JPH0921549A - 窓用換気扇 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 室内側よりワンタッチ操作で容易にかつ確実
に設置できる窓用換気扇を提供することを目的とする。 【構成】 窓ガラスなどの板体９に開口した取付孔１０
に取付緩衝材１１を設け、取付緩衝材１１を介して取付
孔１０の下部を挟持する挟持部１２を本体７の下部に設
け、本体７の上部側に板体９に押圧して固着する取付手
段１３を設けた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、おもに居室や事務所の
窓に取り付けられ、室内外や事務所内外の空気を入れ替
える窓用換気扇に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、窓ガラスや、窓に埋設した板材に
取り付けられる窓用換気扇の普及にともない施工は、室
内側より容易に作業ができるよう考慮された構造のもの
が望まれてきている。

【０００３】従来のこの種の窓用換気扇は、一般に図５
に示す構成であった。以下、その構成について図５を参
照しながら説明する。図に示すように、本体１０１は薄
い円筒状をなし、板体１０２に開けられた取付孔１０２
ａに取付緩衝材１０３を介して挿入装着されている。そ
して、本体１０１の中央中空部には電動機固定部１０４
が一体成形され、電動機１０５が固定されている。ま
た、電動機１０５の駆動軸には羽根１０６が固定され、
オリフィス固定ねじ１０７ａにより本体１０１に固定さ
れたオリフィス１０７の誘導により、室内側空気が室外
に流れる。また、本体１０１の室内側には本体固定ねじ
１０８が取り付けられており、本体１０１の室外側には
シャッター１０９が開閉自在に支持され、引き紐１１０
により開閉することができるように構成されていた。

【０００４】上記のように構成された窓用換気扇を板体
１０２に設置するには、まず板体１０２に取付孔１０２
ａを開け、取付緩衝材１０３を円周に沿って巻き付け
る。そして、電動機１０５、羽根１０６、シャッター１
０９を取り付けた本体１０１の本体溝１１１を取付孔１
０２ａに取付緩衝材１０３を介して挿入取り付けしたの
ち、オリフィス固定ねじ１１３を外し、本体固定ねじ１
０８にて本体１０１を固定し、オリフィス１０７を取り
付け、再度オリフィス固定ねじ１０７ａにてオリフィス
１０７を固定していた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の窓用
換気扇では、窓用換気扇を窓ガラス等の板体１０２に取
り付ける際、オリフィス固定ねじ１０７ａを緩めて外
し、オリフィス１０７を取り外したのち、本体固定ねじ
１０８で本体１０１を板体１０２に取り付け、そして、
オリフィス固定ねじ１０７ａでオリフィス１０７を固定
するので、オリフィス固定ねじ１０７ａおよび本体固定
ねじ１０８の取り外しおよび締め付け作業が多く手間が
かかり、取付作業が多くかかるという課題があった。

【０００６】本発明は上記課題を解決するもので、取り
付けが室内側からワンタッチで容易に行うことのできる
窓用換気扇を提供することを第１の目的とする。

【０００７】第２の目的は、容易に、かつ確実に取り付
けを行えるようにすることにある。第３の目的は、本体
組立コストを削減し、部品の同梱忘れをなくし、本体固
定を確実に行うことにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の窓用換気扇は上
記第１の目的を達成するために、第１の手段は枠状で室
内側開口に外方に突出するフランジを有し、室外側開口
に室外側開口を開閉するシャッターを設け、内部に送風
機を取り付けた本体と、窓ガラスなどの板体に形成され
た取付孔と、この取付孔に沿い板体を挟むように設けら
れる断面Ｕ字状の取付緩衝材と、この取付緩衝材を設け
た取付孔の下部側を取付緩衝材を介して前記フランジと
の間で挟むように設けた挟持部と、前記本体の上部側の
フランジに設けた取付手段とを備え、前記取付手段を板
体側に押圧し本体を固定する構成とする。

【０００９】また、第２の目的を達成するために、第２
の手段は取付手段としてフランジに設けられる係合爪部
と、この係合爪部が係合する係合孔を板体に設けた構成
とする。

【００１０】また、第３の目的を達成するために、第３
の手段は本体に係合爪部を一体に形成した構成とする。

【００１１】

【作用】本発明は上記した第１の手段の構成により、板
体に形成された取付孔の下方部を取付緩衝材を介して挟
持部で挟み、フランジに設けた取付手段を板体側に押圧
することにより室内側より本体が板体に固定され取り付
けられる。

【００１２】また、第２の手段の構成により、板体に設
けた係合孔に取付手段としてフランジに設けた係合爪部
を係合することにより確実に本体が板体に固定され取り
付けられる。

【００１３】また、第３の手段の構成により、取付手段
となる係合爪部が本体と一体に形成されているので、本
体の固定が確実となるとともに取付手段が別部品でなく
なるので部品の同梱忘れもなくなることとなる。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の第１実施例について、図１〜
図３を参照しながら説明する。

【００１５】図に示すように、枠状で室内側開口１に外
方に向け突出するフランジ２を有し、室外側開口３に、
室外側開口３を開閉するシャッター４を設け、内部に送
風機５を取付脚６を介して取り付けた本体７の前部にオ
リフィス８を設け、窓ガラスなどの板体９に取付孔１０
を設け、取付孔１０に沿い板体９を挟むように断面Ｕ字
形の取付緩衝材１１を設け、取付緩衝材１１を設けた取
付孔１０の下部側を、取付緩衝材１１を介してフランジ
２との間に挟む挟持部１２を本体７の下部側に設ける。

