JPH06176778A - 燃料電池装置 - Google Patents

燃料電池装置

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JPH06176778A
JPH06176778A JP43A JP32809892A JPH06176778A JP H06176778 A JPH06176778 A JP H06176778A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 32809892 A JP32809892 A JP 32809892A JP H06176778 A JPH06176778 A JP H06176778A
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fuel cell
water
steam
pressurized water
separator
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Kunihiro Doi
邦宏 土居
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【構成】 水蒸気分離器2が鉛直方向に長い形状となっ
ており、2相流を受け入れ水平方向に長い形状をなした
気液分離管9が水蒸気分離器2の上部側面に取り付けら
れ、多数の穴を有する筒状をなし2相流が衝突すること
によりこれを加圧水と水蒸気とに分離する消音管10が
気液分離管9内に配置されていることを特徴としてい
る。 【効果】 消音管10の部分で加圧水と水蒸気とがほぼ
完全に分離して、気液分離のために必要な水蒸気分離器
2の気相容積が小さくてすみ、水蒸気分離器2を小さく
することができるという効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水蒸気分離器の小型
化を図ることができる燃料電池装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5は、例えば特開平1−217864号公報
に記載された従来の燃料電池装置を示す概略図であり、
図において、1は発電の際に内部で生じる電池反応熱を
加圧水によって回収される燃料電池本体、2は燃料電池
本体1の電池反応熱を回収した後に生じる加圧水及び水
蒸気から成る2相流を加圧水と水蒸気とに分離する水蒸
気分離器、3は水蒸気分離器2からの加圧水を燃料電池
本体1に供給する加圧水循環ポンプ、4は加圧水の昇温
用又は燃料電池本体1のロード用として用いられるヒー
タ、5は水蒸気分離器2によって分離された水蒸気の一
部を改質装備(図示せず)に送出する際に用いられる改
質用水蒸気流量制御弁、6は残りの余剰水蒸気を排熱利
用系(図示せず)へ放出して水蒸気分離器2内の圧力を
制御することにより水蒸気分離器2内の温度を制御す
る、水蒸気分離器温度制御手段としての水蒸気分離器圧
力制御弁、7は水蒸気分離器2内の加圧水の水位を検知
する水蒸気分離器水位検知器、8は水位検知器7の出力
信号に従って純水を水蒸気分離器2に供給する純水補給
ポンプである。
【0003】次に、上記従来の燃料電池装置の動作につ
いて説明する。まず、燃料電池装置の起動時には、水蒸
気分離器2内に滞留している水をヒータ4によって昇温
し、加圧水循環ポンプ3により燃料電池本体1に供給し
て燃料電池本体1を昇温する。
【0004】続いて、燃料電池装置が発電を開始した段
階では、負荷が小さいので、燃料電池本体1の電圧が高
くなり、腐食電流が流れて燃料電池本体1の腐食が進み
易くなる。このため、発生した電力を水蒸気分離器2内
に設置されたヒータ4で消費させることにより、燃料電
池本体1の電圧を下げ、腐食の防止を図る。このとき、
ヒータ4の加熱によって加圧水の一部は水蒸気となる
が、水蒸気分離器2内の気相容積には余裕があるので、
気液共発(水蒸気と加圧水ミストが気相に同時に出てく
る現象)のおそれはない。
【0005】そして、燃料電池装置の発電運転時には、
燃料電池本体1の反応熱は、加圧水循環ポンプ3からの
加圧水の沸騰冷却によって回収される。燃料電池本体1
の電池反応熱を回収した後に生じる加圧水及び水蒸気か
ら成るの2相流は、水蒸気分離器2に戻り、気液分離さ
れる。分離された水蒸気の一部は、改質用水蒸気として
改質用水蒸気流量制御弁5を介して改質装置(図示せ
ず)に送出される。残りの余剰水蒸気は、水蒸気分離器
