JPH09216887A - フラン環と環縮合した1,2−ジオキセタン誘導体 - Google Patents

フラン環と環縮合した1,2−ジオキセタン誘導体

Info

Publication number
JPH09216887A
JPH09216887A JP8337704A JP33770496A JPH09216887A JP H09216887 A JPH09216887 A JP H09216887A JP 8337704 A JP8337704 A JP 8337704A JP 33770496 A JP33770496 A JP 33770496A JP H09216887 A JPH09216887 A JP H09216887A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
mmol
added
stirred
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8337704A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4567107B2 (ja
Inventor
Masakatsu Matsumoto
正勝 松本
Nobuko Watanabe
信子 渡辺
Hisako Kobayashi
久子 小林
Hiroshi Ikawa
博 伊川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujirebio Inc
Original Assignee
Fujirebio Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujirebio Inc filed Critical Fujirebio Inc
Priority to JP33770496A priority Critical patent/JP4567107B2/ja
Publication of JPH09216887A publication Critical patent/JPH09216887A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4567107B2 publication Critical patent/JP4567107B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Luminescent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 熱安定性を有し、化学発光基質となりうるフ
ラン環と環縮合した1,2−ジオキセタン誘導体。 【解決手段】 一般式 で表される1,2−ジオキセタン誘導体(式中、R1
2 、R3 、R4 及びR5 は水素原子、低級アルキル基
又はアリール基である。また、R2 とR3 及びR4 とR
5 は一体となり、環状アルキル基を形成することもでき
る。R6 はヒドロキシル基、低級アルコキシル基、アラ
ルキルオキシ基、−OSi(R8 9 10)(ただし、
8 、R9 及びR10は互いに独立に低級アルキル基であ
る)又はリン酸塩基であり、R7 は水素原子、ハロゲン
原子、アルキル基又はアルコキシル基である。)。 【効果】 公知のAMPPDに比べ熱安定性が高く、発
光量も同等ないしはそれ以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な1,2−ジ
オキセタン誘導体に関する。本発明の1,2−ジオキセ
タン誘導体は化学発光試薬として免疫測定等に使用する
ことができる。
【0002】
【従来の技術】従来より、1,2−ジオキセタン誘導体
は種々合成されており、特に3位にスピロアダマンチル
基が結合した化合物は化学発光基質として有用であるこ
とが知られている(例えば、特公平5−21918号公
報明細書及び特公平5−45590号公報明細書参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
化合物は熱的な安定性に対して十分な効果があるとは言
えず、その改良が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明者は、従来の化
合物の持つ欠点を克服すべく鋭意検討した結果、一般式
(I)
【化3】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 及びR5 は水素原子、
アルキル基又はアリール基である。また、R2 とR3
びR4 とR5 は一体となり、環状アルキル基を形成する
こともできる。R6 はヒドロキシル基、アルコキシル
基、アラルキルオキシ基、−OSi(R8 9 10
(ただし、R8 、R9 及びR10は互いに独立にアルキル
基である。)又はリン酸塩基であり、R7 は水素原子、
ハロゲン原子、アルキル基又はアルコキシル基であ
る。)で表される1,2−ジオキセタン誘導体を見出し
本発明を完成したものである。
【0005】本発明の前記一般式(I)で表される1,
2−ジオキセタン誘導体は以下の反応式に従い製造する
ことができる。
【化4】 (式中、R1 〜R7 は前記と同じであり、R13は水素原
子又は水酸基の保護基である。また、R61はアルコキシ
ル基、アラルキルオキシ基であり、R62は−OSi(R
8 9 10)(R8 〜R10は互いに独立にアルキル基で
ある。)又はリン酸塩基である。)
【0006】以下、本発明を詳細に説明するにあたっ
て、本発明で「アルキル基」とは、置換基を有していて
もよい炭素数1〜20個の直鎖状又は分枝鎖状のアルキ
ル基をいい、そのアルキル基は、メチル、エチル、プロ
ピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチ
ル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、テトラデ
シル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オ
クタデシル、ノナデシル、イコサニルの直鎖の基及び前
記のアルキル基が適宜分枝状に結合した基をいう。前記
置換していてもよい基とは、例えば、ヒドロキシル基、
アルコキシル基、アリール基、複素環基等である。その
アルコキシル基としては、例えばメトキシ、エトキシ、
プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキ
シ、メトキシエトキシ、メトキシプロポキシ、エトキシ
エトキシ、エトキシプロポキシ、メトキシエトキシエト
キシ基等であり、またそのアリール基としては、例え
ば、フェニル、ナフチル基等であり、その複素環基とし
ては、フリル、チエニル、ピリジル基等である。
【0007】また、本発明で「アルコキシル基」とは、
前記したアルキル基に置換してもよいアルコキシル基と
同じであり、「アリール基」とは、フェニル、ナフチル
基等の芳香族炭化水素基及び環内に窒素、酸素あるいは
硫黄原子を有するヘテロアリール基を指すものであり、
さらに「アラルキルオキシ基」とはベンジルオキシ基、
フェネチルオキシ基等である。また「ハロゲン原子」と
はフッ素、塩素、臭素等である。
【0008】(第1工程)本工程は、一般式(II)で表
される酸クロリドにピリジン、トリエチルアミン等のア
ミン存在下一般式(III) で表されるアルコール誘導体を
反応させ、一般式(IV−1)
【化5】 (式中、R1 〜R5 、R7 及びR61は前記と同じであ
り、R13は水素原子又は水酸基の保護基である。)で表
されるエステル誘導体を生成し、次いでR13が水酸基の
保護基であるときは脱保護を行い最終的に一般式(IV)で
表されるアルコール誘導体を製造するものである。
【0009】(第2工程)本工程は、前記一般式(IV)で
表されるアルコールをPCC、PDC等のクロム系酸化
剤にジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素を溶媒とし
て用いるか或いはPy・SO3 /トリエチルアミン/D
MSO、Ac2 O/DMSO系等の活性化剤及び溶媒の
組み合わせで酸化を行い、前記一般式(V)のようなケ
トン誘導体を製造するものである。
【0010】(第3工程)本工程は、一般式(V)で表
されるケトン誘導体をチタンの存在下、還元剤及び塩基
を用いて一般式(VI)で表されるアルコール誘導体を製造
するものである。
【0011】反応はチタンの存在下に行うことを必須の
要件とし、チタンとしては塩化チタン等のハロゲン化チ
タンを用いることが好ましい。
【0012】また、還元剤としては、水素化アルミニウ
ムリチウム等、塩基としてはトリエチルアミン、ピリジ
ン等を用いて還元状態を形成させ、反応に供することが
望ましい。
【0013】反応を行うにあたってはテトラヒドロフラ
ン(THF)等の有機エーテル中で行うことができる。
【0014】反応は0〜100℃で進行するが、THF
の還流下に行うことが操作及び反応性の観点から好まし
い。
【0015】(第4工程)本工程は、一般式(VI)で表さ
れるアルコール誘導体を酸触媒の存在下脱水環化反応を
行うことにより一般式(VII) で表されるジヒドロフラン
誘導体を製造するものである。
【0016】酸触媒としてはPPTS、p−トルエンス
ルホン酸等を用いることが好ましい。
【0017】溶媒としてはハロゲン化炭化水素又はベン
ゼン、トルエン若しくはキシレン等の芳香族炭化水素を
用い反応を行うことができる。
【0018】(第5工程)本工程は、一般式(VII) で表
される化合物の脱保護反応を行い一般式(VIII)で表され
るアルコール誘導体を製造するものである。
【0019】脱保護反応に供する化合物としては、前記
一般式(VII) (ここでR1 〜R5 及びR7 は前記と同じ
であり、R61は水酸基の保護基(好ましくは、メトキシ
基又はベンジルオキシ基である。)である。)で表され
る化合物で、本反応は当業者に熟知された方法、即ちア
ルキルチオールのアニオンを反応させ行うか或いは水素
添加反応に付すことにより行うことができるが、どちら
の反応を選択するかは脱保護すべき基により適宜選択す
ればよい。
【0020】(第6工程)本工程は、前記一般式(VII
I) で表されるアルコール誘導体にシリルオキシ基或い
はリン酸基形成のため対応するハロゲン化トリアルキル
シラン或いはハロゲン化ホスフェートを反応させ、一般
式(IX)
【化6】 (式中、R1 〜R5 及びR7 は前記と同じである。R62
は−OSi(R8 9 10)(R8 〜R10は前記と同じ
である。)又は
【化7】 であり、R11及びR12はアルキル基或いはR11、R12
一体となり環を形成してもよい基である。)で表される
化合物を製造するものである。
【0021】本工程において、例えばリン酸基導入のた
めクロロエチレンホスフェートを反応させた場合には、
シアン化ナトリウムでシアノエチルホスフェートのナト
リウム塩に変換し、さらにシアノエチル基を脱離し、ア
ンモニウム ナトリウム塩に変換することができる。こ
のアンモニウム ナトリウム塩は、例えば炭酸水素ナト
リウムと反応させることにより容易にジナトリウム塩に
変換できる。
【0022】(第7工程)本工程は一般式(VII) 、(VII
I)又は(IX)で表されるジヒドロフラン誘導体を一重項酸
素と反応させ、前記一般式(I)で表される1,2−ジ
オキセタン誘導体を製造するものである。
【0023】一重項酸素との反応は、前記一般式(VII)
、(VIII)又は(IX)で表されるジヒドロフラン誘導体を
ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロ
ゲン化炭化水素又はメタノール、エタノール等のアルコ
ール等の溶媒に溶解し、メチレンブルー、ローズベンガ
ル、テトラフェニルポルフィン等の光増感剤の共存下、
酸素雰囲気の下で可視光照射を行うことにより達成され
る。なお、反応は−80℃〜室温で行うものである。
【0024】以下、実施例及び参考例により本発明を詳
細に説明する。
【0025】
【実施例】
(参考例1)
【化8】 4−メチル−1,3−ペンタンジオール1.33g(1
1.3mmol)及びピリジン1.80ml(22.3
mmol)を1,2−ジクロロエタン20mlに溶解
し、アルゴン雰囲気下、0℃で攪拌した。この溶液に、
1,2−ジクロロエタン15mlに溶解したm−アニソ
イルクロライド(化合物〔1〕)1.60ml(11.
4mmol)を30分間かけて滴下し、さらに1時間攪
拌した。反応混合物を飽和食塩水に投じ、酢酸エチルで
抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウ
ム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけク
ロロホルムと酢酸エチルの100:1の混合溶媒で流し
だしたところ、3−メトキシ安息香酸(3−ヒドロキシ
−4−メチル)ペンチル(化合物〔2〕)が2.33
g、収率81.2%で無色油状物として得られた。
【0026】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ0.95(d,J=6.8Hz,6H),
1.65−1.85(m,2H),1.90−2.04
(m,2H),3.48−3.59(m,1H),3.
