JPH09220618A - V字曲げ加工機用の上型装置 - Google Patents
V字曲げ加工機用の上型装置Info
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- JPH09220618A JPH09220618A JP4944796A JP4944796A JPH09220618A JP H09220618 A JPH09220618 A JP H09220618A JP 4944796 A JP4944796 A JP 4944796A JP 4944796 A JP4944796 A JP 4944796A JP H09220618 A JPH09220618 A JP H09220618A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- punch
- holder
- permanent magnet
- bending machine
- upper die
- Prior art date
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- Pending
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- Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 パンチをホルダーに強固に取付けでき、又パ
ンチの交換作業を簡便、迅速に、且つ単独でできるよう
にする。 【解決手段】 型面1aを断面V字状に形成したパンチ
1と、このパンチ1が型面1aを下向きにして取り付け
られるホルダー2とを備える。パンチ1は、管鋼材をそ
の長手方向に沿って分断して得られる断面湾曲状部材で
なる。ホルダー2は、パンチ1の凸湾曲状の外周面1b
と係合する凹湾曲面2aを側部に備える。パンチ1は、
凹湾曲面2aに凸湾曲状の外周面1bを係合させた状態
で長手方向を横にしてホルダー2に垂直状に取り付け
る。ホルダー2の凹湾曲面2aに永久磁石3を、前面3
aを露出させて埋設する。パンチ1を永久磁石3でホル
ダー2に吸着させると共に、永久磁石3を介してホルダ
ー2に磁性体製の挿し込みピン4で止め付ける。
ンチの交換作業を簡便、迅速に、且つ単独でできるよう
にする。 【解決手段】 型面1aを断面V字状に形成したパンチ
1と、このパンチ1が型面1aを下向きにして取り付け
られるホルダー2とを備える。パンチ1は、管鋼材をそ
の長手方向に沿って分断して得られる断面湾曲状部材で
なる。ホルダー2は、パンチ1の凸湾曲状の外周面1b
と係合する凹湾曲面2aを側部に備える。パンチ1は、
凹湾曲面2aに凸湾曲状の外周面1bを係合させた状態
で長手方向を横にしてホルダー2に垂直状に取り付け
る。ホルダー2の凹湾曲面2aに永久磁石3を、前面3
aを露出させて埋設する。パンチ1を永久磁石3でホル
ダー2に吸着させると共に、永久磁石3を介してホルダ
ー2に磁性体製の挿し込みピン4で止め付ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被加工物である金属板
を断面V字状に曲げ加工する為のV字曲げ加工機用の上
型装置に関し、更に詳しくはパンチの交換作業にかかる
手間暇を軽減できるよう形成したV字曲げ加工機用の上
型装置に関するものである。
を断面V字状に曲げ加工する為のV字曲げ加工機用の上
型装置に関し、更に詳しくはパンチの交換作業にかかる
手間暇を軽減できるよう形成したV字曲げ加工機用の上
型装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種装置としては、本出願人の提
案に係る特開平7ー265956号公報記載のものがあ
る。この従来装置は、型面が断面V字状に形成されたパ
ンチと、このパンチが型面を下向きにして取り付けられ
るホルダーとを備え、上記のパンチが管鋼材をその長手
方向に沿って分断して得られる断面湾曲状部材でなり、
上記のホルダーが上記パンチの凸湾曲状の外周面と係合
する凹湾曲面を側部に備え、上記のパンチはこの凹湾曲
面に凸湾曲状の外周面を係合させた状態で長手方向を横
にして垂直状に取り付けられてなる。
案に係る特開平7ー265956号公報記載のものがあ
る。この従来装置は、型面が断面V字状に形成されたパ
