JPH09217319A - 柱状構造物の補強工法 - Google Patents

柱状構造物の補強工法

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JPH09217319A
JPH09217319A JP2715096A JP2715096A JPH09217319A JP H09217319 A JPH09217319 A JP H09217319A JP 2715096 A JP2715096 A JP 2715096A JP 2715096 A JP2715096 A JP 2715096A JP H09217319 A JPH09217319 A JP H09217319A
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JP
Japan
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columnar structure
reinforcing plate
reinforcing
grout material
gap
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Withdrawn
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JP2715096A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Osuga
哲夫 大須賀
Hiroyuki Arai
廣行 新井
Shingo Saito
慎吾 斉藤
Tetsujiro Yamamoto
哲次郎 山本
Yoshihiro Sasaki
善博 佐々木
Tadaaki Tamura
忠昭 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RIBUKON ENG KK
Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
Ishikawajima Construction Materials Co Ltd
Original Assignee
RIBUKON ENG KK
Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
Ishikawajima Construction Materials Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速にかつ確実に、橋脚等のコンクリート製
柱状構造物の補強を低コストにて行う。 【解決手段】 橋脚1の外周全体に補強板4を巻き付
け、スペーサ3によって形成された隙間S内の下端部分
に予めグラウト材5aを充填して硬化させ、上端部分に
シール材6を巻き付けて配設する。隙間Sの上端部分に
減圧装置16を接続するとともに、補強板4の下端部分
にグラウト圧入装置16を接続する。減圧装置15によ
って橋脚1と補強板4との間の隙間Sを減圧しながら、
グラウト圧入装置16によってグラウト材を充填し、減
圧されている隙間Sへグラウト材を充填させ、グラウト
材によって橋脚1と補強板4とを一体化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、橋脚等
のコンクリート製柱状構造物を補強する際に用いられる
柱状構造物の補強工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高速道路等の高架路を構成する橋
脚等のコンクリート製の柱状構造物は、耐震性を向上さ
せるために、補強が行われつつある。このような橋脚を
補強する工法としては、その橋脚の外周面全体に補強板
を巻き付け、この補強板と橋脚との間にモルタル等のグ
ラウト材を充填して、これら橋脚と補強板とを一体化さ
せるものがある。そして、このようにして補強板を巻き
付けることにより、橋脚の強度を大幅に向上させ、地震
等における座屈の問題がなく、信頼性の高い高架路とす
ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような補強工法
の場合、コストダウンを図るために、補強強度を下げる
ことなくグラウト材の充填量を削減することが考えられ
ている。ところで、グラウト材の充填量を削減するため
には、橋脚と補強板との隙間を狭くする必要があるが、
このように、橋脚と補強板との隙間を狭くすると、グラ
ウト材の充填が困難となってしまうという問題があっ
た。
【0004】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、柱状構造物の補強を低コストにてかつ迅速に行う
ことが可能な柱状構造物の補強工法を提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の柱状構造物の補強工法は、コンクリ
ート製の柱状構造物の表面に補強板を配設し、これら柱
状構造物と補強板との隙間にグラウト材を充填して一体
化させる柱状構造物の補強工法であって、前記グラウト
材の充填時に、前記隙間を減圧することを特徴としてい
る。請求項2記載の柱状構造物の補強工法は、請求項1
記載の柱状構造物の補強工法において、前記柱状構造物
への補強板の配設時に、これら柱状構造物と補強板との
間にスペーサを設け、該スペーサによって隙間を確保す