86(s,3H),4.43(ddd,J=11.1,
6.0 and 5.1Hz,1H),4.60(dd
d,J=11.1,8.8 and 5.3Hz,1
H),7.11(ddd,J=8.3,2.6 and
0.8Hz,1H),7.35(dd,J=8.3
and 7.7Hz,1H),7.56(dd,J=
2.6 and 1.5Hz,1H),7.63(d
with fine coupling,J=7.7H
z,1H)ppm IR(liq.film);3524,2964,17
22,1602,1588,1468,1282,11
08,1046cm-1 Mass(m/z,%);252(M+ ,12),20
9(10),153(15),152(30),135
(100),107(13),100(14),77
(10)
【0027】(参考例2)
【化9】 参考例1で合成した化合物〔2〕2.14g(8.49
mmol)及びセライト6.1gをジクロロメタン40
mlに加えアルゴン雰囲気下、室温で攪拌した。この溶
液にピリジニウムクロロクロメート2.0g(9.28
mmol)を加え4時間攪拌した。反応混合物にジエチ
ルエーテルを加えセライト濾過し、濾液を濃縮した。濃
縮物をシリカゲルカラムにかけヘキサンと酢酸エチルの
3:1の混合溶媒で流しだしたところ、3−メトキシ安
息香酸(4−メチル−3−オキソ)ペンチル(化合物
〔3〕)が1.811g、収率85.3%で無色油状物
として得られた。
【0028】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ1.14(d,J=6.9Hz,6H),
2.65(sept,J=6.9Hz,1H),2.9
2(t,J=6.4Hz,2H),3.84(s,3
H),4.60(t,J=6.4Hz,2H),7.0
9(ddd,J=8.3,2.7 and 0.9H
z,1H),7.33(dd,J=8.3 and
7.6Hz,1H),7.52(s with fin
e coupling,1H),7.58(d wit
h fine coupling,J=7.6Hz,1
H)ppm IR(liq.film);2972,1724,16
02,1588,1490,1280cm-1 Mass(m/z,%);250(M+ ,27),13
5(100),107(11),92(10)
【0029】(参考例3)
【化10】 アルゴン雰囲気下、三塩化チタン4.9g(31.8m
mol)を無水THF100mlに懸濁して15分間攪
拌したのち、氷冷して水素化リチウムアルミニウム62
0mg(16.3mmol)を加え、室温で40分間攪
拌した。この溶液にトリエチルアミン2.3ml(1
6.5mmol)を加え、30分間加熱還流した。この
溶液に参考例2で合成した化合物〔3〕817mg(3
2.7mmol)を無水THF30mlに溶解した溶液
を20分間かけて滴下し、さらに1時間加熱還流した。
反応混合物を氷水に投じ酢酸エチルで抽出した。抽出層
を水、炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次
洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリ
カゲルカラムにかけ、ヘキサンとジクロロメタンの1
0:1の混合溶媒で流しだしたところ、3−(3−メト
キシ)ベンゾイル−4−メチルペンタノール(化合物
〔4〕)が450mg、収率58.3%で無色油状物と
して得られた。
【0030】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ0.90(d,J=6.8Hz,3H),
0.96(d,J=6.8Hz,3H),1.29
(t,J=5.2Hz,1H),1.75−1.88
(m,1H),1.97−2.20(m,2H),3.
40−3.70(m,3H),3.86(s,3H),
7.11(ddd,J=8.2,2.7 and 0.
9Hz,1H),7.38(dd,J=8.2 and
7.7Hz,1H),7.51(s with fi
ne coupling,1H),7.56(d wi
th fine coupling,J=7.7Hz,
1H)ppm IR(liq.film);3488,2964,16
80,1598,1582,1432,1260,10
46cm-1 Mass(m/z,%);236(M+ ,12),19
2(25),152(11),136(10),135
(100),107(13)
【0031】(参考例4)
【化11】 参考例3で合成した化合物〔4〕903mg(3.83
mmol)を無水トルエン50mlに溶解し、アルゴン
雰囲気下、室温で攪拌した。この溶液にp−トルエンス
ルホン酸ピリジニウム315mg(12.5mmol)
及び硫酸ナトリウム3.0g(21.1mmol)を加
え一晩攪拌した。反応混合物を希炭酸水素ナトリウム水
溶液に投じ酢酸エチルで抽出した。抽出層を飽和食塩水
で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシ
リカゲルカラムにかけ、ヘキサンと酢酸エチルの10:
1の混合溶媒で流しだしたところ、4−イソプロピル−
5−(3−メトキシ)フェニル−2,3−ジヒドロフラ
ン(化合物〔5〕)が183mg、収率21.9%で無
色油状物として得られた。
【0032】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ1.10(d,J=6.8Hz,6H),
2.77(t,J=9.4Hz,2H),2.99(s
ept,J=6.8Hz,1H),3.82(s,3
H),4.35(t,J=9.4Hz,2H),6.8
4(ddd,J=8.2,2.6 and 0.8H
z,1H),7.02(s with fine co
upling,1H),7.05(dwith fin
e coupling,J=7.7Hz,1H),7.
27(dd,J=8.2 and 7.7Hz,1H)
ppm IR(liq.film);2964,1600,15
80,1212,1040cm-1 Mass(m/z,%);218(M+ ,54),20
4(24),203(100),135(49),10
7(14),92(12)
【0033】(実施例1)
【化12】 参考例4で合成した化合物〔5〕80mg(0.37m
mol)及びTPP2mgをジクロロメタン20mlに
溶解し、酸素雰囲気下−78℃で攪拌した。この溶液に
ナトリウムランプ(180W)で3時間光照射を行っ
た。反応混合物を濃縮し、シリカゲルカラムにかけ、ヘ
キサンと酢酸エチルの20:1続いて10:1の混合溶
媒で流しだしたところ、5−イソプロピル−1−(3−
メトキシ)フェニル−2,6,7−トリオキサビシクロ
[3.2.0]ヘプタン(化合物〔6〕)が52mg、
収率56.7%で不定型固体として得られた。
【0034】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ0.40(d,J=6.8Hz,3H),
0.84(d,J=6.8Hz,3H),2.03(d
dd,J=13.9,11.1 and 7.9Hz,
1H),2.18(dd,J=13.9and 5.7
Hz,1H),2.40(sept,J=6.8Hz,
1H),3.84(s,3H),4.55(dd,J=
8.6 and 7.9Hz,1H),4.79(dd
d,J=11.1,8.6 and 5.7Hz,1
H),6.96(d with fine coupl
ing,J=6.8Hz,1H),7.24−7.38
(m,3H)ppm IR(KBr);2972,1612,1586cm-1 Mass(m/z,%);250(M+ ,26),21
8(2),207(4),203(3),135(10
0)
【0035】(参考例5)
【化13】 2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール
6.03g(41.2mmol)及びピリジン5.20
ml(64.3mmol)を1,2−ジクロロエタン4
0mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、0℃で攪拌した。
この溶液に、1,2−ジクロロエタン60mlに溶解し
たm−アニソイルクロライド4.50ml(32.0m
mol)を1時間かけて滴下し、40分間攪拌した。反
応混合物を室温にし、さらに40分間攪拌した。反応混
合物を飽和食塩水に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出
層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮し
た。濃縮物をシリカゲルカラムにかけジクロロメタン続
いてジクロロメタンと酢酸エチルの7:1の混合溶媒で
流しだしたところ、3−メトキシ安息香酸(3−ヒドロ
キシ−2,2,4−トリメチル)ペンチル(化合物
〔7〕)が6.93g、収率77.3%で無色油状物と
して得られた。
【0036】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ0.96(d,J=6.8Hz,3H),
1.02(d,J=7.0Hz,3H),1.05
(s,3H),1.07(s,3H),1.89(d,
J=6.2Hz,1H),1.98(sept d,J
=6.8 and 2.4Hz,1H),3.37(d
d,J=6.2 and 2.4Hz,1H),3.8
6(s,3H),4.01(d,J=10.9Hz,1
H),4.38(d,J=10.9Hz,1H),7.
12(ddd,J=8.3,2.6 and 0.9H
z,1H),7.36(dd,J=8.3 and
7.6Hz,1H),7.56(dd,J=2.6 a
nd 1.6Hz,1H),7.63(d with
fine coupling,J=7.6Hz,1H)
ppm IR(liq.film);3544,2968,17
18,1602,1588,1470,1280,11
84cm-1 Mass(m/z,%);280(M+ ,4),237
(7),152(100),135(75),107
(11)
【0037】(参考例6)
【化14】 参考例5で合成した化合物〔7〕2.582g(9.2
2mmol)及びセライト6.0gをジクロロメタン4
0mlに加えアルゴン雰囲気下、室温で攪拌した。この
溶液にピリジニウムクロロクロメート2.20g(1
0.2mmol)を加え3時間攪拌後、さらにピリジニ
ウムクロロクロメート241mg(0.993mmo
l)を加え19時間攪拌した。反応混合物にジエチルエ
ーテルを加えセライト濾過し、濾液を濃縮した。濃縮物
をシリカゲルカラムにかけヘキサンと酢酸エチルの3:
1の混合溶媒で流しだしたところ、3−メトキシ安息香
酸(2,2,4−トリメチル−3−オキソ)ペンチル
(化合物〔8〕)が2.407g、収率93.9%で無
色油状物として得られた。
【0038】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ1.08(d,J=6.7Hz,6H),
1.28(s,6H),3.16(sept,J=6.
7Hz,1H),3.84(s,3H),4.39
(s,2H),7.10(ddd,J=8.3,2.7
and 0.80Hz,1H),7.33(dd,J
=8.3 and 7.6Hz,1H),7.50(s
with fine coupling,1H),
7.56(d with fine couplin
g,J=7.6Hz,1H)ppm IR(liq.film);2976,1724,16
02,1588,1472,1278,1228cm-1 Mass(m/z,%);278(M+ ,9),222
(42),152(48),135(100),107
(14)
【0039】(参考例7)
【化15】 三塩化チタン6.0g(38.9mmol)を無水TH
F100mlに懸濁してアルゴン雰囲気下、室温で20
分間攪拌した。この溶液に氷冷下で、水素化リチウムア
ルミニウム680mg(17.9mmol)を加え、室
温で30分間攪拌した。この溶液にトリエチルアミン
2.4ml(17.2mmol)を加え、35分間加熱
還流し、続いて参考例6で合成した化合物〔8〕928
mg(3.34mmol)を無水THF20mlに溶解
して40分間かけて滴下し、1時間10分間加熱還流し
た。反応混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液に投じ酢酸
エチルで抽出した。抽出層を飽和食塩水及び水で順次洗
浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカ
ゲルカラムにかけ、ヘキサンと酢酸エチルの4:1の混
合溶媒で流しだしたところ、3−(3−メトキシ)ベン
ゾイル−2,2,4−トリメチルペンタノール(化合物
〔9〕)が622mg、収率70.6%で不定形固体と
して得られた。この化合物に関しては、このまま次の反
応に用いた。
【0040】(参考例8)
【化16】 参考例7で合成した化合物
〔9〕621mg(2.35
mmol)を1,2−ジクロロエタン12mlに溶解
し、アルゴン雰囲気下、室温で攪拌した。この溶液にp
−トルエンスルホン酸ピリジニウム60mg(0.23
9mmol)を加え2時間攪拌した。反応混合物を希炭
酸水素ナトリウム水溶液に投じ酢酸エチルで抽出した。
抽出層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃
縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、ヘキサンと
酢酸エチルの10:1の混合溶媒で流しだしたところ、
4−イソプロピル−5−(3−メトキシ)フェニル−
3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロフラン(化合物
〔10〕)が471mg、収率81.4%で無色油状物
として得られた。
【0041】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ1.15(d,J=7.2Hz,6H),
1.26(s,6H),2.80(sept,J=7.
