の長さ寸法よりも大きくしてケーブル本体に弛みを与え
たものであるので、架設の際にケーブル本体に張力が作
用して伸びが発生するのを防止でき、もしくは効果的に
抑制することができる。従って、上記張力及び伸びに起
因して絶縁電線に歪みが発生したり、絶縁電線群の引出
しが困難になったりする不都合を未然に回避できる効果
がある。
【0046】しかも、ケーブル本体と支持線とを特別な
連結具を用いずに連結することも可能であり、部品点数
を削減できる利点がある。
【0047】また、上記支持線側シースとの本体側シー
スとの間に連結部を介設することにより、ケーブル本体
の自重によって支持線側シースが変形するのを抑制でき
る効果が得られる。さらに、この連結部をケーブル軸方
向に間欠的に配したものによれば、当該連結部を同方向
に連続成形するものよりも連結部に必要な材料費を少な
くできる効果が得られる。
【0048】また、上記本体側シース及び支持線側シー
スを熱可塑性樹脂で構成しているので、ケーブルコアの
周囲にケーブル側シースを成形してケーブル本体を製造
する一方で支持線の周囲に支持線側シースを成形し、こ
れら支持線及び支持線側シースをほぼ直線状に維持する
傍らで上記ケーブル本体を間欠的に曲げ変形させること
によりその本体側シースを上記支持線側シース側に間欠
的に接触させ、その接触部分同士を熱融着させる方法に
より、上記自己支持型ケーブルを簡単な工程で効率良く
製造することができる。
【0049】さらに、この方法において、上記本体側シ
ース及び支持線側シースを同一の押出し成形装置内で同
時にかつ相互独立して成形し、その後に両シース同士を
間欠的に連結する様にすれば、本体側シース及び支持線
側シースをそれぞれ別の押出し成形装置で個別に成形す
る場合に比べ、設備コストを下げ、かつ効率の高い製造
ができる効果が得られる。
【0050】また、上記支持線及び支持線側シースを略
直線状に案内する支持線案内手段と、ケーブル軸方向に
間欠的に配され、上記支持線と並行するケーブル本体を
上記支持線側ケーブルから離間する位置に保持する複数
の離間保持手段と、これら離間保持手段同士の間の位置
に配され、ケーブル本体を支持線側に押付けてその本体
側シースを支持線側シース側に間欠的に接触させる押圧
接触手段と、この接触部分を加熱して互いに熱融着させ
る加熱手段とを備えた製造装置によれば、本体側シース
と支持線側シースとが間欠的に連結され、かつケーブル
本体が支持線よりも長くて弛みを有する自己支持型ケー
ブルを自動的に製造することができる。
【0051】ここで、上記離間保持手段及び押圧接触手
段として、上記ケーブル本体及び支持線に沿って配さ
れ、これらの進行速度と同等の速度で駆動されるベルト
と、このベルトにケーブル軸方向に沿って間欠的に配設
され、その配設位置が上記ケーブル本体と接触してこの
ケーブル本体を上記支持線側ケーブルから離間する位置
に保持する位置に設定された複数の離間保持部材と、上
記ベルトにおいて上記離間保持部材同士の間の位置に設
けられ、上記ケーブル本体を支持線側に押付けてその本
体側シースを支持線側シース側に間欠的に接触させる押
圧位置とこの押圧位置よりも上記支持線から離れた待避
位置との間で移動可能に構成された押圧接触部材と、上
記押圧接触部材をこの押圧接触部材が上記ケーブル本体
と遭遇する特定領域で上記押圧位置に位置させる作動手
段とを備えたものによれば、ケーブル本体及び支持線を
進行させながら、効率良く本体側シースと支持線側シー
スとの間欠連結を行うことができる。
【0052】さらに、上記作動手段として、上記ケーブ
ル本体の近傍に固定され、上記ベルトの進行に伴って上
記押圧接触部材を上記待避位置から押圧位置へ案内する
案内形状をもつ押圧案内部材を備えたものによれば、特
別な駆動装置及びその制御装置を用いることなく、上記
押圧接触部材を適当なタイミングで自動的に待避位置か
ら押圧位置へ作動させることができる、設備コストを大
幅に低減できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における自己支持型
ケーブルの側面図である。
【図2】(a)は図1のA−A線断面図、(b)は図1
のB−B線断面図、(c)は図3のC−C線断面図であ
る。
【図3】上記自己支持型ケーブルを製造するための製造
装置の全体構成図である。
【図4】上記製造装置に設けられたシース連結装置の平
面図である。
【図5】図4のD−D線矢視図である。
【図6】図5のE−E線断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における自己支持型
ケーブルの側面図である。
【図8】図7のF−F線断面図である。
【図9】上記自己支持型ケーブルを製造する際に予め成
形される支持線側シース及び連結部を示す斜視図であ
る。
【図10】上記支持線側シース及び連結部を一体成形す
るための押出し成形装置の一例を示す断面図であって図
11のG−G線断面図である。
【図11】上記押出し成形装置の一部断面正面図であ
る。
【図12】従来の自己支持型ケーブルの一例を示す側面
図である。
【図13】図12のZ−Z線断面図である。
【図14】上記自己支持型ケーブルの製造装置の一例を
示す全体構成図である。
【符号の説明】
10 ケーブルコア 12 支持線 14 本体側シース 16 支持線側シース 17 ケーブル軸方向に連続する連結部 17´ ケーブル軸方向に間欠的に配された連結部 18 すき間 24 押出し成形装置 30 シース連結装置 31 ヒータ(加熱手段) 32L ベルト 34 支持線案内部材 35A 離間保持部材 35B 押圧接触部材 38 押圧案内部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブル本体とその支持線とが互いに並
