JPH09215095A - 超音波トランスジューサ及びその製造方法 - Google Patents
超音波トランスジューサ及びその製造方法Info
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- JPH09215095A JPH09215095A JP8021300A JP2130096A JPH09215095A JP H09215095 A JPH09215095 A JP H09215095A JP 8021300 A JP8021300 A JP 8021300A JP 2130096 A JP2130096 A JP 2130096A JP H09215095 A JPH09215095 A JP H09215095A
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Abstract
しかも圧電振動子の有効面積を拡大し、且つ収納性の良
好な超音波トランスジューサを提供することである。 【解決手段】本発明による超音波トランスジューサは、
配列される複数の圧電体3と、複数の圧電体3の表面に
形成される複数のアース電極5と、複数のアース電極5
を電気的に共通接続するアース電極共通接続部15と、
アース電極共通接続部15に電気的に接続されるアース
電極引き出しリード13とを具備する。
Description
用いるアレイ形の超音波トランスジューサ及びその製造
方法に関する。
複数の圧電振動子が一次元に配列されているタイプの超
音波トランスジューサをいう。なお、説明の便宜上、圧
電体の表裏面それぞれにアース電極と駆動電極が形成さ
れたものを、圧電振動子として定義するものとする。ま
た、圧電体や圧電振動子の超音波が放射される側の面
を、表面として定義するものとする。
(スライス方向)の一端部分においてアース電極を共通
電気接続し且つはんだ付け等によって電極リードを引き
出す方法が考案されている。
いられている超音波探触子では、超音波を送受信する素
子として圧電振動子を用いているが、細長い短冊状の圧
電振動子を多数一方向に配列して電子フォーカスを行う
ことのできるアレイ形探触子が現在最も多く用いられて
いる。
各々の駆動電極からそれぞれ送受信信号の授受を行うた
めのリード線を引き出し、また同様にアース電極からリ
ード線を引き出す必要がある。この引き出しの方法とし
て、フレキシブルプリント板を電極面に接続したり、電
極を圧電体の側面まで回し込み、その側面にリード線を
接続する等の方法が一般的にとられている。
板等を接続する方法としては一般にはんだ付けや導電性
接着剤、溶接、異方性導電フィルム等を用いる方法が知
られている。
形超音波トランスジューサの外観を示し、図14に図1
3のアレイ形超音波トランスジューサの上方からの平面
図を示し、図15に図13のアレイ形超音波トランスジ
ューサのスライス方向に沿った横断面図を示す。
同じ側に、アース電極引き出しリードが設けられている
とき、引き出し時の作業性を一定以上確保するために、
アース電極とアース電極引き出しリードとの接続領域を
十分大きくとる必要があり、この接続領域の大きさが、
圧電振動子の有効面積を小さくしてしまうという欠点が
ある。
スジューザの近傍に折り畳むことができずトランスジュ
ーサの収納性が悪いという欠点がある。図13乃至図1
5に示したように、スライス方向の一端において、圧電
体の表面に設けられたアース電極を共通接続し、且つア
ース電極引き出しリードをアース電極から引き出してい
る。アース電極引き出しリードとしては、例えば銅箔板
が使用される。
スジューサにおいては、圧電振動子の駆動電極を引き出
すための駆動電極引き出しリードが、アース電極引き出
しリードと同じ側に設けられている。従来、駆動電極引
き出しリードとしては、フレキシブルプリント板(FP
C)の配線パターンを使用する方法が考案されており、
各圧電振動子の駆動電極が個々に引き出されている。
電極引き出しリードが駆動電極引き出しリードと同じ側
から引き出される場合には、アース電極の引き出し方法
が制約を受ける。すなわち、駆動電極引き出しリード
(FPC)がアース電極引き出しリードの近傍にあるた
め圧電振動子のアース電極とアース電極引き出しリード
とを接続する際の作業性が悪く、アース電極とアース電
