JPH09223239A - 画像の補助的表示方法 - Google Patents

画像の補助的表示方法

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JPH09223239A
JPH09223239A JP8029575A JP2957596A JPH09223239A JP H09223239 A JPH09223239 A JP H09223239A JP 8029575 A JP8029575 A JP 8029575A JP 2957596 A JP2957596 A JP 2957596A JP H09223239 A JPH09223239 A JP H09223239A
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康彦 金子
Yoshiaki Kinoshita
義章 木下
Yoshiyasu Nakajima
吉康 中島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】版下台紙画像中に表された罫画像の分断箇所を
簡易に発見する。 【解決手段】画像原稿から読み取った罫4a(図6A)
から輪郭線55(図6B)を抽出し、その輪郭線55に
沿って、かつ輪郭線55の色(例えば、黒色)とは異な
る色(例えば、赤色)で、ディスプレイ上に表示された
罫4a上の輪郭線55をトレース表示する(図6D)。
そのトレース表示を観測中に、不自然な動き(例えば、
罫がつながっていると思える箇所で、トレース表示が逆
方向に進行を開始するような動き)を認識したとき(図
6E参照)、その点近傍に罫4aに分断が発生している
ことが高いと認識できる。輪郭線55上を不自然な動き
なくトレース表示が一周したときには、分断がないもの
と推定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンピュータに
画像として入力された画像上の罫(枠、格子型に描いた
線、罫線等も含む)や線画等に意図に反して存在する分
断箇所を発見するために適用して好適な画像の補助的表
示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、画像入力装置とこの画像入力装置
に接続されて所定の処理を行うコンピュータ(電子計算
機)とこのコンピュータに接続される画像出力装置とか
ら構成される画像処理システムが種々の分野に応用され
ている。
【0003】例えば、コンピュータに画像記録用の磁気
ディスク、画像表示処理用のカラーモニタおよび原稿画
像の入力と分解版出力のためのスキャナを接続した構成
の電子集版装置もその一つの応用分野である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
電子集版装置では、版下台紙が用いられ、図8に示すよ
うに、この版下台紙1には、文字2とともに、写真版の
入る位置、ベタ刷りの境界線などを示すために上質紙等
の台紙3に書き込まれた仮の罫線である、いわゆるあた
り罫(単に、罫ともいう。)4が書き込まれている。な
お、あたり罫4は、後の電子集版段階で見当として用い
られた後削除され、印刷の際には現れない。また、版下
台紙1には、印刷にも現れる、いわゆるいき罫(単に、
罫ともいう。)5も描かれている。
【0005】版下台紙1上の画像はスキャナで読み取ら
れ、版下台紙画像として20インチ程度のディスプレイ
の画面上に表示される。オペレータは、この画面上の版
下台紙画像上に、指示書に基づいて、所望のカラー写真
の貼り込みや、所定の色の網%、所定の色でべた塗り等
の処理を行うが、罫4、5に、意図に反する箇所での分
断がある場合には、写真の貼り込み範囲やべた刷りの範
囲を特定することが不可能になるという問題があった。
【0006】例えば、罫4に図9に示すような分断箇所
6があった場合、その罫4で囲まれた領域に所定の色で
べた塗り処理を行おうとした場合、この罫4で囲まれた
領域ばかりでなく、版下台紙画像上の全ての領域がその
色で塗られてしまうという問題が発生する。
【0007】実際上、分断箇所6の長さは、版下台紙1
上で、例えば、20μm〜40μm程度の大きさである
場合が通常であり、版下台紙1上で、または、これを
1:1で表示する画面上の版下台紙画像上で、目視によ
