JP2023066688A - 地絡検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】重要負荷よりも重要度の低い負荷であって電動パワーステアリング装置を含む複数の負荷のうちいずれかが地絡した場合に、重要負荷への電力供給が停止することを抑制し、且つ、地絡した負荷が電動パワーステアリング装置でなければ電動パワーステアリング装置への電力供給が停止することを抑制する。【解決手段】地絡検出装置10は、車載システム100に用いられる。車載システムは、電源部90と、蓄電部91と、導電路80と、遮断部74と、を備える。導電路は、第1導電路81と、第2導電路82と、第3導電路83と、を有している。遮断部は、第1遮断部75と、第2遮断部76と、を有している。第2導電路及び第3導電路の一方の経路には第2負荷72が接続され、他方の経路には第3負荷73が接続されている。地絡検出装置は、第2導電路及び第3導電路のうち少なくともいずれかの地絡を検出する検出部11~14を有する。【選択図】図1

Description

本開示は、地絡検出装置に関する。
特許文献1に開示された車載用電源システムは、第1電源部(蓄電装置)と、第2電源部(バッテリユニット)と、2つの電源部間に設けられる第1スイッチと、第1スイッチよりも第2電源部側に設けられる第2スイッチと、を有している。2つのスイッチ間の経路には、走行系負荷が接続されている。第1スイッチと第1電源部との間の経路には、ルームランプなどの一般負荷が接続されている。第2スイッチと第2電源部との間の経路には、オーディオなどのVS負荷が接続されている。この構成によれば、一般負荷が地絡した場合であっても、第1スイッチをオフとし、第2スイッチをオンとすることで、走行系負荷に電力を供給することができ、VS負荷が地絡した場合であっても、第1スイッチをオンとし、第2スイッチをオフとすることで、走行系負荷に電力を供給することができる。
特開2011-24288号公報
しかし、一般負荷とVS負荷の両方が地絡した場合には、走行系負荷に電力を供給することができない。また、走行系負荷には、電動ブレーキ装置などの重要負荷だけでなく、電動パワーステアリング装置も含まれる。このため、電動パワーステアリング装置が地絡した場合に、電動ブレーキ装置などの重要負荷への電力供給ができなくなってしまう。
本開示は、重要負荷よりも重要度の低い負荷であって電動パワーステアリング装置を含む複数の負荷のうちいずれかが地絡した場合に、重要負荷への電力供給が停止することを抑制し、且つ、地絡した負荷が電動パワーステアリング装置でなければ電動パワーステアリング装置への電力供給が停止することを抑制し得る技術を提供する。
本開示の地絡検出装置は、
電源部と、前記電源部とは異なる蓄電部と、前記電源部と前記蓄電部との間に設けられる導電路と、前記導電路に接続される負荷と、前記導電路に設けられる遮断部と、を備える車載システムに用いられる地絡検出装置であって、
前記遮断部は、前記電源部と前記蓄電部との間に設けられる第1遮断部と、前記第1遮断部よりも前記電源部側に設けられる第2遮断部と、を有し、
前記導電路は、前記蓄電部と前記第1遮断部との間に設けられる第1導電路と、前記第1遮断部と前記第2遮断部との間に設けられる第2導電路と、前記第2遮断部と前記電源部との間に設けられる第3導電路と、を有し、
前記負荷は、重要負荷を含む第1負荷と、電動パワーステアリング装置を含む第2負荷と、前記重要負荷よりも重要度の低い第3負荷と、を有し、
前記第1導電路には、前記第1負荷が接続され、
前記第2導電路及び前記第3導電路のうち一方の経路には、前記第2負荷が接続され、
前記第2導電路及び前記第3導電路のうち他方の経路には、前記第3負荷が接続され、
前記第1遮断部は、前記第1導電路側から前記第2導電路側に電流が流れることを許容する第1許容状態と遮断する第1遮断状態とに切り替わり、
前記第2遮断部は、前記第2導電路側から前記第3導電路側に電流が流れること、及び前記第3導電路側から前記第2導電路側に電流が流れることを許容する第2許容状態と遮断する第2遮断状態とに切り替わり
前記第2導電路及び前記第3導電路のうち少なくともいずれかの地絡を検出する検出部を有する。
本開示によれば、重要負荷よりも重要度の低い負荷であって電動パワーステアリング装置を含む複数の負荷のうちいずれかが地絡した場合に、重要負荷への電力供給が停止することを抑制し、且つ、地絡した負荷が電動パワーステアリング装置でなければ電動パワーステアリング装置への電力供給が停止することを抑制し得る。
図1は、第1実施形態の車載システムの構成を概略的に示す回路図である。 図2は、地絡箇所が第3導電路側であると判定された場合における車載システムの動作を概念的に示す説明図である。 図3は、地絡箇所が第2導電路側であると判定された場合における車載システムの動作を概念的に示す説明図である。 図4は、第2実施形態の車載システムの構成を概略的に示す回路図である。 図5は、地絡箇所が第3導電路側であると判定された場合における車載システムの動作を概念的に示す説明図である。 図6は、地絡箇所が第2導電路側であると判定された場合における車載システムの動作を概念的に示す説明図である。 図7は、第3実施形態の車載システムの構成を概略的に示す回路図である。
[本開示の実施形態の説明]
以下では、本開示の実施形態が列記されて例示される。
