JPH09220626A - 板金ワークのヘミング加工方法 - Google Patents

板金ワークのヘミング加工方法

Info

Publication number
JPH09220626A
JPH09220626A JP2695896A JP2695896A JPH09220626A JP H09220626 A JPH09220626 A JP H09220626A JP 2695896 A JP2695896 A JP 2695896A JP 2695896 A JP2695896 A JP 2695896A JP H09220626 A JPH09220626 A JP H09220626A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hem
sheet metal
hemming
flange portion
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2695896A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3452165B2 (ja
Inventor
Masayoshi Yamashita
雅義 山下
Hideyo Takeuchi
英世 竹内
Takao Tanaka
崇夫 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP02695896A priority Critical patent/JP3452165B2/ja
Publication of JPH09220626A publication Critical patent/JPH09220626A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3452165B2 publication Critical patent/JP3452165B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロボットアームの先端のローラによる転圧作
用にてヘミング加工する従来型ヘミング方法において、
ローラの転圧力調整のためロボットティーチングに長時
間を要しているのを改善すること。 【解決手段】 板金ワーク1の折曲されたフランジ部1
aを、連続的に上下動するヘム刃4の押圧曲面4eと押
圧平面4dで叩きながら、フランジ部1aを連続してプ
リヘム加工と本ヘム加工していく。ヘム刃4の移動軌跡
データと上下動ストロークデータをロボットティーチン
グする。すなわち、ロボットアーム6でヘム刃4をフラ
ンジ部1aに沿って移動させて金型3上でのフランジ部
1aの位置データ(移動軌跡データ)を求める。次に、
金型3にヘム刃4を接触さてゼロ位置データを求め、こ
のゼロ位置から所定のヘム厚みtだけ離間した位置デー
タ(上下動ストロークデータ)を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2枚の板金ワーク
の周縁部同士をロボットアームを使って自動的にヘミン
グ加工する板金ワークのヘミング加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のドアパネル等は板金製のアウタ
パネルとインナーパネルで構成されるが、これらパネル
の周縁部同士を一体化する場合、アウタパネルの周縁に
形成したフランジ部をインナーパネルの周縁部上にハゼ
折り曲げて加圧重合させるヘミング加工が行われる。こ
のような2枚の板金ワークのヘミング加工(ハゼ折り曲
げ加工)の加工方式は、プレスヘミング加工方式とロー
ラーヘミング加工方式に大別される。
【0003】プレスヘミング加工方式は、図7に示すよ
うなヘミング加工装置を使って行われる。図7のヘミン
グ加工装置は、固定された水平な下金型11と、その真
上で上下動する上金型12と、下金型11の側方に水平
方向に移動可能に配置されたプリヘム刃13と、上金型
12の下面に固定された本ヘム刃14を備える。
【0004】下金型11の上面に第1板金ワーク1と第
2板金ワーク2の重合体が位置決め載置される。下金型
11上に直接に載置される第1板金ワーク1の周縁のほ
ぼ全周に、上方に向けほぼ直角に折曲されたフランジ部
1aが形成され、このフランジ部1aの内側の第1板金
ワーク1の周縁部上に第2板金ワーク2の周縁部が重ね
られる。フランジ部1aの側方に配置されたプリヘム刃
13と、フランジ部1aの真上に配置された本ヘム刃1
