JPH0921501A - 低温蒸気発生装置 - Google Patents
低温蒸気発生装置Info
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Abstract
の保温、加熱を行うための加熱媒体として低温の飽和蒸
気の使用を可能にするに際し、蒸気圧力の制御偏差を小
さくして正確な制御を可能にする。 【解決手段】 真空減圧弁3を備えて蒸気を大気圧以下
に減圧する減圧部2、及び減圧蒸気を減温して飽和蒸気
とする減温部4を介して低温蒸気をユーザー7に導く。
真空減圧弁3は、大気圧とは無関係に設定圧力が与えら
れるものとし、低圧蒸気の圧力を検出してフィードバッ
クし、また低圧蒸気の温度を検出して、その温度を所期
の飽和温度に設定すべく真空減圧弁を制御する。減温部
4は、減温器本体6への低圧蒸気の導入口側流路61に
フィルターを通して減温水を噴射するスプレーノズル5
を設け、減温器本体6は、低圧蒸気が通過する筒状部6
0にその流路を狭窄する多孔の狭窄板65を多段に設け
ることにより構成する。
Description
業、薬品工業、繊維工業、バイオケミカル、その他各種
の技術分野において、30℃程度から100℃以上に至
るまで(実績的には30℃〜130℃まで連続設定可
変)の保温、加熱等のために用いるのに適した低温蒸気
発生装置に関するものである。
応、乾燥、温調、発酵等の工程で、100℃以下のよう
な低温の加熱源を必要とする場合には、温水を使用する
のが手軽で過熱の心配がない等の利点があるが、温水を
加熱媒体として用いることにより顕熱で熱を搬送するた
め、単位流量あたりの熱容量が少なく、また、温水温度
を全体的に一定に保持しておくことが困難であるため、
保温、加熱の温度の均一化を図ることができず、加熱む
らができるなどの問題があった。
は、先に特開平6−26603号において、熱媒体とし
て1気圧以下の低圧で低温の飽和蒸気を用いる低温蒸気
発生手段を提案している。この低温蒸気発生手段は、飽
和蒸気における温度と圧力が一対一で決まっているの
で、低圧にした蒸気の圧力の制御により飽和蒸気を所期
の温度に設定することができる、という原理を利用する
ものであり、そのため、蒸気発生部において発生した蒸
気を真空減圧弁により大気圧以下に減圧し、その減圧蒸
気をスプレー式の減温部において飽和蒸気として、低温
蒸気使用機器に導入するようにしている。このような装
置によれば、全熱量中で潜熱の占める割合が大きいの
で、有効利用熱量を多くすると同時に、温度の均一化を
図ることが可能になる。
蒸気では、0.05気圧程度の僅かな圧力差でも温度差
が大きい(例えば、0.10気圧の飽和蒸気は、約4
5.4℃、0.15気圧では約53.6℃)ため、温度
制御を精度よく行うためには、低圧にした蒸気を完全な
飽和蒸気として、制御偏差も非常に小さくし、所期の飽
和温度に対応する圧力に制御する必要がある。上記既提
案の低温蒸気発生技術の実施化においては、蒸気圧力の
制御偏差を小さくし、所期の飽和温度に対応する圧力に
制御するため、上記真空減圧弁や減温部等の各要素にお
ける制御の精度を高めることについて配慮していたが、
現実的には、予期し得ない原因等により、低圧にした蒸
気を完全な飽和蒸気とすることができなかったり、圧力
の制御偏差が大きくなったりして、所期の飽和温度に対
応する圧力に安定的に制御することに困難性があり、一
層の配慮が必要であることを確かめている。
真空減圧弁としては、その二次側の蒸気圧とスプリング
との相互作用によって主弁を開閉させる操作機構を構成
させているが、上記二次側の圧力には大気圧を対向させ
て、それとの圧力差により主弁操作力を発生させている
ので、大気圧の変動によって主弁操作力に差異が生じる
ことになり、この大気圧は低気圧と高気圧とで比較的大
きな差があるため、これが圧力の大きな制御偏差の原因
になる。また、上記真空減圧弁として、スプリングバラ
ンス形等の他の操作機構のものを採用しても、小流量と
大流量等の動作条件の差で圧力制御偏差がでるので、圧
力の変動によって制御温度の変動が出るのを避けること
