JPH09220782A - 印刷皮膜付網状シートとその印刷方法 - Google Patents

印刷皮膜付網状シートとその印刷方法

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JPH09220782A
JPH09220782A JP5407896A JP5407896A JPH09220782A JP H09220782 A JPH09220782 A JP H09220782A JP 5407896 A JP5407896 A JP 5407896A JP 5407896 A JP5407896 A JP 5407896A JP H09220782 A JPH09220782 A JP H09220782A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通風性、通気性のある網状シートへのべた塗
り(塗り潰し)状の印刷を可能にする。 【解決手段】 印刷皮膜付網状シートは、網状シート1
の片面側にペースト状皮膜材を印刷形成した下地皮膜2
aを有し、他方の側面には網状シート1の網状部分を覆
い且つ網目空間を介して上記皮膜2aに積層付着せしめ
た被覆皮膜2bを有し、上記両皮膜2a,2bと網状シ
ート1とを一体付着している。そして、皮膜2a,2b
と網状シート1は共に伸縮性を備えている。網状シート
1への印刷皮膜2の形成は、皮膜材を付着せしめ該皮膜
材乾燥後に皮膜材の剥離が可能な剥離面13上に、刷版
8を用いて所定形状の下地印刷を施して下地皮膜2aを
形成し、該下地皮膜2aの乾燥後下地皮膜2a上に網状
シート1を伸展させて配置し、該網状シート1の表面側
より上記下地皮膜2a上に刷版8を用いて被覆印刷を施
して被覆皮膜2bを形成し、両皮膜2a,2b乾燥後皮
膜2a,2bと網状シートとを前記剥離面13より剥離
せしめることによって行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は大型のものでは建
築現場等の被覆(目隠し)シートとして用いられるメッ
シュシート、広告用アドバルーン等に垂れ幕として用い
られるメッシュシート等のほか、小型のものでは住宅用
の網戸のネット等のような網状シートに適用される印刷
皮膜付網状シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来上記のような網状シートに文字や模
様等を付する場合は網目を構成する糸や線材等にスプレ
イや印刷的手法で、部分的に着色し、網としての形態は
そのまま残すもののほか、合成樹脂製のシートを所定形
状にカットして加熱溶着するか又は表裏両面より2枚の
シートでサンドイッチ状に網状物を介挿して接着する方
法等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】他方上記のような建築
現場の目隠しシートや広告用垂れ幕は、風圧を避けるた
め通気性や通風性が求められるので、メッシュ地や網目
生地が望ましいが、これらの生地には網状のままでは遠
方から目立ち易い塗り潰しの着色(ベタ印刷)を施すこ
とが不可能であり、上述したシートの熱圧着や接着では
コスト的にも耐久性の面でも十分なものが得られないと
いう問題があった。この発明は上記問題に対応するため
に通気性、通風性のある網状シートに文字や図柄その他
機能性を有する各種の塗り潰し印刷を施したものとその
方法を提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの本発明の網状シートは、第1に網状シート1の片面
側にペースト状皮膜材を印刷形成した下地皮膜2aを有
し、他方の側面には網状シート1の網状部分を覆い且つ
網目空間を介して上記皮膜2aに積層付着せしめた被覆
皮膜2bを有し、上記両皮膜2a,2bと網状シート1
とを一体付着してなることを特徴としている。
【0005】第2に皮膜2a,2bと網状シート1とが
共に伸縮性を備えていることを特徴としている。
【0006】さらに上記印刷を施す方法は、第1に皮膜
材を付着せしめ該皮膜材乾燥後に皮膜材の剥離が可能な
剥離面13上に、刷版8を用いて所定形状の下地印刷を
施して下地皮膜2aを形成し、該下地皮膜2aの乾燥後
下地皮膜2a上に網状シート1を伸展させて配置し、該
網状シート1の表面側より上記下地皮膜2a上に刷版8
を用いて被覆印刷を施して被覆皮膜2bを形成し、両皮
膜2a,2b乾燥後皮膜2a,2bと網状シートとを前
記剥離面13より剥離せしめることを特徴としている。