ンチと、このパンチが型面を下向きにして取り付けられ
るホルダーとを備え、上記のパンチが管鋼材をその長手
方向に沿って分断して得られる断面湾曲状部材でなり、
上記のホルダーが上記パンチの凸湾曲状の外周面と係合
する凹湾曲面を側部に備え、上記のパンチはこの凹湾曲
面に凸湾曲状の外周面を係合させた状態で長手方向を横
にして垂直状に取り付けられてなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種装置
は、図7に示されるように、パンチ1の型面1aに曲げ
荷重が作用すると、パンチ1が断面湾曲状部材でなるこ
とから、鎖線で示すようにパンチ1が横方向への変形作
用を受けることを避けられない。このパンチ1の変形力
は、パンチ1をホルダー2からずらして引き離すよう、
両者の取付箇所に作用する。従ってこの種装置では、パ
ンチ1とホルダー2との取付箇所がこの種の力に耐える
よう強固に形成されているのが望ましい。
は、図7に示されるように、パンチ1の型面1aに曲げ
荷重が作用すると、パンチ1が断面湾曲状部材でなるこ
とから、鎖線で示すようにパンチ1が横方向への変形作
用を受けることを避けられない。このパンチ1の変形力
は、パンチ1をホルダー2からずらして引き離すよう、
両者の取付箇所に作用する。従ってこの種装置では、パ
ンチ1とホルダー2との取付箇所がこの種の力に耐える
よう強固に形成されているのが望ましい。
【0004】しかるに従来のこの種装置では、パンチと
ホルダーとが例えば六角孔付き螺子等で単にネジ止めさ
れているのに過ぎなかった。従って従来装置では、パン
チをホルダーに取り付ける螺子に大きな負担がかかり、
螺子が金属疲労等で劣化するのを避けられなかったか
ら、パンチの取付箇所の強度が不充分であった。
ホルダーとが例えば六角孔付き螺子等で単にネジ止めさ
れているのに過ぎなかった。従って従来装置では、パン
チをホルダーに取り付ける螺子に大きな負担がかかり、
螺子が金属疲労等で劣化するのを避けられなかったか
ら、パンチの取付箇所の強度が不充分であった。
【0005】又従来装置は、このように両者をネジ止め
していたから、パンチを交換する際、作業者はホルダー
の凹湾曲面にパンチの凸湾曲状の外周面を押し付けて支
えながら、螺子を締め付けなければならなかった。従っ
て従来装置を使用すると、パンチの交換作業が不便で、
この種作業に手間暇がかかり、通常、単独ではできない
という問題点があった。
していたから、パンチを交換する際、作業者はホルダー
の凹湾曲面にパンチの凸湾曲状の外周面を押し付けて支
えながら、螺子を締め付けなければならなかった。従っ
て従来装置を使用すると、パンチの交換作業が不便で、
この種作業に手間暇がかかり、通常、単独ではできない
という問題点があった。
【0006】本発明は、従来品のこのような問題点を解
消しようとするものである。従って本発明の技術的課題
は、パンチとホルダーの取付箇所の強度が高くなるよう
両者の取付状態を強固にでき、又パンチの交換作業を簡
便、迅速に、且つ単独でできるよう形成したV字曲げ加
工機用の上型装置を提供することにある。
消しようとするものである。従って本発明の技術的課題
は、パンチとホルダーの取付箇所の強度が高くなるよう
両者の取付状態を強固にでき、又パンチの交換作業を簡
便、迅速に、且つ単独でできるよう形成したV字曲げ加
工機用の上型装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために次のような技術的手段を採る。即ち本発
明は、型面1aが断面V字状に形成されたパンチ1と、
このパンチ1が型面1aを下向きにして取り付けられる
ホルダー2とを備え、上記のパンチ1が管鋼材をその長
手方向に沿って分断して得られる断面湾曲状部材でな
り、上記のホルダー2が上記パンチ1の凸湾曲状の外周
面1bと係合する凹湾曲面2aを側部に備え、上記のパ
ンチ1はこの凹湾曲面2aに凸湾曲状の外周面1bを係
合させた状態で長手方向を横にして垂直状に取り付けら
れてなるV字曲げ加工機用の上型装置において、上記ホ
ルダー2の凹湾曲面2aに永久磁石3が前面3aを露出
して埋設され、上記のパンチ1がこの永久磁石3でホル
ダー2に吸着されると共に、永久磁石3を介してホルダ
ー2に磁性体製の挿し込みピン4で止め付けられてなる
ことを特徴とする。
解決するために次のような技術的手段を採る。即ち本発
明は、型面1aが断面V字状に形成されたパンチ1と、