2Hz,1H),3.82(s,3H),3.39
(s,2H),6.85(ddd,J=8.3,2.7
and 0.9Hz,1H),6.97(s wit
h finecoupling,1H),7.01(d
with fine coupling,J=7.6
Hz,1H),7.26(dd,J=8.3 and
7.6Hz,1H)ppm IR(liq.film);2964,1600,15
88,1466,1230,1048cm-1 Mass(m/z,%);246(M+ ,31),23
2(16),231(100),189(28),13
5(27)
【0042】(実施例2)
【化17】 参考例8で合成した化合物〔10〕50mg(0.20
3mmol)及びTPP3mgをジクロロメタン20m
lに溶解し、酸素雰囲気下−78℃で攪拌した。この溶
液にナトリウムランプ(180W)で3時間光照射を行
った。反応混合物を濃縮し、シリカゲルカラムにかけ、
ヘキサンとジクロロメタンの4:1、2:1続いて1:
1の混合溶媒で流しだしたところ、5−イソプロピル−
1−(3−メトキシ)フェニル−4,4−ジメチル−
2,6,7−トリオキサビシクロ[3.2.0]ヘプタ
ン(化合物〔11〕)が46mg、収率81.4%で無
色油状物として得られた。
【0043】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ0.75(d,J=7.1Hz,3H),
0.90(d,J=6.7Hz,3H),1.16
(s,3H),1.24(s,3H),2.15−2.
31(m,1H),3.83(s,3H),3.88
(d,J=8.3Hz,1H),4.57(d wit
h finecoupling,J=8.3Hz,1
H),6.93(ddd,J=8.2,2.6 and
0.9Hz,1H),7.11(s with fi
ne coupling,1H),7.14(d wi
th fine coupling,J=7.7Hz,
1H),7.32(dd,J=8.2 and 7.7
Hz,1H)ppm IR(liq.film);2972,2892,16
04,1588,1234,1046cm-1 Mass(m/z,%);278(M+ ,7),246
(8),231(14),222(32),152(3
8),135(100)
【0044】(参考例9)
【化18】 60%水素化ナトリウム100mg(2.50mmo
l)を無水DMF2.5mlに懸濁しアルゴン雰囲気
下、室温で攪拌した溶液に、エタンチオール0.2ml
(2.70mmol)を加え20分間攪拌した。この溶
液に参考例9で合成した化合物〔10〕246mg
(1.00mmol)を無水DMF3.5mlに溶解し
て加え、130℃で3時間加熱攪拌した。反応混合物を
飽和食塩水に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出層を飽
和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃
縮物をシリカゲルカラムにかけヘキサンと酢酸エチルの
6:1の混合溶媒で流しだしたところ、5−(3−ヒド
ロキシ)フェニル−4−イソプロピル−3,3−ジメチ
ル−2,3−ジヒドロフラン(化合物〔12〕)が22
0mg、収率94.8%で無色油状物として得られた。
【0045】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ1.15(d,J=7.2Hz,6H),
1.26(s,6H),2.81(sept,J=7.
2Hz,1H),3.92(s,2H),4.69
(s,1H),6.78(ddd,J=8.1,2.6
and 1.0Hz,1H),6.90(dd,J=
2.6 and 1.5Hz,1H),7.00(d
with fine coupling,J=7.7H
z,1H),7.22(dd,J=8.1 and
7.7Hz,1H)ppm IR(liq.film);3416,2964,15
82,1448,1310,1224,1036cm-1 Mass(m/z,%);232(M+ ,35),21
8(15),217(100),175(34),12
1(32)
【0046】(参考例10)
【化19】 5−(3−ヒドロキシ)フェニル−4−イソプロピル−
3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロフラン(化合物
〔12〕)204mg(0.879mmol)を無水D
MF3mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、室温で攪拌し
た。この溶液にイミダゾール133mg(1.95mm
ol)及びt−ブチルジメチルクロロシラン270mg
(1.79mmol)を加え一晩攪拌した。反応混合物
を水に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出層を飽和食塩
水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物を
シリカゲルカラムにかけヘキサンと酢酸エチルの20:
1の混合溶媒で流しだしたところ、5−(3−t−ブチ
ルジメチルシロキシ)フェニル−4−イソプロピル−
3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロフラン(化合物
〔13〕)が290mg、収率95.3%で無色油状物
として得られた。
【0047】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ0.19(s,6H),0.98(s,9
H),1.14(d,J=7.2Hz,6H),1.2
5(s,6H),2.79(sept,J=7.2H
z,1H),3.92(s,2H),6.77(dd
d,J=8.1,2.5 and 1.1Hz,1
H),6.90(s with fine coupl
ing,1H),7.02(d withfine c
oupling,J=7.7Hz,1H),7.19
(dd,J=8.1 and 7.7Hz,1H)pp
m IR(liq.film);2960,1600,15
80,1486,1254cm-1 Mass(m/z,%);346(M+ ,22),33
2(27),331(100),289(14),23
1(14)
【0048】(実施例3)
【化20】 参考例10で合成した化合物〔13〕77mg(0.2
23mmol)及びTPP2mgをジクロロメタン20
mlに溶解し、酸素雰囲気下−78℃で攪拌した。この
溶液にナトリウムランプ(180W)で3時間光照射を
行った。反応混合物を濃縮し、シリカゲルカラムにか
け、ヘキサンとエーテルの20:1の混合溶媒で流しだ
したところ、1−(3−t−ブチルジメチルシロキシ)
フェニル−5−イソプロピル−4,4−ジメチル−2,
6,7−トリオキサビシクロ[3.2.0]ヘプタン
(化合物〔14〕)が71mg、収率84.4%で無色
油状物として得られた。
【0049】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ0.18(s,6H),0.74(d,J=
7.1Hz,3H),0.90(d,J=6.7Hz,
3H),0.98(s,9H),1.16(s,3
H),1.23(s,3H),2.14−2.30
(m,1H),3.87(d,J=8.3Hz,1
H),4.56(d,J=8.3Hz,1H),6.8
6(d with fine coupling,J=
8.0Hz,1H),7.04(s with fin
e coupling,1H),7.14(d,J=
7.6Hz,1H),7.26(dd,J=8.0 a
nd 7.0Hz,1H)ppm IR(liq.film);2964,1606,15
88,1256,1004cm-1 Mass(m/z,%);378(M+ ,29),34
6(5),322(25),292(18),291
(82),266(22),265(62),235
(67),222(19),221(100),179
(31),150(31),135(35)
【0050】(参考例11)
【化21】 参考例9で合成した化合物〔12〕387mg(1.6
7mmol)を無水トルエン5mlに加え、アルゴン雰
囲気下、0℃で攪拌した。この溶液にトリエチルアミン
0.28ml(2.01mmol)続いて、2−クロロ
−1,3,2−ジオキサホスホラン−2−オキシド0.
154ml(1.66mmol)を加え、0℃で40分
間、続いて室温で1.5時間攪拌した。反応混合物を濃
縮し、エーテルを加え不溶物を濾過後、濾液を濃縮した
ところ、3−(4−イソプロピル−3,3−ジメチル−
2,3−ジヒドロフラン−5−イル)フェニルエチレン
ホスフェート(化合物〔15〕)の粗生成物が604m
g無色油状物として得られた。
【0051】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ1.16(d,J=7.1Hz,6H),
1.26(s,6H),2.78(sept,J=7.
1Hz,1H),3.93(s,2H),4.18−
4.34(m,2H),4.40−4.56(m,2
H) and 7.14−7.38(m,4H)ppm
【0052】(参考例12)
【化22】 参考例11で合成した化合物〔15〕の粗生成物604
mgを無水DMF7mlに加え、アルゴン雰囲気下室温
で攪拌した。この溶液にシアン化ナトリウム(95%)
95mg(1.84mmol)を加え一晩攪拌した後濃
縮した。濃縮物を水に溶解しヘキサンで洗浄した。水層
を凍結乾燥し、得られた不定形固体598mgにアルゴ
ン雰囲気下室温で28%アンモニア水5ml及びTHF
2mlを加え一晩攪拌した。反応混合物を濃縮し、濃縮
物を水に溶解しヘキサンで洗浄した。水層を凍結乾燥し
たところ、アンモニウム ナトリウム 3−(4−イソ
プロピル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロフラン
−5−イル)フェニルホスフェート(化合物〔16〕)
の粗生成物が542mg、不定形固体として得られた。
【0053】1HNMR(300MHz,CD3
D);δ1.14(d,J=7.2Hz,6H),1.
25(s,6H),2.79(sept,J=7.2H
z,1H),3.88(s,2H),7.00−7.0
5(m,1H),7.19−7.30(m,3H)pp
m IR(KBr);2964,2872,1600,15
82,1224,1108cm-1 Mass(FAB−pos,m/z,%);379
([M+Na−NH4 +Na]+ ,18),357
([M+H−NH4 +Na]+ ,100),335(2
9),125(25)
【0054】(実施例4)
【化23】 参考例12で合成した化合物〔16〕の粗生成物209
mg及びTPP2.5mgをジクロロメタン20ml及
びメタノール4mlの混合溶媒に溶解し、酸素雰囲気
下、0℃で攪拌した。この溶液にナトリウムランプ(1
80W)により2時間光照射を行った。反応混合物を濃
縮し、濃縮物にメタノールを加えて不溶物を0.45μ
のポリテトラフルオロエチレン製のフィルターで濾過
し、再度濃縮した。濃縮物をメタノール(1.0ml)
と0.1%炭酸水素ナトリウム水溶液(0.8ml)の
混合溶媒に溶解し、ポリマー系逆相C18の分取用カラ
ムを用いてHPLCにかけ、0.1%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液とアセトニトリルのグラジエントで溶出させた
画分を凍結乾燥した。得られた凍結乾燥物を水に溶解
し、ポリマー系逆相C18の分取用カラムを用いてHP
LCにかけ、水とアセトニトリルのグラジエントで脱塩
した画分を凍結乾燥したところ、5−イソプロピル−
4,4−ジメチル−1−(3’−ホスホリルオキシ)フ
ェニル−2,6,7−トリオキサビシクロ[3.2.
0]ヘプタン ジナトリウム塩(化合物〔17〕)が5
2mg、不定形固体として得られた。
【0055】1HNMR(300MHz,CD3
D);δ0.74(d,J=7.0Hz,3H),0.