極引き出しリードとの接着面積が大きくならざるを得な
い。
スジューサに接して折り畳むことができず、引き出しリ
ードを含めたトランスジューサ全体の収納性が低下して
しまう。収容性を良くするためアース電極引き出しリー
ドを折り畳もうとすると、アース電極とアース電極引き
出しリードとの接続部分が剥がれ接触不良を起こした
り、接着部分の近傍の圧電振動子が破損するという問題
を引き起こしかねない。
置では診断能を上げるため高分解能化なものが要求され
る。高分解能化する手段として最も端的な方法が使用周
波数の高周波数化である。
高い圧電体を使用する必要があるが、一般に共振周波数
が高くなるとそれに応じて薄い圧電体が要求される。し
たがって、前述したように圧電振動子の電極からリード
線を引き出す場合、リード線を電極に接続する作業中
や、リード線接続後に衝撃を加えた場合等に圧電体が折
れたりクラックが生じたりすることが発生し易くなり、
製造中の取り扱いに細心の注意が必要になり作業効率の
低下を引き起こす。
伸延し、この側面からリードを引き出そうとした場合、
高周波数化のために薄くした圧電振動子の側面では、接
続面積が狭くなり、接続し難く、且つ接続不良を引き起
こし易くなってしまう。このような問題は圧電振動子の
周波数定数が比較的小さい複合圧電材料等でより顕著に
現れる。
て、しかも圧電振動子の有効面積を拡大し、且つ収納性
の良好な超音波トランスジューサ及びその製造方法を提
供することである。
比較的薄く加工された圧電体が、その電極に電極引き出
しリードを接続する作業中等の製造中に折れたりクラッ
クが生じたりする可能性を低下させることのできる超音
波トランスジューサを提供することである。
ンスジューサは、配列される複数の圧電体と、前記複数
の圧電体の表面に形成される複数のアース電極と、前記
複数のアース電極を電気的に共通接続するアース電極共
通接続部と、前記アース電極共通接続部に電気的に接続
されるアース電極引き出しリードとを具備する。
サの製造方法は、圧電板の表面に電極層を形成し、前記
圧電板を前記電極層と共に複数の圧電振動子に分割し、
前記複数の圧電振動子の電極を電極共通接続部で電気的
に共通接続することを特徴とする。
振動子を有する超音波トランスジューサにおいて、前記
圧電振動子の有効部分の厚みより、前記圧電振動子の無
効部分の少なくとも一部の厚みを厚くしたことを特徴と
する。
共通接続することのみを目的としているため、電極引き
出しリードを接続した従来トランスジューサと較べて小
さな面積で事足り、各トランスジューサアレイの有効面
積を大きく維持することが可能である。また、本実発明
によれば、複数の電極を共通接続してから引き出すの
で、電極引き出しが容易になる。さらに、本発明によれ
ば、アース電極と駆動電極とを別々な部分から引き出す
ことができるので、収納性が良好になる。
されている比較的低い共振周波数を実現するために必要
とされる圧電振動子の有効部分の厚みより、厚く形成さ
れる。したがって、この厚みの厚い無効部分から電極リ
ードを引き出す圧電振動子が折れたりひび割れする現象
が生じる危険性が軽減される。
よる超音波トランスジューサを好ましい実施の形態に基
づいて説明する。なお、説明の便宜上、圧電体の表裏面
それぞれにアース電極と駆動電極が形成されたものを、
圧電振動子として定義するものとする。また、圧電体や
圧電振動子の超音波が放射される側の面を、表面として
定義するものとする。 (第1の実施の形態)図1に第1の実施の形態による超
音波トランスジューサの外観を示し、図2に図1の圧電
振動子の横断面部を示し、図3に図1のアレイ形超音波
トランスジューサの上方からの平面図を示し、図4に図
1のアレイ形超音波トランスジューサの側面図を示し、
図5に図1のアレイ形超音波トランスジューサの横断面
図を示す。
一次元に配列される。複数の圧電振動子1が配列される
アレイ方向に直交する方向を、スライス方向と定義す
る。圧電振動子1は図2に示すように、一般的に圧電セ
ラミックスからなる圧電体3と、圧電体3の表面に形成
されたアース電極5と、圧電体3の裏面に形成された駆
動電極7とからなる。
た圧電振動子は、ダミー素子1’とされる。ダミー素子
1’とは、超音波の送受信に寄与しない圧電振動子とし
て定義される。なお、以下、ダミー素子1’に対して、
