JPH09218357A - 偏斜・暗視野検鏡装置 - Google Patents

偏斜・暗視野検鏡装置

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JPH09218357A
JPH09218357A JP2370396A JP2370396A JPH09218357A JP H09218357 A JPH09218357 A JP H09218357A JP 2370396 A JP2370396 A JP 2370396A JP 2370396 A JP2370396 A JP 2370396A JP H09218357 A JPH09218357 A JP H09218357A
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JP
Japan
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ring
illumination
diaphragm
image
light
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Withdrawn
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JP2370396A
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English (en)
Inventor
Shinichi Tsuchisaka
新一 土坂
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、良好な偏斜・暗視野検鏡を実現でき
る装置を提供する。 【解決手段】光源21からの照明光を絞り位置Aに配置
されたリング照明絞り22を通して対物瞳位置Bにリン
グ絞り像として結像し、このリング絞り像からなる照明
光を対物レンズ25の有効NAの外側を通して、標本2
6に投光角の小さな暗視野照明を入射し、さらに、標本
26面で散乱される光による観察像について対物レンズ
25、リレーレンズ28を通して対物瞳位置C上の遮蔽
部材29に送り、この遮蔽部材29の円形状開口部29
1によりリング絞り像のリング部分(明部)をカットす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばICやLS
Iのような細かい配線などを有する標本観察に用いられ
る偏斜・暗視野検鏡装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、標本観察に用いられる検鏡方法に
は、対物レンズの瞳位置やコンデンサレンズの瞳位置に
瞳変調モジュールを挿入することにより、標本特有の性
質を引き出して可視化するような技術が知られている。
【0003】そして、対物レンズおよびコンデンサレン
ズの瞳を利用したものに微分干渉、位相差検鏡、ホフマ
ン検鏡、コンデンサレンズの瞳を利用したものに偏斜・
暗視野検鏡がある。
【0004】図4は、暗視野照明を用いた暗視野検鏡の
光路図を示すもので、図示しない光源からの照明光を投
光レンズ1を通して対物レンズ3の光軸上に配置された
中空ミラー2で反射させ、この反射光を、さらに対物レ
ンズ3の周囲に配置したミラー4で反射させて対物レン
ズ3を通すことなく標本5面に照射し、標本5での観察
像を対物レンズ3からミラー2の中空部を通して観察す
るようになっている。この場合、暗視野照明による光束
の投光角θが対物レンズ3のNA(開口数)より大きけ
ればよいが、暗い背景色に標本5面上のエッヂや異物が
明るく見えるのがよいとされることから、光束の投光角
θはできる限り大きく取るようにしている。こうすれ
ば、より大きく散乱される光を拾えるし、投光光学系の
迷光もカットできることから良好な観察が得られること
になる。
【0005】図5は、暗視野照明に対する標本面のエッ
ジでの入射光と0次光および回析光の関係を示すもの
で、標本5面上のエッジ5aに対し対物レンズ3のNA
よりできるだけ大きな投光角θで入射光6を与えると、
反射0次光8(法線7に対して対象でない)の他に、1
次回析光9、2次回析光10が得られるが、このうちの
1次回析光9および2次回析光10のみを拾うことによ
り、0次光8の入らない標本像を得られるようになる。
こうした場合、低周波数の像の解像力は悪いが、高周波
数の像の解像力はよいといわれ、明視野検鏡では見えな
いといわれる細菌のベン毛なども観察できるといわれて
いる。
【0006】一方、図6は、偏斜照明検鏡の光路図を示
すもので、光源11からの照明光を投光レンズ12を通
し、標本14に対する投光角を可変できるように回動自
