JPH09157271A - オキサベンゾシクロアルケン環とスピロ結合した1,2−ジオキセタン誘導体 - Google Patents

オキサベンゾシクロアルケン環とスピロ結合した1,2−ジオキセタン誘導体

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JPH09157271A
JPH09157271A JP7337718A JP33771895A JPH09157271A JP H09157271 A JPH09157271 A JP H09157271A JP 7337718 A JP7337718 A JP 7337718A JP 33771895 A JP33771895 A JP 33771895A JP H09157271 A JPH09157271 A JP H09157271A
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JP
Japan
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compound
mmol
group
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stirred
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Application number
JP7337718A
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English (en)
Inventor
Masakatsu Matsumoto
正勝 松本
Nobuko Watanabe
信子 渡辺
Hisako Kobayashi
久子 小林
Hiroshi Ikawa
博 伊川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujirebio Inc
Original Assignee
Fujirebio Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 下記式 で表される1,2−ジオキセタン誘導体(式中、R1
2 、R3 及びR4 は水素原子、低級アルキル基又はア
リール基である。また、R1 とR2 及びR3 とR4 は一
体となり、環状アルキル基を形成することもできる。R
5 はヒドロキシル基、低級アルコキシル基、アラルキル
オキシ基、−OSi(R6 7 8 )(ただし、R6
7 及びR8 は互いに独立に低級アルキル基である)又
はリン酸塩基である。)。 【効果】 上記の新規な1,2−ジオキセタン誘導体
は、化学発光試薬として免疫測定等に使用することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な1,2−ジ
オキセタン誘導体に関する。本発明の1,2−ジオキセ
タン誘導体は化学発光試薬として免疫測定等に使用する
ことができる。
【0002】
【従来の技術】従来より、1,2−ジオキセタン誘導体
は種々合成されており、特に3位にスピロアダマンチル
基が結合した化合物は化学発光基質として有用であるこ
とが知られている(例えば、特公平5−21918号公
報明細書及び特公平5−45590号公報明細書参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
化合物は発光持続性に対して十分な効果があるとは言え
ず、その改良が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明者は、従来の化
合物の持つ欠点を克服すべく鋭意検討した結果、一般式
(I)
【化4】 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は水素原子、アルキ
ル基又はアリール基である。また、R1 とR2 及びR3
とR4 は一体となり、環状アルキル基を形成することも
できる。R5 はヒドロキシル基、アルコキシル基、アラ
ルキルオキシ基、−OSi(R6 7 8 )(ただし、
6 、R7 及びR8 は互いに独立にアルキル基であ
る。)又はリン酸塩基である。nは0、1又は2であ
る。)で表される1,2−ジオキセタン誘導体を見出し
本発明を完成したものである。
【0005】本発明の前記一般式(I)で表される1,
2−ジオキセタン誘導体は以下の反応式に従い製造する
ことができる。
【化5】 (式中、R1 〜R5 は前記と同じである。R51はアルコ
キシル基又はアラルキルオキシ基であり、R52は−OS
i(R6 7 8 )(R6 〜R8 は前記と同じであ
る。)又はリン酸塩基である。)
【0006】以下、本発明を詳細に説明するにあたっ
て、本発明で「アルキル基」とは、置換基を有していて
もよい炭素数1〜20個の直鎖状又は分枝鎖状のアルキ
ル基をいい、そのアルキル基は、メチル、エチル、プロ
ピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチ
ル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、テトラデ
シル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オ
クタデシル、ノナデシル、イコデシルの直鎖の基及び前
記のアルキル基が適宜分枝状に結合した基をいう。前記
置換してもよい基とは、例えば、ヒドロキシル基、アル
コキシル基、アリール基、複素環基等である。そのアル
コキシル基としては、例えば、メトキシ、エトキシ、プ
ロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキ
シ、メトキシエトキシ、メトキシプロポキシ、エトキシ
エトキシ、エトキシプロポキシ、メトキシエトキシエト
キシ基等であり、またそのアリール基としては、例え
ば、フェニル、ナフチル基等であり、その複素環基とし
ては、フリル、チエニル、ピリジル基等である。
【0007】また、本発明で「アルコキシル基」とは、
前記したアルキル基に置換してもよいアルコキシル基と
同じであり、「アリール基」とは、フェニル、ナフチル
基等の芳香族炭化水素基及び環内に窒素、酸素あるいは
硫黄原子を有するヘテロアリール基を指すものである。
さらに「アラルキルオキシ基」とはベンジルオキシ基、
フェネチルオキシ基等である。
【0008】(第1工程)本工程は、一般式(II)で表さ
れる二環式ラクトンと一般式(III) で表されるケトンと
を反応させ、一般式(IV)で表されるアルケン誘導体を製
