JPH09218935A - 画像による外観検査方法 - Google Patents

画像による外観検査方法

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JPH09218935A
JPH09218935A JP8022244A JP2224496A JPH09218935A JP H09218935 A JPH09218935 A JP H09218935A JP 8022244 A JP8022244 A JP 8022244A JP 2224496 A JP2224496 A JP 2224496A JP H09218935 A JPH09218935 A JP H09218935A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明環境の変動や、検査物体表面の汚れ、ゴ
ミ等の付着により発生する良品サンプル画像の濃度変動
に対しても、良品/不良品を高い検出信頼度で判別でき
る外観検査方法を提供する。 【解決手段】 まず、第1の処理101にて、照明系と
撮像系、姿勢制御可能な試料台で構成される画像入力系
で、撮像条件をかえて検査サンプルの多重画像を取得す
る。次に、第2の処理102にて、表面反射特性が既知
の物体を用い、照明系パラメータや撮像系パラメータを
推定し、画像入力系のキャリブレーションを行う。次
に、第3の処理103にて、第1の処理101で得られ
た多重画像を用い、第2の処理102で求めたパラメー
タ群を元に、反射の光学モデルのパラメータを推定す
る。次に第4の処理104にて、第3の処理103で求
めた光学モデルのパラメータの推定値を元に検査サンプ
ルの良/不良を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は異なる撮像条件で撮
像した複数枚の画像(多重画像)を用いて、照明条件の
変動や検査対象表面の汚れやゴミに対して、安定に欠陥
部あるいは良品と不良品を判別する検査方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】以下に、画像を用いた従来の代表的な外
観検査方式を説明する。
【0003】まず、2値化処理による検査方式を図6に
示す。ここでは、例えば図6(a)の画像中央部の矩形
領域の欠けや膨らみ具合を判定する問題を考える。矩形
領域の内部と外部は、それぞれ材質的に一様で、点線部
の濃度断面は理想的な条件下では図6(c)の左上側図
形に示すような、ステップ状のパターンとなっていると
仮定する。2値化処理を行うためのしきい値を、図6
(b)に示すような濃度ヒストグラムにおいて最も2つ
の山が分かれる濃度値を選ぶ方式がある。しかし通常
は、入力としてそのような理想的なステップ状のパター
ンは得られない。すなわち、照明条件の変動や汚れに起
因する濃度変動が重畳するためである。したがって、実
際には、濃度変動(図6(c)の左下側図形)が重畳し
たパターンに対して、図6(c)の右側図形に直線で示
すように、しきい値を設定して2値化を行うことにな
る。しかし、多くの場合、上記のような変動要因を考慮
・予測してしきい値を設定するのは困難であるから、そ
の設定を誤ると図6(d)のように、上記の濃度変動の
影響を直接受けてしまい、斜線部のような変動成分によ
って安定した形状検出ができなくなる。よって、欠陥な
どの不良品の検出信頼度が低下する。
【0004】次に、濃度正規化相関による検査方式を図
7に示す。図7(a)左側の規準画像(大きさ:I×J
画素)に対して、図7(a)右側に示すような、検査対
象となる規準ウィンドウ(大きさ:K×L画素)の濃度
配列Skl(k=1,…,K;l=1,…,L)の濃度パ
ターンを(良品のテンプレートとして)登録する。続い
て図7(b)に示すように、検査すべき画像パターンに
対して、規準ウィンドウを左上隅から右下隅まで走査
し、各走査ポイント(i,j)に対してすべて、以下の
演算式(1)で相関係数rij(i=1,…,I;j=
1,…,J;−1≦rij≦1)を演算する。
【0005】 rij={Σk=1 KΣl=1 L(Si+kj+l−S-)(Tkl−T-)}/√{Σk=1 KΣl= 1 L (Si+kj+l−S-2・Σk=1 KΣl=1 L(Tkl−T-2} …(1) ただし、Tijは検査画像パターンの濃度配列、S-は規