〔1〕電源部と、前記電源部とは異なる蓄電部と、前記電源部と前記蓄電部との間に設けられる導電路と、前記導電路に接続される負荷と、前記導電路に設けられる遮断部と、を備える車載システムに用いられる地絡検出装置であって、
前記遮断部は、前記電源部と前記蓄電部との間に設けられる第1遮断部と、前記第1遮断部よりも前記電源部側に設けられる第2遮断部と、を有し、
前記導電路は、前記蓄電部と前記第1遮断部との間に設けられる第1導電路と、前記第1遮断部と前記第2遮断部との間に設けられる第2導電路と、前記第2遮断部と前記電源部との間に設けられる第3導電路と、を有し、
前記負荷は、重要負荷を含む第1負荷と、電動パワーステアリング装置を含む第2負荷と、前記重要負荷よりも重要度の低い第3負荷と、を有し、
前記第1導電路には、前記第1負荷が接続され、
前記第2導電路及び前記第3導電路のうち一方の経路には、前記第2負荷が接続され、
前記第2導電路及び前記第3導電路のうち他方の経路には、前記第3負荷が接続され、
前記第1遮断部は、前記第1導電路側から前記第2導電路側に電流が流れることを許容する第1許容状態と遮断する第1遮断状態とに切り替わり、
前記第2遮断部は、前記第2導電路側から前記第3導電路側に電流が流れること、及び前記第3導電路側から前記第2導電路側に電流が流れることを許容する第2許容状態と遮断する第2遮断状態とに切り替わり
前記第2導電路及び前記第3導電路のうち少なくともいずれかの地絡を検出する検出部を有する
地絡検出装置。
上記地絡検出装置は、第2導電路及び第3導電路のうち少なくともいずれかの地絡を検出することができる。
このため、第3導電路に第2負荷が接続される構成においては、例えば検出部によって地絡が検出された場合に第1遮断部が第1遮断状態に切り替わり且つ第2遮断部が第2遮断状態に切り替わるように上記車載システムを構成することで、検出部によって地絡が検出された場合に第1負荷への電力供給が停止することを抑制し、且つ、地絡箇所が第2導電路であれば第2負荷への電力供給が停止することを抑制し得る。
また、第2導電路に第2負荷が接続される構成においては、例えば地絡箇所が第2導電路側であるか第3導電路側であるかを判定し、第2導電路側であると判定した場合には第1遮断部を第1遮断状態とし、第3導電路側であると判定した場合には第1遮断部を第1許容状態とし第2遮断部を第2遮断状態とするように上記車載システムを構成することで、検出部によって地絡が検出された場合に第1負荷への電力供給が停止することを抑制し、且つ、地絡箇所が第3導電路側であれば第2負荷への電力供給が停止することを抑制し得る。
つまり、上記地絡検出装置は、重要負荷よりも重要度の低い負荷(第2負荷及び第3負荷)に接続される経路が地絡した場合に、重要負荷への電力供給が停止することを抑制し、且つ、電動パワーステアリング装置に接続される経路が地絡していなければ電動パワーステアリング装置への電力供給が停止することを抑制し得る。
〔2〕前記〔1〕に記載の地絡検出装置は、前記検出部によって前記第2導電路及び前記第3導電路のうち少なくともいずれかの地絡が検出された場合に、地絡箇所が前記第2導電路側であるか前記第3導電路側であるかを判定する判定部を有していてもよい。
上記地絡検出装置は、地絡箇所が第2導電路側であるか第3導電路側であるかを自身で判定することができる。
〔3〕前記〔2〕に記載の地絡検出装置において、前記判定部は、前記第1遮断部が前記第1遮断状態で且つ前記第2遮断部が前記第2遮断状態であるときの前記第2導電路及び前記第3導電路のうち少なくともいずれかの電圧に基づいて、地絡箇所が前記第2導電路側であるか前記第3導電路側であるかを判定してもよい。
上記地絡検出装置は、第1遮断部が第1遮断状態で且つ第2遮断部が第2遮断状態であるときの第2導電路及び第3導電路のうち少なくともいずれかの電圧に基づいて、地絡箇所が第2導電路側であるか第3導電路側であるかを判定することができる。
〔4〕前記〔3〕に記載の地絡検出装置は、前記検出部によって前記第2導電路及び前記第3導電路のうち少なくともいずれかの地絡が検出された場合に、前記第1遮断部を前記第1遮断状態に制御し且つ前記第2遮断部を前記第2遮断状態に制御する制御部を有していてもよい。前記判定部は、前記制御部によって前記第1遮断部が前記第1遮断状態に制御され且つ前記第2遮断部が前記第2遮断状態に制御された状態において、前記第2導電路及び前記第3導電路のうち少なくともいずれかの電圧に基づいて、地絡箇所が前記第2導電路側であるか前記第3導電路側であるかを判定してもよい。
上記地絡検出装置は、検出部によって第2導電路及び第3導電路のうちいずれかの地絡が検出された場合に、第1遮断部を第1遮断状態に制御し且つ第2遮断部を第2遮断状態に制御して、第2導電路及び第3導電路のうち少なくともいずれかの電圧に基づいて、地絡箇所が第2導電路側であるか第3導電路側であるかを判定することができる。
〔5〕前記〔2〕に記載の地絡検出装置において、前記判定部は、前記第2導電路及び前記第3導電路の少なくともいずれかを流れる電流を検出する電流検出部を有し、前記第2導電路及び前記第3導電路の少なくともいずれかを流れる電流の向きに基づいて地絡箇所が前記第2導電路側であるか前記第3導電路側であるかを判定してもよい。
上記地絡検出装置は、第2導電路及び第3導電路の少なくともいずれかを流れる電流の向きに基づいて、地絡箇所が第2導電路側であるか第3導電路側であるかを判定することができる。
