JPH10269331A - 非接触icカードおよび非接触icカードリーダ・ライタ - Google Patents

非接触icカードおよび非接触icカードリーダ・ライタ

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JPH10269331A
JPH10269331A JP7615097A JP7615097A JPH10269331A JP H10269331 A JPH10269331 A JP H10269331A JP 7615097 A JP7615097 A JP 7615097A JP 7615097 A JP7615097 A JP 7615097A JP H10269331 A JPH10269331 A JP H10269331A
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JP
Japan
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card
contact
light
cpu
magnetic
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Application number
JP7615097A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Amijima
和博 網島
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤挿入された磁気カード等に記されたデータ
を、確実に保護することを課題とする。 【解決手段】 信号送受用のアンテナ28および電力用
のアンテナ28を有し、電力用のアンテナ28によって
電力供給を受けた状態で、信号送受用のアンテナ28に
より、情報を受信して記録可能であるとともに情報を送
信可能な非接触ICカード26において、カード種別を
識別するための被検知手段27を設けた。また、非接触
ICカードの信号送受用のアンテナ28と情報の送受信
を行う信号送受手段6と、非接触ICカードの電力用の
アンテナ28に電力供給を行う電力供給手段6とを有
し、非接触ICカード26を受け入れて情報の読み書き
を行う非接触ICカードリーダ・ライタにおいて、カー
ド種別を検知するカード種別検知手段20c,21c,
22cと、受け入れたカードが取扱対象の非接触ICカ
ード26であると判別された場合には、電力供給と信号
送受を行い、取扱対象の非接触ICカード26ではない
と判別された場合には、電力供給と信号送受を行わない
ように制御する制御手段19を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非接触ICカードお
よび非接触ICカードリーダ・ライタに係り、特に挿入
式の非接触ICカードおよび非接触ICカードリーダ・
ライタに関する。
【0002】
【従来の技術】図15は従来例のブロック図である。こ
の図において、1はLEDであり、カードの挿入を検知
するために設け、ここでは1aおよび1bとして示す2
つのLED1(a,b)を配置してある。2はフォトト
ランジスタであり、カードの搬送路を挟んでLED1と
対向するように設けてある。この位置にカードがなけれ
ば、LED1からの光はフォトトランジスタ2に入射す
るが、カードがあると、LED1からの光はそのカード
に遮られ、フォトトランジスタ2に入射しない。ここで
は2aおよび2bとして示す2つのフォトトランジスタ
を、それぞれLED1aおよびLED1bに対応させて
設けた。
【0003】3はカード検知回路であり、フォトトラン
ジスタ2からの出力に基づき、カードの存在を検知す
る。フォトトランジスタ2aにはカード検知回路3aを
接続し、フォトトランジスタ2bにはカード検知回路3
bを接続してある。4はカードへデータを送信するため
の変調回路、5はカードからのデータを受信するための
復調回路をそれぞれ示し、データ送受信のためのアンテ
ナ用ループコイル6に接続している。
【0004】7はキャリア生成回路であり、カードへの
電力供給を行う。8はキャリアON/OFF回路であ
り、電力の供給/停止を制御する。9は電力を送信する
ためのアンテナ用ループコイルを示す。10はこれらの
各構成要素を制御するCPUを示している。なお、この
図には図示しないが、後述するローラを搬送路に沿って
設けることにより、カードの搬送を行う。
【0005】図16は従来例の動作説明図であり、この
図を参照して従来装置の動作について説明する。この図
の13はカードであり、まず、このカード13が本装置
で取扱可能な正当なものである場合について説明する。
カード13がカード挿入口14に挿入されると(状態
A)、LED1aからの光が遮られ、フォトトランジス
タ2aはONからOFFとなる。これを検知したカード
検知回路3aが、CPU10に通知することにより、該
CPU10はローラ15aおよびローラ15bを回転さ
せ、カード13を装置内に引き込む。
【0006】さらに搬送されて、図に状態Bとして示す
位置にくると、LED1bからの光が遮られ、フォトト
ランジスタ2bはONからOFFとなる。これを検知し
たカード検知回路3bが、CPU10に通知することに
より、該CPU10はローラ15aおよびローラ15b
を停止させ、カード13はその位置で保持される。この
状態でカード13の活性化を行う。すなわち、CPU1
0はキャリアON/OFF回路8をONにし、キャリア
生成回路7で生成した電力キャリアをアンテナ用ループ
コイル9に伝える。カード13は、電磁誘導方式により
電力供給を受けて活性化された後、ある一定時間内に予
め決められた応答信号を送信する。カードリーダ・ライ
タはその応答信号を受信する。
【0007】該応答信号が予め定められた信号内容と一
致していることを確認することにより、CPU10は当
該カード13が正当な非接触式ICカードであると判断
し、実際の通信を開始する。例えば、調歩同期式半二重
通信方式により、データ授受を行う。カード13にデー
タを送信する場合には、CPU10は送信データを出力
