JPH09222337A - エンコーダ及びカメラの露出制御装置 - Google Patents

エンコーダ及びカメラの露出制御装置

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JPH09222337A
JPH09222337A JP2948896A JP2948896A JPH09222337A JP H09222337 A JPH09222337 A JP H09222337A JP 2948896 A JP2948896 A JP 2948896A JP 2948896 A JP2948896 A JP 2948896A JP H09222337 A JPH09222337 A JP H09222337A
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circular
rotating disk
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Hiroshi Nomura
博 野村
Kazuyoshi Azegami
和義 畔上
Hiromitsu Sasaki
啓光 佐々木
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  • Diaphragms For Cameras (AREA)
  • Photo Coupler, Interrupter, Optical-To-Optical Conversion Devices (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Optical Transform (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定機構の駆動を制御する際、例えばカメラ
の露出機構を制御する際に、エンコーダの回転板を制御
スタート位置に確実に戻すことができるエンコーダ及び
カメラの露出制御装置を提供すること。 【構成】 モータによって回転駆動される回転軸の回転
位置を検出するエンコーダにおいて、上記回転軸の回転
数を1回転未満に設定し、該回転軸に、その制御スター
ト位置を規制する断面非円形部と、この断面非円形部に
連なる断面円形部を設け、この回転軸の外側の非回転部
に、この断面非円形部と断面円形部に弾接するばね部材
を設けたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、エンコーダ及びカメラの
露出制御装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】例えばモータを回転駆動し
て所定の機構を駆動する際、このモータの回転状態を、
円周方向に所定間隔で形成したスリットを有する回転板
と、この回転板の回転によって発光素子と受光素子の間
を断続的に遮られるフォトインタラプタとを備えたエン
コーダによって検出して該機構を作動制御しようとする
と、モータと機構の間のギヤ列によるバックラッシュ
や、機構中で生じる駆動停止時のリバウンド等により、
フォトインタラプタに対する回転板の位置が、必ずしも
回転開始時の状態(制御スタート位置)に戻るとは限ら
ない。
【0003】
【発明の目的】本発明は、エンコーダにおける上記問題
意識に基づき、所定機構の駆動を制御する際、例えばカ
メラの露出機構を制御する際に、エンコーダの回転板を
制御スタート位置に確実に戻すことができるエンコーダ
及びカメラの露出制御装置を提供することを目的として
いる。
【0004】
【発明の概要】上記目的を達成するための本発明は、そ
の第一の態様によると、モータによって回転駆動される
回転軸の回転位置を検出するエンコーダにおいて、上記
回転軸の回転数を1回転未満に設定し、該回転軸に、そ
の制御スタート位置を規制する断面非円形部と、この断
面非円形部に連なる断面円形部を設け、この回転軸の外
側の非回転部に、この断面非円形部と断面円形部に弾接
するばね部材を設けたことを特徴としている。
【0005】また本発明は、別の態様によると、シャッ
タの全閉状態と全開状態との間で1回転未満回転する回
転円板と;この回転円板と対をなすフォトセンサと;シ
ャッタが全閉状態のとき、このフォトセンサに対向して
該フォトセンサにオンまたはオフの一定の信号を生成さ
せる、上記回転円板に設けた非パルス発生部と;シャッ
タが全閉状態から開いていくとき、フォトセンサに対し
て移動して該フォトセンサにパルス信号を生成させる、
上記回転円板の周方向に上記非パルス発生部に続けて設
けたパルス発生部と;上記回転円板の回転軸の同一軸方
向位置に設けた、その制御スタート位置を規制する断面
非円形部及びこの断面非円形部に連なる断面円形部と;
この回転軸の外側の非回転部に設けられ、シャッタが全
閉状態のとき上記断面非円形部に弾接し、シャッタが全
閉状態から開いていくとき断面円形部に弾接するばね部
材とを備えたことを特徴としている。
【0006】本発明は、さらに別の態様によると、シャ
ッタを全閉状態と全開状態との間で駆動するモータを含
む電動開閉機構と;上記電動開閉機構に連動し、シャッ
タの全閉状態と全開状態との間で1回転未満回転する回
転円板と;この回転円板と対をなすフォトセンサと;シ
ャッタが全閉状態のとき、このフォトセンサに対向して
該フォトセンサにオンまたはオフの一定の信号を生成さ
せる、上記回転円板に設けた非パルス発生部と;シャッ
タが全閉状態から開いていくとき、フォトセンサに対し
て移動して該フォトセンサにパルス信号を生成させる、
上記回転円板の周方向に上記非パルス発生部に続けて設
けたパルス発生部と;被写体輝度に応じ、このパルス発
生部で発生したパルスを用いて、上記電動開閉機構を制
御するAE制御機構と;上記回転円板の回転軸の同一軸
方向位置に設けた、その制御スタート位置を規制する断
面非円形部及びこの断面非円形部に連なる断面円形部
と;この回転軸の外側の非回転部に設けられ、シャッタ
が全閉状態のとき上記断面非円形部に弾接し、シャッタ
が全閉状態から開いていくとき断面円形部に弾接するば
