JPH09218916A - 識別方法及びその装置 - Google Patents
識別方法及びその装置Info
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- JPH09218916A JPH09218916A JP8025196A JP2519696A JPH09218916A JP H09218916 A JPH09218916 A JP H09218916A JP 8025196 A JP8025196 A JP 8025196A JP 2519696 A JP2519696 A JP 2519696A JP H09218916 A JPH09218916 A JP H09218916A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 数の少ない識別センサで被識別体を確実かつ
安価に識別する。 【解決手段】 被識別体１の所定ピッチ離れた複数の点
に識別ホール３の有無によって識別パターン４を付与
し、被識別体１を識別パターン４に平行な移送路５に沿
って移送させ、該移送路５の一方の側から当該移送路５
を横切る方向に光又は超音波を送信し、前記移送路５の
他方の側で光又は超音波を受信するか否かによって被識
別体１の識別パターン４を識別する。
安価に識別する。 【解決手段】 被識別体１の所定ピッチ離れた複数の点
に識別ホール３の有無によって識別パターン４を付与
し、被識別体１を識別パターン４に平行な移送路５に沿
って移送させ、該移送路５の一方の側から当該移送路５
を横切る方向に光又は超音波を送信し、前記移送路５の
他方の側で光又は超音波を受信するか否かによって被識
別体１の識別パターン４を識別する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、調剤師のＩＤカー
ドや、薬剤包装機における薬剤カートリッジ等、各種の
物品を識別する識別方法及びその装置に関するものであ
る。
ドや、薬剤包装機における薬剤カートリッジ等、各種の
物品を識別する識別方法及びその装置に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、カード等の各種物品を識別する方
法として、被識別体に個人番号、所属等の識別情報を磁
気記録しておき、これを磁気ヘッドで読み取る方法が一
般的である。さらに簡便な方法としては、図１２に示す
ように、被識別体４１に識別ホール４２の有無を組み合
わせた複数（図では１０個）の点からなる識別パターン
４３を設ける一方、互いに対向して配置された光送信器
４４と光受信器４５からなる識別センサ４６を前記識別
パターン４３の点数に相当する数だけ配置し、光送信器
４４と光受信器４５の間に被識別体４１を挿入したとき
に各光送信器４４から送信される光を光受信器４５が受
信するか否かによって、被識別体４１を識別する方法が
ある。
法として、被識別体に個人番号、所属等の識別情報を磁
気記録しておき、これを磁気ヘッドで読み取る方法が一
般的である。さらに簡便な方法としては、図１２に示す
ように、被識別体４１に識別ホール４２の有無を組み合
わせた複数（図では１０個）の点からなる識別パターン
４３を設ける一方、互いに対向して配置された光送信器
４４と光受信器４５からなる識別センサ４６を前記識別
パターン４３の点数に相当する数だけ配置し、光送信器
４４と光受信器４５の間に被識別体４１を挿入したとき
に各光送信器４４から送信される光を光受信器４５が受
信するか否かによって、被識別体４１を識別する方法が
ある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図１２
に示す従来の方法では、識別センサ４６が識別パターン
４３の点数だけ必要であるので、大きな設置スペースが
必要であるうえ、高価である。また、被識別体４１の挿
入が不完全であると、光送信器４４からの光を光受信器
４５で受信することが困難となり、識別不能や誤認が生
じる等の問題があった。本発明は、かかる問題点に鑑み
てなされたもので、数の少ない識別センサで被識別体を
確実に、かつ、安価に識別することができる識別方法及
びその装置を提供することを課題とする。
に示す従来の方法では、識別センサ４６が識別パターン
４３の点数だけ必要であるので、大きな設置スペースが
必要であるうえ、高価である。また、被識別体４１の挿
入が不完全であると、光送信器４４からの光を光受信器
４５で受信することが困難となり、識別不能や誤認が生
じる等の問題があった。本発明は、かかる問題点に鑑み
てなされたもので、数の少ない識別センサで被識別体を
確実に、かつ、安価に識別することができる識別方法及
びその装置を提供することを課題とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、第１の発明による識別方法は、被識別体の所定ピッ
チ離れた複数の点に識別ホールの有無によって識別パタ
ーンを付与し、前記被識別体を識別パターンに平行な移
送路に沿って移送させ、前記移送路の一方の側から当該
移送路を横切る方向に光又は超音波を送信し、前記移送
路の他方の側で前記光又は超音波を受信するか否かによ
って被識別体の識別パターンを識別するものである。こ
の識別方法では、被識別体の移送中に識別体パターンを
識別するため、被識別体の送り込みや装着の完了如何に
かかわらず、確実に識別できる。また、１つの識別セン
サで識別できるため、安価となる。
め、第１の発明による識別方法は、被識別体の所定ピッ
チ離れた複数の点に識別ホールの有無によって識別パタ
ーンを付与し、前記被識別体を識別パターンに平行な移
送路に沿って移送させ、前記移送路の一方の側から当該
移送路を横切る方向に光又は超音波を送信し、前記移送
路の他方の側で前記光又は超音波を受信するか否かによ
って被識別体の識別パターンを識別するものである。こ
の識別方法では、被識別体の移送中に識別体パターンを
識別するため、被識別体の送り込みや装着の完了如何に
かかわらず、確実に識別できる。また、１つの識別セン
サで識別できるため、安価となる。
【０００５】第２の発明による識別方法は、被識別体に
複数の基準ホールによって基準パターンを設けるととも
に、当該基準パターンの各基準ホールに対応する複数の