このパンチ1が型面1aを下向きにして取り付けられる
ホルダー2とを備え、上記のパンチ1が管鋼材をその長
手方向に沿って分断して得られる断面湾曲状部材でな
り、上記のホルダー2が上記パンチ1の凸湾曲状の外周
面1bと係合する凹湾曲面2aを側部に備え、上記のパ
ンチ1はこの凹湾曲面2aに凸湾曲状の外周面1bを係
合させた状態で長手方向を横にして垂直状に取り付けら
れてなるV字曲げ加工機用の上型装置において、上記ホ
ルダー2の凹湾曲面2aに永久磁石3が前面3aを露出
して埋設され、上記のパンチ1がこの永久磁石3でホル
ダー2に吸着されると共に、永久磁石3を介してホルダ
ー2に磁性体製の挿し込みピン4で止め付けられてなる
ことを特徴とする。
【0008】この場合本発明では、永久磁石3の埋設位
置、埋設個数は自由である。挿し込みピン4は、強磁性
体の例えば鉄等でなるのが好ましい。又挿し込みピン4
は、パンチ1の前面3aの側から挿し込まれるのでも、
或はホルダー2の裏側から挿し込まれるのでも良い。
置、埋設個数は自由である。挿し込みピン4は、強磁性
体の例えば鉄等でなるのが好ましい。又挿し込みピン4
は、パンチ1の前面3aの側から挿し込まれるのでも、
或はホルダー2の裏側から挿し込まれるのでも良い。
【0009】又本発明は、パンチ1をバランス良く、且
つ効率良く固定できるよう、パンチ1の周面の中央位置
に挿し込みピン4の挿通孔6が形成され、この挿通孔6
と対向するホルダー2の凹湾曲面2aの位置に永久磁石
3が埋設されてなるのが好ましい。
つ効率良く固定できるよう、パンチ1の周面の中央位置
に挿し込みピン4の挿通孔6が形成され、この挿通孔6
と対向するホルダー2の凹湾曲面2aの位置に永久磁石
3が埋設されてなるのが好ましい。
【0010】又本発明は、永久磁石3の前面3aが垂直
面状に形成され、この前面3aにパンチ1の凸湾曲状の
外周面位置が面状に当接されてなるのが良い。この場合
は、パンチ1の外周面1bに永久磁石3の前面3aと面
状に当接する平面部が形成されるから、パンチ1の外周
面1bが単に凸湾曲状の場合に比べ、パンチ1の上部が
ホルダー2の上部で支承され易くなり、パンチ1先端の
横方向への変位を小さくできる。
面状に形成され、この前面3aにパンチ1の凸湾曲状の
外周面位置が面状に当接されてなるのが良い。この場合
は、パンチ1の外周面1bに永久磁石3の前面3aと面
状に当接する平面部が形成されるから、パンチ1の外周
面1bが単に凸湾曲状の場合に比べ、パンチ1の上部が
ホルダー2の上部で支承され易くなり、パンチ1先端の
横方向への変位を小さくできる。
【0011】更に本発明は、永久磁石3がホルダー2の
横幅の全長にわたって埋設されてなるのが良い。この場
合は、ホルダー2の横幅全体でパンチ1を吸着できるか
ら、その分、吸着状態を強固にできる。
横幅の全長にわたって埋設されてなるのが良い。この場
合は、ホルダー2の横幅全体でパンチ1を吸着できるか
ら、その分、吸着状態を強固にできる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に
従って説明する。1は、型面1aが断面V字状に形成さ
れたパンチである。このパンチ1は、管鋼材をその長手
方向に沿って、この実施例では軸心を中心に120度の
間隔で三等分して得られる断面湾曲状部材でなる。この
場合管鋼材としては、例えば圧力配管用の外径110m
m程度の継ぎ目なし鋼管がある。尚管鋼材は、分断後全
面焼入れし、表面硬化処理を施すのが好ましい。分断角
度は、軸心を中心に90度ずつ、円周上の四等分点で四
分割するのでも良く、任意である。
従って説明する。1は、型面1aが断面V字状に形成さ
れたパンチである。このパンチ1は、管鋼材をその長手
方向に沿って、この実施例では軸心を中心に120度の
間隔で三等分して得られる断面湾曲状部材でなる。この
場合管鋼材としては、例えば圧力配管用の外径110m
m程度の継ぎ目なし鋼管がある。尚管鋼材は、分断後全
面焼入れし、表面硬化処理を施すのが好ましい。分断角
度は、軸心を中心に90度ずつ、円周上の四等分点で四
分割するのでも良く、任意である。
【0013】2は、パンチ1が型面1aを下向きにして
取り付けられるホルダーである。このホルダー2は、上
記パンチ1の凸湾曲状の外周面1bと係合する凹湾曲面
2aを側部に備えてなる。尚2bは、ホルダー2を、こ