造するものである。
【0009】反応はチタンの存在下に行うことを必須の
要件とし、チタンとしては塩化チタン等のハロゲン化チ
タンを用いることが好ましい。
【0010】また、還元剤としては、水素化リチウムア
ルミニウム等、塩基としてはトリエチルアミン、ピリジ
ン等を用いて還元状態を形成させ、反応に供することが
望ましい。
【0011】反応を行うにあたってはテトラヒドロフラ
ン(THF)等の有機エーテル中で行うことができる。
【0012】反応は0〜100℃で進行するが、THF
の還流下に行うことが操作及び反応性の観点から好まし
い。
【0013】(第2工程)本工程は、前記一般式(IV)で
表される化合物の脱保護反応を行い一般式(V)で表さ
れるアルコール誘導体を製造するものである。
【0014】脱保護反応に供する化合物としては前記一
般式(IV)(R1 〜R4 は前記と同じであり、R51は水酸
基の保護基(好ましくはメトキシ基、ベンジルオキシ基
である。)であり、反応は当業者に熟知された方法、即
ちアルキルチオールのアニオンを反応させ行うか或いは
水素添加反応に付すことにより行うことができるが、ど
ちらの反応を選択するかは脱保護すべき基により適宜選
択すればよい。
【0015】(第3工程)本工程は前記一般式(V)で
表される化合物にシリルオキシ基或いはリン酸基形成の
ため対応するハロゲン化トリアルキルシラン或いはハロ
ゲン化ホスフェートを反応させ、一般式(VI)
【化6】 (式中、R1 〜R4 は前記と同じであり、R52は−OS
i(R6 7 8 )(R6 〜R8 は前記と同じであ
る。)又は
【化7】 である。R9 及びR10はアルキル基或いはR9 、R10
一体となり環を形成してもよい基である。)で表される
化合物を製造するものである。
【0016】さらに本工程において、例えばリン酸基導
入のためクロロエチレンホスフェートを反応させた場合
は、シアン化ナトリウムでシアノエチルホスフェートの
ナトリウム塩に変換し、さらにシアノエチル基を脱離
し、アンモニウム ナトリウム塩に変換することができ
る。このアンモニウム ナトリウム塩は、例えば炭酸水
素ナトリウムと反応させることにより容易にジナトリウ
ム塩に変換できる。
【0017】(第4工程)本工程は一般式(IV)、(V)
又は(VI)で表されるアルケン誘導体を一重項酸素と反応
させ、前記一般式(I) で表される1,2−ジオキセタ
ン誘導体を製造するものである。
【0018】一重項酸素との反応は、前記一般式(IV)、
(V)又は(VI)で表されるアルケン誘導体をジクロロメ
タン、ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化
水素又はメタノール、エタノール等のアルコール等の溶
媒に溶解し、メチレンブルー、ローズベンガル、テトラ
フェニルポルフィン等の光増感剤の共存下、酸素雰囲気
の下で可視光照射を行うことにより達成される。なお、
反応は−80℃〜室温で行うものである。
【0019】以下、実施例及び参考例により本発明を詳
細に説明する。
【0020】
【実施例】
(参考例1)
【化8】 アルゴン雰囲気下、三塩化チタン5.3g(34.4m
mol)を無水THF100mlに懸濁して15分間攪
拌した後、氷冷して水素化リチウムアルミニウム660
mg(17.4mmol)を加え、室温で30分間攪拌
した。この溶液にトリエチルアミン2.4ml(17.
2mmol)を加え、30分間加熱還流した。この溶液
に6−メトキシ−1,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル
イソベンゾフラン−1−オン(化合物〔1〕)655m
g(3.41mmol)及びジイソプロピルケトン1.
0ml(7.06mmol)を無水THF20mlに溶
解し45分間かけて滴下し、さらに1時間加熱還流し
た。反応混合物を氷水に投じ酢酸エチルで抽出した。抽
出層を、水、炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水
で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物
をシリカゲルカラムにかけ、ヘキサンと酢酸エチルの2
0:1の混合溶媒で流しだしたところ、1−ジイソプロ
ピルメチリデン−1,3−ジヒドロ−6−メトキシ−
3,3−ジメチルイソベンゾフラン(化合物〔2〕)が
497mg、収率53.6%で得られた。
【0021】融点;86.0−87.0℃(無色板状
晶、メタノールより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 );δ1.10
(d,J=6.9Hz,6H),1.25(d,J=
7.0Hz,6H),1.48(s,6H),2.45
(sept,J=7.0Hz,1H),3.33(se
pt,J=6.9Hz,1H),3.82(s,3
H),6.79(dd,J=8.3 and 2.2H
z,1H),7.04(d,J=8.3Hz,1H)
and 7.14(d,J=2.2Hz,1H)ppm IR(KBr);2960,2932,1648,16
16 and 1584cm-1 Mass(m/z,%);274(M+ ,35),25
9(100) and231(24)
【0022】(参考例2)
【化9】 60%水素化ナトリウム80mg(2.00mmol)
を無水DMF2mlに懸濁しアルゴン雰囲気下、0℃で
攪拌した溶液にエタンチオール0.15ml(2.03
mmol)を加え20分間攪拌した。この溶液に参考例
1で合成した化合物〔2〕150mg(0.547mm
ol)を無水DMF1mlに溶解して加え、3時間加熱
還流した。反応混合物を飽和食塩水に投じ酢酸エチルで
抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウ
ム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、
ヘキサンと酢酸エチルの5:1の混合溶媒で流しだした
ところ、1−ジイソプロピルメチリデン−1,3−ジヒ
ドロ−6−ヒドロキシ−3,3−ジメチルイソベンゾフ
ラン(化合物〔3〕)が135mg、収率94.9%で
無色粘稠物として得られた。
【0023】1HNMR(400MHz,CDC
3 );δ1.09(d,J=6.8Hz,6H),
1.25(d,J=6.8Hz,6H),1.25
(s,6H),2.44(sept,J=6.8Hz,
1H),3.29(sept,J=6.8Hz,1
H),4.81(broad s,1H),6.70
(dd,J=7.8and 2.4Hz,1H),6.
