JPH09221818A - ピット装置 - Google Patents

ピット装置

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JPH09221818A
JPH09221818A JP8029754A JP2975496A JPH09221818A JP H09221818 A JPH09221818 A JP H09221818A JP 8029754 A JP8029754 A JP 8029754A JP 2975496 A JP2975496 A JP 2975496A JP H09221818 A JPH09221818 A JP H09221818A
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JP
Japan
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light
pit
block
light emitting
groove
Prior art date
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JP8029754A
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English (en)
Inventor
Jun Urasaki
順 浦崎
Kazunori Okubo
一徳 大久保
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NIPPON PITSUTO KK
NIPPON PITT KK
Original Assignee
NIPPON PITSUTO KK
NIPPON PITT KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通路面に凹設されたピットの開口縁部に、上
面が該通路面と略面一のピット蓋を支持したピット装置
において、ピット蓋の有無を簡単且つ的確に知らせるこ
とができるようにし、しかも通行者に対する宣伝広告、
案内等の情報メディア(媒体)等としても利用できるよ
うにした発光手段又は光反射手段を提供する。 【解決手段】 ピット蓋CまたはピットP開口縁部の縁
枠材1に、ピットP外より視認可能な発光部LEまたは
光反射部REを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通路面に凹設され
たピットの開口縁部に、上面が該通路面と略面一のピッ
ト蓋を支持し得るようにしたピット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地面等の通路面に凹設されるピット(例
えば道路脇の側溝、桝)には、それの開放上面を塞いで
通路面と面一をなすグレーチング、パンチングプレート
等のピット蓋が付設されることが多いが、従来では、こ
のようなピット蓋やピット開口縁部に発光体または光の
反射体を組み込んだ構造のものは、無かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に屋外で使用され
るピットには、グレーチング、パンチングプレート等の
ピット蓋が付設される場合と、そうでない場合がある。
例えば建物の出入口部分に対応したピットや道路中央付
近のピットには、通行の支障とならないようピット蓋が
必ず置かれるが、道路脇で建物から離れた部分等のピッ
トには、ピット蓋の設置が省略されることも多々あり、
このような場所では、暗くなった時に人や自動車のタイ
ヤ等がピット内に落ちることがあった。
【0004】また一般に屋外での広告や案内手段として
は看板が使用されることが多いが、看板は、これを建物
の塔屋に配置した場合には、遠くからはよく見え目印に
もなる反面、接近した場所では目線より高いので見辛い
問題があり、また看板を通路面より起立した接地型とし
た場合には、歩道等にはみ出して通行の邪魔となり、ま
た暗くなると見辛いものもある。
【0005】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
で、上記従来のものの問題を解決することができるピッ
ト装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、通路面に凹設されたピット
の開口縁部に、上面が該通路面と略面一のピット蓋を支
持したピット装置において、前記ピット蓋に、ピット外
より視認可能な発光部または光反射部を設けたことを特
徴とし、また請求項2の発明は、通路面に凹設されたピ
ットの開口縁部に縁枠材を沿設し、その縁枠材に、上面
が該通路面と略面一のピット蓋を支持し得るようにした
ピット装置において、前記縁枠材に、ピット外より視認
可能な発光部または光反射部を設けたことを特徴とす
る。
【0007】また特に請求項3の発明は、請求項1又は
2の発明の特徴に加えて、前記発光部または光反射部
が、ピット蓋もしくは縁枠材に固定した合成樹脂製ブロ
ック中に埋設される発光体または光反射体であり、その
ブロックの、少なくとも発光体または光反射体の真上に
位置する部分が透明であるか又は透光性を有しているこ
とを特徴とする。
【0008】更に請求項4の発明は、請求項1又は2の
発明の特徴に加えて、ピット蓋もしくは縁枠材に設けた
開口に、上面に遮光部と光透過窓部とを設けた合成樹脂
製ブロックを嵌着し、該ブロック内には、前記光透過窓
部を通して外部に照射する光を発する発光体を配設し、
該光透過窓部を前記発光部としたことを特徴とし、また
請求項5の発明は、請求項4の発明の特徴に加えて、前
記ブロック内には、前記発光体から発した光を該ブロッ
ク内で拡散させて前記光透過窓部に向かわせる拡散部を
設けたことを特徴とする。
【0009】更に請求項6の発明は、請求項1〜5の何
れかの発明の特徴に加えて、前記発光体へ電力を供給し
