JPH09223080A - 車両用制御システム、その保護回路及び保護方法 - Google Patents

車両用制御システム、その保護回路及び保護方法

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Publication number
JPH09223080A
JPH09223080A JP8027712A JP2771296A JPH09223080A JP H09223080 A JPH09223080 A JP H09223080A JP 8027712 A JP8027712 A JP 8027712A JP 2771296 A JP2771296 A JP 2771296A JP H09223080 A JPH09223080 A JP H09223080A
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JP
Japan
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current
control system
control
vehicle control
power source
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Application number
JP8027712A
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English (en)
Inventor
Mamoru Sawai
守 沢井
Yasuo Hosoda
康夫 細田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH09223080A publication Critical patent/JPH09223080A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐ノイズ性を向上し、被制御装置の同期制御
を行なう。被制御装置側の配線短絡等の場合にも有効に
機能して回路保護を行なう。 【解決手段】 制御手段は、複数の記憶手段に記憶され
ている各インターフェース手段に対応する制御手順及び
制御データに基づいて第1通信バス及び対応する複数の
インターフェース手段を介して複数の被制御装置の制御
を行なうので、各記憶手段に記憶させる制御手順及び制
御データに変更を加えるだけで、様々な車両用制御シス
テムを容易、かつ、迅速に構築することが可能となる。
また、記憶手段を追加、変更することにより車両用制御
システムの仕様変更、機能追加等を行なうことが可能と
なる。負荷である被制御装置に対する流入電流及び流出
電流並びに被制御装置の定格電流に基づいてリーク、シ
ョート、断線等を容易に判別して回路保護を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用制御システ
ムに係り、特に車両内の各部に配置されるABS(Anti
lock Blaking System)、EFI(Electrical Fuel Inj
ection system)等の電装品の制御を統合的に行なう車
両用制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図5に従来の車両用制御システムの概要
構成ブロック図を示す。以下の説明においては、説明の
簡略化のため、電装品としてABS及びEFIのみを備
えている場合について説明する。
【0003】車両用制御システム50は、電源を供給す
るためのバッテリ51と、電源分配及びバッテリ51の
保護を行なうべくヒューズ、F/L(ヒュージブルリン
グ)を有する第1ジャンクションボックス52と、第1
ジャンクションボックス52により分配された電源を再
分配する第2ジャンクションボックス53と、第2ジャ
ンクションボックス53に接続され、ABSの制御を行
なうABS制御部54と、第2ジャンクションボックス
53に接続され、EFIの制御を行なうEFI制御部5
5と、を備えて構成されている。
【0004】ABS制御部54とEFI制御部55との
間には、統合的制御を行なうための同期制御信号SSYNC
を伝送するための制御信号線56が接続されている。次
に動作を説明する。バッテリ51から電源が供給される
と第1ジャンクションボックス52は、電源分配を行な
って第2ジャンクションボックス53に供給する。
【0005】第2ジャンクションボックス53は、第1
ジャンクションボックス52により分配された電源を再
分配して、ABS制御部54及びEFI制御部55に供
