JPH09217907A - 焼却炉及び焼却方法 - Google Patents
焼却炉及び焼却方法Info
- Publication number
- JPH09217907A JPH09217907A JP2376196A JP2376196A JPH09217907A JP H09217907 A JPH09217907 A JP H09217907A JP 2376196 A JP2376196 A JP 2376196A JP 2376196 A JP2376196 A JP 2376196A JP H09217907 A JPH09217907 A JP H09217907A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- incinerator
- furnace
- chimney
- waste material
- top surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Incineration Of Waste (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 馬糞等のように、有機分は多いが水分が高い
ために一般の焼却炉では燃焼しにくいものでも、燃料を
用いずに効率よく燃焼できる焼却炉を実現すること。 【解決手段】 水平方向の断面形状が略長円状の燃焼空
間２が形成された炉本体部と、本体部の天面の中央部に
設けられた煙突５と、本体部の天面において煙突５を挟
んで略長円状の長軸上に対称に配設された一対の開閉自
在な蓋４と、各蓋４にそれぞれ着脱自在に備えられた漏
斗状の空気供給部７を備えた焼却炉１を用いて、炉内の
中央に廃材12を立てた後に、その回りに焼却物10を投入
して点火することによって、廃材12が燃え尽きた後に炉
内に煙突状の空間を形成して、炉内の焼却物10の焼却を
容易にした。
ために一般の焼却炉では燃焼しにくいものでも、燃料を
用いずに効率よく燃焼できる焼却炉を実現すること。 【解決手段】 水平方向の断面形状が略長円状の燃焼空
間２が形成された炉本体部と、本体部の天面の中央部に
設けられた煙突５と、本体部の天面において煙突５を挟
んで略長円状の長軸上に対称に配設された一対の開閉自
在な蓋４と、各蓋４にそれぞれ着脱自在に備えられた漏
斗状の空気供給部７を備えた焼却炉１を用いて、炉内の
中央に廃材12を立てた後に、その回りに焼却物10を投入
して点火することによって、廃材12が燃え尽きた後に炉
内に煙突状の空間を形成して、炉内の焼却物10の焼却を
容易にした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、厩舎から出る馬糞等の
ように、有機分は多いが水分が高いために一般の焼却炉
では燃焼しにくいものも焼却できるようにした焼却炉に
関するものである。
ように、有機分は多いが水分が高いために一般の焼却炉
では燃焼しにくいものも焼却できるようにした焼却炉に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】厩舎から出る馬糞は、少量の場合には堆
肥化したり、他の物と混合して一般の焼却炉で焼却する
ことができるが、数十等以上の規模の厩舎から出る馬糞
の量は多量になるため、専用の焼却炉で毎日処理しなけ
ればならない。そのためには、炉の底に重油バーナー等
を備えた専用の焼却炉を用いて毎日の馬糞を焼却してい
た。
肥化したり、他の物と混合して一般の焼却炉で焼却する
ことができるが、数十等以上の規模の厩舎から出る馬糞
の量は多量になるため、専用の焼却炉で毎日処理しなけ
ればならない。そのためには、炉の底に重油バーナー等
を備えた専用の焼却炉を用いて毎日の馬糞を焼却してい
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、重油バーナー
を用いた焼却炉では、重油の燃料費が嵩むという問題が
あった。また、処理能力が低いため、処理しきれない馬
糞が溜まってその保管場所の確保が困難になるという問
題があった。そこで、馬糞等を燃料を用いずに効率よく
燃焼できる焼却炉の実現が課題となっていたのである。
を用いた焼却炉では、重油の燃料費が嵩むという問題が
あった。また、処理能力が低いため、処理しきれない馬
糞が溜まってその保管場所の確保が困難になるという問
題があった。そこで、馬糞等を燃料を用いずに効率よく
燃焼できる焼却炉の実現が課題となっていたのである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明による請求項１の
焼却炉は、水平方向の断面形状が略長円状の燃焼空間が
形成された炉本体部と、該本体部の天面の中央部に設け
られた煙突と、前記本体部の天面において前記煙突を挟
んで略長円状の長軸上に対称に配設された一対の開閉自