り、その分断箇所6を発見することはほとんど不可能で
ある。
【0008】しかも、分断箇所6は、たとえ、版下台紙
1上で真の分断箇所がない場合であっても、罫4、5に
かすれている箇所があったり、インキが全体として薄か
ったり、罫4、5上にごみや塵が付着していたり、版下
台紙1が浮いていたりしていた場合には、そのような版
下台紙1をスキャナで読み込む際、スキャナの閾値との
関連等により読み込んだ版下台紙画像上で発生すること
も多々ある。
【0009】このような意図に反する、肉眼では、ほと
んど不可能な分断箇所6を発見するための画像処理方法
として、例えば、細線化処理を利用する方法が提案され
ている。この細線化処理方法は、罫4、5の中心線部分
のビット1の1ビット分の連続しているデータのみを選
択して骨格線を抽出する処理であり、その骨格線の連続
性を判定して分断箇所を推定する方法である。
【0010】しかしながら、この細線化処理を利用する
画像処理方法は、画面上の全ての画素をスキャンする必
要があり、演算に膨大な時間がかかる上、推定された罫
の分断箇所が必ずしも正確でない場合があるという欠点
があった。
【0011】したがって、結局のところ、分断箇所を正
確に発見するためには、画像処理システムの図形拡大表
示機能等を用いてオペレータが目視により行う作業が必
須となるが、この作業も相当に時間がかかるという問題
がある。
【0012】この発明はこのような課題を考慮してなさ
れたものであり、罫等の画像の分断箇所を簡易に発見す
ることを可能とする画像の補助的表示方法を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、コンピュー
タ処理により行う画像の補助的表示方法において、画像
入力装置により画像原稿から読み取った少なくとも線画
を含む画像をディスプレイ上に表示する過程と、表示さ
れた画像の輪郭線を抽出する過程と、前記ディスプレイ
上に表示された画像上を、抽出した輪郭線に沿って、か
つ前記輪郭線の色とは異なる色でトレース表示する過程
とを有することを特徴とする。
【0014】この発明によれば、原稿画像から読み取っ
た画像から輪郭線を抽出し、抽出した輪郭線に沿って、
かつ前記輪郭線の色とは異なる色で、ディスプレイ上に
表示された画像上の輪郭線をトレース表示(追跡表示)
するようにしている。
【0015】このため、オペレータがそのトレース表示
を観測することで、例えば、トレース表示に不自然な動
き(例えば、罫がつながっていると思える箇所で、トレ
ース表示が逆方向に進行(逆進という。)を開始するよ
うな動き)を認識したとき、その点に罫の分断が発生し
ていることが高いと認識することができる。したがっ
て、輪郭線上を不自然な動きなくトレース表示が一周し
たときには、分断がないものと推定できる。
【0016】この場合、トレース表示の速度を、トレー
ス表示の先頭部が目視できる速度とし、かつトレース表
示の先頭部をトレース表示の前記の色とは異なる色とす
ることにより、現時点におけるトレース位置を容易かつ
明確に認識することができる。
【0017】また、前記輪郭線に沿ってトレース表示す
る過程では、輪郭線が分断されている箇所に突き当たっ
た場合、その時点で、前記先頭部のみを先にトレース表
示された輪郭線上に沿って逆進するようにすれば、輪郭
線が分断されていることをその逆進時点で特定すること
ができる。
【0018】さらに、前記ディスプレイ中に、前記トレ
ース表示を中断させるメニューを表示させ、前記トレー
ス表示中に前記中断メニューをポインティングデバイス
により指示したとき、前記トレース表示が中断され、そ
の中断された時点までのトレース表示を保持するように
すれば、その箇所を拡大表示等することにより、一層正
確かつ容易に分断箇所を特定することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。なお、以下に参照する
図面において、上記図8、図9に示したものと対応する
ものには同一の符号を付けてその詳細な説明は省略す
る。また、繁雑さを避けるために、必要に応じて上記図
8、図9をも参照して説明する。
【0020】図1は、この発明方法が適用される一般的
な電子集版装置の概略的な構成を示している。
【0021】図1に示す電子集版装置11は、電子集版
装置本体としてのコンピュータからなるワークステーシ
ョン12を有している。
