JPH09217740A - 軸受装置及びそれを有するスロットル弁制御装置 - Google Patents

軸受装置及びそれを有するスロットル弁制御装置

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JPH09217740A
JPH09217740A JP8023985A JP2398596A JPH09217740A JP H09217740 A JPH09217740 A JP H09217740A JP 8023985 A JP8023985 A JP 8023985A JP 2398596 A JP2398596 A JP 2398596A JP H09217740 A JPH09217740 A JP H09217740A
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ball bearing
bearing
inner ring
ball
shaft
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JP8023985A
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Hideaki Ouchi
英明 大内
Nin Mori
認 毛利
Akira Kondo
晃 近藤
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】球軸受を用いて同心配置の2軸を受承する軸受
装置の軸のがたを抑止しつつ、その体格の縮小及び部品
点数の削減を実現すること、及び、この軸受装置を具備
するスロットル弁制御装置を提供すること。 【解決手段】3個の球軸受5〜7を用いて同心配置の2
軸2、3を受承する軸受装置であって、第1の球軸受5
により受承される第1の回転軸2の外周面と第2の球軸
受7により受承される第2の回転軸3の内周面との間に
第3の球軸受6が介設される同心2軸3球軸受構造を有
し、特に本構成では、第1、第2の球軸受5、7の一方
と第3の球軸受6との間に付勢部材(スラスト予圧ばね
ともいう)9を介設している。これにより、第1、第2
の球軸受5、7の他方のがたとともに第3の球軸受6の
がたも解消され、それによる軸2、3の径方向へのぶれ
が解消され、更に単一の付勢部材により構成できるの
で、構造の簡素化、部品点数の削減、体格の縮小を実現
しつつ軸の径方向のぶれを低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、球軸受を用いて同
心配置の2軸を受承する軸受装置及びそれを有するスロ
ットル弁制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】2対の球軸受を用いて同心配置の2軸を
受承する軸受装置がスロットル弁制御装置において従来
より用いられている。例えば、図6に示すスロットル弁
制御装置は、一対の球軸受201、202により回動自
在に保持されて踏力に応じて回動する第1軸203と、
第1軸203の軸心の延長線上に位置して他の一対の球
軸受204、205により回動自在に保持されて第1軸
203に対して相対回動自在に回動する第2軸206
と、両軸203、206の端部に設けられて所定の相対
回動角にて両軸203、206を係合して連動させる係
合部207とを備える構造を有している。208はハウ
ジング、209は一対の球軸受201、202を軸方向
へ付勢して球軸受201、202の位置、姿勢を固定す
るスラスト予圧ばねであり、210は一対の球軸受20
4、205を軸方向へ付勢して球軸受204、205の
位置、姿勢を固定するスラスト予圧ばねである。
【0003】また、図7に示すスロットル弁制御装置
は、一対の球軸受301、302により回動自在に保持
される円筒状の第2軸303と、第2軸303の内側に
同軸配置されて踏力に応じて回動する第1軸304と、
両軸303、304間に介設されて両軸303、304
を相対回動自在に保持する他対の球軸受305、306
と、両軸303、304の端部に設けられて所定の相対
回動角にて両軸303、304を係合して連動させる係
合部307とを備える構造を有している。308はハウ
ジング、309は一対の球軸受301、302を軸方向
へ付勢して球軸受301、302内のがたを解消するた
めのスラスト予圧ばねである。310は他対の球軸受3