在な蓋と、各蓋にそれぞれ着脱自在に備えられて炉内側
が細い漏斗状の空気供給部とを備えるという手段を講じ
たものである。
焼却炉は、水平方向の断面形状が略長円状の燃焼空間が
形成された炉本体部と、該本体部の天面の中央部に設け
られた煙突と、前記本体部の天面において前記煙突を挟
んで略長円状の長軸上に対称に配設された一対の開閉自
在な蓋と、各蓋にそれぞれ着脱自在に備えられて炉内側
が細い漏斗状の空気供給部とを備えるという手段を講じ
たものである。
【０００５】また、請求項２の焼却方法は、上記焼却炉
を用いて、炉内の中央に廃材を立てた後に、その回りに
焼却物を投入して点火することによって、前記廃材が燃
え尽きた後に炉内に煙突状の空間を形成して、炉内の焼
却物の焼却を容易にしたものである。
を用いて、炉内の中央に廃材を立てた後に、その回りに
焼却物を投入して点火することによって、前記廃材が燃
え尽きた後に炉内に煙突状の空間を形成して、炉内の焼
却物の焼却を容易にしたものである。
【０００６】
【実施例】以下に、本発明の焼却炉を実施の形態の一例
を示した図面に基づいて詳説する。図１、図２、図３に
おいて、１は本発明の実施例の焼却炉であり、本体部分
の断面形状は図２に示したように、二つの半円部分を離
してその間に方形部分を連結した形状であり、脚11によ
って基礎に固定されて自立している。この実施の形態に
おける焼却炉の外形寸法は、長軸の長さは1560ミリ、短
軸の長さは1160ミリ、炉本体部の高さは950 ミリとし、
最大処理量は960 リットルとした。なお、材質は、耐久
性を高めるためにステンレス製とした。
を示した図面に基づいて詳説する。図１、図２、図３に
おいて、１は本発明の実施例の焼却炉であり、本体部分
の断面形状は図２に示したように、二つの半円部分を離
してその間に方形部分を連結した形状であり、脚11によ
って基礎に固定されて自立している。この実施の形態に
おける焼却炉の外形寸法は、長軸の長さは1560ミリ、短
軸の長さは1160ミリ、炉本体部の高さは950 ミリとし、
最大処理量は960 リットルとした。なお、材質は、耐久
性を高めるためにステンレス製とした。
【０００７】２は前記焼却炉１の下部に形成された燃焼
空間部であり、底面には灰掻きだし口23が形成されてい
る。３は前記燃焼炉の上部の補助燃焼空間部であり、こ
の補助燃焼空間部３の天面には、左右一対の開閉蓋４が
設けられ、各開閉蓋４の中央部分には空気取り入れ口41
が設けられている。
空間部であり、底面には灰掻きだし口23が形成されてい
る。３は前記燃焼炉の上部の補助燃焼空間部であり、こ
の補助燃焼空間部３の天面には、左右一対の開閉蓋４が
設けられ、各開閉蓋４の中央部分には空気取り入れ口41
が設けられている。
【０００８】左右一対の開閉蓋４の間には二本の煙突５
が設けられている。
が設けられている。
【０００９】７は空気取り入れ口41に挿入された漏斗状
のシュートであり、上部には把手71が設けられ、下部に
はコの字状の抑え棒72が設けられている。８は前記開閉
蓋41の開閉操作を容易にするためのバランス用の重りで
ある。９はこの焼却炉１の側面を覆うカバーである。
のシュートであり、上部には把手71が設けられ、下部に
はコの字状の抑え棒72が設けられている。８は前記開閉
蓋41の開閉操作を容易にするためのバランス用の重りで
ある。９はこの焼却炉１の側面を覆うカバーである。
【００１０】上記構成の焼却炉１を用いて馬糞10を焼却
するときは、まず、開閉蓋４を全開した状態で、炉内の
底部に木片を敷きつめ、中央部に廃材12を数本まとめて
立てた後に、馬糞10を投入し、さらに、その上に廃材等
の焚き付けを載せる。その後に、前記開閉蓋４を閉じ
て、空気取り入れ口41にシュート７をセットする。この
とき、シュート７の下部に設けられた抑え棒72によっ
て、馬糞10と焚き付けを押さえて、図１において破線で
示したような空気の流通路Ａを確保しておく。
するときは、まず、開閉蓋４を全開した状態で、炉内の
底部に木片を敷きつめ、中央部に廃材12を数本まとめて
立てた後に、馬糞10を投入し、さらに、その上に廃材等
の焚き付けを載せる。その後に、前記開閉蓋４を閉じ
て、空気取り入れ口41にシュート７をセットする。この
とき、シュート７の下部に設けられた抑え棒72によっ
て、馬糞10と焚き付けを押さえて、図１において破線で
示したような空気の流通路Ａを確保しておく。
【００１１】次に、点火の際は、シュート７から馬糞10
の上の焚き付けに点火することによって、焼却が開始さ
れる。燃焼の始めには、先ず、焚き付けが燃えて炉内の
温度を上げ、馬糞の燃焼を開始する。その後、中央の廃
材12が燃え尽きて空間が形成され燃焼しやすくなる。ま
た、前記シュート７からの空気が破線Ａのように馬糞10
の上面に供給されるので、馬糞10は確実に燃焼する。
の上の焚き付けに点火することによって、焼却が開始さ
れる。燃焼の始めには、先ず、焚き付けが燃えて炉内の