点に識別ホールの有無によって識別パターンを付与し、
前記被識別体を基準パターン又は識別パターンに平行な
移送路に沿って移送させ、前記移送路の一方の側から当
該移送路を横切る方向に光又は超音波を送信し、前記移
送路の他方の側で前記基準パターンを通して前記光又は
超音波を受信したときに、前記識別ターンを通して前記
光又は超音波を受信するか否かによって被識別体の識別
パターンを識別するものである。この識別方法では、基
準パターンを識別してから識別パターンを識別するの
で、被識別体の移送速度が不規則であっても、識別可能
である。
複数の基準ホールによって基準パターンを設けるととも
に、当該基準パターンの各基準ホールに対応する複数の
点に識別ホールの有無によって識別パターンを付与し、
前記被識別体を基準パターン又は識別パターンに平行な
移送路に沿って移送させ、前記移送路の一方の側から当
該移送路を横切る方向に光又は超音波を送信し、前記移
送路の他方の側で前記基準パターンを通して前記光又は
超音波を受信したときに、前記識別ターンを通して前記
光又は超音波を受信するか否かによって被識別体の識別
パターンを識別するものである。この識別方法では、基
準パターンを識別してから識別パターンを識別するの
で、被識別体の移送速度が不規則であっても、識別可能
である。
【０００６】第３の発明による識別装置は、前記第１の
発明の方法を実施するための装置であって、所定ピッチ
離れた複数の点に識別ホールの有無によって識別パター
ンが付与され、該識別パターンに平行な移送路に沿って
移送される被識別体と、前記移送路の一方の側から当該
移送路を横切る方向に光又は超音波を送信し、前記移送
路の他方の側で前記光又は超音波を受信するか否かによ
って被識別体の識別パターンを識別する識別センサとか
らなるものである。この第３の発明の好ましい態様とし
て、前記被識別体を識別パターンに沿って一定の速度で
移送させる移送手段を備えてもよい。これにより、被識
別体の移送速度の不規則性がなくなり、識別が容易とな
る。
発明の方法を実施するための装置であって、所定ピッチ
離れた複数の点に識別ホールの有無によって識別パター
ンが付与され、該識別パターンに平行な移送路に沿って
移送される被識別体と、前記移送路の一方の側から当該
移送路を横切る方向に光又は超音波を送信し、前記移送
路の他方の側で前記光又は超音波を受信するか否かによ
って被識別体の識別パターンを識別する識別センサとか
らなるものである。この第３の発明の好ましい態様とし
て、前記被識別体を識別パターンに沿って一定の速度で
移送させる移送手段を備えてもよい。これにより、被識
別体の移送速度の不規則性がなくなり、識別が容易とな
る。
【０００７】第４の発明による識別装置は、前記第２の
発明の方法を実施するための装置であって、複数の基準
ホールによって基準パターンが設けられるとともに、当
該基準パターンの各基準ホールと対応する複数の点に識
別ホールの有無によって識別パターンが付与され、前記
基準パターン又は識別パターンに平行な移送路に沿って
移送される被識別体と、前記移送路の一方の側から当該
移送路を横切る方向に光又は超音波を送信し、前記移送
路の他方の側で前記基準パターンの各基準ホールを通し
て前記光又は超音波を受信する基準センサと、前記移送
路の一方の側から当該移送路を横切る方向に光又は超音
波を送信し、前記基準センサが基準パターンを識別した
ときに、前記識別パターンを通して前記光又は超音波を
受信するか否かによって被識別体の識別パターンを識別
する識別センサとからなるものである。
発明の方法を実施するための装置であって、複数の基準
ホールによって基準パターンが設けられるとともに、当
該基準パターンの各基準ホールと対応する複数の点に識
別ホールの有無によって識別パターンが付与され、前記
基準パターン又は識別パターンに平行な移送路に沿って
移送される被識別体と、前記移送路の一方の側から当該
移送路を横切る方向に光又は超音波を送信し、前記移送
路の他方の側で前記基準パターンの各基準ホールを通し
て前記光又は超音波を受信する基準センサと、前記移送
路の一方の側から当該移送路を横切る方向に光又は超音
波を送信し、前記基準センサが基準パターンを識別した
ときに、前記識別パターンを通して前記光又は超音波を
受信するか否かによって被識別体の識別パターンを識別
する識別センサとからなるものである。
【０００８】前記第４の発明の好ましい態様では、前記
被識別体の識別パターンは、基準パターンに対して被識
別体の移送路に沿ってずらして設けられ、前記識別セン
サは、前記基準センサが基準パターンを識別して一定時
間（ｘ）経過したときに、前記識別パターンを通して前
記光又は超音波を受信するか否かによって被識別体の識
別パターンを識別する。ここで、基準パターンと識別パ
ターンをずらせる代わりに、前記識別センサを、前記基
準センサに対して被識別体の移送方向に沿ってずらして
設けてもよい。また、前記一定時間（ｘ）は、基準パタ
ーンのピッチの１／２以下に相当する時間とするのが好
ましい。
被識別体の識別パターンは、基準パターンに対して被識
別体の移送路に沿ってずらして設けられ、前記識別セン
サは、前記基準センサが基準パターンを識別して一定時
間（ｘ）経過したときに、前記識別パターンを通して前
記光又は超音波を受信するか否かによって被識別体の識
別パターンを識別する。ここで、基準パターンと識別パ
ターンをずらせる代わりに、前記識別センサを、前記基
準センサに対して被識別体の移送方向に沿ってずらして
設けてもよい。また、前記一定時間（ｘ）は、基準パタ
ーンのピッチの１／２以下に相当する時間とするのが好
ましい。
【０００９】これにより、被識別体をある一定の方向に
移送させたときには、基準パターンを識別してから
（ｘ）時間経過後に識別パターンが識別されるが、逆の
方向に移送させたときには（ｘ＋ａ）時間経過後に識別
パターンが識別される。したがって、被識別体をある方
向に移送したときのみ識別パターンが識別され、逆の方
向に移送したときには識別されない。この結果、被識別
体の識別パターンの識別だけでなく、その送り込みと引
き戻し、装着（取付け）と脱着（取外し）が識別され
る。このため、被識別体を送り込み又は装着したときに
識別パターンを識別してそのデータを登録し、被識別体