得る電力供給装置をピット外に設け、その電力供給装置
に連なる電線を地中を通してピット内に引出して、前記
発光体に接続したことを特徴とし、また請求項7の発明
は、請求項1〜5の何れかの発明の特徴に加えて、太陽
電池と、これが発電する電気を貯める蓄電池と、その蓄
電池から前記発光体への通電を制御する通電制御部とを
有する電力供給装置をピット蓋に設けたことを特徴とす
る。更にまた請求項8の発明は、3,6又は7の発明の
特徴に加えて、ピット蓋には、互いに並列する複数条の
スリット状開口が形成され、その少なくとも1条の開口
に、該開口の長手方向に沿って縦列する複数の合成樹脂
製小ブロックが嵌着され、これら小ブロックには、それ
らブロックを縦通する送り配線部が設けられ、少なくと
も一部の小ブロックには、前記送り配線部に接続した前
記発光体が埋設されることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説
明する。
【0011】添付図面において、図1〜図10は、本発
明の第1実施例であって、図1はピット装置及びその周
辺の平面図、図2は図1の2−2矢視より見た断面図、
図3は図1の3−3矢視より見た拡大断面図、図4は第
1ブロックの拡大横断面図(図3の4−4矢視拡大断面
図)、図5は、メインバーの変形例及びこれに適合させ
る第1ブロックの要部断面図であって(a)はフラット
バーを、(b)はTバーを、(c)はU字状バーをそれ
ぞれ示す。また図6は図1の6−6矢視より見た拡大断
面図、図7は、第2ブロックにおける第1小ブロックb
の拡大単体図であって、(a)は一部を破断した一端面
図を、(b)は他端面図を、(c)は平面図をそれぞれ
示す。図8は、小ブロック相互の接続態様を示す簡略平
面図であって、(a)は第1実施例のものを、(b)は
その第1の変形例を、(c)はその第2の変形例をそれ
ぞれ示す。図9は電力供給装置のブロック図、図10
は、第1実施例のものにおいて、発光ダイオードを宣伝
広告的に配列した一例を示す、図1と同様の平面図であ
る。また図11は第2実施例を示す一部破断平面図、図
12は、図11の12−12矢視より見た要部破断拡大
断面図であり、更に図13は第3実施例を示す、図1と
同様の平面図、図14は、図13の14−14矢視より
見た要部破断拡大断面図である。更にまた図15は第4
実施例を示す、図1と同様の平面図、図16は図15の
16−16矢視より見た要部破断拡大断面図である。更
にまた図17は第5実施例を示す、図1と同様の平面
図、図18は、図17の18−18矢視より見た要部破
断拡大断面図であって、(a)(b)(c)はそれぞれ
異なる形態の反射体を用いた3つの実施例である。
【0012】先ず、図1〜図10を参照して第1実施例
を説明する。図1,2に示すように、屋外に在ってコン
クリート又はアスファルトで固められた通路面としての
道路面Fの左右両側部には、ピットとしてのU字溝Pが
該道路に沿って凹設されており、このU字溝Pの開口縁
部には、該溝Pの開放上面を閉じるべく該溝Pの長手方
向に沿って並ぶ複数のピット蓋としての溝蓋Cが支持さ
れている。即ちそのU字溝Pの左右開口縁部には、U字
溝Pの長手方向に沿って延びる金属製の縁枠材1がそれ
ぞれ一体的に沿設されており、この縁枠材1の水平枠部
1aと、これより起立する鉛直枠部1bとにより、溝蓋
Cの厚み分だけ道路面Fより凹ませた蓋受け用段部1s
が形成され、この段部1sの上面(水平枠1a上)に、
溝蓋Cの左右両側縁部を載置支承させるようになってい
る。このような溝蓋Cに対する支持構造を採ることによ
り、溝蓋Cの上面は、道路面Fと略面一に形成されて道
路面Fの一部をなしている。
【0013】前記U字溝Pは、その少なくとも一部、例
えば道路面Fに臨む建物の出入口に対応した部分が溝蓋
Cで覆われている。この溝蓋Cは、図示例では縁枠材1
に沿って延びる左右一対のエンドバー2Eと、その前後
両端間をそれぞれ一体に結合する前後一対のサイドバー
2Sと、左右のエンドバー2Eの中間部相互間をそれぞ
れ一体に結合すべくサイドバー2Sと平行に且つ互いに
間隔をおいて並列する多数のメインバー2Mとから、一
般にグレーチングと呼ばれる方形枠体に形成される。各
メインバー2Mは、図示例では横断面略I字状に形成さ
れ、即ち該バー2Mの両側面にはその上下両端において
横向きのリブ状張出部2fがそれぞれ設けられていて、
各メインバー2Mの強度アップが図られると共にその上
下両端面の表面積を広く確保している。各バー2E,2
S,2Mは、ステンレス等の金属材またはFRP等の高
強度の合成樹脂材より成形される。
【0014】而して互いに隣接するメインバー2M相互
間、並びにメインバー2M及びサイドバー2S相互間に
は、U字溝Pの長手方向に並ぶ多数のスリット状開口3
が形成され、その少なくとも一部の開口3には、該開口
3に沿って細長く延びる直方体状の、分割不可能な合成
樹脂製第1ブロックB1 が固定されている。また他の一
部のスリット状開口3には、該開口3の長手方向(溝P
を横切る方向)に互いに縦列配置される直方体状の複数
の合成樹脂製小ブロックb,b′,b″よりなる分割可
能な第2ブロックB2 が固定される。尚、図示例では、
前記ブロックB 1 ,B2 の溝蓋Cへの組み付けは、該蓋
C自体を枠組みする途中の段階(例えば一方のエンドバ
ー2Eが未組付の段階)で前記開口3内にその長手方向
一方側より嵌め込むことにより行なう。
【0015】図4,7に明示した如く各ブロックB1
2 (b,b′,b″)の上部両側縁にはその側縁に沿
って延びる係合凹部4が形成されており、これら係合凹
部4をメインバー2M上端の張出部2fに、また各ブロ
ックB1 ,B2 の下部両側縁をメインバー2M下端の張
出部2fにそれぞれ係合させることで、前記開口3内に
おける各ブロックB1 ,B2 の上下動を規制することが
できる。また前記開口3内における各ブロックB1 ,B
2 の、開口長手方向に沿う動きは、左右のエンドバー2