ね部材とを備えたことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図示実施形態に基づいて本発
明を説明する。この実施形態は、図23に示すレンズシ
ャッタ式ズームレンズカメラに本発明を適用したもので
あり、最初に、この図23について、このズームレンズ
カメラの概念を説明する。レンズ構成は、前群レンズL
1と後群レンズL2の2群である。
【0008】カメラ本体には、全体移動モータ制御手段
60、後群移動モータ制御手段61、ズーム操作手段6
2、シャッタレリーズ手段63、測距装置64、測光装
置65、及びAEモータ制御手段66が設けられてい
る。
【0009】全体移動モータ制御手段60は、カメラボ
ディに設けたズームレバー等のズーム操作手段62が操
作されたとき、全体移動モータ25に対し、前群レンズ
L1と後群レンズL2からなるズームレンズをワイド側
からテレ側に移動させるための移動指令、またはテレ側
からワイド側に移動させるための移動指令を与える。撮
影者によるズーム操作手段62の操作によって、焦点距
離が変更され、任意の焦点距離に設定される。ファイン
ダ視野の像倍率は、ズーム操作手段62による焦点距離
変化に連動して変化される。よって撮影者は、ズーム操
作手段62の操作による焦点距離変化を、ファインダ視
野の像倍率変化を観察することで知ることができる。ま
た、ズーム操作手段62の操作によって設定される焦点
距離は、例えば、LCD表示パネル(図示せず)に表示
される数値により認識することができる。
【0010】全体移動モータ制御手段60はまた、シャ
ッタレリーズ手段63が操作されたとき、後群移動モー
タ制御手段61を介して駆動される後群移動モータ30
とともに全体移動モータ25を駆動して、被写体にズー
ムレンズを合焦させる。シャッタレリーズ手段63は、
レリーズボタンから構成されるもので、その一段押しで
測距装置64への測距指令と測光装置65への測光指令
を与え、二段押しで、合焦動作させるとともに、AEモ
ータ制御手段66を介してAF/AEシャッタユニット
21のシャッタ27を動作させる。シャッタ27は、測
光装置65からの測光出力を受けて、そのシャッタ羽根
27aを所定時間開放する。
【0011】ズーム操作手段62は、操作されると、全
体移動モータ25を駆動して前群レンズL1と後群レン
ズL2を一体に移動させる。この移動と同時に後群移動
モータ制御手段61を介して後群移動モータ30を動作
させてもよいが、本ズームレンズカメラにおいて重要な
点は、ズーム操作手段62による前群レンズL1と後群
レンズL2の移動は、焦点の位置を移動させることなく
焦点距離を連続的に変化させる従来のズーミングの概念
では行なわないということである。つまり、ズーム操作
手段62が操作されたとき、 全体移動モータ25のみを動作させて、前群レンズL
1と後群レンズL2を両者の空気間隔を変化させること
なく前後に移動させる態様、及び、 全体移動モータ25と後群移動モータ30の双方を動
作させて、前群レンズL1と後群レンズL2を両者の空
気間隔を変化させながら移動させる態様、とが可能であ
る。
【0012】の態様では、特定距離の被写体に常時ピ
ントが合うことはあり得ないが、撮影光学系による像を
観察する訳ではない本カメラのようなレンズシャッタ式
カメラでは、シャッタレリーズ時にピントが合えばよい
から全く問題がない。また、の態様では、焦点位置の
移動を許容しつつ、前群レンズL1と後群レンズL2を
移動させ、シャッタレリーズ時に全体移動モータ25と
後群移動モータ30の双方を動作させてピントを合わせ
る。
【0013】ズーム操作手段62の操作に応じて上記
またはの何れかの制御態様を実行した後、ズーム操作
手段62によって設定される焦点距離の少なくとも一部
の焦点距離域においてシャッタレリーズ手段63が操作
されたとき、全体移動モータ25と後群移動モータ30
の双方を動作させて被写体に合焦させる。このときの全
体移動モータ25と後群移動モータ30による前群レン
ズL1と後群レンズL2の移動量は、測距装置64によ
る被写体距離情報によって得られる移動量だけでなく、
ズーム操作手段62によって設定される焦点距離情報に
よって得られる移動量を加味して決定される。このよう
に、シャッタレリーズ手段63が操作されたとき、全体
移動モータ25と後群移動モータ30の双方を動作させ
て合焦動作を行わせると、レンズ位置の制御に自由度が
生れ、その制御が容易になる。
【0014】なお、理論的には、ズーム操作手段62の
操作時には、全体移動モータ25と後群移動モータ30
のいずれも動作させずに単にファインダの視野倍率と焦
点距離情報だけを変化させ、シャッタレリーズ手段63
が操作されたときに、その焦点距離情報と測距装置64
による被写体距離情報とにより全体移動モータ25と後
群移動モータ30を同時に動作させて、その焦点距離情
報と被写体距離情報によって一義的に決定される位置に
前群レンズL1と後群レンズL2を移動させることもで
きる。
【0015】次に、主に図21と図22を用いて、上記
概念のズームレンズ鏡筒を具体的にした実施形態を説明
する。本ズームレンズ鏡筒10の概略構成と動作を最初
に説明すると、前方から順に、第1移動鏡筒20、第2
移動鏡筒19、第3移動鏡筒16、及び固定鏡筒ブロッ
ク12が備えられている。第3移動鏡筒16は、固定鏡
筒ブロック12の筒状部に螺合され、回動とともに光軸
方向に進退する。第3移動鏡筒16は、光軸方向に一体
に移動する、回転を規制された直進案内筒17を内方に
有し、第2移動鏡筒19はこの直進案内筒17に対して
相対回転しながら光軸方向に進退する。第1移動鏡筒2
0は、回転を規制されていて、第2移動鏡筒19に対す
る相対回転により光軸方向に進退する。全体移動モータ
25は、固定鏡筒ブロック12に固定され、AEモータ
29と後群移動モータ30を搭載したシャッタ取付台4
0は、第1移動鏡筒20に固定されている。前群レンズ
L1は、レンズ支持筒34に支持された正のパワーを有
するレンズであり、後群レンズL2は、レンズ支持筒5
0に支持された負のパワーを有するレンズである。
【0016】カメラボディのアパーチャ板14の前方に