が困難である。
おいて飽和蒸気とする場合にも、減温水としてユーザー
等におけるドレンを用いるので、そのドレン中に金属粉
その他の異物が混入していることが多く、例えばスプレ
ーノズルにその異物が詰まるなどのトラブルによりスプ
レー量に変動が生じると、減圧蒸気を完全な飽和蒸気と
して蒸気温度を安定させることが困難になる。
器が適しているが、このスプレー式の減温器は一般的に
比較的大型の装置となり、簡単でコンパクトな装置によ
りそれを達成することは困難である。即ち、このスプレ
ー式の減温器では、減圧度の増加により過熱蒸気となっ
た減圧蒸気に減温水をスプレーして完全な飽和蒸気とす
るが、そのためには比較的長い流路において減温水を拡
散させる必要があり、直管によってその流路を形成する
場合には、減温水の充分な拡散、接触、混合のために管
径の30倍程度の直管長を必要とし、簡単でコンパクト
な装置により飽和蒸気を得て蒸気温度を安定させること
は困難である。そのため、この減温器のコンパクト化が
強く望まれている。
は、基本的には、30〜35℃から100℃以上に至る
までの保温、加熱を行うための加熱媒体として低温の飽
和蒸気の使用を可能にすることにあり、特に、所期の飽
和温度に対応する圧力に制御するために障害となる要因
を極力排除し、蒸気圧力の制御偏差を小さくした低温蒸
気発生装置を提供することにある。本発明の他の技術的
課題は、該蒸気発生部において発生した蒸気を真空減圧
弁により大気圧以下に減圧する減圧部や、減圧した蒸気
を減温により飽和蒸気とするスプレー式の減温部等にお
ける制御の精度を高め、蒸気圧力の制御偏差を小さくす
ると共に、低圧にした蒸気を安定的に完全な飽和蒸気と
して送出できるようにした低温蒸気発生装置を提供する
ことにある。
おいて圧力の変動により制御温度に変動が出るのを避け
ることが困難であることから、蒸気圧力の制御偏差を小
さくすると同時に、温度の補正によりそれをより安定さ
せるようにした低温蒸気発生装置を提供することにあ
る。本発明のさらに他の技術的課題は、蒸気の減温のた
めに用いるスプレー式の減温器を、極めてコンパクトで
効率的に完全な飽和蒸気が得られるように構成した低温
蒸気発生装置を提供することにある。
の本発明の低温蒸気発生装置は、蒸気を発生させる蒸気
発生部と、該蒸気発生部において発生した蒸気を大気圧
以下に減圧する減圧部と、該減圧部において減圧した蒸
気を減温して飽和蒸気とする減温部と、該減温部から低
温蒸気のユーザーを経て排出される蒸気の排出系に接続
され、排出蒸気の真空吸引及びドレン回収を行う真空発
生部とを備えた低圧蒸気発生装置において、上記減圧部
と減温部における制御の精度を高め、蒸気圧力の制御偏
差を小さくすると共に、低圧にした蒸気を安定的に完全
な飽和蒸気として送出できるようにしたことを特徴とす
るものである。
気を大気圧以下に減圧するための真空減圧弁として、大
気圧とは無関係に圧力制御装置からの信号により設定圧
力が与えられる減圧弁を備え、且つ、上記ユーザーの熱
交換域に導入する低圧蒸気の圧力を検出する圧力検出器
を設けて、真空減圧弁の出力圧を設定圧力に制御する上
記圧力制御装置に接続すると共に、ユーザーの熱交換域
の温度を検出する温度検出器を設けて、上記熱交換域の
温度を所期の飽和温度に設定すべく真空減圧弁の出力圧
をその飽和温度に対応する圧力に制御する上記圧力制御
装置に接続することにより構成している。また、上記減
温部は、減温器本体への低圧蒸気の導入口側流路にフィ
ルターを通して上記ドレンを減温水として噴射するスプ
レーノズルを設けると共に、上記減温器本体を、低圧蒸
気が通過する筒状部にその流路を狭窄する多孔の狭窄板
を多段に設け、且つ該筒状部の一部に低圧蒸気中の水滴
を分離する水分離部を設けることにより構成している。
て、一般蒸気発生部において発生した蒸気は、低温蒸気
のユーザーの排出側における真空発生部において真空吸
引を行っているので、減圧部の真空減圧弁において大気
圧以下の設定圧力に減圧され、減温部における減温器本
体内に導入される。この際、減圧蒸気は等エンタルピー