05、306を軸方向へ付勢して球軸受305、306
内のがたを解消するためのスラスト予圧ばねである。
【0004】一方、実開昭61−119659号公報
は、外周面が4点接触軸受により回転自在に支持される
フランジ部を有する出力軸と、出力軸の軸心の延長線上
に位置して他の一対の球軸受により回動自在に保持され
る入力軸とを有し、上記一対の球軸受の内、出力軸側の
球軸受が両軸の間に介設されてなる伝動装置を提案して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た図6の装置は、2軸203、206を直列配置するの
で軸方向長が増大して体格が大型となる欠点をもち、更
に球軸受を4個必要とするために部品点数の増大と構造
の複雑化を招くという欠点ももっている。また、上記し
た図7の装置は、2軸303、304が同軸配置されて
いるので、径方向長が増大して体格が大型となる欠点を
もち、更に円筒状の第2軸303を回転自在に支持する
径方向外側の一対の軸受301、302が大型となる欠
点ももっている。
【0006】更に、上記した両装置は、軸のガタを規制
するために各軸毎にスラスト予圧ばねを必要とする分、
部品点数の増大と構造の複雑化を招くという欠点ももっ
ている。一方、上記公報の装置は、出力軸を4点接触軸
受で受承する構成を採用して軸受数を低減している。4
点接触軸受では、単列ボールに接するようにインナーレ
ースとアウターレースの各内側に単列ボールを挟んでそ
れぞれ一対の傾斜面を形成している。この出力軸に径方
向への外力(軸のこじり力に相当)が作用すると、出力
軸は4点接触軸受内における単列ボールと各傾斜面との
間のガタ分だけ径方向に傾いてしまうという問題があ
る。すなわち、このような軸受構造は径方向への外力に
より軸がぶれやすいという問題があった。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、球軸受を用いて同心配置の2軸を受承する軸受装
置の軸のがたを抑止しつつ、その体格の縮小及び部品点
数の削減を実現すること、及び、この軸受装置を具備す
るスロットル弁制御装置を提供することをその目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の軸受装置
は、3個の球軸受を用いて同心配置の2軸を受承する軸
受装置であって、第1の球軸受により受承される第1の
回転軸の外周面と第2の球軸受により受承される第2の
回転軸の内周面との間に第3の球軸受が介設される同心
2軸3球軸受構造を有しており、特に本構成では、第
1、第2の球軸受の一方と第3の球軸受との間に付勢部
材(スラスト予圧ばねともいう)を介設している。
【0009】この付勢部材の一端は、第1の球軸受及び
第2の球軸受の一方の内輪を軸方向一方側へ付勢してそ
の外輪をハウジングに係止している。これにより、第1
の球軸受及び第2の球軸受の一方のがた(特に、球軸受
の内輪(インナレース)又は外輪(アウタレース)とボ
ールとの間のクリアランス)が解消され、それによる軸
の径方向へのぶれが解消される。また、この付勢部材の
他端は、第3の球軸受を通じて、更に具体的に言えば、
第3の球軸受の内輪(又は外輪)、ボール、外輪(又は
内輪)の経路を通じて、第1の球軸受及び第2の球軸受
の他方の内輪を軸方向他方側へ付勢してその外輪をハウ
ジングに係止している。これにより、第1の球軸受及び
第2の球軸受の他方のがたとともに第3の球軸受のがた
も解消され、それによる軸の径方向へのぶれが解消され
る。
【0010】すなわち、本構成によれば、同心配置の2
軸を3個の球軸受で受承するので構造が簡単となる上、
単一の付勢部材によりこれら3個の球軸受のがたを解消
するので、構造の簡素化、部品点数の削減、体格の縮小
を実現しつつ軸の径方向のぶれを低減することができ
る。なお、付勢部材として、皿ばねの他、ゴムやコンプ
レッションバネ等の弾性部材を採用することもできる。
【0011】請求項2記載の軸受装置は、請求項1記載
の装置において更に、付勢部材が、第1の球軸受の内輪
と第3の球軸受の内輪との間に介設されて、これら球軸
受を軸方向互いに反対側へ付勢する。このようにすれ
ば、請求項1記載の構成を簡素に実現することができる
とともに、付勢部材(スラスト予圧ばね)の径を縮小し
て小型化することができる。
【0012】請求項3記載の軸受装置は、請求項1記載