を引き戻し又は脱着したときにその登録データを消去す
ることが可能となる。
移送させたときには、基準パターンを識別してから
（ｘ）時間経過後に識別パターンが識別されるが、逆の
方向に移送させたときには（ｘ＋ａ）時間経過後に識別
パターンが識別される。したがって、被識別体をある方
向に移送したときのみ識別パターンが識別され、逆の方
向に移送したときには識別されない。この結果、被識別
体の識別パターンの識別だけでなく、その送り込みと引
き戻し、装着（取付け）と脱着（取外し）が識別され
る。このため、被識別体を送り込み又は装着したときに
識別パターンを識別してそのデータを登録し、被識別体
を引き戻し又は脱着したときにその登録データを消去す
ることが可能となる。
【００１０】他の好ましい態様として、前記被識別体
は、モータベースに着脱可能な薬剤カートリッジとする
ことができる。これにより、モータベースに装着される
薬剤カートリッジが確実に識別される。また、薬剤カー
トリッジのモータベースへの装着場所が予め決められて
いる場合に、その薬剤カートリッジが異なるモータベー
スに装着されたときには、その薬剤カートリッジを識別
することによってそれが誤装着であることを容易に判断
することができる。
は、モータベースに着脱可能な薬剤カートリッジとする
ことができる。これにより、モータベースに装着される
薬剤カートリッジが確実に識別される。また、薬剤カー
トリッジのモータベースへの装着場所が予め決められて
いる場合に、その薬剤カートリッジが異なるモータベー
スに装着されたときには、その薬剤カートリッジを識別
することによってそれが誤装着であることを容易に判断
することができる。
【００１１】さらに他の好ましい態様では、前記薬剤カ
ートリッジは、当該薬剤カートリッジが前記モータベー
スに装着完了したときに前記基準センサ又は識別センサ
の光又は超音波が通過する装着完了検出ホールを有す
る。これにより、薬剤カートリッジの装着完了が正確に
検出されることから、モータベースの確実な動作が保証
される。
ートリッジは、当該薬剤カートリッジが前記モータベー
スに装着完了したときに前記基準センサ又は識別センサ
の光又は超音波が通過する装着完了検出ホールを有す
る。これにより、薬剤カートリッジの装着完了が正確に
検出されることから、モータベースの確実な動作が保証
される。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。図１は、本発明の第１実施形態
の識別装置を示す。この識別装置は、病院や薬局におい
て調剤師が所有する被識別体としてのＩＤカード１と、
該ＩＤカード１を識別するためのカードリーダ２とから
なる。ＩＤカード１には、カードリーダ２への挿入方向
（図中矢印で示す。）に沿って所定ピッチ離れた１０の
点に識別ホール３の有無を設けることによって調剤師の
識別番号に対応する１０桁の識別パターン４が付与され
ている。図１において、白丸は識別ホール３が穿設され
た点、黒丸は識別ホール３が穿設されていない点を示
す。
図面に従って説明する。図１は、本発明の第１実施形態
の識別装置を示す。この識別装置は、病院や薬局におい
て調剤師が所有する被識別体としてのＩＤカード１と、
該ＩＤカード１を識別するためのカードリーダ２とから
なる。ＩＤカード１には、カードリーダ２への挿入方向
（図中矢印で示す。）に沿って所定ピッチ離れた１０の
点に識別ホール３の有無を設けることによって調剤師の
識別番号に対応する１０桁の識別パターン４が付与され
ている。図１において、白丸は識別ホール３が穿設され
た点、黒丸は識別ホール３が穿設されていない点を示
す。
【００１３】カードリーダ２には、前記ＩＤカード１が
挿入される移送路となる溝５が形成されている。そして
この溝５の入口端と出口端のほぼ中間に、光送信器６と
光受信器７とからなる識別センサ８が設けられている。
光送信器６は発光素子からなり、図２（ａ）に示すよう
に、溝５の一方の側に配置されている。光受信器７は受
光素子からなり、前記光受信器６と対向するように溝５
の他方の側に配置されている。これにより、光送信器６
から発射された光が溝５を横切って光受信器７に受信さ
れるようになっている。また、光送信器６と光受信器７
は、溝５の底からの高さがＩＤカード１の下端から識別
ホール３までの高さに一致するように配置されている。
挿入される移送路となる溝５が形成されている。そして
この溝５の入口端と出口端のほぼ中間に、光送信器６と
光受信器７とからなる識別センサ８が設けられている。
光送信器６は発光素子からなり、図２（ａ）に示すよう
に、溝５の一方の側に配置されている。光受信器７は受
光素子からなり、前記光受信器６と対向するように溝５
の他方の側に配置されている。これにより、光送信器６
から発射された光が溝５を横切って光受信器７に受信さ
れるようになっている。また、光送信器６と光受信器７
は、溝５の底からの高さがＩＤカード１の下端から識別
ホール３までの高さに一致するように配置されている。
【００１４】前記カードリーダ２は、登録された多数の
調剤師の識別番号を予め記憶しておく記憶部９と、前記
識別センサ８の光送信器６に光送信信号を出力するとと
もに、光受信器７からの光受信信号に基づいてＩＤカー
ド１を識別する制御部１０を有している。
調剤師の識別番号を予め記憶しておく記憶部９と、前記
識別センサ８の光送信器６に光送信信号を出力するとと
もに、光受信器７からの光受信信号に基づいてＩＤカー
ド１を識別する制御部１０を有している。
【００１５】次に、前記構成からなる識別装置の動作に
ついて説明する。カードリーダ２の制御部１０は、まず
光送信器６に光送信信号を出力して、光送信器６に特定
の光を送信させ、ＩＤカード１が挿入されるまで待機す
る。この時点では、光受信器７は光送信器６から送信さ
れた光を受信するが、この受信信号は、図３中ｔ0時点
以前に示すように連続したオン信号であるため、制御部
１０は識別信号とは判断しない。ＩＤカード１がカード
リーダ２の溝５に挿入されて一定速度で移送されると、
ＩＤカード１の先端が光送信器６から送信される光を遮
断する。このとき、図３に示すようにｔ0時点において
光受信器７の受信信号はオフとなるが、これは連続した
オフ信号であるため、制御部１０は識別信号とは判断し