温度を上げ、馬糞の燃焼を開始する。その後、中央の廃
材12が燃え尽きて空間が形成され燃焼しやすくなる。ま
た、前記シュート７からの空気が破線Ａのように馬糞10
の上面に供給されるので、馬糞10は確実に燃焼する。
【００１２】シュート７は漏斗状に先細りになっている
ので、供給される空気流は破線Ａのように絞られて勢い
良く馬糞10の表面に吹きつけられ、馬糞10は勢い良く燃
焼するのである。しかも、シュート７は両側に設けられ
ているので、両方から勢いよく吹きつけられる空気流に
よって、馬糞等は確実に燃焼できるのである。そして、
燃焼済の排気は、燃焼によって高温となり上昇して、補
助燃焼空間部３において更に完全に燃焼した後、煙突５
から効率良く排出される。このように、馬糞10の表面に
空気が供給される構造であるととも、廃材12が燃え尽き
て形成された空間によって空気通路が形成されるので、
従来の焼却炉では燃焼が十分でなかった馬糞10のように
細かく目詰まりして空気の流通が不十分な状態であって
も、十分な空気が供給できるので、完全に燃焼させるこ
とが可能になるのである。
ので、供給される空気流は破線Ａのように絞られて勢い
良く馬糞10の表面に吹きつけられ、馬糞10は勢い良く燃
焼するのである。しかも、シュート７は両側に設けられ
ているので、両方から勢いよく吹きつけられる空気流に
よって、馬糞等は確実に燃焼できるのである。そして、
燃焼済の排気は、燃焼によって高温となり上昇して、補
助燃焼空間部３において更に完全に燃焼した後、煙突５
から効率良く排出される。このように、馬糞10の表面に
空気が供給される構造であるととも、廃材12が燃え尽き
て形成された空間によって空気通路が形成されるので、
従来の焼却炉では燃焼が十分でなかった馬糞10のように
細かく目詰まりして空気の流通が不十分な状態であって
も、十分な空気が供給できるので、完全に燃焼させるこ
とが可能になるのである。
【００１３】このようにして、燃焼が安定した後には、
馬糞10はシュート７によって上面に供給される空気と、
底面の灰掻きだし口から供給されて中央部の空間を通っ
て供給される空気によって、徐々に燃焼が進み、炉内の
馬糞10は数時間で完全に焼却されるのである。安定した
後には、各空気取り入れ口41にセットしたシュート７を
取り外して空気調節板をセットして空気量を絞ったり、
底面の灰掻きだし口23を閉じて空気量を絞ったりすると
よい。
馬糞10はシュート７によって上面に供給される空気と、
底面の灰掻きだし口から供給されて中央部の空間を通っ
て供給される空気によって、徐々に燃焼が進み、炉内の
馬糞10は数時間で完全に焼却されるのである。安定した
後には、各空気取り入れ口41にセットしたシュート７を
取り外して空気調節板をセットして空気量を絞ったり、
底面の灰掻きだし口23を閉じて空気量を絞ったりすると
よい。
【００１４】なお、前記補助燃焼空間部３において、燃
焼後の排気は更に高温になって完全に燃焼するので、煙
成分までも燃焼する。また、燃焼後の灰等は前記灰掻き
だし口23を開けて取り出して内部を掃除すると良い。
焼後の排気は更に高温になって完全に燃焼するので、煙
成分までも燃焼する。また、燃焼後の灰等は前記灰掻き
だし口23を開けて取り出して内部を掃除すると良い。
【００１５】なお、馬糞以外にも、街路樹の剪定した生
木の枝や芝刈した芝等のように、水分が多く自然しにく
いものでも自然させることが可能となるのである。
木の枝や芝刈した芝等のように、水分が多く自然しにく
いものでも自然させることが可能となるのである。
【００１６】
【発明の効果】このようにして、本発明の焼却炉によれ
ば、馬糞等のように従来の焼却炉では重油バーナー等を
必要とした燃焼物であっても、重油バーナー等を用いる
ことなく、効率よく燃焼させて焼却することが可能にな
る。よって、従来は処理に困っていた厩舎の馬糞等を極
めて簡便に完全焼却することが可能になって余分な手間
を要しない。更に、重油等の燃料も要しないので処理費
用も少なく抑えることができて経済的である。
ば、馬糞等のように従来の焼却炉では重油バーナー等を
必要とした燃焼物であっても、重油バーナー等を用いる
ことなく、効率よく燃焼させて焼却することが可能にな
る。よって、従来は処理に困っていた厩舎の馬糞等を極
めて簡便に完全焼却することが可能になって余分な手間
を要しない。更に、重油等の燃料も要しないので処理費
用も少なく抑えることができて経済的である。
【００１７】そして、請求項２の焼却方法によれば、さ
らに効率よく焼却することが可能になるのである。
らに効率よく焼却することが可能になるのである。
【図１】本発明の焼却炉の実施例の一部断面正面図であ
る。
る。
【図２】前記焼却炉の平面断面図である。
【図３】前記焼却炉の側面外形図である。
【図４】前記焼却炉に用いるシュートの斜視図である。
１ 焼却炉 ２ 燃焼空間部 ３ 補助燃焼空間部 ４ 開閉蓋 41 空気取り入れ口 ５ 煙突 ７ シュート 10 馬糞（焼却物） 12 廃材