Eによって直接規制される。また特に、図10に示す如
く左右のエンドバー2EとブロックB2 との間に隙間S
pを設けた場合には、接着等の固定手段によりブロック
2 の、開口長手方向に沿う動きが規制される。
【0016】尚、メインバー2Mは図示例のものに限定
されず、種々の形態を選定することが可能である。この
場合、そのメインバー2Mの横断面形状に応じて各ブロ
ックB1 ,B2 の横断面形状も適宜変更され、例えば図
5(a)(b)に示すようにメインバー2Mの下端に横
向き張出部が無ければ、裏板5をメインバー2M下面に
溶接、接着等の固着手段により固着することでブロック
1 ,B2 の落下を阻止することができる。また(c)
に示すようにメインバー2M自体が横断面U字状に形成
されておれば、そのバー2M内にブロックB1 ,B2
直接嵌着するようにしてもよい。更に(a)(c)に示
すようにメインバー2Mの上端に横向き張出部が無けれ
ば、ブロックB1 ,B2 の上方への離脱を確実に阻止す
るために該B1 ,B2 をメインバー2Mに接着すること
が望ましい。
【0017】図3,4に示すように個々の第1ブロック
1 内には、相互に間隔をおいて並ぶ発光部としての複
数の発光ダイオードLEと、その発光ダイオードLE相
互間を送り配線する内部配線61 と、その内部配線61
に連なる第1ソケット半体7とが設けられており、その
第1ソケット半体7は、これと抜差可能に接続される、
後述の防水ケーブルCa側の第2ソケット半体8と協働
して防水ソケットSを構成している。このような防水ソ
ケットSは、第1及び第2ソケット半体7,8相互を接
続した状態で、外部からの水の侵入を阻止しつつその各
ソケット半体7,8内の図示しない接続端子相互を接触
導通させるものであって、それらの構造は従来周知であ
るので説明を省略する。
【0018】各第1ブロックB1 内には、その長手方向
に沿って延びる空間部101 が形成されており、この空
間部101 に各発光ダイオードLEの発光面(即ち半球
状の頭部表面)を上向きに臨ませている。このような空
間部101 を設けたことで、発光ダイオードLEの発光
時に生じる熱をブロックB1 全体に効率よく拡散させる
ことができる利点がある。また空間部101 の底面に
は、必要に応じて光を乱反射させる反射面11が設けら
れ、この反射面11を形成するために、例えば空間部1
1 の底面に反射板又は反射テープを貼るか、反射塗料
を塗るか、或いは該底面自体に光を乱反射させる微小な
凹凸を直接付す等の手段が採られる。このような反射面
11の特設によれば、光が下側に散逸するのを防ぎ、光
量を上側に効率よく集約することができる。
【0019】前記空間部101 を第1ブロックB1 内に
形成するために、図示例では該ブロックB1 が、空間部
101 を有する箱状ブロック本体Bm1 と、そのブロッ
ク本体Bm1 の開放上面に一体的に被着される帯板状の
上面部Bt1 とよりなる二つ割り構造とされ、この場
合、上面部Bt1 をブロック本体Bm1 より巾狭とする
ことで、その両者Bt1 ,Bm1 間に生じる段部を利用
して該第1ブロックB1に前記係合凹部4を容易に形成
することができる。尚、空間部101 を形成するための
ブロック構造としては、図示例の二つ割り構造に限定さ
れず、即ち空間部101 を挟むように複数のブロック要
素を別個に成形して、それらの成形後にブロック要素相
互の合わせ面を接着すればよい。
【0020】各第1ブロックB1 の、少なくとも発光ダ
イオードLEの真上に位置する部分は、透明な又は透光
性のある合成樹脂より形成されていて、発光ダイオード
LEが発せられた光が該ブロックB1 の上方から難なく
視認できるようになっている。尚、図示例では、ブロッ
クB1 の上面部Bt1 全体を透明な又は透光性のある合
成樹脂より形成しているが、その上面部Bt1 のうち発
光ダイオードLEの真上に位置する部分だけを透明な又
は透光性のある合成樹脂より形成するようにしてもよ
い。
【0021】図6に示すように、第2ブロックB2 を構
成する前記複数の小ブロックb,b′,b″のうち、少
なくとも1つの第1小ブロックb内には、空間部102
と、該空間部102 内に発光面を上向きに臨ませた発光
部としての1個の発光ダイオードLEと、その発光ダイ
オードLEに連なる、端子12,13付き内部配線6 2
とが設けられている。また1つの第2小ブロックb′内
には、空間部102 や発光ダイオードLEは無く、端子
12,13付き内部配線62 と該配線62 の中間部に連
なる第1ソケット半体7とが設けられ、更にその他の第
3小ブロックb″内には、端子12,13付き内部配線
2 だけが設けられる。
【0022】特に第1小ブロックbは、その内部に空間
部102 を形成するために、第1ブロックB1 と同様
に、箱状ブロック本体bmとその開放上面に被着される
板状上面部btとよりなる二つ割り構造とされるが、該
空間部102 を形成するためのブロック構造が斯かる二
つ割り構造に限定されないことは、第1ブロックB1
場合と同様である。尚、この実施例において、第1ソケ
ット半体7を有する第2小ブロックb′内には発光ダイ
オードLEが設けられていないが、この第2小ブロック
b′内に、端子12,13付き内部配線62 及び第1ソ
ケット半体7に加えて、発光ダイオードLEを第1小ブ
ロックbで示したのと同様の構造で設けるようにしても
よい。
【0023】図7には第1小ブロックbの単体図が、ま
た図8の(a)には小ブロックb,b′,b″相互の接
続態様を示す簡略平面図がそれぞれ示されているが、相
互に隣接する小ブロックb,b′,b″相互間の接続構
造は、基本的に全て同一である。これら図面からも明ら
かなように相互に隣接する小ブロックb,b′,b″相
互の接合面の一方には、それらブロック内に設けた内部
配線62 に連なる先割りピン等の一対の弾性変形可能な
雄端子12が突設され、またその接合面の他方に設けた
凹孔内には、内部配線62 に連なり該雄端子12が抜き