給する。これによりABS制御部54及びEFI制御部
55は原則的には独立してABSあるいはEFIの制御
を行なうが、必要に応じて統合的制御を行なう必要があ
る場合には、制御信号線56を介して互いに同期制御信
号SSYNCをやり取りし、より車両機能を向上させるべく
統合的な制御を行なうようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の車両用制御
システムにおいては、統合的な制御を行なうための信号
ラインとして制御信号線56が設けられていたが、この
制御信号線56はノイズを拾いやすく、耐ノイズ性が低
下してしまうという問題点があった。
【0007】また、同期制御信号SSYNCをやり取りして
はいるが、原則的にはABS制御部54及びEFI制御
部55は独立して制御を行なっているため、お互いに完
全に同期をとった制御を行なうことは困難であるという
問題点があった。さらに従来の車両用制御システム50
においては、回路保護はジャンクションボックス側(ヒ
ューズ等)に持たせていたため、各制御部の被制御装置
(負荷)側の配線が短絡や断線した場合等には有効に機
能しないという不具合が発生する可能性があった。
【0008】そこで、本発明の第1の目的は、耐ノイズ
性を向上し、被制御装置の同期制御を行なえる車両用制
御システムを提供することにある。また、本発明の第2
の目的は、被制御装置側の配線短絡等の場合にも有効に
機能する回路保護機能を有する車両用制御システムを提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、それぞれ対応する被制御装
置との間のインターフェース動作を行なう複数のインタ
ーフェース手段と、複数の前記インターフェース手段と
第1通信バスラインを介して接続され、各前記インター
フェース手段に対応する制御手順及び制御用データに基
づいて前記複数のインターフェース手段を制御する制御
手段と、前記制御手段に第2通信バスラインを介して着
脱可能に接続され、各前記インターフェース手段に対応
する前記制御手順及び制御用データを格納する複数の記
憶手段と、を備えて構成する。
【0010】請求項1記載の発明によれば、制御手段
は、複数の記憶手段に記憶されている各インターフェー
ス手段に対応する制御手順及び制御データに基づいて第
1通信バス及び対応する複数のインターフェース手段を
介して複数の被制御装置の制御を行なう。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記記憶手段は、対応する前記インターフ
ェース手段を特定するための特定データを記憶しており
前記制御手段は、前記特定データに基づいて当該記憶手
段に記憶されている前記制御手順及び前記制御用データ
を用いて制御すべき一の前記インターフェース手段を特
定するように構成する。
【0012】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の作用に加えて、制御手段は、各記憶手段に記
憶されている当該記憶手段が対応するインターフェース
手段を特定するための特定データに基づいて当該記憶手
段に記憶されている制御手順及び制御用データを用いて
制御すべき一のインターフェース手段を特定する。
【0013】請求項3記載の発明は、電源から電源供給
ラインを介して負荷である被制御装置に流入する電流で
ある第1電流を検出して第1電流検出信号を出力する第
1電流検出手段と、前記電源供給ラインを介して前記被
制御装置から流出する電流である第2電流を検出して第
2電流検出信号を出力する第2電流検出手段と、前記第
1電流検出信号及び前記第2電流検出信号を比較し、そ
の差に対応する比較結果信号を出力する比較手段と、前
記比較結果信号に基づいて前記電源からの電流を遮断す
るか否かを判別して判別信号を出力する判別手段と、前
記判別信号に基づいて前記電源からの電流を遮断する遮
断手段と、を備えて構成する。
【0014】請求項3記載の発明によれば、第1電流検
出手段は、電源から電源供給ラインを介して負荷である
被制御装置に流入する電流である第1電流を検出して第
1電流検出信号を比較手段に出力し、第2電流検出手段
は、電源供給ラインを介して被制御装置から流出する電
流である第2電流を検出して第2電流検出信号を比較手
段に出力する。
【0015】比較手段は、第1電流検出信号及び第2電
流検出信号を比較してその差に対応する比較結果信号を
判別手段に出力し、判別手段は、比較結果信号に基づい
て電源からの電流を遮断するか否かを判別して判別信号
を遮断手段に出力する。この結果、遮断手段は、判別信