98(d,J=7.8Hz,1H),7.08(d,J
=2.4Hz,1H)ppm IR(liq.film);3385,2970,17
35,1610cm-1 Mass(m/z,%);260(M+ ,22),24
5(100),217(39),205(63),16
3(37)
【0024】(参考例3)
【化10】 参考例2で合成した化合物〔3〕130mg(0.50
0mmol)を無水DMF2mlに溶解し、アルゴン雰
囲気下0℃で攪拌した。この溶液にトリエチルアミン
1.0ml(7.17mmol)及びt−ブチルジメチ
ルクロロシラン0.10g(0.663mmol)を加
え室温で1時間攪拌した。反応混合物を水に投じ酢酸エ
チルで抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグ
ネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムに
かけ、ヘキサンと酢酸エチルの10:1の混合溶媒で流
しだしたところ、6−t−ブチルジメチルシロキシ−1
−ジイソプロピルメチリデン−1,3−ジヒドロ−3,
3−ジメチルイソベンゾフラン(化合物〔4〕)が15
2mg、収率81.3%で無色油状物として得られた。
【0025】1HNMR(400MHz,CDC
3 );δ0.21(s,6H),0.99(s,9
H),1.10(d,J=6.8Hz,6H),1.2
5(d,J=6.8Hz,6H),1.47(s,6
H),2.45(sept,J=6.8Hz,1H),
3.28(sept,J=6.8Hz,1H),6.7
0(dd,J=7.8 and 2.0Hz,1H),
6.95(d,J=7.8Hz,1H),7.05
(d,J=2.0Hz,1H)ppm IR(KBr);2955,1610,1285cm-1 Mass(m/z,%);374(M+ ,32),25
9(100),331(15)
【0026】(実施例1)
【化11】 参考例3で合成した化合物〔4〕100mg(0.26
7mmol)及びTPP5mgをジクロロメタン10m
lに溶解し、酸素雰囲気下−78℃で攪拌した。この溶
液にナトリウムランプ(940W)で2時間光照射を行
った。反応混合物を濃縮し、濃縮物をシリカゲルカラム
にかけ、ヘキサンと酢酸エチルの10:1の混合溶媒で
流しだしたところ、6’−t−ブチルジメチルシロキシ
−1’,3’−ジヒドロ−4,4−ジイソプロピル−
3’,3’−ジメチルスピロ[1,2−ジオキセタン−
3,1’−イソベンゾフラン](化合物〔5〕)が97
mg、収率89.4%で淡黄色油状物として得られた。
【0027】1HNMR(400MHz,CDC
3 );δ0.22(s,3H),0.23(s,3
H),0.74(d,J=7.3Hz,3H),0.9
9(d,J=7.3Hz,3H),1.01(s,9
H),1.18(d,J=7.3Hz,3H),1.3
5(d,J=7.3Hz,3H),1.47(s,3
H),1.55(s,3H),2.89(sept,J
=7.3Hz,1H),3.08(sept,J=7.
3Hz,1H),6.92(dd,J=8.3 and
2.4Hz,1H),6.99(d,J=8.3H
z,1H),7.39(d,J=2.4Hz,1H)p
pm IR(liq.film);2965,2860,12
55cm-1 Mass(m/z,%);374(M+ −32,1
8),259(17),292(22),235(10
0),217(11)
【0028】(参考例4)
【化12】 アルゴン雰囲気下、三塩化チタン5.0mg(32.4
mmol)を無水THF100mlに懸濁して15分間
攪拌した後、氷冷して水素化リチウムアルミニウム63
2mg(16.7mmol)を加え、室温で30分間攪
拌した。この溶液にトリエチルアミン2.3ml(1
6.5mmol)を加え、30分間加熱還流した。この
溶液に1,3−ジヒドロ−4−メトキシ−3,3−ジメ
チルイソベンゾフラン−1−オン(化合物〔6〕)62
5mg(3.26mmol)及びジイソプロピルケトン
0.96ml(6.78mmol)を無水THF20m
lに溶解し10分間かけて滴下し、さらに1時間加熱還
流した。反応混合物を氷水に投じ酢酸エチルで抽出し
た。抽出層を、水、炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和
食塩水で順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。
濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、ヘキサンと酢酸エチ
ルの30:1の混合溶媒で流しだしたところ、1−ジイ
ソプロピルメチリデン−1,3−ジヒドロ−4−メトキ
シ−3,3−ジメチルイソベンゾフラン(化合物
〔7〕)が544mg、収率61.0%で得られた。
【0029】融点;48.0−48.5℃(無色粒状
晶、メタノールより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 );δ1.09
(d,J=6.8Hz,6H),1.25(d,J=
7.0Hz,6H),1.56(s,6H),2.43