差し可能に嵌合接続される一対の雌端子13が固定され
る。更に何れか一方の接合面には、雄・雌端子12,1
3相互の嵌合接続部を囲み且つ該接合面間をシールする
Oリング14を装着した浅いリング溝15が形成され
る。
【0024】従って複数の小ブロックb,b′,b″を
相互に縦列配置すると共にその隣り合う小ブロックb,
b′,b″相互の雄・雌端子12,13を着脱可能に嵌
合連結することで、全体として1つの第2ブロックB2
を構成することができ、しかも個々の小ブロックb,
b′,b″の内部配線62 相互を順次送り配線すること
ができる。而してそれら小ブロックb,b′,b″の各
内部配線62 及びその相互間を接続する雄・雌端子1
2,13群は、互いに協働してブロックB2 (即ち小ブ
ロックb,b′,b″)を縦通する送り配線部16を構
成している。また特に前記雄・雌端子12,13は、こ
れが相隣なる小ブロックb,b′,b″間の機械的結合
手段と電気的接続手段とに兼用されるから、それだけ構
造の簡素化に寄与し得る。
【0025】尚、図示例では小ブロックb,b′,b″
の一端面に雄端子12を、他端面に雌端子13をそれぞ
れ設けたものを示したが、図8(b)に示すように両端
面に雌端子13のみ、或いは雄端子12のみを有する小
ブロック(b,b′,b″の何れであってもよい)を用
いてもよく、また溝蓋Cの開口3の形状によっては、図
8(c)に示すように3面又は4面に雄又は雌端子1
2,13を設けた小ブロック(b,b′,b″の何れで
あってもよい)を用いてもよく、更に開口3の両端に位
置する小ブロック(b,b′,b″の何れであってもよ
い)には一面にだけ雄端子12又は雌端子13が設けら
れる。
【0026】各ブロックB1 ,B2 (b,b′,b″)
を構成する合成樹脂材としては耐久性、耐衝撃性、耐候
性、耐水性等に優れた材質のものを選定することが望ま
しく、これによりブロックB1 ,B2 自体や発光ダイオ
ードLEの寿命を延ばすことができ、また断線、ショー
ト等の電気的な事故の発生防止にも有効である。尚、後
述する第2実施例(図11,12)のように各ブロック
1 ,B2 上面に強化ガラス等の透明な又は透光性を有
する保護板Gを一体的に貼り合わせると、より耐衝撃性
等が増す。
【0027】溝蓋Cの下面には、該蓋Cの長手方向に延
びる横断面略コ字状の配線受け枠17が溶接等により固
着されており、この配線受け枠17内には、該蓋Cの長
手方向に取り回される防水ケーブルCaが収容支持され
る。尚、溝蓋Cの一部のバー(例えばエンドバー2E)
が中空のパイプ状に形成される場合には、そのバー内に
防水ケーブルCaを取り回してもよい。防水ケーブルC
aの途中には、各ブロックB1 ,B2 に対応して分岐ケ
ーブル部9がそれぞれ設けられ、その各分岐ケーブル部
9及び防水ソケットSを介して各ブロックB1 ,B2
発光ダイオードLEに連なる内部配線61 ,62 を防水
ケーブルCaに接続することができる。複数の溝蓋Cが
U字溝Pに沿って配列される場合には、適当な長さの防
水ケーブルCa相互を防水ソケットSを介して着脱可能
に接続して個々の溝蓋Cの各ブロックB1 ,B2 内の発
光ダイオードLEを送り配線する。
【0028】U字溝Pより離れた地面あるいは建物の適
所には、中空の支柱18が立設されており、その支柱1
8の上部には、各発光ダイオードLEに電力を供給する
ための電力供給装置ESが配設される。この電力供給装
置ESのハウジング19には、図9のブロック図に示す
ように太陽電池Soと、これが発電する電気を貯めてお
くための蓄電池20と、その蓄電池20から各発光ダイ
オードLEへの通電を制御する通電制御部21と、周囲
が暗くなったことを検知し得る照度感知センサSeとが
収容されており、該ハウジング19の上壁面には太陽電
池Soの受光部rと前記センサSeとを臨ませてある。
前記通電制御部21は、照度感知センサSeの検出信号
に基づいて周囲が暗い間、或いは予め設定された夜間の
所定期間だけ通電を行わせる本来の通電制御機能(自動
点消灯機能)に加えて、蓄電池20への過充電防止機
能、逆流防止機能を備え、更に図示しない手動スイッチ
手段に対する任意の入力操作に応じて発光ダイオードL
Eを自動点滅させたり或いは昼間でも発光可能なように
通電制御し得る機能も備えている。
【0029】電力供給装置ESから延びる電線22は、
支柱18内と、地中に埋めた電線管23内とを順次経由
してU字溝Pの内側面の適所より溝P内に延び出し、前
記配線受け枠17内の防水ケーブルCaに防水ソケット
Sを介して着脱可能に接続される。而して前記支柱18
は、これをU字溝P外の、通行の妨げとならない適所に
設置されることが望ましく、その支柱18上に前記電力
供給装置ESを設備することで、溝蓋Cや溝P内には電
力供給装置ESを特別に組み込む必要はなくなり、それ
だけピット装置の構造簡素化が図られる。しかも電力供
給装置ESを前記支柱18上に置くことで、該電力供給
装置ESの設置位置の自由度を高めることができ、例え
ばU字溝P(従って溝蓋C)の位置に左右されることな
く太陽電池Soの集光に最適の場所に電力供給装置ES
を配置することが可能である。
【0030】図10には、溝蓋Cに宣伝広告的機能を付
加すべく、発光ダイオードLEの配列位置に工夫を凝ら
した一例を示す。即ちその配列位置を適宜選定すること
で溝蓋C上に社名やメッセージ等の文字(図示例ではカ
タ仮名で「ニホンピット」の文字が描かれている)、又
は図形(絵)を表示することが可能である。しかもその
表示に際して、第2ブロックB2 のように複数の小ブロ
ックb,b′,b″を適当に組み合わせて相互に縦列配
置した分割型のブロック構造を使用すれば、それら小ブ
ロックb,b′,b″群に於けるダイオード埋設小ブロ
ック(第1小ブロックb)の配列位置の多様な選定によ
り、溝蓋Cに於けるダイオードLEの配列自由度を高め
ることができ、その場合、発光ダイオードLEの配列位
置の異なる多種の第1ブロックB1 を特別に用意する必