〔6〕前記〔2〕から〔5〕のいずれかに記載の地絡検出装置において、前記第3導電路には、前記第2負荷が接続されていてもよい。前記地絡検出装置は、前記判定部によって地絡箇所が前記第3導電路側であると判定された場合に、前記第1遮断部を前記第1遮断状態に制御する動作及び前記第2遮断部を前記第2遮断状態に制御する動作のうち少なくともいずれかの動作を行い、前記判定部によって地絡箇所が前記第2導電路側であると判定された場合に、前記第1遮断部を前記第1遮断状態に制御し、且つ前記第2遮断部を前記第2遮断状態に制御する制御部を有していてもよい。
上記地絡検出装置は、地絡箇所が第2導電路側及び第3導電路側のいずれであると判定されたにかかわらず、第1負荷に供給される電力が停止することを抑制することができ、地絡箇所が第2導電路側であると判定された場合に、第2負荷に供給される電力が停止することを抑制することができる。
〔7〕前記〔2〕から〔5〕のいずれかに記載の地絡検出装置において、前記第2導電路には、前記第2負荷が接続されていてもよい。前記地絡検出装置は、前記判定部によって地絡箇所が前記第3導電路側であると判定された場合に、前記第1遮断部を前記第1許容状態に制御し、且つ前記第2遮断部を前記第2遮断状態に制御し、地絡箇所が前記第2導電路側であると判定された場合に、前記第1遮断部を前記第1遮断状態に制御する制御部を有していてもよい。
上記地絡検出装置は、地絡箇所が第2導電路側及び第3導電路側のいずれであると判定されたにかかわらず、第1負荷に供給される電力が停止することを抑制することができ、地絡箇所が第3導電路側であると判定された場合に、第2負荷に供給される電力が停止することを抑制することができる。
〔8〕前記〔4〕に記載の地絡検出装置において、前記第3導電路には、前記第2負荷が接続されていてもよい。
地絡箇所を判定するために第2遮断部を第2遮断状態に切り替えたときに、第2負荷への電力供給が途切れることを抑制することができる。
〔9〕前記〔1〕から〔5〕のいずれかに記載の地絡検出装置において、前記第2導電路には、前記第2負荷が接続されていてもよい。
上記構成によれば、電源部が地絡した場合であっても、蓄電部から第2負荷に電力を供給し得る。
<第1実施形態>
図1に示される車載システム100は、車両に搭載されるシステムである。車載システム100は、電源部90と、蓄電部91と、導電路80と、負荷70と、を備えている。車載システム100は、電源部90及び蓄電部91に基づく電力を、導電路80を介して負荷70に供給し得る。
電源部90は、直流電源であり、例えば、リチウムイオンバッテリなどのバッテリや、DCDCコンバータなどで構成される。蓄電部91は、電源部90とは異なる電源であり、例えば鉛バッテリなどのバッテリとして構成される。導電路80は、電源部90と蓄電部91との間に設けられる。導電路80の一端は蓄電部91に接続されており、導電路80の他端は電源部90に接続されている。導電路80には、負荷70が接続されている。
負荷70は、第1負荷71と、第2負荷72と、第3負荷73と、を有している。第1負荷71は、重要負荷を含む負荷である。第1負荷71は、複数設けられている。重要負荷とは、第2負荷72及び第3負荷73よりも重要度が高い負荷である。重要度は、例えば、ISO26262で規定される機能安全レベルに基づいて定められる。機能安全レベルは、低い方から順に、QM(Quality Manegement)、ASIL(Automotive Safety Integrity Level)-A、ASIL-B、ASIL-C、ASIL-Dの5段階に分類される。高い機能安全レベルが付与される負荷ほど、重要度が高い負荷とする。本実施形態では、ASIL(すなわち、ASIL-AからD)が付与された負荷を「重要負荷」とする。重要負荷は、例えば、電動ブレーキ装置のECU(Electronic Control Unit)、シフトバイワイヤ装置のECU、ドアロック装置のECU、表示装置、エアバッグ装置のECU、DCM(Data Communication Module)などである。
第2負荷72及び第3負荷73は、重要負荷よりも重要度の低い負荷であり、本実施形態では、機能安全レベルがQMの負荷である。第2負荷72は、電動パワーステアリング装置のみである。第3負荷73は、重要負荷よりも重要度の低い負荷のうち第2負荷72以外の負荷である。第3負荷73は、複数設けられている。第3負荷73は、例えば、ヘッドライト、音声出力装置などである。
車載システム100は、導電路80に設けられる遮断部74を備えている。遮断部74は、電源部90と蓄電部91との間に設けられる第1遮断部75と、第1遮断部75よりも電源部90側に設けられる第2遮断部76と、を有している。
上述した導電路80は、第1導電路81と、第2導電路82と、第3導電路83と、を有している。第1導電路81は、蓄電部91と第1遮断部75との間に設けられている。第1導電路81は、蓄電部91の出力端と第1遮断部75の一端とに接続される第1主経路81Aと、第1主経路81Aから分岐した第1分岐路81Bと、を有している。第1分岐路81Bは、複数設けられている。第1分岐路81Bには、第1負荷71が接続されている。第2導電路82は、第1遮断部75と第2遮断部76との間に設けられている。第2導電路82は、第1遮断部75の他端と第2遮断部76の一端とに接続される第2主経路82Aと、第2主経路82Aから分岐した第2分岐路82Bと、を有している。第2分岐路82Bには、第2負荷72が接続されている。第3導電路83は、第2遮断部76と電源部90との間に設けられている。第3導電路83は、第2遮断部76の他端と電源部90の出力端とに接続される第3主経路83Aと、第3主経路83Aから分岐した第3分岐路83Bと、を有している。第3分岐路83Bは、複数設けられている。第3分岐路83Bには、第3負荷73が接続されている。