88(d,J=7.0Hz,3H),1.12(s,3
H),1.25(s,3H),2.25(sept,J
=7.0Hz,1H),3.83(d,J=8.2H
z,1H),4.44(d,J=8.2Hz,1H),
7.06(d with fine couplin
g,J=7.7Hz,1H),7.22−7.31
(m,2H),7.57(d with fine c
oupling,J=8.2Hz,1H)ppm IR(KBr);2976,1608,1588,12
80,1112cm-1Mass(FAB−pos,m/
z,%);411([M+Na]+ ,80),389
([M+H]+ ,100),367(18),115
(54)
【0056】(参考例13)
【化24】 2,2,4,4−テトラメチル−1,3−ペンタンジオ
ール3.937g(24.6mmol)及びピリジン
4.0ml(49.5mmol)を1,2−ジクロロエ
タン10mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、0℃で攪拌
した。この溶液に、1,2−ジクロロエタン40mlに
溶解したm−アニソイルクロライド3.70ml(2
6.3mmol)を1時間かけて滴下し、0℃から水冷
下で3.5時間攪拌した。反応混合物を飽和食塩水に投
じ、クロロホルムで抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗
浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカ
ゲルカラムにかけクロロホルムと酢酸エチルの100:
1の混合溶媒で流しだしたところ、3−メトキシ安息香
酸(3−ヒドロキシ−2,2,4,4−テトラメチル)
ペンチル(化合物〔18〕)が6.263g、収率8
6.6%で無色油状物として得られた。
【0057】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ1.06(s,9H),1.11(s,3
H),1.19(s,3H),1.98−2.10
(m,1H),3.28(d,J=4.4Hz,1
H),3.86(s,3H),3.99(d,J=1
0.8Hz,1H),4.46(d,J=10.8H
z,1H),7.12(ddd,J=8.2,2.6
and 0.9Hz,1H),7.37(dd,J=
8.2 and 7.7Hz,1H),7.57(d
d,J=2.6 and 1.5Hz,1H),7.6
3(d with fine coupling,J=
7.7Hz,1H)ppm IR(liq.film);3556,2964,17
16,1602,1588,1470,1372,12
80cm-1 Mass(m/z,%);294(M+ ,3),237
(19),153(22),152(85),135
(100),107(11)
【0058】(参考例14)
【化25】 参考例13で合成した化合物〔18〕3.511g(1
1.9mmol)及びセライト10.0gをジクロロメ
タン50mlに加えアルゴン雰囲気下、室温で攪拌し
た。この溶液にピリジニウムクロロクロメート2.83
g(13.1mmol)を加え5時間攪拌後、さらにピ
リジニウムクロロクロメート383mg(1.78mm
ol)を加え1.5時間攪拌した。反応混合物にジエチ
ルエーテルを加えセライト濾過し、濾液を濃縮した。濃
縮物をシリカゲルカラムにかけヘキサンと酢酸エチルの
5:1の混合溶媒で流しだしたところ、3−メトキシ安
息香酸(2,2,4,4−テトラメチル−3−オキソ)
ペンチル(化合物〔19〕)が2.947g、収率8
4.5%で無色油状物として得られた。
【0059】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ1.28(s,9H),1.38(s,6
H),3.83(s,3H),4.40(s,2H),
7.09(ddd,J=8.3,2.7 and 1.
0Hz,1H),7.33(dd,J=8.3 and
7.7Hz,1H),7.50(dd,J=2.5
and1.5Hz,1H),7.56(d with
fine coupling,J=7.7Hz,1H)
ppm IR(liq.film);2968,1724,16
90,1588,1482,1278,1230cm-1 Mass(m/z,%);292(M+ ,2),236
(32),235(22),152(42),136
(14),135(100),107(14),92
(11),77(11),57(28)
【0060】(参考例15)
【化26】 三塩化チタン6.4g(41.5mmol)を無水TH
F100mlに懸濁してアルゴン雰囲気下、室温で25
分間攪拌した。この溶液に氷冷下で、水素化リチウムア
ルミニウム750mg(19.8mmol)を加え、室
温で30分間攪拌した。この溶液にトリエチルアミン
2.9ml(20.8mmol)を加え、1時間10分
間加熱還流し、続いて参考例14で合成した化合物〔1
9〕1.23g(4.21mmol)を無水THF20
mlに溶解して50分間かけて滴下し、2時間40分間
加熱還流した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液
に投じ酢酸エチルで抽出した。抽出層を飽和食塩水及び
水で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮
物をシリカゲルカラムにかけ、ヘキサンと酢酸エチルの
5:1の混合溶媒で流しだしたところ、3−(3−メト
キシ)ベンゾイル−2,2,4,4−テトラメチルペン
タノール(化合物〔20〕)が967mg、収率82.
6%で無色油状物として得られた。
【0061】IR(liq.film);3448,2
960,1676,1596,1584,1488,1
260,1048cm-1 Mass(m/z,%);278(M+ ,5),260
(2),206(40),191(78),152(2
8),135(100),107(15),83(1
8)
【0062】(参考例16)
【化27】 参考例15で合成した化合物〔20〕1.426g
(5.13mmol)を1,2−ジクロロエタン20m
lに溶解し、アルゴン雰囲気下、室温で攪拌した。この
溶液にp−トルエンスルホン酸ピリジニウム130mg
(0.517mmol)を加え3時間攪拌した。反応混
合物を希炭酸水素ナトリウム水溶液に投じ酢酸エチルで
抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウ
ム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、
ヘキサンと酢酸エチルの10:1の混合溶媒で流しだし
たところ、4−t−ブチル−5−(3−メトキシ)フェ
ニル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロフラン(化
合物〔21〕)が1.155g、収率86.6%で無色
油状物として得られた。
【0063】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ1.06(s,9H),1.33(s,6
H),3.81(s,3H),3.87(s,2H),
6.81−6.92(m,3H),7.20−7.28
(m,1H)ppm IR(liq.film);2960,1596,14
84,1316,1052cm-1 Mass(m/z,%);260(M+ ,40),24
6(27),245(100),189(29),13
5(49),107(10),57(18)
【0064】(実施例5)
【化28】 参考例16で合成した化合物〔21〕72mg(0.2
77mmol)及びTPP2mgをジクロロメタン20
mlに溶解し、酸素雰囲気下−78℃で攪拌した。この
溶液にナトリウムランプ(180W)で3時間光照射を
行った。反応混合物を濃縮し、シリカゲルカラムにか
け、ヘキサンとジクロロメタンの3:1続いて2:1の
混合溶媒で流しだしたところ、5−t−ブチル−1−
(3−メトキシ)フェニル−4,4−ジメチル−2,
6,7−トリオキサビシクロ[3.2.0]ヘプタン
(化合物〔22〕)が71mg、収率87.8%で得ら
れた。
【0065】融点;92.5−93.5℃(粒状晶、ヘ
キサンと酢酸エチルにより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 );δ1.00
(s,9H),1.15(s,3H),1.37(s,
3H),3.81(d,J=8.1Hz,1H),3.
83(s,3H),4.58(d,J=8.1Hz,1
H),6.93(ddd,J=8.1,2.5 and
1.2Hz,1H),7.16−7.34(m,3
H)ppm IR(KBr);2972,2896,1612,15
84,1222,1034cm-1 Mass(m/z,%);292(M+ ,1),260
(8),245(15),236(18),235(1
3),152(25),135(100)
【0066】(参考例17)
【化29】 60%水素化ナトリウム360mg(9.00mmo
l)を無水DMF7.5mlに懸濁しアルゴン雰囲気
下、室温で攪拌した溶液に、エタンチオール0.7ml
(9.45mmol)を加え20分間攪拌した。この溶
液に参考例16で合成した化合物〔21〕1.049g
(4.03mmol)を無水DMF7.5mlに溶解し
て加え、150℃で2.5時間加熱攪拌した。反応混合
物を飽和食塩水に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出層
を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮し
た。濃縮物をシリカゲルカラムにかけヘキサンと酢酸エ
チルの6:1の混合溶媒で流しだしたところ、4−t−
ブチル−5−(3−ヒドロキシ)フェニル−3,3−ジ
メチル−2,3−ジヒドロフラン(化合物〔23〕)が
936mg、収率94.3%で得られた。
【0067】融点;101.0−101.5℃(無色針
状晶、ヘキサンと酢酸エチルより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 );δ1.06
(s,9H),1.32(s,6H),3.86(s,
2H),4.69(s,1H),6.75−6.81
(m,2H),6.88(broad d,J=7.7
Hz,1H),7.16−7.23(m,1H)ppm IR(KBr);3392,2968,1594,14
42,1312,1048cm-1 Mass(m/z,%);246(M+ ,29),23
2(16),231(100),175(17),12
1(32)
【0068】(参考例18)
【化30】 参考例17で合成した化合物〔23〕204mg(0.
829mmol)を無水DMF3mlに溶解し、アルゴ
ン雰囲気下、室温で攪拌した。この溶液にイミダゾール
122mg(1.79mmol)及びt−ブチルジメチ
ルクロロシラン236mg(1.57mmol)を加え
4時間攪拌した。反応混合物を水に投じ、酢酸エチルで
抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウ
ム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけヘ
キサンと酢酸エチルの20:1の混合溶媒で流しだした
ところ、4−t−ブチル−5−(3−t−ブチルジメチ
ルシロキシ)フェニル−3,3−ジメチル−2,3−ジ
ヒドロフラン(化合物〔24〕)が296mg、収率9
9.2%で無色油状物として得られた。
【0069】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ0.18(s,6H),0.98(s,9
H),1.05(s,9H),1.32(s,6H),
3.86(s,2H),6.75−6.82(m,2
H),6.88(d with finecoupli
ng,J=7.5Hz,1H),7.13−7.22
(m,1H)ppm IR(liq.film);2960,1596,15
80,1482,1314,1054cm-1 Mass(m/z,%);361(M+ +1,11),
360(M+ ,40),346(52),345(10
0),289(21),231(10),57(11)
【0070】(実施例6)
【化31】 参考例18で合成した化合物〔24〕105mg(0.
292mmol)及びTPP2mgをジクロロメタン2
0mlに溶解し、酸素雰囲気下−78℃で攪拌した。こ
の溶液にナトリウムランプ(180W)で1.5時間光
照射を行った。反応混合物を濃縮し、シリカゲルカラム
にかけ、ヘキサンと酢酸エチルの20:1の混合溶媒で
流しだしたところ、5−t−ブチル−1−(3−t−ブ
チルジメチルシロキシ)フェニル−4,4−ジメチル−
2,6,7−トリオキサビシクロ[3.2.0]ヘプタ
ン(化合物〔25〕)が110mg、収率96.2%で
無色油状物として得られた。
【0071】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ0.18(s,6H),0.98(s,9
H),1.00(s,9H),1.15(s,3H),
1.36(s,3H),3.80(d,J=8.2H
z,1H),4.47(d,J=8.2Hz,1H),
6.86(d with fine couplin
g,J=7.4Hz,1H),7.11(s with
fine coupling,1H),7.18−
7.29(m,1H)ppm IR(liq.film);2964,2936,28
96,2864,1604,1588,1256,10
32cm-1 Mass(m/z,%);392(M+ ,5),360
(3),336(24),335(16),279(4
4),235(100),195(20)
【0072】(参考例19)
【化32】 参考例17で合成した化合物〔23〕511mg(2.