の種上型装置を上下動させる上型装置用の駆動部に取り
付ける為の突き出し部である。上記のパンチ1は、凹湾
曲面2aに凸湾曲状の外周面1bを係合させた状態で長
手方向を横にして垂直状に取り付けられてなる。従って
本発明では、パンチ1の長手方向の両端部が型面1aに
形成される。ホルダー2は、図3に示されるように、パ
ンチ1の長さに応じて通常、複数備えられ、パンチ1は
一定の間隔を隔ててこのホルダー2で保持される。尚ホ
ルダー2は、板厚が同一又は異なる状態の鋼板をレーザ
切断或はプレス打ち抜きし、同一形状に形成したこの鋼
板を複数重合して一体状に形成することでなるのでも良
い。
取り付けられるホルダーである。このホルダー2は、上
記パンチ1の凸湾曲状の外周面1bと係合する凹湾曲面
2aを側部に備えてなる。尚2bは、ホルダー2を、こ
の種上型装置を上下動させる上型装置用の駆動部に取り
付ける為の突き出し部である。上記のパンチ1は、凹湾
曲面2aに凸湾曲状の外周面1bを係合させた状態で長
手方向を横にして垂直状に取り付けられてなる。従って
本発明では、パンチ1の長手方向の両端部が型面1aに
形成される。ホルダー2は、図3に示されるように、パ
ンチ1の長さに応じて通常、複数備えられ、パンチ1は
一定の間隔を隔ててこのホルダー2で保持される。尚ホ
ルダー2は、板厚が同一又は異なる状態の鋼板をレーザ
切断或はプレス打ち抜きし、同一形状に形成したこの鋼
板を複数重合して一体状に形成することでなるのでも良
い。
【0014】3は、上記ホルダー2の凹湾曲面2aに前
面3aを露出して埋設された永久磁石である。上記のパ
ンチ1は、この永久磁石3でホルダー2に吸着されると
共に、永久磁石3を介してホルダー2に磁性体製の挿し
込みピン4で止め付けられてなる。
面3aを露出して埋設された永久磁石である。上記のパ
ンチ1は、この永久磁石3でホルダー2に吸着されると
共に、永久磁石3を介してホルダー2に磁性体製の挿し
込みピン4で止め付けられてなる。
【0015】永久磁石3は、その前面3aが垂直面状に
形成され、この前面3aにパンチ1の凸湾曲状の外周面
位置が面状に当接されてなる。尚永久磁石3は、この実
施形態では左右一対状の螺子5でホルダー2に固定され
ている。この螺子5は、鉄等の磁性体で形成されると共
に、その頭部は永久磁石3の前面3aと面一状に形成さ
れている。尚3bは、挿し込みピン4が通される孔であ
り、ホルダー2にはこの孔3bと連通するよう凹孔2c
(図4B参照)が形成されている。
形成され、この前面3aにパンチ1の凸湾曲状の外周面
位置が面状に当接されてなる。尚永久磁石3は、この実
施形態では左右一対状の螺子5でホルダー2に固定され
ている。この螺子5は、鉄等の磁性体で形成されると共
に、その頭部は永久磁石3の前面3aと面一状に形成さ
れている。尚3bは、挿し込みピン4が通される孔であ
り、ホルダー2にはこの孔3bと連通するよう凹孔2c
(図4B参照)が形成されている。
【0016】尚本発明の場合、永久磁石3の前面3a
は、ホルダー2の凹湾曲面2aと面一になるよう、凹湾
曲状に形成されるのでも良い。又永久磁石3は、図6A
に示されるように、ホルダー2の横幅の全長にわたって
埋設されてなるのでも良い。更に永久磁石3は、同図B
に示されるように、ホルダー2の横幅に合わせて例えば
左右一対状に埋設されるのでも良く、その埋設位置、埋
設個数等は適宜選定されるので良い。
は、ホルダー2の凹湾曲面2aと面一になるよう、凹湾
曲状に形成されるのでも良い。又永久磁石3は、図6A
に示されるように、ホルダー2の横幅の全長にわたって
埋設されてなるのでも良い。更に永久磁石3は、同図B
に示されるように、ホルダー2の横幅に合わせて例えば
左右一対状に埋設されるのでも良く、その埋設位置、埋
設個数等は適宜選定されるので良い。
【0017】上記の挿し込みピン4は、磁性体でなる
が、鉄等の強磁性体によるのが好ましい。6は、パンチ
1の周面の中央位置に形成された、挿し込みピン4の挿
通孔である。上記の永久磁石3は、この挿通孔6と対向
するホルダー2の凹湾曲面2aの位置に埋設されてい
る。
が、鉄等の強磁性体によるのが好ましい。6は、パンチ
1の周面の中央位置に形成された、挿し込みピン4の挿
通孔である。上記の永久磁石3は、この挿通孔6と対向
するホルダー2の凹湾曲面2aの位置に埋設されてい
る。
【0018】尚1cは、加圧時に被加工物7(図2参
照)がパンチ1の外周面1bに当たるのを逃す為の逃げ