し、変調回路4で変調した後、送信信号としてアンテナ
用ループコイル6を通じて電磁誘導方式により送信を実
行する。
【0008】カード13からのデータを受信する場合に
は、アンテナ用ループコイル6で受信した信号を復調回
路5によって復調し、受信データとしてCPU10に送
ることにより、受信を実行する。通信が終了すると、カ
ード13を非活性化するため、CPU10はキャリアO
N/OFF回路8をOFFにし、電力キャリアの送信を
中止し、電力供給を終える。そして、CPU10はロー
ラ15aおよびローラ15bを逆回転させ、カード13
をカード挿入口14に排出する。
【0009】次に、カード13が、正当な非接触式IC
カードでない場合について説明する。カード13がカー
ド挿入口14に挿入されると(状態A)、LED1aか
らの光が遮られ、フォトトランジスタ2aはONからO
FFとなる。これを検知したカード検知回路3aが、C
PU10に通知することにより、該CPU10はローラ
15aおよびローラ15bを回転させ、カード13を装
置内に引き込む。
【0010】さらに搬送されて、図に状態Bとして示す
位置にくると、LED1bからの光が遮られ、フォトト
ランジスタ2bはONからOFFとなる。これを検知し
たカード検知回路3bが、CPU10に通知することに
より、該CPU10はローラ15aおよびローラ15b
を停止させ、カード13はその位置で保持される。この
状態でカード13の活性化を行う。すなわち、CPU1
0はキャリアON/OFF回路8をONにし、キャリア
生成回路7で生成した電力キャリアをアンテナ用ループ
コイル9に伝える。カードリーダ・ライタはカードから
の応答信号を待つが、予め決められた応答信号と異なる
信号内容の信号を受信したり、あるいは無応答であるた
めに、CPU10は当該カードが正当な非接触式ICカ
ードではないと判断し、キャリアON/OFF回路8を
OFFにし、電力キャリアの送信を中止し、カード13
を非活性化する。
【0011】その後、CPU10はローラ15aおよび
ローラ15bを逆回転させ、カードをカード挿入口14
に排出する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記構
成の従来技術による非接触式ICカードリーダ・ライタ
では、誤って磁気カード等を挿入された場合、挿入時に
そのカードが正当な非接触ICカードであるか否かを区
別できないので、非接触ICカードを取り扱う場合と同
様に、カードを活性化させるための電力用キャリアを送
出することによって電力供給を実行する。この際、電磁
誘導方式を用いるため、アンテナ用ループコイルからは
強磁界が発生し、該磁界により、磁気カード等に記録さ
れていた磁気データの一部あるいは全部を、消去または
破壊してしまうことがあった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、信号送受用の
アンテナおよび電力用のアンテナを有し、電力用のアン
テナによって電力供給を受けた状態で、信号送受用のア
ンテナにより、情報を受信して記録可能であるとともに
情報を送信可能な非接触ICカードにおいて、カード種
別を識別するための被検知手段を設けたことを特徴とす
る。
【0014】また、非接触ICカードの信号送受用のア
ンテナと情報の送受信を行う信号送受手段と、非接触I
Cカードの電力用のアンテナに電力供給を行う電力供給
手段とを有し、非接触ICカードを受け入れて情報の読
み書きを行う非接触ICカードリーダ・ライタにおい
て、カード種別を検知するカード種別検知手段と、受け
入れたカードが、カード種別検知手段によって取扱対象
の非接触ICカードであると判別された場合には、電力
供給と信号送受を行い、カード種別検知手段によって取
扱対象の非接触ICカードではないと判別された場合に
は、電力供給と信号送受を行わないように制御する制御
手段を設けたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に図を用いて本発明の実施の
形態について説明する。 〔第1の実施の形態〕図1は実施の形態のブロック図
(1)である。この図において、1はLEDであり、カ
ードの挿入を検知するために設け、ここでは1aおよび
1bとして示す2つのLED1(a,b)を配置してあ
る。
【0016】2はフォトトランジスタであり、カードの
搬送路を挟んでLED1と対向するように設けてある。
この位置にカードがなければ、LED1からの光はフォ
トトランジスタ2に入射するが、カードがあると、LE
D1からの光はそのカードに遮られ、フォトトランジス
タ2に入射しない。ここでは2aおよび2bとして示す
2つのフォトトランジスタを、それぞれLED1aおよ
び1bに対応させて設けた。
【0017】3はカード検知回路であり、フォトトラン
ジスタ2からの出力に基づき、カードの存在を検知す
る。フォトトランジスタ2aにはカード検知回路3aを
接続し、フォトトランジスタ2bにはカード検知回路3
bを接続してある。4はカードへデータを送信するため
の変調回路、5はカードからのデータを受信するための
復調回路をそれぞれ示し、データ送受信のためのアンテ
ナ用ループコイル6に接続している。該アンテナ用ルー
プコイル6は、非接触ICカードの信号送受用のアンテ
ナに対応し、信号送受手段としてはたらく。
【0018】7はキャリア生成回路であり、カードへの
電力供給を行う。8はキャリアON/OFF回路であ
り、電力の供給/停止を制御する。9は電力を送信する
ためのアンテナ用ループコイルを示す。該アンテナ用ル
ープコイル9は、非接触ICカードの電力用のアンテナ
に電力を供給するための電力供給手段としてはたらく。
【0019】11は表示装置、12はブザーをそれぞれ
示し、カードとの通信処理の正常/異常等をユーザに知
らせる。16はカード種別検知手段としての磁気ヘッド
であり、増幅回路17を介して磁気検知回路18に接続
し、カードの磁気レベルを検知する。なお、この図には
図示しないが、後述するローラを搬送路に沿って設ける
ことにより、カードの搬送を行う。
【0020】19はこれらの各構成要素を制御するため
の制御手段としてはたらくCPUを示している。図2は