08mmol)を無水トルエン7mlに加え、アルゴン
雰囲気下、0℃で攪拌した。この溶液にトリエチルアミ
ン0.35ml(2.51mmol)続いて、2−クロ
ロ−1,3,2−ジオキサホスホラン−2−オキシド
0.2ml(2.16mmol)を加え、0℃で10分
間、続いて室温で1時間攪拌した。反応混合物を濃縮
し、エーテルを加え不溶物を濾過後、濾液を濃縮したと
ころ3−(4−t−ブチル−3,3−ジメチル−2,3
−ジヒドロフラン−5−イル)フェニルエチレンホスフ
ェート(化合物〔26〕)の粗生成物が750mg無色
油状物として得られた。
【0073】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ1.05(s,9H),1.33(s,6
H),3.87(s,2H),4.13−4.30
(m,2H),4.37−4.55(m,2H),7.
14−7.37(m,4H)ppm
【0074】(参考例20)
【化33】 参考例19で合成した化合物〔26〕の粗生成物750
mgを無水DMF10mlに加え、アルゴン雰囲気下室
温で攪拌した。この溶液にシアン化ナトリウム(95
%)116mg(2.25mmol)を加え一晩攪拌し
た後溶液を濃縮した。濃縮物をヘキサンに溶解し、水で
抽出した。抽出層を凍結乾燥したところ、ナトリウム
3−(4−t−ブチル−3,3−ジメチル−2,3−ジ
ヒドロフラン−5−イル)フェニル−2’−シアノエチ
ルホスフェート(化合物〔27〕)の粗生成物828m
gが、不定形固体として得られた。
【0075】1HNMR(300MHz,CD3
D);δ1.06(s,9H),1.33(s,6
H),3.82(s,2H),6.96(d with
fine coupling,J=6.6Hz,1
H),7.15(s with finecoupli
ng,1H),7.20−7.31(m,2H)ppm IR(KBr);2960,2256,1600,15
80,1248,1108,1052cm-1 Mass(FAB−pos,m/z,%);424
([M+Na]+ ,100),402([M+H]+
22)
【0076】(参考例21)
【化34】 参考例20で合成した化合物〔27〕の粗生成物736
mgを28%アンモニア水7mlに加え3日間攪拌し
た。反応混合物を濃縮し、濃縮物をヘキサンに溶解し、
水で抽出した。抽出層を凍結乾燥したところ、アンモニ
ウム ナトリウム3−(4−t−ブチル−3,3−ジメ
チル−2,3−ジヒドロフラン−5−イル)フェニルホ
スフェート(化合物〔28〕)の粗生成物が745m
g、不定形固体として得られた。
【0077】1HNMR(300MHz,CD3
D);δ1.06(s,9H),1.32(s,6
H),3.81(s,2H),6.88−6.94
(m,1H),7.15(broad s,1H),
7.18−7.30(m,2H)ppm IR(KBr);2960,2868,1598,15
80,1212,1052cm-1 Mass(FAB−pos,m/z,%);393
([M+Na−NH4 +Na]+ ,14),371
([M+H−NH4 +Na]+ ,100),349(4
1),125(20)
【0078】(実施例7)
【化35】 参考例21で合成した化合物〔28〕の粗生成物220
mgおよびTPP3.5mgをジクロロメタン20ml
及びメタノール5mlの混合溶媒に溶解し、酸素雰囲気
下、0℃で2時間攪拌した。この溶液にナトリウムラン
プ(180W)により2時間光照射を行った。反応混合
物を濃縮し、濃縮物にメタノールを加えて不溶物を0.
45μのポリテトラフルオロエチレン製のフィルターで
濾過し、再度濃縮した。濃縮物をメタノール(1.0m
l)と0.1%炭酸水素ナトリウム水溶液(0.8m
l)の混合溶媒に溶解し、ポリマー系逆相C18の分取
用カラムを用いてHPLCにかけ、0.1%炭酸水素ナ
トリウム水溶液とアセトニトリルのグラジエントで溶出
させた画分を凍結乾燥した。得られた凍結乾燥物を水に
溶解し、ポリマー系逆相C18の分取用カラムを用いて
HPLCにかけ、水とアセトニトリルのグラジエントで
脱塩した画分を凍結乾燥したところ、5−t−ブチル−
4,4−ジメチル−1−(3’−ホスホリルオキシ)フ
ェニル−2,6,7−トリオキサビシクロ[3.2.
0]ヘプタン ジナトリウム塩(化合物〔29〕)が不
定形固体として60mg得られた。
【0079】1HNMR(300MHz,CD3
D);δ0.99(s,9H),1.12(s,3
H),1.38(s,3H),3.77(d,J=8.
0Hz,1H),4.46(d,J=8.0Hz,1
H),7.12(d with finecoupli
ng,J=7.9Hz,1H),7.25(dd,J=
8.1and 7.9Hz,1H),7.30(bro
ad s,1H),7.61(d with fine
coupling,J=8.1Hz,1H)ppm IR(KBr);2980,1606,1588,12
18,1114cm-1Mass(FAB−pos,m/
z,%);425([M+Na]+ ,54),403
([M+H]+ ,100),381(30),115
(78)
【0080】(参考例22)
【化36】 60%水素化ナトリウム91mg(2.28mmol)
を無水DMF3mlに懸濁しアルゴン雰囲気下、室温で
攪拌した溶液に、エタンチオール0.2ml(2.70
mmol)を加え20分間攪拌した。この溶液に4−フ
ェニル−5−(3−メトキシ)フェニル−3,3−ジメ
チル−2,3−ジヒドロフラン282mg(1.01m
mol)を無水DMF2mlに溶解して加え、130℃
で3時間加熱攪拌した。反応混合物を飽和食塩水に投
じ、酢酸エチルで抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗
浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカ
ゲルカラムにかけヘキサンと酢酸エチルの10:1の混
合溶媒で流しだしたところ、5−(3−ヒドロキシ)フ
ェニル−3,3−ジメチル−4−フェニル−2,3−ジ
ヒドロフラン(化合物〔31〕)が215mg、収率8
0.3%で無色粉状晶として得られた。
【0081】融点;114−115℃(無色粉状晶、ヘ
キサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 );δ1.19
(s,6H),4.20(s,2H),4.49(s,
1H),6.66(ddd,J=7.9,2.6and
1.0Hz,1H),6.74−6.78(m,1
H),6.81(d with fine coupl
ing,J=7.9Hz,1H),7.01(t,J=
7.9Hz,1H),7.17−7.23(m,2
H),7.30−7.39(m,3H)ppm IR(liq.film);3260,2964,15
80,1464,1366,1230,1088cm-1 Mass(m/z,%);266(M+ ,54),25
2(19),251(100),121(17)
【0082】(参考例23)
【化37】 参考例22で合成した化合物〔31〕160mg(0.
602mmol)を無水DMF3mlに溶解し、アルゴ
ン雰囲気下、室温で攪拌した。この溶液にイミダゾール
90mg(1.32mmol)及びt−ブチルジメチル
クロロシラン160mg(1.06mmol)を加え一
晩攪拌した。反応混合物を水に投じ、酢酸エチルで抽出
した。抽出層を飽和食塩水及び水で洗浄、硫酸マグネシ
ウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ
ヘキサンと酢酸エチルの10:1の混合溶媒で流しだし
たところ、5−(3−t−ブチルジメチルシロキシ)フ
ェニル−3,3−ジメチル−4−フェニル−2,3−ジ
ヒドロフラン(化合物〔32〕)が217mg、収率9
4.9%で無色油状物として得られた。
【0083】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ0.01(s,6H),0.90(s,9
H),1.19(s,6H),4.21(s,2H),
6.66(ddd,J=7.9,2.4 and 1.
1Hz,1H),6.70−6.73(m,1H),
6.96(d with fine couplin
g,J=7.9Hz,1H),7.05(t,J=7.
9Hz,1H),7.18−7.24(m,2H),
7.28−7.39(m,3H)ppm IR(liq.film);2932,1600,15
78,1440,1276cm-1 Mass(m/z,%);380(M+ ,47),36
6(30),365(100)
【0084】(実施例8)
【化38】 参考例23で合成した化合物〔32〕102mg(0.
268mmol)及びTPP2mgをジクロロメタン2
0mlに溶解し、酸素雰囲気下−78℃で攪拌した。こ
の溶液にナトリウムランプ(180W)で3時間光照射
を行った。反応混合物を濃縮し、シリカゲルカラムにか
け、ヘキサンとエーテルの20:1の混合溶媒で流しだ
したところ、1−(3−t−ブチルジメチルシロキシ)
フェニル−4,4−ジメチル−5−フェニル−2,6,
7−トリオキサビシクロ[3.2.0]ヘプタン(化合
物〔33〕)が77mg、収率69.6%で不定型固体
として得られた。
【0085】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ0.05(s,6H),0.85(s,3
H),0.92(s,9H),1.02(s,3H),
4.22(d,J=8.2Hz,1H),4.86
(d,J=8.2Hz,1H),6.65−6.72
(m,2H),6.82−6.88(m,1H),7.
05−7.09(m,1H),7.11−7.22
(m,5H)ppm IR(liq.film);2956,2932,28
96,2860,1606,1590,1490,12
30,1012cm-1 Mass(m/z,%);412(M+ ,14),35
6(20),355(26),326(25),325
(100),300(20),299(49),256
(11),255(55),235(36),179
(28),151(12),150(17),135
(19),105(49)
【0086】(参考例24)
【化39】 2,2,4,4,6,6−ヘキサメチル−3,5−ヘプ
タンジオール1.14g(5.69mmol)及びピリ
ジン1.0ml(12.4mmol)を1,2−ジクロ
ロエタン15mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃で攪拌
した。この溶液にm−アニソイルクロライド(化合物
〔1〕)0.80ml(5.68mmol)を加え、室
温で一晩攪拌した。反応混合物を飽和食塩水に投じ、酢
酸エチルで抽出した。抽出層を飽和食塩水で3回洗浄、
硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物よりヘキサン
と酢酸エチルの混合溶媒で結晶化を行ったところ、3−
メトキシ安息香酸(3−ヒドロキシ−1−t−ブチル−
2,2,4,4−テトラメチル)ペンチル(化合物〔3
4〕)が264mg、収率14.3%で無色粒状晶とし
て得られた。ロ液を濃縮し、シリカゲルカラムにかけヘ
キサンと酢酸エチルの4:1の混合溶媒で流しだしたと
ころ、化合物〔34〕がさらに1.26g、収率68.