号に基づいて電源からの電流を遮断する。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記判別手段は、前記第1電流と前記第2
電流との差が所定量以上である場合に前記電源からの電
流を遮断するための判別信号を出力するように構成す
る。請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明
の作用に加えて、判別手段は、第1電流と第2電流との
差が所定量以上である場合に電源からの電流を遮断する
ための判別信号を出力する。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項3又は請求
項4記載の発明において、前記判別手段は、前記第1電
流と前記第2電流との差が所定量未満であり、かつ、前
記第1電流あるいは前記第2電流と前記被制御装置に対
応する所定の負荷電流との差が第2の所定量以上である
場合には、前記電源からの電流を遮断するための判別信
号を出力するように構成する。
【0018】請求項5記載の発明によれば、請求項3又
は請求項4記載の発明において、判別手段は、第1電流
と第2電流との差が所定量未満であり、かつ、第1電流
あるいは第2電流と被制御装置に対応する所定の負荷電
流との差が第2の所定量以上である場合には、前記電源
からの電流を遮断するための判別信号を出力する。
【0019】請求項6記載の発明は、電源から電源供給
ラインを介して負荷である被制御装置に流入する電流で
ある第1電流を検出する第1電流検出工程と、前記電源
供給ラインを介して前記被制御装置から流出する電流で
ある第2電流を検出する第2電流検出工程と、前記第1
電流及び前記第2電流を比較する比較工程と、前記比較
の結果に基づいて前記電源からの電流を遮断するか否か
を判別する判別工程と、前記判別の結果に基づいて前記
電源からの電流を遮断する遮断工程と、を備えて構成す
る。
【0020】請求項6記載の発明によれば、第1電流検
出工程は、電源から電源供給ラインを介して負荷である
被制御装置に流入する電流である第1電流を検出する。
第2電流検出工程は、電源供給ラインを介して被制御装
置から流出する電流である第2電流を検出する。
【0021】比較工程は、第1電流及び第2電流を比較
し、判別工程は、比較の結果に基づいて電源からの電流
を遮断するか否かを判別する。この結果、遮断工程は、
判別の結果に基づいて電源からの電流を遮断する。請求
項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記
判別工程は、前記第1電流と前記第2電流との差が所定
量以上である場合に前記電源からの電流を遮断するため
の判別を行なうように構成する。
【0022】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の発明の作用に加えて、判別工程は、第1電流と第2
電流との差が所定量以上である場合に電源からの電流を
遮断するための判別を行なう。請求項8記載の発明は、
請求項6又は請求項7記載の発明において、前記判別工
程は、前記第1電流と前記第2電流との差が所定量未満
であり、かつ、前記被制御装置に対応する所定の負荷電
流との差が第2の所定量以上である場合には、前記電源
からの電流を遮断するための判別を行なうように構成す
る。
【0023】請求項8記載の発明によれば、請求項6又
は請求項7記載の発明の作用に加えて、判別工程は、第
1電流と第2電流との差が所定量未満であり、かつ、第
1電流あるいは第2電流と被制御装置に対応する所定の
負荷電流との差が第2の所定量以上である場合には、電
源からの電流を遮断するための判別を行なう。
【0024】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明の好適
な実施形態を説明する。図1に車両用制御システムの概
要構成ブロック図を示す。車両用制御システム1は、車
両用制御システム全体に変換器2Cを介して電源を供給
する電源(車載用バッテリ)2と、エアコンディショ
ナ、エンジン、ミッション、ブレーキ、サスペンショ
ン、オートクルーズシステム、ナビゲーションシステ
ム、通信用モデム等の被制御装置をそれぞれ制御する際
に各被制御装置との間のインターフェース動作を行なう
複数のインターフェース部3-1〜3-nと、各インターフ
ェース部3-1〜3-nと通信バスライン4を介して接続さ
れ、各インターフェース部3-1〜3-nを統合的に制御す
るマルチタスクコントローラ5と、を備えて構成されて
いる。
【0025】図2にマルチタスクコントローラの概要構