圧力制御弁6を介して排熱利用系(図示せず)に放出さ
れる。水蒸気分離器圧力制御弁6は、水蒸気分離器2内
の水蒸気圧力を制御することによって加圧水の温度を所
定温度に制御するものである。
【0006】また、水蒸気分離器2内の加圧水の水位は
改質用水蒸気や余剰水蒸気の放出によって低下するの
で、水蒸気分離器水位検知器7のON−OFF信号に基
づいて動作する純水補給ポンプ8によって、水蒸気分離
器2に低温の純水が補給される。
【0007】このとき、純水補給ポンプ8のON−OF
F頻度が高くなって寿命が短くなるのを避けるため、純
水補給ポンプ8のONレベルとOFFレベルとの間には
ある程度の幅を持たせてある。従って、純水補給ポンプ
8が動作している時間はある程度長くなる。そして、こ
の間低温の純水が水蒸気分離器2に供給されるため、仮
に水蒸気分離器2内に滞留している加圧水の水量が十分
でない場合には、水蒸気分離器2内の加圧水の温度が低
下し、燃料電池本体1の冷却条件が変化したり、ひどい
場合には改質用水蒸気の供給が困難となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の燃料電池装置
は、以上のように構成されていたので、水蒸気分離器2
内に滞留している加圧水の量を多くしてその温度変化を
抑えるため、また、2相流を予めある程度分離する消音
器等の手段を備えていないため、大きな水蒸気分離器2
を必要とするという課題があった。
【0009】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたもので、加圧水の温度変化を小さくする
ことにより、また、2相流を予めある程度分離する消音
器等の手段を備えることにより、水蒸気分離器の小型化
を図ることができる燃料電池装置を得ることを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る燃料電池装置は、水蒸気分離器が鉛直方向に長い形状
となっており、2相流を受け入れ水平方向に長い形状を
なした気液分離管が水蒸気分離器の上部側面に取り付け
られ、多数の穴を有する筒状をなし2相流が衝突するこ
とによりこれを加圧水と水蒸気とに分離する消音管が気
液分離管内に配置されているものである。
【0011】この発明の請求項2に係る燃料電池装置
は、水蒸気分離器が鉛直方向に長い形状となっており、
2相流を受け入れ水平方向に長い形状をなした気液分離
管が水蒸気分離器の上部側面に取り付けられ、多数の穴
を有する平板状をなし2相流が衝突することによりこれ
を加圧水と水蒸気とに分離するパンチングメタルが気液
分離管に配置されているものである。
【0012】この発明の請求項3に係る燃料電池装置
は、水蒸気分離器が鉛直方向に長い形状となっており、
2相流を受け入れ水平方向に長い形状をなした気液分離
管が水蒸気分離器の上部側面に取り付けられ、多数の繊
維状金属から成る綿状のものであって2相流が衝突する
ことによりこれを加圧水と水蒸気とに分離するデミスタ
ーが気液分離管内に配置されているものである。
【0013】この発明の請求項4に係る燃料電池装置
は、水位維持手段から供給される水が、電池反応熱を回
収した後に生じる2相流と合流した後に水蒸気分離器に
供給されるものである。
【0014】この発明の請求項5に係る燃料電池装置
は、低負荷時に燃料電池本体の発生電力を消費するヒー
ターを備え、ヒーターによって加圧水循環ポンプから燃
料電池本体に至る加圧水を加熱するようにしたものであ
る。
【0015】この発明の請求項6に係る燃料電池装置
は、低負荷時に燃料電池本体の発生電力を消費するヒー
ターを備え、ヒーターによって燃料電池本体から気液分
離管に至る加圧水を加熱するようにしたものである。
【0016】
【作用】この発明の請求項1に係る燃料電池装置におい
ては、燃料電池本体の反応熱を回収した水蒸気及び加圧
水から成る2相流が、気液分離管内の消音管に導入さ
れ、多数の穴から勢いよく噴出して気液分離管の内壁に
衝突するため、加圧水と水蒸気とが慣性力によってほぼ
完全に分離する。
【0017】この発明の請求項2に係る燃料電池装置に
おいては、燃料電池本体の反応熱を回収した水蒸気及び
加圧水から成る2相流が、気液分離管内に導入されてパ
ンチングメタルに衝突し、その一部がパンチングメタル
の穴から勢いよく噴出するため、加圧水と水蒸気とが慣
性力によってほぼ完全に分離する。
【0018】この発明の請求項3に係る燃料電池装置に
おいては、燃料電池本体の反応熱を回収した水蒸気及び