変化により減圧度の増加に従って過熱蒸気となるが、減
温器本体の入口においてスプレーノズルから飽和蒸気と
するに必要な減温水が噴射により添加され、この減温水
により減圧蒸気が完全な飽和蒸気となって蒸気温度が安
定化せしめられ、それがユーザーにおける熱交換域を通
して真空発生部の真空ドレン回収ポンプにより吸引排出
される。このような真空系においては、大気圧以下の低
圧の飽和蒸気を低温の加熱媒体として使用するので、ユ
ーザーにおいては、30〜35℃から100℃以上に至
るまでの任意温度において、保温、加熱を行うことが可
能になる。
一で決まっているので、大気圧以下であっても圧力の制
御により飽和蒸気を所期の温度に設定することができ、
さらに低圧では全熱量中で潜熱が占める割合が大きく、
温水を用いる場合に比して有効利用熱量が多くなり、伝
熱係数も非常に大きく採ることができ、加熱むらを生じ
ることもない。しかるに、前述したように、大気圧以下
の低圧の飽和蒸気では僅かな圧力差でも温度差が大き
く、そのため圧力の制御偏差を非常に小さくする必要が
あるが、上記減圧部においては、大気圧との圧力差を利
用して主弁操作力を発生させることなく、大気圧とは無
関係に圧力制御装置からの信号により設定圧力が与えら
れる真空減圧弁を用いているので、大気圧の変動の影響
を受けることなく、常に外部設定された設定圧力に維持
することができる。
圧蒸気の圧力を検出すると共に、その蒸気温度を検出
し、上記圧力制御装置において、その検出した圧力のフ
ィードバックにより真空減圧弁の出力圧を設定圧力に制
御すると同時に、検出した蒸気温度に基づいて熱交換域
の温度を所期の飽和温度に設定すべく、真空減圧弁の出
力圧をその飽和温度に対応する圧力に制御するようにし
ているので、非常に小さい制御偏差で蒸気を減圧するこ
とができ、また、ユーザーにおいては各種の変動に拘わ
らず平衡状態が保持され、ユーザーの熱交換域において
所期の低温蒸気を得ることができる。
への低圧蒸気の導入口側流路において、回収したドレン
を減温水としてスプレーノズルから噴射するが、そのド
レンをフィルターを通してスプレーノズルに導入するの
で、そのドレン中に金属粉その他の異物が混入している
ことがあっても、それが除去されてスプレー量に変動が
生じるようなことがなく、減圧蒸気を完全な飽和蒸気と
して蒸気温度を安定させることができる。
の流路を狭窄する多孔の狭窄板を多段に設けているの
で、低圧の過熱蒸気がその部分を通過する間に増減速を
繰り返すと共に圧力変動を繰り返し、それによって減温
水が添加された減圧蒸気が飽和蒸気となるが、上記多段
の狭窄板は短い流路で蒸気を飽和させるのに極めて有効
なものである。特に、減温器本体の流路断面積に対する
多孔の狭窄板の開口面積の割合を25〜40%とするの
が、コンパクトな装置で効率的な拡散作用を行わせ、減
圧蒸気を完全な飽和蒸気として蒸気温度を安定させるの
に有効である。
施例の全体的な構成を示し、図2及び図3は、その低温
蒸気発生装置における減温部のフィルター付き減温水用
スプレーノズル及び減温器本体の構成を例示している。
図1に示す低温蒸気発生装置の概要について説明する
と、この低温蒸気発生装置は、基本的には、蒸気を発生
させるためのボイラやアキュムレータ等からなる一般蒸
気発生部1と、該一般蒸気発生部1において発生した蒸
気を真空減圧弁3により大気圧以下に減圧する減圧部2
と、該減圧部2において減圧した蒸気をスプレーノズル
5(図2)からのドレンの噴射により減温器本体6にお
いて減温して飽和蒸気とする減温部4と、該減温部4か
ら低温蒸気のユーザー7を経て排出される蒸気の排出系
に接続され、排出蒸気の真空吸引及びドレン回収タンク
9へのドレン回収を行う真空発生部8とを備えたもので
ある。
次側の蒸気出力圧を大気圧以下の一定の圧力に減圧して
保持するように動作するものであるが、前記既提案の低
温蒸気発生手段における真空減圧弁のように、二次側の
圧力に大気圧を対向させて、それとの圧力差により主弁
操作力を発生させるものではなく、常に変動する大気圧
とは無関係に、温度圧力制御装置20において温度、圧