4によって、図8(A)と(B)に示す2工程のヘミン
グ加工が行われる。
【0005】まず、図8(A)に示すように、プリヘム
刃13が前進してそのテーパー状先端面で第1板金ワー
ク1のフランジ部1aを第2板金ワーク2の周縁部上に
向けて所定の傾斜角度で折り曲げるプリヘム加工が行わ
れる。この後、プリヘム刃13が後退してから上金型1
2が降下して、図8(B)に示すように本ヘム刃14に
よるフランジ部1aの本ヘム加工が行われる。本ヘム刃
14は、平坦な下面でフランジ部1aを第2板金ワーク
2の周縁部に所定のプレス圧で押圧して、両者を接合一
体化する。以上のプリヘム加工と本ヘム加工は、フラン
ジ部1aの全長に亘って一括して行われる。
【0006】従って、上記のプレスヘミング加工方式
は、フランジ部1aの全長が長くてもこれを一括してヘ
ミング加工するので、量産性に優れる利点がある。しか
し、フランジ部1aを一括してプレスするために、上下
の各金型11、12に大型で大重量のものが必要であ
り、さらにこれらを支持する機構や駆動させる油圧プレ
ス等に大型で高コストのものが必要である。また、プレ
スヘミング加工装置としては、寸法形状の異なる複数種
類の板金ワークに応じて多種類のヘム刃を用意しなけれ
ばならず、多品種小量生産の板金ワークのヘミング加工
に適さない。このような問題を解決したのがローラーヘ
ミング加工方式である。
【0007】例えば、上記の第1、第2板金ワーク1、
2をローラーヘミング加工する場合は、図9(A)及び
(B)、或いは、図9(A’)及び(B)に示すように
ロボットアーム14を使って行われる。即ち、図9
(A)に示すように、ロボットアーム14の先端に油圧
シリンダ15を介してローラー16を支持し、ロボット
アーム14でローラー16を第1板金ワーク1のフラン
ジ部1aの外面に押し当て、ローラー16をフランジ部
1aの延在方向に移動させてフランジ部1aをその延在
方向に順次にプリヘム加工する。次に、図9(B)に示
すように、プリヘム加工されたフランジ部1aを真上か
らローラー16で押圧して、フランジ部1aをその延在
方向に順次に本ヘム加工する。
【0008】ローラー16によるフランジ部1aのプリ
ヘム加工量は、油圧シリンダ15の油圧によって所定値
に調整される。このプリヘム加工量がワークの周方向で
揃っていないと、本ヘム加工後の板金製品の外形寸法に
影響が出る。また、本ヘム加工量も油圧シリンダ15に
よって所定値に調整される。こうして、図9(B)に示
す被加工部分mのヘム厚みtが所定値に設定され、板金
製品の外観、外形寸法を良好なものにしている。
【0009】尚、図9ではプリヘム加工と本ヘム加工を
1種類のローラー16で行う場合を示したが、プリヘム
用ローラーと本ヘム用ローラーの2種類を使い分ける場
合もある。
【0010】また、板金ワークの種類によっては図9
(A)のプリヘム加工時に、フランジ部1aの折曲端で
の外形寸法が安定せず、本ヘム加工後の板金製品の外形
寸法精度が悪くなることがある。この問題を解決するた
めに、図9(A’)に示すように、下金型11’上に一
体にガイド面17を形成し、このガイド面17にローラ
ー16の一部を押し当てつつフランジ部1aを押圧し、
これによりフランジ部1aの外形寸法をガイド面17に
合致した良好な寸法精度にすることが行われている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図9のローラーヘミン
グ加工方式は、ローラー16がフランジ部1aに沿って
移動して順次にヘミングプレスしていくので、板金ワー
クの形状変更に迅速対応でき多品種小量生産に適する。
また、ローラー16の支持や駆動機構がロボットアーム
14の小型軽量なものが適用できて、加工装置全体が小
型化される利点がある。ところが、ローラー16による
フランジ部1aのプリヘム加工時や本ヘム加工時の油圧
の適正圧は、フランジ部1aの部位によって異なり、こ
のフランジ部1aの部位毎の油圧適正値をロボットアー
ム14のコントローラに教え込むロボットティーチング
作業を行っているが、この作業は工数が多くて長時間を
要していた。
【0012】即ち、ロボットティーチング作業は、実際
にローラー16でフランジ部1aをプリヘム加工し本ヘ
ム加工して、そのときの加工状態と油圧の関係を調べ、
フランジ部1aの部位毎の油圧の適正値を割り出す。こ
のような作業を複数の板金ワークに対して数回繰り返し
行って、外観ないし寸法精度良好にヘミング加工が達成
可能と判断されるまで試行錯誤的にロボットティーチン