最端以外の残りの圧電振動子1を、有効素子として適宜
区別して称するものとする。
は、バッキング材9が装着される。有効素子1の表面に
は、音響整合層11が装着される。ダミー素子1’の表
面には、音響整合層11は装着されない。音響整合層1
1のスライス方向に沿った辺長は、有効素子1のそれよ
り短い。音響整合層11は、有効素子1の表面上に、有
効素子1に対してスライス方向の端を揃えて接着され
る。これにより、有効素子1の表面は、音響整合層11
に覆われる部分と、有効素子1の表面のスライス方向の
他方の端の辺縁側における音響整合層11に覆われず、
アース電極5がむき出しになった部分とが存在する。後
者のアース電極5がむき出しの部分を、アース電極接続
部と称するものとする。
ルプリント板(FPC)に配線された駆動電極引き出し
リード13が接続される。フレキシブルプリント板は、
収納性を考慮して、超音波トランスジューサのスライス
方向の一側面に沿って屈曲され折り込まれる。
ース電極5は、アース電極接続部において、アース電極
共通接続リード15で共通接続されている。アース電極
共通接続リード15は、複数の有効素子1及びダミー素
子1’のアース電極5の上に、導電性接着剤又ははんだ
付けによって接着される。アース電極共通接続リード1
5は、アース電極接続部の幅と同等もしくはそれ以下の
幅を有し、例えば銅箔板が採用される。
複数の有効素子1及びダミー素子1’のアース電極5の
上に連続的に塗布された導電性接着剤によって代用され
ることも可能である。
アース電極引き出しリード17が装着される。図6に示
すように、アース電極引き出しリード17は、ダミー素
子1’のアース電極5に対して、電気的に接続される。
複数の有効素子1のアース電極5の全ては、アース電極
共通接続リード15と、ダミー素子1’のアース電極5
とを順に介して、1つのアース電極引き出しリード17
に対して集約的に接続され、引き出される。
子のみを横断面で示したものである。ダミー素子1’の
アース電極5は、図7(a)に示すように圧電体3の表
面のみに形成するだけでなく、図7(b)に示すように
圧電体3の側面にまで延伸させたり、図7(c)に示す
ように圧電体3の端面からさらに裏面にまで延伸させて
もよい。図7(b)に示すようにアース電極5を圧電体
3の側面にまで延伸させた場合、アース電極引き出しリ
ード17とダミー素子1’のアース電極5との電気接続
が容易になる。
面にアース電極5が形成されている限りにおいて、裏面
に関しては電極は形成されてなくてもよい。また、アー
ス電極引き出しリード17としては銅箔板に限らず、他
の材料を採用してもよい。
ダミー素子1’の側面に配置しダミー素子1’のアース
電極5とは導電性接着剤によって電気接続しているが、
この限りではなく、はんだ付け等によっても可能であ
る。
子のスライス方向の辺縁部分に設けられたが、この限り
では無く、スライス方向の中央部などアレイ内の任意の
位置に設けることが可能である。またアース電極共通接
続部を1ケ所ではなくスライス方向の両辺縁の2か所
等、複数ケ所に設けることも可能である。
振動子のみを、ダミー素子1’としてここからアース電
極5を引き出しているが、この限りでは無く、アレイ方
向の両方の最端位置の2つの圧電振動子をダミー素子
1’としてこれら2つからアース電極5を引き出すこと
も可能である。
の圧電振動子に限らず、最端位置の圧電振動子とそれに
隣接する複数の圧電振動子をダミー素子1’としてもよ
い。また、ダミー素子1’の前面に音響整合層を形成し
ていないがこの限りでは無く、有効素子と同様に音響整
合層を形成することも可能である。
ーサの製造工程について説明する。以下、製造手順に従
って順番に工程を説明する。 (第1の工程)1枚の圧電板の表裏面それぞれにアース
電極層、駆動電極層を形成する。
出しリード13(プリント配線板)を電気的に接続す
る。
音響整合層11を表面に接着する。 (第4の工程)音響整合層11からアース電極層、圧電
板、駆動電極層を経て、バッキング材9に達するまで、
分割溝19として切れ込みを入れ、圧電振動子1の配列
状態を形成する。このとき、駆動電極引き出しリード1
3の一部も適宜切断される。
れているアース電極5に、アース電極共通接続リード1
5を共通接続する。
ース電極引き出しリード17を接続する。このとき、ダ