ることを特徴としている。
【0006】請求項3記載の柱状構造物の補強工法は、
請求項1または請求項2記載の柱状構造物の補強工法に
おいて、前記柱状構造物と補強板との隙間の端部に、前
記隙間の厚さ寸法よりも大きな厚みを有するシール材を
配設することを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の柱状構造物の補強
工法の実施の形態を図によって説明する。図1におい
て、符号1は、高架路を構成する鉄筋コンクリート製の
橋脚(柱状構造物)であり、本実施の形態の補強工法に
よって補強されている。この橋脚1は、その下端部が地
中に埋設されて立設されており、その上端部に、主桁2
が支持され、この主桁2によって床版が支持されるよう
になっている。また、この橋脚1の外周には、スペーサ
3を介して、鋼板からなる補強板4が巻き付けられてお
り、この補強板4と橋脚1との間には、上下方向に亘る
全周にモルタル等のグラウト材5が充填されている。即
ち、このグラウト材5によって橋脚1の外周側に補強板
4が一体的に巻き付けられた構造とされて強度が向上さ
れ、座屈等の生じることのない、極めて耐震性に優れた
橋脚1とされている。
【0008】次に、橋脚1を上記のように補強する補強
工法を、図2及び図3を参照しながらその手順に沿って
説明する。 (1)まず、補強する橋脚1の根本の地盤を掘削して橋
脚1の下端部を露出させる。 (2)次に、この橋脚1の外周全体に、補強板4を巻き
付け、この補強板4の端部を互いに溶接する。なお、こ
のとき、補強板4の内周側に、上下方向及び周方向へそ
れぞれ間隔をあけてスペーサ3を取り付けておく。即
ち、これらスペーサ3によって橋脚1の外周面と補強板
4の内周面との間にグラウト材5を充填する隙間Sが確
保される。なお、これらスペーサ3によって形成する隙
間Sの厚さ寸法としては、約40mm程度が良い。
【0009】(3)次いで、このグラウト材5を充填す
る隙間Sの下端部分に予めグラウト材5aを充填して硬
化させ、隙間Sの下端部の開口部分を閉塞する。 (4)その後、補強板4の上端部の開口部分に、図4及
び図5に示すように、例えば、ゴム等の弾性材料を隙間
Sの厚さ寸法よりも大径に形成したシール材6を巻き付
けて配設する。なお、シール材6としては、断面円形に
限らず、断面矩形状であっても良く、また、図6及び図
7に示すように、断面L字状のアングル11の表面にゴ
ム等のシール板12を取り付けた半円状の一対のシール
部材13を補強板4の上端にて橋脚1を囲うように装着
しても良い。 (5)そして、このシール材6によって閉塞された上端
部分に、オーバーフロー部14を介して減圧装置15を
接続するとともに、補強板4の下端部分にグラウト圧入
装置16を接続する。 (6)この状態において、減圧装置15によって橋脚1
と補強板4との間の隙間Sを減圧しながら、グラウト圧
入装置16によってグラウト材5を充填する。このよう
にすると、この橋脚1と補強板4との隙間Sにグラウト
材5が吸い込まれ、下方側から次第に充填される。
【0010】このように、上記実施の形態の柱状構造物
の補強工法によれば、グラウト材5を充填する隙間Sを
減圧した状態にてグラウト材5を充填するので、グラウ
ト材5を充填する隙間Sが狭隘であっても、極めて良好
に隅々までグラウト材5を充填して橋脚1と補強板4と
の確実な一体化を図ることができ、さらには、充填する
グラウト材5中に含まれている気泡も除去することがで
きるので、密実な充填状態を確保して確実な補強を行う
ことができる。つまり、橋脚1に補強板4を一体的に取
り付けることにより補強を行う補強工法において、これ
ら橋脚1と補強板4とを一体化させるグラウト材5の充
填量を大幅に削減して低コスト化を図ることができる。
【0011】また、隙間Sを減圧してグラウト材5を隙
間Sへ引き込む分だけグラウト圧入装置16の負荷を低
減させることができる。したがって、通常の負荷にてグ
ラウト圧入装置16を作動させることにより、グラウト
材5の充填速度を大幅に速めることができ、補強工事の
工期短縮を図ることができる。さらに、グラウト材5の
充填時に、補強板4にグラウト材5の注入圧が作用しと
しても、補強板4には、隙間Sが減圧されていることに
より、大気圧に対して差圧が生じているため、グラウト
材5の注入圧による応力を低減させることができる。さ
らに、補強板4と橋脚1との間にスペーサ3を設けたの
で、橋脚1と補強板4との間に形成する隙間Sを確実に
かつ正確に確保することができる。
【0012】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の柱状構
造物の補強工法によれば、下記の効果を得ることができ
る。請求項1記載の柱状構造物の補強工法によれば、柱
状構造物とこの柱状構造物の外周に巻き付けた補強板と
の間に形成した隙間を減圧した状態にてグラウト材を充
填するので、このグラウト材を充填する空間を狭隘にし
ても、極めて良好に隅々までグラウト材を充填すること
ができ、これにより、柱状構造物を、グラウト材によっ
て補強板が一体的に巻き付けられて極めて高強度化され
た状態に補強することができる。したがって、例えば、
高架路等を構成する橋脚等の柱状構造物を補強すること
により、座屈等の心配のない極めて耐震性に優れた高架
路とすることができる。また、充填するグラウト材に含
まれている気泡を確実に除去することができるので、密
実な充填状態を確保することができる。つまり、柱状構