ない。
ついて説明する。カードリーダ２の制御部１０は、まず
光送信器６に光送信信号を出力して、光送信器６に特定
の光を送信させ、ＩＤカード１が挿入されるまで待機す
る。この時点では、光受信器７は光送信器６から送信さ
れた光を受信するが、この受信信号は、図３中ｔ0時点
以前に示すように連続したオン信号であるため、制御部
１０は識別信号とは判断しない。ＩＤカード１がカード
リーダ２の溝５に挿入されて一定速度で移送されると、
ＩＤカード１の先端が光送信器６から送信される光を遮
断する。このとき、図３に示すようにｔ0時点において
光受信器７の受信信号はオフとなるが、これは連続した
オフ信号であるため、制御部１０は識別信号とは判断し
ない。
【００１６】ＩＤカード１がさらに移送されて、識別パ
ターン４の第１桁の点が識別センサ８の位置に達する
と、その第１桁に識別ホール３があれば光送信器６から
送信された光が当該識別ホール３を通過し、なければ遮
断される。第１桁の点が識別センサ８を通過してから一
定時間後に第２桁の点が識別センサ８を通過し、同様に
第１０桁までの各点が識別センサ８を順次通過する結
果、図３中ｔ1，ｔ2，…，ｔ10に示すように、各桁の点
が識別センサ８を通過する時点毎に識別パターン４に応
じたオン，オフ信号が得られる。制御部１０は、このオ
ン，オフ信号を図２（ｂ）に示すように１と０からなる
識別データとして把握し、記憶部９に記憶された登録デ
ータと比較し、一致するものがあるか否によって挿入さ
れたＩＤカード１の真偽を判別する。
ターン４の第１桁の点が識別センサ８の位置に達する
と、その第１桁に識別ホール３があれば光送信器６から
送信された光が当該識別ホール３を通過し、なければ遮
断される。第１桁の点が識別センサ８を通過してから一
定時間後に第２桁の点が識別センサ８を通過し、同様に
第１０桁までの各点が識別センサ８を順次通過する結
果、図３中ｔ1，ｔ2，…，ｔ10に示すように、各桁の点
が識別センサ８を通過する時点毎に識別パターン４に応
じたオン，オフ信号が得られる。制御部１０は、このオ
ン，オフ信号を図２（ｂ）に示すように１と０からなる
識別データとして把握し、記憶部９に記憶された登録デ
ータと比較し、一致するものがあるか否によって挿入さ
れたＩＤカード１の真偽を判別する。
【００１７】なお、この第１実施形態において、ＩＤカ
ード１の挿入速度が利用者によって不規則となる場合に
は、一定時間ピッチで識別パターン４の識別信号が得ら
れなくなり、識別が困難となる。このような場合には、
カードリーダ２にＩＤカード１を一定速度で移送するロ
ーラ等の移送機構を設けるのが好ましい。
ード１の挿入速度が利用者によって不規則となる場合に
は、一定時間ピッチで識別パターン４の識別信号が得ら
れなくなり、識別が困難となる。このような場合には、
カードリーダ２にＩＤカード１を一定速度で移送するロ
ーラ等の移送機構を設けるのが好ましい。
【００１８】図４は、本発明の第２実施形態の識別装置
を示す。この識別装置は、ＩＤカード１に識別パターン
４の外に基準パターン１１を設け、カードリーダ２の識
別センサ８に加えて基準センサ１２を設けた以外は、前
記第１実施形態と実質的に同一であり、対応する部分に
は同一符号を付して説明を省略する。
を示す。この識別装置は、ＩＤカード１に識別パターン
４の外に基準パターン１１を設け、カードリーダ２の識
別センサ８に加えて基準センサ１２を設けた以外は、前
記第１実施形態と実質的に同一であり、対応する部分に
は同一符号を付して説明を省略する。
【００１９】ＩＤカードの基準パターン１１は、前記１
０桁の識別パターン４の上方に配置され、当該識別パタ
ーン４の１０桁の全ての点に対応して基準ホール１３が
形成されている。また、この基準パターン１１の前方に
は、基準パターン１１の基準ホール１３の径よりも長い
寸法のスリット１４が形成されている。
０桁の識別パターン４の上方に配置され、当該識別パタ
ーン４の１０桁の全ての点に対応して基準ホール１３が
形成されている。また、この基準パターン１１の前方に
は、基準パターン１１の基準ホール１３の径よりも長い
寸法のスリット１４が形成されている。
【００２０】カードリーダ２の基準センサ１２は、前記
ＩＤカード１の基準パターン１１を識別するもので、図
５（ａ）に示すように、識別センサ８と同様、前記溝５
の両側に互いに対向して配置された光送信器１５と光受
信器１６とからなっている。この基準センサ１２は前記
識別センサ８の上方に配置され、基準センサ１２のカー
ドリーダ２の溝５の底からの高さは、ＩＤカード１の下
端から基準ホール１３までの寸法と同一になっている。
ＩＤカード１の基準パターン１１を識別するもので、図
５（ａ）に示すように、識別センサ８と同様、前記溝５
の両側に互いに対向して配置された光送信器１５と光受
信器１６とからなっている。この基準センサ１２は前記
識別センサ８の上方に配置され、基準センサ１２のカー
ドリーダ２の溝５の底からの高さは、ＩＤカード１の下
端から基準ホール１３までの寸法と同一になっている。
【００２１】次に、前記構成からなる識別装置の動作に
ついて説明する。カードリーダ２の制御部１０は、まず
識別センサ８の光送信器６と基準センサ１２の光送信器
１５に光送信信号を出力して、各光送信器６，１５に特
定の光を送信させ、ＩＤカード１が挿入されるまで待機
する。この時点では、光受信器７，１６は光送信器６，
１５から送信された光を受信するが、この受信信号は、
図６中ｔ0時点以前に示すようにいずれも連続したオン
信号であるため、制御部１０は識別信号とは判断しな
い。ＩＤカード１がカードリーダ２の溝５に挿入されて
移送されると、ＩＤカード１の先端が光送信器６，１５
から送信される光を遮断する。このとき、図６に示すよ
うにｔ0時点において光受信器７，１６の受信信号はオ
フとなるが、これは連続したオフ信号であるため、制御
部１０は識別信号とは判断しない。
ついて説明する。カードリーダ２の制御部１０は、まず
識別センサ８の光送信器６と基準センサ１２の光送信器
１５に光送信信号を出力して、各光送信器６，１５に特
定の光を送信させ、ＩＤカード１が挿入されるまで待機
する。この時点では、光受信器７，１６は光送信器６，
１５から送信された光を受信するが、この受信信号は、