上述した第1遮断部75は、第1導電路81側から第2導電路82側に電流が流れることを許容する第1許容状態と遮断する遮断状態とに切り替わる。第1遮断部75は、第1許容状態において、第2導電路82側から第1導電路81側に電流が流れることも許容する。第1遮断部75は、第1遮断状態において、第2導電路82側から第1導電路81側に電流が流れることも遮断する。第1遮断部75は、スイッチング素子75A,75Bを有しており、スイッチング素子75A,75Bがオン状態になることで第1許容状態となり、オフ状態となることで第1遮断状態となる。スイッチング素子75A,75Bは、本実施形態では、FET(Field Effect Transistor)であり、互いに直列で且つ逆向きに配置されている。
上述した第2遮断部76は、第3導電路83側から第2導電路82側に電流が流れること、及び第2導電路82側から第3導電路83側から電流が流れることを許容する第2許容状態と遮断する第2遮断状態とに切り替わる。第2遮断部76は、スイッチング素子76A,76Bを有しており、スイッチング素子76A,76Bがオン状態になることで第2許容状態となり、オフ状態となることで第2遮断状態となる。スイッチング素子76A,76Bは、本実施形態では、FETであり、互いに直列で且つ逆向きに配置されている。
車載システム100は、地絡検出装置10を備えている。地絡検出装置10は、車載システム100に用いられる。地絡検出装置10は、第2導電路82及び第3導電路83のうち少なくともいずれかの地絡を検出し得る。地絡検出装置10は、第1電圧検出部11と、第2電圧検出部12と、電流検出部13と、制御回路14と、電源制御ECU15と、を有している。電源制御ECU15は、判定部15Aと、制御部15Bと、を有している。判定部15A及び制御部15Bは、MCU(Micro Controller Unit)によって構成されている。なお、電流検出部13及び制御回路14は、「検出部」の一例に相当する。
車載システム100は、第1負荷71に接続される第1導電路81が特に地絡しにくいように構成されている。車載システム100は、第1電源ボックス93と、第2電源ボックス94と、を有している。第1電源ボックス93内には、第1導電路81の一部が配置されている。第2電源ボックス94は、第1電源ボックス93の外部に配置されている。第2電源ボックス94内には、第1導電路81の一部と、第2導電路82の一部と、第3導電路83の一部と、第1遮断部75と、第2遮断部76と、第1電圧検出部11と、第2電圧検出部12と、電流検出部13と、制御回路14と、が配置されている。電源部90と、蓄電部91と、第1負荷71と、第2負荷72と、第3負荷73と、電源制御ECU15とは、第1電源ボックス93及び第2電源ボックス94の外部に配置されている。第1導電路81に接続される蓄電部91及び第1負荷71と、第1電源ボックス93又は第2電源ボックス94との間は、バスバーで連結される構成、プロテクタが取り付けられる構成などが採用されている。あるいは、第1分岐路81Bにヒューズが設けられている。また、第1電源ボックス93と第2電源ボックス94との間も、バスバーで連結される構成、プロテクタが取り付けられる構成などが採用されている。これにより、車載システム100は、第1導電路81が特に地絡しにくい構成とされている。こうした車載システム100において、地絡検出装置10は、第1遮断部75が第1許容状態で且つ第2遮断部76が第2遮断状態である状態において、第2導電路82又は第3導電路83で地絡が検出された場合に、第2導電路82及び第3導電路83のうち少なくともいずれかの地絡が検出されたと判定する。地絡検出装置10は、第2導電路82及び第3導電路83のうち少なくともいずれかの地絡を検出した場合、地絡箇所が第2導電路82側であるか第3導電路83側であるかを判定し、その判定結果に基づいて第1遮断部75及び第2遮断部76を制御するように構成されている。以下の説明は、その具体的な動作に関する。
第1電圧検出部11は、第2導電路82の電圧を検出し得る。なお、本明細書において、「電圧」とは、グラウンドを基準とした電圧のことである。第1電圧検出部11は、例えば公知の電圧検出回路として構成されている。第1電圧検出部11は、検出した電圧を特定可能な信号を出力する。
第2電圧検出部12は、第3導電路83の電圧を検出し得る。第2電圧検出部12は、例えば公知の電圧検出回路として構成されている。第2電圧検出部12は、検出した電圧を特定可能な信号を出力する。
電流検出部13は、第3導電路83を流れる電流を検出し得る。電流検出部13は、例えばカレントトランスやシャント抵抗を用いた公知の電流検出回路として構成されている。電流検出部13は、検出した電流を特定可能な信号を出力する。