力を適宜設定可能とし、温度圧力制御装置20を通して
送られる電気的その他の信号により圧力設定できるよう
にした高精度の自動制御弁である。上記温度圧力制御装
置20は、外部設定器21からの信号に基づいて、設定
温度を自由に変更することもできる。なお、上記真空減
圧弁3としては、上述の趣旨に添うものであれば、従来
から知られている各種機構のものを採用することができ
る。
の圧力を検出するため、ユーザー7における低圧蒸気の
導入側管路71には圧力検出器22を設け、これを上記
温度圧力制御装置20における圧力制御部23に接続し
ている。この圧力制御部23は、検出した圧力のフィー
ドバックにより真空減圧弁3の出力圧を設定圧力に制御
するための信号を温度圧力制御装置20を通して真空減
圧弁3に出力するものである。また、上記低圧蒸気の導
入側管路71には、ユーザー7の熱交換域の温度を検出
する温度検出器24を設けて、これを上記温度圧力制御
装置20における温度制御部25に接続している。この
温度制御部25は、上記熱交換域の温度を所期の飽和温
度に設定すべく、真空減圧弁3の出力圧をその飽和温度
に対応する圧力に制御するためのものである。
24は、ユーザー7における低圧蒸気の導入側管路71
に設けているが、実質的にユーザー7における熱交換域
の圧力あるいは温度を検出できるものであればよく、例
えば、ユーザー7自体に、あるいはユーザー7の導出側
管路72に設けることもできる。
気の導入口側流路61に、上記ドレン回収タンク9から
ポンプ81により圧送されるドレンを減温水として噴射
するフィルター付きスプレーノズル5(図2)を設ける
と共に、図3に示す上記減温水を低圧蒸気と十分に接触
させてその蒸気中に拡散させ、これによって蒸気の減温
を行うための減温器本体6を備えている。
図2に示すように、減温器本体6への低圧蒸気の導入口
側流路61に挿入されて、先端に減温器本体6側に向く
ノズル部片52を取り付けた導水管51を備え、上記導
入口側流路61の外側にフランジ53aにより固定され
たフィルターカバー53には、上記ドレン回収タンク9
からのドレンを導入する継ぎ手53bを設けると共に、
そのカバー53内に、該継ぎ手53bを通して導入され
たドレンを導水管51に導入する直前で濾過する円筒状
のフィルタエレメント54を設けている。このフィルタ
エレメント54は、導水管51の外端にねじ56により
着脱自在に取り付けた端蓋55により、該導水管51の
周囲に配設して固定したものであり、また、上記カバー
53内における異物の除去及び上記ねじ56によるフィ
ルタエレメント54の交換のために、上記カバー53の
端部には、シール部材58を介して蓋57をクランプ金
具59により着脱自在に取り付けている。
口側流路61において、ドレン回収タンク9からのドレ
ンを減温水としてスプレーノズル5(ノズル部片52)
から噴射することができ、そのドレンをフィルターを通
してスプレーノズル5に導入するので、そのドレン中に
金属粉その他の異物が混入していることがあっても、そ
れが除去されてスプレー量に変動が生じるようなことは
ない。
示すように、低圧蒸気が通過する流路を形成するための
筒状部60を備えている。この筒状部60は、その上部
の対向位置に流入口62及び流出口63を備え、下端を
切除した仕切り板64により内部を流入口側と流出口側
に区画し、これによって形成されるU字状の流路に、そ
れを繰返し狭窄するための多数の孔66を穿設した狭窄
板65を多段に設けている。また、該筒状部60の下端
におけるU字状の流路屈曲部に、そこを高速で方向を変
えながら通過する低圧蒸気中から遠心力により水滴を分
離する水分離部67を形成し、筒状部60の下端に分離
したドレンを排出する排出口68を設けている。
多孔の狭窄板65の開口面積の割合(開口率)は、25
〜40%とするのが、コンパクトな装置で効率的な拡散
作用を行わせ、減圧蒸気を完全な飽和蒸気として蒸気温
度を安定させるのに有効であるが、30〜35%とする
のがさらに望ましい。なお、上記開口率を小さくするこ
とはできるが、それに伴って減温器本体6の容積が大き
くなるので、減温器本体6の許容できる容積との関係で