ミー素子1’のアース電極5とアース電極引き出しリー
ド17とを電気的に接続する。
可能である。上述したように、本実施の形態によればア
ース電極共通接続部はアース電極を共通接続することの
みを目的としているため、アース電極引き出しリードを
接続した従来トランスジューサと較べて小さな面積で事
足り、各トランスジューサアレイの有効面積を大きく維
持することが可能である。有効面積とは、圧電振動子の
実際に超音波が発生される部分の表面積をいい、換言す
るとアース電極と駆動電極とが対向している領域の中の
リード13,15が装着されていない部分の表面積をい
う。
を共通接続してから引き出すので、電極引き出しが容易
になる。さらに、本実施の形態によれば、アース電極引
き出しリードと駆動電極引き出しリードとを別々な部分
から引き出すことができるので、収納性が良好になる。 (第2の実施の形態)図8に第2の実施の形態による超
音波トランスジューサの外観を示す。なお、図8におい
て、図1と同じ部分には同じ符号を付して説明は省略す
る。
電振動子1のアース電極5はアース電極共通接続リード
15で共通接続され、ダミー素子1’から銅箔板のアー
ス電極引き出しリード17で引き出される。
に、アース電極引き出しリード折り込み部分21が形成
される。アース電極引き出しリード折り込み部分21
は、超音波トランスジューサのスライス方向の一側面に
沿って折り込まれているフレキシブルプリント板の裏面
に、折り込まれる。
き出しリード(配線パターン)23が形成されている。
アース電極引き出しリード折り込み部分21は、フレキ
シブルプリント板のアース電極引き出しリード23に電
気的に接続される。
出しリード23は、駆動電極引き出しリード13に並べ
て形成するのみならず、駆動電極引き出しパターンと絶
縁層を介してフレキシブルプリント板の厚み方向に積層
形成(アース電極引き出し層)することも可能である。
駆動電極引き出しリード13とアース電極引き出しリー
ド23とをフレキシブルプリント板に積層形成した場合
には、隣接する駆動電極引き出しリード13間の電気的
な漏れを低減することが可能である。
び駆動電極ともに同様の処理を行うことによって引き出
しリードに連なる後段の電気回路に接続することが可能
となり接続が容易になる利点がある。 (第3の実施の形態)図9に第3の実施の形態による超
音波トランスジューサの外観を示す。なお、図9におい
て、図1、図8と同じ部分には同じ符号を付して説明は
省略する。
面から側面に至り、そこからさらに裏面まで延伸し、駆
動電極7に電気的に連結する。アース電極引き出しリー
ド23は、駆動電極引き出しリード13と共にそれと並
列にフレキシブルプリント板に形成されている。
(a)の如く裏面に延伸し、フレキシブルプリント板の
アース電極引き出しリード23に接続される。本実施の
形態によればダミー素子1’からのアース電極5の引き
出しを駆動電極7の引き出しと同時に行うことが可能で
あって、アース電極5の引き出しのためのダミー素子
1’を小さくすることが可能で、トランスジューサ形状
を小さく維持することが可能である。更に、アース電極
引き出しのための専用リードが不要となるためトランス
ジューサの収納性が更に向上する。
のアース電極引き出し用の配線パターンは、駆動電極引
き出し用の配線パターンと並列に示しているがこの限り
ではなく、アース電極5をダミー素子1’の裏面のアー
ス電極から駆動電極引き出し用の配線パターンに並んで
形成されたアース電極引き出し用配線パターンを用いて
引き出したのち、予め絶縁層を介してフレキシブルプリ
ント板に積層して形成したアース電極引き出し層へスル
ーホール等の方法によって電気接続し、アース電極引き
出し層を介して引き出すことも可能である。
よれば、最端に配列されたダミー素子から、アース電極
引き出しリードを引き出すことが可能となり、駆動電極
引き出しリードなどトランスジューサの他の構成要素に
影響されること無くアース電極引き出しリードをトラン
スジューサの収容性良く配置することが可能となる。
アース電極をアース電極共通接続部で共通接続すること
によって、各圧電振動子のスライス方向の辺縁部分から
アース電極引き出しリードを取り除くことができ、アー
ス電極接続に関連した圧電振動子の無効領域を小さくす
ることが可能となり、従って各圧電振動子の有効面積を