固定される固定鏡筒ブロック12は、その筒状部の内周
面に、雌ヘリコイド12aと、光軸Oと平行な複数の直
進案内溝12bとを有している。この複数の直進案内溝
12bの1つには、その底部に、所定のパターンを有す
るコード板13aが固定されている。このコード板13
aは、固定鏡筒ブロック12の外方に位置するフレキシ
ブルプリント基板13の一部として構成されている。ア
パーチャ板14は、フィルムへの露光領域を決定するア
パーチャ14aを有する。
【0017】固定鏡筒ブロック12の筒状部には、径方
向外方に膨出しかつ光軸方向に延びるギヤ収納部12c
が形成されている(図19参照)。このギヤ収納部12
cには、光軸方向に長い駆動ピニオン15が回転自在に
収納されている。この駆動ピニオン15はその軸7の両
端部を、固定鏡筒ブロック12に設けた支持孔4とギヤ
支持板31に設けた支持孔31aにそれぞれ回転自在に
支持されている。この駆動ピニオン15の歯面は、固定
鏡筒ブロック12の内周面に突出している。
【0018】固定鏡筒ブロック12の内周には、第3移
動鏡筒16が螺合されている。この第3移動鏡筒16
は、内周面に、光軸方向に延びる複数の直進案内溝16
cを有し、後端部外周に、固定鏡筒ブロック12の雌ヘ
リコイド12aと噛み合う雄ヘリコイド16aと、駆動
ピニオン15と噛み合う外周ギヤ16b(図18参照)
とを有している。駆動ピニオン15は、第3移動鏡筒1
6の光軸方向の全移動域において、この外周ギヤ16と
噛み合う軸方向長さを有する。
【0019】第3移動鏡筒16の内周には、直進案内筒
17が、この第3移動鏡筒16と光軸方向に一体に移動
可能かつ光軸回りに相対回転可能に支持されている。直
進案内筒17は、後部外周に、径方向外方に突出する複
数の係合突起17cを備えた後端フランジ部17dと、
この後端フランジ部17dの前方にやや隙間を開けて設
けた、該フランジ部17dより小径の抜止フランジ部1
7eとを有している。この抜止フランジ部17eの周方
向に、複数の切欠部17fが形成されている。第3移動
鏡筒16は、後端部内周に、径方向内方に突出する複数
の係合突起16d(図21)を有し、この係合突起16
dを上記切欠部17fから挿入して両フランジ部17
d、17e間の隙間に位置させ、直進案内筒17に対し
相対回転することにより該直進案内筒17と結合してい
る。直進案内筒17の後端面には、アパーチャ14aと
略同形の開口23aを有するアパーチャ板23が固定さ
れている。係合突起17cは、固定鏡筒ブロック12の
光軸Oと平行な直進案内溝12bに摺動自在に係合され
ており、回転を規制されている。係合突起17cの1つ
である係合突起17c′には、コード板13aと摺接し
てズーミング時の焦点距離に対応する信号を発生させる
ための接触端子9が固定されている。
【0020】直進案内筒17にはまた、その内周面に、
光軸Oと平行な複数の直進案内溝17aと、この案内筒
17の周壁を貫通しかつ円周方向及び光軸方向に対して
傾斜する複数のリード溝17bとが形成されている。
【0021】直進案内筒17の内周には、第2移動鏡筒
19が嵌合されている。この第2移動鏡筒19は、内周
面に、リード溝17bとは逆傾斜の複数のリード溝19
cを有し、後端部外周に、径方向外方に突出する複数の
断面台形状のフォロア突起19aと、このフォロア突起
19a上に位置するフォロアピン18とを有する。この
フォロアピン18は、リング部材18bと、このリング
部材18bをフォロア突起19a上に支持する中心固定
ねじ18aとからなっている。フォロア突起19aは、
直進案内筒17のリード溝17bに摺動可能に嵌まり、
フォロアピン18は、第3移動鏡筒16の直進案内溝1
6cに摺動可能に嵌まる。よって、第3移動鏡筒16が
回転すると、第2移動鏡筒19が回転しながら光軸方向
に直進移動する。
【0022】第2移動鏡筒19の内周には、第1移動鏡
筒20が嵌合されている。この第1移動鏡筒20は、後
端部外周に備えた複数のフォロアピン24を、対応する
内周リード溝19cに係合させ、かつ直進案内部材22
により直進案内されている。この直進案内部材22は、
図14と図15に示すように、環状部22aと、この環
状部22aから光軸方向に延びる一対の案内脚部22b
と、環状部22aの径方向外方に突出させた、直進案内
溝17aに摺動自在に係合する複数の係合突起28とを
有し、第1移動鏡筒20の内周面とAF/AEシャッタ
ユニット21の間に案内脚部22bを直進案内可能に挿
入している。
【0023】また直進案内部材22の環状部22aは、
第2移動鏡筒19の後端部に、光軸方向に一体に移動可
能かつ光軸回りに相対回転可能に結合されている。この
直進案内部材22は、後部外周に、径方向外方に突出す
る複数の係合突起28を備えた後端フランジ部22d
と、この後端フランジ部22dの前方にやや隙間を開け
て設けた、該フランジ部22dより小径の抜止フランジ
部22cを有し、この抜止フランジ部22cの周方向
に、複数の切欠部22eを有している(図14参照)。
第2移動鏡筒19は、後端部内周に、径方向内方に突出
する複数の係合突起19b(図21)を有し、この係合
突起19bを上記切欠部22eから挿入して両フランジ
部22c、22d間の隙間に位置させ、直進案内部材2
2に対し相対回転することにより該直進案内部材22と
結合している。上記構成により、第1移動鏡筒20は、
第2移動鏡筒19が正逆に回転するとき、回転を規制さ
れたまま、該第2移動鏡筒19に対して光軸方向前後に
直進移動する。
【0024】この第1移動鏡筒20の前端部には、バリ
ヤ48a、48bを備えたバリア装置35が装着され、
内周面には、3枚のシャッタ羽根27a(図1)からな
るシャッタ27を備えたAF/AEシャッタユニット2
1が嵌合固定されている。このAF/AEシャッタユニ
ット21は、シャッタ取付台40の外周部に等角度間隔
で形成した複数の固定孔40a(図16)を有してい
る。上記複数のフォロアピン24は、このAF/AEシ
ャッタユニット21の固定手段を兼ねており、第1移動
鏡筒20に形成したピン孔20aと、この固定孔40a
に、このフォロアピン24が嵌入固定されて、このシャ