適切に設定する必要がある。このように、減温器本体6
に筒状部60の流路を狭窄する多孔の狭窄板65を多段
に設けると、低圧の過熱蒸気がその狭窄板65の孔66
の部分を通過する間に増速され、それを通過した後に減
速されるという動作を繰り返し、それと共に圧力が変動
を繰り返し、それによって減温水が添加された減圧蒸気
が急速に飽和蒸気となる。上記多段の狭窄板65は、短
い流路で蒸気を飽和させるのに極めて有効なものであ
る。なお、上記狭窄板65の孔66を通過する蒸気は数
10m/sの高速になることもあるが、密度が小さいた
めに圧損は少ない。
燥、温調、発酵等の工程において、30℃〜100℃以
上に至る低温加熱を行う低温蒸気のユーザー7が接続さ
れる。このユーザー7としては、図示するような複数の
濃縮缶73とすることができ、そのユーザー7を経て排
出される蒸気の導出側管路72には、スチームトラップ
74を介して排出蒸気の真空吸引及びドレン回収を行う
ための真空発生部8を接続している。このユーザー7の
熱交換域では、潜熱を放出した蒸気が復水となり、これ
が導出側管路72を通してスチームトラップ74で気水
分離され、復水が真空発生部8における真空ドレン回収
ポンプにより回収される。
からポンプ81により圧送されるドレンを駆動水とし
て、真空ドレン回収ポンプを構成するジェットポンプ8
2に導入し、そのノズルから噴出させてドレン吸込口8
3に負圧を生じさせ、これによってユーザー7の排出系
から真空吸引し、減圧部2の二次側を低圧化すると同時
に、低圧ユーザー7の導出側管路72及び減温器本体6
の筒状部60の下端の排出口68からのドレンが、極小
差圧で作動するスチームトラップ74,69を介して気
水分離し、その駆動水と共にドレン回収タンク9に回収
される。
81及びジェットポンプ82を経て再びドレン回収タン
ク9に戻る循環駆動水の温度は、ユーザー7における飽
和蒸気温度よりも若干低い温度に設定するのが、ジェッ
トポンプ82における真空度を効率的に高めるのに望ま
しく、そのため、ドレン回収タンク9内に設けた温度検
出器91においてその駆動水の温度を検出し、それによ
って補給水源92からの管路における補給水弁93を制
御し、低温の補給水を導入するように構成している。図
中、94はドレン回収タンク9に設けた溢水管である。
ては、蒸気発生部1において発生した蒸気が、減圧部2
の真空減圧弁3において大気圧以下の設定圧力に減圧さ
れ、減温部4における減温器本体6内に導入される。こ
の際、減圧蒸気は等エンタルピー変化により減圧度の増
加に従って過熱蒸気となるが、減温器本体6の入口にお
いてスプレーノズル5から飽和蒸気とするに必要な減温
水が噴射により添加され、それが減温器本体6内におい
て多段の狭窄板65により増減速されて、圧力の変動を
繰り返し、それによって減圧蒸気が急速に飽和蒸気とな
って蒸気温度が安定化せしめられ、それがユーザー7に
おける熱交換域を通して真空発生部8のジェットポンプ
82により吸引排出される。
蒸気では、僅かな圧力差でも温度差が大きく、そのため
圧力の制御偏差を非常に小さくする必要があるが、上記
減圧部2においては、大気圧との圧力差を利用して主弁
操作力を発生させることなく、大気圧とは無関係に圧力
制御装置20からの信号により設定圧力が与えられる真
空減圧弁3を用いているので、大気圧の変動の影響を受
けることなく、常に外部設定された設定圧力に維持する
ことができる。
低圧蒸気の圧力を検出すると共に、その蒸気温度を検出
し、上記圧力制御装置20において、その検出した圧力
のフィードバックにより真空減圧弁3の出力圧を設定圧
力に制御すると同時に、検出した蒸気温度に基づいて熱
交換域の温度を所期の飽和温度に設定すべく、真空減圧
弁3の出力圧をその飽和温度に対応する圧力に制御する
ようにしているので、非常に小さい制御偏差で蒸気を減
圧することができ、また、ユーザー7においては各種の
変動に拘わらず平衡状態が保持され、ユーザー7の熱交
換域において所期の低温蒸気を得ることができる。な
お、一般的に、60℃以下の飽和蒸気では、蒸気圧0.