実施の形態の動作説明図(I)であり、この図を参照し
て本実施の形態の装置の動作について説明する。この図
の13はカードであり、まず、このカード13が本装置
で取扱可能な正当なものである場合について説明する。
【0021】カード13がカード挿入口14に挿入され
ると(状態A)、LED1aからの光が遮られ、フォト
トランジスタ2aはONからOFFとなる。これを検知
したカード検知回路3aが、CPU19に通知すること
により、該CPU19はローラ15aおよびローラ15
bを回転させ、カード13を装置内に引き込む。引き続
き搬送されて、図に状態Mとして示す位置にくると、そ
の位置に対応して配置された磁気ヘッド16が、カード
13の磁気レベル検出を行い、増幅回路17により増幅
し、磁気検知回路18で予め定めた磁気レベルと比較
し、結果をCPU19に伝える。ここでは、カード13
が正当な非接触ICカードとして説明しているので、磁
気検知なしと判定される。
【0022】このことにより、CPU19はカード13
が磁気カードではないと認識することができ、以降の動
作を継続する。カード13はさらに搬送されて、図に状
態Bとして示す位置にくると、LED1bからの光が遮
られ、フォトトランジスタ2bはONからOFFとな
る。これを検知したカード検知回路3bが、CPU19
に通知することにより、該CPU19はローラ15aお
よびローラ15bを停止させ、カード13はその位置で
保持される。
【0023】この状態でカード13の活性化を行う。す
なわち、CPU19はキャリアON/OFF回路8をO
Nにし、キャリア生成回路7で生成した電力キャリアを
アンテナ用ループコイル9に伝える。カード13は、電
磁誘導方式により電力供給を受けて活性化された後、あ
る一定時間内に予め決められた応答信号を送信する。本
カードリーダ・ライタはその応答信号を受信する。
【0024】該応答信号が予め定められた信号内容と一
致していることを確認することにより、CPU19は当
該カード13が正当な非接触式ICカードであると判断
し、実際の通信を開始する。例えば、調歩同期式半二重
通信方式により、データ授受を行う。カード13にデー
タを送信する場合には、CPU19は送信データを出力
し、変調回路4で変調した後、送信信号としてアンテナ
用ループコイル6を通じて電磁誘導方式により送信を実
行する。
【0025】カード13からのデータを受信する場合に
は、アンテナ用ループコイル6で受信した信号を復調回
路5によって復調し、受信データとしてCPU19に送
ることにより、受信を実行する。通信が完了すると、カ
ード13を非活性化するため、CPU19はキャリアO
N/OFF回路8をOFFにし、電力キャリアの送信を
中止し、電力供給を終える。そして、CPU19はロー
ラ15aおよびローラ15bを逆回転させ、カード13
をカード挿入口14に排出する。
【0026】次に、カード13が、正当な非接触式IC
カードでなく、磁気カードでもない場合について説明す
る。カード13がカード挿入口14に挿入されると(状
態A)、LED1aからの光が遮られ、フォトトランジ
スタ2aはONからOFFとなる。これを検知したカー
ド検知回路3aが、CPU19に通知することにより、
該CPU19はローラ15aおよびローラ15bを回転
させ、カード13を装置内に引き込む。
【0027】引き続き搬送されて、図に状態Mとして示
す位置にくると、磁気ヘッド16が、カード13の磁気
レベル検出を行い、増幅回路17により増幅し、磁気検
知回路18で予め定めた磁気レベルと比較し、結果をC
PU19に伝える。ここでは、カード13が正当な非接
触ICカードでもなく磁気カードでもない場合について
説明しているので、磁気検知なしと判定される。
【0028】このことにより、CPU19はカード13
が磁気カードではないと認識し、以降の動作を継続す
る。カード13はさらに搬送されて、図に状態Bとして
示す位置にくると、LED1bからの光が遮られ、フォ
トトランジスタ2bはONからOFFとなる。これを検
知したカード検知回路3bが、CPU19に通知するこ
とにより、該CPU19はローラ15aおよびローラ1
5bを停止させ、カード13はその位置で保持される。
【0029】この状態でカード13の活性化を行う。す
なわち、CPU19はキャリアON/OFF回路8をO
Nにし、キャリア生成回路7で生成した電力キャリアを
アンテナ用ループコイル9に伝える。本カードリーダ・
ライタはカード13からの応答信号を待つが、予め決め
られた応答信号と異なる信号内容の信号を受信したり、
あるいは無応答であるために、CPU19は当該カード
13が正当な非接触式ICカードではないと判断し、キ
ャリアON/OFF回路8をOFFにし、電力キャリア
の送信を中止し、カード13を非活性化する。
【0030】CPU19は、ブザー12を鳴らし、表示
装置11にエラー内容を表示することによって警告を行
い、同時に、ローラ15aおよびローラ15bを逆回転
させ、カード13をカード挿入口14に排出する。以
下、カード13が磁気カードである場合の処理について
説明する。カード13がカード挿入口14に挿入される
と(状態A)、LED1aからの光が遮られ、フォトト
ランジスタ2aはONからOFFとなる。これを検知し
たカード検知回路3aが、CPU19に通知することに
より、該CPU19はローラ15aおよびローラ15b
を回転させ、カード13を装置内に引き込む。
【0031】引き続き搬送されて、図に状態Mとして示
す位置にくると、その位置に対応して配置された磁気ヘ
ッド16が、カード13の磁気レベル検出を行い、増幅
回路17により増幅し、磁気検知回路18で予め定めた
磁気レベルと比較し、結果をCPU19に伝える。ここ
では、カード13が磁気カードであることとして説明し
ているので、磁気検知ありと判定される。
【0032】このことにより、CPU19はカード13
が磁気カードであると認識し、以降、通常時の動作を中
止する。CPU19は、ブザー12を鳴らし、表示装置
11にエラー内容を表示することによって警告を行い、
同時に、ローラ15aおよびローラ15bを逆回転さ
せ、カード13をカード挿入口14に排出する。前述の