ッタユニット21が第1移動鏡筒20に固定されている
(図17参照)。フォロアピン24は例えば接着、ねじ
止め等の手段で固定できる。なお、41は、第1移動鏡
筒20の前端部に固定される飾り板である。
【0025】AF/AEシャッタユニット21は、図1
と図22に示されるように、シャッタ取付台40と、こ
のシャッタ取付台40の後部に固定されるシャッタ羽根
支持環46と、このシャッタ取付台40に対して相対移
動自在に支持されるレンズ支持筒50(後群レンズL
2)とを有している。このシャッタ取付台40には、前
群レンズL1とAEモータ29と後群移動モータ30が
支持されている。このシャッタ取付台40は、レンズ支
持筒34を挿通させる撮影開口40dを備えた環状部
と、この環状部から後方に向けて延出された3つの脚部
40bとを有している。この3つの脚部40b間の隙間
のうち2箇所は、直進案内部材22の一対の案内脚部2
2bをそれぞれ摺動自在に係合させて移動ガイドする直
進案内部40cとして構成されている。
【0026】シャッタ取付台40にはさらに、AEモー
タ29の回転をシャッタ27に伝えるAEギヤ列45A
と、後群移動モータ30の回転をスクリューシャフト4
3に伝えるレンズ駆動ギヤ列42Aと、フレキシブルプ
リント基板6に接続されたフォトインタラプタ56、5
7と、円周方向に多数のスリットを備えた回転板58、
59とが支持されている。上記フォトインタラプタ57
と回転板59によって、後群移動モータ30の回転を検
知する後群移動モータ用エンコーダが構成され、フォト
インタラプタ56と回転板58によって、AEモータ2
9の回転を検知するAEモータ用エンコーダが構成され
ている。
【0027】シャッタ取付台40とこの取付台40に固
定したシャッタ羽根支持環46の間に、上記シャッタ2
7と、このシャッタ27の3枚のシャッタ羽根27aを
枢支する支持部材47と、シャッタ羽根27aに回動力
を付与する環状駆動部材49とが位置している。環状駆
動部材49は、3枚のシャッタ羽根27aにそれぞれ係
合する3つの操作突起49aを等角度間隔で備えている
(図11、図12参照)。シャッタ羽根支持環46は、
前壁部に、撮影開口46aと、この撮影開口46aの周
囲に等角度間隔で設けた3つの支持孔46bを有し、外
周部に、直進案内部40cから露出して上記一対の案内
脚部22bの内周面を摺動自在に支持する撓み規制面4
6cを有している。
【0028】また、シャッタ羽根支持環46の前方に位
置する支持部材47は、撮影開口46aに対向する撮影
開口47aと、3つの支持孔46bとそれぞれ対向する
3つの軸部47b(図1に一箇所のみ示す)とを有して
いる。3枚のシャッタ羽根27aはそれぞれ、一端部
に、軸部47bを挿通させる軸孔27bを有し、他端部
に、撮影開口46a、47aを遮蔽する遮蔽部を有し、
該一端部と他端部の間に、上記操作突起49aを挿通さ
せる長孔27cを有している。上記支持部材47は、シ
ャッタ羽根27aをそれぞれ支持した各軸部47bを、
シャッタ羽根支持環46の対応する支持孔46bに嵌合
させた状態で、このシャッタ羽根支持環46に固定され
ている。
【0029】環状駆動部材49は、外周部に、ギヤ列4
5からの回転を受けるギヤ部49bを有する。また支持
部材47は、3つの軸部47bと近接する位置に、円周
方向に沿う3つの円弧溝47cを有している。環状駆動
部材49の上記3つの操作突起49aは、該3つの円弧
溝47cを貫通して、各シャッタ羽根27aの長孔27
cに係合している(図10、図13参照)。シャッタ羽
根支持環46は、これら環状駆動部材49、支持部材4
7及びシャッタ27を支持した状態でシャッタ取付台4
0の後方側から挿入され、周縁部に設けたねじ孔46d
に挿通させた固定ねじ90によって該シャッタ取付台4
0に固定されている。
【0030】シャッタ羽根支持環46の後方には、シャ
ッタ取付台40にスライドシャフト51、52を介して
相対移動自在に支持されたレンズ支持筒50が配置され
ている。シャッタ取付台40とレンズ支持筒50は、ス
ライドシャフト51に嵌合されたコイルばね3によって
互いに離れる方向に移動付勢されており、これにより両
者間のガタが除去されている。また、上記ギヤ列42に
備えられた駆動ギヤ42aは、軸方向の移動が規制され
ており、その内周に雌ねじが形成されている。この雌ね
じに、レンズ支持筒50に一端部を固定されたスクリュ
ーシャフト43が螺合しており、これら駆動ギヤ42a
とスクリューシャフト43とにより送りねじ機構が構成
されている。よって、後群移動モータ30が回転駆動し
て駆動ギヤ42aが正逆いずれかに回転すると、スクリ
ューシャフト43がこの駆動ギヤ42aに対して進退
し、レンズ支持筒50つまり該支持筒50に支持した後
群レンズL2が前群レンズL1に対して相対移動する。
【0031】シャッタ取付台40の前部には、このシャ
ッタ取付台40に支持した上記モータ29、30等を押
える押え部材53、55がねじ止めされている。シャッ
タ取付台40に一端部を固定された上記フレキシブルプ
リント基板6には、モータ29、30、及びフォトイン
タラプタ56、57が接続されている。第1〜第3移動
鏡筒20、19、16及びAF/AEシャッタユニット
21等を組立てた状態において、直進案内筒17の後端
面にアパーチャ板23が固定され、また固定鏡筒ブロッ
ク12の前端部に、環状の抜止め部材33が嵌着されて
いる。
【0032】次に、本発明の特徴である、カメラの露出
制御装置を図1〜図13を用いて説明する。
【0033】本実施形態において、ズームレンズ鏡筒1
0を有するズームレンズカメラでは、AEモータ29の
回転を受けて駆動するシャッタ27を露出制御するた
め、DCモータ等の該AEモータ29の回転状態(回転
数)を、周方向に所定間隔で設けた多数のスリットを有
する回転板58と、この回転板58と対をなすフォトイ
ンタラプタ56とからなるAEモータ用エンコーダによ
ってカウント(検出)している。言い換えると、このA
Eモータ用エンコーダでは、フォトインタラプタ56に
より、AEモータ29によって回転駆動される回転軸5
8fの回転位置を検出する。このようなAEモータ用エ