01 kg/cm2 の誤差が蒸気温度1℃以上に相当するが、
上述した実施例の装置では、100℃以下の広い温度範
囲にわたって誤差を±1℃以内に保証できることを確か
めている。
置によれば、加熱媒体として低温の飽和蒸気の使用し、
30〜35℃から100℃以上に至るまでの保温、加熱
を行うことができ、特に、所期の飽和温度に対応する圧
力に制御するために障害となる要因を極力排除し、蒸気
圧力の制御偏差を小さくすることができる。即ち、蒸気
発生部において発生した蒸気を真空減圧弁により大気圧
以下に減圧する減圧部において、圧力のフィードバック
により制御温度に変動が出るのを避けると共に、温度の
補正によりそれをより安定させるようにし、さらに、減
圧した蒸気を減温により飽和蒸気とするスプレー式の減
温部等における制御の精度を高めているので、蒸気圧力
の制御偏差を小さくすると共に、低圧にした蒸気を安定
的に完全な飽和蒸気として送出することができる。
いての全体的な構成を示す構成図である。
分の断面図である。
を示す側面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】蒸気を発生させる蒸気発生部と、該蒸気発
生部において発生した蒸気を大気圧以下に減圧する減圧
部と、該減圧部において減圧した蒸気を減温して飽和蒸
気とする減温部と、該減温部から低温蒸気のユーザーを
経て排出される蒸気の排出系に接続され、排出蒸気の真
空吸引及びドレン回収を行う真空発生部とを備えた低圧
蒸気発生装置において、 上記減圧部は、蒸気発生部からの蒸気を大気圧以下に減
圧するための真空減圧弁として、大気圧とは無関係に圧
力制御装置からの信号により設定圧力が与えられる減圧
弁を備え、且つ、上記ユーザーの熱交換域に導入する低
圧蒸気の圧力を検出する圧力検出器を設けて、真空減圧
弁の出力圧を設定圧力に制御する上記圧力制御装置に接
続すると共に、ユーザーの熱交換域の温度を検出する温
度検出器を設けて、上記熱交換域の温度を所期の飽和温
度に設定すべく真空減圧弁の出力圧をその飽和温度に対
応する圧力に制御する上記圧力制御装置に接続すること
により構成し、 上記減温部は、減温器本体への低圧蒸気の導入口側流路
にフィルターを通して上記ドレンを減温水として噴射す
るスプレーノズルを設けると共に、上記減温器本体を、
低圧蒸気が通過する筒状部にその流路を狭窄する多孔の
狭窄板を多段に設け、且つ該筒状部の一部に低圧蒸気中
の水滴を分離する水分離部を設けることにより構成し
た、ことを特徴とする低温蒸気発生装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の低温蒸気発生装置におい
て、 減温部の減温器本体における水分離部及び低温蒸気のユ
ーザーにおける熱交換域を、スチームトラップを介して
真空発生部のジェットポンプからなる真空ドレン回収ポ
ンプに接続した、ことを特徴とする低温蒸気発生装置。 - 【請求項3】請求項1または請求項2のいずれかに記載
の低温蒸気発生装置において、 減温器本体の流路断面積に対する多孔の狭窄板の開口面
積の割合を25〜40%とした、ことを特徴とする低温
蒸気発生装置。
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1996
- 1996-06-12 US US08/662,019 patent/US5724922A/en not_active Expired - Fee Related
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