ように、本実施の形態の装置によれば、誤って磁気カー
ドを挿入された場合、そのカードを磁気カードであると
特定し、カード活性化の処理を行わずに排出するので、
磁気カードのデータ破壊を防止することができる。そし
て、ブザーや表示装置を警告通知手段として用いること
により、ユーザに正しいカードの挿入を促すことができ
る。
【0033】〔第2の実施の形態〕図3は実施の形態の
ブロック図(2)である。この図において、20はLE
Dであり、ここでは、20a、20bおよび20cとし
て示す3つのLED20(a,b,c)を設けてある。
LED20aはカードの挿入を検知するために配置さ
れ、LED20bは電力供給および通信が可能な所定位
置にカードが保持されたことを検知するために配置され
ている。LED20cはカードが本装置により取扱可能
な正しい非接触ICカードであることを検知するために
配置されている。
【0034】21はフォトトランジスタであり、カード
の搬送路を挟んでLED20と対向するように設けてあ
る。この位置にカードがなければ、LED20からの光
はフォトトランジスタ21に入射するが、カードがある
と、LED20からの光はそのカードに遮られ、フォト
トランジスタ21に入射しない。ここでは21a、21
bおよび21cとして示す3つのフォトトランジスタ
を、それぞれLED20a、20bおよび20cに対応
させて設けた。
【0035】22はカード検知回路であり、フォトトラ
ンジスタ21からの出力に基づき、カードの存在を検知
する。フォトトランジスタ21aにはカード検知回路2
2aを接続し、フォトトランジスタ21bにはカード検
知回路22bを接続し、フォトトランジスタ21cには
カード検知回路22cを接続してある。LED20c、
フォトトランジスタ21cおよびカード検知回路22c
は、カード種別検知手段としてはたらき、後述するカー
ドに設けられた被検知手段を検知する。
【0036】4はカードへデータを送信するための変調
回路、5はカードからのデータを受信するための復調回
路をそれぞれ示し、データ送受信のためのアンテナ用ル
ープコイル6に接続している。7はキャリア生成回路で
あり、カードへの電力供給を行う。8はキャリアON/
OFF回路であり、電力の供給/停止を制御する。9は
電力を送信するためのアンテナ用ループコイルを示す。
【0037】11は表示装置、12はブザーをそれぞれ
示し、カードとの通信処理の正常/異常等をユーザに知
らせる。なお、この図には図示しないが、後述するロー
ラを搬送路に沿って設けることにより、カードの搬送を
行う。23はこれらの各構成要素を制御するための制御
手段としてはたらくCPUを示している。
【0038】図4は第2の実施の形態の非接触ICカー
ドの説明図である。この図に示すように、本実施の形態
で用いる非接触ICカード24には、被検知手段として
のくぼみ部25を設けてある。該くぼみ部25は例えば
カード24の周辺部の所定位置に設けることとし、この
くぼみ部25を検知することにより、本実施の形態で用
いる正しい非接触ICカード24であることを認識可能
である。
【0039】なお、図示しないが、本発明の非接触IC
カードは、IC等の情報記録部を内蔵している。また、
信号送受用と電力用のアンテナを内蔵し、端子的に接触
しなくとも、信号の送受および電力の供給を行うことが
でき、カードに送信した情報はその情報記録部に記録し
ておくことができる。図5は実施の形態の動作説明図
(II)であり、この図を参照して本実施の形態の装置の
動作について説明する。
【0040】まず、カード24が本装置の取扱対象であ
る正当な非接触式ICカードである場合について説明す
る。カード24がカード挿入口14に挿入されると(状
態A)、LED20aからの光が遮られ、フォトトラン
ジスタ21aはONからOFFとなる。これを検知した
カード検知回路22aが、CPU23に通知することに
より、該CPU23はローラ15aおよびローラ15b
を回転させ、カード24を装置内に引き込む。
【0041】カード24はさらに搬送されて、図に状態
Bとして示す位置にくると、LED20bからの光が遮
られ、フォトトランジスタ21bはONからOFFとな
る。これを検知したカード検知回路22bが、CPU2
3に通知することにより、該CPU23はローラ15a
およびローラ15bを停止させ、カード24はその位置
で保持される。
【0042】正当な非接触ICカード24が、予め定め
られた所定位置である状態Bの位置にある場合、LED
20cの光軸がくぼみ部25の部分に対応するように、
そのLED20cおよびフォトトランジスタ21cを配
置してある。従ってここではLED20cの光は遮られ
ることなく、フォトトランジスタ21cに入射し、該フ
ォトトランジスタ21cはONとなっている。これを検
知したカード検知回路22cは、CPU23に通知す
る。
【0043】CPU23は当該カードが正当な非接触I
Cカード24であり、磁気カード等の他種のカードでは
ないものと判断し、動作を継続する。この状態でカード
24の活性化を行う。すなわち、CPU23はキャリア
ON/OFF回路8をONにし、キャリア生成回路7で
生成した電力キャリアをアンテナ用ループコイル9に伝
える。カード24は、電磁誘導方式により電力供給を受
けて活性化された後、ある一定時間内に予め決められた
応答信号を送信する。本カードリーダ・ライタはその応
答信号を受信する。
【0044】該応答信号が予め定められた信号内容と一
致していることを確認することにより、CPU23は当
該カード24が正当な非接触式ICカードであると判断
し、実際の通信を開始する。例えば、調歩同期式半二重
通信方式により、データ授受を行う。カード24にデー
タを送信する場合には、CPU23は送信データを出力
し、変調回路4で変調した後、送信信号としてアンテナ
用ループコイル6を通じて電磁誘導方式により送信を実
行する。
【0045】カード24からのデータを受信する場合に
は、アンテナ用ループコイル6で受信した信号を復調回
路5によって復調し、受信データとしてCPU23に送
ることにより、受信を実行する。通信が完了すると、カ
ード24を非活性化するため、CPU23はキャリアO