部である。この逃げ部1cは、パンチ1の長手方向に沿
って外周面1bの上下部に夫々凹段差状に形成されてい
る。又8は、ダイスである。このダイス8の溝形状は任
意である。尚本発明の場合、ダイス8の形状によっては
上記の逃げ部1cを省略するのでも良く、逃げ部1cが
外周面1bに形成される場合に限定されるものではな
い。
照)がパンチ1の外周面1bに当たるのを逃す為の逃げ
部である。この逃げ部1cは、パンチ1の長手方向に沿
って外周面1bの上下部に夫々凹段差状に形成されてい
る。又8は、ダイスである。このダイス8の溝形状は任
意である。尚本発明の場合、ダイス8の形状によっては
上記の逃げ部1cを省略するのでも良く、逃げ部1cが
外周面1bに形成される場合に限定されるものではな
い。
【0019】次に本発明の作用を説明する。本発明で
は、パンチ1が管鋼材を分断したものでなるから、従来
の同等機能のパンチ1に比べ、重量がはるかに軽い。従
ってパンチ1をホルダー2に取付ける場合は、パンチ1
をその外周面1bがホルダー2の凹湾曲面2aに係合す
るようあてがうと、パンチ1はホルダー2に永久磁石3
で吸着され保持される。そこでこの状態で挿し込みピン
4をパンチ1の例えば前側から挿通孔6に通し、永久磁
石3を介してホルダー2に挿し込む。挿し込みピン4
は、磁性体でなるから、永久磁石3の磁力で磁化され、
永久磁石3と共に、パンチ1をホルダー2に吸着固定す
る。
は、パンチ1が管鋼材を分断したものでなるから、従来
の同等機能のパンチ1に比べ、重量がはるかに軽い。従
ってパンチ1をホルダー2に取付ける場合は、パンチ1
をその外周面1bがホルダー2の凹湾曲面2aに係合す
るようあてがうと、パンチ1はホルダー2に永久磁石3
で吸着され保持される。そこでこの状態で挿し込みピン
4をパンチ1の例えば前側から挿通孔6に通し、永久磁
石3を介してホルダー2に挿し込む。挿し込みピン4
は、磁性体でなるから、永久磁石3の磁力で磁化され、
永久磁石3と共に、パンチ1をホルダー2に吸着固定す
る。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ホルダー
の凹湾曲面に永久磁石が前面を露出して埋設され、パン
チがこの永久磁石でホルダーに吸着されると共に、永久
磁石を介してホルダーに磁性体製の挿し込みピンで止め
付けられてなる。従って本発明では、パンチをホルダー
に永久磁石と挿し込みピンで吸着固定できるから、パン
チの取付け状態を強固にできる。又パンチを交換すると
きは、パンチがホルダーに吸着され保持された状態でピ
ンを挿し込むことができるから、パンチの交換作業を単
独ででき、又パンチを支承する必要がない分、及びピン
を挿し込むという簡単な操作で取付けできる分、パンチ
の交換作業時にかかる手間暇を軽減できる。
の凹湾曲面に永久磁石が前面を露出して埋設され、パン
チがこの永久磁石でホルダーに吸着されると共に、永久
磁石を介してホルダーに磁性体製の挿し込みピンで止め
付けられてなる。従って本発明では、パンチをホルダー
に永久磁石と挿し込みピンで吸着固定できるから、パン
チの取付け状態を強固にできる。又パンチを交換すると
きは、パンチがホルダーに吸着され保持された状態でピ
ンを挿し込むことができるから、パンチの交換作業を単
独ででき、又パンチを支承する必要がない分、及びピン
を挿し込むという簡単な操作で取付けできる分、パンチ
の交換作業時にかかる手間暇を軽減できる。
【0021】又請求項2記載の場合は、パンチの周面の
中央位置に挿し込みピンの挿通孔が形成されているか
ら、バランス良く、且つ効率良くパンチをホルダーに吸
着できる。
中央位置に挿し込みピンの挿通孔が形成されているか
ら、バランス良く、且つ効率良くパンチをホルダーに吸
着できる。
【0022】又請求項3記載の本発明装置は、永久磁石
の前面が垂直面状に形成され、この前面にパンチの凸湾
曲状の外周面位置が面状に当接されてなる。従ってこの
場合は、永久磁石をホルダーの凹湾曲面に合わせて加工
する手間暇を解消でき、又永久磁石の前端部がホルダー
の凹湾曲面から露出する分だけ、磁界が強くなるから、
パンチをホルダーに一層強固に固定できる。更にこの場
合は、パンチの外周面が単に凸湾曲状の場合に比べ、パ
ンチの上部がホルダーの上部に当たり支承されるから、
パンチ先端の横方向への変位を小さくできる。
の前面が垂直面状に形成され、この前面にパンチの凸湾