【0022】ワークステーション12には、画像出力手
段であって、比較的低画質であるが簡易に低コストの印
刷の行えるゲラ印刷(校正刷り)用のゲラプリンタ13
が接続されている。
【0023】また、ワークステーション12には、画像
入力装置として機能するカラースキャナ15と画像出力
装置として機能するフイルムプリンタ16が接続されて
いる。
【0024】カラースキャナ15は、図8に示した版下
台紙1上の画像原稿を読み取り、その版下画像を担持し
た画像データをワークステーション12に供給する。ま
た、カラースキャナ15は、他の原稿画像から、絵柄、
文字、図形等のモノクロ画像またはカラー画像を読み取
り、色分解後の画像データをワークステーション12に
供給する。これらの画像データはワークステーション1
2を構成するハードディスク(後述する)等の記憶媒体
の所定の記憶エリアに記憶される。なお、版下台紙1の
画像原稿を読み取る装置、いわゆる台紙入力機をスキャ
ナとは、別に設けてもよい。
【0025】ワークステーション12は、版下台紙画像
を画面上に表示する表示手段としての20インチ程度の
CRT等のディスプレイ35を有している。オペレータ
は、コンピュータ処理により、ディスプレイ35の表示
画面上で前記画像データに基づく画像を電子的に集版し
て、いわゆる面付けパターン等を作成する。集版後の面
付けパターンを表すデータ(面付けパターンデータ)が
ゲラプリンタ13またはフイルムプリンタ16に供給さ
れる。フイルムプリンタ16は、その面付けパターンデ
ータに対応した高画質の印刷用フイルムを出力する。
【0026】通常、この印刷用フイルムから刷版が作成
され、作成された刷版が輪転機に装着されてインキが塗
布される。そして、刷版に塗布されたインキが本紙(印
刷用紙)に転移されて印刷物が完成する。
【0027】図2は、ワークステーション12の詳細な
構成を示している。ワークステーション12は、制御手
段・処理手段(輪郭線抽出処理手段、トレース表示処理
手段、色設定手段等)・面付けパターン作成手段等とし
て機能するCPU21(中央処理装置)を有し、このC
PU21には、それぞれ記憶手段であり、システムプロ
グラム等が記憶された(読み出し専用メモリ)ROM2
2、ワーク用として使用されるRAM(ランダムアクセ
スメモリ)23、画像の補助的表示アプリケーションプ
ログラム(輪郭線抽出処理アプリケーションプログラ
ム、輪郭線のトレース表示アプリケーションプログラム
を含む。)、面付けアプリケーションプログラム、その
他面付けパターンデータ、版下台紙画像データ等の画像
データや種々のデータが記憶されるHD(ハードディス
ク)24が接続されている。
【0028】また、CPU21には、それぞれがデータ
入力手段やポインティングデバイスとして機能するマウ
ス31、キーボード32およびタブレット33等が接続
されている。さらに、CPU21には、上述した画像表
示手段としてのモニタ機能を有するCRT等のディスプ
レイ35が接続されている。
【0029】前記したゲラプリンタ13、カラースキャ
ナ15およびフイルムプリンタ16は、適宜の通信イン
タフェース36を介して接続されている。なお、ワーク
ステーション12には、図示しない編集用のワークステ
ーションをイーサネット(Ethernet)等の通信
インタフェースを用いて接続することができるように構
成されている。
【0030】次に、上述の実施の形態の動作について、
図3に示す画像の補助的表示アプリケーションプログラ
ムに係るフローチャートに基づいて詳しく説明する。な
お、特に、断らない限り、制御主体はCPU21である
が、これをその都度参照するのは繁雑になるので、必要
に応じて参照する。
【0031】まず、画像の補助的表示アプリケーション
プログラムを開いて、画像原稿である版下台紙1(図8
参照)をスキャナ15により読み取った画像(版下台紙
画像1aとする。:図4参照)をディスプレイ35上に
表示させ、表示させた版下台紙画像1a{文字の画像2
a(文字2aともいう。)と罫の画像4a、5a(それ
ぞれ、罫4a、罫5aともいう。)が含まれている}か
ら輪郭線トレース表示をさせようとする領域を指定する
(ステップS1)。なお、画像の補助的表示アプリケー
ションプログラムを開いたとき、画面中に、ダイアログ
(対話型選択)の形式またはプルダウン形式のメニュー
が自動的に表示される。