成ブロック図を示す。マルチタスクコントローラ5は、
マルチタスクコントローラ5全体を制御するメインコン
トローラ10と、メインコントローラ10と通信バスラ
イン4との間に設けられ、各種通信制御を行なう通信コ
ントローラ11と、外部の入出力装置との間の入出力制
御を行なうI/Oコントローラ12と、メインコントロ
ーラ10に通信バスライン17を介して着脱可能に接続
され、エアコンディショナ(図中、エアコンと示
す。)、エンジン、トランスミッション等の被制御装置
の制御手順、制御用データ及び対応する被制御装置を特
定するための特定データを記憶する制御用ROM13-1
〜13-nと、I/Oコントローラ12の制御下で外部の
出力装置を駆動するためのドライバ14と、ドライバ1
4の制御下で各種データを表示するためのディスプレイ
15と、外部の入力装置との間のインターフェース動作
を行なうインタフェース部16と、を備えて構成されて
いる。
【0026】この場合において、制御用ROM13ー1〜
13-nは、当該制御用ROM13ー1〜13-nの納品先
(仕向)、当該制御用ROM13ー1〜13-nが搭載され
る車両のグレード、エンジン形式等により記憶する制御
手順、制御用データ及び特定データが異なり、必要に応
じて着脱される。
【0027】図3にインターフェース部3-1の概要構成
ブロック図を示す。インターフェース部3-1は、電源2
の電源電圧(=12[V])を所定電圧(=5[V])
に降圧するとともに安定化させる電圧レギュレータ20
と、電圧レギュレータ20により安定化された所定電圧
を後述のスイッチを駆動するための駆動電圧に昇圧し駆
動電圧信号SDRV (=24[V])として出力するポン
プアップ回路21と、電源の供給/遮断を制御するため
のMOS−FETで構成されたスイッチ22と、対応す
る被制御装置LDに流入する第1電流Ia を検出するた
めの第1電流検出センサ23-1と、対応する被制御装置
から流出する第2電流Ib を検出するための第2電流検
出センサ23-2と、第1電流検出センサ23-1を流れる
第1電流Ia 及び第2電流検出センサ23-2を流れる第
2電流Ib を検出して比較し、対応する比較結果信号S
CPを後述のI/Oコントローラ25に出力する比較回路
24と、インターフェース部3-1全体を制御するととも
に、比較結果信号SCPに基づいて被制御装置LDに供給
する電源を遮断するか否かを制御するための遮断制御信
号SINT を出力するI/Oコントローラ25と、I/O
コントーラ25と通信バスライン4との間の通信制御を
行なう通信コントローラ26と、遮断制御信号SINT 及
び駆動電圧信号SDRV がそれぞれ入力端子に入力され、
スイッチ22のオン/オフ制御を行なうオン/オフ制御
信号SON/OFFを出力するAND回路27と、を備えて構
成されている。
【0028】この場合において、比較回路24は、第1
電流Ia と第2電流Ib との差が予め設定した所定量よ
り大きい場合には、当該旨を表す比較結果信号SCPを出
力し、第1電流Ia と第2電流Ib との差が予め設定し
た所定量以下である場合、すなわち、第1電流Ia と第
2電流Ib とがほぼ等しい場合には、さらに被制御装置
に流れる定格電流である定格負荷電流と比較し、その比
較結果に対応する比較結果信号SCPを後述のI/Oコン
トローラ25に出力する。
【0029】また、AND回路27は、図4に示すよう
に、I/Oコントローラ25からの遮断制御信号SINT
がベース端子に入力され、ポンプアップ回路21からの
駆動電圧信号SDRV がエミッタ端子に入力され、コレク
タ端子がスイッチ22のゲートに接続されたトランジス
タにより構成されている。
【0030】なお、I/Oコントローラ26には、被制
御装置LDへの電源供給を指示するためのスイッチPS
Wが接続されている。次に動作を説明する。この場合に
おいて、メインコントローラ10は前回の動作時点にお
いて接続されていた制御用ROMの種類、数を記憶して
いるものとする。
【0031】まず、初期状態において、メインコントロ
ーラ10は、通信バスライン17に接続されている制御
用ROMの種類、数を確認する。これにより、前回の動
作時点において接続されていた制御用ROMの種類、数
に基づいて新規に追加されたり、バージョンアップ等に
より変更された制御用ROMの有無を判別する。
【0032】新規に追加、あるいは、変更された制御用
ROMが存在する場合には、メインコントローラ10
は、当該制御用ROMの制御管理情報記憶領域から制御
対象の被制御装置を特定するための特定データを読み出
し、当該特定データに対応する被制御装置及び当該被制