(sept,J=7.0Hz,1H),3.37(se
pt,J=6.8Hz,1H),3.84(s,3
H),6.69−6.77(m,1H),7.18−
7.26(m,2H)ppm IR(KBr);2968,2868,1648,16
06,1588cm-1 Mass(m/z,%);274(M+ ,68),26
0(44),259(100),231(58),21
7(13),189(17)
【0030】(参考例5)
【化13】 60%水素化ナトリウム126mg(3.15mmo
l)及び参考例4で合成した化合物〔7〕371mg
(1.36mmol)を無水DMF4.5mlに懸濁
し、アルゴン雰囲気下0℃で攪拌した溶液に、エタンチ
オール0.22ml(2.97mmol)を加え10分
間攪拌した。この溶液を2時間加熱還流した。反応混合
物を飽和食塩水に投じ酢酸エチルで抽出した。抽出層を
飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。
濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、ヘキサンと酢酸エチ
ルの混合溶媒で流しだしたところ、1−ジイソプロピル
メチリデン−1,3−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−3,
3−ジメチルイソベンゾフラン(化合物〔8〕)が33
5mg、収率95.2%で得られた。
【0031】融点;98.0−98.5℃(無色粒状
晶、ヘキサンより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 );δ1.09
(d,J=6.8Hz,6H),1.26(d,J=
7.0Hz,6H),1.60(s,6H),2.44
(sept,J=7.0Hz,1H),3.36(se
pt,J=6.8Hz,1H),4.65(s,1
H),6.57(d,J=7.8Hz,1H),7.1
1(t,J=7.8Hz,1H),7.22(d,J=
7.8Hz,1H)ppm IR(KBr);3516,2976,1646,16
16,1588cm-1 Mass(m/z,%);260(M+ ,33),24
5(100),217(32)
【0032】(参考例6)
【化14】 参考例5で合成した化合物〔8〕231mg(0.89
mmol)を無水DMF3mlに溶解し、アルゴン雰囲
気下0℃で攪拌した。この溶液にイミダゾール130m
g(1.91mmol)及びt−ブチルジメチルクロロ
シラン220mg(1.46mmol)を加え室温で一
晩攪拌した。反応混合物を水に投じ酢酸エチルで抽出し
た。抽出層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥
後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、ヘキサ
ンで流しだしたところ、4−t−ブチルジメチルシロキ
シ−1−ジイソプロピルメチリデン−1,3−ジヒドロ
−3,3−ジメチルイソベンゾフラン(化合物
〔9〕)
が274mg、収率82.5%で得られた。
【0033】融点;83.5−84.0℃(無色針状
晶、メタノールと酢酸エチルより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 );δ0.30
(s,6H),1.02(s,9H),1.08(d,
J=6.8Hz,6H),1.25(d,J=7.0H
z,6H),1.57(s,6H),2.43(sep
t,J=7.0Hz,1H),3.36(sept,J
=6.8Hz,1H),6.67(d,J=7.9H
z,1H),7.11(t,J=7.9Hz,1H),
7.21(d,J=7.9Hz,1H)ppm IR(KBr);2956,1646,1588,12
74cm-1 Mass(m/z,%);374(M+ ,32),36
0(29),359(100),331(20)
【0034】(実施例2)
【化15】 参考例6で合成した化合物
〔9〕60mg(0.16m
mol)及びTPP3mgをジクロロメタン20mlに
溶解し、酸素雰囲気下−78℃で攪拌した。この溶液に
ナトリウムランプ(180W)で2時間光照射を行っ
た。反応混合物を濃縮し、濃縮物をシリカゲルカラムに
かけ、ヘキサンと酢酸エチルの10:1の混合溶媒で流
しだしたところ、4’−t−ブチルジメチルシロキシ−
1’,3’−ジヒドロ−4,4−ジイソプロピル−
3’,3’−ジメチルスピロ[1,2−ジオキセタン−
3,1’−イソベンゾフラン](化合物〔10〕)が3
9mg、収率59.9%で無色不定形固体として得られ
た。
【0035】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ0.29(s,3H),0.33(s,3
H),0.73(d,J=7.4Hz,3H),0.9
8(d,J=7.0Hz,3H),1.02(s,9
H),1.18(d,J=7.1Hz,3H),1.3
5(d,J=7.1Hz,3H),1.57(s,3
H),1.64(s,3H),2.82−2.98
(m,1H),3.04−3.21(m,1H),6.