在に設けられたミラー13で反射させ、標本14に所定
の偏斜を持たせて入射し、標本14からの透過像を対物
レンズ15を通して観察するようになっている。
【0007】そして、このような偏斜照明検鏡は、実態
顕微鏡の透過観察法の1つとして、例えば液晶パネルの
製造過程でガラス板上に形成される透明電極パターン
(ITO配線)などのエッジ強調観察に採用されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の暗視
野検鏡によると、照明光の投光角θが対物レンズのNA
より十分に大きく設定することから、0次光が大きく変
化するような部分(例えば、ごみ、傷)での観察はでき
るが、僅かに散乱角のずれを生じているような部分(例
えば、配線エッジのダレ)での観察は不可能であり、し
かも、当然のことながら像全体が暗いという問題があっ
た。このため、生物観察では十分であったものの、最近
になって適用されているICやLSIのように細かい配
線が配列されるような標本での細部にわたる観察には適
するもといえなかった。
【0009】また、後者の偏斜照明検鏡によると、ミラ
ー15の傾き方向は決まっていて、標本14に対する投
光角は、一軸方向にのみ傾けられるようになるので、I
OT配線の方向によって、つまり、投光角の傾きに直交
する方向の配線と投光角の傾きに沿った方向の配線とで
明るい部分と暗い部分ができてしまい、観察像として極
めて見にくいものになるという問題点がある。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、良好な偏斜・暗視野検鏡を実現できる装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
照明光学系の明るさ絞り位置に設けられリング状開口部
を有するリング照明絞りと、このリング照明絞より形成
されるリング絞り像の照明光が照射される標本からの観
察像を取り込む対物レンズと、この対物レンズの瞳位置
をリレーするリレー光学系と、このリレー光学系より形
成される対物瞳位置に設けられ前記リング絞り像のリン
グ部分をカットする遮蔽部材とにより構成している。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載にお
いて、リング照明絞りは、リング状開口部の内側直径を
対物レンズ25の瞳の大きさの0.95〜0.7の範囲
に設定している。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載において、リング照明絞りおよび遮蔽部材は、それ
ぞれ挿脱可能にしている。
【0014】この結果、請求項1記載の発明によれば、
照明光学系の明るさ絞り位置に設けられリング状開口部
を有するリング照明絞りによりリング絞り像の照明光を
生成し、この照明光が照射される標本からの観察像を対
物レンズより取り込むとともに、リレー光学系により形
成される対物瞳位置にリング絞り像のリング部分をカッ
トする遮蔽部材を設けることにより、低角暗視野による
観察像を得られるので、かかる低角暗視野により僅かな
散乱角のずれを生じているような部分の観察までも精度
よく行うことができる。
【0015】また、請求項2記載の発明によれば、リン
グ照明絞りのリング状開口部の内側直径を対物レンズ2
5の瞳の大きさの0.95〜0.7の範囲に設定するこ
とにより、低角暗視野によって明るい観察像が得られ、
良好な観察を実現することができる。
【0016】また、請求項3記載の発明によれば、リン
グ照明絞りおよび遮蔽部材をそれぞれ挿脱可能にするこ
とで、低角暗視野検鏡、リング偏斜照明検鏡および明視
野検鏡を選択的に実行することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に従い説明する。
【0018】図1は、一実施の形態の概略構成を示して
いる。図において、21は光源で、この光源21からの
照明光を、図示しない集光レンズにより明るさ絞り位置
Aに集めるようにしている。
【0019】この絞り位置Aにリング照明絞り22を配
置している。このリング照明絞り22は、図2に示すよ
うに中心部にリング状の開口部221を有するものであ
る。この場合、リング状開口部221の内側直径をφd
2 、外側直径をφd1 、後述する対物レンズ25の瞳の
大きさ(NA)をφD、投光レンズ23の倍率をm1と
すると、φD=φm1 d1 の関係が得られる。実際に
は、d1 は対物瞳をカバーするためにd1 =(φD×1.
05)/m1 である。また、d2 は、φD×0.9=φ
1 d2 程度に設計されている。勿論、ここでの値0.9
は、一例であって標本の形状(線幅など)によっては
0.95〜0.7の範囲で採用されるが、0.9〜0.