造物に補強板を一体的に取り付けることにより補強を行
う補強工法において、これら柱状構造物と補強板とを一
体化させるグラウト材の充填量を大幅に削減して低コス
ト化を図ることができるとともに、密実な充填による確
実な補強を行うことができる。また、隙間を減圧してグ
ラウト材を隙間へ引き込む分だけグラウト材を圧入する
圧入装置等の負荷を低減させることができる。したがっ
て、通常の負荷にて圧入装置を作動させることにより、
グラウト材の充填速度を大幅に速めることができ、補強
工事の工期短縮を図ることができる。さらに、グラウト
材充填時に、補強板にグラウト材の注入圧が作用したと
しても、補強板には、隙間が減圧されていることによ
り、大気圧に対して差圧が生じているため、グラウト材
の注入圧による応力を低減させることができ、補強板の
変形等の不具合をなくすことができる。
【0013】請求項2記載の柱状構造物の補強工法によ
れば、補強板と柱状構造物との隙間をスペーサによって
極めて正確にかつ確実に確保することができる。請求項
3記載の柱状構造物の補強工法によれば、柱状構造物と
補強板との隙間が減圧されているので、この隙間の端部
に配設しただけのシール材が差圧によって柱状構造物と
補強板とに密着して極めて確実なシール状態が確保され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の柱状構造物の補強工法に
て補強された橋脚からなる柱状構造物の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の柱状構造物の補強工法を
説明する橋脚からなる柱状構造物の断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の柱状構造物の補強工法を
説明する橋脚からなる柱状構造物の斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態の柱状構造物の補強工法に
て用いられるシール構造を説明するシール部分の断面図
である。
【図5】本発明の実施の形態の柱状構造物の補強工法に
て用いられるシール構造を説明する橋脚の平断面図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態の柱状構造物の補強工法に
て用いられる他のシール構造を説明するシール部分の断
面図である。
【図7】本発明の実施の形態の柱状構造物の補強工法に
て用いられる他のシール構造を説明する橋脚の平断面図
である。
【符号の説明】
1 橋脚(柱状構造物) 3 スペーサ 4 補強板 5 グラウト材 6 シール材 S 隙間
フロントページの続き (72)発明者 新井 廣行 東京都中央区八重洲2丁目6番21号 石川 島建材工業株式会社内 (72)発明者 斉藤 慎吾 東京都中央区八重洲2丁目6番21号 石川 島建材工業株式会社内 (72)発明者 山本 哲次郎 東京都中央区八重洲2丁目6番21号 石川 島建材工業株式会社内 (72)発明者 佐々木 善博 東京都中央区八重洲2丁目6番21号 石川 島建材工業株式会社内 (72)発明者 田村 忠昭 東京都中央区京橋2丁目2番15号 リブコ ンエンジニアリング株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート製の柱状構造物の表面に補
    強板を配設し、これら柱状構造物と補強板との隙間にグ
    ラウト材を充填して一体化させる柱状構造物の補強工法
    であって、 前記グラウト材の充填時に、前記隙間を減圧することを
    特徴とする柱状構造物の補強工法。
  2. 【請求項2】 前記柱状構造物への補強板の配設時に、
    これら柱状構造物と補強板との間にスペーサを設け、該
    スペーサによって隙間を確保することを特徴とする請求
    項1記載の柱状構造物の補強工法。
  3. 【請求項3】 前記柱状構造物と補強板との隙間の端部
    に、前記隙間の厚さ寸法よりも大きな厚みを有するシー
    ル材を配設することを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の柱状構造物の補強工法。
JP2715096A 1996-02-14 1996-02-14 柱状構造物の補強工法 Withdrawn JPH09217319A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104404891A (zh) * 2014-12-15 2015-03-11 重庆交通大学 石拱桥桥拱压力注浆加固方法
CN109162215A (zh) * 2018-10-29 2019-01-08 郭弘 一种桥梁加固设备
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CN104404891B (zh) * 2014-12-15 2016-08-24 重庆交通大学 石拱桥桥拱压力注浆加固方法
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CN109162214B (zh) * 2018-10-29 2020-06-02 南昌公路桥梁工程有限公司 一种桥梁加固的方法

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Effective date: 20030506