御装置との間のインターフェース動作を行なうインター
フェース部が接続されている場合には、以後、当該イン
ターフェース部を介して対応する被制御装置の制御を行
なうように動作する。
【0033】ここで、被制御装置としてエンジン(イン
ターフェース部3-1相当とする。)及びトランスミッシ
ョン(インターフェース部3-2相当とする。)の制御を
並行して行なう場合を例として動作を説明する。この場
合において、エンジンとトランスミッションの制御は統
合的に制御する必要がある。
【0034】メインコントローラ10は、エンジンの制
御手順(制御プログラム)及び必要な制御データを制御
用ROM13-2から読み出し、必要な実制御データを生
成し、通信コントローラ11に伝送する。これにより通
信コントローラ11は、所定のプロトコルに基づいて、
実制御データを通信バスライン4を介してエンジンに対
応するインタフェース部3-1に伝送する。
【0035】これによりインターフェース部3-1の通信
コントローラ26は、伝送された実制御データを復調
し、I/Oコントローラ25に伝送する。この結果、I
/Oコントローラ25は、負荷であるエンジンを実制御
データに基づいて制御することとなる。
【0036】このインターフェース部3-1の制御と並行
して、メインコントローラ10は、トランスミッション
の制御手順(制御プログラム)及び必要な制御データを
制御用ROM13-3から読み出し、上述したエンジンの
制御と同期させるべく必要な実制御データを生成し、通
信コントローラ11に伝送する。
【0037】これにより通信コントローラ11は、所定
のプロトコルに基づいて、実制御データを通信バスライ
ン4を介してエンジンに対応するインタフェース部3-2
に伝送する。これによりインターフェース部3-2の通信
コントローラ26は、伝送された実制御データを復調
し、I/Oコントローラ25に伝送する。
【0038】この結果、I/Oコントローラ25は、負
荷であるトランスミッションを実制御データに基づいて
制御することとなるが、この制御は、同一のI/Oコン
トローラ25の制御下で行なっているため、エンジンの
制御と同期して(統合的に)行なわれることとなる。
【0039】上述したように、マルチタスクコントロー
ラ側に制御用ROMを集中させ、かつ、一のメインコン
トローラにより集中制御しているので、複数の被制御装
置の制御を統合的に行なうことができ、車両の制御効率
を向上させることができる。さらに統合制御(同期制
御)を行なっても、統合制御信号経路を短くすることが
できるので耐ノイズ性を向上させることができる。
【0040】ここで、図3を参照してインターフェース
部3-1の保護回路としての動作を説明する。電源2から
供給された電源(=12[V])は、電圧レギュレータ
20により所定電圧(=5[V])に降圧され安定化さ
れる。
【0041】これによりポンプアップ回路21は、電圧
レギュレータ20により安定化された所定電圧をスイッ
チ22を駆動すべく昇圧し、駆動電圧信号SDRV (=2
4[V])としてAND回路27を構成するトランジス
タのエミッタ端子に出力する。
【0042】このようにポンプアップ回路21は、図4
に示すように、スイッチ22を構成するMOS−FET
のソース端子Sの電圧Va(=12[V];電源電圧相
当)よりゲート端子Gの電圧Vb(=24[V])を高
くして、スイッチ22の動作が確実となるようにしてい
る。
【0043】このとき、I/Oコントローラ25から被
制御装置LDに電源を遮断しない旨の遮断制御信号SIN
T 、すなわち、スイッチ22を閉状態(オン状態)とす
るための遮断制御信号SINT がAND回路27を構成す
るトランジスタのコレクタ端子に出力されている場合に
は、AND回路27を構成するトランジスタはオン状態
となり、スイッチ22をオン状態とするためのオン/オ
フ制御信号SON/OFFが出力される。
【0044】この結果、スイッチ22はオン状態とな
り、電源2→スイッチ22のドレイン端子D→スイッチ
22のソース端子S→第1電流検出センサ23-1→被制
御装置LD→第2電流検出センサ23-2の経路で電流が
流れることとなる。これにより第1電流検出センサ23
-1には、被制御装置LDに流入する第1電流Ia が流
れ、第2電流検出センサ23-2には、被制御装置LDか
ら流出する第2電流Ib が流れる。
【0045】比較回路24は、第1電流検出センサ23
-1及び第2電流検出センサ23-2を流れる第1電流Ia
及び第2電流Ib を検出して比較するとともに、第1電
流Ia と第2電流Ib との差が予め設定した所定量より
大きい場合、すなわち、第1電流Ia と第2電流Ib と