大きくすることが可能となって、超音波性能を向上させ
ることが可能となる。 (第4の実施の形態)図10は、第4の実施の形態によ
る超音波トランスジューサの横断面図である。比較説明
のために従来の従来の超音波トランスジューサの横断面
図を図11に示した。なお、図10,図11において、
図1と同じ部分には同じ符号を付して説明は省略する。
25を引き出すには、フレキシブルプリント板(FP
C)に配線されたリード線13,25を電極面にはんだ
付けや導電性接着剤等で接続して行っているが、この方
法だと、要求されている共振周波数が比較的低く、それ
に応じて厚みが比較的厚い圧電体3であれば問題は生じ
ないが、要求されている共振周波数が比較的高く、それ
に応じて厚みが比較的薄くならざるを得ない圧電体3の
場合、電極5,7にリード線13,25を接続する作業
中や、接続後においてもリード線13,25の付け部分
で折れたりひび割れする現象が生じやすくなる。
に、圧電振動子の有効部分については、要求されている
比較的低い共振周波数に応じて厚みを比較的薄くし、そ
して圧電振動子の無効部分の少なくとも一部について
は、要求されている比較的低い共振周波数に対応しない
で厚みを有効部分の厚みより厚くする。なお、有効部分
とは、アース電極5と駆動電極7とが向かい合って能動
的に振動する部分をいい、一方、無効部分とは、有効部
分以外の部分、つまりアース電極5と駆動電極7とが向
かい合っていないで能動的に振動しない部分をいう。
電振動子の一端側を、要求されている比較的低い共振周
波数に対応しないで厚みを比較的厚くしているが、これ
に代えて又はこれに加えてアース電極5に接続されるリ
ード線25が接続される圧電振動子の他端側を、要求さ
れている比較的低い共振周波数に対応しないで厚みを比
較的厚くするようにしてもよい。また、要求されている
比較的低い共振周波数に対応しないで厚みを比較的厚く
するのは、無効部分の少なくとも一部としているが、全
ての無効部分を厚くしてもよい。
効部分との境界部分27は、厚みが連続的又は階段状に
厚くなるテーパ状に形成される。さらに、このテーパ部
分27にも音響整合層11を積層する。
にはリード線13が接続される。この接続部分は、要求
されている比較的低い共振周波数を実現するために必要
とされる圧電体3の厚みより、厚く形成されている。し
たがって、リード線13を駆動電極7に接続する作業中
や、接続後においてもリード線13の付け部分で圧電体
3が折れたりひび割れする現象が生じる危険性が軽減さ
れる。
テーパ状に形成され、さらにこのテーパ部分27にも音
響整合層11を積層しているので、上記現象が生じる危
険性の軽減効果は向上する。 (第5の実施の形態)図12は、第5の実施の形態によ
る超音波トランスジューサの横断面図である。なお、図
12において、図10と同じ部分には同じ符号を付して
説明は省略する。
面にまで伸延され形成される。リード線13は、この側
面において駆動電極7と接続される。この接続部分は、
要求されている比較的低い共振周波数を実現するために
必要とされる圧電体3の厚みより、厚く形成されている
無効部分の側面である。
子の側面から引き出す方法は圧電振動子の有効部分の面
積の拡大に寄与し、またリード接続時や接続後に圧電体
が折れにくい有益な方法ではあるが、要求される共振周
波数が高くなって圧電体の厚みが薄くなると、側面の面
積は狭くなる。狭い側面部分にリード線を接続するのは
非常に困難であったが、本実施の形態のように、要求さ
れている比較的低い共振周波数を実現するために必要と
される圧電体3の厚みより厚く形成されている無効部分
の側面にリード線を接続するようにすれば、上記困難は
軽減される。本発明は上述した実施の形態に限定される
ことなく種々変形して実施可能である。
は、配列される複数の圧電体と、前記複数の圧電体の表
面に形成される複数のアース電極と、前記複数のアース
電極を電気的に共通接続するアース電極共通接続部と、
前記アース電極共通接続部に電気的に接続されるアース
電極引き出しリードとを具備する。
サの製造方法は、圧電板の表面に電極層を形成し、前記
圧電板を前記電極層と共に複数の圧電振動子に分割し、
前記複数の圧電振動子の電極を電極共通接続部で電気的
に共通接続することを特徴とする。
振動子を有する超音波トランスジューサにおいて、前記