N/OFF回路8をOFFにし、電力キャリアの送信を
中止し、電力供給を終える。そして、CPU23はロー
ラ15aおよびローラ15bを逆回転させ、カード24
をカード挿入口14に排出する。
【0046】次に、カードが磁気カードである場合等、
正当な非接触式ICカードでない場合について説明す
る。カードがカード挿入口14に挿入されると(状態
A)、LED20aからの光が遮られ、フォトトランジ
スタ21aはONからOFFとなる。これを検知したカ
ード検知回路22aが、CPU23に通知することによ
り、該CPU23はローラ15aおよびローラ15bを
回転させ、カードを装置内に引き込む。
【0047】カードはさらに搬送されて、図に状態Bと
して示す位置にくると、LED20bからの光が遮ら
れ、フォトトランジスタ21bはONからOFFとな
る。これを検知したカード検知回路22bが、CPU2
3に通知することにより、該CPU23はローラ15a
およびローラ15bを停止させ、カードはその位置で保
持される。
【0048】ここではカードが正当なものではないこと
として説明しているので、同時にLED20cからの光
もカードにより遮られるので、フォトトランジスタ21
cはONからOFFとなる。これを検知したカード検知
回路22cはCPU23に通知する。このことにより、
CPU23は、当該カードが正当な非接触ICカードの
形状とは異なり、磁気カードの可能性があると判断し、
以降、通常の動作を中止する。CPU23は、ブザー1
2を鳴らし、表示装置11にエラー内容を表示すること
によって警告を行い、同時に、ローラ15aおよびロー
ラ15bを逆回転させ、カードをカード挿入口14に排
出する。
【0049】また、正当な非接触ICカードでなく、か
つ外形が図4に示す非接触ICカードと同等なものの場
合(磁気カードは該当しない)には、CPU23は、そ
のカードが正当な非接触ICカードと同一の形状であ
り、磁気カードではないものと判断し、以降の動作を継
続する。カード活性化後、カードから送信される応答信
号が予め決められた信号内容と異なることで、CPU2
3はカードが正当な非接触ICカード24ではないと判
断し、その後の通信を中止し、カードの非活性化を行
う。CPU23は、ブザー12を鳴らし、表示装置11
にエラー内容を表示することによって警告を行い、同時
に、ローラ15aおよびローラ15bを逆回転させ、カ
ードをカード挿入口14に排出する。
【0050】前述のように、本実施の形態では、カード
に被検知手段としてくぼみ部を設け、カードリーダ・ラ
イタには、そのくぼみ部に対応させてLED20cおよ
びフォトトランジスタ21cを配置したので、正当な被
検知手段のないカードが誤って挿入されたとしても、カ
ード活性化の処理を行わずに排出するので、磁気カード
等の他種のカードのデータ破壊を防止することができ
る。そして、ブザーや表示装置を警告通知手段として用
いることにより、ユーザに正しいカードの挿入を促すこ
とができる。
【0051】〔第3の実施の形態〕本実施の形態は、第
2の実施の形態の構成において、LED20cおよびフ
ォトトランジスタ21cを後述する本実施の形態のカー
ドに対応させて配置したことを特徴とする。基本構成は
第2の実施の形態で説明した図3に示す通りである。
【0052】図6は本実施の形態の非接触ICカードの
説明図(1)であり、この図に示すように、本実施の形
態のカード26は、一方の短辺の中央にくぼみ部27を
設けてある。図7は本実施の形態の非接触ICカードの
説明図(2)を示す。この図の28はアンテナであり、
カード26の長辺に平行な対称軸に対し、対称な位置を
とるように2つ設ける。アンテナ28の一方を信号送受
用とし、アンテナ用ループコイル6との信号の送受に使
用し、他方を電力用とし、アンテナ用ループコイル9に
よる強磁界を受けてカード26を活性化させるために使
用する。
【0053】図8は実施の形態の動作説明図(III) であ
る。本実施の形態では、状態Bの位置でのカード26の
くぼみ部27に対応するように、LED20cおよびフ
ォトトランジスタ21cを設けてあり、受け入れたカー
ドが正当な非接触式ICカードであるか否かを判定可能
である。図6および図7に示すカード26を用いると、
表裏を逆に挿入した場合でも、くぼみ部27の位置は変
化せず、カードリーダ・ライタは正当なカード26とし
てこれを認識する。また、表裏逆となった場合でも、カ
ードに設けたアンテナ28の対称性により、信号送受お
よび電力供給を正常に実行可能である。その他の動作は
第2の実施の形態と同様である。
【0054】〔第4の実施の形態〕図9は本実施の形態
の非接触ICカードの説明図(1)であり、この図に示
すように、本実施の形態のカード29は、その短辺の中
央にくぼみ部30を設けてある。このくぼみ部30は2
つの短辺の双方に設けることとする。図10は本実施の
形態の非接触ICカードの説明図(2)を示す。この図
の31はアンテナであり、カード29の長辺に平行な対
称軸(カードの長手方向の中心軸)および短辺に平行な
対称軸(カードの短手方向の中心軸)のどちらに対して
も対称となるように2つ設ける。例えば、一方のアンテ
ナ31の外側に他方のアンテナ31を配置するようにす
ると、2つの中心軸に対する対称性を満たす構成を実現
しやすい。
【0055】アンテナ31の一方を信号送受用とし、ア
ンテナ用ループコイル6との信号の送受に使用し、他方
を電力用とし、アンテナ用ループコイル9による強磁界
を受けてカード29を活性化させるために使用する。こ
のカード29を、第3の実施の形態に示した構成のカー
ドリーダ・ライタにて使用する。
【0056】カード29挿入の際に、表裏を逆にした
り、前後(挿入方向)を逆にしたとしても、適正な位置
に必ずどちらかのくぼみ部30が対応することとなるの
で、カードリーダ・ライタは正当なカード29としてこ
れを認識する。また、表裏や前後を逆にしても、カード
に設けたアンテナ31の対称性により、信号送受および
電力供給を正常に実行可能である。その他の動作は第3
の実施の形態と同様である。
【0057】なお、くぼみ部はカードの両長辺中央にそ