の差が大きい場合には、当該旨を表す比較結果信号SCP
をI/Oコントローラ25に出力する。また、第1電流
Ia と第2電流Ib との差が予め設定した所定量以下で
ある場合、すなわち、第1電流Iaと第2電流Ib とが
ほぼ等しい場合には、さらに被制御装置に流れる定格電
流である定格負荷電流と比較し、その比較結果に対応す
る比較結果信号SCPをI/Oコントローラ25に出力す
る。
【0046】これにより、I/Oコントローラ25は、
比較結果信号SCPに基づいて被制御装置LDに供給する
電源を遮断するか否かを制御するための遮断制御信号S
INTをAND回路27に出力し、AND回路27は、遮
断制御信号SINT 及び駆動電圧信号SDRV に基づいてオ
ン/オフ制御信号SON/OFFをスイッチ22に出力するこ
ととなる。
【0047】より具体的には、比較回路24により出力
された比較結果信号SCPに基づいて、I/Oコントロー
ラ25は、第1電流検出センサ23-1及び第2電流検出
センサ23-2により検出された第1電流Ia 及び第2電
流Ib との差が予め設定した所定量より大きい場合に
は、電流リークが発生しているとみなしてスイッチ22
を遮断させるための遮断制御信号SINT (=“L”レベ
ル相当)をAND回路27に出力する。
【0048】この結果、AND回路27のオン/オフ制
御信号SON/OFFはスイッチ22を開状態(オフ状態)と
し、被制御装置LDへの電流供給が停止されることとな
る。同様にI/Oコントローラ25は、比較回路24に
より出力された比較結果信号SCPに基づいて、第1電流
検出センサ23-1及び第2電流検出センサ23-2により
検出された第1電流Ia 及び第2電流Ib との差が予め
設定した所定量以下であり、かつ、被制御装置に流れる
定格電流である定格負荷電流と第1電流Ia及び第2電
流Ib とが異なる場合には、ショート等が発生している
とみなしてスイッチ22を遮断させるための遮断制御信
号SINT (=“L”レベル相当)をAND回路27に出
力する。
【0049】この結果、AND回路27のオン/オフ制
御信号SON/OFFはスイッチ22を開状態(オフ状態)と
し、被制御装置LDへの電流供給が停止されることとな
る。以上の説明のように、被制御装置LDに流入する第
1電流Ia 及び被制御装置LDから流出する第2電流I
b に基づいて、電流リーク、ショート、断線等を電子的
に確実に検出することができるので、インターフェース
部を防水/放熱対策構造としてもメンテナンスフリーと
することができ、防水/放熱対策構造を容易に構築する
ことができる。
【0050】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、制御手段
は、複数の記憶手段に記憶されている各インターフェー
ス手段に対応する制御手順及び制御データに基づいて第
1通信バス及び対応する複数のインターフェース手段を
介して複数の被制御装置の制御を行なうので、各記憶手
段に記憶させる制御手順及び制御データに変更を加える
だけで、様々な車両用制御システムを容易、かつ、迅速
に構築することが可能となる。また、記憶手段を追加、
変更することにより車両用制御システムの仕様変更、機
能追加等を行なうことが可能となる。
【0051】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、制御手段は、各記憶手段に記
憶されている当該記憶手段が対応するインターフェース
手段を特定するための特定データに基づいて当該記憶手
段に記憶されている制御手順及び制御用データを用いて
制御すべき一のインターフェース手段を特定するので、
制御手段側の処理手順を変更することなく柔軟にシステ
ム変更に対応することが可能となる。
【0052】請求項3記載の発明によれば、第1電流検
出手段は、電源から電源供給ラインを介して負荷である
被制御装置に流入する電流である第1電流を検出して第
1電流検出信号を比較手段に出力し、第2電流検出手段
は、電源供給ラインを介して被制御装置から流出する電
流である第2電流を検出して第2電流検出信号を比較手
段に出力し、比較手段は、第1電流検出信号及び第2電
流検出信号を比較してその差に対応する比較結果信号を
判別手段に出力し、判別手段は、比較結果信号に基づい
て電源からの電流を遮断するか否かを判別して判別信号
を遮断手段に出力し、遮断手段は、判別信号に基づいて
電源からの電流を遮断するので、被制御装置への流入電
流、被制御装置からの流出電流に基づいて、リーク、シ
ョート、断線等を容易に判別して回路保護を図ることが
できる。