の装置において更に、付勢部材が、第2の球軸受の内輪
と第2の回転軸との間に介設されて、一端が第2の球軸
受の内輪、そのボールを順次通じてその外輪をハウジン
グへ向けて軸方向一方側へ付勢し、他端が第2の回転
軸、第3の球軸受の外輪、そのボール、その内輪、第1
の球軸受の内輪、そのボールを順次通じてその外輪をハ
ウジングへ向けて軸方向他方側へ付勢する。このように
すれば、請求項1記載の構成を簡素に実現することがで
きる。
【0013】請求項4記載の軸受装置は、請求項1記載
の装置において更に、付勢部材が、第3の球軸受の外輪
と第2の回転軸との間に介設されて、一端が第2の回転
軸、第2の球軸受の内輪、そのボールを順次通じてその
外輪をハウジングへ向けて軸方向一方側へ付勢し、他端
が第3の球軸受の外輪、そのボール、その内輪、第1の
球軸受の内輪、そのボールを順次通じてその外輪をハウ
ジングへ向けて軸方向他方側へ付勢する。このようにす
れば、請求項1記載の構成を簡素に実現することができ
る。
【0014】請求項5記載の軸受装置は、請求項1ない
し4のいずれかに記載の装置において更に、第1の球軸
受の内輪と第3の球軸受の内輪との間に介設されてこれ
ら内輪の少なくとも一方に対して付勢部材の軸方向付勢
力(スラストともいう)を伝達する突起部が第1の回転
軸に突設される。このようにすれば、第1の回転軸の軸
方向変位を防止することができる。
【0015】請求項6記載の軸受装置は、請求項1乃至
5のいずれかに記載の装置において更に、中空の第2の
回転軸の内周面に第3球軸受の外輪が係合し、この第2
の回転軸の外周面に球軸受の内輪が係合する構成を採用
しているので、装置の軸方向寸法を短縮することができ
る。請求項7記載のスロットル弁制御装置は、請求項1
ないし6のいずれかに記載の装置の第1の回転軸及び第
2の回転軸を用いてスロットル弁制御装置の弁軸の回動
角すなわち弁開度を制御する。このようにすれば、小型
かつ簡素な構成で軸ぶれがない軸受装置をもつスロット
ル弁制御装置を実現することができる。
【0016】なお、このスロットル弁装置は、アクセル
操作量に規制されない所望の開度にスロットル開度を調
節でき、かつ、定車速度制御も実現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の好適な態様を以下の実施
例により説明する。
【0018】
【実施例】
(実施例1)本発明の球軸受を用いるスロットル弁制御
装置の軸方向アクセルシャフト側の一半部を図1に示
す。このスロットル弁制御装置は、ハウジング1、第1
のアクセル軸(本発明でいう第1の回転軸)2、第2の
アクセル軸(本発明でいう第2の回転軸)3、スロット
ル軸4、第1の球軸受5、第3の球軸受6、第2の球軸
受7、スロットル軸用軸受8、スラスト予圧ばね(本発
明でいう付勢部材)9を有している。上記3軸2〜4は
同心配置構成を有する。
【0019】ハウジング1は、内部に吸気通路(図示せ
ず)を有するバルブハウジング11と、内部にアクセル
軸室Aを有してバルブハウジング11の左側端面に固定
されるケーシング12と、ケーシング12の左端開口を
閉鎖するエンドフレーム13とを有している。第1のア
クセル軸2の左側部は第1の球軸受5を介してエンドフ
レーム13に回転自在に受承され、第1のアクセル軸2
のほぼ中央部は第3の球軸受6を介して円筒状の第2の
アクセル軸3の左側径大部に回転自在に受承され、第2
のアクセル軸3の中央部は第2の球軸受7を介してケー
シング12に回転自在に受承されている。
【0020】スロットル軸4の左側部はスロットル軸用
軸受8を介してバルブハウジング11に回転自在に受承
され、スロットル軸4の図示しない右端部もスロットル
軸用軸受(図示せず)を介してバルブハウジング11に
回転自在に受承されている。スラスト予圧ばね9は、一
対の円板部とそれらの間に介設された皿ばね部とからな
る皿ばねから構成されており、第1の球軸受5と第3の
球軸受6との間に位置して第1のアクセル軸2に嵌装さ
れている。スラスト予圧ばね9の左側の円板部は第1の
球軸受5の内輪(インナレース)51を左方へ付勢し、
スラスト予圧ばね9の右側の円板部は第1のアクセル軸
2の径大な突起部21に係合して第1のアクセル軸2を
右方へ付勢している。
【0021】スロットル軸4は図示しないスロットルモ
ータへの通電により図示しないリターンスプリングの付
勢力に抗して弁開方向へ回動される。スロットル軸4に