【0007】第2に被覆皮膜2bとを下地皮膜2aとを
着色された皮膜材により印刷し、下地皮膜2aの輪郭を
被覆皮膜2bの輪郭より突出せしめ、被覆皮膜2bの色
と下地皮膜2aの色とを互いに異なる色として多色刷り
印刷としたことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】図面は本発明の実施形態を示し、
図1は例えば3〜5mm角の網目を有し、厚み0.5〜
1mmで繊維強化樹脂製の軟質で可撓性を有する網状シ
ートからなる生地1に対し、塗り潰し状の印刷皮膜で文
字,図形又は記号等の表示部2を印刷的手法により一体
的に付着せしめたのぼり又は旗状の表示物3を示してい
る。
【0009】上記表示物3は例えば建築現場の危険防止
のための標識,駐車場の案内標識、ビルの壁面やアドバ
ルーンへの広告用垂れ幕等として使用でき、表示物3の
生地を大きくして建築現場の安全用又は目隠し用の被覆
シートとして用いることができ、いずれの場合も布地や
樹脂シートのような遮閉性がないため風圧に対して抵抗
が少なく、風による振れやたなびき、めくれ等が少な
く、目的とする表示部2が表示物3の取付状態に近い状
態で表示できるほか、強風に対しても上記変動が少ない
ため耐久性も向上する。
【0010】さらに表示部2はいわゆるベタ印刷であ
り、その周囲は透光性のある網目なので、布地や遮閉性
シートに印刷した場合以上に、目視し易いほか、生地そ
のものが視界を妨げず目障りとならない等、景観に与え
る悪影響も少ない。
【0011】次に上記表示物3の具体的構成及びその製
造(印刷)方法について詳述すると、生地1自体はガラ
ス繊維等の芯材を網状に編成してその表面に用いたが、
スクリーン印刷が可能な一定の柔軟性があればFRP製
に限定されるものではない。
【0012】図2〜図7は上記表示物3の印刷方法を示
し、この印刷は印刷技法の1つである周知のスクリーン
印刷の手法を用いて行われる。即ちスクリーン印刷は、
図7に示すように印刷台6の平面上に被印刷材7を載置
して定位置に固定し、その上面に予め文字や図形等がネ
ガ表示によって表示部2′が形成された版皮膜を備えて
いる刷版8を版枠9によって定位置に固定し、インク1
1をスキージ12によって押圧伸展させながら透過せし
め、最終的に被印刷材7に表示部2の印刷を施すもので
ある。この時被印刷材7と刷版8との間には2〜5mm
位の間隙Sが形成されている。
【0013】しかし既述のように、一定以上の大きさの
網目を備えた網状シートに塗り潰し状の印刷を施すこと
は困難なため、図2〜図5に示すように本発明において
は特別な印刷的手法を用いる。
【0014】即ち図2は下地印刷工程の説明図で、この
方法では先ず印刷後のインク乾燥後において、印刷部分
が容易に剥離可能な平滑な表面(剥離面13)を有する
印刷台14上に、刷版8を平行に張設固定し、刷版8上
のインク11をスキージ12で押圧伸展することによ
り、剥離面13上の定位置に下地印刷を施し、表示部2
を構成するインクよりなる下地印刷皮膜2aを付着形成
させる。
【0015】この時インク11はペースト状をなしてい
るが、一般には接着性の強い合成樹脂材を着色剤(染
料)を混入せしめて着色したものであり、付着性と乾燥
性を高めるため一定の加熱を施したものでも良く、ある
いは印刷台14を加熱する場合もあり得る。
【0016】上記皮膜2aが乾燥した後、上記皮膜2a
上に図3に示すように網状のシートからなる生地1を被
印刷材として印刷台14上の定位置に載置して伸展固定
し、該生地1上より上記と同一の刷版8とインク11及
びスキージ12とにより再度同じ定位置にて生地1及び
印刷台14上面に対して同一のスクリーン印刷を施す。
【0017】この印刷により生地1及び印刷台14上の
下地印刷皮膜2aの上面には、図4に示すように下地印
刷皮膜2aと同一形状の被覆印刷皮膜2bが重ねて印刷
付着され、皮膜2a,2bが生地をサンドイッチ状に挟
んで一体的に被覆する。その結果上記皮膜2a,2bに
よって、網状シートからなる表示物3にベタ印刷による
表示部2が形成される。
【0018】この表示物3は生地1及び表示部2共に可
撓性と耐水性を備えているほか、生地1と表示部2の材
質を共に伸縮性を備えたものにすることも可能である。
またインクは厳密に印刷用にのみ使われるものに限定さ
れず、接着性,乾燥性のあるペースト状のもので、例え
ば一般に接着剤として用いられるでんぷん製のものや、
合成樹脂製のものを皮膜材として用いてもよく、生地1
に対して乾燥収縮度が大きくないものが好ましい。