制御回路14は、MCU、AD変換器、駆動回路、通信部などを有している。制御回路14には、第1電圧検出部11、第2電圧検出部12及び電流検出部13から出力された信号が入力される。制御回路14は、入力された信号に基づいて、第2導電路82の電圧と、第3導電路83の電圧と、第3導電路83を流れる電流の値とを特定し得る。制御回路14は、第2導電路82及び第3導電路83のうち少なくともいずれかの地絡を検出し得る。制御回路14は、電源部90及び蓄電部91のうち少なくともいずれかから負荷70に電力が供給されている状態において、第3導電路83を流れる電流の値が予め定められた閾値電流を超えたか否かを判定する。制御回路14は、第3導電路83を流れる電流の値が閾値電流以下であると判定した場合に第2導電路82及び第3導電路83のいずれも地絡していないと判定し、第3導電路83を流れる電流の値が閾値電流を超えたと判定した場合に第2導電路82及び第3導電路83のうち少なくともいずれかが地絡したと判定する。
電源制御ECU15は、第2導電路82の電圧と、第3導電路83の電圧と、第3導電路83を流れる電流の値と、を制御回路14から取得し得る。また、電源制御ECU15は、制御回路14から入力される信号に基づいて、第2導電路82及び第3導電路83のうち少なくともいずれかの地絡が検出されたことを把握し得る。
電源制御ECU15の制御部15Bは、制御回路14を介して、第1遮断部75及び第2遮断部76を制御し得る。制御部15Bは、制御回路14によって第2導電路82及び第3導電路83のうち少なくともいずれかの地絡が検出された場合に、第1遮断部75を第1遮断状態に制御し、且つ第2遮断部76を第2遮断状態に制御する。
電源制御ECU15の判定部15Aは、制御回路14によって第2導電路82及び第3導電路83のうち少なくともいずれかの地絡が検出された場合に、地絡箇所が第2導電路82側であるか第3導電路83側であるかを判定する。判定部15Aは、第1遮断部75が第1遮断状態で且つ第2遮断部76が第2遮断状態であるときの第2導電路82及び第3導電路83のうち少なくともいずれかの電圧に基づいて、地絡箇所が第2導電路82側であるか第3導電路83側であるかを判定する。判定部15Aは、第2導電路82の電圧が予め定められた閾値電圧以下であるか否かを判定し、閾値以下であると判定した場合に、地絡箇所が第2導電路82側であると判定する。また、判定部15Aは、第3導電路83の電圧が上記閾値電圧以下であるか否かを判定し、閾値以下であると判定した場合に、地絡箇所が第3導電路83側であると判定する。なお、閾値電圧は、0V以上の値である。
制御部15Bは、地絡箇所が第3導電路83側であると判定された場合、第1遮断部75を第1許容状態に切り替え、第2遮断部76を第2遮断状態のまま維持する。これにより、地絡検出装置10は、図2に示すように、蓄電部91から第1負荷71及び第3負荷73に電力を供給することができる。制御部15Bは、地絡箇所が第2導電路82側であると判定された場合、第1遮断部75を第1遮断状態のまま維持し、第2遮断部76を第2遮断状態のまま維持する。これにより、地絡検出装置10は、図3に示すように、蓄電部91から第1負荷71に電力を供給し、電源部90から第2負荷72に電力を供給することができる。
以上のように、地絡検出装置10は、制御回路14によって第2導電路82及び第3導電路83のうち少なくともいずれかの地絡が検出された場合に、一旦、第1遮断部75を第1遮断状態に切り替え、且つ第2遮断部76を第2遮断状態に切り替える。これにより、地絡検出装置10は、地絡が生じていない経路へ大電流が流れることを抑制することができる。しかも、車載システム100は、第1導電路81に第1負荷71が接続されており、第3導電路83に第2負荷72が接続されているため、第1負荷71への電力供給が途切れることを抑制しつつ、第3導電路83側が地絡していなければ第2負荷72への電力供給が途切れることも抑制することができる。
更に、地絡検出装置10は、第1遮断部75を第1遮断状態に切り替え、且つ第2遮断部76を第2遮断状態に切り替えた状態において、第2導電路82の電圧又は第3導電路83の電圧に基づいて地絡箇所が第2導電路82側であるか第3導電路83側であるかを判定する。そして、地絡検出装置10は、地絡箇所が第3導電路83側であると判定した場合、第1遮断部75を第1許容状態に切り替え、第2遮断部76を第2遮断状態のまま維持する。また、地絡検出装置10は、地絡箇所が第2導電路82側であると判定した場合、第1遮断部75を第1遮断状態に維持し、第2遮断部76を第2遮断状態に維持する。これにより、地絡検出装置10は、地絡箇所が第2導電路82側であるか第3導電路83側であるかにかかわらず第1負荷71への電力供給が停止することを抑制することができ、地絡箇所が第3導電路83側でなければ、第2負荷72への電力供給が停止することを抑制することができる。
<第2実施形態>
図4に示す第2実施形態の車載システム200は、第2導電路82に第2負荷72が接続され、第3導電路83に第3負荷73が接続される点で、第1実施形態の車載システム100とは異なり、その他の点で共通する。以下の説明では、第1実施形態の車載システム100と同じ構成については、同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
制御回路14は、電源部90及び蓄電部91のうち少なくともいずれかから負荷70に電力が供給されている状態において、第3導電路83を流れる電流の値が予め定められた閾値電流を超えたか否かを判定する。制御回路14は、第3導電路83を流れる電流の値が閾値電流以下であると判定した場合に第2導電路82及び第3導電路83のいずれも地絡していないと判定し、第3導電路83を流れる電流の値が閾値電流を超えたと判定した場合に第2導電路82及び第3導電路83のうち少なくともいずれかが地絡したと判定する。