ンコーダでシャッタ27の開閉状態を検出する場合、A
Eモータ29とシャッタ27間のギヤ列45A等による
バックラッシュによる回転板58の回転ガタや、シャッ
タ27で生じる駆動停止時のリバウンド等により、フォ
トインタラプタ56に対する回転板58の相対回転位置
が必ずしも回転開始時(制御スタート時)の完全な状態
に戻るとは限らない。
【0034】例えば、フォトインタラプタに対する回転
板の回転数を増やして発生パルスを多くして分解能を高
めたエンコーダでは、制御スタート時における数パルス
分の誤差は許容できる。しかし、本露出制御装置におけ
るAEモータ用エンコーダは、制御分解能にそれほど高
精度を必要とせず、回転板58の回転数を少なくできる
ため(1回転未満)、この回転板58が制御スタート位
置に完全な状態で戻らない場合には、露出制御を安定し
て行なうことができないことになる。
【0035】そこで本ズームレンズカメラでは、露出制
御装置を次のように構成して、回転板(回転円板)58
のバックラッシュを一定方向において除去し、該回転板
58のフォトインタラプタ56に対する回転開始位置
(制御スタート位置)を安定化させている。すなわち、
本露出制御装置は、シャッタ27を全閉状態(図8)と
全開状態(図9)との間で駆動するAEモータ29を含
む電動開閉機構と、この電動開閉機構に連動するAEモ
ータ用エンコーダと、被写体輝度に応じ、このエンコー
ダのパルス発生部で発生したパルスを用いて電動開閉機
構を制御するAEモータ制御手段(AE制御機構)66
とを有している。
【0036】回転円板58の回転軸58fの軸方向にお
ける同一位置には、その制御スタート位置を規制するた
めの断面非円形部58gと、この断面非円形部58gに
連なる断面円形部58hが設けられている(図2〜図
5)。この断面非円形部58gはつまり、回転軸58f
の軸方向における所定の位置をやや小径に形成しこの小
径部を軸方向と直交するように直線状に切り欠いた平坦
面であり、断面円形部58hはこのとき切り欠かれずに
残った円周面である。
【0037】シャッタ取付台40の環状部40fには、
AEモータ用エンコーダが図4に示す位置関係で取り付
けられている。すなわち、環状部40fにおいての同図
下方側にフォトセンサ56が固定され、このフォトセン
サ56のやや上方に、回転板58が回転可能に支持され
ている。環状部40fには、フォトセンサ56と回転軸
58fとほぼ一直線に並ぶ位置にばね支持軸93が突出
形成されている。また回転板58は、フォトセンサ56
と回転軸58fとばね支持軸93を結んだ直線に断面非
円形部58gを沿わせた状態を、フォトセンサ56に対
する制御スタート位置として設定されている。また環状
部40fには、回転軸58fとばね支持軸93を結んだ
直線からやや離れた位置に、ばね掛け凸部92が設けら
れている。
【0038】したがって、回転軸58fの外側の非回転
部であるばね支持軸93に、トーションばね(ばね部
材)91のコイル部を嵌合させ、一端部、他端部91
a、91bをその付勢力に抗してそれぞれ広げて、ばね
掛け凸部92と断面非円形部58g(又は断面円形部5
8h)に掛け止めすることにより、シャッタ27が全閉
状態のとき断面非円形部58gに他端部91bを弾接さ
せ、シャッタ27が全閉状態から開いていくとき断面円
形部58hに他端部91bを弾接させることができる。
つまり、直線状の他端部91bを、制御スタート位置に
戻った断面非円形部58gの平坦面に沿わせて弾接させ
ることが可能となる。よって、回転板58が図4の反時
計方向に回転した後制御スタート位置に向けて戻る際、
該回転板58が該位置に完全に戻らなくても、直線状の
他端部91bが断面非円形部58gを、回転軸58fと
ばね支持軸93を結んだ線上に沿わせるべく押圧するた
め、該回転軸58fを介して回転板58を制御スタート
位置に完全に戻すことができる。つまり、図4の状態で
は、他端部91bの下端部が、断面非円形部58gの同
図下部(即ち回転軸58fの回転中心との偏心位置)を
同図左方に押圧して該断面円形部58hを同図時計方向
(シャッタ27の閉じ方向)に回動付勢するため、回転
軸58fは断面非円形部58gの平坦面を他端部91b
の直線に沿わせた状態に強制的に戻されることになる。
【0039】回転軸58fはその回転数が1回転未満に
設定され、回転板58は、シャッタ27の全閉状態と全
開状態との間で1回転未満回転するようになっている。
つまり、この回転板58は、AEモータ29を含む電動
開閉機構に連動して、シャッタ27の全閉状態と全開状
態との間で1回転未満回転するように設定されている。
AEモータ用エンコーダは、シャッタ27が全閉状態の
とき、フォトセンサ56に対向して該フォトセンサ56
にオフの一定の信号を生成させる、回転板58に設けた
遮光部(非パルス発生部)58eと、シャッタ27が全
閉状態から開いていくとき、フォトセンサ56に対して
移動して該フォトセンサ56をオンしてパルス信号を生
成させる多数のスリット(パルス発生部)S1 〜Sn
を有している。この多数のスリットS1 〜Sn は、回転
板58の周方向に非パルス発生部58eに続けて等角度
間隔で穿設されている。上記遮光部58eは、スリット
を形成しない部分であり、スリットS1 とSn の間に位
置している。回転板58はまた、周縁部の所定位置に、
切欠部58bと58cを有している。
【0040】回転板58と対をなすフォトセンサ56
は、図5に示すように、シャッタ取付台40の環状部4
0fに一体に形成した収納部88(図1参照)の内方に
固定され、その発光部56bと受光部56cを光軸方向
に向けて位置させている。また回転板58は、回転軸5
8fの一端部の突部58aが、シャッタ取付台40の前
部に固定された押え部材53に回転自在に支持され、他
端部の従動ギヤ58dが、環状部40fに設けた突起4
0iに回転自在に支持されている。回転板58は、フォ
トセンサ56の発光部56bと受光部56cの間に位置
しており、その回転時に、発光部56bから受光部56
cに投光される光を断続的に遮光する。このとき生成さ
れる光パルス信号を受光部56cが受け取り、フレキシ
ブルプリント基板6を介して、カメラボディ側に搭載し