【0053】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明の効果に加えて、判別手段は、第1電流と第2
電流との差が所定量以上である場合に電源からの電流を
遮断するための判別信号を出力するので、第1電流と第
2電流との差が所定量以上である場合、すなわち、電流
リーク等に起因する入出力電流量の不一致に基づく異常
を容易に検出して、電流を遮断することにより回路保護
を図ることができる。
【0054】請求項5記載の発明によれば、請求項3又
は請求項4記載の発明において、判別手段は、第1電流
と第2電流との差が所定量未満であり、かつ、第1電流
あるいは第2電流と被制御装置に対応する所定の負荷電
流との差が第2の所定量以上である場合には、電源から
の電流を遮断するための判別信号を出力するので、ショ
ート、断線等を容易に検出して、電流を遮断することに
より回路保護を図ることができる。
【0055】請求項6記載の発明によれば、第1電流検
出工程は、電源から電源供給ラインを介して負荷である
被制御装置に流入する電流である第1電流を検出し、第
2電流検出工程は、電源供給ラインを介して被制御装置
から流出する電流である第2電流を検出し、比較工程
は、第1電流及び第2電流を比較し、判別工程は、比較
の結果に基づいて電源からの電流を遮断するか否かを判
別し、遮断工程は、判別の結果に基づいて電源からの電
流を遮断するので、被制御装置への流入電流、被制御装
置からの流出電流に基づいて、リーク、ショート、断線
等を容易に判別して回路保護を図ることができる。
【0056】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の発明の効果に加えて、判別工程は、第1電流と第2
電流との差が所定量以上である場合に電源からの電流を
遮断するための判別を行なうので、第1電流と第2電流
との差が所定量以上である場合、すなわち、電流リーク
等に起因する入出力電流量の不一致に基づく異常を容易
に検出して、電流を遮断することにより回路保護を図る
ことができる。
【0057】請求項8記載の発明によれば、請求項6又
は請求項7記載の発明の効果に加えて、判別工程は、第
1電流と第2電流との差が所定量未満であり、かつ、第
1電流あるいは第2電流と被制御装置に対応する所定の
負荷電流との差が第2の所定量以上である場合には、電
源からの電流を遮断するための判別を行なうので、ショ
ート、断線等を容易に検出して、電流を遮断することに
より回路保護を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用制御システムの概要構成ブロック図であ
る。
【図2】マルチタスクコントローラの概要構成ブロック
図である。
【図3】インターフェース部の概要構成ブロック図であ
る。
【図4】インターフェース部の保護回路としての動作説
明図である。
【図5】従来の車両用制御システムの概要構成ブロック
図である。
【符号の説明】
1 車両用制御システム 2 電源 2C 変換器 3-1〜3-n インターフェース部 4 通信バスライン 5 マルチタスクコントローラ 10 メインコントローラ 11 通信コントローラ 12 I/Oコントローラ 13-1〜13-n 制御用ROM 14 ドライバ 15 ディスプレイ 16 インターフェース部 20 電圧レギュレータ 21 ポンプアップ回路 22 スイッチ 23-1 第1電流検出センサ 23-2 第2電流検出センサ 24 比較回路 25 I/Oコントローラ 26 通信コントローラ 27 AND回路 LD 被制御装置 D ドレイン端子 G ゲート端子 S ソース端子 Ia 第1電流 Ib 第2電流 SINT 遮断制御信号 SON/OFF オン/オフ制御信号 SCP 比較結果信号 SDRV 駆動電圧信号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ対応する被制御装置との間のイ
    ンターフェース動作を行なう複数のインターフェース手
    段と、 複数の前記インターフェース手段と第1通信バスライン
    を介して接続され、各前記インターフェース手段に対応
    する制御手順及び制御用データに基づいて前記複数のイ
    ンターフェース手段を制御する制御手段と、 前記制御手段に第2通信バスラインを介して着脱可能に
    接続され、各前記インターフェース手段に対応する前記
    制御手順及び制御用データを格納する複数の記憶手段
    と、 を備えたことを特徴とする車両用制御システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用制御システムにお