    行した状態で連結される自己支持型ケーブルにおいて、
    上記ケーブル本体をケーブルコアとこのケーブルコアを
    覆う熱可塑性樹脂製の本体側シースとで構成し、上記支
    持線を熱可塑性樹脂製の支持線側シースで覆うととも
    に、両シース同士を軸方向に間欠的に一体に連結し、か
    つ、各連結個所同士の間の非連結領域における上記ケー
    ブル本体の長さ寸法を上記支持線の長さ寸法よりも大き
    くしてケーブル本体に弛みを与えたことを特徴とする自
    己支持型ケーブル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自己支持型ケーブルにお
    いて、上記本体側シースと支持線側シースとを一体に連
    結する連結部をケーブル軸方向に連続して形成したこと
    を特徴とする自己支持型ケーブル。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の自己支持型ケーブルにお
    いて、上記本体側シースと支持線側シースとを一体に連
    結する連結部をケーブル軸方向に間欠的に形成したこと
    を特徴とする自己支持型ケーブル。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の自己支
    持型ケーブルを製造するための方法であって、ケーブル
    コアの周囲にケーブル側シースを成形してケーブル本体
    を製造する一方で支持線の周囲に支持線側シースを成形
    し、これら支持線及び支持線側シースをほぼ直線状に維
    持する傍らで上記ケーブル本体を間欠的に曲げ変形させ
    ることによりその本体側シースを上記支持線側シースに
    間欠的に接触させ、その接触部分同士を熱融着させるこ
    とを特徴とする自己支持型ケーブルの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の自己支持型ケーブルの製
    造方法において、本体側シース、支持線側シースの少な
    くとも一方のシースの表面に軸方向に連続する連結部を
    一体成形しておき、支持線及び支持線側シースをほぼ直
    線状に維持する傍らで上記ケーブル本体を間欠的に曲げ
    変形させることにより上記連結部と他方のシースとを間
    欠的に接触させ、その接触部分同士を熱融着させること
    を特徴とする自己支持型ケーブルの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の自己支持型ケーブルの製
    造方法において、本体側シース、支持線側シースの少な
    くとも一方のシースの表面に軸方向に間欠的に配される
    連結部を一体成形しておき、支持線及び支持線側シース
    をほぼ直線状に維持する傍らで上記ケーブル本体におい
    て上記連結部の成形個所に対応する個所を曲げ変形させ
    ることにより各連結部と他方のシースとを接触させ、そ
    の接触部分同士を熱融着させることを特徴とする自己支
    持型ケーブルの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれかに記載の自己支
    持型ケーブルの製造方法において、上記本体側シース及
    び支持線側シースを同一の押出し成形装置内で同時にか
    つ相互独立して成形し、その後に両シース同士を間欠的
    に連結することを特徴とする自己支持型ケーブルの製造
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜3のいずれかに記載の自己支
    持型ケーブルを製造するための装置であって、上記支持
    線及び支持線側シースを略直線状に案内する支持線案内
    手段と、ケーブル軸方向に間欠的に配され、上記支持線
    と並行するケーブル本体を上記支持線側ケーブルから離
    間する位置に保持する複数の離間保持手段と、これら離
    間保持手段同士の間の位置に配され、ケーブル本体を支
    持線側に押付けてその本体側シースを支持線側シース側
    に間欠的に接触させる押圧接触手段と、この接触部分を
    加熱して互いに熱融着させる加熱手段とを備えたことを
    特徴とする自己支持型ケーブルの製造装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の自己支持型ケーブルの製
    造装置において、上記離間保持手段及び押圧接触手段と
    して、上記ケーブル本体及び支持線に沿って配され、こ
    れらの進行速度と同等の速度で駆動されるベルトと、こ
    のベルトにケーブル軸方向に沿って間欠的に配設され、
    その配設位置が上記ケーブル本体と接触してこのケーブ
    ル本体を上記支持線側ケーブルから離間する位置に保持
    する位置に設定された複数の離間保持部材と、上記ベル
    トにおいて上記離間保持部材同士の間の位置に設けら
    れ、上記ケーブル本体を支持線側に押付けてその本体側
    シースを支持線側シース側に間欠的に接触させる押圧位
    置とこの押圧位置よりも上記支持線から離れた待避位置