れぞれ設けることとしてもよく、その場合は、カード種
別検知手段の位置をくぼみ部に対応させて変更してお
く。 〔第5の実施の形態〕図11は実施の形態のブロック図
(3)である。この図において、32はLEDであり、
ここでは、32a、32b、32cおよび32dとして
示す4つのLED32(a,b,c,d)を設けてあ
る。LED32aはカードの挿入を検知するために配置
され、LED32bは電力供給および通信が可能な所定
位置にカードが保持されたことを検知するために配置さ
れている。LED32cおよび32dはカードが本装置
により取扱可能な正しい非接触ICカードであることを
検知するために配置されている。
【0058】33はフォトトランジスタであり、カード
の搬送路を挟んでLED32と対向するように設けてあ
る。この位置にカードがなければ、LED32からの光
はフォトトランジスタ33に入射するが、カードがある
と、LED32からの光はそのカードに遮られ、フォト
トランジスタ33に入射しない。ここでは33a、33
b、33cおよび33dとして示す4つのフォトトラン
ジスタを、それぞれLED32a、32b、32cおよ
び32dに対応させて設けた。
【0059】34はカード検知回路であり、フォトトラ
ンジスタ33からの出力に基づき、カードの存在を検知
する。フォトトランジスタ33aにはカード検知回路3
4aを接続し、フォトトランジスタ33bにはカード検
知回路34bを接続し、フォトトランジスタ33cには
カード検知回路34cを接続し、フォトトランジスタ3
3dにはカード検知回路34dを接続してある。
【0060】LED32c、フォトトランジスタ33c
およびカード検知回路34c、並びにLED32d、フ
ォトトランジスタ33dおよびカード検知回路34d
は、カード種別検知手段としてはたらき、後述するカー
ドに設けられた被検知手段を検知する。4はカードへデ
ータを送信するための変調回路、5はカードからのデー
タを受信するための復調回路をそれぞれ示し、データ送
受信のためのアンテナ用ループコイル6に接続してい
る。
【0061】7はキャリア生成回路であり、カードへの
電力供給を行う。8はキャリアON/OFF回路であ
り、電力の供給/停止を制御する。9は電力を送信する
ためのアンテナ用ループコイルを示す。11は表示装
置、12はブザーをそれぞれ示し、カードとの通信処理
の正常/異常等をユーザに知らせる。
【0062】なお、この図には図示しないが、後述する
ローラを搬送路に沿って設けることにより、カードの搬
送を行う。35はこれらの各構成要素を制御するための
制御手段としてはたらくCPUを示している。図12は
本実施の形態の非接触ICカードの説明図(1)であ
る。図に示すように、本実施の形態のカード36は、一
方の長辺の中央にくぼみ部37を設けてある。
【0063】38はアンテナであり、カード36の長辺
に平行な対称軸(カードの長手方向の中心軸)および短
辺に平行な対称軸(カードの短手方向の中心軸)のどち
らに対しても対称となるように2つ設ける。例えば、一
方のアンテナ38の外側に他方のアンテナ38を配置す
るようにすると、2つの中心軸に対する対称性を満たす
構成を実現しやすい。
【0064】アンテナ38の一方を信号送受用とし、ア
ンテナ用ループコイル6との信号の送受に使用し、他方
を電力用とし、アンテナ用ループコイル9による強磁界
を受けてカード36を活性化させるために使用する。図
13は本実施の形態の非接触ICカードの説明図(2)
であり、この図に示すように、くぼみ部37を長辺の中
央に1か所だけ設けることとしたため、印刷有効面積へ
の影響が少なく、凹凸が少なく見栄えのよいカードを実
現することができる。特に文字等の情報は横書きされる
ことが多いので、この位置にくぼみ部37を設けても実
質的な印字有効面積には殆ど影響しない。
【0065】図14は実施の形態の動作説明図(IV)
である。本実施の形態では、状態Bの位置でのカード3
6のくぼみ部37に対応するように、LED32cおよ
びフォトトランジスタ33c並びにLED32dおよび
フォトトランジスタ33dを設けてある。これは例え
ば、カード36の表面を上にして挿入した場合には、く
ぼみ部37にLED32cおよびフォトトランジスタ3
3cが対応するように、カード36の裏面を上にして挿
入した場合には、くぼみ部37にLED32dおよびフ
ォトトランジスタ33dが対応するように配置するとい
うことである。
【0066】以下、本実施の形態の動作を説明する。ま
ず、カード36が本装置で取扱可能な正当なものである
場合について記す。カード36がカード挿入口14に挿
入されると(状態A)、LED32aからの光が遮ら
れ、フォトトランジスタ33aはONからOFFとな
る。これを検知したカード検知回路34aが、CPU3
5に通知することにより、該CPU35はローラ15a
およびローラ15bを回転させ、カード36を装置内に
引き込む。
【0067】カード36はさらに搬送されて、図に状態
Bとして示す位置にくると、LED32bからの光が遮
られ、フォトトランジスタ33bはONからOFFとな
る。これを検知したカード検知回路34bが、CPU3
5に通知することにより、該CPU35はローラ15a
およびローラ15bを停止させ、カード36はその位置
で保持される。
【0068】正当な非接触ICカード36が状態Bの位
置にある場合、LED32cまたはLED32dからの
光がくぼみ部37の部分を透過することになる。カード
36の表を上にした場合にくぼみ部37がLED32c
の位置に対応するものとし、カード36の裏を上にした
場合にくぼみ部37がLED32dの位置に対応するも
のとし、ここではカード36の表を上にして挿入したこ
ととして説明する。
【0069】従ってLED32cの光は遮られることな
く、フォトトランジスタ33cに入射し、該フォトトラ
ンジスタ33cはONとなっている。これを検知したカ
ード検知回路34cは、CPU35に通知する。一方、
カード36のくぼみ部37のない側の長辺中央位置に対
応した側のLED32dからの光は、カード36により
遮られるため、対応するフォトトランジスタ33dはO
NからOFFとなる。これを検知したカード検知回路3