5%で得られた。
【0087】融点;89.0−89.5℃(無色粒状
晶、ヘキサンと酢酸エチルより再結晶) 1 HNMR(400MHz,CDCl3 );δ1.03
(s,9H),1.14(s,9H),1.16(s,
3H),1.28(s,3H),2.98(d,J=
3.9Hz,1H),3.36(d,J=3.9Hz,
1H),3.87(s,3H),5.11(s,1
H),7.13(ddd,J=8.3,2.4and
1.0Hz,1H),7.38(dd,J=8.3 a
nd 7.8Hz,1H),7.59(s with
fine coupling,1H),7.65(d
with fine coupling,J=7.8H
z,1H)ppm
【0088】(参考例25)
【化40】 参考例24で合成した化合物〔34〕1.37g(3.
92mmol)及びセライト2.8gをジクロロメタン
25mlに加え窒素雰囲気下、室温で攪拌した。この溶
液にピリジニウムクロロクロメート903mg(4.1
9mmol)を加え7.7時間攪拌後、さらにピリジニ
ウムクロロクロメート305mg(1.41mmol)
を加え48時間攪拌した。反応混合物にジエチルエーテ
ルを加えセライト濾過し、濾液を濃縮した。濃縮物をシ
リカゲルカラムにかけヘキサンとジクロロメタンの2:
1の混合溶媒、続いてジクロロメタンで流しだしたとこ
ろ、3−メトキシ安息香酸(1−t−ブチル−2,2,
4,4−テトラメチル−3−オキソ)ペンチル(化合物
〔35〕)が1.34g、収率98.5%で無色油状物
として得られた。
【0089】1HNMR(400MHz,CDC
3 );δ0.98(s,9H),1.18(s,3
H),1.35(s,9H),1.46(s,3H),
3.87(s,3H),5.94(s,1H),7.1
3(ddd,J=8.3,3.0 and 1.0H
z,1H),7.38(dd,J=8.3 and
7.8Hz,1H),7.63(dd,J=3.0 a
nd 1.5Hz,1H),7.70(d with
fine coupling,J=7.8Hz,1H)
ppm
【0090】(参考例26)
【化41】 三塩化チタン5.82g(37.7mmol)を無水T
HF100mlに懸濁して窒素雰囲気下、室温で30分
間攪拌した。この溶液に水素化リチウムアルミニウム8
20mg(21.6mmol)を加え、室温で30分間
攪拌した。この溶液にトリエチルアミン3.0ml(2
1.5mmol)を加え、1時間加熱還流し、続いて参
考例25で合成した化合物〔35〕1.28g(6.6
8mmol)を無水THF20mlに溶解して10分か
けて滴下し、50分間攪拌した。反応混合物を炭酸水素
ナトリウム水溶液に投じ酢酸エチルで抽出した。抽出層
を飽和食塩水で3回洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮
した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけヘキサンで流し
だしたところ、2,4−ジ−t−ブチル−5−(3−メ
トキシフェニル)−3,3−ジメチル−2,3−ジヒド
ロフラン(化合物〔36〕)が1.03g、収率88.
0%で無色油状物として得られた。
【0091】1HNMR(400MHz,CDC
3 );δ1.04(s,9H),1.08(s,9
H),1.36(s,3H),1.41(s,3H),
3.62(s,1H),3.81(s,3H),6.8
2−6.91(m,3H),7.21−7.26(m,
1H)ppm
【0092】(実施例9)
【化42】 参考例26で合成した化合物〔36〕102mg(0.
323mmol)及びTPP1mgをジクロロメタン2
0mlに溶解し、酸素雰囲気下0℃で攪拌した。この溶
液にナトリウムランプ(940W)で1時間光照射を行
った。反応混合物を濃縮し、シリカゲルカラムにかけ、
ヘキサンで流しだしたところ、3,5−ジ−t−ブチル
−4,4−ジメチル−1−(3−メトキシフェニル)−
2,6,7−トリオキサビシクロ[3.2.0]ヘプタ
ン(化合物〔37〕)が、105mg、収率93.5%
で得られた。
【0093】融点;132.0−134.0℃(無色粒
状晶、ヘキサンより再結晶)1 HNMR(400MHz,CDCl3 );δ1.02
(s,9H),1.19(s,9H),1.25(s,
3H),1.31(s,3H),3.82(s,3
H),4.42(s,1H),6.92(ddd,J=
8.3,2.4 and 1.0Hz,1H),7.1
6−7.23(m,2H),7.30(dd,J=8.
3 and 7.3Hz,1H)ppm
【0094】(実施例27)
【化43】 60%水素化ナトリウム128mg(3.20mmo
l)を無水DMF4mlに懸濁し窒素雰囲気下、室温で
攪拌した溶液に、エタンチオール0.25ml(3.3
8mmol)を加え10分間攪拌した。この溶液に、参
考例26で合成した化合物〔36〕505mg(1.6
0mmol)を無水DMF4mlに溶解して加え、1時
間加熱攪拌した。反応混合物を飽和食塩水に投じ、酢酸
エチルで抽出した。抽出層を飽和食塩水で3回洗浄、硫
酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカ
ラムにかけヘキサンと酢酸エチルの10:1、続いて
5:1で流しだしたところ、2,4−ジ−t−ブチル−
5−(3−ヒドロキシフェニル)−3,3−ジメチル−
2,3−ジヒドロフラン(化合物〔38〕)が、474
mg、収率98.2%で無色針状晶として得られた。
【0095】融点;97.0−97.5℃(無色針状
晶、ヘキサンより再結晶)1 HNMR(400MHz,CDCl3 );δ1.04
(s,9H),1.08(s,9H),1.36(s,
3H),1.40(s,3H),3.61(s,1
H),4.84(s,1H),6.75−6.79
(m,2H),6.87(d with fine c
oupling,J=7.8Hz,1H),7.18
(dd,J=8.8 and 7.8Hz,1H)pp
【0096】(参考例28)
【化44】 参考例27で合成した化合物〔38〕251mg(0.
803mmol)を無水DMF5mlに溶解し、窒素雰
囲気下、室温で攪拌した。この溶液にイミダゾール13
8mg(2.03mmol)及びt−ブチルジメチルク
ロロシラン225mg(1.49mmol)を加え2時
間攪拌した。反応混合物を飽和食塩水に投じ、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出層を飽和食塩水で2回洗浄、硫酸マ
グネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラム
にかけヘキサンで流しだしたところ、2,4−ジ−t−
ブチル−5−[3−(t−ブチルジメチルシロキシ)フ
ェニル]−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロフラン
(化合物〔39〕)が,326mg、収率94.3%で
無色油状物として得られた。
【0097】1HNMR(400MHz,CDC
3 );δ0.19(s,6H),0.98(s,9
H),1.03(s,9H),1.07(s,9H),
1.36(s,3H),1.40(s,3H),3.6
1(s,1H),6.75−6.80(m,2H),
6.88(d with fine couplin
g,J=7.4Hz,1H),7.13−7.19
(m,1H)ppm
【0098】(実施例10)
【化45】 参考例28で合成した化合物〔39〕58mg(0.1
39mmol)及びTPP1.5mgをジクロロメタン
15mlに溶解し、酸素雰囲気下0℃で攪拌した。この
溶液にナトリウムランプ(940W)で1時間光照射を
行った。反応混合物を濃縮し、シリカゲルカラムにか
け、ヘキサンで流しだしたところ、3,5−ジ−t−ブ
チル−1−[3−(t−ブチルジメチルシロキシ)フェ
ニル]−4,4−ジメチル−2,6,7−トリオキサビ
シクロ[3.2.0]ヘプタン(化合物〔40〕)が、
59mg、収率94.5%で無色油状物として得られ
た。
【0099】1HNMR(400MHz,CDC
3 );δ0.19(s,6H),0.98(s,9
H),1.02(s,9H),1.19(s,9H),
1.24(s,3H),1.30(s,3H),4.4
1(s,1H),6.82−6.89(m,1H),
7.09(broad s,1H),7.20−7.2
6(m,2H)ppm
【0100】(参考例29)
【化46】 2,2,4,4−テトラメチル−1−フェニル−1,3
−ペンタンジオール1.07g(4.53mmol)及
びピリジン0.73ml(9.04mmol)をジクロ
ロメタン6ml及びジエチルエーテル3mlの混合溶媒
に溶解し、窒素雰囲気下、室温で攪拌した。この溶液に
m−アニソイルクロライド(化合物〔1〕)0.76m
l(5.40mmol)を加え、室温で一晩攪拌した。
反応混合物を飽和食塩水に投じ、酢酸エチルで抽出し
た。抽出層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥
後濃縮した。濃縮物よりヘキサンとジエチルエーテルの
混合溶媒で結晶化を行ったところ、3−メトキシ安息香
酸(3−ヒドロキシ−2,2,4,4−テトラメチル−
1−フェニル)ペンチル(化合物〔41〕)が1.38
g、収率82.2%で無色針状晶として得られた。
【0101】1HNMR(400MHz,CDC
3 );δ1.00(s,9H),1.16(s,3
H),1.23(s,3H),1.62(d,J=6.
0Hz,1H),3.14(d,J=6.0Hz,1
H),3.85(s,3H),6.16(s,1H),
7.11(dd,J=8.0 and 2.6Hz,1
H),7.26−7.32(m,3H),7.37
(t,J=8.0Hz,1H),7.45(d,J=
6.4Hz,2H),7.60(s with fin
e coupling,1H),7.70(d,J=
7.0Hz,1H)ppm
【0102】(参考例30)
【化47】 参考例29で合成した化合物〔41〕1.30g(3.
51mmol)及びセライト5.32gをジクロロメタ
ン27mlに加え窒素雰囲気下、0℃で攪拌した。この
溶液にピリジニウムクロロクロメート0.742g
(3.44mmol)を加え一晩攪拌した。反応混合物
にジエチルエーテルを加えセライト濾過し、濾液を濃縮
した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけヘキサンと酢酸
エチルの10:1の混合溶媒で流しだしたところ、3−
メトキシ安息香酸(2,2,4,4−テトラメチル−3
−オキソ−1−フェニル)ペンチル(化合物〔42〕)
が1.12g、収率86.7%で無色油状物として得ら
れた。
【0103】1HNMR(400MHz,CDC
3 );δ1.19(s,9H),1.27(s,3
H),1.44(s,3H),3.84(s,3H),
6.51(s,1H),7.10(dd,J=8.2
and 2.3Hz,1H),7.26−7.31
(m,5H),7.35(t,J=8.2Hz,1
H),7.56(t,J=2.3Hz,1H),7.5
6(d,J=7.8Hz,1H)ppm
【0104】(参考例31)
【化48】 三塩化チタン4.65g(30.1mmol)を無水T
HF100mlに懸濁して窒素雰囲気下、0℃で30分
間攪拌した。この溶液に水素化リチウムアルミニウム5
72mg(15.1mmol)を加え、室温で1時間攪
拌した後、トリエチルアミン2.1ml(15mmo
l)を加え1時間攪拌した。この溶液に、加熱還流下、
参考例30で合成した化合物〔42〕1.12g(2.