準ウィンドウ内の濃度平均、T-は検査画像パターン中
の規準ウィンドウ内の濃度平均値である。
【0006】こうして得られた各走査ポイント(i,
j)の相関係数rijのうち、最大値を検索し、それが1
に近いほど良品であると判定する。この相関係数は、濃
度のオフセット変動に対しては不変な値となるが、照明
条件の変動など不均一な濃度変動に対しては、図7
(c)の規準濃度パターン(太線)と検査画像濃度パタ
ーン(細線)で囲まれた変動成分(斜線部)のために、
良品に対しても相関係数にバラツキが生じてしまい、誤
判定の原因となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図8に検査対象の画像
パターンの一例を示す。図8(a)は理想的なパターン
例であるが、実際に得られる良品の画像は、図8(b)
〜(d)のように、表面の汚れや異物付着によりノイズ
成分が重畳していたり、良品自体のバラツキに起因した
濃度変動の影響を受けたものとなり、図8(e)に例示
したような不良品の画像に類似してくる。このような状
況下で良品と不良品を間違いなく判別する必要がある
が、上記したように従来の技術では、欠陥部と正常部の
判別が困難であるため、そうした濃度変動に対して欠陥
部の検出、あるいは良品/不良品の判別の信頼度が低下
するという問題点があった。
【0008】本発明は上記の問題点の解決を図り、図8
に示すような状況において、照明環境の変動や、検査対
象物体表面の汚れ、ゴミ等の付着により発生する良品サ
ンプル画像の濃度変動に対しても、欠陥部あるいは良品
/不良品を高い検出信頼度で判別できる外観検査方法を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明では、照明系と撮像系、姿勢制御可能な
試料台で構成される画像入力系において、撮像条件を変
えて検査対象物体の多重画像を取得する第1の処理段階
と、前記画像入力系において、表面反射特性が既知の物
体を用いて、照明系と撮像系の幾何学的配置の情報に基
づき照明系パラメータ(Ik)および撮像系パラメータ
(a,δ)の一方または双方を推定する第2の処理(入
力系のキャリブレーション)段階と、前記第1の処理段
階で得られた多重画像を用いて、前記第2の処理段階で
求めた前記パラメータと前記幾何学的配置の情報をもと
に、反射の光学モデルのパラメータ(r,s,λ)を推
定する第3の処理段階と、を有することを特徴とする画
像による外観検査方法を手段とする。
【0010】また第2の発明では、前記第1の発明にお
いて、第3の処理段階で求めた光学モデルのパラメータ
の推定値をもとに、検査対象物体の良/不良を判定する
第4の処理段階を有することを特徴とする画像による外
観検査方法を手段とする。
【0011】本発明では、検査対象物体の多重画像を入
力として、該物体表面の欠陥のない部分(以下、「正常
部」と表記する)と欠陥のある部分(以下、「欠陥部」
と表記する)の差異(例えば、反射率係数などの反射特
性や局所的な表面の法線の向き)に着目し、それを光学
モデルに基づく処理によって定量化(照明条件の変動や
汚れの影響を受けにくいと考えられる対象固有の物理量
を推定)することにより、欠陥部あるいは良品/不良品
の判別の高信頼化を図る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態例について、図
面に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1に、本発明の一実施形態例における一
連の基本的な処理手順の一例を示す。本実施形態例は、
第1から第4までの処理段階を有する。
【0014】第1の処理101では、例えば試料台と撮
像装置の位置関係を保持しつつ、照明光源の方向を変え
ながら検査サンプルを撮影して多重画像を取得する。該
多重画像は、以下の第3の処理における光学モデルのパ
ラメータ推定の入力画像となる。
【0015】第2の処理102では、照明系と撮像系の
幾何学的配置の情報に基づき、表面反射特性が既知の標
準白色拡散版などを用いることで、未知の照明光源の強
