JPH09217311A - 人工芝生 - Google Patents
人工芝生Info
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- JPH09217311A JPH09217311A JP5245696A JP5245696A JPH09217311A JP H09217311 A JPH09217311 A JP H09217311A JP 5245696 A JP5245696 A JP 5245696A JP 5245696 A JP5245696 A JP 5245696A JP H09217311 A JPH09217311 A JP H09217311A
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Abstract
イル片を支えて倒れ難くし、テニスコート等において使
用する場合に充填される砂の流失を防ぐと共に、その砂
の充填作業に支障を生ぜず、スタンスマットにも好適な
人工芝生を得る。 【解決手段】 隣合う高いカットパイル片11と低いカ
ットパイル片12とによって人工芝生14のパイル層を
形成する。その高いカットパイル片11の根元から先端
に到る全長は、低いカットパイル片12の根元から先端
に到る全長よりも、4mm以上長くする。
Description
ものである。
布帛の一種ではあるが、天然芝生に近似したものとする
ため、パイル糸には扁平糸が使用され、カーペットに比
してパイル密度が粗く、パイル長も20mm前後とカー
ペットに比して長くなっている。このため、テニスコー
トその他のグランドに使用される人工芝生では、パイル
層に砂を充填して使用され、その砂に支えられてパイル
は倒れ難くなるが、パイル密度が粗くパイル長の長い人
工芝生を、砂を充填せずにそのまま使用すると、パイル
が踏み倒されてそのままセットされてしまい易い。
ション性が保たれるようにするため、表面に現れる高い
パイルと、その下に隠れる低いパイルを混在させてパイ
ル層を二重構造にし、その低いパイルによって表面に現
れる高いパイルを支えて踏み倒され難くする試みがあ
る。
させてパイル層を二層構造にする方法としては、図3と
図4に図示する如く、パイル糸に捲縮の度合いが異なる
2種の繊維を使用し、低捲縮繊維によって高いパイルを
形成し、高捲縮繊維によって低いパイルを形成する方法
が知られている。この方法で得られた人工芝生は、その
パイル層に砂を充填して使用する場合、充填した砂は、
捲縮してパイル層の低部を構成している低いパイルに係
止されて、流動し難くなる。その場合には、そのように
捲縮した低いパイルがパイル層の低部に介在する分だ
け、パイル層に充填する砂の使用量が少なくて済むと言
う利点もある。
布した砂はパイルの根元まで自然落下し、従って、砂の
充填作業はただ砂をパイル面に散布するだけで済むかの
如く考えられるが、実際には、散布した砂を水で流し込
むようにしてパイル面に擦り込もうとしても、パイル片
に撥ね返されて容易にはパイル層に砂を深く押し込むこ
とは出来ず、その充填作業には多大な苦労を伴う。
生への砂の充填作業は多大な苦労を伴うのであるから、
高いパイルと低いパイルが混在して二層構造になってお
り、パイル層内部に捲縮して絡み合った低いパイル片が
介在する人工芝生では、そのパイル層内部の低いパイル
片が、深く押し込もうとする砂の進入を阻むことになる
ので、その充填作業は一層困難なものとなる。
分に充填し終えたとしても、捲縮した低いパイル片18
の介在する人工芝生19では、図3に図示する如く、そ
の低いパイル片18の介在するパイル層の低部にパイル
片18・20に囲まれて砂の入らない空隙17が出来、
そこには雨水や使用中に受ける振動によって徐々に砂が
進入することになるが、そうすると、その空隙17に進
入した分だけ再度パイル面に砂を散布し直さなければな
らなくなる。そのように充填作業が二度手間になると共
に、砂を散布し直す場合には、使用によって踏み倒され
た人工芝生の高いパイル片20の先端を掻き起こさなけ
ればならなくなる。
マットとして使用される人工芝生では、その上を踏み歩
いて使用するものではないので、パイル層に高い圧縮弾
性回復力やクッション性は要求されず、パイル層を捲縮
した低いパイル片が低部に介在した二層構造にしても格
別な効用はなく、却って、そのようにパイル層を二層構