【００１６】そして、本体７の上部側に設けたフランジ
２の面に両面粘着テープからなる取付手段１３を設け
る。

【００１７】上記構成において本体７を板体９に取り付
ける場合には、板体９に取付孔１０を形成し、取付孔１
０に取付緩衝材１１を板体９を挟むように取り付け、室
内１４側から、本体７に設けたシャッター４が室外１５
側に配設されるように本体７に設けた挟持部１２を取付
孔１０の下部側を取付緩衝材１１を介してフランジ２と
ともに挟むように本体７を取付孔１０に挿入して挟持部
１２で支持し、本体７の上部側に設けた取付手段１３を
板体９側に押圧し、両面粘着テープからなる取付手段１
３を板体９に接着して本体７を板体９に固定する。

【００１８】このように本発明の第１実施例の窓用換気
扇によれば、窓ガラスなどの板体９に設けた取付孔１０
に取付緩衝材１１を設け、室内１４側より本体７の下部
側に設けたフランジ２と挟持部１２で取付緩衝材１１を
設けた取付孔１０の下部側を挟み、本体７の下部側を支
持し、上部側のフランジ２に設けた取付手段１３を板体
９に押圧することにより固定するので、室内１４側から
ワンタッチで本体７を板体９に固定することができる。

【００１９】なお、取付手段１３として両面粘着テープ
を用いて説明したが、図２に示すように、マジックテー
プ１３Ａを用いたり、あるいは、図３に示すように、吸
盤１３Ｂを用いてもよく、その作用効果に差異を生じな
いことはいうまでもない。

【００２０】つぎに本発明の第２実施例について、図４
を参照しながら説明する。なお、第１実施例と同一部分
には同一符号を付し、その説明は省略する。

【００２１】図に示すように、本体７Ａに設けたフラン
ジ２Ａに取付手段として頭部に半球面部を有したピンを
縦方向に溝を設け２分割した形状の係合爪部１６を一体
的に設け、この係合爪部１６が弾性変形して係合する係
合孔１７を係合爪部１６の対応する板体９Ａの対応部分
に設け構成する。

【００２２】上記構成において、本体７Ａを板体９Ａに
取り付ける場合には、本体７Ａに設けた挟持部１２を取
付孔１０の下部側を取付緩衝材１１を介してフランジ２
Ａとともに挟むように本体７Ａを室内１４側より取付孔
１０に挿入して挟持部１２で本体７Ａの下部側を支持
し、本体７Ａの上部側に設けた係合爪部１６を板体９Ａ
に設けた係合孔１７に係合して本体７Ａを板体９Ａに固
定する。

【００２３】このように本発明の第２実施例の窓用換気
扇によれば、取付手段として設けられた係合爪部１６を
板体９Ａに設けた係合孔１７に係合して本体７Ａを板体
９Ａに固定するので、本体７Ａの固定が確実となる。

【００２４】また、本体７Ａに係合爪部１６を一体に形
成しているので、本体７Ａに取付手段となる係合爪部１
６を部品として組み込む必要がなく、部品の同梱忘れも
なくすことができる。

【００２５】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば枠状で室内側開口に外方に突出するフランジ
を有し、室外側開口に室外側開口を開閉するシャッター
を設け、内部に送風機を取り付けた本体と、窓ガラスな
どの板体に形成された取付孔と、この取付孔に沿い板体
を挟むように設けられる断面Ｕ字状の取付緩衝材と、こ
の取付緩衝材を設けた取付孔の下部側を取付緩衝材を介
して前記フランジとの間で挟むように設けた挟持部と、
前記本体の上部側のフランジに設けた取付手段とを備
え、前記取付手段を板体側に押圧し本体を固定する構成
としたので、本体の取り付けが室内側からワンタッチ操
作で容易に行うことのできる窓用換気扇を提供できる。

【００２６】また、取付手段としてフランジに設けられ
る係合爪部と、この係合爪部が係合する係合孔を板体に
設けたので、容易にかつ確実に本体を取り付けることが
できる。

【００２７】また、本体に係合爪部を一体に形成したの
で、係合爪部を部品として組込む必要がなく、部品の同
梱忘れもなくすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例の窓用換気扇を板体に取り
付ける状態を示す断面図

【図２】同第１実施例の取付手段にマジックテープを用
いた状態を示す部分断面図

【図３】同第１実施例の取付手段に吸盤を用いた状態を
示す部分断面図

【図４】同第２実施例の窓用換気扇を板体に取り付ける
状態を示す断面図

【図５】従来の窓用換気扇の取り付け時の状態を示す断
面図

【符号の説明】

１ 室内側開口 ２ フランジ ２Ａ フランジ ３ 室外側開口 ４ シャッター ５ 送風機 ７ 本体 ７Ａ 本体 ９ 板体 ９Ａ 板体 １０ 取付孔 １１ 取付緩衝材 １２ 挟持部 １３ 取付手段 １６ 係合爪部 １７ 係合孔

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 枠状で室内側開口に外方に突出するフラ
   ンジを有し、室外側開口に室外側開口を開閉するシャッ
   ターを設け、内部に送風機を取り付けた本体と、窓ガラ
   スなどの板体に形成された取付孔と、この取付孔に沿い
   板体を挟むように設けられる断面Ｕ字状の取付緩衝材
   と、この取付緩衝材を設けた取付孔の下部側を取付緩衝
   材を介して前記フランジとの間で挟むように設けた挟持
   部と、前記本体の上部側のフランジに設けた取付手段
   と、前記取付手段を板体側に押圧し本体を固定する構成
   とした窓用換気扇。
2. 【請求項２】 取付手段としてフランジに設けられる係
   合爪部と、この係合爪部が係合する係合孔を板体に設け
   た請求項１記載の窓用換気扇。
3. 【請求項３】 本体に係合爪部を一体に形成した請求項
   １または２記載の窓用換気扇。