度パラメータ(Ik)や撮像装置の内部パラメータ
(a,δ)を推定する。
【0016】第3の処理103では、表面反射特性が分
からない検査対象物体の光学モデルのパラメータ(未
知)を、既知の該幾何学的配置の情報及び前記第2の処
理で求められたパラメータの推定値を用いて、該多重画
像から推定して求める。
【0017】第4の処理104では、前記光学モデルの
パラメータの推定値をもとに所定の良否判定しきい値1
05を設定し、該検査対象物体の良/不良を判定する。
【0018】以下では、本実施形態例による上記の各処
理段階での処理例を具体的に説明する。
【0019】図2は、本実施形態例で用いる画像入力装
置の概略図である。図中のAはファイバーガイド照明、
BはCCDカメラ(白黒カメラが好適である)、Cは試
料台、Dは検査サンプルである。ファイバーガイド照明
Aは、調整つまみによりその光源強度が調節可能であ
る。ここでは検査サンプルDとして、平面的な形状をし
たゴム製の黒い電子部品を選び、そのはがれやつぶれな
どのある程度面的な広がりを有する表面欠陥を検出する
場合を例にとり説明する。
【0020】(第1の処理)まず、図2に示すような画
像入力系で、CCDカメラBと試料台Cの位置関係を保
持しつつ、ファイバー照明光源の方向、つまり図中の入
射角i(サンプル表面法線と照明方向のなす角)を0°
から40°まで5°刻みでふりながら、上記ゴム製部品
Dを撮影し、多重画像を得る。なお、eは反射角であ
る。
【0021】(第2の処理)次に、標準白色拡散版を撮
影した画像により、未知の照明光源の強度パラメータや
撮像装置の内部パラメータを推定する。以下、前記画像
入力系のキャリブレーションについて説明する。
【0022】画像上のある観測点(CCDエリアセンサ
面上の一点)における反射光強度は次式で表現される。
【0023】 Lk(x)=Ik(p(x),lk(p(x))・f(n,lk,v)…(2) ただし、 x:画像上の観測点を表す2次元座標、 p(x):xに対応する物体表面上の点の3次元座標、 k:異なる照明条件を表す添字 k=1,…,K(K:
あるサンプルについて撮影する画像の枚数)、 Lk(x):xにおいて観測される反射光の強度、 Ik(p(x),lk(p(x))):p(x)における
照明光の強度、 f(n,lk,v):p(x)における反射率関数 n(p(x)):p(x)における物体表面の法線方向
単位ベクトル、 lk(p(x)):p(x)における光源k方向の単位
ベクトル、 v(p(x)):p(x)におけるセンサ方向の単位ベ
クトル、 である。なお、検査部品の表面法線n(p(x))、光
源方向lk(p(x))、カメラ方向v(p(x))を
既知と仮定している。
【0024】本手法では、物体表面の反射特性を表現す
る光学モデルとして、完全拡散反射成分と正反射成分を
同時に表現可能なPhongのモデルを採用する。この
場合、検査対象表面上の点p(x)における反射率関数
fは次のようにかける。
【0025】 f(n,lk,v)=r(p(x)){(1−s(p(x)))cosψ(lk ,n)+s(p(x))cosλ(p(x))φ(l′k,v)} …(3) ただし、 r(p(x)):p(x)における反射率係数、 l′k(n,lk,v):表面法線nに対するlkの正反
射方向の単位ベクトル、 ψ(lk,n):lkとnのなす角、 φ(l′k,n):l′kとvのなす角、 s(p(x)):完全拡散反射成分の正反射成分の比
(0≦s≦1)、 λ(p(x)):正反射成分の鋭さを示すパラメータ、 である。
【0026】ここで、前記ゴム製部品の検査面形状はほ
ぼ平面で近似できて、しかもその検査領域(直径3〜4
mmの円)は比較的小さいので、表面上の位置p(x)
によらずn(p(x))及びv(p(x))は一定とみ
なせる。従って、nとlk、vによって決まるl′kも一
定となり、cosψ(lk,n)=Ak、cosφ(l′
k,v)=Bk(const.)とおける。また該検査領
域が小さいので、表面位置xの違いによる照明光強度の
バラツキは無視できてIk(p(x),lk(p
(x)))≒Ik(const.)となる。以上まとめ
ると、式(2)は、 Lk(x)=Ik・r(p(x)){(1−s(p(x))Ak+s(p(x) )Bk λ(p(x))}…(4) となり、問題は与えられた(既知の)Lk(x),Ak