グが行われた後、ローラーヘミング加工装置の本格的な
稼働を開始するようにしている。しかし、以上のように
繰り返し行われるロボットティーチングに数日以上の長
時間を要して、ローラーヘミング加工装置の稼動率を上
げることが難しいという問題があった。
【0013】また、図9(A’)に示すようなガイド面
17を有する下金型11’を使用した場合は、プリヘム
加工時の油圧調整が簡単迅速に行えて、プリヘム加工時
のロボットティーチングが比較的短時間で行えるが、本
ヘム加工時のロボットティーチングは依然として長時間
を要して、結果的に加工装置の稼動率改善が難しい。ま
た、ガイド面17を有する下金型11’は、板金ワーク
の種類に特有なものが必要で、金型製作コストが高くな
って板金製品コストが高くなり、かつ、金型の保守管理
が面倒である等の不具合があった。
【0014】本発明の目的は、ロボットティーチングが
短時間で行えるロボットアームを使った板金ワークのヘ
ミング加工方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、金型の略水平
な上面に位置決め載置された第1板金ワークの周縁上方
に折曲したフランジ部を、このフランジ部の外面側をヘ
ム刃で押圧することで第1板金ワーク上に重ねた第2板
金ワークの周縁部に向けてプリヘム加工し、更に、同ヘ
ム刃でフランジ部を第2板金ワークの周縁部に押圧して
所定のヘム厚みで本ヘム加工する板金ワークのヘミング
加工方法であって、第1板金ワークのフランジ部がその
延在方向に順次にプリヘム加工される際の曲げ始めから
曲げ終了までのフランジ部の角度変化に合わせた押圧曲
面を下面に有するヘム刃をロボットアームで上下動及び
上下ハンマリング動可能に支持したヘミング加工装置で
ヘミング加工するに際して、次のロボットティーチング
を行うことを特徴とする。
【0016】即ち、ロボットアームでヘム刃を金型上に
位置決めされた第1板金ワークのフランジ部の真上に移
動させて求められる金型上でのフランジ部の位置データ
と、ヘム刃下面が金型上面に接触するゼロ位置データを
基準として金型上面から所定のヘム厚みの高さにヘム刃
下面が位置するときの本ヘム加工位置データをロボット
アームのコントローラに読み込ませるロボットティーチ
ングを行う。その後、ロボットティーチング内容に従っ
て、金型上に位置決めされた第1板金ワークのフランジ
部の真上からヘム刃を降下させ、ヘム刃下面の押圧曲面
で第1板金ワークのフランジ部外面を局部的に押圧しハ
ンマリング動作させながら、ヘム刃をフランジ部の延在
方向に相対移動させて、フランジ部をその延在方向に連
続的にプリヘム加工し本ヘム加工して行く。
【0017】ここで、使用されるヘム刃は、エアーハン
マーを使用した手作業によるヘミング加工に使用される
ヘム刃のようなもので、このヘム刃をロボットアームに
取付け、ロボットアームでヘム刃の押圧曲面を第1板金
ワークのフランジ部に押圧し、ヘム刃をハンマリング動
作をさせながらフランジ部の延在方向に相対移動させ
て、フランジ部のプリヘム加工と本ヘム加工を連続して
行う。また、本発明においては、板金ワークの被加工部
分のヘム厚みが金型とヘム刃の下面との間隔調整だけで
制御されることになる。また、板金ワークが載置される
金型は、いわゆる下金型であって、これは第2板金ワー
クを下から単に支持するだけのものでよい。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の具体的実施装置例を、図
1乃至図6を参照して説明する。同図に示されるヘミン
グ加工装置は、図7乃至図9に示す第1板金ワーク1の
フランジ部1aを第2板金ワーク2の周縁部にハゼ折り
曲げ加工するもので、図1(A)に示すようなロボット
アーム6の先端にプリヘムと本ヘムの機能を有するヘム
刃4を取付け、ロボットアーム6でヘム刃4を移動させ
て、固定された金型3上の第1板金ワーク1のフランジ
部1aを、フランジ部1aの延在方向に連続的にプリヘ
ム加工しながら同時に本ヘム加工して行く。
【0019】ヘム刃4は、図2に示すような略直方体の
金属ブロックで、前面4aと後面4bの方向性があり、
下面4cの後部が本ヘム用の平坦な押圧平面4dとさ
れ、前部が押圧平面4dから連続したプリヘム用の押圧
曲面4eである。押圧曲面4eは、図4(B)〜(D)
に示すように、第1板金ワーク1のフランジ部1aがそ
の延在方向に順次にプリヘム加工されて本ヘム加工され
るまでのフランジ折り曲げ角度変化に合わせた三次元曲