要はないから、それだけコストの節減が図られる。
【0031】図11,12には本発明の第2実施例が示
されており、この実施例では分割型の第2ブロックB2
は使用されず、溝蓋Cの各開口3には細長い一体型の第
1ブロックB1 だけが装着される。その各ブロックB1
内には、該ブロックに沿う細長い空間部101 が形成さ
れると共に、該空間部101 の両端部に於いて発光面
(即ち半球状の頭部表面)を相対向させるべく横向きと
した一対の発光ダイオードLE′が設けられ、該空間部
101 の底面には、第1実施例で説明したのと同様の反
射面11が設けられる。この実施例では、第1ブロック
1 が、空間部101 を有すると共に上面を開放した箱
体(即ち第1実施例のブロック本体Bm1と基本的に同
一構造のブロック体)のみから構成され、その第1ブロ
ックB1 の開放上面には、第1実施例の上面部Bt1
代えて、保護板Gが一体的に貼り合わされる。この保護
板Gは、前記上面部Bt1 と同様に帯板状に形成され、
また該板Gの構成材料としては、損傷や変形が生じにく
く、しかも透明な又は透光性を有する強化ガラス等の高
硬度且つ高強度な材料が選定される。
【0032】この保護板Gの表面には、溝蓋Cに付すべ
き種々の記号、社名やメッセージ等の文字、又は図形
(絵)に対応した形態の光透過窓部Gaを除いて、遮光
部としての塗膜Coがマスキング塗装等の塗膜形成手段
により形成される。そして発光ダイオードLE′の発光
状態では、保護板Gの塗膜Co対応部分で光の上方への
伝播が阻止され、光透過窓部Gaを漏れ出た光によって
該透過窓部Gaの輪郭がくっきりと現れるようになり、
この光透過窓部Gaによって本発明の発光部が構成され
る。斯かる構成によれば、溝蓋C上の表示対象である文
字、記号又は図形を光透過窓部Gaの輪郭としてきめ細
かく且つ滑らかに表現することができるから、その文字
等が複雑な形態であっても、これを無理なく的確に表現
することができ、しかも発光ダイオードLE′の使用個
数(図示例では2個)の削減を図ることができる。
【0033】また特に図示例では、一対の発光ダイオー
ドLE′の発光面を空間部101 を挟んで横向きに相対
向させて配置しているため、その相互間の空間部101
内や反射面11を照らす光量を増すことができ、しかも
その反射面11及び空間部101 の特設により、発光ダ
イオードLE′から発した光を十分に拡散させて上側、
即ち光透過窓部Ga側に向かわせることができるため、
その発光ダイオードLE′からの光を光透過窓部Ga側
に偏りなく且つ効率よく集約させることができる。この
結果、1個のブロックB1 において光透過窓部Gaが比
較的広範囲に亘って形成される場合でも、また発光ダイ
オードLE′の設置個数が図示例のように比較的少ない
場合でも、該光透過窓部GaからはブロックB1 上方に
向けて十分な光量で且つ各部略一様に発光させることが
可能となる。
【0034】而して前記空間部101 及び反射面11は
互いに協働して、発光体としての発光ダイオードLE′
から発した光をブロックB1 内で拡散させて光透過窓部
Gaに向かわせる本発明の拡散部Diを構成している。
尚、前記空間部101 を上下に幅広く確保できたり高輝
度の発光ダイオードLE′の使用が可能である場合に
は、反射面11を設けなくても或いは発光ダイオードL
E′の発光面を横向きとしなくても発光ダイオードL
E′からの光を十分に拡散させて光透過窓部Ga側に万
遍なく十分に向かわせることができるから、反射面11
は必要に応じて省略することが可能であり、また発光ダ
イオードLE′の発光面は必要に応じて上向き又は斜め
上向きとすることが可能である。また仮に前記空間部1
1 が存在せず、光透過窓部Gaと発光ダイオードL
E′との間に光透過性に優れたガラスや合成樹脂等の光
透過部が存在するような場合でも、発光ダイオードL
E′からの光を十分に拡散させて光透過窓部Ga側に万
遍なく向かわせることができるから、その場合には、該
光透過部と反射面11とで拡散部Diが構成される。
【0035】尚、この実施例では、ブロックB1 の開放
上面に設けた保護板Gの表面に遮光部としての塗膜Co
や発光部としての光透過窓部Gaを形成したが、それら
Co,Gaを保護板Gの表面ではなくて裏面に形成する
ようにしてもよい。またブロックB1 を第1実施例の第
1ブロックB1 (図3参照)のように上面部Bt1 を有
する構造とした場合には、その上面部Bt1 の表面又は
裏面に遮光部としての塗膜Coや発光部としての光透過
窓部Gaを形成してもよく、この場合において、該上面
部Bt1 の表面には透明な又は透光性のある強化ガラス
等の保護板を貼り合わせても或いは貼り合わせなくても
よい。
【0036】而してこの実施例では、溝蓋Cに付すべき
記号、社名やメッセージ等の文字、又は図形(絵)を多
数の発光ダイオードLEによる点の集合(図10参照)
としては表示しておらず、前記遮光性塗膜Coを所望の
部位に塗ることで発光部としての光透過窓部Gaの輪郭
をきめ細かく且つ滑らかに表現できるようにしているた
め、表示すべき文字や図形等が複雑な形態であっても、
それらを無理なく的確に表現することができ、しかも発
光ダイオードLEの使用個数の削減を図ることができ
る。
【0037】図13,14には本発明の第3実施例が示
されており、この実施例では、U字溝Pの開口縁部に設
けた縁枠材1にも発光部としての発光ダイオードLEが
設けられる。その縁枠材1の鉛直枠部1bには、該鉛直
枠部1bと協働して横断面U字状の溝部1Gを構成する
外枠部1cが一体に連設されており、その溝部1Gに、
前記実施例と同様の構造の第1ブロックB1 又は第2ブ
ロックB2 が嵌着される。各ブロックB1 ,B2 の内部
配線61 ,62 に連なる防水ソケットSは、外枠部1c
底壁に設けた通線孔24内を通して、地中に埋設した電
線管26内の分岐ケーブル30に接続される。これら分
岐ケーブル30は、溝蓋Cの底面に縦横に装着した配線