84(d,J=8.0Hz,1H),7.26(dd,
J=8.0and 7.8Hz,1H),7.56
(d,J=7.8Hz,1H)ppm IR(KBr);2968,2940,1602,12
88cm-1 Mass(m/z,%);374(M+ −32,6),
359(7),292(25),236(22),23
5(100)
【0036】(参考例7)
【化16】 窒素雰囲気下、0℃で三塩化チタン4.5g(29.2
mmol)を無水THF75mlに懸濁した溶液に、水
素化リチウムアルミニウム570mg(15.0mmo
l)を加え室温で攪拌した。この溶液にトリエチルアミ
ン2.10ml(15.1 mmol)を加え、15分間
加熱還流した。この溶液に7−メトキシ−3,3−ジメ
チルイソクロマン−1−オン(化合物〔11〕)380
mg(1.84mmol)及びジイソプロピルケトン
1.8ml(12.7mmol)を無水THF25ml
に溶解して20分間かけて滴下し、さらに1時間加熱還
流した。反応混合物を氷水に投じ酢酸エチルで抽出し
た。抽出層を、水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮
した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、ヘキサンとジ
クロロメタンの3:1の混合溶媒で流しだしたところ、
1−ジイソプロピルメチリデン−7−メトキシ−3,3
−ジメチルイソクロマン(化合物〔12〕)が215m
g、収率40.5%で無色油状物として得られた。
【0037】1HNMR(400MHz,CDC
3 );δ1.04(d,J=6.8Hz,6H),
1.15(s,6H),1.28(d,J=6.8H
z,6H),2.37(sept,J=6.8Hz,1
H),2.60(s,2H),3.12(sept,J
=6.8Hz,1H),3.80(s,3H),6.7
5(dd,J=8.3 and 2.4Hz,1H),
6.88(d,J=2.4Hz,1H),7.00
(t,J=8.3Hz,1H)ppm Mass(m/z,%);288(M+ ,6),287
(21),272(39),244(29),188
(43),174(16),148(100)
【0038】(参考例8)
【化17】 60%水素化ナトリウム80mg(2.00mmol)
を無水DMF2mlに懸濁し、アルゴン雰囲気下0℃で
攪拌した溶液に、エタンチオール0.15ml(2.0
3mmol)を加え、20分間攪拌した。この溶液に参
考例7で合成した化合物〔12〕175mg(0.60
8mmol)を無水DMF1mlに溶解して加え、3時
間加熱還流した。反応混合物を飽和食塩水に投じ酢酸エ
チルで抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグ
ネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムに
かけ、ヘキサンと酢酸エチル5:1の混合溶媒で流しだ
したところ、1−ジイソプロピルメチリデン−7−ヒド
ロキシ−3,3−ジメチルクロマン(化合物〔13〕)
が159mg、収率95.5%で淡黄色油状物として得
られた。
【0039】1HNMR(400MHz,CDC
3 );δ1.03(d,J=6.8Hz,6H),
1.15(s,6H),1.27(d,J=6.8H
z,6H),2.36(sept,J=6.8Hz,1
H),2.58(s,2H),3.09(sept,J
=6.8Hz,1H),4.93(broad s,1
H),6.68(dd,J=8.3 and 2.4H
z,1H),6.80(d,J=2.4Hz,1H),
6.95(d,J=8.3Hz,1H)ppm IR(liq.film);3370,2960,17
05,1580cm-1 Mass(m/z,%);274(M+ ,6),273
(37),258(49),230(100),174
(67),160(16),146(25)
【0040】(参考例9)
【化18】 参考例8で合成した化合物〔13〕121mg(0.4
42mmol)を無水DMF5mlに溶解し、窒素雰囲
気下0℃で攪拌した。この溶液にトリエチルアミン2.
0ml(14.3mmol)及びt−ブチルジメチルク
ロロシラン100mg(0.663mmol)を加え室
温で2時間攪拌した。反応混合物を水に投じ酢酸エチル
で抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシ
ウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにか
け、ヘキサンと酢酸エチルの10:1混合溶媒で流しだ
したところ、7−t−ブチルジメチルシロキシ−1−ジ
イソプロピルメチリデン−3,3−ジメチルイソクロマ
ン(化合物〔14〕)が138mg、収率80.5%で
無色油状物として得られた。
【0041】1HNMR(400MHz,CDC
3 );δ0.19(s,6H),0.99(s,9
H),1.03(d,J=6.8Hz,6H),1.1
4(s,6H),1.27(d,J=6.8Hz,6
H),2.35(sept,J=6.8Hz,1H),
2.58(s,2H),3.09(sept,J=6.
8Hz,1H),6.70(dd,J=7.8 and
2.4Hz,1H),6.81(d,J=2.4H
z,1H),6.94(d,J=7.8Hz,1H)p
pm IR(liq.film);2960,2860,15
80,1470,1270cm-1 Mass(m/z,%);388(M+ ,56),37
3(85),345(83),288(27),234
(24),220(50),206(41),73(1
00)
【0042】(実施例3)
【化19】 参考例9で合成した化合物〔14〕85mg(0.21
9mmol)及びTPP5mgをジクロロメタン10m
lに溶解し、酸素雰囲気下−78℃で攪拌した。この溶
液にナトリウムランプ(940W)で2時間光照射を行
った。反応混合物を濃縮し、濃縮物をシリカゲルカラム
にかけ、ヘキサンと酢酸エチルの10:1の混合溶媒で
流しだしたところ、7’−t−ブチルジメチルシロキシ
−4,4−ジイソプロピル−3’,3’−ジメチルスピ
ロ[1,2−ジオキセタン−3,1’−イソクロマン]
(化合物〔15〕)が56mg、収率60.9%で淡黄
色油状物として得られた。
【0043】1HNMR(400MHz,CDC
3 );δ0.23(s,6H),0.46(d,J=
7.3Hz,3H),0.78(d,J=7.3Hz,
3H),0.91(s,3H),1.00(s,9
H),1.16(d,J=7.3Hz,3H),1.3
3(d,J=7.3Hz,3H),1.48(s,3
H),2.61(sept,J=7.3Hz,1H),