【0032】この実施の形態では、図5に示す「領域指
示」指示欄等を有するプルダウン形式のメニュー52が
表示されたものとする。そこで、プルダウン形式のメニ
ュー52から、「領域指示」指示欄をマウス31を利用
してマウスカーソル53で選択する(例えば、マウス3
1を図示しないパッド上を移動させることで、マウスカ
ーソル53をメニュー52中の「領域指示」指示欄まで
移動してマウス31を左クリックする。)。そして、マ
ウス31により、図4に示すように、例えば、一点鎖線
の長方形の枠の対角線の長さを指定することで、その大
きさを任意に設定できる領域枠62で罫4aを囲む領域
63を指示する。このようにして罫4a等、輪郭線トレ
ース表示を行おうとする任意の罫等を選択することがで
きる。
【0033】次に、メニュー52中の、「輪郭線抽出」
指示欄を選択することで、領域枠51で指示した範囲内
の画像の輪郭線の抽出処理が行われる(ステップS
2)。この輪郭線の抽出処理は、例えば、周知の3×3
のマスクを用いて8連結の形で輪郭を抽出する方法、ま
たは2×2のマスクを用いる方法等を採用することがで
きる。
【0034】3×3のマスクを用いて画像の輪郭線を抽
出する方法は、簡単に説明すれば、指定した領域63の
左上の画素から追跡開始点を探すためのラスタ走査を
し、画像を担持した最初の画素、たとえば、画像データ
がビット1(論理1)の画素を見つけた場合、その点を
罫4aの追跡開始点(追跡開始座標、トレース表示開始
点)とし、その追跡開始点に前記3×3マスクの中心画
素に合わせ、その中心画素から左回りまたは右回りにマ
スク画素の値が、0か1かを検索して、その3×3のマ
スク中で次に見つけた画像を担持した画素を選択して次
の追跡画素座標とする。次いで、この次の追跡画素座標
に3×3マスクの中心画素を合わせる。以下、同様な操
作を、3×3のマスク中の中心画素が最初に見つけた画
素位置、すなわち上記追跡開始点となるまで行うこと
で、画像の輪郭線を見つける方法である。
【0035】また、2×2のマスクを用いる方法は、原
理的には、良く知られているように、壁に左手を当てて
進んでいき、また再び元の位置へもどってきたらその通
った道が輪郭線になるという考え方に基づく方法であ
る。
【0036】輪郭線を抽出する方法は、領域枠62内の
全ての画素を走査する必要がないことから、細線化処理
に比較して、比較的に短い時間で処理を終了することが
できる。また、細線化処理では、ひげやノイズが発生し
易く、これを分断箇所と誤認するおそれが高くなり、確
実性の点においても、分断箇所を特定する処理では輪郭
抽出処理が優れている。
【0037】図6Aに、領域指示した罫4aを、分断箇
所(分断点)51および罫4aの太さ(幅)54を誇張
して描いたものを示している。
【0038】図6Bは、罫4aからステップS2の輪郭
線抽出処理により抽出した輪郭線(1画素の連なり)5
5を示している。符号56は追跡開始点(追跡開始座標
またはトレース表示開始点ともいう。)を示している。
【0039】次に、メニュー52上の「トレース表示用
設定」指示欄を選択して、トレース表示用の設定を行う
(ステップS3)。「トレース表示用設定」指示欄を選
択することで、図7に示すトレース表示用設定メニュー
61が画面上に表れる。
【0040】図7のトレース表示用設定メニュー61
中、「トレース速度」がトレース速度=2cm/se
c、「トレース表示色」がトレース表示色=赤、「トレ
ースの先頭部色」が先頭部色=緑は、それぞれ、デフォ
ルト値(アプリケーションプログラム上の初期設定値)
であり、画面上の罫4aの描画色が黒色(背景描画色が
白または明るい灰色)であるときに、目立つ色である。
なお、色は、背景色、罫の描画色に対して目立つ色であ
れば、何色でもよく、図7に示したトレース表示用設定
メニュー61中のカラーパレット(色選択手段)を利用
して所望の任意の色を選択することができる。なお、デ
フォルト値のトレース表示色=赤は、ピンク色としても
よい。また、先頭部色=緑は、みず色としてもよい。
【0041】次に、メニュー52中の「開始」指示欄を
選択することで、罫4a(図6C参照)の輪郭線55上
の追跡開始点56から、先頭部58のみが緑色である赤
色のトレース表示が、例えば、輪郭線55上に沿って右
回りで開始される(ステップS4)。
【0042】トレース表示(描画)(ステップS5)の