面であり、ヘム刃4の前面4aで最大傾斜角を成す。ヘ
ム刃4の幅は、ヘミング加工される第1板金ワーク1の
フランジ部1aの幅程度が必要であり、前面4aから後
面4bまでの長さは、フランジ部1aを部分的に押圧し
てフランジ部1aをその延在方向に順にヘミング加工し
ていくのに必要な長さに設定される。ヘム刃4は、ロボ
ットアーム6の先端の追加軸等にいわゆるハンマリング
動可能に取付けられ、例えば電動モータ内蔵のサーボハ
ンマリングユニット5を介してロボットアーム6の先端
に取付けられる。
【0020】以上のロボットアーム6とヘム刃4を使用
したヘミング加工装置の本稼働前に行われるロボットテ
ィーチングの作業は、図1(A)〜(C)の3段階で行
われる。
【0021】まず、固定された金型3の略水平な上面に
第1板金ワーク1と第2板金ワーク2の重合体が位置決
め載置された段階で、第1板金ワーク1の上方向けほぼ
直角に折曲されたフランジ部1aの真上にヘム刃4をロ
ボットアーム6で移動させる。そして、ヘム刃4の基準
点とフランジ部1a先端との相対関係を一定に保って、
ヘム刃4をフランジ部1aに沿って横移動させ、このと
きのヘム刃4の軌跡から金型3上でのフランジ部1aの
延在方向での位置データを求めて、ロボットアーム6の
コントローラに読み込ませる。
【0022】次に、金型3から板金ワーク1、2を外し
て、まず、図1(B)に示すようにロボットアーム6で
ヘム刃4を降下させ、ヘム刃4の下面後部の押圧平面4
dを金型3の上面に比較的低圧で接触させて、このとき
の金型3の上面位置であるいわゆるゼロ位置データを求
め、これをロボットアーム6のコントローラに読み込ま
せる。このゼロ位置データは、ヘム刃4を金型3にヘム
加工圧より低圧で押圧させて、その押圧力が所定レベル
に達したときのヘム刃4の下面位置データを求めること
で算出すればよい。
【0023】次に、図1(C)に示すように、金型3か
らヘム刃4を所定距離だけ上昇させたヘム刃4の位置デ
ータをロボットアーム6のコントローラで算出する。こ
のときのヘム刃4の上昇距離は、図4(D)の段階で本
ヘム加工されたときの被加工部分mのヘム厚みtに相当
する予め設定された所定値である。従って、ゼロ位置デ
ータに所定のヘム厚みtをプラスした位置データが図1
(C)の位置データで、このデータを本ヘム位置データ
としてロボットアーム6のコントローラに読み込ませ
る。
【0024】以上の3段階のロボットティーチングの夫
々は、単純な作業で短時間で行える。実際、従来のロー
ラーヘミング加工時のロボットティーチングに4日間を
要していた板金ワークに対して、本発明の上記ロボット
ティーチングに要する時間は半日程度で十分であり、大
幅な時間短縮が可能となった。このような短時間のロボ
ットティーチング後、ティーチングで得られた各種位置
データに基づいてロボットアーム6がヘム刃4で第1板
金ワーク1のフランジ部1aを図3及び図4に示すよう
にヘミング加工して行く。
【0025】図3に、ヘム刃4でフランジ部1aを部分
的に押圧してプリヘム加工と本ヘム加工を連続して同時
進行的に行っている状態が示される。ヘム刃4の前方の
フランジ部1aは図4(A)に示すように直立した状態
にあり、この直立フランジ部1aに向ってヘム刃4が繰
り返し上下動しつつ前進すると、まず、ヘム刃4の下面
前部の押圧曲面4eがフランジ部1aの外面を叩いて押
圧し、図4(B)に示すようにフランジ部1aを折り曲
げ始め、プリヘム加工が開始される。ヘム刃4はフラン
ジ部1aを押圧すると共に、サーボハンマリングユニッ
ト5によって上下にハンマリング動作をして、フランジ
部1aを連続的に叩きながら確実にヘム加工していく。
【0026】ヘム刃4がフランジ部1aの延在方向に更
に前進すると、押圧曲面4eがフランジ部1aを、図4
(B)から(C)へと順に、折り曲げ角を徐々に大きく
しながらプリヘム加工し、ヘム刃4の下面後部の押圧平
面4dがフランジ部1a上に前進してきた段階で、図4
(D)に示すようにフランジ部1aが第2板金ワーク2
に押圧されて本ヘム加工が行われる。図4(B)〜
(D)は、ヘム刃4の前進時に同時進行して行われて、
フランジ部1aはその延在方向に順次にヘミング加工さ
れていく。この場合のヘム刃4の前進は、数mm〜5m
m/秒程度の定ピッチ間欠送りで行えばよい。
【0027】図4(D)の本ヘム加工時におけるヘム刃
4の押圧平面4dと金型3の間隔は、図1(C)のロボ
ットティーチング時の本ヘム加工位置データの所定のヘ
ム厚みtに規制されているため、図4(C)の本ヘム加