造にした人工芝生では、パイル層低部のパイル密度は緻
密になっており、而も、その低部において捲縮して絡ま
り合った低いパイル片18が高い圧縮弾性回復力を発揮
するが故に、図4に図示する如く、打ち込まれるゴルフ
クラブ16とスタンスマットとの間に強い摩擦抗力が作
用し、その結果、スイング時にスタンスマットから受け
る衝撃も大きくなり、又、スタンスマットも摩耗し易く
なる。
ルを形成し、高捲縮繊維によって低いパイルを形成して
パイル層を二層構造とした人工芝生19には多くの不具
合があり、又、捲縮の度合いによってパイル層を二層構
造にしようとしても、高いパイルと低いパイルの間に左
程大きな高低差を付けることは出来ない。
層に介在させて高いパイル片を支えて倒れ難くし、テニ
スコート等において使用する場合に充填される砂の流失
を防ぐと共に、その砂の充填作業に支障を生ぜず、スタ
ンスマットにも好適な人工芝生を得ることを目的とす
る。
は、隣合う高いカットパイル片と低いカットパイル片と
によってパイル層が形成されており、根元から先端に到
る高いカットパイル片の全長が、根元から先端に到る低
いカットパイル片の全長よりも4mm以上長くなってい
ることを特徴とするものである。
カットパイル片の根元から先端に到る全長」とは、それ
らのパイル片を強く引っ張って引き伸ばさず、パイル片
が真っ直ぐになる程度に軽く緊張させた状態で測定され
るパイル片の長さを意味する。つまり、本発明に言う
「高いカットパイル片11と低いカットパイル片12と
の高低差」とは、それら両パイル片を構成する繊維の捲
縮度合によるものではなく、それら両パイル片を構成す
る繊維の実際の長さの差、即ち、繊維長の長短差を意味
する。
見上は高いカットパイル片と低いカットパイル片によっ
て構成されていても、それらのパイル片の真っ直ぐにな
る程度に軽く緊張させた状態で測定される実際の長さが
同じであり、ただパイル片の捲縮度合によって高低差を
形成した従来の人工芝生19とは区別される。しかしこ
のことは、低いカットパイル片が、完全に無捲縮で完全
に真っ直ぐになったものでなければならないと言うこと
を意味するものではなく、低いカットパイル片は、パイ
ル植設の都合上合撚して生じた撚が一時的にセットされ
て曲折したものであってもよい。具体的に言えば、先端
から基布に到る低いカットパイル片12のパイル高さH
と、根元から先端に到る低いカットパイル片12の繊維
としての全長Lとの比が、H:L=4〜5:5になる程
度の捲縮が低いカットパイル片12にあっても、そのこ
とによって本発明の効果は左右されない。
に、高いカットパイル片11と低いカットパイル片12
が混在するようにするには、収縮性を異にする繊維糸条
を合撚し、或いは引き揃えてパイル糸とし、パイル植設
後においてそれらの繊維糸条の収縮差を顕現させるとよ
い。この収縮差は、熱収縮に起因するものであっても水
収縮に起因するものであってもよい。高収縮性繊維の具
体例を示すと、高熱収縮性繊維としては塩化ビニリデン
繊維が、高水収縮性繊維としてはポリビニルアルコール
繊維が周知であるが、繊維素材の名称が同じであっても
高熱収縮性の付与された合成繊維、例えば高熱収縮性ポ
リエステル繊維も一般に市販されていて周知であるか
ら、高収縮性繊維は、ここに例示する繊維に限定されな
い。尚、ここに言う「収縮性の差」は、捲縮度合の差を
意味せず、その「差」は真っ直ぐに伸長された状態で測
定される繊維長の差を意味する。
使用する人工芝生14では、隣合って基布の長さ方向に
続くパイル経列間においてパイル14が基布13の幅方
向に並ばず、パイル14が市松状に並ぶように植設する
と、充填した砂の雨水等による流失を防ぐのに効果的で
ある。
機、ラッシェルその他の編機によって製造することが出
来る。従って、本発明に言う「パイル経列」とは、タフ
テッド機によって製造されるものではステッチ方向に続
くパイルの列を意味し、ウイルトン織機によって製造さ
れるものでは経糸の長さ方向に続くパイルの列を意味
し、編機によって製造されるものではコース方向に続く
パイルの列を意味する。
0〜600デニールとし、低いカットパイル片の単糸デ
ニールは100〜1000デニールにすればよい。尚、
ここに言う「単糸デニール」とは、スプリットヤーン、
即ち繊維の長さ方向に続く裂け目の入ったテープヤーン