受け枠17,17′内のケーブルCaに接続される。
【0038】更に図15,16には本発明の第4実施例
が示されており、この実施例は、電力供給装置ES′が
溝蓋Cに直接設けられる点で前記実施例と相違してい
る。即ちその溝蓋Cの複数のメインバー2Mの一部は切
欠かれており、その切欠き部周辺の溝蓋Cの下面には、
該切欠き部の下側を覆う受け枠25が固着され、その受
け枠25及び切欠き部周辺のメインバー2Mには、電力
供給装置ES′の直方体状のハウジング19′が一体的
に嵌着されている。そのハウジング19′内には、前実
施例と同様に太陽電池So、蓄電池20、照度感知セン
サSe及び通電制御部21が設けられており、ハウジン
グ19′の開放上面には、そこに臨ませた太陽電池So
の受光部rおよび照度感知センサSeを覆う透明な又は
透光性を有する保護板28が被着され、その保護板28
は、第2実施例の前記保護板Gと同じか類似の材質の強
化ガラス等の高硬度且つ高強度な材料が選定される。
【0039】受け枠25には、電力供給装置ES′に防
水ソケットSを介して接続される防水ケーブルCaが下
方に延出しており、その延出部は、溝蓋C下面の配線受
け枠17内に収容保持される防水ケーブルCaに連なっ
ている。溝蓋Cにおける、防水ケーブルCaから各ブロ
ックB1 ,B2 の発光ダイオードLEへ向かう配線構造
は、前記実施例と同様である。尚、1つの溝蓋Cに設け
た電力供給装置ES′から該溝蓋Cの発光ダイオードL
Eにだけ通電してもよいし、他の溝蓋Cの発光ダイオー
ドLEへも通電するようにしてもよい。更に1つの溝蓋
Cに設ける電力供給装置ES′は、図示例のように1個
でもよいし複数個であってもよい。後者の場合は、発光
ダイオードLEの使用個数が多い時でも無理なく対応で
きる。
【0040】この実施例のように電力供給装置ES′を
溝蓋Cに設けると、溝蓋Cへの電力供給のためにU字溝
P外に特別な配線を行ったり支柱を特別に立設したりす
る必要がなく、それだけ施工が簡単となり、既存の溝P
へも溝蓋Cの交換だけで簡単に対応可能である。
【0041】かくして以上の各実施例では、昼間、太陽
電池19により発電された電力が蓄電池20に貯めら
れ、暗くなった時等に溝蓋C及び/又はU字溝Pの縁枠
材1の各発光ダイオードLEに電力供給されて、それら
を発光させることができる。その各発光ダイオードLE
の発光によれば、通行人や通行車両の運転者に溝蓋Cの
有無を簡単且つ的確に知らせることができるから、U字
溝P内への人やタイヤ等の落下を未然に防止することが
できる。またU字溝P全てが溝蓋Cで覆われているよう
な場合でも、通路幅(通路の端)の目安になって便利で
ある。
【0042】また特に建物の出入口等に対応した溝蓋C
及び/又はU字溝Pの縁枠材1において、夜だけ、或い
は昼夜を問わず各発光ダイオードLEを発光させるよう
にすれば、通行者に対する宣伝広告、案内等の情報メデ
ィア(媒体)として大いに活用することができる。この
場合、図10に例示するように各ブロックB1 ,B2
おける発光ダイオードLEの配列位置を適宜選定するこ
とで、或いは図11,12に例示するようにブロックB
2 上面に遮光性塗膜Co(即ち遮光部)を適宜形成し
て、該塗膜Co以外の部位に所望形態の光透過窓部Ga
(即ち発光部)を形成することで、社名やメッセージ等
の文字又は図形(絵)を多様に表示することができる。
【0043】また近年は、よく建物や樹木等をライトア
ップしてその景観を楽しむことが行われているが、通路
面にある溝蓋CやU字溝P開口縁部の縁枠材1に発光ダ
イオードLEや光透過窓部Gaを設け、それらを周囲の
景観に合わせて発光させるようにすれば、一体感のある
美しい景観が得られる。この場合、発光ダイオードLE
や光透過窓部Gaの配列位置の適宜選定により、デザイ
ン的な模様や絵柄等を表示することができる。
【0044】更にまた図17,18には本発明の第5実
施例が示されている。この実施例では、前記各実施例に
おいてピット蓋としての溝蓋C及び/又はピット開口縁
部の縁枠材1に発光ダイオードLE等の発光部を設ける
代わりに、反射面を上向きとした、光反射部としての光
反射体REが設けられる。この光反射体REは、前記各
実施例における発光ダイオードLEと同様に、合成樹脂
製ブロックB1 ,B2内に埋設される。このブロックB
1 ,B2 自体の構成や溝蓋C,縁枠材1への取付構造も
前記各実施例と基本的に同じであるが、前記各実施例と
大きく相違する点は、内部配線や、該内部配線への通電
手段(例えば防水ソケット、防水ケーブル、電力供給装
置ES等)が一切不要で、それだけ構造の簡素化が図ら
れ低コストとなることである。尚、光反射体REを第1
ブロックB1 内や第2ブロックB 2 (即ち第1小ブロッ
クb)内に埋設するに当たっては、例えばそれらブロッ
クB1 ,bを上下に分割構成し、その下側ブロック要素
の、上側ブロック要素との対向面に反射体REとしての
反射板又は反射テープを貼るか、反射塗料を塗るか、或
いは光を乱反射させる微小な凹凸部を直接形成してか
ら、両ブロック要素相互を接着すればよい。また、それ
らブロックB1 ,bを一体成形する場合には、その成形
時に反射体REとしての反射板又は反射テープ等を成形
型内に予めセットして該ブロックB1 ,bに一体に埋め
込むようにすればよい。
【0045】光反射体REは、これを図18の(a)に
示すように水平な平板状に形成した場合には、真上から
の光に最もよく反射し、また(b)に示すような山形あ
るいは(c)に示すようなアーチ状に形成した場合に
は、周囲空間への乱反射が可能となる。各ブロック
1 ,B2 の、少なくとも光反射体REの真上に位置す
る部分(図示例ではブロックB1 ,B2 全体)は透明な
又は透光性のある合成樹脂より形成される。光反射体R
Eの形態は、図示例のものに限定されず、種々の形態が
可能である。また光反射体REの表面にガラスビーズを
散布すると、反射光の方向をより多方向に向けることが
できる。