工時の被加工部分mの厚さは所定のヘム厚みtになる。
このような厚さ調整は、油圧調整と違ってヘム刃4と金
型3の間隔調整で行われるので、正確性が増して被加工
部分mの外観、外形寸法が常に良好になる。従って、金
型3は、板金ワークを下から単に支持するもので十分で
あり、図7の従来のプレスヘミング加工装置で使用され
ている下金型の既存品がそのまま使用できる。
【0028】尚、本発明の実施装置例は、図1装置例に
限らず、例えばロボットアーム6に取付けるサーボハン
マリングユニット5は、図5や図6に示すリンク構造の
ものであってもよい。図5のサーボハンマリングユニッ
ト5は、ロボットアーム6の先端に下向きに取付けた電
動モータ内蔵のサーボ部7でシーソー式リンク8の基端
を振動させて、リンク8の先端に固定したヘム刃4をハ
ンマリング動作させる。図6のサーボハンマリングユニ
ット5は、ロボットアーム6の先端に上向きに取付けた
電動モータ内蔵のサーボ部7’でシーソー式リンク8’
の基端を振動させ、リンク8’の先端のヘム刃4をハン
マリング動作させる。
【0029】また、図示しないがヘム刃は、ヘミング加
工される板金ワークの種類や、そのフランジ部の形状や
サイズに応じて複数種類を用意して、ロボットアームに
簡単に交換取付け可能にして使い分けるようにすればよ
い。また、ヘミング加工される前の板金ワークのフラン
ジ部の折曲角度によっては、プリヘム刃と本ヘム刃に分
けて、本ヘム刃を本発明のヘム刃として使用する形式も
可能である。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、金型上におけるヘム刃
の簡単かつ少工数の位置データ収集作業のみでロボット
ティーチングが可能となるから、ロボットティーチング
作業に要する時間が従来の数日から半日程度にまで大幅
に短縮されて、ヘム刃によるロボットヘミング加工装置
の稼動率の大幅な改善が可能となる。
【0031】また、板金ワークのヘミング加工される被
加工部分のヘム厚みの調整が、ヘム刃と金型の間隔調整
で行われるので、板金ワークの被加工部分のヘム厚みの
調整が常に簡単正確にでき、また、任意のヘム厚みへの
変更が容易かつ迅速に行えるようになって、多品種小量
生産に適するヘミング加工方法が提供できる。
【0032】また、ヘム厚み調整が正確になることか
ら、板金ワークが載置される金型は、板金ワークを単に
支持する簡単な構造のものが使用できて、金型製作コス
トの低減化が可能となる。また、金型は、特殊な構造で
無くても済むので、既存のプレスヘミング加工装置で使
用されている下金型がそのまま適用できる有利さもあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施装置例のロボットティーチン
グ時での要部側面図で、(A)は金型上での板金ワーク
フランジ部の位置データのティーチング時、(B)は金
型上面の位置データのティーチング時、(C)は本ヘム
加工位置データのティーチング時の側面図である。
【図2】図1におけるヘム刃の下方からの拡大斜視図で
ある。
【図3】図1のヘム刃で板金ワークのフランジ部をヘミ
ング加工しているときの部分拡大斜視図である。
【図4】(A)〜(D)は、図3のA線、B線、C線、
D線の部分での夫々の断面図である。
【図5】図1のロボットアームに取付けるサーボハンマ
リングユニットの変形例を示す部分側面図である。
【図6】図1のロボットアームに取付けるサーボハンマ
リングユニットの他の変形例を示す部分側面図である。
【図7】従来のヘミング加工方法を説明するためのプレ
スヘミング加工装置の概要を示す正面図である。
【図8】図7装置の動作時の部分拡大断面図で、(A)
はプリヘム加工時、(B)は本ヘム加工時の断面図であ
る。
【図9】他の従来のヘミング加工方法を説明するための
ローラーヘミング加工装置の部分側面図で、(A)はプ
リヘム加工時、(A’)は別のプリヘム加工時、(B)
は本ヘム加工時の側面図である。
【符号の説明】
1 第1板金ワーク 1a フランジ部 2 第2板金ワーク 3 金型 4 ヘム刃 4c 下面 4e 押圧曲面 5 サーボハンマリングユニット 6 ロボットアーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型の略水平な上面に位置決め載置され
    た第1板金ワークの周縁上方に折曲したフランジ部を、
    このフランジ部の外面側をヘム刃で押圧することで第1
    板金ワーク上に重ねた第2板金ワークの周縁部に向けて