    いて、 前記記憶手段は、対応する前記インターフェース手段を
    特定するための特定データを記憶しており、 前記制御手段は、前記特定データに基づいて当該記憶手
    段に記憶されている前記制御手順及び前記制御用データ
    を用いて制御すべき一の前記インターフェース手段を特
    定することを特徴とする車両用制御システム。
  3. 【請求項3】 電源から電源供給ラインを介して負荷で
    ある被制御装置に流入する電流である第1電流を検出し
    て第1電流検出信号を出力する第1電流検出手段と、 前記電源供給ラインを介して前記被制御装置から流出す
    る電流である第2電流を検出して第2電流検出信号を出
    力する第2電流検出手段と、 前記第1電流検出信号及び前記第2電流検出信号を比較
    し、その差に対応する比較結果信号を出力する比較手段
    と、 前記比較結果信号に基づいて前記電源からの電流を遮断
    するか否かを判別して判別信号を出力する判別手段と、 前記判別信号に基づいて前記電源からの電流を遮断する
    遮断手段と、 を備えたことを特徴とする車両用制御システムの保護回
    路。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車両用制御システムの保
    護回路において、 前記判別手段は前記第1電流と前記第2電流との差が所
    定量以上である場合に前記電源からの電流を遮断するた
    めの判別信号を出力することを特徴とする車両用制御シ
    ステムの保護回路。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4記載の車両用制御
    システムの保護回路において、 前記判別手段は、前記第1電流と前記第2電流との差が
    所定量未満であり、かつ、前記第1電流あるいは前記第
    2電流と前記被制御装置に対応する所定の負荷電流との
    差が第2の所定量以上である場合には、前記電源からの
    電流を遮断するための判別信号を出力することを特徴と
    する車両用制御システムの保護回路。
  6. 【請求項6】 電源から電源供給ラインを介して負荷で
    ある被制御装置に流入する電流である第1電流を検出す
    る第1電流検出工程と、 前記電源供給ラインを介して前記被制御装置から流出す
    る電流である第2電流を検出する第2電流検出工程と、 前記第1電流及び前記第2電流を比較する比較工程と、 前記比較の結果に基づいて前記電源からの電流を遮断す
    るか否かを判別する判別工程と、 前記判別の結果に基づいて前記電源からの電流を遮断す
    る遮断工程と、 を備えたことを特徴とする車両用制御システムの保護方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の車両用制御システムの保
    護方法において、 前記判別工程は、前記第1電流と前記第2電流との差が
    所定量以上である場合に前記電源からの電流を遮断する
    ための判別を行なうことを特徴とする車両用制御システ
    ムの保護方法。
  8. 【請求項8】 請求項6又は請求項7記載の車両用制御
    システムの保護回路において、 前記判別工程は、前記第1電流と前記第2電流との差が
    所定量未満であり、かつ、前記第1電流あるいは前記第
    2電流と前記被制御装置に対応する所定の負荷電流との
    差が第2の所定量以上である場合には、前記電源からの
    電流を遮断するための判別を行なうことを特徴とする車
    両用制御システムの保護方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5097340A (en) * 1988-12-28 1992-03-17 Minolta Camera Kabushiki Kaisha Exposure control device for still video camera
US7917263B2 (en) 2006-01-25 2011-03-29 Denso Corporation Activation system and method for passenger protection device
WO2021060761A1 (ko) * 2019-09-23 2021-04-01 주식회사 엘지화학 배터리 관리 시스템, 배터리 관리 방법, 배터리 팩 및 전기 차

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