Claims (2)
- 【請求項１】水平方向の断面形状が略長円状の燃焼空間
が形成された炉本体部と、該本体部の天面の中央部に設
けられた煙突と、前記本体部の天面において前記煙突を
挟んで略長円状の長軸上に対称に配設された一対の開閉
自在な蓋と、各蓋にそれぞれ着脱自在に備えられて炉内
側が細い漏斗状の空気供給部とを備えていることを特徴
とする焼却炉。 - 【請求項２】請求項１に記載の焼却炉を用いた焼却方法
であって、炉内の中央に廃材を立てた後に、その回りに
焼却物を投入して点火することによって、前記廃材が燃
え尽きた後に炉内に煙突状の空間を形成して、炉内の焼
却物の焼却を容易にすることを特徴とする焼却方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2376196A JPH09217907A (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 焼却炉及び焼却方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2376196A JPH09217907A (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 焼却炉及び焼却方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09217907A true JPH09217907A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=12119328
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2376196A Pending JPH09217907A (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 焼却炉及び焼却方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09217907A (ja) |
-
1996
- 1996-02-09 JP JP2376196A patent/JPH09217907A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US20070277808A1 (en) | Spark arresting incinerator | |
| CA1039580A (en) | Refuse incinerator | |
| US4545309A (en) | Furnace for burning flammable particles | |
| JP4465013B2 (ja) | 無煙燃焼装置 | |
| JPH09217907A (ja) | 焼却炉及び焼却方法 | |
| JP2000507691A (ja) | 有機物質を燃焼させるための装置及び方法 | |
| JPH04302908A (ja) | 焼却炉 | |
| US20030037713A1 (en) | Interlinked synthetic garbage incinerator with a plurality of inlets | |
| US5558079A (en) | Trash incinerator | |
| JPH0835634A (ja) | 湿潤固形物連続焼却炉 | |
| JPH0619944Y2 (ja) | 湿潤固型物連続焼却炉 | |
| JPS6222754Y2 (ja) | ||
| JPS6338813A (ja) | ごみ焼却窯 | |
| US2444095A (en) | Incinerator with combustion air feeding means for underground use | |
| US2543756A (en) | Incinerator positioned above a hole in the earth | |
| JP4047996B2 (ja) | 籾殻焼却機 | |
| JPH1026319A (ja) | ガスボンベを用いた塵芥焼却装置 | |
| JP3028082U (ja) | 燻炭器 | |
| JPH02290411A (ja) | 塔婆用焼却炉 | |
| JPH0718541B2 (ja) | ゴミの焼却炉 | |
| JPH07239109A (ja) | 焼却炉および消煙焼却方法 | |
| JPH07258653A (ja) | 製炭器兼ごみ焼却装置 | |
| JPH064189Y2 (ja) | ペット糞処理用焼却管付き小型焼却炉 | |
| JP3044852U (ja) | 焼却炉 | |
| JP2985066B2 (ja) | 可燃性含水廃棄物用乾燥焼却炉における燃焼室 |