た制御部75(図20参照)のAFモータ制御手段66
に送る。この制御部75は、CPU等を備えるもので、
該AFモータ制御手段66を初め、上記全体移動モータ
制御手段60、後群移動モータ制御手段61、測距装置
64及び測光装置65等を含む。この制御部75には、
ズーム操作手段62、シャッタレリーズ手段63等が接
続されている。
【0041】AEモータ29の回転は、図2、図3、図
11及び図12に示す機構により環状駆動部材49と回
転板58に伝達される。すなわち、シャッタ取付台40
の環状部40fの前壁に、AEモータ29がその回転軸
に固定したピニオン29aを後壁側に突出させて固定さ
れている。この環状部40fの後壁と支持部材47との
間には、ピニオン29aを中心として図2上方側にAE
ギヤ列45Aが設けられ、下方側に、回転軸58fにA
Eモータ29の回転を伝えるエンコーダギヤ列45Bが
設けられている。このエンコーダギヤ列45Bの最終ギ
ヤであるダブルギヤ89は、大径ギヤ89aと小径ギヤ
89bを有し、この小径ギヤ89bを回転板58の従動
ギヤ58dに噛合させている。また、AEギヤ列45A
の最終ギヤであるダブルギヤ86は、大径ギヤ86aと
小径ギヤ86bを有し、この小径ギヤ86bを、環状部
40fと支持部材47間に回転可能に支持した環状駆動
部材49のギヤ部49bに噛合させている(図11、図
12参照)。
【0042】シャッタ取付台40の環状部40fの後壁
に設けたばね支持突起40jに、トーションばね87が
嵌合されている。このトーションばね87は、その一端
部87aを、環状部40fの後壁に設けたばね掛け突起
40kに係合させ、他端部87bを、環状駆動部材49
の周縁部に設けたばね掛け部49cに係合させている。
この構造により環状駆動部材49は、トーションばね8
7により図11の反時計方向(シャッタ27の閉方向)
に回動付勢されている。また図2において、環状部40
fの下部に後群移動モータ30が固定されており、この
環状部40fの前壁にレンズ駆動ギヤ列42Aが支持さ
れ、後壁に、後群移動モータ用エンコーダの回転板59
にモータ30の回転を伝えるギヤ列42Bが支持されて
いる。
【0043】本露出制御装置では、回転板58がシャッ
タ全閉状態に対応して回転開始位置(図6)に位置する
ときには、フォトセンサ56を遮光してオフの信号を生
成させて(即ちパルス信号を発生させないで)、AEモ
ータ用エンコーダの出力がハイ(H)となるように、ま
た回転板58が回転開始位置を越えて回転終了位置(図
7)に向けて回転するときには、フォトセンサ56をオ
ンしてパルス信号を生成させて、該エンコーダの出力が
ロー(L)となるように設定されている。制御部75の
AEモータ制御手段66は、AEモータ用エンコーダか
ら入力するこれらハイ、ローの出力に基づき、回転板5
8の回転位置つまりシャッタ27の開閉位置を検出し
て、露出制御を実行する。
【0044】したがって、AEモータ29が回転駆動
し、シャッタ27が、AEギヤ列45Aと環状駆動部材
49等を介して駆動され図8の全閉状態から図9の全開
状態に向かう際、回転板58は、該AEモータ29の回
転をエンコーダギヤ列45Bを介して受け、シャッタ2
7の駆動に同期して図6反時計方向に回転を開始する。
この回転開始時、回転板58は、回転軸58fの断面非
円形部58gにトーションばね91による付勢力を常時
受けているため、完全な制御スタート位置に強制的に戻
されている。そして、回転板58は、回転軸58fの断
面非円形部58gに位置するトーションばね91の他端
部91bを断面円形部58hに移動させながら回転を開
始する。すると、フォトインタラプタ56と対向する位
置に遮光部58eを位置させた状態において遮光部58
eにより遮光されていた受光部56c(図6)に、最初
のスリットS1 が移動するとき出力が必ずハイからロー
になるため、その制御スタート位置が確実に検知され
る。
【0045】このように、上記構成のAEモータ用エン
コーダを備えた本露出制御装置によれば、たとえAEモ
ータ29とシャッタ27間のギヤ列45A等によるバッ
クラッシュに起因する回転ガタや、シャッタ27で生じ
る駆動停止時のリバウンド等によって、回転板58が制
御スタート位置に完全に戻りきれないような場合でも、
この回転板58はトーションばね91によって強制的に
該制御スタート位置に戻され、その位置に所定のばね力
で係止される。その上、フォトセンサ56に対するパル
ス発生部と非パルス発生部の関係によって、回転板58
の制御スタート位置、即ちシャッタ27の全閉状態が確
実に検出されるから、露出制御が極めて安定して行なわ
れる。
【0046】なお、上記実施形態では、回転板58がシ
ャッタ全閉状態に対応して制御スタート位置に位置する
とき、フォトセンサ56にオフの一定の信号を生成さ
せ、回転板58がシャッタ27の開放動作に連動して制
御スタート位置を越えて回転するとき、フォトセンサ5
6にオンのパルス信号を生成させるように設定したが、
フォトセンサ56のオン、オフの関係はこの逆でも良
い。
【0047】また上記実施形態では、回転板58がシャ
ッタ全閉状態に対応して回転開始位置に位置するときA
Eモータ用エンコーダの出力をハイ(H)とし、回転板
58が回転開始位置を越えて回転終了位置に向けて回転
するとき該エンコーダの出力をロー(L)と設定した
が、該出力のハイ、ローの関係はこの逆でも良い。
【0048】さらに、上記実施形態では、回転板58の
パルス発生部と非パルス発生部を、スリットSを形成し
た部分とスリットSを形成しない遮光部58eとで区別
したが、図24と図25に示すように、光反射率が大小
に異なる高反射率部と低反射率部とによってパルス発生
部と非パルス発生部を区別することもできる。この場
合、図24と図25に示すように、回転板58の周方向
に多数の高反射率部S1′〜Sn ′を設けてこれをパル
ス発生部とし、高反射率部S1 ′とSn ′の間に低反射
率部58e′を設けてこれを非パルス発生部とする。ま
たはこの関係を逆にして、周方向に多数の低反射率部を
設けてこれをパルス発生部とし、低反射率部の周方向に
おける両端に位置するものの間に高反射率部を設けてこ