71mmol)を無水THF20mlに溶解して1.5
時間かけて滴下し、さらに2時間加熱還流した。反応混
合物を飽和食塩水に投じ酢酸エチルで抽出した。抽出層
を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮し
た。濃縮物よりヘキサンで結晶化を行ったところ、4−
t−ブチル−5−(3−メトキシフェニル)−3,3−
ジメチル−2−フェニル−2,3−ジヒドロフラン(化
合物〔43〕)が717mg、収率70.1%で無色粒
状晶として得られた。
【0105】融点;79.0−80.0℃(無色粒状
晶、ヘキサンより再結晶)1 HNMR(400MHz,CDCl3 );δ0.85
(s,3H),1.10(s,9H),1.41(s,
3H),3.83(s,3H),4.98(s,1
H),6.86−6.99(m,3H),7.25−
7.40(m,6H)ppm
【0106】(実施例11)
【化49】 参考例31で合成した化合物〔43〕90.7mg
(0.270mmol)及びローズベンガル0.5mg
をアセトン2.0mlに溶解し、酸素雰囲気下0℃で攪
拌した。この溶液にナトリウムランプ(940W)で2
時間光照射を行った。反応混合物を濃縮し、シリカゲル
分取薄層クロマトグラフィーにかけ、ヘキサンと酢酸エ
チルの10:1の混合溶媒で展開したところ、5−t−
ブチル−1−(3−メトキシフェニル)−4,4−ジメ
チル−3フェニル−2,6,7−トリオキサビシクロ
[3.2.0]ヘプタン(化合物〔44〕)が、65.
5mg、収率65.6%で無色油状物として得られた。
【0107】1HNMR(400MHz,CDC
3 );δ0.88(s,3H),1.06(s,9
H),1.20(s,3H),3.86(s,3H),
5.76(s,1H),6.95−6.97(m,1
H),7.25−7.40(m,8H)ppm
【0108】(参考例32)
【化50】 60%水素化ナトリウム120mg(3.00mmo
l)を無水DMF5mlに懸濁し窒素雰囲気下、0℃で
攪拌した溶液に、エタンチオール0.26ml(3.5
1mmol)を加え10分間攪拌した。この溶液に、参
考例31で合成した化合物〔43〕500mg(1.4
9mmol)を加え、2.5時間加熱還流した。反応混
合物を飽和食塩水に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出
層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮し
た。濃縮物をシリカゲルカラムにかけヘキサンと酢酸エ
チルの5:1の混合溶媒で流しだしたところ、4−t−
ブチル−5−(3−ヒドロキシフェニル)−3,3−ジ
メチル−2−フェニル−2,3−ジヒドロフラン(化合
物〔45〕)が、448mg、収率93.3%で無色針
状晶として得られた。
【0109】融点;93.0−94.0℃(無色針状
晶、ヘキサンより再結晶)1 HNMR(400MHz,CDCl3 );δ0.84
(s,3H),1.10(s,9H),1.41(s,
3H),4.69(s,1H),4.97(s,1
H),6.80(dd,J=8.3 and 2.4H
z,1H),6.86−6.87(m,1H),6.9
7(d,J=7.3Hz,1H),7.22(t,J=
7.8Hz,1H),7.28−7.39(m,5H)
ppm
【0110】(参考例33)
【化51】 参考例32で合成した化合物〔45〕257mg(0.
797mmol)を無水DMF2mlに溶解し、窒素雰
囲気下、0℃で攪拌した。この溶液にイミダゾール11
0mg(1.60mmol)を加え30分間攪拌後、t
−ブチルジメチルクロロシラン216mg(1.43m
mol)を加え1.5時間攪拌した。反応混合物を飽和
食塩水に投じ、酢酸エチルで抽出した。抽出層を飽和食
塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物
をシリカゲルカラムにかけヘキサンと酢酸エチルの7:
1の混合溶媒で流しだしたところ、4−t−ブチル−5
−[3−(t−ブチルジメチルシロキシ)フェニル]−
3,3−ジメチル−2−フェニル−2,3−ジヒドロフ
ラン(化合物〔46〕)が、294mg、収率84.6
%で無色油状物として得られた。
【0111】1HNMR(400MHz,CDC
3 );δ0.20(s,6H),0.84(s,3
H),0.99(s,9H),1.09(s,9H),
1.41(s,3H),4.98(s,1H),6.7
9−6.86(m,2H),6.96−6.99(m,
1H),7.20(t,J=7.8Hz,1H),7.
28−7.40(m,5H)ppm
【0112】(実施例12)
【化52】 参考例33で合成した化合物〔46〕52.7mg
(0.121mmol)及びTPP0.5mgをジクロ
ロメタン5mlに溶解し、酸素雰囲気下−78℃で攪拌
した。この溶液にナトリウムランプ(940W)で1.
5時間光照射を行った。反応混合物を濃縮し、シリカゲ
ル分取薄層クロマトグラフィーにかけ、ヘキサンと酢酸
エチルの10:1の混合溶媒で展開したところ、5−t
−ブチル−1−[3−(t−ブチルジメチルシロキシ)
フェニル]−4,4−ジメチル−3−フェニル−2,
6,7−トリオキサビシクロ[3.2.0]ヘプタン
(化合物〔47〕)が、48.5mg、収率85.7%
で無色油状物として得られた。
【0113】1HNMR(400MHz,CDC
3 );δ0.20(s,6H),0.87(s,3
H),1.00(s,9H),1.06(s,9H),
1.20(s,3H),5.75(s,1H),6.9
0(dt,J=7.3 and 2.4Hz,1H),
7.21−7.45(m,8H)ppm
【0114】(試験例1)実施例7で得られた5−t−
ブチル−4,4−ジメチル−1−(3’−ホスホリルオ
キシ)フェニル−2,6,7−トリオキサビシクロ
[3.2.0]ヘプタン ジナトリウム塩(化合物〔2
9〕)1mgをメタノール−d4 (0.35ml)に溶
解後、60℃の恒温槽で加熱して経時的に 1HNMRを
測定した。その結果、5−t−ブチル−4,4−ジメチ
ル−1−(3’−ホスホリルオキシ)フェニル−2,
6,7−トリオキサビシクロ[3.2.0]ヘプタン
ジナトリウム塩(化合物〔29〕)の60℃での半減期
は17.0時間と見積もられた。比較のために、市販の
AMPPD(3−(2’−スピロアダマンタン)−4−
メトキシ−(3''−ホスホリルオキシ)フェニル−1,
2−ジオキセタン ジナトリウム塩)も同様に測定した
ところ、60℃での半減期は5.5時間と見積もられ
た。
【0115】(試験例2)実施例5で得られた5−t−
ブチル−1−(3−メトキシ)フェニル−4,4−ジメ
チル−2,6,7−トリオキサビシクロ[3.2.0]
ヘプタン(化合物〔22〕)10mgをp−キシレン−
10(0.35ml)に溶解後、100℃、110℃及
び120℃における恒温槽でそれぞれ加熱して経時的に
1HNMRを測定し、各温度での反応速度定数を算出し
た。その結果、25℃における半減期は51.8年と見
積もられた。
【0116】(試験例3)実施例6で得られた5−t−
ブチル−1−(3−t−ブチルジメチルシロキシ)フェ
ニル−4,4−ジメチル−2,6,7−トリオキサビシ
クロ[3.2.0]ヘプタン(化合物〔25〕)10m
gをp−キシレン−d10(0.35ml)に溶解後、8
0℃、100℃、110℃及び120℃における恒温槽
でそれぞれ加熱して経時的に 1HNMRを測定し、各温
度での反応速度定数を算出した。その結果、25℃にお
ける半減期は20.4年と見積もられた。なお、4−
(3−t−ブチルジメチルシロキシフェニル)−4−メ
トキシスピロ[1,2−ジオキセタン−3,2’−アダ
マンタン]の25℃での半減期は3.8年と見積もられ
ている。(A.P.Schaap,et.al.,Te
trahedron Lett.,28,1155(1
987)参照).
【0117】(試験例4)実施例2で得られた5−イソ
プロピル−1−(3−メトキシ)フェニル−4,4−ジ
メチル−2,6,7−トリオキサビシクロ[3.2.
0]ヘプタン(化合物〔11〕)10mgをトルエン−
8 (0.35ml)に溶解後、80℃、90℃及び1
00℃における恒温槽でそれぞれ加熱して経時的に 1
NMRを測定し、各温度での反応速度定数を算出した。
その結果、25℃における半減期は12.7年と見積も
られた。
【0118】(試験例5)実施例3で得られた1−(3
−t−ブチルジメチルシロキシ)フェニル−5−イソプ
ロピル−4,4−ジメチル−2,6,7−トリオキサビ
シクロ[3.2.0]ヘプタン(化合物〔14〕)10
mgをトルエン−d8 (0.35ml)に溶解後、80
℃、90℃及び100℃における恒温槽でそれぞれ加熱
して経時的に 1HNMRを測定し、各温度での反応速度
定数を算出した。その結果、25℃における半減期は
7.0年と見積もられた。
【0119】(試験例6)実施例10で得られた3,5
−ジ−t−ブチル−1−[3−(t−ブチルジメチルシ
ロキシ)フェニル]−4,4−ジメチル−2,6,7−
トリオキサビシクロ[3.2.0]ヘプタン(化合物
〔40〕)10mgをp−キシレン−d10(0.35m
l)に溶解後、100℃、110℃及び120℃におけ
る恒温槽でそれぞれ加熱して経時的に 1HNMRを測定
し、各温度での反応速度定数を算出した。その結果、2
5℃における半減期は247年と見積もられた。
【0120】(試験例7)実施例11で得られた5−t
−ブチル−1−(3−メトキシフェニル)−4,4−ジ
メチル−3−フェニル−2,6,7−トリオキサビシク
ロ[3.2.0]ヘプタン(化合物〔44〕)10mg
をp−キシレン−d10(0.35ml)に溶解後、80
℃、90℃、100℃及び110℃における恒温槽でそ
れぞれ加熱して経時的に 1HNMRを測定し、各温度で
の反応速度定数を算出した。その結果、25℃における
半減期は72年と見積もられた。
【0121】(試験例8)実施例12で得られた5−t
−ブチル−1−[3−(t−ブチルジメチルシロキシ)
フェニル]−4,4−ジメチル−3−フェニル−2,
6,7−トリオキサビシクロ[3.2.0]ヘプタン
(化合物〔47〕)10mgをp−キシレン−d
10(0.35ml)に溶解後、80℃、90℃、100
℃及び110℃における恒温槽でそれぞれ加熱して経時
的に 1HNMRを測定し、各温度での反応速度定数を算
出した。その結果、25℃における半減期は52年と見
積もられた。
【0122】(試験例9)実施例7で得られた5−t−
ブチル−4,4−ジメチル−1−(3’−ホスホリルオ
キシ)フェニル−2,6,7−トリオキサビシクロ
[3.2.0]ヘプタン ジナトリウム塩(化合物〔2
9〕)を、0.2mg/mlの濃度になるように、1m
M塩化マグネシウム及び0.05%アジ化ナトリウムを
含む0.1Mジエタノールアミン−塩酸緩衝液(pH1
0.0)に溶解し、さらに4級アンモニウム塩 TBQ
を0.4mg/mlの濃度になるように添加して攪拌
後、この溶液の300μlをアッセイ用カートリッジに
入れ、15分間インキュベーションした。EIA用アル
カリフォスファターゼ溶液(ベーリンガー マンハイム
(株))を、0.15M塩化ナトリウム、1mM塩化マ
グネシウム、0.1mM塩化亜鉛及び0.1%アジ化ナ
トリウムを含む50mM Tris/HCl緩衝液(p
H7.2)で希釈した2.9×10-12 の濃度の酵素溶
液を20μl加え攪拌後、37℃で発光量を経時的に測
定した。比較のために、同一条件下で市販のAMPPD
の発光量を測定した。その結果を図1に示す。
【0123】(試験例10)実施例3で得られた1−
(3−t−ブチルジメチルシロキシ)フェニル−5−イ
ソプロピル−4,4−ジメチル−2,6,7−トリオキ
サビシクロ[3.2.0]ヘプタン(化合物〔14〕)
の6.35×10-6M DMSO溶液1mlを、テトラ
ブチルアンモニウムフルオライドの1.0×10-1
DMSO溶液2mlに25℃で加え、そのときの発光を
蛍光分析計で測定した。このときの発光量子収率は0.
