JPH09220231A - 針付縫合糸の製造方法及び装置 - Google Patents
針付縫合糸の製造方法及び装置Info
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Abstract
し、効率よく針付縫合糸を製造する。 【解決手段】 搬送チャック42で縫合糸Yを把持し、
この搬送チャック42を縫合糸の目標寸法と等しい距離
だけ針かしめ装置20に向けて直線的に搬送した後、所
定位置で縫合糸Yを切断し、この縫合糸Yをそのまま針
後端の縫合糸挿入孔に挿入して針かしめ装置20でかし
める針付縫合糸の製造方法及び装置。
Description
端に設けられた縫合糸挿入孔に、所定寸法に切断した縫
合糸先端を挿入し、その挿入後に上記針後端をかしめて
この針と縫合糸とを結合する針付縫合糸の製造方法及び
装置に関するものである。
の先端に外科手術用の針を固定した針付縫合糸なるもの
を製造し、これを滅菌済みの状態で市販するといったこ
とが行われている。この針付縫合糸は、針を所定の向き
で保持しておき、その後端部に設けられた縫合糸挿入孔
に縫合糸の先端を挿入した後、この針の後端部をかしめ
ることにより、製造できる(例えば特公平4−6657
9号公報参照)。
糸の長さ寸法を所定の目標寸法に合致させる必要があ
る。従来、このような所望の縫合糸寸法を得るための手
段として、次のような方法が知られている。
しておき、切断後の各縫合糸をそれぞれ針に結合してい
く。
中部分を制動ローラに巻き付けるとともに、この制動ロ
ーラの回転量をロータリエンコーダで監視し、上記縫合
糸の引き出しを開始してからの上記制動ローラの回転量
が上記目標寸法に相当する回転量に達した時点で上記制
動ローラを作動させて縫合糸の引き出しを停止させ、こ
の状態で所定位置において縫合糸を切断する(特公平5
−11981号公報参照)。
糸を所定寸法ごとに切断する工程と、切断した各縫合糸
をそれぞれ針に結合する工程とを全く別個に行わなけれ
ばならない。すなわち、縫合糸の切断工程と針への結合
工程とを連続して行うことができないため、効率が悪
く、量産化も難しい。
糸と制動ローラとの間にすべりが生じるおそれがあり、
このすべりの分だけ、ロータリエンコーダによる縫合糸
引き出し量の検出に誤差が生じる。従って、所望の縫合
糸切断寸法を高精度で得ることは難しい。しかも、上記
すべりは縫合糸の引き出し速度が大きいほど生じ易くな
るので、この引き出し速度に著しい制限を受けることに
なり、その分サイクルタイムが長くなって効率が下が
る。
合、その変更量をロータリエンコーダによる検出回転量
に換算し、かつ、この換算量に基づき制動ローラについ
ての制御内容自体を変更する必要があり、上記目標寸法
の変更に容易に対応できない不便もある。
構成で、所望の縫合糸寸法をもつ針付縫合糸を正確にか
つ効率よく製造できる方法及び装置を提供することを目
的とする。
の手段として、本発明は、縫合糸の先端を針の後端に設
けられた縫合糸挿入孔内に挿入し、この状態で上記針の
後端をかしめることによりこれら針と縫合糸とを連結す
る針付縫合糸の製造方法において、縫合糸巻き付け部に
巻き付けられた縫合糸の先端近傍の部分を把持してこれ
を上記縫合糸挿入孔に向けて直線的に搬送し、その搬送
距離が所定の目標寸法と同等の距離に達した時点でこの
搬送を止め、この縫合糸を所定の切断位置で切断し、切
断した縫合糸の先端を上記縫合糸挿入孔内に挿入するも
のである。
定にする限り、縫合糸の切断寸法は必ず縫合糸の搬送距
離と等しくなるので、所望の寸法に正確に縫合糸を切断
でき、かつ、この縫合糸をそのまま針後端の縫合糸挿入
孔に挿入することができる。また、切断寸法を変更した
い場合には、これに合せて上記縫合糸の搬送距離を変更
するだけで済む。
装置であって、縫合糸が巻き付けられる縫合糸巻き付け
部と、この縫合糸巻き付け部に巻き付けられた縫合糸の
先端近傍の部分を把持する縫合糸把持手段と、この縫合
糸把持手段を上記目標寸法と同等の距離だけ上記縫合糸
挿入孔に向けて直線的に搬送する搬送手段と、この搬送
手段による搬送後に所定の切断位置で縫合糸を切断する
切断手段とを備え、この切断された縫合糸の把持された
先端をそのまま上記縫合糸挿入孔内に挿入するように構
成したものである。
をその搬送距離が調節可能となるように構成すれば、こ
の搬送距離の調節によって所望の縫合糸寸法を自由に得
ることができる。
合糸把持手段を所定の搬送路に沿って往復移動させる往
復駆動手段と、上記搬送路において上記搬送手段による
上記縫合糸把持手段の搬送領域を挟む2つの位置にそれ
ぞれ上記縫合糸把持手段が到達したことを検出する両端
位置検出手段と、この両端位置検出手段により縫合糸把
持手段が検出された時点でその駆動を停止させる搬送制
御手段とを備えるとともに、上記両端位置検出手段によ
る検出位置が可変となるように構成したものが好適であ
る。この装置によれば、両端位置検出手段による検出位
置同士の離間距離が上記搬送距離と等しくなるので、両
検出位置の変更によって縫合糸の切断寸法を変えること
ができる。
縫合糸把持手段を停止させるには、当該位置で縫合糸把
持手段の移動を阻止するストッパを備え、かつ、このス
トッパによる移動阻止位置が可変となるように構成すれ
ばよい。
位置にこの位置に上記縫合糸把持手段が到達したことを
検出する中間位置検出手段を設けるとともに、上記縫合
糸把持手段が縫合糸を引き出してからこの縫合糸把持手
段が上記両端位置検出手段による検出位置に到達した時
点でその移動を停止させる第1の制御モードと上記縫合
糸把持手段が縫合糸を引き出してからこの縫合糸把持手
段が上記中間位置検出手段による検出位置に到達した時
点でその移動を停止させる第2の制御モードとに切換可
能となるように上記搬送制御手段を構成したものによれ
ば、第1の制御モードを選択することにより、双方の両
端位置検出手段による検出位置同士の離間寸法と等しい
寸法に縫合糸を切断できる一方、第2の制御モードを選
択することにより、一方の両端位置検出手段による検出
位置と中間位置検出手段による検出位置との離間寸法と
等しい寸法に縫合糸を切断することが可能である。すな
わち、制御モードの切換だけで、2種類の縫合糸寸法を
自由に選択できる。
置検出手段による検出位置に到達した時点でその移動を
阻止するストッパ位置と上記移動を許容する許容位置と