図６中ｔ0時点以前に示すようにいずれも連続したオン
信号であるため、制御部１０は識別信号とは判断しな
い。ＩＤカード１がカードリーダ２の溝５に挿入されて
移送されると、ＩＤカード１の先端が光送信器６，１５
から送信される光を遮断する。このとき、図６に示すよ
うにｔ0時点において光受信器７，１６の受信信号はオ
フとなるが、これは連続したオフ信号であるため、制御
部１０は識別信号とは判断しない。
【００２２】ＩＤカード１がさらに移送され、基準パタ
ーン１１のスリット１４が基準センサ１２の位置に達す
ると、基準センサ１２の光送信器１５から送信された光
がスリット１４を通過する。この結果、光受信器１６は
前記光送信器１５からの光を図６に示すようにリセット
信号として受信する。そして、このリセット信号に基づ
いて、制御部１０は従前の識別データをリセットし、今
から識別しようとする識別パターン４を待機する。
ーン１１のスリット１４が基準センサ１２の位置に達す
ると、基準センサ１２の光送信器１５から送信された光
がスリット１４を通過する。この結果、光受信器１６は
前記光送信器１５からの光を図６に示すようにリセット
信号として受信する。そして、このリセット信号に基づ
いて、制御部１０は従前の識別データをリセットし、今
から識別しようとする識別パターン４を待機する。
【００２３】ＩＤカード１の基準パターン１１の基準ホ
ール１３が基準センサ１２の位置に到達する毎に、光送
信器１５から送信される光が当該基準ホール１３を通過
する。この結果、図６中ｔ1，ｔ2，…，ｔ10に示すよう
に、光受信器１６は光送信器１５からの光を受信するの
で、一定時間毎にオン，オフ信号が得られる。一方、識
別パターン４の第１桁の点が識別センサ８の位置に達す
ると、その識別パターン４の第１桁に識別ホール３があ
れば光送信器６から送信された光が識別ホール３を通過
し、なければ遮断される。第１桁の点が識別ホール３を
通過してから一定時間後に第２桁の点が識別ホール３を
通過し、同様に第１０桁までの各点が識別ホール３を順
次通過する結果、図６中ｔ1，ｔ2，…，ｔ10に示すよう
に、識別パターン４に応じたオン，オフ信号が得られ
る。制御部１０は、基準センサ１２の光受信器１６がオ
ン信号を受信したときに、識別センサ８の光受信器７が
オン信号を受信するかオフ信号を受信するかによって図
５（ｄ）に示すように１と０からなる識別データとして
把握し、記憶部９に記憶された登録データと比較し、一
致するものがあるか否によって挿入されたＩＤカード１
の真偽を判別する。
ール１３が基準センサ１２の位置に到達する毎に、光送
信器１５から送信される光が当該基準ホール１３を通過
する。この結果、図６中ｔ1，ｔ2，…，ｔ10に示すよう
に、光受信器１６は光送信器１５からの光を受信するの
で、一定時間毎にオン，オフ信号が得られる。一方、識
別パターン４の第１桁の点が識別センサ８の位置に達す
ると、その識別パターン４の第１桁に識別ホール３があ
れば光送信器６から送信された光が識別ホール３を通過
し、なければ遮断される。第１桁の点が識別ホール３を
通過してから一定時間後に第２桁の点が識別ホール３を
通過し、同様に第１０桁までの各点が識別ホール３を順
次通過する結果、図６中ｔ1，ｔ2，…，ｔ10に示すよう
に、識別パターン４に応じたオン，オフ信号が得られ
る。制御部１０は、基準センサ１２の光受信器１６がオ
ン信号を受信したときに、識別センサ８の光受信器７が
オン信号を受信するかオフ信号を受信するかによって図
５（ｄ）に示すように１と０からなる識別データとして
把握し、記憶部９に記憶された登録データと比較し、一
致するものがあるか否によって挿入されたＩＤカード１
の真偽を判別する。
【００２４】このように、基準センサ１２が基準パター
ン１１を識別する毎に識別センサ８がＩＤカード１の識
別パターン４を識別するため、ＩＤカード１が挿入され
る速度が不規則であっても、確実にＩＤカード１の識別
パターン４を識別することができる。
ン１１を識別する毎に識別センサ８がＩＤカード１の識
別パターン４を識別するため、ＩＤカード１が挿入され
る速度が不規則であっても、確実にＩＤカード１の識別
パターン４を識別することができる。
【００２５】図７は、本発明の第３実施形態を示す。こ
の実施形態では、ＩＤカード１の識別パターン４は、基
準パターン１１のピッチｐの１／２未満の寸法Δｐだけ
移送（挿入）方向の後方にずらせて配置されている。こ
の場合、ＩＤカード１が図７に示す矢印方向に挿入され
ると、図８に示すように、基準パターン４に基づいて基
準センサ１２の光受信器１６がオン信号を検出した後、
寸法（Δｐ）に相当する時間（ｘ）だけ遅れて識別セン
サ８の光受信器７がオン又はオフ信号を受信する。しか
し、ＩＤカード１が矢印方向と反対方向に引き戻される
と、寸法（ｐ−Δｐ）に相当する時間（ｘ＋ａ）だけ遅
れて識別センサ８の光受信器７がオン又はオフ信号を受
信する。したがって、ＩＤカード１の挿入方向と引き戻
し方向とで識別センサ８の光受信器７が受ける信号にず
れが生じる。
の実施形態では、ＩＤカード１の識別パターン４は、基
準パターン１１のピッチｐの１／２未満の寸法Δｐだけ
移送（挿入）方向の後方にずらせて配置されている。こ
の場合、ＩＤカード１が図７に示す矢印方向に挿入され
ると、図８に示すように、基準パターン４に基づいて基
準センサ１２の光受信器１６がオン信号を検出した後、
寸法（Δｐ）に相当する時間（ｘ）だけ遅れて識別セン
サ８の光受信器７がオン又はオフ信号を受信する。しか
し、ＩＤカード１が矢印方向と反対方向に引き戻される
と、寸法（ｐ−Δｐ）に相当する時間（ｘ＋ａ）だけ遅
れて識別センサ８の光受信器７がオン又はオフ信号を受
信する。したがって、ＩＤカード１の挿入方向と引き戻
し方向とで識別センサ８の光受信器７が受ける信号にず
れが生じる。
【００２６】このため、制御部１０は、基準センサ１２
の光受信器１６が基準パターン１１の信号を受けてか
ら、（ｘ）時間後に識別センサ１２の光受信器１６が識
別パターンの信号を受ければＩＤカード１が挿入された
と判断し、（ｘ＋ａ）時間後に識別パターン４の信号を
受ければＩＤカード１が引き戻されたと判断することが
できる。そして、これを利用して、制御部１０は、ＩＤ
カード１が挿入されたときには識別データを登録し、Ｉ