    との間で移動可能に構成された押圧接触部材と、上記押
    圧接触部材をこの押圧接触部材が上記ケーブル本体と遭
    遇する特定領域で上記押圧位置に位置させる作動手段と
    を備えたことを特徴とする自己支持型ケーブルの製造装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の自己支持型ケーブルの
    製造装置において、上記作動手段として、上記ケーブル
    本体の近傍に固定され、上記ベルトの進行に伴って上記
    押圧接触部材を上記待避位置から押圧位置へ案内する案
    内形状をもつ押圧案内部材を備えたことを特徴とする自
    己支持型ケーブルの製造装置。
JP2802596A 1996-02-15 1996-02-15 自己支持型ケーブルとその製造方法及び装置 Abandoned JPH09223416A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2802596A JPH09223416A (ja) 1996-02-15 1996-02-15 自己支持型ケーブルとその製造方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2802596A JPH09223416A (ja) 1996-02-15 1996-02-15 自己支持型ケーブルとその製造方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09223416A true JPH09223416A (ja) 1997-08-26

Family

ID=12237216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2802596A Abandoned JPH09223416A (ja) 1996-02-15 1996-02-15 自己支持型ケーブルとその製造方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09223416A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101368599B1 (ko) 스풀권취조립체, 복합스트립권취장치, 및 복합스트립의 권취방법
CN100484739C (zh) 移动栏杆的制造方法
CA2524618C (en) Automatic machine for producing corrugated sheet­like elements, particularly for packaging, thermal insulation, soundproofing, and the like
JPH09223416A (ja) 自己支持型ケーブルとその製造方法及び装置
KR100260051B1 (ko) 개선된 다양한 벽 두께를 지니는 나선형으로 감긴 체결-봉합 관 성형기
ITTO20070180A1 (it) Apparecchio per la formazione di un pneumatico mediante l'utilizzo di una base rotante
JPS62299810A (ja) 信号伝送用オプチカルフアイバケ−ブル、その製造方法及び製造装置
RU2280809C2 (ru) Способ и устройство для производства изоляционных труб
JP2899473B2 (ja) 多層出発材料からの中空異形材製造方法
JP2000136488A (ja) コードの供給方法とゴム被覆設備
CN110415890B (zh) 耐火电缆的制造方法
CN116408362A (zh) 一种铝塑集束管的生产装置及生产工艺
JPS6044131B2 (ja) スライドフアスナ−エレメントの製造方法並びに装置
JP5033111B2 (ja) 押出成形品の寸法調整治具、およびこれを用いた押出成形品の製造方法
US7143622B2 (en) Extruded composite profile and method for separately winding two individual simultaneously extruded tubes with the aid of a winding device
JP7454084B2 (ja) 通電ベルトの製造方法
JP4398296B2 (ja) 無端歯付ベルトの製造方法
GB2096264A (en) Method and apparatus for continuous vulcanisation
JPH0757536B2 (ja) 合成樹脂管の製造装置
JP2789213B2 (ja) 合成樹脂管の製造方法
KR20170123754A (ko) 합성수지 관의 제조장치
JP2005111826A (ja) 押出成形装置およびそれを用いたゴム材料の押出し成形方法
JPS6328010B2 (ja)
SU1658218A1 (ru) Способ изготовлени электрического кабел с металлическим экраном
JPH01141034A (ja) 歯付ベルトの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031224

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20040115