に位置切換可能な中間ストッパを備えたものによれば、
この中間ストッパをストッパ位置に切換えることによ
り、上記第2の制御モードにおいて中間位置検出手段に
よる検出位置に確実に縫合糸把持手段を停止させること
ができ、逆に上記中間ストッパを許容位置に切換えるこ
とにより、第1の制御モードにおいて縫合糸把持手段に
中間位置検出手段による検出位置を無事素通りさせるこ
とができる。
設けられた縫合糸挿入孔内に挿入し、この状態で上記針
の後端をかしめることによりこれら針と縫合糸とを連結
する針付縫合糸の製造方法において、縫合糸巻き付け部
に巻き付けられた縫合糸の先端近傍の部分を把持してこ
れを上記縫合糸挿入孔に向けて直線的に搬送し、この縫
合糸の先端をそのまま上記縫合糸挿入孔に挿入した後、
この針の後端から所定の目標寸法だけ離れた位置で上記
縫合糸を切断するものである。
更するだけで所望の寸法に正確に縫合糸を切断できる。
設けられた縫合糸挿入孔内に挿入し、この状態で上記針
の後端をかしめることによりこれら針と縫合糸とを連結
する針付縫合糸の製造装置において、縫合糸が巻き付け
られる縫合糸巻き付け部と、この縫合糸巻き付け部に巻
き付けられた縫合糸の先端近傍の部分を把持する縫合糸
把持手段と、この縫合糸把持手段を上記縫合糸挿入孔に
向けて直線的に搬送する搬送手段と、この搬送手段によ
り搬送された縫合糸の先端が上記縫合糸挿入孔内に挿入
された後にこの縫合糸を切断する切断手段とを備え、こ
の切断手段による縫合糸の切断位置を上記針の後端から
所定の目標寸法だけ離れた位置に設定したものである。
が調節可能となるように上記切断手段を構成すれば、こ
の切断位置の調節によって所望の縫合糸寸法を自由に得
ることができる。
後、その切断を行う前に、この縫合糸において上記切断
位置近傍の所定硬化領域部分を硬化させれば、縫合糸の
先端が硬化された状態で縫合糸挿入孔に挿入されるた
め、この縫合糸が例えばマルチフィラメントのものであ
っても、円滑な挿入ができる。
糸の引き出しが行われた後、その切断が行われる前に、
この縫合糸において上記切断位置近傍の所定硬化領域部
分を硬化させる縫合糸硬化手段を備えればよい。
に硬化剤を塗布する硬化剤塗布手段と、この硬化剤塗布
手段を上記所定硬化領域内で縫合糸の長手方向に移動さ
せる塗布用移送手段とを備えたものが、好適である。
れた硬化剤を乾燥させる硬化剤乾燥手段を備えるととも
に、これら硬化剤塗布手段及び硬化剤乾燥手段を上記縫
合糸の長手方向に一体に移動させるように上記塗布用移
送手段を構成すれば、迅速な硬化ができ、サイクルタイ
ムはさらに短くなる。
後、その切断が行われる前に、この縫合糸において上記
硬化剤が塗布される領域を挟む複数個所で縫合糸を把持
する塗布用把持手段と、これら塗布用把持手段による把
持位置同士の間の領域で上記縫合糸に外力を加えてこの
縫合糸に張力を与える張力付与手段とを備え、この張力
付与手段により張力が与えられた縫合糸に上記硬化剤を
塗布するように上記硬化剤塗布手段を構成すれば、張力
を与えずに塗布を行う場合に比べ、上記領域に亘って均
等にかつ円滑に硬化剤を塗布でき、縫合糸先端の径も安
定化させることができるので、この縫合糸先端を針の後
端の縫合糸挿入孔内へ円滑に挿入できる。
手段としては、上記縫合糸把持手段を兼用してもよい
が、この縫合糸把持手段が上記搬送手段により搬送され
た後にこの縫合糸把持手段により把持されている縫合糸
を把持し、この縫合糸が上記縫合糸把持手段から解放さ
れかつ切断された後にこの縫合糸の先端を上記縫合糸挿
入孔内に挿入する挿入手段を備え、この挿入手段の挿入
動作中に上記縫合糸把持手段が搬送前の位置に復帰する
ように構成すれば、この挿入手段による挿入動作中に上
記縫合糸把持手段を搬送前の位置に復帰させることがで
きるため、製造効率はさらに高くなる。また、上記挿入
手段は、上記縫合糸把持手段から解放された切断前の縫
合糸の先端を上記縫合糸挿入孔内に挿入する挿入手段と
して用いることができる。
を図面に基づいて説明する。
は、針供給装置2、針搬送装置4、針方向調整装置6、
針ピックアップ装置12、ターンテーブル14、針後端
位置微調整装置18、針かしめ装置20、検品装置2
2、針排出装置24、針排出テーブル26、及び縫合糸
供給装置28を備えている。
てその所定位置へ供給された針Nをつかんで針方向調整
装置6まで搬送するものである。なお、この装置で取扱
われる針Nは、略円弧状に湾曲した形状をなし、その後
端に軸方向に開口する縫合糸挿入孔が設けられたものと
なっている。
る調整用テーブル8と、CCD等からなる画像認識装置
10とを備え、上記調整用テーブル8に載せられた針N
の画像を画像認識装置10で認識し、この認識画像が予
め設定された目標画像と合致する方向に上記調整用テー
ブル8を適宜水平移動及び回転させることにより、上記
針Nの位置及び向きを目標の位置及び向きに微調整する
ものである。
ーブル8上で微調整された針Nを保持し、ターンテーブ
ル14上の針保持部16へ供給するものである。
かつ昇降可能に設置され、その周縁部上に複数個の針保
持部16が設置されたものである。各針保持部16は、
針ピックアップ装置12により供給された針Nを保持す
るように構成され、ターンテーブル14の回転により上
記針Nとともに針後端位置微調整装置18、針かしめ装
置20、検品装置22、針排出装置24の順に搬送され
る。
保持部16は、直方体状の保持部本体70を備え、この
保持部本体70がターンテーブル14の外周部上面に固
定されている。保持部本体70の後側(図2では奥側)
周縁部にはヒンジ71,72を介して開閉板74が回動
可能に連結されている。保持部本体70の下方には上向
きにエアシリンダ76が配設され、このエアシリンダ7
6の伸縮ロッド78が、上記保持部本体70の後側中央
部分に設けられた上下方向の貫通孔77内に挿入されて
いる。そして、エアシリンダ76が伸長して上記伸縮ロ
ッド78が上記貫通孔77から上方に突出した状態で
は、この伸縮ロッド78の上端によって開閉板74が押
し上げられて開く一方(図の実線)、上記エアシリンダ
76が伸縮して伸縮ロッド78が上記貫通孔77内に没
入した状態では、開閉板74がその自重で閉じる(図の
二点鎖線)ようになっている。
れてきた針Nは、その後端が保持部本体70から前側
(図2の手前側)に突出する状態でこの保持部本体70
の上面上に載置され、この状態で開閉板74が閉じるこ
とにより、針保持部16に針Nが保持されるようになっ
ている。
移動してきた針保持部16に保持されている針Nの後端
を所定位置まで押圧し、これにより当該後端の位置を微
調整するものである。針かしめ装置20は、後述のよう
に、縫合糸供給装置28から供給された縫合糸Yが針保
持部16に保持されている針Nの後端の縫合糸挿入孔に
挿入された状態で、この針Nの後端を上下から押圧して
かしめることにより、これら縫合糸Yと針Nとを所定の
強度で結合するものである。
巻かれている縫合糸Yを引き出して所定寸法に切断し、
かつこの切断済縫合糸Yを上記針保持部16に保持され
ている針Nの後端の縫合糸挿入孔に挿入するものであ
る。この縫合糸供給装置28の詳細も後に説明する。
ている針Nに結合された縫合糸Yに下向きの引張荷重を
与え、上記結合の強度が十分であるか否かを検査するも
のである。
保持チャックが設けられたものであり、針保持部16に
保持されている針N(縫合糸Yが結合されている針N)
をピックアップして針排出テーブル26に排出するもの
である。
構成を図3〜図10に基づいて説明する。
8は、上記ボビン30からかしめ装置20に向けて順
に、ダンサローラ31、チャック(塗布用把持手段)3
2、張力付与装置33、除電装置34、糸外径変動検出
器35、前後一対のチャック36、切断装置37、チャ
ック(塗布用把持手段)38、挿入チャック(挿入手
段)39、及び糸中心合わせ用チャック40を備え、か
つ、その並び方向(縫合糸引き出し方向)と平行な方向
に移動可能に、搬送チャック(縫合糸把持手段)42、
硬化剤塗布ノズル(硬化剤塗布手段)43、及びドライ
ヤ(硬化剤乾燥手段)44を備えている。
出された縫合糸Yの上に載せられており、このダンサロ
ーラ31に所定重量の錘が釣下げられることにより、縫
合糸Yの張力の一定化がなされている。
のタイミングで縫合糸Yを左右両側から挾持するもので
あり、その挾持タイミングは後に詳述する。
ーラ33aと、その間に配された可動ローラ33bとを
備え、両固定側ローラ33a同士の間で上記可動側ロー
ラ33bが降下し、縫合糸Yを押し下げることにより、
この縫合糸Yに張力を与えるものである。
両刃が縫合糸Yを挟む切断位置(図3の位置)と、この
切断位置から斜め下方に待避する待避位置との間で移送
されるとともに、上記切断位置で作動することにより、
当該位置で縫合糸Yを斜めに切断するものである。
36同士の間の位置と、この位置から針かしめ装置20
側に所定距離(縫合糸Yの目標寸法と等しい距離)だけ
離れた位置との間で往復駆動されるものである。その往
復駆動装置の詳細を図4(a)(b)に示す。
レスシリンダ46を備えている。このロッドレスシリン
ダ46は、エア制御弁53を通じてのエア供給を受けて
作動し、このロッドレスシリンダ46の本体に沿って移
動体48を直線移動させるように構成されている。そし
て、このロッドレスシリンダ46の移動体48にブラケ
ット49を介して上記搬送チャック42が取付けられて
いる。
搬送チャック42の往復移動領域の両端に対応する位置
には、移動体48の移動を阻止するショックアブソーバ
50A,50Bが設けられるとともに、これらショック
アブソーバ50A,50Bと当接する位置に上記移動体
48が到達したことを検出するセンサ(両端位置検出手
段)52A,52Bが設けられている。すなわち、ショ
ックアブソーバ50A及びセンサ52Aと、ショックア
ブソーバ50B及びセンサ52Bとの間の距離は、縫合
糸Yの目標寸法と等しい距離に調節されている。
50B及びセンサ52A,52Bはボルト等でロッドレ
スシリンダ46に締付固定されており、その取付位置を
自由に変更できるようになっている。
は、マイクロコンピュータ等からなる制御装置51に入
力されるようになっている。この制御装置51は、上記
センサ52A,52Bの検出信号に基づき、上記エア制
御弁53に制御信号を出力してロッドレスシリンダ46
の作動を制御するように構成されている。また、この制
御装置51は、各チャック32,36,38をはじめと
する縫合糸供給装置28の各構成要素の作動をシーケン
ス制御する役割も果たす。
7による切断位置と、この切断位置からチャック36側
に所定寸法だけ離れた位置との間の所定硬化領域におい
て、縫合糸Yの表面に接着剤等からなる硬化剤を塗布す
るものであり、ドライヤ44は、上記硬化剤塗布ノズル
43により塗布された硬化剤に熱風を吹き当ててこれを
乾燥させるものである。
44は、図5に示す装置により各方向に移送される。図
において、縫合糸Yの斜め上方に支持板54が水平状態
で固定されており、この水平板54上に敷設されたレー
ル55に沿って進退方向(図3では奥行き方向)にスラ
イド可能に移動板56が設置されている。上記支持板5
4上にはエアシリンダ57が固定され、このエアシリン
ダ57の伸縮ロッド57aに連結部材58を介して上記
移動板56が連結されており、このエアシリンダ57の
伸縮により上記移動板56がスライド駆動されるように
なっている。
右方向)にレール59が敷設され、このレール59に沿
ってスライド可能に移動板60が設置されるとともに、
エアシリンダ61が固定されている。そして、このエア
シリンダ61の伸縮ロッド61aに連結部材62を介し
て上記移動板56が連結されており、エアシリンダ61
の伸縮により上記移動板60がスライド駆動されるよう
になっている。
ち上がっている。この立直壁60aの一方の側面からは
支持アーム63が延設され、この支持アーム63の先端
に上記ドライヤ44が固定されている。立直壁60aの
他方の側面には、レール64が固定され、このレール6
4に沿って昇降可能に昇降板65が設けられるととも
に、エアシリンダ66が固定されている。このエアシリ
ンダ66の伸縮ロッド66aに、連結部材67を介して
上記昇降板65が連結されるとともに、この昇降板65
の先端に上記硬化剤塗布ノズル43が固定されており、
エアシリンダ66の伸縮により上記昇降板65及び硬化
剤塗布ノズル43が一体に昇降駆動されるようになって
いる。
6の移動により、上記硬化剤塗布ノズル43及びドライ
ヤ44が縫合糸Yの直上方の位置とこの位置から側方に
待避した位置との間で一体に水平方向に移送され、上記
移動板56に対する移動板60の移動により、上記硬化
剤塗布ノズル43及びドライヤ44が図6(a)(b)
に示す塗布開始位置から同図(c)(d)に示す塗布終
了位置との間で縫合糸Yの長手方向に沿って移送され、
移動板60に対する昇降板65の昇降に伴い、硬化剤塗
布ノズル43のみが図6(a)(d)に示すように縫合
糸Yから上方に離れた位置と同図(b)(c)に示すよ
うに縫合糸Yにほぼ接触した位置との間を昇降するよう
になっている。
から挟む位置に設けられている。これら挿入チャック3
9の後端部分(図10では左端部分)には、後端に向か
うに従って広がるテーパー面39aが形成され、この後
端から縫合糸Yが円滑に挿入されるように配慮がなされ
ている。
示される装置により駆動される。挿入チャック39は、
上下一対の支持板80の先端にそれぞれ固定されてお
り、これら支持板80の基端はクランプ装置82に取付
けられている。このクランプ装置82は、両支持板80
を相互接離する方向に駆動するエアシリンダ(図示省
略)を内蔵し、これら支持板80の駆動により、挿入チ
ャック39が縫合糸Yを上下から挾持する位置と縫合糸
Yを解放する位置との間で切換えられるようになってい
る。
って縫合糸Yの長手方向と平行な方向(図7及び図8の
左右方向)にスライド可能に支持されている。このベー
ス84には、水平向きにエアシリンダ85が固定され、
その伸縮ロッド85aに上記クランプ装置82が連結さ
れており、このエアシリンダ85の伸縮によって、クラ
ンプ装置82が図7の実線位置と二点鎖線位置との間で
往復駆動されるようになっている。ここで、同図実線位
置は、前記搬送チャック42から搬送されてきた縫合糸
Yの先端近傍部分を上記挿入チャック39が受取可能な
位置に設定され、同図二点鎖線位置は、この挿入チャッ
ク39により把持されている縫合糸Yの先端が、前記針
保持部16に保持されている針Nの後端の縫合糸挿入孔
に挿入される位置に設定されている。
ック39と針かしめ装置20との間の位置に設けられ、
その下端がエアシリンダ86に連結されている。そし
て、このエアシリンダ86の作動により、図9の二点鎖
線のように糸中心合わせ用チャック40が縫合糸Yを左
右から挟む位置と、同図実線のように縫合糸Yを解放す
る位置との間で切換えられるようになっており、これら
糸中心合わせ用チャック40による縫合糸Yの挾持によ
って、この縫合糸Yの左右方向の位置が正規の位置(針
Nの縫合糸挿入孔内に挿入可能な位置)により確実に調
節されるようになっている。
を介してエアシリンダ90の伸縮ロッド88に連結され
ている。そして、このエアシリンダ90の伸縮により、
上記糸中心合わせ用チャック40が縫合糸Yを挟むこと
が可能な上端位置(図8二点鎖線位置)と、縫合糸Yか
ら下方に待避した下端位置(同図実線位置)との間で昇
降するようになっている。
示す。この針かしめ装置20は、図略の支持部材によっ
て基盤側に支持された水平軸100と、水平に延びる下
側ダイス支持部材101及び上側ダイス支持部材102
とを備えている。下側ダイス支持部材101の左右方向
中央部上面からは上方に突出部101aが突設される一
方、上側ダイス支持部材102の左右方向中央部下面か
らは下方に突出部102aが突設されている。そして、
両突出部101a,102aを上記水平軸100が水平
方向に貫通する状態で、上側ダイス支持部材102と下
側ダイス支持部材101とが水平軸100回りに回動可
能(すなわち開閉可能)に支持されている。
(図11(a)では右端部)同士は引張バネ104によ
り連結され、これらの端部同士の間にはカム106が挟
み込まれている。このカム106はカム駆動モータ10
8の出力軸110に連結されており、このカム駆動モー
タ108によってカム106が回転駆動されるのに伴
い、両ダイス支持部材101,102が互いに接離する
方向に回動駆動されるように、カム106の形状が設定
されている。
他端部(図11(a)の左端部)上面にダイス台113
を介して下側かしめダイス111が立設される一方、上
側ダイス支持部材102の他端部下面に上記下側かしめ
ダイス111と対向する上側かしめダイス112がダイ
ス台114を介して固定されている。下側かしめダイス
111の上端部中央には、針Nの後端の径よりも小径の
半円状切欠111aが形成され、同様に、上側かしめダ
イス112の下端部中央にも、針Nの後端の径よりも小
径の半円状切欠112aが形成されている。そして、両
ダイス支持部材101,102が閉じた状態で、図11
(a)の実線に示すように、前記針保持部16に保持さ
れた針Nの後端が両かしめダイス111,112の切欠
111a,112aにより上下から挟まれ、かしめられ
るようになっている。
ス台113の縫合糸挿入側側面(図10では左側側面)
には、これらと一体に縫合糸案内板95が固定され、同
様に、上側ダイス112及びダイス台114の縫合糸挿
入側側面にも、これらと一体に縫合糸案内板96が固定
されている。縫合糸案内板95の上端部中央及び縫合糸
案内板96の下端部中央には、縫合糸挿入方向に沿って
縮径する半円錐状の案内孔95a,96aがそれぞれ形
成されている。両案内孔95a,96aのダイス側の径
は、針Nの後端に形成された縫合糸挿入孔116の孔径
よりも僅かに大きく設定されている。
る。
へ供給された針Nは、針搬送装置4によって針方向調整
装置6の調整用テーブル8上の所定位置へ運ばれ、この
位置に載置される。
ーブル8上の針Nの画像が画像認識装置10により認識
され、その認識画像の向き及び位置と、予め設定された
目標画像の向き及び位置とが合致するように調節用テー
ブル8が各方向に駆動される。その後、針Nは針ピック
アップ装置12によってターンテーブル14上の所定の
針保持部16へ運ばれる。
エアシリンダ76が伸長して開閉板74が押し上げられ
ており、保持部本体70の上面が上方に露出した状態に
ある。ここで、上記針ピックアップ装置12に保持され
ている針Nは、その後端が上記針保持部16の保持部本
体70から突出する状態でこの保持部本体70上に載置
され、その後に上記エアシリンダ76が収縮して開閉板
74が自重で閉じることにより、針Nが針保持部16に
保持される。この状態でターンテーブル14が所定角度
だけ回転することにより、上記針保持部16及びこれに
保持された針Nは針後端位置微調整装置18に搬送さ
れ、この針後端位置微調整装置18で針Nの後端が所定
位置まで押圧されることにより、その後端位置が微調整
される。その後、さらにターンテーブル14が所定角度
回転することにより、針保持部16及びこれに保持され
た針Nは針かしめ装置20へ運ばれる。
の二点鎖線に示されるように、上側かしめダイス112
と下側かしめダイス111とが上下に大きく離間した状
態にある。ここで、上記ターンテーブル14の回転によ
り、上記針Nの後端は両かしめダイス111,112同
士の間に搬送される。
は次の手順で縫合糸Yが切断、供給され、その先端が針
Nの後端の縫合糸挿入孔116内に挿入される。
し、その間の領域で、張力付与装置33の作動により縫
合糸Yに張力が付与される。
ドライヤ44が、エアシリンダ57の伸長により移動板
56,60と一体に移送され、それまでの待避位置から
縫合糸Yの直上方位置まで前進する(図6(a))。次
いでエアシリンダ66の収縮により昇降板65が下降し
て硬化剤塗布ノズル43の先端が縫合糸Yに接触し(同
図(b))、この位置からエアシリンダ61の伸長によ
り硬化剤塗布ノズル43及びドライヤ44が切断装置3
7による切断予定位置に向けて移送される(同図
(c))。この動作により、硬化剤塗布ノズル43から
流出する硬化剤68が縫合糸Yの表面に塗布され、か
つ、この塗布された縫合糸Yにドライヤ44から熱風が
吹き当てられることにより、硬化剤68の硬化が促進さ
れる。この時、縫合糸Yには適当な張力が与えられてい
るので、縫合糸Yの径を細く硬化することができ、良好
な硬化が保証される。塗布後、硬化剤塗布ノズル43が
上昇し、ドライヤ44とともに上記待避位置に復帰する
(同図(d))。
断装置37が縫合糸Yを切断する。この切断と同時にチ
ャック32,38が縫合糸Yを解放する。
に示す移動体48がショックアブソーバ50Aに当る位
置(すなわちセンサ52Aにより検出される位置)に位
置決めされており、この位置(両チャック36同士の間
の位置)で、これらチャック36に挾持されている縫合
糸Yを把持する。この時の縫合糸Yの先端位置は、上記
切断装置37により縫合糸Yが切断された位置に相当し
ており、従って搬送チャック42は縫合糸Yの先端近傍
部分を把持することになる。また、縫合糸先端は硬化剤
68で硬化された状態にある。
後、ロッドレスシリンダ46が作動し、搬送チャック4
2が移動体48と一体に針Nに向けて直線的に搬送され
る。そして、移動体48がショックアブソーバ50Bに
当接する位置に到達した時点で、この到達がセンサ52
Bにより検出され、検出信号が制御装置51に入力され
る。これにより、ロッドレスシリンダ46の作動が止め
られ、上記位置に移動体48及び搬送チャック42が停
止する。この動作により、縫合糸Yは、ショックアブソ
ーバ50A,50B同士の離間距離Lと等しい寸法だけ
正確に引き出されることになる。以下、1)〜5)の動
作が繰り返されることにより、縫合糸Yが目標寸法(=
L)ずつ切断されていくことになる。
断された縫合糸Yの先端は、この搬送チャック42がシ
ョックアブソーバ50Bと当接する位置に到達した後、
糸中心合わせ用チャック40で左右から挟まれることに
より左右方向の糸中心合せがなされる。次に、この縫合
糸Yは挿入チャック39により把持され、この把持後に
搬送チャック42が縫合糸Yを解放し、挿入チャック4
2は両チャック36同士の間の位置(上記4)の位置)
へ復帰する。この復帰動作と同時に糸中心合せ用チャッ
ク40は縫合糸Yを解放して下方へ待避する。
が回転駆動され、上側かしめダイス112及び縫合糸案
内板96と下側かしめダイス111及び縫合糸案内板9
5とがそれぞれ近接し、かしめダイス111,112の
切欠111a,112aが針Nの後端外周面にほぼ接触
する状態となる(図9及び図10の状態)。この状態
で、上記縫合糸Yを把持している挿入チャック39が図
9及び図10の位置から図10矢印方向に前進すること
により、この縫合糸Yの先端は、針保持部16に保持さ
れている針Nの後端の縫合糸挿入孔116内に挿入され
る。
で硬化され、また糸中心合わせ用チャック40で中心合
せされ、また縫合糸案内板95,96のテーパー状縫合
糸案内孔95a,96aにより案内されるため、円滑に
縫合糸挿入孔116内に挿入されることになる。
は必ず縫合糸Yの切断が行われた後に行うようにする。
って、両かしめダイス111,112同士がさらに近づ
き、針Nの後端を強く挟むことにより、この後端がかし
められ、針Nが縫合糸Yの先端に固定される。かしめ終
了後は、両かしめダイス111,112同士が元の位置
まで大きく離間し、ターンテーブル14が所定角度回転
することにより、上記針Nが検品装置22へ搬送され
る。
6に保持されたまま、この針Nに固定されている縫合糸
Yに所定の静的荷重が加えられ、上記かしめ強度が十分
であるか否かが確認される。この検品装置22で合格し
た針付縫合糸(すなわち、上記静的荷重が加えられても
針Nから縫合糸Yが抜けなかった針付縫合糸)は、ター
ンテーブル14のさらなる回転によって針保持部16と
ともに針排出装置24に運ばれ、この針排出装置24の
搬送によって各針付縫合糸は針排出テーブル26に排出
される。
ャック42の搬送ストローク(すなわちショックアブソ
ーバ50A,50B同士の離間距離)Lに等しい寸法で
正確に縫合糸Yを切断でき、かつこの縫合糸Yをそのま
ま針Nに効率よく結合することができる。また、縫合糸
Yの切断寸法を変更するには、その変更寸法と等しい寸
法だけ上記ショックアブソーバ50A,50Bやセンサ
52A,52Bの取付位置をずらすだけでよく、従来の
ように寸法の変更量を制動ローラの回転量に換算すると
いった手間も要しない。
す。ここでは、前記ショックアブソーバ50A,50B
に加え、その中間位置に中間ストッパとしてショックア
ブソーバ50Cが設けられている。詳しくは、上記ロッ
ドレスシリンダ46にブロック120が固定され、この
ブロック120にエアシリンダ122の伸縮ロッドが固
定されており、エアシリンダ122の本体に上記ショッ
クアブソーバ50Cが固定されている。そして、エアシ
リンダ122の伸縮により、図示のようにショックアブ
ソーバ50Cが移動体48の搬送路に臨む位置と、この
位置から後方に待避する位置との間で移送されるように
なっている。また、移動体48がショックアブソーバ5
0Cと当接する位置には、この位置に移動体48が到達
したことを検出するセンサ(中間位置検出手段)52C
が設けられている。
バ50Aから出発した移動体48がセンサ52Bにより
検出された時点ではじめてその搬送を停止させる第1の
制御モードと、上記移動体48がセンサ52Cにより検
出された時点でその搬送を停止させる第2の制御モード
とにモード切換可能に構成されている。
ーバ50Cを搬送路から後退させ、かつ制御装置51を
第1の制御モードに切換えることにより、ショックアブ
ソーバ50A,50B同士の離間寸法L1と等しい寸法
に縫合糸Yを自動切断でき、逆に、ショックアブソーバ
50Cを搬送路上まで前進させ、かつ第2の制御モード
に切換えることにより、ショックアブソーバ50A,5
0C同士の離間寸法L2と等しい寸法に縫合糸Yを自動
切断できる。すなわち、特にショックアブソーバやセン
サの取付位置を変更しなくても、制御モードの切換だけ
で2種類の切断寸法を簡単に選択できる。
切断された後、ショックアブソーバ50Cを待避させ、
さらに搬送チャック42を前進させて上記縫合糸Yの先
端を挿入チャック39まで搬送するようにすればよい。
の個数は1個に限らず、その個数を増やすことによっ
て、多種の切断寸法を得ることが可能になる。
としてマルチフィラメントの縫合糸Yを取扱うのに好適
なものであるが、この図13に示した装置では、モノフ
ィラメントの縫合糸Yも好適に針Nと結合できるよう
に、この縫合糸Yのくせを矯正するための熱処理装置1
30が導入されている。また、モノフィラメントは切断
先端が広がるといったおそれがないので、前記図3に示
した硬化剤塗布ノズル43及びドライヤ44は省略され
ている。
す。
で示した装置と同様、主としてモノフィラメントの縫合
糸を取扱うのに好適であり、前記熱処理装置130を備
え、硬化剤塗布ノズル43及びドライヤ44は省略され
ている。
4がセットされている。基盤132には、縫合糸引き出
し方向(図14及び図15の左右方向)に延びる一対の
貫通溝136が形成され、この貫通溝136と上記切断
装置取付基板134のボルト挿通孔とにボルト138を
挿通して基盤132の下側でナット139を螺合するこ
とにより、切断装置取付基板134を上記貫通溝136
に沿った任意の位置に固定できるようになっている。す
なわち、切断装置37による縫合糸Yの切断位置を調節
できるようになっている。
ック36及びシリンダ支持壁140が立設されている。
このシリンダ支持壁140にエアシリンダ142が斜め
上向きに固定され、このエアシリンダ142の伸縮ロッ
ドの先端に連結部材144を介して上記切断装置37が
連結されている。従って、エアシリンダ142の伸縮作
動により、上記切断装置37が、縫合糸Yを切断できる
切断位置と、この切断位置から斜め下方に待避する待避
位置との間で移動するようになっている。
基板134の近傍の位置には、貫通溝136に沿って目
盛が付された切断位置調節用のスケール146が設けら
れている。
る切断位置を、前記針保持部16に保持された針Nの後
端から目標寸法だけ離れた位置に設定し、挿入チャック
39により縫合糸Yの先端が針Nの縫合糸挿入孔116
に挿入された後に切断装置37により縫合糸Yを切断す
る方法を実行すれば、前記第1〜第3の実施の形態と同
様、縫合糸Yの切断寸法を正確に目標寸法に合わせるこ
とが可能になる。
糸Yの先端を縫合糸挿入孔116に挿入する挿入手段と
して、搬送チャック42とは別の挿入チャック39を導
入しているが、搬送チャック42をそのまま挿入手段と
して兼用してもよい。ただし、この搬送チャック42と
は別の挿入チャック39を導入すれば、この挿入チャッ
ク39による挿入動作中に搬送チャック42を元の位置
(図3の例ではチャック36同士の位置)まで復帰させ
ることができ、その分製造効率がアップする利点があ
る。
な構造は特に問わず、例えば図16及び図17に示すよ
うな挿入チャック150A,150Bを用いてもよい。
には、縫合糸挿入方向に延びるV溝152が形成され、
上側の挿入チャック150Bには、上記V溝152に対
応する山型突出部154が下向きに突設されている。両
挿入チャック150A,150Bの縫合糸入口側(図1
7では左側)には、縫合糸先端を案内するためのテーパ
ー状の案内座ぐり155,156が形成されている。ま
た、下側の挿入チャック150Aの縫合糸出口側(図1
7では右側)には、上記V溝152と同じ深さの凹部1
51Aが形成され、上側の挿入チャック150Bの縫合
糸出口側には、上記山型突出部154と同じ高さの突出
壁151Bが下向きに突設されている。
れば、V溝152の中心位置(最も深い位置)で正確に
縫合糸Yを保持できる。また、テーパー状の案内座ぐり
155,156によってこの挿入チャック150A,1
50Bに円滑に縫合糸Yの先端を挿入できる。
することが可能である。
合糸硬化手段として硬化剤を塗布するものを示したが、
例えば噴霧ノズルによって硬化剤を縫合糸Yの表面に付
着させることによっても、上記と同様に縫合糸Yを良好
に硬化させることができる。
部に巻き付けられた縫合糸の先端近傍の部分を把持して
これを上記縫合糸挿入孔に向けて直線的に搬送し、その
搬送距離が上記目標寸法と同等の距離に達した時点でこ
の搬送を止め、この縫合糸を所定の切断位置で切断し、
切断した縫合糸の先端を上記縫合糸挿入孔内に挿入する
ものであり、そのための装置として、縫合糸が巻き付け
られる縫合糸巻き付け部と、この縫合糸巻き付け部に巻
き付けられた縫合糸の先端近傍の部分を把持する縫合糸
把持手段と、この縫合糸把持手段を上記目標寸法と同等
の距離だけ上記縫合糸挿入孔に向けて直線的に搬送する
搬送手段と、この搬送手段による搬送後に所定の切断位
置で縫合糸を切断する切断手段とを備え、この切断され
た縫合糸の先端をそのまま上記縫合糸挿入孔内に挿入す
るように構成したものであるので、所望の寸法に正確に
縫合糸を切断でき、かつ、この縫合糸をそのまま針後端
の縫合糸挿入孔に挿入することができる効果がある。ま
た、縫合糸引き出し速度に特に制限を受けることはな
く、製造効率も高い。
をその搬送距離が調節可能となるように構成すれば、こ
の搬送距離の調節だけで所望の縫合糸寸法を自由にかつ
容易に得ることができる効果が得られる。
を所定の搬送路に沿って往復移動させる往復駆動手段
と、上記搬送路において上記搬送手段による上記縫合糸
把持手段の搬送領域を挟む2つの位置にそれぞれ上記縫
合糸把持手段が到達したことを検出する両端位置検出手
段と、この両端位置検出手段により縫合糸把持手段が検
出された時点でその駆動を停止させる搬送制御手段とを
備えるとともに、上記両端位置検出手段による検出位置
が可変となるように構成したものによれば、両端位置検
出手段による検出位置同士の離間距離が上記搬送距離と
等しくなるので、両検出位置を変更するだけの簡単な作
業で縫合糸の切断寸法を変えることができる。
移動を阻止するストッパを備え、かつ、このストッパに
よる移動阻止位置が可変となるように構成したものによ
れば、上記検出位置で確実に縫合糸把持手段を停止させ
ることができ、所望の縫合糸切断寸法をより高精度で得
ることができる。
位置にこの位置に上記縫合糸把持手段が到達したことを
検出する中間位置検出手段を設けるとともに、上記縫合
糸把持手段が縫合糸を引き出してからこの縫合糸把持手
段が上記両端位置検出手段による検出位置に到達した時
点でその移動を停止させる第1の制御モードと上記縫合
糸把持手段が縫合糸を引き出してからこの縫合糸把持手
段が上記中間位置検出手段による検出位置に到達した時
点でその移動を停止させる第2の制御モードとに切換可
能となるように上記搬送制御手段を構成したものによれ
ば、制御モードの切換だけで、2種類の縫合糸寸法を自
由に選択することができ、より汎用性に富んだものにで
きる。
置検出手段による検出位置に到達した時点でその移動を
阻止するストッパ位置と上記移動を許容する許容位置と
に位置切換可能な中間ストッパを備えたものによれば、
モード切換に伴って中間ストッパの位置も切換えること
により、上記第2の制御モードでは検出位置に確実に縫
合糸把持手段を停止させることができる一方、第1の制
御モードではて縫合糸把持手段に中間位置検出手段によ
る検出位置を無事素通りさせることができる。
けられた縫合糸の先端近傍の部分を把持してこれを上記
縫合糸挿入孔に向けて直線的に搬送し、この縫合糸の先
端をそのまま上記縫合糸挿入孔に挿入した後、この針の
後端から所定の目標寸法だけ離れた位置で上記縫合糸を
切断する方法であり、この方法を実施するための装置と
して、縫合糸が巻き付けられる縫合糸巻き付け部と、こ
の縫合糸巻き付け部に巻き付けられた縫合糸の先端近傍
の部分を把持する縫合糸把持手段と、この縫合糸把持手
段を所定の目標寸法と同等の距離だけ上記縫合糸挿入孔
に向けて直線的に搬送する搬送手段と、この搬送手段に
よる搬送後に所定の切断位置で縫合糸を切断する切断手
段とを備え、この切断された縫合糸の先端をそのまま上
記縫合糸挿入孔内に挿入するように構成したものである
ので、縫合糸の針への結合工程と縫合糸の切断工程とを
連続して効率良く行いながら、縫合糸を正確に目標寸法
に切断できる効果がある。
が調節可能となるように上記切断手段を構成したものに
よれば、この切断位置の調節によって所望の縫合糸寸法
を自由に得ることができる効果が得られる。
後、その切断を行う前に、この縫合糸において上記切断
位置近傍の所定硬化領域部分を硬化させる方法、及び、
上記縫合糸の引き出しが行われた後、その切断が行われ
る前に、この縫合糸において上記切断位置近傍の所定硬
化領域部分を硬化させる縫合糸硬化手段を備えた装置に
よれば、縫合糸先端をその挿入作業前に予め硬化させて
おくことができ、例えばマルチフィラメントの縫合糸を
用いる場合にもその先端を円滑に針後端の縫合糸挿入孔
内に挿入できる効果が得られる。
れた硬化剤を乾燥させる硬化剤乾燥手段を備えるととも
に、これら硬化剤塗布手段及び硬化剤乾燥手段を上記縫
合糸の長手方向に一体に移動させるように上記塗布用移
送手段を構成すれば、迅速な硬化ができ、サイクルタイ
ムをさらに短縮できる効果が得られる。
後、その切断が行われる前に、この縫合糸において上記
硬化剤が塗布される領域を挟む複数個所で縫合糸を把持
する塗布用把持手段と、これら塗布用把持手段による把
持位置同士の間の領域で上記縫合糸に外力を加えてこの
縫合糸に張力を与える張力付与手段とを備え、この張力
付与手段により張力が与えられた縫合糸に上記硬化剤を
塗布するように上記硬化剤塗布手段を構成すれば、張力
を与えずに塗布を行う場合に比べ、上記領域に亘って均
等にかつ円滑に硬化剤を塗布でき、縫合糸先端の径も安
定化させることができる効果が得られる。
縫合糸把持手段が上記搬送手段により搬送された後にこ
の縫合糸把持手段により把持されている縫合糸を把持
し、この縫合糸が上記縫合糸把持手段から解放されかつ
切断された後にこの縫合糸の先端を上記縫合糸挿入孔内
に挿入する挿入手段を備え、この挿入手段の挿入動作中
に上記縫合糸把持手段が搬送前の位置に復帰するように
構成したものによれば、挿入手段による挿入動作と縫合
糸把持手段の復帰動作との同時進行によって、製造効率
をさらに高めることができる。
の製造装置の全体斜視図である。
部の斜視図である。
体構成図である。
チャックの駆動装置の平面図、(b)は正面図である。
ズル等の移送装置の斜視図である。
一連の塗布動作を示す正面図である。
ャック及び糸中心合わせ用チャックの駆動装置を示す平
面図である。
ャック及び糸中心合わせ用チャックの駆動装置を示す正
面図である。
と針かしめ装置との位置関係を示す一部断面斜視図であ
る。
れた針かしめ装置の正面図、(b)は(a)のA−A線
断面図である。
搬送チャックの駆動装置の平面図、(b)は正面図であ
る。
給装置の全体構成図である。
給装置の全体構成図である。
る。
る。
Claims (16)
- 【請求項1】 縫合糸の先端を針の後端に設けられた縫
合糸挿入孔内に挿入し、この状態で上記針の後端をかし
めることによりこれら針と縫合糸とを連結する針付縫合
糸の製造方法において、縫合糸巻き付け部に巻き付けら
れた縫合糸の先端近傍の部分を把持してこれを上記縫合
糸挿入孔に向けて直線的に搬送し、その搬送距離が所定
の目標寸法と同等の距離に達した時点でこの搬送を止
め、この縫合糸を所定の切断位置で切断し、切断した縫
合糸の先端を上記縫合糸挿入孔内に挿入することを特徴
とする針付縫合糸の製造方法。 - 【請求項2】 縫合糸の先端を針の後端に設けられた縫
合糸挿入孔内に挿入し、この状態で上記針の後端をかし
めることによりこれら針と縫合糸とを連結する針付縫合
糸の製造方法において、縫合糸巻き付け部に巻き付けら
れた縫合糸の先端近傍の部分を把持してこれを上記縫合
糸挿入孔に向けて直線的に搬送し、この縫合糸の先端を
そのまま上記縫合糸挿入孔に挿入した後、この針の後端
から所定の目標寸法だけ離れた位置で上記縫合糸を切断
することを特徴とする針付縫合糸の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の針付縫合糸の製
造方法において、上記縫合糸の引き出しを行った後、そ
の切断を行う前に、この縫合糸において上記切断位置近
傍の所定硬化領域部分を硬化させることを特徴とする針
付縫合糸の製造方法。 - 【請求項4】 縫合糸の先端を針の後端に設けられた縫
合糸挿入孔内に挿入し、この状態で上記針の後端をかし
めることによりこれら針と縫合糸とを連結する針付縫合
糸の製造装置において、縫合糸が巻き付けられる縫合糸
巻き付け部と、この縫合糸巻き付け部に巻き付けられた
縫合糸の先端近傍の部分を把持する縫合糸把持手段と、
この縫合糸把持手段を所定の目標寸法と同等の距離だけ
上記縫合糸挿入孔に向けて直線的に搬送する搬送手段
と、この搬送手段による搬送後に所定の切断位置で縫合
糸を切断する切断手段とを備え、この切断された縫合糸
の先端をそのまま上記縫合糸挿入孔内に挿入するように
構成したことを特徴とする針付縫合糸の製造装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の針付縫合糸の製造装置に
おいて、上記搬送手段をその搬送距離が調節可能となる
ように構成したことを特徴とする針付縫合糸の製造装
置。 - 【請求項6】 請求項5記載の針付縫合糸の製造装置に
おいて、上記搬送手段として、上記縫合糸把持手段を所
定の搬送路に沿って往復移動させる往復駆動手段と、上
記搬送路において上記搬送手段による上記縫合糸把持手
段の搬送領域を挟む2つの位置にそれぞれ上記縫合糸把
持手段が到達したことを検出する両端位置検出手段と、
この両端位置検出手段により縫合糸把持手段が検出され
た時点でその駆動を停止させる搬送制御手段とを備える
とともに、上記両端位置検出手段による検出位置が可変
となるように構成したことを特徴とする針付縫合糸の製
造装置。 - 【請求項7】 請求項6記載の針付縫合糸の製造装置に
おいて、上記両端位置検出手段による検出位置に上記縫
合糸把持手段が到達した時点でその移動を阻止するスト
ッパを備えるとともに、このストッパによる移動阻止位
置が可変となるように構成したことを特徴とする針付縫
合糸の製造装置。 - 【請求項8】 請求項7記載の針付縫合糸の製造装置に
おいて、上記両端位置検出手段同士の間の位置に上記縫
合糸把持手段が到達したことを検出する中間位置検出手
段を設けるとともに、上記縫合糸把持手段が縫合糸を引
き出してからこの縫合糸把持手段が上記両端位置検出手
段による検出位置に到達した時点でその移動を停止させ
る第1の制御モードと上記縫合糸把持手段が縫合糸を引
き出してからこの縫合糸把持手段が上記中間位置検出手
段による検出位置に到達した時点でその移動を停止させ
る第2の制御モードとに切換可能となるように上記搬送
制御手段を構成したことを特徴とする針付縫合糸の製造
装置。 - 【請求項9】 請求項8記載の針付縫合糸の製造装置に
おいて、上記縫合糸把持手段が上記中間位置検出手段に
よる検出位置に到達した時点でその移動を阻止するスト
ッパ位置と上記移動を許容する許容位置とに位置切換可
能な中間ストッパを備えたことを特徴とする針付縫合糸
の製造装置。 - 【請求項10】 縫合糸の先端を針の後端に設けられた
縫合糸挿入孔内に挿入し、この状態で上記針の後端をか
しめることによりこれら針と縫合糸とを連結する針付縫
合糸の製造装置において、縫合糸が巻き付けられる縫合
糸巻き付け部と、この縫合糸巻き付け部に巻き付けられ
た縫合糸の先端近傍の部分を把持する縫合糸把持手段
と、この縫合糸把持手段を上記縫合糸挿入孔に向けて直
線的に搬送する搬送手段と、この搬送手段により搬送さ
れた縫合糸の先端が上記縫合糸挿入孔内に挿入された後
にこの縫合糸を切断する切断手段とを備え、この切断手
段による縫合糸の切断位置を上記針の後端から所定の目
標寸法だけ離れた位置に設定したことを特徴とする針付
縫合糸の製造装置。 - 【請求項11】 請求項10記載の針付縫合糸の製造装
置において、上記切断位置が調節可能となるように上記
切断手段を構成したことを特徴とする針付縫合糸の製造
装置。 - 【請求項12】 請求項4〜11のいずれかに記載の針
付縫合糸の製造装置において、上記縫合糸の引き出しが
行われた後、その切断が行われる前に、この縫合糸にお
いて上記切断位置近傍の所定硬化領域部分を硬化させる
縫合糸硬化手段を備えたことを特徴とする針付縫合糸の
製造装置。 - 【請求項13】 請求項12記載の針付縫合糸の製造装
置において、上記縫合糸硬化手段として、上記縫合糸に
硬化剤を塗布する硬化剤塗布手段と、この硬化剤塗布手
段を上記所定硬化領域内で縫合糸の長手方向に移動させ
る塗布用移送手段とを備えたことを特徴とする針付縫合
糸の製造装置。 - 【請求項14】 請求項13記載の針付縫合糸の製造装
置において、上記硬化剤塗布手段により塗布された硬化
剤を乾燥させる硬化剤乾燥手段を備えるとともに、これ
ら硬化剤塗布手段及び硬化剤乾燥手段を上記縫合糸の長
手方向に一体に移動させるように上記塗布用移送手段を
構成したことを特徴とする針付縫合糸の製造装置。 - 【請求項15】 請求項13または14記載の針付縫合
糸の製造装置において、上記縫合糸の引き出しが行われ
た後、その切断が行われる前に、この縫合糸において上
記硬化剤が塗布される領域を挟む複数個所で縫合糸を把
持する塗布用把持手段と、これら塗布用把持手段による
把持位置同士の間の領域で上記縫合糸に外力を加えてこ
の縫合糸に張力を与える張力付与手段とを備え、この張
力付与手段により張力が与えられた縫合糸に上記硬化剤
を塗布するように上記硬化剤塗布手段を構成したことを
特徴とする針付縫合糸の製造装置。 - 【請求項16】 請求項4〜15のいずれかに記載の針
付縫合糸の製造装置において、上記縫合糸把持手段が上
記搬送手段により搬送された後にこの縫合糸把持手段に
より把持されている縫合糸を把持し、この縫合糸が上記
縫合糸把持手段から解放された後にこの縫合糸の先端を
上記縫合糸挿入孔内に挿入する挿入手段を備え、この挿
入手段の挿入動作中に上記縫合糸把持手段が搬送前の位
置に復帰するように構成したことを特徴とする針付縫合
糸の製造装置。
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