れを非パルス発生部とすることもできる。このような構
成の回転板58を用いたAEモータ用エンコーダによっ
ても、上記実施形態と同様の作用効果を奏することがで
きる。
【0049】本実施形態では、前群レンズL1と後群レ
ンズL2をそれぞれ、AF/AEシャッタユニット21
の構成部材の1つとし、該ユニット21に、AEモータ
29と後群移動モータ30を搭載している。この構成に
よると、前群レンズL1と後群レンズL2の支持構造及
び駆動構造を単純化できるという利点があるが、前群レ
ンズL1と後群レンズL2のうちの少なくとも一方を、
シャッタ取付台40、環状駆動部材49、支持部材4
7、シャッタ27及びシャッタ羽根押え環46等を備え
たAF/AEシャッタユニット21とは別部材とし、該
ユニットとは別の支持部材に支持しても、本ズームレン
ズは成立する。
【0050】本ズームレンズカメラは、次のように作動
する。ズームレンズ鏡筒10が最も繰り込まれた図21
のレンズ収納状態において、図示しない電源スイッチを
オンすると、全体移動モータ25が正方向に若干量回転
駆動する。すると、この回転が、支持部32に支持され
たギヤ列26を介して駆動ピニオン15に伝えられ、第
3移動鏡筒16が繰り出し方向に回転されるため、第2
移動鏡筒19と第1移動鏡筒20が該第3移動鏡筒16
とともに光軸方向に若干量繰り出され、カメラはズーム
レンズをワイド端に位置させた撮影可能状態となる。
【0051】この撮影可能状態において、ズーム操作手
段62をテレ側に操作すると、全体移動モータ制御手段
60を介して全体移動モータ25が正方向に回転駆動
し、駆動ピニオン15、外周ギヤ16bを介して第3移
動鏡筒16を繰り出し方向に回転させる。したがって、
この第3移動鏡筒16が雌ヘリコイド12aと雄ヘリコ
イド16aの関係により固定鏡筒ブロック12から繰り
出され、同時に、直進案内筒17が、係合突起17cと
直進案内溝12bの関係によって固定鏡筒ブロック12
に対し相対回転しない状態で、該第3移動鏡筒16とと
もに光軸前方に進出する。このとき第2移動鏡筒19
は、フォロアピン18をリード溝17bと直進案内溝1
6cに同時に係合させていることにより、第3移動鏡筒
16と同方向に相対回転しながら該移動鏡筒16に対し
て光軸前方に相対移動する。また第1移動鏡筒20は、
直進案内部材22によって直進案内されかつフォロアピ
ン24をリード溝19cによって移動ガイドされるた
め、固定鏡筒ブロック12に対して相対回転しない状態
で、第2移動鏡筒19からAF/AEシャッタユニット
21とともに光軸前方に進出する。
【0052】ズームレンズ鏡筒10がこのように駆動す
る間、後群移動モータ30は駆動しないため、前群レン
ズL1と後群レンズL2は互いの距離を一定に保ったま
ま一体的に光軸方向に移動する(図20参照)。ズーム
操作手段62によって設定される焦点距離は、表示手段
(図示せず)によって表示される。
【0053】ズーム操作手段31によって設定される任
意の焦点距離において、レリーズボタンが一段押しされ
ると、測距装置64に測距指令が及び測光装置65に測
光指令が与えられて、測距及び測光が開始される。その
後、レリーズボタンが二段押しされると、全体移動モー
タ25と後群移動モータ30の双方が、測距装置64に
よる被写体距離情報によって得られる移動量と、ズーム
操作手段31により設定される焦点距離情報によって得
られる移動量とを加味して決定された移動量だけ前群レ
ンズL1と後群レンズL2を移動させて設定焦点距離に
するとともに被写体に合焦させ、AEモータ制御手段6
6を介してAEモータ29が、測光装置65からの被写
体輝度情報に応じて環状駆動部材49を回転駆動し、所
定の露出を満たすようにシャッタ27を駆動する。この
シャッタレリーズの終了後、全体移動モータ25と後群
移動モータ30の双方が直ちに駆動されて、前群レンズ
L1と後群レンズL2がシャッタレリーズ前の状態に戻
される。
【0054】ズーム操作手段62がワイド側に操作され
ると、全体移動モータ25が逆方向に回転駆動し、第3
移動鏡筒16が繰り込み方向に回転されて、直進案内筒
17とともに固定鏡筒ブロック12に繰り込まれる。同
時に第2移動鏡筒19が、第3移動鏡筒16と同方向に
回転しながら該移動鏡筒16に対して繰り込まれ、第1
移動鏡筒20が、回転する第2移動鏡筒19に対してA
F/AEシャッタユニット21とともに繰り込まれる。
この繰込駆動時においても、後群移動モータ30は、上
述の繰出駆動時と同様、駆動しない。そしてズームレン
ズ鏡筒10は、ズームレンズがワイド端位置に移動した
後、電源スイッチが切られると、これに基づき回転駆動
する全体移動モータ25によって、図21に示すレンズ
収納位置に繰り込まれる。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、所定機構
の駆動を制御する際、例えばカメラの露出機構を制御す
る際に、エンコーダの回転板を制御スタート位置に確実
に戻すことができるエンコーダ及びカメラの露出制御装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したズームレンズ鏡筒におけるA
F/AEシャッタユニットの主要な部材を示す分解斜視
図である。
【図2】同AF/AEシャッタユニットにおける各ギヤ
列の配置を示す斜視図である。
【図3】同AF/AEシャッタユニットにおけるAEギ
ヤ列とAEモータの配置状態を示す正面図である。
【図4】同AF/AEシャッタユニットにおけるAEモ
ータ用エンコーダの配置状態を示す正面図である。
【図5】同AF/AEシャッタユニットにおけるAEモ
ータ用エンコーダの配置状態を示す側面断面図である。
【図6】同AF/AEシャッタユニットにおけるAEモ
ータ用エンコーダを示す側面図である。
【図7】同AF/AEシャッタユニットにおけるAEモ
ータ用エンコーダの図6と異なる状態を示す側面図であ
る。
【図8】同AF/AEシャッタユニットにおけるシャッ
タの全閉状態を示す正面図である。
【図9】同AF/AEシャッタユニットにおけるシャッ
タの全開状態を示す正面図である。
【図10】同AF/AEシャッタユニットにおけるシャ