途中の状態を図6Dに示す。なお、図中、矢印はトレー
スの進行方向を示しており、先頭部58が緑色の輝点と
して表示され、その先頭部58から追跡開始点56まで
のトレース(軌跡、輝線)59が赤い輝線として表示さ
れる。罫4aのその他の部分は黒色であり、画面の背景
色は明るい灰色である。したがって、オペレータは、こ
のトレース表示進行中の画面から、トレース59の先頭
部58がどの地点にあるかを一目で認識することができ
る。
【0043】トレース表示中に、メニュー52中の「中
断」指示欄を選択した場合(ステップS6)、トレース
表示の描画が停止される(ステップS7)。通常、「中
断」指示欄の選択は、オペレータがトレース表示を観測
中に、緑色の先頭部58が不自然に動くのを認識したと
き、例えば、図6Eに示すように、先頭部58が輪郭線
55上を逆方向に進行したときその点の近傍で分断が発
生していることが高いと認識することができるので、
「中断」指示欄を選択する。
【0044】図6Eが「中断」指示欄を選択したときの
トレース表示が停止している状態を示している。この停
止状態で、図示しない、画面上の表示拡大ボタンを押す
ことで、先頭部58を中心に画像が拡大表示され、オペ
レータは、分断箇所51を視認して容易に特定すること
ができる。その分断箇所51を適当な色でマーキングす
ることもできる。
【0045】次に、「終了」領域が選択されることな
く、再び、「開始」領域を選択した場合、図6Eに示す
トレース表示の停止の状態から、再び、先頭部58が矢
印に示す方向に移動を開始してトレース表示の進行を開
始する。トレース59の先端部58が追跡開始点56ま
で戻ったときに、トレース表示が終了される。この場
合、輪郭線55上が全て赤色の輝線でトレース表示さ
れ、すなわち、輪郭線55は赤色で塗りつぶされた状態
とされ、かつ追跡開始点56上の先頭部58のみが緑色
の輝点で停止した状態になっている。
【0046】メニュー52中の「終了」指示欄を選択す
ることで(ステップS8)、トレース表示の描画跡が消
去されて(ステップS9)、一連の処理が完了する。
【0047】このように上述の実施の形態によれば、き
わめて簡単な操作で、容易、迅速かつ正確に罫4aまた
は罫5aに存在している通常の観測状態では見ることの
できない分断箇所51(図6A参照)等を特定すること
ができる。特定した分断箇所51は、必要に応じて修復
処理を施すことができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、原稿画像から読み取った罫等の画像から輪郭線を抽
出し、抽出した輪郭線に沿って、かつ前記輪郭線の色と
は異なる色で、ディスプレイ上に表示された画像上の輪
郭線をトレース表示するようにしている。
【0049】このため、オペレータ(ユーザ)がそのト
レース表示を観測することで、例えば、トレース表示に
不自然な動きを認識したとき、その点に罫の分断が発生
していることが高いと認識することができるという効果
が達成される。また、輪郭線上を不自然な動きなくトレ
ース表示が一周したときには、分断がないものと推定で
きる。
【0050】この場合、トレース表示の速度を、トレー
ス表示の先頭部が目視できる速度とし、かつトレース表
示の先頭部を前記輪郭線の色、前記トレース表示の色と
は異なる色とすることにより、トレース表示中の任意の
時点におけるトレースの先頭部の現在位置を容易に認識
することができる。
【0051】例えば、輪郭線の色、すなわち、画像の元
の色が黒色であるとき、トレース表示色を赤色に選択
し、先端部の色を緑色に選択すれば、オペレータは、画
像の色とトレース表示色と先端部の色とを明確に区別す
ることができる。なお、ディスプレイがモノクロディス
プレイであって、画像の元の色が黒色であるとき、トレ
ース表示色としては黒に近い灰色とし、トレースの先端
部の色は、白に近い灰色としてもよい。いわゆる輝度変
調により異なる色を表示することが可能である。
【0052】なお、画像から輪郭線を抽出する処理は、
従来技術により用いられている細線化処理に比較して、
ソフトウエア上もきわめて簡単な処理となり、したがっ
て従来技術に比較して簡易な構成で、罫等の画像の分断
箇所を容易(短時間)に発見することが可能となるとい
う効果が達成される。その上、細線化処理では、ひげや
ノイズが発生し易く、これを分断箇所と誤認するおそれ