8の範囲が最適とされている。この場合、値が大きけれ
ば偏斜効果は期待できるが、像は暗くなる。
【0020】そして、リング照明絞り22を通った照明
光は、投光レンズ23を通って倍率をm1 をかけられ反
射ミラー24を介して対物瞳位置Bにリング絞り像とし
て結像されるようになっている。この場合のリング絞り
像は、図2(b)のようになっている。
【0021】また、対物瞳位置Bでのリング絞り像は、
ケラー照明として対物レンズ25を通って標本26面に
照射され、標本26面からの反射光は対物レンズ25を
介して同じく対物瞳位置Bに結像され、さらに、対物瞳
位置B上での結像は、結像レンズ27を経てリレーレン
ズ28に送られ、対物瞳位置C上でも結像されるように
なっている。
【0022】そして、この対物瞳位置Cに遮蔽部材29
を配置している。この遮蔽部材29は、図3に示すよう
に中心部に円形状の開口部291を有するものである。
この場合、円形状開口部291は、その内径をφd3 に
設定している。この内径φd3 は、対物瞳位置Cに結像
されるリング絞り像のリング部分(明部)をカットする
ためのもので、リレーレンズ28での倍率をm2 とする
と、φd3 =m2 ・m1 ・φd2 にしている。
【0023】そして、対物瞳位置Cでの像は、結像レン
ズ30を通して観察されるようになっている。
【0024】なお、リング照明絞り22および遮蔽部材
29は、絞り位置Aおよび対物瞳位置Cに対して挿脱可
能に構成している。
【0025】しかして、このような構成において、い
ま、絞り位置Aにリング照明絞り22および対物瞳位置
Cに遮蔽部材29をそれぞれ配置しているものとする。
【0026】この状態から、光源21からの照明光が図
示しない集光レンズにより明るさ絞り位置Aに集められ
ると、この絞り位置Aに配置されたリング照明絞り22
により図示破線に沿って投光レンズ23および反射ミラ
ー24より対物瞳位置Bに達しリング絞り像として結像
される。
【0027】そして、この対物瞳位置Bでのリング絞り
像は、ケラー照明として対物レンズ25より標本26面
に照射される。この場合、リング絞り像からなる照明光
は、対物レンズ25の有効NAの外側を通って標本26
面に照射され、この標本26面で散乱される光による観
察像が、対物レンズ25を介して対物瞳位置Bに結像さ
れる。そして、この対物瞳位置B上での結像は、さらに
結像レンズ27よりリレーレンズ28に送られ、対物瞳
位置Cにも結像される。
【0028】すると、この対物瞳位置Cに配置された遮
蔽部材29の円形状開口部291によりリング絞り像の
リング部分(明部)がカットされて、リング絞り像の中
心部分の暗視野の観察像のみが取り出され、これが結像
レンズ30を通して接眼レンズより観察されるようにな
る。
【0029】従って、このようにすれば、光源21から
の照明光を絞り位置Aに配置されたリング照明絞り22
を通して対物瞳位置Bにリング絞り像として結像し、こ
のリング絞り像からなる照明光を対物レンズ25を通し
て、標本26に投光角の小さな暗視野照明を入射し、さ
らに、標本26面で散乱される光による観察像について
対物レンズ25、リレーレンズ28を通して対物瞳位置
C上の遮蔽部材29に送り、この遮蔽部材29の円形状
開口部291によりリング絞り像のリング部分(明部)
をカットすることで、低角暗視野による観察像を得るよ
うにしたので、かかる低角暗視野により僅かな散乱角の
ずれを生じているような部分の観察までも精度よく行う
ことができ、また、リング照明絞り22の内側直径φd
2 を対物レンズ25の瞳の大きさ(NA)に対して最適
に設定することにより、明るい観察像を得られ、さらに
回析光を効率よく捕らえるようにもできることから、高
周波数の像の解像力も改善できる。
【0030】また、特に、ICやLSIのような細かい
配線が規則正しく配列されるようなものでは、配線部分
での散乱光と回析光の発生が著しいことから、光源とし
て高輝度の、例えば水銀灯などを用いれば、明るいパタ
ーン像が得られ、細かい配線部を高い解像度で観察する
ことができる。
【0031】次に、対物瞳位置C上の遮蔽部材29を取