電源制御ECU15の制御部15Bは、制御回路14によって第2導電路82及び第3導電路83のうち少なくともいずれかの地絡が検出された場合に、第1遮断部75を第1遮断状態に制御し、且つ第2遮断部76を第2遮断状態に制御する。
電源制御ECU15の判定部15Aは、制御回路14によって第2導電路82及び第3導電路83のうち少なくともいずれかの地絡が検出された場合に、地絡箇所が第2導電路82側であるか第3導電路83側であるかを判定する。判定方法は、第1実施形態と同じであるため、詳しい説明を省略する。
制御部15Bは、地絡箇所が第3導電路83側であると判定された場合、第1遮断部75を第1許容状態に切り替え、第2遮断部76を第2遮断状態のまま維持する。これにより、地絡検出装置10は、図5に示すように、蓄電部91から第1負荷71及び第2負荷72に電力を供給することができる。制御部15Bは、地絡箇所が第2導電路82側であると判定された場合、第1遮断部75を第1遮断状態のまま維持し、第2遮断部76を第2遮断状態のまま維持する。これにより、地絡検出装置10は、図6に示すように、蓄電部91から第1負荷71に電力を供給し、電源部90から第3負荷73に電力を供給することができる。
以上のように、地絡検出装置10は、制御回路14によって第2導電路82及び第3導電路83のうち少なくともいずれかの地絡が検出された場合に、一旦、第1遮断部75を第1遮断状態に切り替え、且つ第2遮断部76を第2遮断状態に切り替える。これにより、地絡検出装置10は、地絡が生じていない経路へ大電流が流れることを抑制することができる。
更に、地絡検出装置10は、第1遮断部75を第1遮断状態に切り替え、且つ第2遮断部76を第2遮断状態に切り替えた状態において、第2導電路82の電圧及び第3導電路83の電圧に基づいて地絡箇所が第2導電路82側であるか第3導電路83側であるかを判定する。そして、地絡検出装置10は、地絡箇所が第3導電路83側であると判定した場合、第1遮断部75を第1許容状態に切り替え、第2遮断部76を第2遮断状態のまま維持する。また、地絡検出装置10は、地絡箇所が第2導電路82側であると判定した場合、第1遮断部75を第1遮断状態に維持し、第2遮断部76を第2遮断状態に維持する。これにより、地絡検出装置10は、地絡箇所が第2導電路82側であるか第3導電路83側であるかにかかわらず第1負荷71への電力供給が停止することを抑制することができ、地絡箇所が第2導電路82側でなければ、第2負荷72への電力供給が停止することを抑制することができる。
更に、第2負荷72が第2導電路82に接続されているため、電源部90が地絡した場合においても、蓄電部91から電力を供給することができる。
<第3実施形態>
図7に示す第3実施形態の車載システム300は、判定部による判定方法が第1実施形態の車載システム100とは異なり、その他の点で共通する。以下の説明では、第1実施形態の車載システム100と同じ構成については、同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
電流検出部13は、第3導電路83を流れる電流を検出し得る。より具体的には、電流検出部13は、第3主経路83Aから第3分岐路83Bが分岐する分岐点と第2遮断部76との間の経路を流れる電流を検出し得る。電流検出部13は、例えばカレントトランスやシャント抵抗を用いた公知の電流検出回路として構成されている。電流検出部13は、検出した電流を特定可能な信号を出力する。
制御回路14は、MCU、AD変換器、駆動回路、通信部などを有している。制御回路14には、電流検出部13から出力された信号が入力される。制御回路14は、入力された信号に基づいて、第3導電路83を流れる電流の値を特定し得る。制御回路14は、第2導電路82及び第3導電路83の地絡を検出し得る。制御回路14は、電源部90及び蓄電部91のうち少なくともいずれかから負荷70に電力が供給されている状態において、第3導電路83を流れる電流の値が予め定められた閾値電流を超えたか否かを判定する。制御回路14は、第3導電路83を流れる電流の値が閾値電流以下であると判定した場合に第2導電路82及び第3導電路83のいずれも地絡していないと判定し、第3導電路83を流れる電流の値が閾値電流を超えたと判定した場合に第2導電路82及び第3導電路83のうち少なくともいずれかが地絡したと判定する。
電源制御ECU15は、第2導電路82及び第3導電路83を流れる電流の値を制御回路14から取得し得る。また、電源制御ECU15は、制御回路14から入力される信号に基づいて、第2導電路82及び第3導電路83のうち少なくともいずれかの地絡が検出されたことを把握し得る。
判定部15Aは、制御回路14によって第2導電路82及び第3導電路83のうち少なくともいずれかの地絡が検出された場合に、地絡箇所が第2導電路82側であるか第3導電路83側であるかを判定する。判定部15Aは、第3導電路83を流れる電流の向きに基づいて地絡箇所が第2導電路82側であるか第3導電路83側であるかを判定する。地絡箇所が第2導電路82側である場合には、電流の向きは、第3導電路83側から第2導電路82側となり、地絡箇所が第3導電路83側である場合には、電流の向きは、第2導電路82側から第3導電路83側となる。よって、判定部15Aは、第3導電路83を流れる電流の値に基づいて、電流の向きを特定し、その電流の向きに基づいて地絡箇所が第2導電路82側であるか第3導電路83側であるかを判定することができる。