    プリヘム加工し、更に、同ヘム刃でフランジ部を第2板
    金ワークの周縁部に押圧して所定のヘム厚みで本ヘム加
    工する板金ワークのヘミング加工方法であって、 第1板金ワークのフランジ部がその延在方向に順次にプ
    リヘム加工される際の曲げ始めから曲げ終了までのフラ
    ンジ部の角度変化に合わせた押圧曲面を下面に有するヘ
    ム刃をロボットアームで上下動及び上下ハンマリング動
    可能に支持したヘミング加工装置によるヘミング加工に
    際して、 ロボットアームでヘム刃を金型上に位置決めされた第1
    板金ワークのフランジ部の真上に移動させて求められる
    金型上でのフランジ部の位置データと、ヘム刃下面が金
    型上面に接触するゼロ位置データを基準として金型上面
    から所定のヘム厚みの高さにヘム刃下面が位置するとき
    の本ヘム加工位置データをロボットアームのコントロー
    ラに読み込ませるロボットティーチングを行い、 このロボットティーチング内容に従って、金型上に位置
    決めされた第1板金ワークのフランジ部の真上からヘム
    刃を降下させ、ヘム刃下面の押圧曲面で第1板金ワーク
    のフランジ部外面を局部的に押圧しハンマリング動作さ
    せながら、ヘム刃をフランジ部の延在方向に相対移動さ
    せて、フランジ部をその延在方向に連続的にプリヘム加
    工し本ヘム加工していくことを特徴とする板金ワークの
    ヘミング加工方法。
JP02695896A 1996-02-14 1996-02-14 板金ワークのヘミング加工方法 Expired - Fee Related JP3452165B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02695896A JP3452165B2 (ja) 1996-02-14 1996-02-14 板金ワークのヘミング加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02695896A JP3452165B2 (ja) 1996-02-14 1996-02-14 板金ワークのヘミング加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09220626A true JPH09220626A (ja) 1997-08-26
JP3452165B2 JP3452165B2 (ja) 2003-09-29

Family

ID=12207678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02695896A Expired - Fee Related JP3452165B2 (ja) 1996-02-14 1996-02-14 板金ワークのヘミング加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3452165B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7124611B2 (en) 2004-10-08 2006-10-24 Valiant Corporation Roller hemming machine
FR2990887A1 (fr) * 2012-05-24 2013-11-29 Peugeot Citroen Automobiles Sa Dispositif de sertissage pour realiser un sertissage de section en goutte d'eau
JP2015085338A (ja) * 2013-10-29 2015-05-07 株式会社コニック ヘミング加工装置及びヘミング加工方法
FR3069796A1 (fr) * 2017-08-04 2019-02-08 Psa Automobiles Sa Tete de sertissage comprenant au moins une bille comme moyen de sertissage
CN114453472A (zh) * 2022-01-18 2022-05-10 山东和乐门业有限公司 一种翻边刀具
CN115283559A (zh) * 2022-07-22 2022-11-04 精诚工科汽车系统有限公司 滚边方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7124611B2 (en) 2004-10-08 2006-10-24 Valiant Corporation Roller hemming machine