Ｄカード１が引き戻されたときにはその識別データを消
去するような処理をすることができる。
の光受信器１６が基準パターン１１の信号を受けてか
ら、（ｘ）時間後に識別センサ１２の光受信器１６が識
別パターンの信号を受ければＩＤカード１が挿入された
と判断し、（ｘ＋ａ）時間後に識別パターン４の信号を
受ければＩＤカード１が引き戻されたと判断することが
できる。そして、これを利用して、制御部１０は、ＩＤ
カード１が挿入されたときには識別データを登録し、Ｉ
Ｄカード１が引き戻されたときにはその識別データを消
去するような処理をすることができる。
【００２７】なお、このように基準パターン１１と識別
パターン４をずらせる代わりに、識別センサ８と基準セ
ンサ１２の位置をＩＤカード１の移送（挿入）方向にず
らせるようにしても、同様の効果が得られる。
パターン４をずらせる代わりに、識別センサ８と基準セ
ンサ１２の位置をＩＤカード１の移送（挿入）方向にず
らせるようにしても、同様の効果が得られる。
【００２８】第９図は、本発明の第４実施形態を示す。
この実施形態は、処方に応じてカプセルや錠剤等の薬剤
を１分包づつ包装する薬剤包装機の薬剤フィーダ２０に
本発明の識別装置を適用したものである。この薬剤フィ
ーダ２０は、被識別体としての薬剤カートリッジ２１
と、該薬剤カートリッジ２１が着脱自在に装着されるモ
ータベース２２とからなっている。
この実施形態は、処方に応じてカプセルや錠剤等の薬剤
を１分包づつ包装する薬剤包装機の薬剤フィーダ２０に
本発明の識別装置を適用したものである。この薬剤フィ
ーダ２０は、被識別体としての薬剤カートリッジ２１
と、該薬剤カートリッジ２１が着脱自在に装着されるモ
ータベース２２とからなっている。
【００２９】薬剤カートリッジ２１は、多数のカプセル
等の薬剤を収容する蓋付きの容器で、その内側の底には
外周にポケット２３を有するロータ２４が回転自在に設
けられている。また、薬剤カートリッジ２１の外側の底
面には、図１０に示すように、２つの突条板２５がモー
タベース２２への装着方向と平行に設けられている。こ
れらの突条板２５には、モータベース２２の後述するガ
イド部材３２と係合する係合突部２６が形成されてい
る。また、一方の突条板２５には、前記第１実施形態の
ＩＤカード１と同様に１０桁の識別パターン４が付与さ
れている。この識別パターン４は、薬剤カートリッジ２
１に収容される薬剤の薬名を示している。また、前記突
条板２５には、識別パターン４の後方に装着完了検出ホ
ール２７が穿設されている。
等の薬剤を収容する蓋付きの容器で、その内側の底には
外周にポケット２３を有するロータ２４が回転自在に設
けられている。また、薬剤カートリッジ２１の外側の底
面には、図１０に示すように、２つの突条板２５がモー
タベース２２への装着方向と平行に設けられている。こ
れらの突条板２５には、モータベース２２の後述するガ
イド部材３２と係合する係合突部２６が形成されてい
る。また、一方の突条板２５には、前記第１実施形態の
ＩＤカード１と同様に１０桁の識別パターン４が付与さ
れている。この識別パターン４は、薬剤カートリッジ２
１に収容される薬剤の薬名を示している。また、前記突
条板２５には、識別パターン４の後方に装着完了検出ホ
ール２７が穿設されている。
【００３０】モータベース２２は、前記薬剤カートリッ
ジ２１のロータ２４をギヤ２８，２９を介して回転駆動
するモータ３０と、薬剤カートリッジ２１から取り出さ
れる薬剤を受け入れて図示しない包装装置に導く通路３
１とを有している。このモータベース２２の上面には、
前記薬剤カートリッジ２１が矢印方向に装着されるとき
に、その２つの突条板２５をガイドし、かつ、係合突部
２６を受け入れるガイド部材３２が形成されている。そ
して、このガイド部材３２には、前記薬剤カートリッジ
２１の装着が完了した状態においてその装着完了検出ホ
ール２７と対応する位置に、センサ取付穴３３が形成さ
れている。また、このセンサ取付穴３３の両側には、前
記第１実施形態の識別センサ８と同様の光送信器６と光
受信器７からなる識別センサ８が配設されている。
ジ２１のロータ２４をギヤ２８，２９を介して回転駆動
するモータ３０と、薬剤カートリッジ２１から取り出さ
れる薬剤を受け入れて図示しない包装装置に導く通路３
１とを有している。このモータベース２２の上面には、
前記薬剤カートリッジ２１が矢印方向に装着されるとき
に、その２つの突条板２５をガイドし、かつ、係合突部
２６を受け入れるガイド部材３２が形成されている。そ
して、このガイド部材３２には、前記薬剤カートリッジ
２１の装着が完了した状態においてその装着完了検出ホ
ール２７と対応する位置に、センサ取付穴３３が形成さ
れている。また、このセンサ取付穴３３の両側には、前
記第１実施形態の識別センサ８と同様の光送信器６と光
受信器７からなる識別センサ８が配設されている。
【００３１】前記構成からなる薬剤フイーダ２０におい
て、薬剤カートリッジ２１をモータベース２２の上に矢
印方向に装着してゆくと、薬剤カートリッジ２１の突条
板２５に付与された識別パターン４が前記第１実施形態
と同様にして識別センサ８によって識別される。この識
別によって、薬剤カートリッジ２１が装着されるモータ
ベース２２が予め設定されている場合には、正しい薬剤
カートリッジ２１がモータベース２２に装着されたか否
かが判断できる。また、薬剤カートリッジ２１が装着さ
れるモータベース２２が任意である場合には、そのモー
タベース２２に装着された薬剤カートリッジ２１の薬剤
名が判断できる。
て、薬剤カートリッジ２１をモータベース２２の上に矢
印方向に装着してゆくと、薬剤カートリッジ２１の突条
板２５に付与された識別パターン４が前記第１実施形態
と同様にして識別センサ８によって識別される。この識
別によって、薬剤カートリッジ２１が装着されるモータ
ベース２２が予め設定されている場合には、正しい薬剤
カートリッジ２１がモータベース２２に装着されたか否
かが判断できる。また、薬剤カートリッジ２１が装着さ
れるモータベース２２が任意である場合には、そのモー
タベース２２に装着された薬剤カートリッジ２１の薬剤
名が判断できる。
【００３２】薬剤カートリッジ２１がモータベース２２
に完全に装着されると、薬剤カートリッジ２１の装着完
了検出ホール２７がセンサ取付穴３３と完全に一致し、