制御部15Bは、制御回路14を通じて、第1遮断部75及び第2遮断部76を制御し得る。制御部15Bは、地絡箇所が第3導電路83側であると判定された場合、第1遮断部75を第1許容状態に維持したまま、第2遮断部76を第2遮断状態に切り替える。これにより、地絡検出装置10は、図2に示す例と同様に、蓄電部91から第1負荷71及び第3負荷73に電力を供給することができる。制御部15Bは、地絡箇所が第2導電路82側であると判定された場合、第1遮断部75を第1遮断状態に切り替え、第2遮断部76を第2遮断状態に切り替える。これにより、地絡検出装置10は、図3に示す例と同様に、蓄電部91から第1負荷71に電力を供給し、電源部90から第2負荷72に電力を供給することができる。
以上のように、第3実施形態の地絡検出装置310によれば、第2導電路82及び第3導電路83の電圧を検出することなく、地絡箇所が第2導電路82側であるか第3導電路83側であるかを判定することができる。
更に、地絡検出装置310は、地絡箇所が第3導電路83側であると判定した場合、第1遮断部75を第1許容状態に維持したまま、第2遮断部76を第2遮断状態に切り替える。また、地絡検出装置10は、地絡箇所が第2導電路82側であると判定した場合、第1遮断部75を第1遮断状態に切り替え、第2遮断部76を第2遮断状態に切り替える。これにより、地絡検出装置10は、地絡箇所が第2導電路82側であるか第3導電路83側であるかにかかわらず第1負荷71への電力供給が停止することを抑制することができ、地絡箇所が第2導電路82側である場合には、第2負荷72への電力供給が停止することを抑制することができる。
<他の実施形態>
本開示は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述又は後述の実施形態の特徴は、矛盾しない範囲であらゆる組み合わせが可能である。また、上述又は後述の実施形態のいずれの特徴も、必須のものとして明示されていなければ省略することもできる。更に、上述した実施形態は、次のように変更されてもよい。
上記各実施形態では、負荷の重要度が、ISO26262で規定される機能安全レベルに基づいて定められる構成であったが、別の構成であってもよい。例えば、負荷の重要度が、別の規定に基づいて定められる構成であってもよい。また、上記実施形態では、重要負荷がASIL-AからDが付与された負荷であったが、別の構成であってもよい。例えば、重要負荷が、ASIL-BからDが付与された負荷であってもよいし、ASIL-CからDが付与された負荷であってもよいし、ASIL-Dが付与された負荷のみであってもよい。
上記各実施形態では、第1負荷が重要負荷のみを含む構成であったが、第1負荷が重要負荷以外の負荷を含む構成であってもよい。上記実施形態では、第2負荷が電動パワーステアリング装置のみを含む構成であったが、第2負荷が電動パワーステアリング装置以外の負荷を含む構成であってもよい。
上記第1実施形態及び第2実施形態では、制御回路が、第3導電路を流れる電流が閾値電流を超えた場合に第2導電路及び第3導電路のうち少なくともいずれかで地絡したと判定する構成であったが、別の構成であってもよい。例えば、制御回路は、第2導電路を流れる電流が閾値電流を超えた場合に第2導電路及び第3導電路のうち少なくともいずれかで地絡したと判定する構成であってもよい。あるいは、制御回路は、第2導電路の電圧が閾値電圧以下になった場合に第2導電路及び第3導電路のうち少なくともいずれかで地絡したと判定してもよいし、第3導電路の電圧が閾値電圧以下になった場合に第2導電路及び第3導電路のうち少なくともいずれかで地絡したと判定してもよい。
上記第1実施形態及び第2実施形態では、第2導電路の電圧が閾値電圧以下であると判定した場合に地絡箇所が第2導電路であると判定し、第3導電路の電圧が閾値電圧以下であると判定した場合に地絡箇所が第3導電路であると判定する構成であった。しかし、第2導電路の電圧が閾値電圧以下であると判定した場合に地絡箇所が第2導電路であると判定し、第2導電路の電圧が閾値電圧以下でないと判定した場合に地絡箇所が第3導電路であると判定してもよい。あるいは、第3導電路の電圧が閾値電圧以下であると判定した場合に地絡箇所が第3導電路であると判定し、第3導電路の電圧が閾値電圧以下でないと判定した場合に地絡箇所が第2導電路であると判定してもよい。
上記第2実施形態において、地絡箇所が第2導電路であるか第3導電路であるかの判定を、第3実施形態と同様の判定方法によって行ってもよい。
上記第3実施形態において、電流検出部が第3導電路の電流を検出する構成であったが、第2導電路の電流を検出する構成であってもよい。この場合、電流検出部は、第2主経路から第2分岐路が分岐する分岐点のうち最も第2遮断部に近い分岐点と第2遮断部との間の経路を流れる電流を検出することが好ましい。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示された範囲内又は特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
10…地絡検出装置
11…第1電圧検出部
12…第2電圧検出部
13…電流検出部(検出部)
14…制御回路(検出部)
15…電源制御ECU
15A…判定部
15B…制御部
70…負荷
71…第1負荷
72…第2負荷