ッタ羽根押え環に組付けたシャッタを示す正面図であ
る。
【図11】同AF/AEシャッタユニットにおける支持
部材と環状駆動部材とAEギヤ列等の関係を示す正面図
である。
【図12】同AF/AEシャッタユニットにおける支持
部材と環状駆動部材とAEギヤ列等の関係を図12と異
なる状態で示す正面図である。
【図13】同AF/AEシャッタユニットにおけるシャ
ッタ羽根押え環に組付けたシャッタを示す斜視図であ
る。
【図14】同AF/AEシャッタユニットを直進ガイド
する機構の要部を示す斜視図である。
【図15】同AF/AEシャッタユニットを直進ガイド
する機構の要部を図14と異なる状態で示す斜視図であ
る。
【図16】同AF/AEシャッタユニットの主要な部材
を示す分解斜視図である。
【図17】同AF/AEシャッタユニットを第1移動鏡
筒に組付けた状態を示す斜視図である。
【図18】本発明を適用したズームレンズ鏡筒における
第3移動鏡筒を示す斜視外観図である。
【図19】同ズームレンズ鏡筒の固定鏡筒ブロックを示
す斜視外観図である。
【図20】同ズームレンズ鏡筒の最大繰出状態を示す上
半断面図である。
【図21】同ズームレンズ鏡筒のレンズ収納状態におけ
る要部を示す上半断面図である。
【図22】同ズームレンズ鏡筒全体を示す分解斜視図で
ある。
【図23】同ズームレンズ鏡筒の作動を制御する制御系
を示すブロック図である。
【図24】同ズームレンズ鏡筒におけるAEモータ用エ
ンコーダの別の実施形態を示す側面図である。
【図25】同AEモータ用エンコーダの図24と異なる
状態を示す側面図である。
【符号の説明】
10 ズームレンズ鏡筒 27 シャッタ 27a シャッタ羽根 29 AEモータ(モータ) 45A AEギヤ列 45B エンコーダギヤ列 49 環状駆動部材 56 フォトセンサ 58 58′ 回転板 58e 遮光部(非パルス発生部) 58e′ 低反射率部(非パルス発生部) 58f 回転軸 58g 断面非円形部 58h 断面円形部 66 AEモータ制御手段(AE制御機構) 91 トーションばね(ばね手段) 91a 一端部 91b 他端部 92 ばね掛け凸部 93 ばね支持軸 S スリット(パルス発生部) S′ 高反射率部(パルス発生部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 31/12 G02B 7/04 E

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータによって回転駆動される回転軸の
    回転位置を検出するエンコーダにおいて、 上記回転軸の回転数を1回転未満に設定し、 該回転軸に、その制御スタート位置を規制する断面非円
    形部と、この断面非円形部に連なる断面円形部を設け、 この回転軸の外側の非回転部に、この断面非円形部と断
    面円形部に弾接するばね部材を設けたことを特徴とする
    エンコーダ。
  2. 【請求項2】 シャッタの全閉状態と全開状態との間で
    1回転未満回転する回転円板と;この回転円板と対をな
    すフォトセンサと;シャッタが全閉状態のとき、このフ
    ォトセンサに対向して該フォトセンサにオンまたはオフ
    の一定の信号を生成させる、上記回転円板に設けた非パ
    ルス発生部と;シャッタが全閉状態から開いていくと
    き、フォトセンサに対して移動して該フォトセンサにパ
    ルス信号を生成させる、上記回転円板の周方向に上記非
    パルス発生部に続けて設けたパルス発生部と;上記回転
    円板の回転軸の同一軸方向位置に設けた、その制御スタ
    ート位置を規制する断面非円形部及びこの断面非円形部
    に連なる断面円形部と;この回転軸の外側の非回転部に
    設けられ、シャッタが全閉状態のとき上記断面非円形部
    に弾接し、シャッタが全閉状態から開いていくとき断面
    円形部に弾接するばね部材と;を備えたことを特徴とす
    るエンコーダ。
  3. 【請求項3】 シャッタを全閉状態と全開状態との間で
    駆動するモータを含む電動開閉機構と;上記電動開閉機
    構に連動し、シャッタの全閉状態と全開状態との間で1
    回転未満回転する回転円板と;この回転円板と対をなす
    フォトセンサと;シャッタが全閉状態のとき、このフォ
    トセンサに対向して該フォトセンサにオンまたはオフの
    一定の信号を生成させる、上記回転円板に設けた非パル
    ス発生部と;シャッタが全閉状態から開いていくとき、
    フォトセンサに対して移動して該フォトセンサにパルス
    信号を生成させる、上記回転円板の周方向に上記非パル
    ス発生部に続けて設けたパルス発生部と;被写体輝度に
    応じ、このパルス発生部で発生したパルスを用いて、上
    記電動開閉機構を制御するAE制御機構と;上記回転円
    板の回転軸の同一軸方向位置に設けた、その制御スター
    ト位置を規制する断面非円形部及びこの断面非円形部に
    連なる断面円形部と;この回転軸の外側の非回転部に設
    けられ、シャッタが全閉状態のとき上記断面非円形部に
    弾接し、シャッタが全閉状態から開いていくとき断面円
    形部に弾接するばね部材と;を備えたことを特徴とする
    カメラの露出制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、回転円板のパルス発
    生部は、周方向に所定間隔で設けた多数のスリットであ
    り、非パルス発生部は、遮光部であるカメラの露出制御
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項3において、回転円板は、光反射
    率が大小に異なる高反射率部と低反射率部を有し、周方
    向に所定間隔で設けた多数の高反射率部または低反射率
    部のいずれか一方によりパルス発生部が構成され、他方
    により非パルス発生部が構成されているカメラの露出制
    御装置。
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