が高くなり、確実性の点においても、分断箇所を特定す
る処理では輪郭抽出処理が優れている。
【0053】この発明方法を、例えば、電子集版装置に
おける版下台紙処理ルーチンに組み込むことで、罫の切
れ箇所検出のための作業時間が大幅に短縮化され、結果
として、集版作業の生産性の向上を図ることができると
いう派生的な効果も達成される。
【0054】また、前記輪郭線に沿ってトレースを表示
する過程では、輪郭線が分断されている箇所に突き当た
った場合、その時点で、前記先頭部のみを既にトレース
が表示された輪郭線上に沿って逆進するようにすれば、
輪郭線が分断されていることをその逆進時点の直後に特
定することができる。
【0055】さらに、前記ディスプレイ中に、前記トレ
ース表示を中断させるメニューを表示させ、前記トレー
ス表示中に前記中断メニューをポインティングデバイス
により指示したときに、前記トレース表示が中断され、
中断された時点までのトレース表示を保持するようにす
れば、その箇所を拡大表示等することにより、一層正確
に罫または線画中の分断箇所を特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態が適用された構成例を
示す線図である。
【図2】図1例中のワークステーションの詳細な構成を
含むブロック図である。
【図3】図1例の動作説明に供されるフローチャートで
ある。
【図4】版下台紙画像の例を示す線図である。
【図5】画面上のメニュー表示の説明に供される線図で
ある。
【図6】輪郭線の追跡表示の説明に供される線図であっ
て、Aは、領域選択した罫の画面表示を表す線図、B
は、領域選択した罫の輪郭線の画面表示を表す線図、C
は、トレース表示の開始画面を表す線図、Dは、トレー
ス表示中の画面を表す線図、Eは、トレースが逆進を開
始したときの画面を表す線図である。
【図7】トレース表示用設定メニュー表示の説明に供さ
れる線図である。
【図8】版下台紙の例を示す線図である。
【図9】分断箇所がある図形の説明に供される線図であ
る。
【符号の説明】
1 版下台紙 1a 版下台紙画像 2 文字 2a 文字の画像 4 罫(あたり罫) 4a、5a 罫の画
像 5 罫(いき罫) 6 分断箇所 11 電子集版装置 12 ワークステー
ション 13 ゲラプリンタ 15 カラースキャ
ナ 16 フイルムプリンタ 21 CPU 51 分断箇所 52、61 メニュ
ー 55 輪郭線 56 追跡開始点(トレース表示開始点) 58 (トレース表示の)先頭部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンピュータ処理により行う画像の補助的
    表示方法において、 画像入力装置により画像原稿から読み取った少なくとも
    線画を含む画像をディスプレイ上に表示する過程と、 表示された画像の輪郭線を抽出する過程と、 前記ディスプレイ上に表示された画像上を、抽出した輪
    郭線に沿って、かつ前記輪郭線の色とは異なる色でトレ
    ース表示する過程とを有することを特徴とする画像の補
    助的表示方法。
  2. 【請求項2】前記輪郭線に沿ってトレース表示する過程
    では、トレース表示の速度が、トレース表示の先頭部が
    目視できる速度とし、かつトレース表示の先頭部を前記
    トレース表示の色とは異なる色としたことを特徴とする
    請求項1記載の画像の補助的表示方法。
  3. 【請求項3】前記輪郭線に沿ってトレース表示する過程
    では、輪郭線が分断されている箇所に突き当たった場
    合、その時点で、前記先頭部のみを、先にトレース表示
    された輪郭線上に沿って逆進するようにしたことを特徴
    とする請求項2記載の画像の補助的表示方法。
  4. 【請求項4】前記ディスプレイ中に、前記トレース表示
    を中断させるメニューを表示させ、前記トレース表示中
    に前記中断メニューをポインティングデバイスにより指
    示したとき、前記トレース表示が中断され、中断された
    時点までのトレース表示を保持するようにしたことを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像の補
    助的表示方法。
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