kからの未知パラメータIk,r,s,λの推定に帰着
される。
【0027】ところで、xにおいて実際に観測されるの
は、CCDに入射する反射光強度そのものではなく光電
変換・ディジタル化された256階調の濃度値である。
そこで、該濃度値が観測光強度の線形変換によって、次
式 Pk(x)=aLk(x)+δ …(5) で表されるものと考える。ここで、Pk(x)は点xに
おける濃度値、a,δは光電変換のパラメータである。
よって、式(4),(5)より、 Pk(x)=aIk・r(p(x)){(1−s(p(x)))Ak+s(p( x))Bk λ(p(x))}+δ …(6) を得る。このカメラパラメータa,δと光源の強度パラ
メータIk(k=1,…,K)の推定を、多重画像取得
時の入力系で標準白色拡散板を撮影した画像データをも
とに行う。標準拡散板の表面は完全拡散反射とみなせる
ので、式(4)における反射率関数fはカメラ方向には
無関係となり、式(6)は Pk(x)=aIk・r・cosi+δ …(7) となる。既知の濃度値Pk及び入射角iから上式を用い
て、r=1(標準拡散版を基準とする)とおき、上記画
像データから線形最小2乗法を適用して未知パラメータ
aIk,δ(k=1,…,K)を推定する。
【0028】(第3の処理)次に、前述の第2の処理に
よるaIk,δの推定値を用いて前記多重画像から、未
知の前記ゴム製部品の光学モデルのパラメータr,s,
λを推定して求める。以下、その処理について説明す
る。
【0029】正反射方向とカメラ方向のなす角の余弦B
kは、図2の光源をふる角度iが小さい範囲内ではBk
1.Δk≡1−Bkとおくと、Δk≪1なので Bk λ=(1−Δkλ≒1−λΔk+〔{λ(λ−1)}/2〕Δk 2 …(8 ) なる近似式を用いれば、式(6)は {(Pk(x)−δ)/aIk}・(1/r)+(Δk+Δk 2/2)s・λ−( Δk 2/2)s・λ2=Ak+(1−Ak)s (k=1,…K) …(9) となる。さらに、Δk≒1の条件下で、前出の近似式の
Δkの2乗項を無視すれば、最終的に {(Pk(x)−δ)/aIk}・(1/r)+Δks・λ=Ak+(1−Ak) s (k=1,…K) …(10) が得られる。この式(10)で、いまsをある値s^に
固定した場合、1/rの係数は光源方向によって決まる
定数であり、λの係数と右辺は光源方向とs^によって
決まる定数だから、次の2乗誤差関数 E(r,s^,λ)=Σk{式(10)の左辺−式(10)の右辺}2 =〔{(Pk(x)−δ)/aIk}・(1/r)+Δks^・λ−Ak−(1−A k )s^〕2 …(11) を最小にするパラメータの組み(r^,λ^)は理論的
に計算できる。よって、式(10)を用いてパラメータ
sをそのとり得る値の範囲全体(0≦s≦1)でふって
やり、最小2乗法によりパラメータの組(r,s,λ)
を数値計算で求める。
【0030】なお、各画素単位でこれまで説明した処理
を行うことは、画像上の各点で生じるノイズの影響を受
けやすく結果にもかなりのバラツキが出てしまう。そこ
で、対象画像をいくつかの矩形領域に分割し、該矩形領
域での光学モデルのパラメータは一定とし、該矩形領域
における観測値(濃度値)として該矩形領域に属する濃
度値の平均を用いて各領域毎に上述の処理を行う(モザ
イク化)。
【0031】(第4の処理)次に、推定したモデルパラ
メータのうち、例えば反射率係数rが正常部と欠陥部で
異なることを用いて、部品の良否検査を行う。
【0032】以下、入射角iが0°、10°、20°、
30°、40°の5枚の多重画像を用いて行った処理例
について述べる。不良サンプルの一つについて、光源強
度を2通りにかえた場合の濃度分布と推定で得られた反
射率分布を3次元的に表示した結果がそれぞれ図4,5
である。ただし、上記濃度分布はそれぞれ入射角が40
°の場合であり、試料台表面の法線照明を照度計で直接
測定した結果、図4の場合は12900〔lx〕、図5
の場合は22000〔lx〕であった。上記不良サンプ
ルは図3に示すように、円形状の中央やや左に一部表面
のはがれ欠陥が存在するが、図4,5より、濃度分布だ
けでは困難なこのような例の場合でも、欠陥部は正常部
に比べて反射率係数が高くなっており、適切な判定しき