4dは、CPU35に通知する。
【0070】CPU35はカード検知回路34cの出力
とカード検知回路34dの出力との論理和をとり、この
カード検知結果をONとする。すなわち、カード36は
正当な非接触ICカード36形状であり、磁気カード等
の他種のカードではないものと判断し、動作を継続す
る。カード36の裏を上にして挿入した場合には、カー
ド検知回路34cとカード検知回路34dの出力は逆に
なるが、論理和をとっているので、カード検知結果はO
Nとなって変わらない。
【0071】また、カード36の前後(挿入方向)が逆
になっても、くぼみ部37は必ずどちらかのLEDの位
置に対応することになるので、カード検知結果は変わら
ない。アンテナ38は、その対称性から、カードの表裏
・挿入方向に関わらず機能する。
【0072】この状態でカード36の活性化を行う。す
なわち、CPU35はキャリアON/OFF回路8をO
Nにし、キャリア生成回路7で生成した電力キャリアを
アンテナ用ループコイル9に伝える。カード36は、電
磁誘導方式により電力供給を受けて活性化された後、あ
る一定時間内に予め決められた応答信号を送信する。本
カードリーダ・ライタはその応答信号を受信する。
【0073】該応答信号が予め定められた信号内容と一
致していることを確認することにより、CPU35は当
該カード36が正当な非接触式ICカードであると判断
し、実際の通信を開始する。例えば、調歩同期式半二重
通信方式により、データ授受を行う。カード36にデー
タを送信する場合には、CPU35は送信データを出力
し、変調回路4で変調した後、送信信号としてアンテナ
用ループコイル6を通じて電磁誘導方式により送信を実
行する。
【0074】カード36からのデータを受信する場合に
は、アンテナ用ループコイル6で受信した信号を復調回
路5によって復調し、受信データとしてCPU35に送
ることにより、受信を実行する。通信が完了すると、カ
ード36を非活性化するため、CPU35はキャリアO
N/OFF回路8をOFFにし、電力キャリアの送信を
中止し、電力供給を終える。そして、CPU35はロー
ラ15aおよびローラ15bを逆回転させ、カード36
をカード挿入口14に排出する。
【0075】次に、カードが磁気カードである場合等、
正当な非接触式ICカードでない場合について説明す
る。カードがカード挿入口14に挿入されると(状態
A)、LED32aからの光が遮られ、フォトトランジ
スタ33aはONからOFFとなる。これを検知したカ
ード検知回路34aが、CPU35に通知することによ
り、該CPU35はローラ15aおよびローラ15bを
回転させ、カードを装置内に引き込む。
【0076】カードはさらに搬送されて、図に状態Bと
して示す位置にくると、LED32bからの光が遮ら
れ、フォトトランジスタ33bはONからOFFとな
る。これを検知したカード検知回路34bが、CPU3
5に通知することにより、該CPU35はローラ15a
およびローラ15bを停止させ、カードはその位置で保
持される。
【0077】ここではカードが正当なものではないこと
として説明しているので、LED32cからの光もカー
ドにより遮られ、同様にLED32dからの光もカード
により遮られるので、フォトトランジスタ33cおよび
33dはともにONからOFFとなる。これを検知した
カード検知回路34cおよび34dはCPU35に通知
する。
【0078】双方ともOFFであればその論理和もOF
Fとなるので、CPU35は、当該カードが正当な非接
触ICカードの形状とは異なり、磁気カードの可能性が
あると判断し、以降、通常の動作を中止する。なお、カ
ードの表裏・挿入方向に関わらず、カード検知結果は前
述の結果と同じになる。
【0079】CPU35は、ブザー12を鳴らし、表示
装置11にエラー内容を表示することによって警告を行
い、同時に、ローラ15aおよびローラ15bを逆回転
させ、カードをカード挿入口14に排出する。また、正
当な非接触ICカードでなく、かつ外形が図12に示す
非接触ICカードと同等なものの場合(磁気カードは該
当しない)には、CPU35は、そのカードが正当な非
接触ICカードと同一の形状であり、磁気カードではな
いものと判断し、以降の動作を継続する。
【0080】カード活性化後、カードから送信される応
答信号が予め決められた信号内容と異なることで、CP
U35はカードが正当な非接触ICカード36ではない
と判断し、その後の通信を中止し、カードの非活性化を
行う。CPU35は、ブザー12を鳴らし、表示装置1
1にエラー内容を表示することによって警告を行い、同
時に、ローラ15aおよびローラ15bを逆回転させ、
カードをカード挿入口14に排出する。
【0081】なお、前記第2〜第5の実施の形態では、
カードに設ける被検知手段を、切欠き状のくぼみ部とし
て説明したが、これに限らず、カード種別検知手段とし
てのLEDからの光が透過可能であればよいので、カー
ドにあけた貫通孔としてもよく、さらにこれらのくぼみ
部や貫通孔を透明な材質により充填することとしてもよ
い。
【0082】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、非接触IC
カードに被検知手段を設け、非接触ICカードリーダ・
ライタに、前記被検知手段を検知するカード種別検知手
段を設けたことにより、ユーザが誤って取扱対象外のカ
ードを挿入した場合でも、そのカードを取扱対象外のカ
ードであると特定し、電力供給等を行わずに排出するこ
ととしたので、磁気カード等の取扱対象外のカードのデ
ータ破壊を確実に防止できるという効果を有する。
【0083】さらに、警告通知手段を設けてエラーの内
容をユーザに通知することとしたので、正しいカードの
挿入を促すことができるという効果を有する。また、非
接触ICカードに設けた被検知手段と対称となる位置に
被検知手段を追加配置することや、その対称となる位置
に対応させてカード種別検知手段を追加配置することに
より、ユーザは非接触ICカードの表裏や前後を気にせ
ずに、非接触ICカードリーダ・ライタに挿入可能とな
る効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のブロック図(1)