り外して、絞り位置Aのリング照明絞り22のみを配置
したような場合、上述したと同様にして、光源21から
の照明光は、絞り位置Aに配置されたリング照明絞り2
2により投光レンズ23および反射ミラー24より対物
瞳位置Bに達しリング絞り像として結像され、ケラー照
明として対物レンズ25を通って標本26面に照射さ
れ、この標本26面での観察像が、対物レンズ25より
結像レンズ27、30を通して取り出される。この場
合、標本26面には、照明光がリング偏斜照明として与
えられるので、標本26面よりエッジの強調された三次
元的な像を得られ、しかも照明光がリング状をなしてい
て標本26面にすべての方向から均一な偏斜照明を与え
ることができるので、配線などの方向によって観察像に
明暗が生じることもなくなり、非常に見やすい観察像を
得られる。
【0032】また、対物瞳位置C上の遮蔽部材29と絞
り位置Aのリング照明絞り22をともに取り外した場合
は、光源21からの照明光は、そのまま図示実線に沿っ
て進み、投光レンズ23および反射ミラー24を通って
対物レンズ25より標本26面に明視野照明として照射
され、標本26面からの観察像が、対物レンズ25より
結像レンズ27、30を通して取り出されるようにな
り、明視野による検鏡が可能になる。
【0033】なお、上述した実施の形態では、一貫して
落射照明観察の場合を述べたが、透過照明観察の場合に
も適用することができる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、一般
対物レンズを用いて低角暗視野による観察像を得られ、
かかる低角暗視野により僅かな散乱角のずれを生じてい
るような部分の観察までも精度よく行うことができる。
また、低角暗視野によっても明るい観察像が得られ、良
好な観察を実現することができ、さらに、低角暗視野検
鏡、リング偏斜照明検鏡および明視野検鏡を選択的に実
行することもできる。この場合、対物レンズの持つNA
を小さくすることになるが、対物NA×0.9 程度であ
り、結像性能を大きく劣化させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の概略的構成を示す図。
【図2】一実施の形態に用いられるリング照明絞りを示
す図。
【図3】一実施の形態に用いられる遮蔽部材を示す図。
【図4】暗視野照明を用いた暗視野検鏡の一例を示す
図。
【図5】暗視野照明に対する標本面エッジでの入射光と
0次光および回析光の関係を示す図。
【図6】偏斜照明検鏡の一例を示す図。
【符号の説明】
21…光源、 22…リング照明絞り、 221…リング状開口部、 23…投光レンズ、 24…反射ミラー、 25…対物レンズ、 26…標本、 27…結像レンズ、 28…リレーレンズ、 29…遮蔽部材、 291…開口部、 30…結像レンズ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明光学系の明るさ絞り位置に設けられ
    リング状開口部を有するリング照明絞りと、 このリング照明絞より形成されるリング絞り像の照明光
    が照射される標本からの観察像を取り込む対物レンズ
    と、 この対物レンズの瞳位置をリレーするリレー光学系と、 このリレー光学系より形成される対物瞳位置に設けられ
    前記リング絞り像のリング部分をカットする遮蔽部材と
    を具備したことを特徴とする偏斜・暗視野検鏡装置。
  2. 【請求項2】 リング照明絞りは、リング状開口部の内
    側直径を対物レンズ25の瞳の大きさの0.95〜0.
    7の範囲に設定したことを特徴とする請求項1記載の偏
    斜・暗視野検鏡装置。
  3. 【請求項3】 リング照明絞りおよび遮蔽部材は、それ
    ぞれ挿脱可能にしたことを特徴とする請求項1または2
    記載の偏斜・暗視野検鏡装置。
JP2370396A 1996-02-09 1996-02-09 偏斜・暗視野検鏡装置 Withdrawn JPH09218357A (ja)

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