【0019】また製品を用いる場合二液混合タイプのも
のを用い、下地皮膜2aに第一液を、被覆皮膜2bに第
二液を用いることも可能である。
【0020】その他網状シートに表示物としての機能以
外の例えば芳香性,発光性,蛍光性,蓄光性,反射性等
の機能をもたせる場合は、これらの機能性材料を染料と
共に又は染料を除いて皮膜材に混入することができる。
例えばエアコンその他の濾過用フィルターに網状シート
を用い、部分的に抗菌性皮膜や芳香性皮膜を印刷付着さ
せる場合にも本発明の手法が応用できる。この場合単な
る薬剤の塗布に比して固定性が良く耐久性にも優れたも
のが得られる。
【0021】その他印刷台14上の剥離面13は、平滑
面状に仕上げられた金属性又は合成樹脂製の平滑面でも
よいが、これらの上にシリコンコーティングしたものや
離型紙等を付着させたもの等であってもよい。
【0022】図6は本発明によって網状シート1上に多
色刷りし、表示部2に重ね印刷を施した場合の例を示
し、この例では下地皮膜2a,被覆皮膜2b共に図2〜
図4に示す要領で行うが、被覆皮膜2bの輪郭を下地皮
膜2aの輪郭より小さく形成し、且つ両皮膜2a,2b
を異なる色の皮膜材で印刷する事により、両皮膜2a,
2b間の周縁部に縁取り部が形成される。この方法によ
る時は下地印刷と被覆印刷に用いる刷版8が異なり、下
地印刷用の刷版における表示部2′が被覆印刷に用いる
刷版8の表示部2′より大きい輪郭を有している。
【0023】
【発明の効果】以上のように構成される本発明によれ
ば、網状シートに対する塗り潰し状の皮膜が印刷的手法
により形成できるので、従来のヒートシールや抱き合わ
せ接着等のように手数やコストを必要とせず、網状シー
トへの部分的な表示部や機能性皮膜を多量生産的に付着
することができ、皮膜の耐久性も高いという利点を有す
るものである。また印刷用の皮膜材や混入物の選択によ
り、表示機能のほか各種多様な機能を備えさせることが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による表示物の1例を示す正面図であ
る。
【図2】本発明における下地印刷方法の説明用斜視図で
ある。
【図3】同じく被覆印刷方法の説明用斜視図である。
【図4】下地皮膜と被覆皮膜による網状シート上の表示
部の断面図である。
【図5】網状シート上の表示部の斜視図である。
【図6】多色刷りを行った網状シート上の表示部正面図
である。
【図7】スクリーン印刷の手法を示す原理的な説明図で
ある。
【符号の説明】
1 生地(網状シート) 2,2′ 表示部 2a 下地皮膜 2b 被覆皮膜 3 表示物 8 刷版 11 インク(皮膜材) 13 剥離面 14 印刷台

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 網状シート(1)の片面側にペースト状
    皮膜材を印刷形成した下地皮膜(2a)を有し、他方の
    側面には網状シート(1)の網状部分を覆い且つ網目空
    間を介して上記皮膜(2a)に積層付着せしめた被覆皮
    膜(2b)を有し、上記両皮膜(2a),(2b)と網
    状シート(1)とを一体付着してなる印刷皮膜付網状シ
    ート。
  2. 【請求項2】 皮膜(2a),(2b)と網状シート
    (1)とが共に伸縮性を備えている請求項1の印刷皮膜
    付網状シート。
  3. 【請求項3】 皮膜材を付着せしめ該皮膜材乾燥後に皮
    膜材の剥離が可能な剥離面(13)上に、刷版(8)を
    用いて所定形状の下地印刷を施して下地皮膜(2a)を
    形成し、該下地皮膜(2a)の乾燥後下地皮膜(2a)
    上に網状シート(1)を伸展させて配置し、該網状シー
    ト(1)の表面側より上記下地皮膜(2a)上に刷版
    (8)を用いて被覆印刷を施して被覆皮膜(2b)を形
    成し、両皮膜(2a),(2b)乾燥後皮膜(2a),
    (2b)と網状シートとを前記剥離面(13)より剥離
    せしめる網状シートの印刷方法。
  4. 【請求項4】 被覆皮膜(2b)と下地皮膜(2a)と
    を着色された皮膜材により印刷し、下地皮膜(2a)の
    輪郭を被覆皮膜(2b)の輪郭より突出せしめ、被覆皮
    膜(2b)の色と下地皮膜(2a)の色とを互いに異な
    る色として多色刷り印刷とした請求項3の網状シートの
    印刷方法。
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