識別センサ８の光送信器６から送信された光が装着完了
検出ホール２７及びセンサ取付穴３３を通過して光受信
器７に受信される。また、薬剤カートリッジ２１がモー
タベース２２に完全に装着されないと、薬剤カートリッ
ジ２１の装着完了検出ホール２７がセンサ取付穴３３と
一致せず、識別センサ８の光送信器６から送信された光
は突条板２５によって遮光されるので、光受信器７に受
信されない。したがって、光受信器７が光送信器６から
の光を受信したかどうかによって、薬剤カートリッジ２
１がモータベース２２に完全装着されたか否かが判断で
きる。そして、この判断により薬剤カートリッジ２１の
装着が不完全なときにその旨を報知することによって、
薬剤フイーダ２０の動作不良を防止することができる。
に完全に装着されると、薬剤カートリッジ２１の装着完
了検出ホール２７がセンサ取付穴３３と完全に一致し、
識別センサ８の光送信器６から送信された光が装着完了
検出ホール２７及びセンサ取付穴３３を通過して光受信
器７に受信される。また、薬剤カートリッジ２１がモー
タベース２２に完全に装着されないと、薬剤カートリッ
ジ２１の装着完了検出ホール２７がセンサ取付穴３３と
一致せず、識別センサ８の光送信器６から送信された光
は突条板２５によって遮光されるので、光受信器７に受
信されない。したがって、光受信器７が光送信器６から
の光を受信したかどうかによって、薬剤カートリッジ２
１がモータベース２２に完全装着されたか否かが判断で
きる。そして、この判断により薬剤カートリッジ２１の
装着が不完全なときにその旨を報知することによって、
薬剤フイーダ２０の動作不良を防止することができる。
【００３３】図１１は、本発明の第５実施形態を示す。
この実施形態は、薬剤カートリッジ２１の突条板２５に
識別パターン４に加えて基準パターン１１を設けるとと
もに、モータベース２２に識別センサ８に加えて前記基
準パターン１１を識別する基準センサ１２を設けた以外
は、前記第４実施形態と実質的に同一であり、対応する
部分には同一符号を付して説明を省略する。
この実施形態は、薬剤カートリッジ２１の突条板２５に
識別パターン４に加えて基準パターン１１を設けるとと
もに、モータベース２２に識別センサ８に加えて前記基
準パターン１１を識別する基準センサ１２を設けた以外
は、前記第４実施形態と実質的に同一であり、対応する
部分には同一符号を付して説明を省略する。
【００３４】この第５実施形態では、前記第２実施形態
のＩＤカード１と同様に、基準センサ１２が基準パター
ン１１の各基準ホール１３を識別するごとに、識別セン
サ８の光受信器７が光送信器６からの光を受信するか否
かによって薬剤カートリッジ２１の識別パターン４を識
別する。したがって、薬剤カートリッジ２１が装着され
る速度が不規則であっても、確実に薬剤カートリッジ２
１の識別パターン４を識別することができる。
のＩＤカード１と同様に、基準センサ１２が基準パター
ン１１の各基準ホール１３を識別するごとに、識別セン
サ８の光受信器７が光送信器６からの光を受信するか否
かによって薬剤カートリッジ２１の識別パターン４を識
別する。したがって、薬剤カートリッジ２１が装着され
る速度が不規則であっても、確実に薬剤カートリッジ２
１の識別パターン４を識別することができる。
【００３５】なお、この第５実施形態においては、前記
第３実施形態と同様にして、薬剤カートリッジ２１の識
別パターン４を基準パターン１１に対して移送（装着）
方向にずらして配置してもよいし、識別センサ８を基準
センサ１２に対して移送（装着）方向にずらして配置し
てもよい。また、前記第５実施形態では、１つの突条板
２７に基準パターン１１と識別パターン４を設けたが、
２つの突条板２７のうちの一方に基準パターン１１、他
方に識別パターン４を設けてもよい。
第３実施形態と同様にして、薬剤カートリッジ２１の識
別パターン４を基準パターン１１に対して移送（装着）
方向にずらして配置してもよいし、識別センサ８を基準
センサ１２に対して移送（装着）方向にずらして配置し
てもよい。また、前記第５実施形態では、１つの突条板
２７に基準パターン１１と識別パターン４を設けたが、
２つの突条板２７のうちの一方に基準パターン１１、他
方に識別パターン４を設けてもよい。
【００３６】さらに、以上の各実施形態では、識別セン
サ８、基準センサ１２として、光を送受信するセンサを
用いたが、超音波を送受信するセンサを用いてもよい。
要は、被識別体であるＩＤカード１や薬剤カートリッジ
２１の突条板２５に形成した識別ホール３や基準ホール
１３は貫通するが、それ以外の部分は貫通しない通信媒
体を利用する。
サ８、基準センサ１２として、光を送受信するセンサを
用いたが、超音波を送受信するセンサを用いてもよい。
要は、被識別体であるＩＤカード１や薬剤カートリッジ
２１の突条板２５に形成した識別ホール３や基準ホール
１３は貫通するが、それ以外の部分は貫通しない通信媒
体を利用する。
【００３７】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、送信器と受信器からなる１つの識別センサで
被識別体の識別パターンを識別できるので、構成が簡単
であり、装置が安価となる。また、被識別体を移送中に
その識別パターンを識別できるので、被識別体の挿入や
装着が完了したか否かに拘わらず、確実に識別できる。
さらに、被識別体に基準パターンと識別パターンを付与
することにより、被識別体の移送速度が不規則であって
も正確に識別できる。また、被識別体の基準パターンと
識別パターンをずらせるか、あるいは基準センサと識別
センサの位置をずらせることにより、被識別体が一定方
向に移送されたときのみその識別パターンを識別するこ
とができる。この結果、被識別体が一定方向に移送され
たとき識別して登録し、逆方向に戻されたときにその登
録を消去する等の処理が可能となる。
によれば、送信器と受信器からなる１つの識別センサで
被識別体の識別パターンを識別できるので、構成が簡単
であり、装置が安価となる。また、被識別体を移送中に
その識別パターンを識別できるので、被識別体の挿入や
装着が完了したか否かに拘わらず、確実に識別できる。
さらに、被識別体に基準パターンと識別パターンを付与
することにより、被識別体の移送速度が不規則であって