い値を設定して検査可能である。また、両者の正常部の
反射率係の平均値は0.109196と0.13421
4でほぼ等しくなっており、照明光の強度変動に追従で
きている。
【0033】以上の実施形態例によれば、試料台と撮影
装置の位置関係を保持しつつ、照明光源の方向を変えな
がら検査サンプルを撮影して得られた多重画像を入力
し、検査サンプル表面の正常部と欠陥部の差異として反
射率係数などの反射特性や局所的な表面の法線の向きに
着目し、それを光学モデルに基づく処理、すなわち上記
の多重画像を用いて画像入力系のキャリブレーションに
より求めたパラメータ群をもとに、検査対象固有の光学
モデルのパラメータ推定を行って定量化することで、照
明条件の変動や汚れの影響を受けにくいと考えられる検
査対象固有の物理量を推定しているため、照明光の強度
変動や検査サンプル表面の汚れ、ゴミ等の付着により発
生する良品サンプル画像の濃度変動が存在する環境にお
いても、良品/不良品の判別の誤り率が小さくなり、信
頼度の高い外観検査方式が実現できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
照明光強度が変動したり、また検査対象物体表面の汚れ
や付着したゴミにより発生する良品サンプル画像の濃度
変動に対しても、欠陥部/正常部、あるいは良品/不良
品の判別の誤り率が小さくなり、信頼度が高い外観検査
を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例における処理手順の一例
を示すフローチャートである。
【図2】上記実施形態例で用いる画像入力系の概略図で
ある。
【図3】上記実施形態例で用いる不良サンプルの一つ
(表面に一部はがれ)の例を図示した図である。
【図4】(a)、(b)は、上記実施形態例における検
査サンプルの濃度分布と反射率係数分布を3次元的に表
示した図である(表面照度12900〔lx〕の場合の
例)。
【図5】(a)、(b)は、上記実施形態例における検
査サンプルの濃度分布と反射率係数分布を3次元的に表
示した図である(表面照度22600〔lx〕の場合の
例)。
【図6】(a),(b),(c),(d)は、従来の外
観検査手法の一つである2値化処理方式の一例を示す図
である。
【図7】(a),(b),(c)は、従来の外観検査手
法の一つである濃度正規化相関方式の一例を示す図であ
る。
【図8】(a),(b),(c),(d),(e)は、
良品/不良品の検査パターンの画像例を示す図である。
【符号の説明】
A…ファイバーガイド照明 B…CCDカメラ C…試料台 D…検査サンプル E…ゴム製部品の一部(検査領域) F…欠陥(表面はがれ) i…入射角 e…反射角 n…表面法線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥平 雅士 東京都新宿区西新宿3丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる撮像条件で撮影した複数枚の画像
    である多重画像を用いて、検査対象物体の欠陥部、ある
    いは良/不良を判別する検査方法であって、 照明系と撮像系、姿勢制御可能な試料台で構成される画
    像入力系において、撮像条件を変えて検査対象物体の多
    重画像を取得する第1の処理段階と、 前記画像入力系において、表面反射特性が既知の物体を
    用いて、照明系と撮像系の幾何学的配置の情報に基づき
    照明系パラメータおよび撮像系パラメータの一方または
    双方を推定する第2の処理段階と、 前記第1の処理段階で得られた多重画像を用いて、前記
    第2の処理段階で求めた前記パラメータと前記幾何学的
    配置の情報をもとに、反射の光学モデルのパラメータを
    推定する第3の処理段階と、 を有することを特徴とする画像による外観検査方法。
  2. 【請求項2】 前記第3の処理段階で求めた光学モデル
    のパラメータの推定値をもとに、検査対象物体の良/不
    良を判定する第4の処理段階を有することを特徴とする
    請求項1記載の画像による外観検査方法。
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