曲状の外周面位置が面状に当接されてなる。従ってこの
場合は、永久磁石をホルダーの凹湾曲面に合わせて加工
する手間暇を解消でき、又永久磁石の前端部がホルダー
の凹湾曲面から露出する分だけ、磁界が強くなるから、
パンチをホルダーに一層強固に固定できる。更にこの場
合は、パンチの外周面が単に凸湾曲状の場合に比べ、パ
ンチの上部がホルダーの上部に当たり支承されるから、
パンチ先端の横方向への変位を小さくできる。
【0023】更に請求項4記載の本発明の場合は、永久
磁石がホルダーの横幅の全長にわたって埋設されてなる
から、ホルダーの横幅の全体でパンチを吸着でき、その
分、パンチの固定状態を強固にできる。
磁石がホルダーの横幅の全長にわたって埋設されてなる
から、ホルダーの横幅の全体でパンチを吸着でき、その
分、パンチの固定状態を強固にできる。
【図1】本発明装置の好適な一実施形態を示す要部分解
斜視図である。
斜視図である。
【図2】同上装置の使用状態を示す中央部縦断面図であ
る。
る。
【図3】同上装置の斜視図である。
【図4】Aはホルダーの正面図、BはAのBーB線断面
図である。
図である。
【図5】Aはパンチの要部正面図、BはAのBーB線断
面図である。
面図である。
【図6】A、Bとも同上装置の他の実施形態を示すホル
ダーの正面図である。
ダーの正面図である。
【図7】パンチ先端に加わる力の作用を説明する中央部
縦断面図である。
縦断面図である。
1 パンチ 1a 型面 1b 外周面 2 ホルダー 2a 凹湾曲面 3 永久磁石 3a 前面 4 挿し込みピン
Claims (4)
- 【請求項1】 型面が断面V字状に形成されたパンチ
と、このパンチが型面を下向きにして取り付けられるホ
ルダーとを備え、上記のパンチが管鋼材をその長手方向
に沿って分断して得られる断面湾曲状部材でなり、上記
のホルダーが上記パンチの凸湾曲状の外周面と係合する
凹湾曲面を側部に備え、上記のパンチはこの凹湾曲面に
凸湾曲状の外周面を係合させた状態で長手方向を横にし
て垂直状に取り付けられてなるV字曲げ加工機用の上型
装置において、上記ホルダーの凹湾曲面に永久磁石が前
面を露出して埋設され、上記のパンチがこの永久磁石で
ホルダーに吸着されると共に、永久磁石を介してホルダ
ーに磁性体製の挿し込みピンで止め付けられてなること
を特徴とするV字曲げ加工機用の上型装置。 - 【請求項2】 パンチの周面の中央位置に挿し込みピン
の挿通孔が形成され、この挿通孔と対向するホルダーの
凹湾曲面の位置に永久磁石が埋設されてなることを特徴
とする請求項1記載のV字曲げ加工機用の上型装置。 - 【請求項3】 永久磁石の前面が垂直面状に形成され、
この前面にパンチの凸湾曲状の外周面位置が面状に当接
されてなることを特徴とする請求項2記載のV字曲げ加
工機用の上型装置。 - 【請求項4】 永久磁石がホルダーの横幅の全長にわた
って埋設されてなることを特徴とする請求項2又は3記
載のV字曲げ加工機用の上型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4944796A JPH09220618A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | V字曲げ加工機用の上型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP4944796A JPH09220618A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | V字曲げ加工機用の上型装置 |
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JPH09220618A true JPH09220618A (ja) | 1997-08-26 |
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JP (1) | JPH09220618A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-02-13 JP JP4944796A patent/JPH09220618A/ja active Pending
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