圧電振動子の有効部分の厚みより、前記圧電振動子の無
効部分の少なくとも一部の厚みを厚くしたことを特徴と
する。
共通接続することのみを目的としているため、電極引き
出しリードを接続した従来トランスジューサと較べて小
さな面積で事足り、各トランスジューサアレイの有効面
積を大きく維持することが可能である。また、本実発明
によれば、複数の電極を共通接続してから引き出すの
で、電極引き出しが容易になる。さらに、本発明によれ
ば、アース電極と駆動電極とを別々な部分から引き出す
ことができるので、収納性が良好になる。
されている比較的低い共振周波数を実現するために必要
とされる圧電振動子の有効部分の厚みより、厚く形成さ
れる。したがって、この厚みの厚い無効部分から電極リ
ードを引き出す圧電振動子が折れたりひび割れする現象
が生じる危険性が軽減される。
スジューサの外観図。
面図。
の横断面図。
スジューサの外観図。
スジューサの外観図。
ンスジューサの横断面図。
ーサの横断面図。
ンスジューサの横断面図。
Claims (10)
- 【請求項1】 配列される複数の圧電体と、 前記複数の圧電体の表面に形成される複数のアース電極
と、 前記複数のアース電極を電気的に共通接続するアース電
極共通接続部と、 前記アース電極共通接続部に電気的に接続されるアース
電極引き出しリードとを具備したことを特徴とする超音
波トランスジューサ。 - 【請求項2】 前記アース電極共通接続部は、前記複数
の圧電体の端部分に設けられることを特徴とする請求項
1記載の超音波トランスジューサ。 - 【請求項3】 前記アース電極共通接続部は、複数箇所
に設けられることを特徴とする請求項1又は2記載の超
音波トランスジューサ。 - 【請求項4】 前記複数の圧電体の中の最端の圧電体に
形成されるアース電極は前記最端の圧電体の少なくとも
側面まで延伸されることを特徴とする請求項1乃至3の
いずれか1項記載の超音波トランスジューサ。 - 【請求項5】 前記アース電極引き出しリードは、前記
圧電体の裏面に形成される駆動電極の引き出しリードと
同一のプリント配線板の配線パターンとして形成される
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の
超音波トランスジューサ。 - 【請求項6】 圧電板の表面に電極層を形成し、 前記圧電板を前記電極層と共に複数の圧電振動子に分割
し、 前記複数の圧電振動子の電極を電極共通接続部で電気的
に共通接続することを特徴とする超音波トランスジュー
サの製造方法。 - 【請求項7】 前記圧電板を分割する前に電極引き出し
リードを、最端の圧電振動子の電極に接続することを特
徴とする請求項6記載の超音波トランスジューサの製造
方法。 - 【請求項8】 配列された複数の圧電振動子を有する超
音波トランスジューサにおいて、 前記圧電振動子の有効部分の厚みより、前記圧電振動子
の無効部分の少なくとも一部の厚みを厚くしたことを特
徴とする超音波トランスジューサ。 - 【請求項9】 前記無効部分の電極に電極リード引き出
し部が接続されたことを特徴とする請求項8記載の超音
波トランスジューサ。 - 【請求項10】 前記有効部分と前記無効部分の少なく
とも一部との境界部分は厚みが連続的又は階段状に厚く
なるテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項
1記載の超音波トランスジューサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02130096A JP3469386B2 (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | 超音波トランスジューサ及びその製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02130096A JP3469386B2 (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | 超音波トランスジューサ及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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