【0046】而してこの実施例では、ピット蓋としての
溝蓋Cまたは縁枠材1に設けた光反射体REが他の光源
(例えば自動車のライト、近隣の建物の照明等)の光を
反射することで、ピット蓋の有無を簡単且つ的確に知ら
せることができ、U字溝内への人やタイヤ等の落下を未
然に防止することができる。またU字溝全てが溝蓋で覆
われているような場合でも、通路幅(通路の端)の目安
になって便利である。また前記各実施例における発光ダ
イオードLEの光と同様に、光反射体REが反射する光
を、通行者に対する宣伝広告、案内等の情報メディア
(媒体)として、或いは周囲のライトアップされた景観
と調和させた光学的装飾手段として利用することが可能
である。
【0047】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。例えば図示例で
は、複数のバーを縦横に枠組みしたグレーチングと呼ば
れるピット蓋について説明したが、ピット蓋としては、
単なる平板状の蓋板や、平板に多数の穴を穿設したパン
チングプレートと呼ばれる蓋を用いてもよい。また図示
例では、溝蓋とU字溝開口縁部の縁枠材の両方に発光部
としての発光ダイオード、又は光反射体を設けたものを
示したが、溝蓋及び縁枠材の一方だけに発光部としての
発光ダイオード、又は光反射体を設けるようにしてもよ
い。更に図示例では、電力供給装置の電源として太陽電
池を用いたが、太陽電池に代えて乾電池や外部の交流電
源を用いるようにしてもよい。更にまた図示例では、発
光部又は発光体として発光ダイオードを示したが、その
他の発光手段、例えば放電ランプや電球等の使用も可能
である。更に1個の溝蓋Cや縁枠材1には、一体型の第
1ブロックB1 及び分割型の第2ブロックB2 を両方と
も組み込んでもよいし、或いは第1又は第2ブロックB
1 ,B2 の何れか一方だけを組み込んでもよい。
【0048】
【発明の効果】以上のように各請求項の発明によれば、
ピット蓋、又はピット開口縁部の縁枠材に、ピット外よ
り視認可能な発光部または光反射部を設けたので、発光
部が発光することで、又は光反射部が他の光源(例えば
自動車のライト、近隣の建物の照明等)の光を反射する
ことで、ピット蓋の有無を簡単且つ的確に知らせること
ができて、ピット内への人やタイヤ等の落下を未然に防
止することができ、またピットが通路端にある場合には
前記光が通路幅(通路の端)を判断する目安にもなる。
しかも通行人の目線より低い位置に在って比較的人目に
付き易いピット蓋又はピット開口縁部の縁枠材におい
て、前記発光部の発する光、又は光反射部が反射する光
を、通行人に対する宣伝広告、案内等の情報メディア
(媒体)として、或いは周囲のライトアップされた景観
と調和させた光学的装飾手段として効果的に利用するこ
とが可能であり、またこのような利用態様によっても通
行の妨げとなることはない。
【0049】また特に請求項3の発明によれば、前記発
光部または光反射部は合成樹脂製ブロック中に埋設され
た発光体または光反射体であり、そのブロックの、少な
くとも発光体または光反射体の真上に位置する部分は透
明であるか又は透光性を有しているので、ピット蓋や縁
枠材の上面が踏まれても発光体または光反射体を合成樹
脂製ブロックによって有効に保護することができる。
【0050】更に請求項4の発明によれば、上面に遮光
部と光透過窓部とを設けた合成樹脂製ブロック内に、そ
の光透過窓部を通して外部に照射する光を発する発光体
を配設し、該光透過窓部を発光部としたので、表示対象
を、光透過窓部の輪郭としてきめ細かく且つ滑らかに表
現することができ、従って表示対象が文字や図形等の複
雑な形態であっても、それらを無理なく的確に表現する
ことができ、しかも発光体の使用個数の削減を図りコス
ト節減に寄与することができる。
【0051】更に請求項5の発明によれば、上面に遮光
部と光透過窓部とを設けた合成樹脂製ブロック内に、発
光体から発した光を該ブロック内で拡散させて光透過窓
部に向かわせる拡散部を設けたので、該発光体から発し
た光を光透過窓部側に偏りなく効果的に向かわせること
ができ、従って1個のブロックにおいて光透過窓部が比
較的広範囲に亘って形成されても、また発光体の使用個
数が比較的少なくても、該光透過窓部からはブロック外
に向けて十分な光量で且つ各部略一様に発光させること
ができる。
【0052】更にまた請求項6の発明によれば、発光体
へ電力を供給し得る電力供給装置をピット外に設け、そ
の電力供給装置に連なる電線を地中を通してピット内に
引出して、発光体に接続したので、電力供給装置をピッ
ト蓋やピットに設ける必要はなく、それだけピット装置
の構造簡素化に寄与することができる。しかも電力供給
装置の設置位置の自由度を高めることができ、例えば太
陽電池を使用するような場合には、ピット位置に左右さ
れずに集光に最適の場所に電力供給装置を配置すること
が可能である。
【0053】更にまた請求項7の発明によれば、太陽電
池と、これが発電する電気を貯める蓄電池と、その蓄電
池から前記発光体への通電を制御する通電制御部とを有
する電力供給装置をピット蓋に設けたので、ピット蓋へ
の電力供給のためにピット外に特別な配線を行う必要が
なく、それだけピットの施工が簡単となり、既存のピッ
トへもピット蓋の交換で簡単に対応可能である。また頻
繁な電池交換も不要である。
【0054】更にまた請求項8の発明によれば、ピット
蓋に並設した複数条のスリット状開口の少なくとも1つ
に、該開口の長手方向に沿って縦列する複数の合成樹脂
製小ブロックが嵌着され、これら小ブロックには、それ
ら小ブロックを縦通する送り配線部が設けられ、少なく
とも一部の小ブロックには、前記送り配線部に接続した
発光体が埋設されるので、縦列ブロック群に於ける発光
体埋設ブロックの配列位置の多様な選定により、ピット
蓋に於ける発光体の配列自由度を低コストで高めること
ができる。しかも前記送り配線部により縦列ブロック群