12と見積もられ、発光の半減期は6.7秒、λmax は
464nmであった。
【0124】(試験例11)実施例10で得られた3,
5−ジ−t−ブチル−1−[3−(t−ブチルジメチル
シロキシ)フェニル]−4,4−ジメチル−2,6,7
−トリオキサビシクロ[3.2.0]ヘプタン(化合物
〔40〕)の1.00×10-5M DMSO溶液1ml
を、テトラブチルアンモニウムフルオライドの1.00
×10-2MDMSO溶液2mlに25℃で加え、そのと
きの発光を蛍光分析計で測定した。このときの発光量子
収率は0.19と見積もられ、発光の半減期は26秒、
λmax は461nmであった。
【0125】(試験例12)実施例12で得られた5−
t−ブチル−1−[3−(t−ブチルジメチルシロキ
シ)フェニル]−4,4−ジメチル−3−フェニル−
2,6,7−トリオキサビシクロ[3.2.0]ヘプタ
ン(化合物〔47〕)の1.00×10-5M DMSO
溶液1mlを、テトラブチルアンモニウムフルオライド
の1.00×10-2M DMSO溶液2mlに25℃で
加え、そのときの発光を蛍光分析計で測定した。このと
きの発光量子収率は0.13と見積もられ、発光の半減
期は165秒、λmax は458nmであった。
【0126】
【発明の効果】本発明の1,2−ジオキセタン誘導体
(I)は、熱的安定性が極めて高いという特徴を有して
いる。即ち保存にあたっては冷凍保存等の必要がなく、
要時調整又は温度管理等の手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】5−t−ブチル−4,4−ジメチル−1−
(3’−ホスホリルオキシ)フェニル−2,6,7−ト
リオキサビシクロ[3.2.0]ヘプタン ジナトリウ
ム塩(実施例7の(化合物〔29〕))をアルカリフォ
スファターゼを用いて発光せしめた際の発光強度と時間
の関係を示す図である。比較としてAMPPDの発光強
度と時間の関係も示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 21/78 G01N 21/78 C //(C07D 493/04 307:06 321:00) (72)発明者 伊川 博 東京都新宿区西新宿2丁目7番1号 富士 レビオ株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 で表される1,2−ジオキセタン誘導体(式中、R1
    2 、R3 、R4 及びR5 は水素原子、アルキル基又は
    アリール基である。また、R2 とR3 及びR4 とR5
    一体となり、環状アルキル基を形成することもできる。
    6 はヒドロキシル基、アルコキシル基、アラルキルオ
    キシ基、−OSi(R8 9 10)(ただし、R8 、R
    9 及びR10は互いに独立にアルキル基である。)又はリ
    ン酸塩基であり、R7 は水素原子、ハロゲン原子、アル
    キル基又はアルコキシル基である。)。
  2. 【請求項2】 一般式 【化2】 で表される請求項1に記載の1,2−ジオキセタン誘導
    体。
  3. 【請求項3】 R1 、R2 及びR3 がアルキル基、R4
    がアリール基、R5及びR7 が水素原子である請求項2
    に記載の1,2−ジオキセタン誘導体。
  4. 【請求項4】 R1 、R2 、R3 及びR4 がアルキル
    基、R5 及びR7 が水素原子である請求項2に記載の
    1,2−ジオキセタン誘導体。
  5. 【請求項5】 R1 、R2 及びR3 が炭素数1〜4のア
    ルキル基、R4 がフェニル基である請求項3に記載の
    1,2−ジオキセタン誘導体。
  6. 【請求項6】 R1 、R2 、R3 及びR4 が炭素数1〜
    4のアルキル基である請求項4に記載の1,2−ジオキ
    セタン誘導体。
  7. 【請求項7】 R6 が−OSi(R8 9 10)(ただ
    し、R8 、R9 及びR10は互いに独立にアルキル基であ
    る。)である請求項5に記載の1,2−ジオキセタン誘
    導体。
  8. 【請求項8】 R8 、R9 及びR10が互いに独立に炭素
    数1〜4のアルキル基である請求項7に記載の1,2−
    ジオキセタン誘導体。
  9. 【請求項9】 R6 がリン酸塩基である請求項5に記載
    の1,2−ジオキセタン誘導体。
  10. 【請求項10】 R6 がアルコキシル基である請求項5
    に記載の1,2−ジオキセタン誘導体。
  11. 【請求項11】 R6 が炭素数1〜4のアルコキシル基
    である請求項10に記載の1,2−ジオキセタン誘導
    体。
  12. 【請求項12】 R6 が−OSi(R8 9 10)(た
    だし、R8 、R9 及びR10は互いに独立にアルキル基で
    ある。)である請求項6に記載の1,2−ジオキセタン
    誘導体。
  13. 【請求項13】 R8 、R9 及びR10が互いに独立に炭
    素数1〜4のアルキル基である請求項12に記載の1,
    2−ジオキセタン誘導体。
  14. 【請求項14】 R6 がリン酸塩基である請求項6に記
    載の1,2−ジオキセタン誘導体。
  15. 【請求項15】 R6 がアルコキシル基である請求項6
    に記載の1,2−ジオキセタン誘導体。
  16. 【請求項16】 R6 が炭素数1〜4のアルコキシル基
    である請求項15に記載の1,2−ジオキセタン誘導
    体。
JP33770496A 1995-12-04 1996-12-04 フラン環と環縮合した1,2−ジオキセタン誘導体 Expired - Lifetime JP4567107B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33770496A JP4567107B2 (ja) 1995-12-04 1996-12-04 フラン環と環縮合した1,2−ジオキセタン誘導体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33771795 1995-12-04
JP7-337717 1995-12-04
JP33770496A JP4567107B2 (ja) 1995-12-04 1996-12-04 フラン環と環縮合した1,2−ジオキセタン誘導体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09216887A true JPH09216887A (ja) 1997-08-19
JP4567107B2 JP4567107B2 (ja) 2010-10-20

Family

ID=26575885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33770496A Expired - Lifetime JP4567107B2 (ja) 1995-12-04 1996-12-04 フラン環と環縮合した1,2−ジオキセタン誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4567107B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1510822A2 (en) 2003-08-28 2005-03-02 Tosoh Corporation Chemiluminescence method using a 1,2-dioxetane derivative, and composition for chemiluminescence comprising it
US7112413B2 (en) 1998-07-28 2006-09-26 Applera Corporation Heteroaryl substituted benzothiazole dioxetanes
JP2012140330A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Tosoh Corp 水溶性リン酸エステルの精製方法
JP2015172010A (ja) * 2014-03-11 2015-10-01 東ソー株式会社 リン酸エステルの精製方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7112413B2 (en) 1998-07-28 2006-09-26 Applera Corporation Heteroaryl substituted benzothiazole dioxetanes
EP1510822A2 (en) 2003-08-28 2005-03-02 Tosoh Corporation Chemiluminescence method using a 1,2-dioxetane derivative, and composition for chemiluminescence comprising it
US7091051B2 (en) 2003-08-28 2006-08-15 Tosoh Corporation Chemiluminescence method of 1,2-dioxetane and composition for chemiluminescence
JP2012140330A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Tosoh Corp 水溶性リン酸エステルの精製方法
JP2015172010A (ja) * 2014-03-11 2015-10-01 東ソー株式会社 リン酸エステルの精製方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4567107B2 (ja) 2010-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5334740A (en) Cyclohexanetriol derivatives
EP0779293B1 (en) 1,2-Dioxetane derivatives as chemiluscent agents
US5225584A (en) Synthesis of stable water-soluble chemiluminescent 1,2-dioxetanes and intermediates therefor
KR0148439B1 (ko) 1,2-디옥세탄 유도체
US6218135B1 (en) 1,2-dioxetane derivative
JPH09216887A (ja) フラン環と環縮合した1,2−ジオキセタン誘導体
US5929254A (en) 1,2-dioxetane derivatives
JP4421692B2 (ja) ピラン環と環縮合した1,2−ジオキセタン誘導体、該誘導体を用いる測定試薬及び測定方法
JP4453259B2 (ja) 三環性1,2−ジオキセタン誘導体
JP3716449B2 (ja) 1,2−ジオキセタン誘導体
US6747160B2 (en) 1,2-Dioxetane derivatives and reagents employing them
EP1238976B1 (en) 1,2-dioxetane derivates, luminescent reagents, luminescence methods and measuring methods
JP3716448B2 (ja) 1,2−ジオキセタン誘導体及びその中間体
JP4421693B2 (ja) フラン環と環縮合した1,2−ジオキセタン誘導体、該誘導体を用いる測定試薬及び測定方法
JPH08245615A (ja) 1,2−ジオキセタン誘導体
JP4453256B2 (ja) 1,2−ジオキセタン誘導体及びそれを用いた試薬
JP5092254B2 (ja) 1,2−ジオキセタン誘導体及びそれを用いた試薬
JP4288884B2 (ja) 1,2−ジオキセタン誘導体、発光試薬、発光方法及び測定方法
JP3723885B2 (ja) エノールエーテル誘導体の製造方法
JPH09157271A (ja) オキサベンゾシクロアルケン環とスピロ結合した1,2−ジオキセタン誘導体
JP2002275189A (ja) 新規1,2−ジオキセタン誘導体

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060912

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070123

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070511

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070514

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100805

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130813

Year of fee payment: 3

EXPY Cancellation because of completion of term