はバルブハウジング11内の上記吸気通路(弁室)内に
て円形のスロットル弁(図示せず)が固定されており、
スロットル軸4の回動によりスロットル弁の開度が制御
される。スロットル軸4の左端部には、外周に被係止板
41を有する第1バルブレバー42が固定され、スロッ
トル軸4の右端部には、外周に被係止板(図示せず)を
有する第2バルブレバー(図示せず)が固定されてい
る。
【0022】第1のアクセル軸2の左端部にはアクセル
レバー22が配設されており、アクセルレバー22はア
クセルペダル100の踏量に応じて第1のアクセル軸2
をリターンスプリング101の付勢力に抗して弁開方向
へ回動する。第1のアクセル軸2の右端部には、外周に
係止板23を有するストップレバー24が固定されてい
る。
【0023】第2のアクセル軸3はリターンスプリング
102により弁閉方向へ回動するように付勢されてい
る。第2のアクセル軸3の右端部には、係止板23に係
止される被係止板31を有するアクセルレバー32が固
定されている。また、アクセルレバー32の側縁部に
は、第1バルブレバー42の被係止板41を係止する最
大開度規制部33が配設されている。この最大開度規制
部33に第1バルブレバー42の被係止板41が係止さ
れることにより、スロットル弁がアクセルペダル2の踏
込み量に応じた最大開度以上に開くことが防止される。
【0024】第1のアクセル軸2、第2のアクセル軸3
には、回転位置検出用接点部材103、104が配設さ
れ、ケーシング12には回転位置検出基板105が固定
され、回転位置検出基板105上の摺動抵抗体と回転位
置検出用接点部材103、104とが摺接して、その抵
抗値により第1のアクセル軸2及び第2のアクセル軸3
の回動角すなわちアクセル開度が検出される。
【0025】10は、ダイヤフラムを用いた負圧式アク
チュエータやモータを用いた電気式アクチュエータ等か
らなる図示しない駆動軸であって、アクセル軸室Aの上
部に径方向に配設されて上下方向に駆動される構造とな
っており、上記アクチュエータの駆動によりアクセルレ
バー32の最大開度規制部33に係合して最大開度規制
部33の位置を開弁方向に回動させる構成となってい
る。
【0026】上記装置の動作を以下に説明する。アクセ
ルペダル100の踏量に応じて第1のアクセル軸2が弁
開方向へ回動すると、第1のアクセル軸2に固定された
ストップレバー24の係止板23が、第2のアクセル軸
3に固定されたアクセルレバー32の被係止板31を介
して第2のアクセル軸3を回動させ、これによりアクセ
ルレバー32の側縁部に設けられた最大開度規制部33
が所望角度まで回動する。その結果、スロットル軸4
は、それに固定されたバルブレバー42の被係止板41
が最大開度規制部33に係止されるスロットル角度まで
上記スロットルモータにより回動可能となり、図示しな
いコントローラにより制御される上記スロットルモータ
がスロットル軸4をこのスロットル角度まで回動させ
る。
【0027】一方、駆動軸10を上方へ引き上げると、
駆動軸10の引き上げ量に応じて最大開度規制部33の
位置が開弁方向に回動して保持され、その結果、駆動軸
10は、オートドライブ時などにおいてアクセルペダル
100を開放しても図示しない上記スロットルモータの
駆動によりスロットル軸4を最大開度規制部33により
規制される角度まで回動する。
【0028】次に、第1のアクセル軸(本発明でいう第
1の回転軸)2及び第2のアクセル軸(本発明でいう第
2の回転軸)3を軸支する上述の第1の球軸受5、第3
の球軸受6、第2の球軸受7、スラスト予圧ばね(本発
明でいう付勢部材)9からなる本実施例の軸受装置につ
いて図2を参照して更に詳細に説明する。第1の球軸受
5は内輪(インナレース)51、ボール52、外輪(ア
ウタレース)53からなり、第1のアクセル軸2にすき
ま嵌めされている。第3の球軸受6は内輪61、ボール
62、外輪63からなり、第1のアクセル軸2にすきま
嵌めされている。第2の球軸受7は内輪71、ボール7
2、外輪73からなり、第2のアクセル軸3にすきま嵌
めされている。
【0029】スラスト予圧ばね9は、皿ばね部90とそ
の両側に配設された一対の円板部91、92からなり、
円板部91は第1の球軸受5の内輪51を左方へ付勢
し、これにより内輪51はボール52、外輪53を通じ
てエンドフレーム13の段差部131に押圧されてい
る。また、第3の球軸受6の外輪63は第2のアクセル