2.63(qAB,J=5.0Hz,2H),2.97
(sept,J=7.3Hz,1H),6.86(d
d,J=8.3 and 2.4Hz,1H),6.9
5(d,J=8.3Hz,1H),7.73(d,J=
2.4Hz,1H)ppm IR(liq.film);2935,1610,14
95,1285cm-1
【0044】(参考例10)
【化20】 窒素雰囲気下、0℃で三塩化チタン4.5g(29.2
mmol)を無水THF75mlに懸濁した溶液に、水
素化リチウムアルミニウム570mg(15.0mmo
l)を加え、室温で攪拌した。この溶液にトリエチルア
ミン2.10ml(15.1mmol)を加え、15分
間加熱還流した。この溶液に5−メトキシ−3,3−ジ
メチルイソクロマン−1−オン(化合物〔16〕)61
8mg(3.00mmol)及びジイソプロピルケトン
1.8ml(12.7mmol)を無水THF25ml
に溶解して20分間かけて滴下し、さらに1時間加熱還
流した。反応混合物を氷水に投じ酢酸エチルで抽出し
た。抽出層を、水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮
した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、ヘキサンとジ
クロロメタンの3:1の混合溶媒で流しだしたところ、
1−ジイソプロピルメチリデン−5−メトキシ−3,3
−ジメチルイソクロマン(化合物〔17〕)が620m
g、収率71.8%で無色油状物として得られた。
【0045】1HNMR(400MHz,CDC
3 );δ1.02(d,J=6.8Hz,6H),
1.17(s,6H),1.28(d,J=6.8H
z,6H),2.36(sept,J=6.8Hz,1
H),2.69(s,2H),3.07(sept,J
=6.8Hz,1H),3.83(s,3H),6.7
8(d,J=7.8Hz,1H),6.95(d,J=
7.8Hz,1H),7.15(t,J=7.8Hz,
1H)ppm IR(liq.film);2985,2870,15
80,1475,1365,1265,1130cm-1 Mass(m/z,%);288(M+ ,18),27
3(41),245(37),189(39),161
(25),149(100)
【0046】(参考例11)
【化21】 60%水素化ナトリウム80mg(2.00mmol)
を無水DMF2mlに懸濁し、アルゴン雰囲気下0℃で
攪拌した溶液に、エタンチオール0.15ml(2.0
3mmol)を加え、20分間攪拌した。この溶液に参
考例10で合成した化合物〔17〕215mg(0.7
46mmol)を無水DMF1mlに溶解して加え、3
時間加熱還流した。反応混合物を飽和食塩水に投じ酢酸
エチルで抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マ
グネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラム
にかけ、ヘキサンと酢酸エチル5:1の混合溶媒で流し
だしたところ、1−ジイソプロピルメチリデン−5−ヒ
ドロキシ−3,3−ジメチルイソクロマン(化合物〔1
8〕)が136mg、収率66.5%で淡黄色油状物と
して得られた。
【0047】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ1.02(d,J=6.8Hz,6H),
1.19(s,6H),1.28(d,J=6.8H
z,6H),2.36(sept,J=6.8Hz,1
H),2.67(s,2H),3.07(sept,J
=6.8Hz,1H),4.68(broad s,1
H),6.69(d,J=7.8Hz,1H),6.9
3(d,J=7.8Hz,1H),7.06(t,J=
7.8Hz,1H)ppm IR(liq.film);3400,2960,28
70,1655,1580cm-1 Mass(m/z,%);274(M+ ,52),25
9(54),231(78),175(100),14
7(21),135(46)
【0048】(参考例12)
【化22】 参考例11で合成された化合物〔18〕130mg
(0.474mmol)を無水DMF5mlに溶解し、
窒素雰囲気下0℃で攪拌した。この溶液にトリエチルア
ミン2.0ml(14.3mmol)及びt−ブチルジ
メチルクロロシラン100mg(0.663mmol)
を加え室温で2時間攪拌した。反応混合物を水に投じ酢
酸エチルで抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗浄、硫酸
マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラ
ムにかけ、ヘキサンと酢酸エチルの10:1混合溶媒で
流しだしたところ、5−t−ブチルジメチルシロキシ−
1−ジイソプロピルメチリデン−3,3−ジメチルイソ
クロマン(化合物〔19〕)が142mg、収率77.
1%で得られた。
【0049】融点;88.0−89.0℃(無色針状
晶、ヘキサンと酢酸エチルで再結晶)1 HNMR(400MHz,CDCl3 );δ0.21
(s,6H),1.01(d,J=6.8Hz,6
H),1.01(s,9H),1.16(s,6H),
1.27(d,J=6.8Hz,6H),2.36(s
ept,J=6.8Hz,1H),2.66(s,2
H),3.07(sept,J=6.8Hz,1H),
6.72(d,J=7.8Hz,1H),6.93
(d,J=7.8Hz,1H),7.04(d,J=
7.8Hz,1H)ppm IR(KBr);2960,2860,1580,14
70,1270cm-1 Mass(m/z,%);388(M+ ,69),37
3(88),345(100),289(37)
【0050】(実施例4)
【化23】 参考例12で合成した化合物〔19〕51mg(0.1
31mmol)及びTPP5mgをジクロロメタン10
mlに溶解し、酸素雰囲気下−78℃で攪拌した。この
溶液にナトリウムランプ(940W)で2時間光照射を
行った。反応混合物を濃縮し、濃縮物をシリカゲルカラ
ムにかけ、ヘキサンと酢酸エチルの10:1の混合溶媒
で流しだしたところ、5’−t−ブチルジメチルシロキ
シ−4,4−ジイソプロピル−3’,3’−ジメチルス
ピロ[1,2−ジオキセタン−3,1’−イソクロマ
ン](化合物〔20〕)が30mg、収率54.3%で
淡黄色油状物として得られた。
【0051】1HNMR(400MHz,CDC
3 );δ0.18(s,3H),0.19(s,3
H),0.46(d,J=7.3Hz,3H),0.7
4(d,J=7.3Hz,3H),0.92(s,3
H),1.00(s,9H),1.15(d,J=7.