も正確に識別できる。また、被識別体の基準パターンと
識別パターンをずらせるか、あるいは基準センサと識別
センサの位置をずらせることにより、被識別体が一定方
向に移送されたときのみその識別パターンを識別するこ
とができる。この結果、被識別体が一定方向に移送され
たとき識別して登録し、逆方向に戻されたときにその登
録を消去する等の処理が可能となる。
【図１】 本発明の第１実施形態のカードリーダを示す
一部破断正面図である。
一部破断正面図である。
【図２】 図１のカードリーダの識別センサによるＩＤ
カードの識別パターンの識別状況を示す断面図である。
カードの識別パターンの識別状況を示す断面図である。
【図３】 図１のカードリーダの識別センサによる識別
信号を示す波形図である。
信号を示す波形図である。
【図４】 本発明の第２実施形態のカードリーダを示す
一部破断正面図である。
一部破断正面図である。
【図５】 図４のカードリーダの識別センサによるＩＤ
カードの識別パターンの識別状況を示す断面図である。
カードの識別パターンの識別状況を示す断面図である。
【図６】 図４のカードリーダの識別センサによる識別
信号を示す波形図である。
信号を示す波形図である。
【図７】 本発明の第３実施形態のＩＤカードの識別パ
ターン及び基準パターンの配置を示す一部拡大正面図で
ある。
ターン及び基準パターンの配置を示す一部拡大正面図で
ある。
【図８】 図７のＩＤカードの識別信号を示す波形図で
ある。
ある。
【図９】 本発明の第４実施形態の薬剤フイーダを示す
一部破断側面図である。
一部破断側面図である。
【図１０】 本発明の第５実施形態の薬剤フイーダを示
す一部破断側面図である。
す一部破断側面図である。
【図１１】 図１０の薬剤フイーダの正面図である。
【図１２】 従来の識別装置を示す図である。
１…ＩＤカード（被識別体）、３…識別ホール、４…識
別パターン、５…溝（移送路）、６…光送信器、７…光
受信器、８…識別センサ、１１…基準パターン、１２…
基準センサ、１３…基準ホール、１５…光送信器、１６
…光受信器、２０…薬剤フィーダ、２１…薬剤カートリ
ッジ（被識別体）、２２…モータベース、２７…装着完
了検出ホール。
別パターン、５…溝（移送路）、６…光送信器、７…光
受信器、８…識別センサ、１１…基準パターン、１２…
基準センサ、１３…基準ホール、１５…光送信器、１６
…光受信器、２０…薬剤フィーダ、２１…薬剤カートリ
ッジ（被識別体）、２２…モータベース、２７…装着完
了検出ホール。
Claims (9)
- 【請求項１】 被識別体の所定ピッチ離れた複数の点に
識別ホールの有無によって識別パターンを付与し、前記
被識別体を識別パターンに平行な移送路に沿って移送さ
せ、前記移送路の一方の側から当該移送路を横切る方向
に光又は超音波を送信し、前記移送路の他方の側で前記
光又は超音波を受信するか否かによって被識別体の識別
パターンを識別することを特徴とする識別方法。 - 【請求項２】 被識別体に複数の基準ホールによって基
準パターンを設けるとともに、当該基準パターンの各基
準ホールに対応する複数の点に識別ホールの有無によっ
て識別パターンを付与し、前記被識別体を基準パターン
又は識別パターンに平行な移送路に沿って移送させ、前
記移送路の一方の側から当該移送路を横切る方向に光又
は超音波を送信し、前記移送路の他方の側で前記基準パ
ターンを通して前記光又は超音波を受信したときに、前
記識別ターンを通して前記光又は超音波を受信するか否
かによって被識別体の識別パターンを識別することを特
徴とする識別方法。 - 【請求項３】 所定ピッチ離れた複数の点に識別ホール
の有無によって識別パターンが付与され、該識別パター
ンに平行な移送路に沿って移送される被識別体と、 前記移送路の一方の側から当該移送路を横切る方向に光
又は超音波を送信し、前記移送路の他方の側で前記光又
は超音波を受信するか否かによって被識別体の識別パタ
ーンを識別する識別センサとからなることを特徴とする
識別装置。 - 【請求項４】 前記被識別体を識別パターンに沿って一
定の速度で移送させる移送手段を備えたことを特徴とす
る請求項３に記載の識別装置。 - 【請求項５】 複数の基準ホールによって基準パターン
が設けられるとともに、当該基準パターンの各基準ホー
ルと対応する複数の点に識別ホールの有無によって識別
パターンが付与され、前記基準パターン又は識別パター
ンに平行な移送路に沿って移送される被識別体と、 前記移送路の一方の側から当該移送路を横切る方向に光
又は超音波を送信し、前記移送路の他方の側で前記基準
パターンの各基準ホールを通して前記光又は超音波を受
信する基準センサと、 前記移送路の一方の側から当該移送路を横切る方向に光
又は超音波を送信し、前記基準センサが基準パターンを
識別したときに、前記識別パターンを通して前記光又は
超音波を受信するか否かによって被識別体の識別パター
ンを識別する識別センサとからなることを特徴とする識
別装置。 - 【請求項６】 前記被識別体の識別パターンは、基準パ
ターンに対して被識別体の移送路に沿ってずらして設け
られ、 前記識別センサは、前記基準センサが基準パターンを識
別して一定時間経過したときに、前記識別パターンを通
して前記光又は超音波を受信するか否かによって被識別
体の識別パターンを識別することを特徴とする請求項５
に記載の識別装置。 - 【請求項７】 前記識別センサは、前記基準センサに対
して被識別体の移送方向に沿ってずらして設けられ、 前記識別センサは、前記基準センサが基準パターンを識
別して一定時間経過したときに、前記識別パターンを通
して前記光又は超音波を受信するか否かによって被識別
体の識別パターンを識別することを特徴とする請求項５
に記載の識別装置。 - 【請求項８】 前記被識別体は、モータベースに着脱可
能な薬剤カートリッジであることを特徴とする請求項３
から７のいずれかに記載の識別装置。 - 【請求項９】 前記薬剤カートリッジは、当該薬剤カー
トリッジが前記モータベースに装着完了したときに前記
基準センサ又は識別センサの光又は超音波が通過する装
着完了検出ホールを有することを特徴とする請求項８に
記載の識別装置。
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