73…第3負荷
74…遮断部
75…第1遮断部
75A…スイッチング素子
75B…スイッチング素子
76…第2遮断部
76A…スイッチング素子
76B…スイッチング素子
80…導電路
81…第1導電路
81A…第1主経路
81B…第1分岐路
82…第2導電路
82A…第2主経路
82B…第2分岐路
83…第3導電路
83A…第3主経路
83B…第3分岐路
90…電源部
91…蓄電部
93…第1電源ボックス
94…第2電源ボックス
100…車載システム
200…車載システム
300…車載システム
310…地絡検出装置

Claims (9)

  1. 電源部と、前記電源部とは異なる蓄電部と、前記電源部と前記蓄電部との間に設けられる導電路と、前記導電路に接続される負荷と、前記導電路に設けられる遮断部と、を備える車載システムに用いられる地絡検出装置であって、
    前記遮断部は、前記電源部と前記蓄電部との間に設けられる第1遮断部と、前記第1遮断部よりも前記電源部側に設けられる第2遮断部と、を有し、
    前記導電路は、前記蓄電部と前記第1遮断部との間に設けられる第1導電路と、前記第1遮断部と前記第2遮断部との間に設けられる第2導電路と、前記第2遮断部と前記電源部との間に設けられる第3導電路と、を有し、
    前記負荷は、重要負荷を含む第1負荷と、電動パワーステアリング装置を含む第2負荷と、前記重要負荷よりも重要度の低い第3負荷と、を有し、
    前記第1導電路には、前記第1負荷が接続され、
    前記第2導電路及び前記第3導電路のうち一方の経路には、前記第2負荷が接続され、
    前記第2導電路及び前記第3導電路のうち他方の経路には、前記第3負荷が接続され、
    前記第1遮断部は、前記第1導電路側から前記第2導電路側に電流が流れることを許容する第1許容状態と遮断する第1遮断状態とに切り替わり、
    前記第2遮断部は、前記第2導電路側から前記第3導電路側に電流が流れること、及び前記第3導電路側から前記第2導電路側に電流が流れることを許容する第2許容状態と遮断する第2遮断状態とに切り替わり
    前記第2導電路及び前記第3導電路のうち少なくともいずれかにおいて地絡を検出する検出部を有する
    地絡検出装置。
  2. 前記検出部によって前記第2導電路及び前記第3導電路のうち少なくともいずれかにおいて地絡が検出された場合に、地絡箇所が前記第2導電路側であるか前記第3導電路側であるかを判定する判定部を有する
    請求項1に記載の地絡検出装置。
  3. 前記判定部は、前記第1遮断部が前記第1遮断状態で且つ前記第2遮断部が前記第2遮断状態であるときの前記第2導電路及び前記第3導電路のうち少なくともいずれかの電圧に基づいて、地絡箇所が前記第2導電路側であるか前記第3導電路側であるかを判定する
    請求項2に記載の地絡検出装置。
  4. 前記検出部によって前記第2導電路及び前記第3導電路のうち少なくともいずれかにおいて地絡が検出された場合に、前記第1遮断部を前記第1遮断状態に制御し且つ前記第2遮断部を前記第2遮断状態に制御する制御部を有し、
    前記判定部は、前記制御部によって前記第1遮断部が前記第1遮断状態に制御され且つ前記第2遮断部が前記第2遮断状態に制御された状態において、前記第2導電路及び前記第3導電路のうち少なくともいずれかの電圧に基づいて、地絡箇所が前記第2導電路側であるか前記第3導電路側であるかを判定する
    請求項3に記載の地絡検出装置。
  5. 前記判定部は、前記第2導電路及び前記第3導電路のうち少なくともいずれかを流れる電流を検出する電流検出部を有し、前記第2導電路及び前記第3導電路のうち少なくともいずれかを流れる電流の向きに基づいて地絡箇所が前記第2導電路側であるか前記第3導電路側であるかを判定する
    請求項2に記載の地絡検出装置。
  6. 前記第3導電路には、前記第2負荷が接続されており、
    前記判定部によって地絡箇所が前記第3導電路側であると判定された場合に、前記第1遮断部を前記第1遮断状態に制御する動作及び前記第2遮断部を前記第2遮断状態に制御する動作のうち少なくとも一方の動作を行い、前記判定部によって地絡箇所が前記第2導電路側であると判定された場合に、前記第1遮断部を前記第1遮断状態に制御し、且つ前記第2遮断部を前記第2遮断状態に制御する制御部を有する
    請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の地絡検出装置。
  7. 前記第2導電路には、前記第2負荷が接続されており、
    前記判定部によって地絡箇所が前記第3導電路側であると判定された場合に、前記第1遮断部を前記第1許容状態に制御し、且つ前記第2遮断部を前記第2遮断状態に制御し、地絡箇所が前記第2導電路側であると判定された場合に、前記第1遮断部を前記第1遮断状態に制御する制御部を有する
    請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の地絡検出装置。
  8. 前記第3導電路には、前記第2負荷が接続されている
    請求項4に記載の地絡検出装置。
  9. 前記第2導電路には、前記第2負荷が接続されている、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の地絡検出装置。
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