軸3の径大部37に嵌入されており、外輪63の右端面
は第2のアクセル軸3の段差部38の内側端面に接して
いる。第2の球軸受7の内輪71は第2のアクセル軸3
の径小部39に嵌着されており、第2の球軸受7の内輪
71の左端面は第2のアクセル軸3の段差部38の外側
端面に接している。これにより、円板部92は第1のア
クセル軸2の突起部21を右方へ付勢し、突起部21は
第3の球軸受6の内輪61を右方へ付勢し、これによ
り、第3の球軸受6の内輪61はボール62、外輪6
3、第2のアクセル軸3の段差部38、第2の球軸受7
の内輪71、ボール72、外輪73を通じてケーシング
12の段差部121に押圧されている。
【0030】本実施例では、スラスト予圧ばね9の付勢
力を約10kgwに設定しており、これにより、各球軸
受5〜7の内部のがたが解消され、第1のアクセル軸2
及び第2のアクセル軸3の径方向のがたが解消される。
また、上記軸方向の付勢により第1のアクセル軸2の突
起部21及び第2のアクセル軸3の段差部38の軸方向
位置が指定され、これにより両軸2、3の軸方向ずれが
防止される。
【0031】したがって、本実施例の軸受装置では、構
造の簡素化、体格増大の抑止を図りつつ、軸のぶれやず
れの解消を実現することができる。 (実施例2)実施例2の軸受装置を図3に示す。この実
施例の軸受装置は図2に示す軸受装置において、第1の
アクセル軸2の突起部材21を第1の球軸受5とスラス
ト予圧ばね9との間に移設したものであり、その作用効
果は実施例1の場合と同じである。
【0032】(実施例3)実施例3の軸受装置を図4に
示す。この実施例の軸受装置は図1に示す軸受装置にお
いて、スラスト予圧ばね9の皿ばね部(付勢部材)90
を、第2のアクセル軸3の段差部38の外側端面と第2
の球軸受7の内輪71との間に移設したものである。
【0033】皿ばね部(付勢部材)90は、第2の球軸
受7の内輪71を右方へ付勢し、これにより内輪71は
ボール72、外輪73を通じてケーシング12の段差部
121に押圧されている。また、皿ばね部(付勢部材)
90は、段差部38を通じて第3の球軸受6の外輪63
を左方へ付勢し、これにより外輪63はボール62、内
輪61、突起部21、第1の球軸受5の内輪51、ボー
ル52、外輪53を通じてエンドフレーム13の段差部
131に押圧されている。
【0034】したがって、本実施例によれば実施例1で
述べたと同一の作用効果を奏する。なお、この実施例に
おいて、第2のアクセル軸3の段差部38の外側端面と
第2の球軸受7の内輪71との間に円板部91、92を
含むスラスト予圧ばね9を付勢部材として配設すること
は当然可能であり、また、突起部21の位置を実施例2
のように配置することも当然可能である。
【0035】(実施例4)実施例4の軸受装置を図5に
示す。この実施例の軸受装置は図4に示す軸受装置にお
いて、スラスト予圧ばね9の皿ばね部90を、第2のア
クセル軸3の段差部38の内側端面と第3の球軸受6の
外輪63との間に移設したものである。
【0036】皿ばね部(付勢部材)90は、段差部38
を通じて第2の球軸受7の内輪71を右方へ付勢し、こ
れにより内輪71はボール72、外輪73を通じてケー
シング12の段差部121に押圧されている。また、皿
ばね部(付勢部材)90は、第3の球軸受6の外輪63
を左方へ付勢し、これにより外輪63はボール62、内
輪61、突起部21、第1の球軸受5の内輪51、ボー
ル52、外輪53を通じてエンドフレーム13の段差部
131に押圧されている。
【0037】したがって、本実施例によれば実施例1で
述べたと同一の作用効果を奏する。なお、この実施例に
おいて、第2のアクセル軸3の段差部38の内側端面と
第3の球軸受6の外輪63との間に円板部91、92を
含むスラスト予圧ばね9を付勢部材として配設すること
は当然可能であり、また、突起部21の位置を実施例2
のように配置することも当然可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスロットル弁装置の実施例1を示す軸
方向断面図である。
【図2】図1のスロットル弁装置の軸受装置を拡大図示
する軸方向断面図である。
【図3】実施例2の軸受装置を図示する軸方向断面図で
ある。
【図4】実施例3の軸受装置を図示する軸方向断面図で
ある。
【図5】実施例4の軸受装置を図示する軸方向断面図で
ある。