に於ける発光体相互の配線の簡素化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るピット装置及びその
周辺の平面図
【図2】図1の2−2矢視より見た断面図
【図3】図1の3−3矢視より見た拡大断面図
【図4】第1ブロックの拡大横断面図(図3の4−4矢
視拡大断面図)
【図5】メインバーの変形例及びこれに適合させる第1
ブロックの要部断面図であって(a)はフラットバー
を、(b)はTバーを、(c)はU字状バーを示す
【図6】図1の6−6矢視より見た拡大断面図
【図7】第2ブロックにおける第1小ブロックbの拡大
単体図であって、(a)はその一部を破断した一端面図
を、(b)は他端面図を、(c)は平面図を示す
【図8】小ブロック相互の接続態様を示す簡略平面図で
あって、(a)は第1実施例のものを、(b)はその第
1の変形例を、(c)はその第2の変形例を示す
【図9】電力供給装置のブロック図
【図10】第1実施例のものにおいて、発光ダイオード
を宣伝広告的に配列した一例を示す、図1と同様の平面
【図11】第2実施例を示す一部破断平面図
【図12】図11の12−12矢視より見た要部破断拡
大断面図
【図13】第3実施例を示す、図1と同様の平面図
【図14】図13の14−14矢視より見た要部破断拡
大断面図
【図15】第4実施例を示す、図1と同様の平面図
【図16】図15の16−16矢視より見た要部破断拡
大断面図
【図17】第5実施例を示す、図1と同様の平面図
【図18】図17の18−18矢視より見た要部破断拡
大断面図であって、(a)(b)(c)はそれぞれ異な
る形態の反射体を用いた3つの実施例を示す
【符号の説明】
1 ,B2 第1,第2ブロック b,b′,b″ 小ブロック C ピット蓋としての溝蓋 Co 遮光部としての塗膜 Di 拡散部 F 通路面としての道路面 Ga 発光部としての光透過窓部 LE 発光部としての発光ダイオード LE,LE′ 発光体としての発光ダイオード P ピットとしてのU字溝 So 太陽電池 RE 光反射部としての光反射体 1 縁枠材 3 開口 16 送り配線部 20 蓄電池 21 通電制御部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通路面(F)に凹設されたピット(P)
    の開口縁部に、上面が該通路面(F)と略面一のピット
    蓋(C)を支持したピット装置において、 前記ピット蓋(C)に、ピット(P)外より視認可能な
    発光部(LE,Ga)または光反射部(RE)を設けた
    ことを特徴とするピット装置。
  2. 【請求項2】 通路面(F)に凹設されたピット(P)
    の開口縁部に縁枠材(1)を沿設し、その縁枠材(1)
    に、上面が該通路面(F)と略面一のピット蓋(C)を
    支持し得るようにしたピット装置において、 前記縁枠材(1)に、ピット(P)外より視認可能な発
    光部(LE,Ga)または光反射部(RE)を設けたこ
    とを特徴とするピット装置。
  3. 【請求項3】 前記発光部または光反射部は、ピット蓋
    (C)もしくは縁枠材(1)に固定した合成樹脂製ブロ
    ック(B1 ,B2 )中に埋設される発光体(LE)また
    は光反射体(RE)であり、そのブロック(B1
    2 )の、少なくとも発光体(LE)または光反射体
    (RE)の真上に位置する部分は透明であるか又は透光
    性を有していることを特徴とする、請求項1又は2に記
    載のピット装置。
  4. 【請求項4】 ピット蓋(C)もしくは縁枠材(1)に
    設けた開口(3)に、上面に遮光部(Co)と光透過窓
    部(Ga)とを設けた合成樹脂製ブロック(B1 )を嵌
    着し、該ブロック(B1 )内には、前記光透過窓部(G
    a)を通して外部に照射する光を発する発光体(L
    E′)を配設し、該光透過窓部(Ga)を前記発光部と
    したことを特徴とする、請求項1又は2に記載のピット
    装置。
  5. 【請求項5】 前記ブロック(B1 )内には、前記発光
    体(LE′)から発した光を該ブロック(B1 )内で拡
    散させて前記光透過窓部(Ga)に向かわせる拡散部
    (Di)を設けたことを特徴とする、請求項4に記載の
    ピット装置。
  6. 【請求項6】 前記発光体(LE,LE′)へ電力を供
    給し得る電力供給装置(ES)をピット(P)外に設
    け、その電力供給装置(ES)に連なる電線(22)を
    地中を通してピット(P)内に引出して、前記発光体
    (LE)に接続したことを特徴とする、請求項1〜5の
    何れかに記載のピット装置。
  7. 【請求項7】 太陽電池(So)と、これが発電する電
    気を貯める蓄電池(20)と、その蓄電池(20)から
    前記発光体(LE,LE′)への通電を制御する通電制
    御部(21)とを有する電力供給装置(ES′)をピッ
    ト蓋(C)に設けたことを特徴とする、請求項1〜5の
    何れかに記載のピット装置。
  8. 【請求項8】 ピット蓋(C)には、互いに並列する複
    数条のスリット状開口(3)が形成され、その少なくと
    も1条の開口(3)に、該開口(3)の長手方向に沿っ
    て縦列する複数の合成樹脂製小ブロック(b,b′,
    b″)が嵌着され、これら小ブロック(b,b′,
    b″)には、それら小ブロック(b,b′,b″)を縦
    通する送り配線部(16)が設けられ、少なくとも一部
    の小ブロック(b)には、前記送り配線部(16)に接
    続した前記発光体(LE)が埋設されることを特徴とす
    る、請求項3,6又は7に記載のピット装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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