3Hz,3H),1.33(d,J=7.3Hz,3
H),1.51(s,3H),2.66(qAB,J=1
5.3Hz,2H),2.54(sept,J=7.3
Hz,1H),2.98(sept,J=7.3Hz,
1H),6.89(d with fine coup
ling,J=7.8Hz,1H),7.25(t,J
=7.8Hz,1H),7.90(d,J=7.8H
z,1H)ppm IR(liq.film);2930,1470,12
55cm-1 Mass(m/z,%);388(M+ −32,7),
306(38),249(35),191(100),
163(17)
【0052】(参考例13)
【化24】 アルゴン雰囲気下、三塩化チタン5.0g(32.4m
mol)を無水THF100mlに懸濁して15分間攪
拌した後、氷冷して水素化リチウムアルミニウム629
mg(16.6mmol)を加え、室温で30分間攪拌
した。この溶液にトリエチルアミン2.30ml(1
6.5mmol)を加え、30分間加熱還流した。この
溶液に8−メトキシ−3,3−ジメチル−2−ベンゾオ
キセパン−1−オン(化合物〔21〕)695mg
(3.16mmol)及びジイソプロピルケトン0.9
5ml(6.71mmol)を無水THF20mlに溶
解して30分間かけて滴下し、さらに1時間加熱還流し
た。反応混合物を氷水に投じ酢酸エチルで抽出した。抽
出層を水、炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で
順次洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮した。濃縮物を
シリカゲルカラムにかけ、ヘキサンと酢酸エチルの2
0:1の混合溶媒で流しだしたところ、1−ジイソプロ
ピルメチリデン−8−メトキシ−3,3−ジメチル−2
−ベンゾオキセパン(化合物〔22〕)が128mg、
収率13.4%で得られた。
【0053】融点;55.0−56.0℃(無色針状
晶、メタノールより再結晶)1 HNMR(300MHz,CDCl3 );δ0.96
(d,J=6.8Hz,6H),1.07(broad
s,6H),1.26(d,J=7.0Hz,6
H),1.76−1.94(m,2H),2.59(s
ept,J=7.0Hz,1H),2.67(sep
t,J=6.8Hz,1H),2.27−2.86
(m,2H),3.78(s,3H),6.71−6.
78(m,2H),7.00(d,J=9.2Hz,1
H)ppm IR(KBr);2968,2928,2864,16
16,1574cm-1 Mass(m/z,%);302(M+ ,61),25
9(100),231(14),204(28),20
3(89),189(37),175(34),161
(20)
【0054】(参考例14)
【化25】 60%水素化ナトリウム30mg(0.750mmo
l)及び参考例13で合成した化合物〔22〕89mg
(0.295mmol)を無水DMF1.75mlに懸
濁し、アルゴン雰囲気下0℃で攪拌した溶液に、エタン
チオール0.06ml(0.810mmol)を加え、
室温で15分間攪拌した。この溶液を130℃で3時
間、続いて150℃で1時間30分間加熱攪拌した。反
応混合物を飽和食塩水に投じ酢酸エチルで抽出した。抽
出層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム乾燥後濃縮
した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、ヘキサンと酢
酸エチル10:1の混合溶媒で流しだしたところ、1−
ジイソプロピルメチリデン−8−ヒドロキシ−3,3−
ジメチル−2−ベンゾオキセパン(化合物〔23〕)が
45mg、収率53.0%で無色不定形固体として得ら
れた。
【0055】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ0.95(d,J=6.9Hz,6H),
1.07(broad s,6H),1.25(d,J
=7.1Hz,6H),1.78−1.90(m,2
H),2.58(sept,J=7.1Hz,1H),
2.66(sept,J=6.9Hz,1H),2.7
0−2.84(m,2H),4.54(s,1H),
6.63−6.70(m,2H),6.96(d,J=
7.8Hz,1H)ppm IR(KBr);3400,2960,2932,28
72,1712,1608,1580cm-1 Mass(m/z,%);288(M+ ,66),24
5(100),217(14),189(85),17
5(28),161(32),147(18)
【0056】(参考例15)
【化26】 参考例14で合成された化合物〔23〕43mg(0.
15mmol)を無水DMF1.5mlに溶解し、アル
ゴン雰囲気下室温で攪拌した。この溶液にイミダゾール
28mg(0.41mmol)及びt−ブチルジメチル
クロロシラン51mg(0.34mmol)を加え室温
で一晩攪拌した。反応混合物を水に投じ酢酸エチルで抽
出した。抽出層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム
乾燥後濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムにかけ、ヘ
キサンとエーテルの20:1混合溶媒で流しだしたとこ
ろ、8−t−ブチルジメチルシロキシ−1−ジイソプロ
ピルメチリデン−3,3−ジメチル−2−ベンゾオキセ
パン(化合物〔24〕)が52mg、収率82.6%で
無色油状物として得られた。
【0057】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ0.16(s,6H),0.94(d,J=
6.9Hz,6H),0.97(s,9H),0.86
−1.10(m,6H),1.26(d,J=7.0H
z,6H),1.78−1.90(m,2H),2.5
0(sept,J=7.0Hz,1H),2.68(s
ept,J=6.9Hz,1H),2.68−2.84
(m,2H),6.66−6.72(m,2H),6.