【図6】従来のスロットル弁装置の軸受装置を拡大図示
する軸方向断面図である。
【図7】従来のスロットル弁装置の軸受装置を拡大図示
する軸方向断面図である。
【符号の説明】
1はハウジング、2は第1のアクセル軸(第1の回転
軸)、3は第2のアクセル軸(第2の回転軸)、4はス
ロットル軸、5は第1の球軸受、6は第3の球軸受、7
は第2の球軸受、9はスラスト予圧ばね(付勢部材)、
21は第1のアクセル軸2の突起部、38は第2のアク
セル軸3の段差部である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングに設けられ、第1の回転軸を内
    輪で回動自在に保持する第1の球軸受と、 前記ハウジングに設けられ、前記第1の回転軸と同心配
    置の第2の回転軸を内輪で回動自在に保持する第2の球
    軸受と、 前記第1の回転軸と前記第2の回転軸との間に設けら
    れ、内輪で前記第1の回転軸を回動自在に保持し、外輪
    で前記第2の回転軸を回動自在に保持する第3の球軸受
    と、 前記第1、第2の球軸受の一方と前記第3の球軸受との
    間に設けられるとともに、一端が前記第1、第2の球軸
    受の一方の内輪を軸方向一方側へ付勢して前記第1、第
    2の球軸受の一方の外輪を前記ハウジングに係止し、他
    端が前記第3の球軸受を介して前記第1、第2の球軸受
    の他方の内輪を軸方向他方側へ付勢して前記第1、第2
    の球軸受の他方の外輪を前記ハウジングに係止する付勢
    部材と、 を備えたことを特徴とする軸受装置。
  2. 【請求項2】前記付勢部材は、前記第1の球軸受の内輪
    と前記第3の球軸受の内輪との間に設けられるととも
    に、一端が前記第1の球軸受の内輪を軸方向一方側へ付
    勢して前記第1の球軸受の外輪を前記ハウジングに係止
    し、他端が前記第3の球軸受、前記第2の回転軸を介し
    て前記第2の球軸受の内輪を軸方向他方側へ付勢して前
    記第2の球軸受の外輪を前記ハウジングに係止する請求
    項1記載の軸受装置。
  3. 【請求項3】前記付勢部材は、前記第2の球軸受の内輪
    と前記第2の回転軸との間に設けられるとともに、一端
    が前記第2の球軸受の内輪を軸方向一方側へ付勢して前
    記第2の球軸受の外輪を前記ハウジングに係止し、他端
    が前記第2の回転軸及び前記第3の球軸受を介して前記
    第1の球軸受の内輪を軸方向他方側へ付勢して前記第1
    の球軸受の外輪を前記ハウジングに係止する請求項1記
    載の軸受装置。
  4. 【請求項4】前記付勢部材は、前記第3の球軸受の外輪
    と前記第2の回転軸との間に設けられるとともに、一端
    が前記第3の球軸受、前記第1の回転軸を通じて前記第
    1の球軸受の内輪を軸方向一方側へ付勢して前記第1の
    球軸受の外輪を前記ハウジングに係止し、他端が前記第
    2の回転軸を介して前記第2の球軸受の内輪を軸方向他
    方側へ付勢して前記第2の球軸受の外輪を前記ハウジン
    グに係止する請求項1記載の軸受装置。
  5. 【請求項5】前記第1の回転軸は、前記第1の球軸受と
    前記第3の球軸受との間に位置して前記第1の球軸受及
    び前記第3の球軸受の少なくとも一方の内輪に接しつつ
    径方向へ突出する突起部を有し、 前記付勢部材に付勢されて前記第1の球軸受及び前記第
    3の球軸受の少なくとも一方の内輪を前記突起部で軸方
    向へ付勢することを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れかに記載の軸受装置。
  6. 【請求項6】前記第2の回転軸は中空であり、この中空
    の内周面に前記第3球軸受の外輪が係合し、外周面に前
    記球軸受の内輪が係合することを特徴とする請求項1な
    いし5のいずれかに記載の軸受装置。
  7. 【請求項7】前記第1、第2の回転軸は、スロットル弁
    の弁軸の回動角を制御するものである請求項1ないし6
    のいずれかに記載の軸受装置を有するスロットル弁制御
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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