【図2】実施の形態の動作説明図(I)
【図3】実施の形態のブロック図(2)
【図4】第2の実施の形態の非接触ICカードの説明図
【図5】実施の形態の動作説明図(II)
【図6】第3の実施の形態の非接触ICカードの説明図
(1)
【図7】第3の実施の形態の非接触ICカードの説明図
(2)
【図8】実施の形態の動作説明図(III)
【図9】第4の実施の形態の非接触ICカードの説明図
(1)
【図10】第4の実施の形態の非接触ICカードの説明
図(2)
【図11】実施の形態のブロック図(3)
【図12】第5の実施の形態の非接触ICカードの説明
図(1)
【図13】第5の実施の形態の非接触ICカードの説明
図(2)
【図14】実施の形態の動作説明図(IV)
【図15】従来例のブロック図
【図16】従来例の動作説明図
【符号の説明】 6 アンテナ用ループコイル 9 アンテナ用ループコイル 11 表示装置 12 ブザー 16 磁気ヘッド 19 CPU 20c LED 21c フォトトランジスタ 23 CPU 24 非接触ICカード 25 くぼみ部 26 非接触ICカード 27 くぼみ部 28 アンテナ 29 非接触ICカード 30 くぼみ部 31 アンテナ 32c,d LED 33c,d フォトトランジスタ 35 CPU 36 非接触ICカード 37 くぼみ部 38 アンテナ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号送受用のアンテナおよび電力用のア
    ンテナを有し、該電力用のアンテナによって電力供給を
    受けた状態で、前記信号送受用のアンテナにより、情報
    を受信して記録可能であるとともに情報を送信可能な非
    接触ICカードにおいて、 カード種別を識別するための被検知手段を設けたことを
    特徴とする非接触ICカード。
  2. 【請求項2】 請求項1において、被検知手段を、カー
    ドの周辺部に設けたくぼみ部としたことを特徴とする非
    接触ICカード。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、外形
    を略長方形状とし、その短辺中央部に被検知手段を設け
    たことを特徴とする非接触ICカード。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、外形
    を略長方形状とし、その長辺中央部に被検知手段を設け
    たことを特徴とする非接触ICカード。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3または請
    求項4において、被検知手段を2つ設け、該被検知手段
    を相互に対称となるように配置したことを特徴とする非
    接触ICカード。
  6. 【請求項6】 請求項3、請求項4または請求項5にお
    いて、アンテナを、カードの中心軸に対称となるように
    設けたことを特徴とする非接触ICカード。
  7. 【請求項7】 請求項6において、アンテナを、長辺に
    平行な中心軸および短辺に平行な中心軸のどちらに対し
    ても対称となるように設けたことを特徴とする非接触I
    Cカード。
  8. 【請求項8】 非接触ICカードの信号送受用のアンテ
    ナと情報の送受信を行う信号送受手段と、非接触ICカ
    ードの電力用のアンテナに電力供給を行う電力供給手段
    とを有し、非接触ICカードを受け入れて情報の読み書
    きを行う非接触ICカードリーダ・ライタにおいて、 カード種別を検知するカード種別検知手段と、 受け入れたカードが、前記カード種別検知手段によって
    取扱対象の非接触ICカードであると判別された場合に
    は、電力供給と信号送受を行い、前記カード種別検知手
    段によって取扱対象の非接触ICカードではないと判別
    された場合には、電力供給と信号送受を行わないように
    制御する制御手段を設けたことを特徴とする非接触IC
    カードリーダ・ライタ。
  9. 【請求項9】 請求項8において、カード種別検知手段
    を、磁気カードを検知する磁気ヘッドとし、 受け入れたカードが、前記磁気ヘッドによって磁気カー
    ドであると検知された場合には、電力供給と信号送受を
    行わないように制御する制御手段を設けたことを特徴と
    する非接触ICカードリーダ・ライタ。
  10. 【請求項10】 請求項8において、カード種別検知手
    段を、発光手段および該発光手段からの光を検知する受
    光手段とし、 受け入れた非接触ICカードが所定位置にある場合、該
    非接触ICカードに設けたくぼみ部を、前記発光手段か
    らの光が透過して受光手段に入射するように、その発光
    手段および受光手段を配置したことを特徴とする非接触
    ICカードリーダ・ライタ。
  11. 【請求項11】 請求項10において、受け入れた非接
    触ICカードが所定位置にある場合、該非接触ICカー
    ドの中心軸に対してくぼみ部の位置と対称となる位置に
    対応させて発光手段および受光手段を追加配置し、 受け入れた非接触ICカードを所定位置に保持した状態
    で、受光手段のいずれかが対応する発光手段からの光を
    検知した場合には、受け入れたカードが取扱対象の非接
    触ICカードであると判断して電力供給と信号送受を行
    い、どの受光手段も対応する発光手段からの光を検知し
    ない場合には、電力供給と信号送受を行わないように制
    御する制御手段を設けたことを特徴とする非接触ICカ
    ードリーダ・ライタ。
  12. 【請求項12】 請求項8、請求項9、請求項10また
    は請求項11において、受入対象以外のカードを受け入
    れた場合、ユーザにその旨を示すエラー通知を行う警告
    通知手段を設けたことを特徴とする非接触ICカードリ
    ーダ・ライタ。
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