95(d,J=8.6Hz,1H)ppm IR(liq.film);2960,2932,28
64,1606,1572,1288cm-1 Mass(m/z,%);403(M+ +1,25),
402(M+ ,76),360(29),359(10
0),304(32),303(80),289(3
4)
【0058】(実施例5)
【化27】 参考例15で合成した化合物〔24〕48mg(0.1
2mmol)及びTPP4mgをジクロロメタン20m
lに溶解し、酸素雰囲気下−78℃で攪拌した。この溶
液にナトリウムランプ(180W)で3時間光照射を行
った。反応混合物を濃縮し、濃縮物をシリカゲルカラム
にかけ、ヘキサンとエーテルの20:1の混合溶媒で流
しだしたところ、8’−t−ブチルジメチルシロキシ−
4,4−ジイソプロピル−3’,3’−ジメチルスピロ
[1,2−ジオキセタン−3,1’−(2’−ベンゾオ
キセパン)](化合物〔25〕)が45mg、収率8
6.8%で無色不定形固体として得られた。
【0059】1HNMR(300MHz,CDC
3 );δ0.21(s,6H),0.53(d,J=
7.1Hz,3H),0.75(d,J=7.0Hz,
3H),0.85(s,3H),0.99(s,9
H),1.25(d,J=7.1Hz,3H),1.3
8(s,3H),1.45(d,J=7.0Hz,3
H),1.65(td,J=13.1 and 4.4
Hz,1H),2.00(ddd,J=13.1,5.
3 and 2.6Hz,1H),2.32(sep
t,J=7.1Hz,1H),2.41(ddd,J=
13.4,4.4 and 2.6Hz,1H),2.
77(sept,J=7.0Hz,1H),3.09
(td,J=13.4 and 5.3Hz,1H),
6.80(dd,J=8.1and 2.6Hz,1
H),6.93(d,J=8.1Hz,1H),7.5
9(d,J=2.6Hz,1H)ppm IR(KBr);2968,2936,1608,12
74cm-1 Mass(m/z,%);434(M+ ,0.1),4
02(38),359(17),320(42),26
3(24),207(100),205(19)
【0060】(試験例1)実施例1、2、3及び4にお
いて得られた6’−t−ブチルジメチルシロキシ−
1’,3’−ジヒドロ−4,4−ジイソプロピル−
3’,3’−ジメチルスピロ[1,2−ジオキセタン−
3,1’−イソベンゾフラン](化合物〔5〕)、4’
−t−ブチルジメチルシロキシ−1’,3’−ジヒドロ
−4,4−ジイソプロピル−3’,3’−ジメチルスピ
ロ[1,2−ジオキセタン−3,1’−イソベンゾフラ
ン](化合物〔10〕)、7’−t−ブチルジメチルシ
ロキシ−4,4−ジイソプロピル−3’,3’−ジメチ
ルスピロ[1,2−ジオキセタン−3,1’−イソクロ
マン](化合物〔15〕)及び5’−t−ブチルジメチ
ルシロキシ−4,4−ジイソプロピル−3’,3’−ジ
メチルスピロ[1,2−ジオキセタン−3,1’−イソ
クロマン](化合物〔20〕)の1.8×10-5M D
MSO溶液1mlを、それぞれテトラブチルアンモニウ
ムフルオライドの1.0×10-3M DMSO溶液2m
lに25℃で加え、そのときの発光を蛍光分析計で測定
した。このときの発光の量子収率及び半減期を表に示し
た。なお、比較として4−(3−t−ブチルジメチルシ
リルオキシフェニル)−4−メトキシスピロ[1,2−
ジオキセタン−3,2’−アダマンタン]も同様の測定
条件で測定し、発光の半減期を表に示した。
【0061】
【表1】
【0062】
【発明の効果】本発明の1,2−ジオキセタン誘導体
(I)は、発光持続性が著しく長いという特徴を有して
いる。即ち、発光開始後は安定した発光が持続するた
め、安定した測定データが得られ再現性の高い結果とな
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G01N 21/78 G01N 21/78 C 33/532 33/532 B 33/58 33/58 Z (72)発明者 小林 久子 東京都新宿区西新宿2丁目7番1号 富士 レビオ株式会社内 (72)発明者 伊川 博 東京都新宿区西新宿2丁目7番1号 富士 レビオ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 で表される1,2−ジオキセタン誘導体(式中、R1
    2 、R3 及びR4 は水素原子、アルキル基又はアリー
    ル基である。また、R1 とR2 及びR3 とR4 は一体と
    なり、環状アルキル基を形成することもできる。R5
    ヒドロキシル基、アルコキシル基、アラルキルオキシ
    基、−OSi(R6 7 8 )(ただしR6、R7 及び
    8 は互いに独立にアルキル基である。)又はリン酸塩
    基である。nは0、1又は2である。)。
  2. 【請求項2】 一般式 【化2】 で表される請求項1に記載の1,2−ジオキセタン誘導
    体。
  3. 【請求項3】 一般式 【化3】 で表される請求項1に記載の1,2−ジオキセタン誘導
    体。
  4. 【請求項4】 R1 、R2 、R3 及びR4 がアルキル基
    である請求項1に記載の1,2−ジオキセタン誘導体。
JP7337718A 1995-12-04 1995-12-04 オキサベンゾシクロアルケン環とスピロ結合した1,2−ジオキセタン誘導体 Pending JPH09157271A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6747160B2 (en) 2002-03-08 2004-06-08 Tosoh Corporation 1,2-Dioxetane derivatives and reagents employing them
US6844453B2 (en) 2002-03-08 2005-01-18 Tosoh Corporation 1,2-Dioxetane derivatives and reagents employing them
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