FR2990887A1 (fr) * 2012-05-24 2013-11-29 Peugeot Citroen Automobiles Sa Dispositif de sertissage pour realiser un sertissage de section en goutte d'eau
JP2015085338A (ja) * 2013-10-29 2015-05-07 株式会社コニック ヘミング加工装置及びヘミング加工方法
FR3069796A1 (fr) * 2017-08-04 2019-02-08 Psa Automobiles Sa Tete de sertissage comprenant au moins une bille comme moyen de sertissage
CN114453472A (zh) * 2022-01-18 2022-05-10 山东和乐门业有限公司 一种翻边刀具
CN115283559A (zh) * 2022-07-22 2022-11-04 精诚工科汽车系统有限公司 滚边方法
CN115283559B (zh) * 2022-07-22 2024-05-31 精诚工科汽车系统有限公司 滚边方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3452165B2 (ja) 2003-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU596465B2 (en) Multistroke punching method and apparatus therefor
US6530255B1 (en) Forming press apparatus
CN104259295B (zh) 车门柱板工件冲压生产线及其机械手臂
CN113290121B (zh) 一种废气净化器箱壳的制备装置及其制备方法
JPH09220626A (ja) 板金ワークのヘミング加工方法
JP4530301B1 (ja) 逐次成形方法および装置
WO2001003864A1 (fr) Systeme de cintrage de tole comprenant une presse plieuse et un dispositif de support de tole, procede de creation de donnees de commande afferent et support de stockage lisible par ordinateur sur lequel sont memorisees les donnees de commande
CN206869000U (zh) 液压模锻装置
KR20080048278A (ko) 플랜지 성형용 프레스 장치
JP3946564B2 (ja) パンチプレスによる立ち上げ、立ち下げ加工方法およびその方法に使用するパンチ金型並びにダイ金型
JP2542595Y2 (ja) フランジ立てローラー加工装置
JP3405077B2 (ja) プレス装置とプレス成形部材及びその成形加工方法
JP2000263140A (ja) 曲げ加工装置及びその装置を使用する曲げ加工方法
JP2002263756A (ja) ロールヘミング加工方法
JPH0531539A (ja) 難加工金属薄板の加工方法
JP3906074B2 (ja) 段曲げ加工装置
JPH0531537A (ja) 難加工金属薄板の加工方法
CN215471641U (zh) 一种橡胶压力机脱料收集机构
JP2002239631A (ja) 曲げ加工方法およびその装置
JPH10263740A (ja) 数値制御逐次成形装置及び数値制御逐次成形方法
JP4444688B2 (ja) 板金加工装置およびその装置を用いた折り曲げ加工方法
JP2534356B2 (ja) 絞り成形装置
JPS6313622A (ja) Nc折曲げ機におけるワーク位置決め方法
CN113814319A (zh) 一种汽车钣金件加工装置及方法
JPH07236921A (ja) 曲げ加工装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030630

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees