JPH09219027A - オフトラック検出回路 - Google Patents

オフトラック検出回路

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JPH09219027A
JPH09219027A JP2640696A JP2640696A JPH09219027A JP H09219027 A JPH09219027 A JP H09219027A JP 2640696 A JP2640696 A JP 2640696A JP 2640696 A JP2640696 A JP 2640696A JP H09219027 A JPH09219027 A JP H09219027A
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JP2640696A
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Satoshi Miyagawa
智 宮川
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光記録媒体の反射率の変動や光ビーム出力の
変動が速い場合や、未記録トラックと記録済トラックが
混在し、光記録媒体の反射率の変動が大きい場合にも、
正確にオフトラック状態が検出できるオフトラック検出
回路を提供するものである。 【解決手段】 トラックエラー信号よりゼロクロス検出
回路5にてタイミングパルスを作り、そのタイミングパ
ルスにより光検出器の和信号をそれぞれサンプルホール
ド回路10、11にピーク値およびボトム値としてサン
プルホールドし、そのピーク値とボトム値より中間レベ
ル生成回路14にて比較器2の基準値を生成し、光検出
器和信号1を前記基準値で比較することによりオフトラ
ック検出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体より情
報を再生する時に用いるオフトラック検出回路(G11
B 7/095)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、記録再生型光ディスクが急速に普
及しつつあり、そのなかでオフトラック検出回路は重要
な役割を担っている。
【0003】以下に従来のオフトラック検出回路につい
て説明する。図13は従来のオフトラック検出回路の構
成を示すもので、図14はその動作説明図で、光ビーム
の媒体溝に対する各種信号波形を媒体溝形状とともに示
したものである。
【0004】図13において、1は光検出器和信号で、
情報トラックをもつ光記録媒体に光ビームを照射し、そ
の反射光の検出器の和信号であり、反射光レベルの変動
を電気信号に変換したものである。R1、C1はローパ
スフィルタを構成し、光検出器和信号1の平均レベルを
検出する。2は比較器で、その平均レベルを基準値とし
て光検出器和信号1を比較し、オフトラック信号3を出
力する。光ビームが情報トラックを横切る時にその反射
光が変調を受けるので、図14に示すように、トラック
中心のグルーブ部で低いレベル、トラックとトラックの
境界のランド部で高いレベルになっている。従って、光
検出器和信号1をある基準値と比較することにより、オ
ントラック、オフトラック状態を判別することができ
る。従来は、R1、C1から構成されるローパスフィル
タにより光検出器和信号1の平均レベルを検出し、その
平均レベルを基準値として比較器2によって比較するこ
とでオフトラック信号3を検出していた。
【0005】ところで、オフトラック信号は、主にシー
クやトラックサーボ引き込みのために用いられ、光ビー
ムがトラックの中心付近にいるか、トラックとトラック
の境界付近にいるか見分けるために使われる。例えばシ
ークにおいては、トラックエラー信号のゼロクロスを検
出し、そのパルスをカウントして、トラックカウントを
行っている。図14に示すようにトラックの中心と、ト
ラックとトラックの境界とでゼロクロスが発生する。ト
ラックカウントはトラックの中心のみをカウントする必
要があり、オフトラック信号を用いてトラックとトラッ
クの境界のゼロクロスをマスクしてやることによって、
トラックカウントを行うことができる。また、トラック
エラー信号とオフトラック信号とでは約90度の位相差
があり、どちらの位相が進んでいるかを見ることによっ
て、シークの方向を検出することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来構成では、オフトラック信号検出の基準値がローパス
フィルタによって生成されているため、光記録媒体の反
射率の変動や光ビーム出力の変動が速い場合に基準値が
追随できず、オフトラック信号が検出できないという問
題点があった。
【0007】本発明は上記従来の問題点に着目してなさ
れたもので、光記録媒体の反射率の変動や光ビーム出力
の変動が速い場合にも、オフトラックが検出できるオフ
トラック検出回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のオフトラック検出回路は、トラックエラー
信号のゼロクロスパルスをサンプリングタイミングとし
て、光検出手段の出力をサンプリングし、そのサンプリ
ング値をピークレベルとボトムレベルとしてサンプルホ
ールドする手段と、前記ピークレベルとボトムレベルか
ら基準値を生成する手段を有し、前記光検出器の反射光
レベルを前記生成された基準値と比較する比較手段を用
いてオフトラック検出を行う構成を有している。
【0009】本発明によれば、光記録媒体の反射率の変
動や光ビーム出力の変動が速い場合にも、正確にオフト
ラック検出信号をえることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載のオフト
ラック検出回路は、複数の情報トラックをもつ光記録媒
体に光ビームを照射し、その反射光レベルに応じた出力
を発生する光検出手段を持ち、光ビームの情報トラック
を横切って移動する際の前記光検出手段の出力を比較器
の基準値と比較することにより、オントラック、オフト
ラック状態を判別するオフトラック検出回路において、
トラックエラー信号のゼロクロスパルスをサンプリング
タイミングとして、前記光検出手段の出力をサンプリン
グし、そのサンプリング値をピークレベルとボトムレベ
ルとしてサンプルホールドする手段と、前記ピークレベ
ルとボトムレベルから中間レベルを生成する手段と、生
成された中間レベルを前記比較器の基準値として、前記
光検出器からの出力を比較し、その比較出力よりオフト
ラック信号を得ることを特徴としたものであり、記録媒
体の反射率が変化しても、正確なオフトラック検出を実
現しうるものである。
【0011】次に、本発明の請求項2に記載のオフトラ
ック検出回路は、複数の情報トラックをもつ光記録媒体
に光ビームを照射し、その反射光レベルに応じた出力を
発生する光検出手段を持ち、光ビームの情報トラックを
横切って移動する際の前記光検出手段の出力を比較器の
基準値と比較することにより、オントラック、オフトラ
ック状態を判別するオフトラック検出回路において、ト
ラックエラー信号のゼロクロスパルスをサンプリングタ
イミングとして、前記光検出手段の出力をサンプリング
し、そのサンプリング値をピークレベルとボトムレベル
としてサンプルホールドする手段と、前記ピークレベル
よりΔVpだけ低いレベルを生成する第1の基準値生成
手段と、ボトムレベルよりΔVbだけ高いレベルを生成
する第2の基準値生成手段とを有し、その第1の基準値
と第2の基準値とを選択的に前記比較器の基準値とする
ことを特徴としたものであり、未記録トラックと記録済
みトラックが混在するような記録媒体の反射率が大きく
変化する場合でも、正確なオフトラック検出を実現しう
るものである。
【0012】次に請求項3に記載のオフトラック検出回
路は、請求項2において、トラックエラー信号のゼロク
ロスパルスをサンプリングタイミングとして、前記光検
出手段の出力をサンプリングし、そのサンプリング値を
ピークレベルとボトムレベルとして単一のサンプルホー
ルド手段によりサンプルホールドすることを特徴とした
ものであり、サンプルホールド回路を共用する簡易な構
成により、正確なオフトラック検出を実現しうるもので
ある。
【0013】(実施の形態1)以下に、本発明の請求項
1に記載された発明の実施の形態について、図1から図
7を用いて説明する。
【0014】図1において、図13の従来例と同じもの
は同じ番号を付けており、1は光検出器和信号で、情報
トラックをもつ光記録媒体に光ビームを照射し、その反
射光の検出器の和信号であり、反射光レベルの変動を電
気信号に変換したものである。10はピークレベルサン
プルホールド回路で、光検出器和信号1のピークレベル
を後述するタイミングでサンプルホールドする。11は
ボトムレベルサンプルホールド回路で、光検出器和信号
1のボトムレベルを後述するタイミングでサンプルホー
ルドする。4はトラックエラー信号で光記録媒体からの
反射光の検出器より演算して生成される。
【0015】図2は実施の形態1における動作説明図
で、光ビームの媒体溝に対する各種信号波形を媒体溝形
状とともに示したものであり、トラックの中心でエラー
はゼロなのでトラックエラー信号はゼロレベルとなり、
中心から離れると共に正又は負の方向にエラー信号が増
大する。5はゼロクロス検出回路でトラックエラー信号
4のゼロクロスを検出してゼロクロスパルス6を生成す
る。7はサンプルホールド制御回路で、ピークレベルサ
ンプルホールド回路10とボトムレベルサンプルホール
ド回路11のサンプルホールドのタイミングを制御す
る。図2に示すように、トラック中心のグルーブ部で、
トラックエラー信号はゼロレベル、光検出器和信号1は
低いレベルとなり、トラックとトラックの境界のランド
部で、トラックエラー信号はゼロレベル、光検出器和信
号1は高いレベルとなっている。したがって、トラック
エラー信号4のゼロクロスを検出し、そのタイミングで
光検出器和信号1をサンプルホールドしてやれば、光検
出器和信号1のピークレベル、ボトムレベルを検出する
ことができる。
【0016】トラックエラー信号4のゼロクロスを検出
した場合、ピーク/ボトムのどちらをサンプルホールド
するかの判別はオフトラック信号を用いて行う。つま
り、サンプルホールド制御回路7は、トラックエラー信
号4のゼロクロスパルス6を検出し、そのときオントラ
ック状態(オフトラック信号3=Lo)であればボトム
サンプルホールドパルス9を、そのときオフトラック状
態(オフトラック信号3=Hi)であればピークサンプ
ルホールドパルス8を、それぞれ出力する。ここで、フ
ォーカスサーボ引き込み直後のようにオフトラック信号
が正常に出ていない場合、誤動作する恐れがあるが、こ
れについては後ほど説明する。14は中間レベル生成回
路で、光検出和信号ピークレベル12と光検出和信号ボ
トムレベル13との中間のレベルを生成する。2は比較
器で、その中間レベルを基準値として光検出器和信号1
を比較し、その大小に応じてオフトラック信号3を出力
する。
【0017】ところで、ピークレベルサンプルホールド
回路10はピークホールド回路で、ボトムレベルサンプ
ルホールド回路11はボトムホールド回路でそれぞれ代
用することも可能であるが、本実施例でのサンプルホー
ルド回路を使用する方法の方がより正確にピークレベ
ル、ボトムレベルを検出できることについて、図3と図
4を用いて説明する。
【0018】図4にサンプルホールド回路の例を示す。
図4において27、28はオペアンプで、電圧バッファ
アンプである。C3はホールド用コンデンサで電圧を保
持する。SW1はサンプルホールドスイッチで制御信号
30によってON/OFFされ、ONの時サンプル状
態、OFFの時ホールド状態となる。R4はサンプル時
の時定数を決めるもので通常数十Ω程度に設定する。R
5はホールドの時定数を決めるもので通常数MΩ程度に
設定する。このように、R4を小さく、R5を大きくと
ることによって、電圧を高速にサンプルし、長時間ホー
ルドすることができる。
【0019】図3にピークホールド回路の例を示す。図
3においてC2はホールド用コンデンサで電圧を保持す
る。27はオペアンプ、D1はダイオードで、理想的な
ダイオードを構成する。入力電圧がC2の電圧より高い
場合はONしてC2を充電し、入力電圧がC2の電圧よ
りも低い場合はOFFとなる。28はオペアンプで、電
圧バッファアンプである。R2はピーク検出の時定数を
決めるもので、パルス的なノイズにピーク検出が反応し
ないように通常数百Ω〜数kΩ程度に設定する。R3は
ホールドの時定数を決めるもので、レベル変動に追随し
て放電できるように通常数百kΩ〜数MΩに設定する。
このように、R2はR4ほど小さくすることはできない
し、R3はR5ほど大きくすることはできないので、ピ
ークを検出するときの速度は遅く、ホールドレベルの時
間的変化が大きくなる。特に、光記録媒体の反射率の変
化が大きく、光検出器和信号1が急激に減少した場合、
R3による放電が間に合わず、正確にピークレベルを検
出できないという問題点がある。
【0020】また、この例ではアナログ回路にてピーク
レベル検出を行っているが、A/Dコンバータを用い
て、デジタル回路にてピークレベル検出を行うこともで
きる。この場合、ピークホールド方式ではサンプリング
されたレベルが常に大きいか小さいか判定する処理が必
要なため演算量が多いのに対して、本実施例のようにサ
ンプルホールドする方式では、トラックエラー信号ゼロ
クロスの所のサンプリングされたレベルを利用するか、
計算するにしても、ノイズを減らす目的でトラックエラ
ー信号ゼロクロス付近の複数のサンプリングされたレベ
ルの平均値を計算する程度で、レベルが常に大きいか小
さいか判定する処理が不要なため演算量が少なくて済む
という利点がある。
【0021】これらサンプルホールド回路の制御は、前
に述べたように、トラッキングエラーのゼロクロス信号
と、オフトラック信号とによってピーク/ボトムのサン
プルホールドを行うが、フォーカスサーボ引き込み直後
のようにオフトラック信号が正常に出ていない場合、誤
動作する恐れがある。これについて、次に説明する。
【0022】図5に実施の形態1におけるフォーカスサ
ーボ引き込み前後の各部の信号を示す。フォーカスサー
ボ引き込み前の初期状態では、媒体からの反射光がゼロ
なので、光検出器和信号、ピークサンプル値、ボトムサ
ンプル値、中間レベルは共にゼロである。このため、オ
フトラック信号は不定となる。フォーカスサーボを引き
込み始めると、媒体からの反射光が増加するので、光検
出器和信号は増加する。フォーカスサーボ引き込み完了
直前までは、トラックエラー信号はほぼゼロのため、ト
ラッククロス信号は出力されない。このため、図5中の
一部の信号は省略してある。トラッククロス信号がこな
ければ、サンプルホールド回路は動かないので、ピーク
サンプル値、ボトムサンプル値、中間レベルは共にほぼ
ゼロである。この状態では、基準値となる中間レベルよ
り光検出器和信号の方が高いので、オフトラック信号は
Hiとなる。フォーカスサーボ引き込み完了直後より、
トラックエラー信号が図5に示すように出力され、トラ
ッククロス信号も出力される。トラッククロス信号によ
り、サンプルホールド回路が動作するが、このときオフ
トラック信号はHiなので、ピークサンプルホールド回
路が光検出器和信号をサンプルホールドする。ただし、
ボトムサンプル値はほぼゼロであるため、基準値となる
中間レベルは光検出器和信号に比べて低いので、オフト
ラック信号はHiとなる。その後しばらくは、トラック
クロス信号が出力されても、オフトラック信号はHiな
ので、ピークサンプルホールド回路のみがサンプルホー
ルド動作し、ボトムサンプルホールド回路はサンプルホ
ールド動作しないので、オフトラック信号は図5のよう
にHiの状態が続く。
【0023】しかし、ボトムサンプル値はある時定数を
もって光検出器和信号に近づいていくため、次第に基準
値となる中間レベルも上昇していき、光検出器和信号よ
りも高くなった時点で、オフトラック信号はLoとな
る。その様子について図6に示す。オフトラック信号は
Loとなった後に、トラッククロス信号が出力される
と、ボトムサンプルホールド回路が光検出器和信号のボ
トムレベルをサンプルホールドし、以後、正常にオフト
ラック信号が出力されるようになる。
【0024】前に、サンプルホールド回路を図4を用い
て説明したが、それは、ピークホールド回路との違いを
説明するために便宜的に用いたもので、実際は図7に示
すようにサンプルホールド回路は構成されている。図7
において、R5はGNDではなく、光検出器和信号に接
続されており、サンプル値はR5とC3の時定数で光検
出器和信号に近づいていく。トラックを横切る速度は、
数μs〜数十msであるから、R5とC3の時定数を数
百msに設定すれば、一つのトラックを横切る時間にお
いて、前のサンプル値を十分ホールドできるので、ホー
ルドの特性としては十分である。また、フォーカスサー
ボ引き込みからトラックサーボ引き込みまでの時間は数
秒以内であれば良いが、フォーカス引き込み時におい
て、数百ms後には正常にオフトラック信号が出力され
るようになり、トラックサーボを引き込めるようになる
ので問題ない。より高速にオフトラック信号を正常な状
態にもっていく必要がある場合には、フォーカスサーボ
引き込み直後に、ピーク、ボトムサンプルホールド回路
を両方とも強制的にサンプル動作させることによって、
ピークサンプル値、ボトムサンプル値を早く光検出器和
信号のレベルに近づけることができる。
【0025】この例においては、光検出器和信号がトラ
ック中心のグルーブ部で低いレベル、トラックとトラッ
クの境界のランド部で高いレベルになっているが、逆
に、ランド記録を行う媒体で、トラック中心のランド部
で高いレベル、トラックとトラックの境界のグルーブ部
で低いレベルになっていても、同様に構成することがで
きる。
【0026】このように、光検出器和信号のピークレベ
ルとボトムレベルとを毎回更新していくことによって、
記録媒体の反射率が変化しても、オフトラック検出の基
準値を高速に追随させることができ、抜けの起こらない
正確なオフトラック検出を行うことができる。
【0027】(実施の形態2)以下に本発明の請求項2
に記載された発明の実施の形態について、図8から図1
0を用いて説明する。
【0028】図8において、前述した実施の形態1と同
じ構成については同じ番号を付けている。トラックエラ
ー信号4のゼロクロスを用いた光検出器和信号1のピー
クレベルのサンプルホールドとボトムレベルのサンプル
ホールドについては実施の形態1と同様なので省略す
る。そのサンプルホールドされた信号を用いて基準値を
生成し、光検出器の和信号をその基準値で比較すること
によってオフトラック検出を行う点は同様であるが、基
準値の生成について工夫している。以下、図8、9を用
いてその動作を説明する。
【0029】図8において、16はレベルシフト回路
で、光検出和信号ピークレベル12のレベルを−Vpだ
けシフトし、第1の基準値としてピーク側基準値18を
生成するものである。17も同じくレベルシフト回路
で、光検出和信号ボトムレベル13のレベルを+Vbだ
けシフトし、第2の基準値としてボトム側基準値19を
生成するものである。なお、Vp、Vbの絶対値は光検
出器和信号1の片側振幅よりも小さく、光検出器和信号
1のノイズレベルよりも大きくする。20は切換回路
で、その第1の基準値であるピーク側基準値18と第2
の基準値であるボトム側基準値19とを、基準値切換信
号23によって選択し、比較器2にオフトラック検出の
基準値21を供給する。22は基準値切換制御回路で、
トラックエラー信号ゼロクロスのタイミングでオフトラ
ック信号3を参照して基準値切換信号23を出力する。
図9に示すようにトラックエラー信号のゼロクロスパル
スが生じたとき、オントラック状態(オフトラック信号
3=Lo)であればボトム側基準値19を、そのときオ
フトラック状態(オフトラック信号3=Hi)であれば
ピーク側基準値18を、それぞれオフトラック検出の基
準値とする。選択された基準値をもとに光検出器和信号
1を比較器2で比較することによってオフトラック信号
を生成する。
【0030】実施の形態1と同様に、フォーカスサーボ
引き込み直後のようにオフトラック信号が正常に出てい
ない場合、誤動作する恐れがある。これについて、次に
説明する。
【0031】図10に実施の形態2におけるフォーカス
サーボ引き込み前後の各部の信号を示す。フォーカスサ
ーボ引き込み前の初期状態では、媒体からの反射光がゼ
ロなので、光検出器和信号、ピークサンプル値、ボトム
サンプル値は共にゼロである。このとき、オフトラック
信号は検出の基準値にピーク/ボトムのどちらが選ばれ
ているかによって異なり、第2の基準値であるボトム側
基準値の場合はオフトラック信号はLo、第1の基準値
であるピーク側基準値の場合はオフトラック信号はHi
となる。フォーカスサーボを引き込み始めると、媒体か
らの反射光が増加するので、光検出器和信号は増加す
る。フォーカスサーボ引き込み完了直前までは、トラッ
クエラー信号はほぼゼロのため、トラッククロス信号は
出力されない。このため、図10中の一部の信号は省略
してある。トラッククロス信号がこなければ、サンプル
ホールド回路は動かないので、ピークサンプル値、ボト
ムサンプル値は共にほぼゼロである。この状態では、検
出の基準値のピーク/ボトムのどちらよりも光検出器和
信号の方が高いので、オフトラック信号はHiとなる。
【0032】フォーカスサーボ引き込み完了直後より、
トラックエラー信号が図10に示すように出力され、ト
ラッククロス信号も出力される。トラッククロス信号に
より、サンプルホールド回路が動作するが、このときオ
フトラック信号はHiなので、ピークサンプルホールド
回路が光検出器和信号をサンプルホールドする。このと
き、サンプルホールドされたレベルが光検出器和信号の
ピークレベルであるならば、その後正常にオフトラック
信号が出力されるようになり問題はない。 逆に、図1
0のように、サンプルホールドされたレベルが光検出器
和信号のボトムレベルの場合、基準値のレベルは光検出
器和信号に比べて低いので、光検出器和信号が変化して
もオフトラック信号はHiのままとなる。次のトラック
クロス信号により、サンプルホールド回路が動作する
が、このときオフトラック信号はHiなので、ピークサ
ンプルホールド回路が光検出器和信号をサンプルホール
ドする。このとき、サンプルホールドされたレベルは光
検出器和信号のピークレベルであるので、ピークサンプ
ルホールド回路は光検出器和信号のピークレベルを検出
したことになる。その後、オフトラック信号はLoとな
った後に、トラッククロス信号が出力されると、ボトム
サンプルホールド回路が光検出器和信号のボトムレベル
をサンプルホールドし、以後、正常にオフトラック信号
が出力されるようになる。
【0033】実施の形態1のサンプルホールド回路は、
次第に光検出器和信号に近づくように時定数を設定した
が、実施の形態2においては光検出器和信号に近づくよ
うに設定する必要はない。
【0034】図9に未記録トラックと記録済トラックが
混在する記録媒体の例を示す。図9において左から3番
目のトラックのみ記録済となっている。記録済トラック
はピットが形成されているため、未記録トラックに比べ
て反射率がかなり低くなっており、ボトムレベルの変動
が激しい。ボトムレベルの変動が大きいと実施の形態1
の方法ではオフトラック検出をミスする恐れがある。つ
まり、図9の左から3番目のトラック(記録済トラッ
ク)から4番目のトラック(未記録トラック)に移動す
る場合、記録済トラックのボトムレベルが低いとオフト
ラック検出の基準値である中間レベルが低くなり、未記
録トラックのボトムレベルを下回るとオントラックの検
出ができなくなる。それに対して、実施の形態2の方式
は、未記録トラックと記録済トラックが混在するような
記録媒体の反射率が大きく変化する場合においても、オ
フトラック検出の基準値を追随させることができ、抜け
の起こらない正確なオフトラック検出を行うことができ
る。
【0035】(実施の形態3)次に、本発明の請求項3
に記載された発明の実施の形態について、図11、図1
2を用いて説明する。
【0036】図11において、図8の実施の形態2と同
じものは同じ番号を付けている。実施の形態3は、実施
の形態2のピークレベルサンプルホールド回路とボトム
レベルサンプルホールド回路との2個のサンプルホール
ド回路を1個のサンプルホールド回路で実現したもので
ある。以下、図11、12を用いてその動作を説明す
る。
【0037】図11において、24はサンプルホールド
回路で光検出器和信号1をサンプルホールドパルス25
に基づいてサンプルホールドする。7はサンプルホール
ド制御回路で、サンプルホールド回路24のサンプルホ
ールドのタイミングを制御する。実施例1で説明したよ
うに、トラックエラー信号4のゼロクロスを検出し、そ
のタイミングで光検出器和信号1をサンプルホールドし
てやれば、光検出器和信号1のピークレベル、ボトムレ
ベルをサンプルホールドすることができる。16はレベ
ルシフト回路で、サンプルホールド信号26のレベルを
−Vpだけシフトし、ピーク側基準値18を生成するも
のである。17も同じくレベルシフト回路で、サンプル
ホールド信号26のレベルを+Vbだけシフトし、ボト
ム側基準値19を生成するものである。なお、Vp、V
bの絶対値は光検出器和信号1の片側振幅よりも小さ
く、光検出器和信号1のノイズレベルよりも大きくす
る。20は切換回路で、そのピーク側基準値18とボト
ム側基準値19とを基準値切換信号23によって選択
し、比較器2にオフトラック検出の基準値21を供給す
る。22は基準値切換制御回路で、トラックエラー信号
ゼロクロスのタイミングでオフトラック信号3を参照し
て基準値切換信号23を出力する。図12に示すように
トラックエラー信号のゼロクロスパルスが生じたとき、
オントラック状態(オフトラック信号3=Lo)であれ
ばボトム側基準値19を、そのときオフトラック状態
(オフトラック信号3=Hi)であればピーク側基準値
18を、それぞれオフトラック検出の基準値とする。選
択された基準値をもとに光検出器和信号1を比較器2で
比較することによってオフトラック信号を生成する。
【0038】実施の形態3においても実施の形態2と同
様に、フォーカスサーボ引き込み直後はオフトラック信
号が正常に出ていない場合があるが、実施の形態2と同
様にすぐに正常にオフトラック信号が出力されるように
なる。
【0039】実施の形態3の方式は、実施の形態2の方
式と同様に、未記録トラックと記録済トラックが混在す
るような記録媒体の反射率が大きく変化する場合におい
ても、オフトラック検出の基準値を追随させることがで
き、抜けの起こらない正確なオフトラック検出を行うこ
とができる。また、実施の形態3ではサンプルホールド
回路が一つ少なく、回路が簡単になるという利点もあ
る。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明は、光記録媒体の反
射率の変動や光ビーム出力の変動が速い場合や、未記録
トラックと記録済トラックが混在し、光記録媒体の反射
率の変動が大きい場合にも、正確にオフトラック状態が
検出できるオフトラック検出回路が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるオフトラック検
出回路のブロック図
【図2】実施の形態1におけるオフトラック検出回路の
動作説明図
【図3】ピークホールド回路を示すブロック図
【図4】サンプルホールド回路を示すブロック図
【図5】実施の形態1におけるオフトラック検出回路の
初期動作説明図
【図6】実施の形態1におけるオフトラック検出回路の
初期動作説明図
【図7】実施の形態1におけるオフトラック検出回路の
サンプルホールド回路図
【図8】本発明の実施の形態2におけるオフトラック検
出回路のブロック図
【図9】実施の形態2におけるオフトラック検出回路の
動作説明図
【図10】実施の形態2におけるオフトラック検出回路
の初期動作説明図
【図11】本発明の実施の形態3におけるオフトラック
検出回路のブロック図
【図12】実施の形態3におけるオフトラック検出回路
の動作説明図
【図13】従来のオフトラック検出回路のブロック図
【図14】従来のオフトラック検出回路の動作説明図
【符号の説明】
1 光検出器和信号 2 比較器 3 オフトラック信号 4 トラックエラー信号 5 ゼロクロス検出回路 6 ゼロクロスパルス 7 サンプルホールド制御回路 8 ピークサンプルホールドパルス 9 ボトムサンプルホールドパルス 10 ピークレベルサンプルホールド回路 11 ボトムレベルサンプルホールド回路 12 光検出和信号ピークレベル 13 光検出和信号ボトムレベル 14 中間レベル生成回路 15、21 基準値レベル 16、17 レベルシフト回路 18 第1の基準値(ピーク側基準値) 19 第2の基準値(ボトム側基準値) 20 切換回路 22 基準値切換制御回路 24 サンプルホールド回路 25 サンプルホールドパルス 26 サンプルホールド信号 27、28 オペアンプ 29 ピークホールド信号 30 サンプルホールド制御信号 31 サンプルホールド信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の情報トラックをもつ光記録媒体に
    光ビームを照射し、その反射光レベルに応じた出力を発
    生する光検出手段を持ち、光ビームの情報トラックを横
    切って移動する際の前記光検出手段の出力を比較器の基
    準値と比較することにより、オントラック、オフトラッ
    ク状態を判別するオフトラック検出回路において、 トラックエラー信号のゼロクロスパルスをサンプリング
    タイミングとして、前記光検出手段の出力をサンプリン
    グし、そのサンプリング値をピークレベルとボトムレベ
    ルとしてサンプルホールドする手段と、前記ピークレベ
    ルとボトムレベルから中間レベルを生成する手段と、生
    成された中間レベルを前記比較器の基準値として、前記
    光検出器からの出力を比較し、その比較出力よりオフト
    ラック信号を得ることを特徴とするオフトラック検出回
    路。
  2. 【請求項2】 複数の情報トラックをもつ光記録媒体に
    光ビームを照射し、その反射光レベルに応じた出力を発
    生する光検出手段を持ち、光ビームの情報トラックを横
    切って移動する際の前記光検出手段の出力を比較器の基
    準値と比較することにより、オントラック、オフトラッ
    ク状態を判別するオフトラック検出回路において、 トラックエラー信号のゼロクロスパルスをサンプリング
    タイミングとして、前記光検出手段の出力をサンプリン
    グし、そのサンプリング値をピークレベルとボトムレベ
    ルとしてサンプルホールドする手段と、前記ピークレベ
    ルよりΔVpだけ低いレベルを生成する第1の基準値生
    成手段と、ボトムレベルよりΔVbだけ高いレベルを生
    成する第2の基準値生成手段とを有し、その第1の基準
    値と第2の基準値とを選択的に前記比較器の基準値とす
    ることを特徴とするオフトラック検出回路。
  3. 【請求項3】 トラックエラー信号のゼロクロスパルス
    をサンプリングタイミングとして、前記光検出手段の出
    力をサンプリングし、そのサンプリング値をピークレベ
    ルとボトムレベルとして単一のサンプルホールド手段に
    よりサンプルホールドすることを特徴とする請求項2に
    記載のオフトラック検出回路。
JP2640696A 1996-02-14 1996-02-14 オフトラック検出回路 Pending JPH09219027A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1293564C (zh) * 2003-01-31 2007-01-03 松下电器产业株式会社 信号处理装置以及信号处理方法
JP2007328854A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Nec Electronics Corp トラッキング制御装置、トラッキング制御方法およびプログラム

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