では、その裂け目と裂け目に挟まれて1本の糸条の如く
現われる部分の太さを意味する。
低いパイル12は、高いパイル片を支えて倒れ難くする
が、それは高いパイル11との捲縮差によってではな
く、高いパイル11との先端から根元まで続く全長の差
によって構成される短いカットパイルであり、基布から
真っ直ぐに突き出ているので、パイル面に散布される砂
15の進入を阻まず、テニスコート等に敷設してから行
われる砂の充填作業を殊更困難にせず、パイル層低部に
あってパイル密度を緻密にし砂の流動を止める作用をな
す。
スマットとして使用する場合は、高いパイル11の間に
入り込んだゴルフボール22は低いパイル12に支えら
れ、高いパイル11と同様に捲縮がなく基布から真っ直
ぐに突き出た低いパイル12は、スイングの方向21に
高いパイル11と一緒に倒れるので、ゴルフクラブ16
とスタンスマットとの間に作用する摩擦抗力を格別高め
ることにもならず、スタンスマットが格別摩耗し易くな
ると言うこともない。
力が少ないうえ、転んで滑った際に肌身が触れる人工芝
生14の表面は低いパイル12の間から疎らに突き出た
高いパイル11の先端部分で構成されていてパイル密度
が粗いので、肌身と人工芝生14との間に発生する摩擦
熱も少なくなり、従って、その摩擦熱によって火傷を負
う危険も少なくなるので、本発明に係る人工芝生14
は、転んで滑ったりして使用される競技場グランド用人
工芝生としても好都合である。
っているので、人工芝生14の表面に付着した塵埃はパ
イル層低部へと入り込み易く、従って、人工芝生14の
表面はクリーンな状態に保たれ、そのパイル層低部に落
ち込んだ塵埃も吸引除去し易いので、本発明に係る人工
芝生14は出入口マット、所謂ダストコントロール用マ
ットとしても好都合である。
1の全長を、根元から先端に到る低いカットパイル片1
2の全長よりも4mm以上長くするのは、人工芝生14
をダストコントロール用マットとして使用する場合に、
そのようにパイル層低部に落ち込んだ塵埃をカットパイ
ル片11の先端部分で覆い隠し、ダストコントロール用
マットの表面をクリーンな状態に保つためであり、又、
人工芝生14をスタンスマットとして使用する場合に
は、ゴルフボール22が転がらないように高いパイル1
1の間に入り込み易くするためであり、砂を充填して人
工芝生14を使用する場合には、砂がパイル層に入り込
み易く、パイル面が砂によって緻密に固められるように
するためである。
Claims (5)
- 【請求項1】 隣合う高いカットパイル片(11)と低
いカットパイル片(12)とによってパイル層が形成さ
れており、根元から先端に到る高いカットパイル片の全
長が、根元から先端に到る低いカットパイル片の全長よ
りも4mm以上長いことを特徴とする人工芝生。 - 【請求項2】 前掲請求項1において、先端から基布に
到る低いカットパイル片(12)のパイル高さHと、根
元から先端に到る低いカットパイル片(12)の全長L
との比が、H:L=4〜5:5であり、低いカットパイ
ル片(12)が実質的に捲縮を有しないことを特徴とす
る前掲請求項1に記載の人工芝生。 - 【請求項3】 前掲請求項1において、低いカットパイ
ル片(12)の繊維素材が、高いカットパイル片(1
1)の繊維素材よりも収縮し易い高収縮性合成繊維であ
ることを特徴とする前掲請求項1に記載の人工芝生。 - 【請求項4】 前掲請求項1において、パイル層を構成
する個々のパイルに、高いカットパイル片(11)と低
いカットパイル片(12)が混在していることを特徴と
する前掲請求項1に記載の人工芝生。 - 【請求項5】 前掲請求項4において、隣合って基布の
長さ方向に続くパイル経列間において、パイル(14)
が基布の幅方向に並ばず、パイル(14)が市松状に植
設されていることを特徴とする前掲請求項4に記載の人
工芝生。
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JP05245696A Expired - Fee Related JP3740650B2 (ja) | 1996-02-14 | 1996-02-14 | 人工芝生 |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
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