加圧水から成る2相流が、気液分離管内に導入されてデ
ミスターに衝突し、その一部がデミスターの繊維状金属
の隙間から勢いよく噴出するため、加圧水と水蒸気とが
慣性力によってほぼ完全に分離する。
【0019】この発明の請求項4に係る燃料電池装置に
おいては、水位維持手段から供給される水が、燃料電池
本体から排出される高温の2相流と合流した後に水蒸気
分離器に導入され、合流の際に水蒸気の一部が凝縮し、
水の温度が上昇する。
【0020】この発明の請求項5及び6に係る燃料電池
装置においては、燃料電池本体の低負荷時に発生電力を
ヒーターによって消費して発生電圧を下げることによ
り、燃料電圧本体の腐食の進行を防止する。
【0021】
【実施例】
実施例1.この実施例1はこの発明の請求項1及び4に
係る一実施例である。図1はこの発明の実施例1を示す
概略図であり、図において、図5に示した従来の燃料電
池装置と同一又は相当部分には同一符号を付し、その説
明は省略する。水蒸気分離器2は鉛直方向に長い形状と
なっており、9はこの水蒸気分離器2の上部側面に取り
付けられ、水平方向に長い形状をなした気液分離管であ
る。10は気液分離管9に内蔵され、多数の穴を有する
筒状の消音管、11は純水補給ポンプ8の吐出圧力を制
御する吐出圧力制御弁、12は水蒸気分離器水位検知器
7の信号に基づいて、純水補給ポンプ8から送出される
純水の量を制御することにより、水蒸気分離器2内の加
圧水の水位を制御する水位制御弁である。水蒸気分離器
水位検知器7、純水補給ポンプ8、吐出圧力制御弁11
及び水位制御弁12によって水位維持手段が構成され
る。
【0022】次に、この実施例1の動作について説明す
る。燃料電池装置が発電を開始すると燃料電池本体1か
ら反応熱が発生する。このため、水蒸気分離器圧力制御
弁6によって所定温度に制御された加圧水を加圧水循環
ポンプ3によって燃料電池本体1に送出し、加圧水の沸
騰冷却によりこの反応熱を回収する。反応熱を回収した
加圧水は、水蒸気及び加圧水から成る2相流となって、
燃料電池本体1の出口から気液分離管9内の消音管10
に導入される。消音管10には水散布用の多数の穴が開
いており、2相流はこの穴から勢いよく噴出して気液分
離管9の内壁に衝突するため、慣性力によって加圧水と
水蒸気とが分離する。加圧水と水蒸気の分離は気液分離
管9の部分でほぼ完了するので、気液分離のために必要
な水蒸気分離器2の気相容積は小さくてすみ、水蒸気分
離器2を小さくすることができる。
【0023】また、従来の場合と同様に、水蒸気分離器
2内の水蒸気は、改質用水蒸気流量制御弁5や水蒸気分
離器圧力制御弁6を介して改質系(図示せず)や排熱利
用系(図示せず)に放出されるので、水蒸気分離器2内
の加圧水の水位が変化する。この水位を一定に保つた
め、水蒸気分離器水位検知器7の出力信号によって開度
が制御される水位制御弁12を介して、純水補給ポンプ
8からの純水が連続的に補給される。なお、純水補給ポ
ンプ8は吐出圧力制御弁11を備えており、その吐出圧
力は一定に制御されている。
【0024】純水補給ポンプ8から水位制御弁12を通
った純水は、燃料電池本体1から排出される2相流と合
流した後に上記の消音管10に導入されており、合流の
際に水蒸気の一部が凝縮するため、純水の温度は上昇す
る。このため、純水を水蒸気分離器2に直接補給する従
来の場合に比べて、水蒸気分離器2内の加圧水の温度低
下が小さくなり、水蒸気分離器2に滞留できる加圧水の
量に余裕をもつ必要がなくなる。一方、水蒸気分離器2
内の加圧水の水位は、加圧水循環ポンプ3のキャビテー
ション防止に必要なだけの値でなければならない。従っ
て、水蒸気分離器2の形状は鉛直方向に長くなければな
らないが、底面積は小さくてもよいため、水蒸気分離器
2の小型化を図ることができる。
【0025】実施例2.この実施例2はこの発明の請求
項2及び4に係る一実施例である。図2はこの発明の実
施例2を示す構成図であり、図において、13は多数の
穴を有する平板状をなし、気液分離管9内に設けられた
パンチングメタルである。
【0026】この実施例2の動作及び効果は、上記実施
例1の動作及び効果とほぼ同様である。異なる点は、燃
料電池本体1の反応熱を回収した2相流がパンチングメ
タル13に衝突し、その一部がパンチングメタル13の
穴から勢いよく噴出し、慣性力によって加圧水と水蒸気
とが分離する点である。
【0027】実施例3.この実施例3はこの発明の請求
項3及び4に係る一実施例である。図3はこの発明の実
施例3を示す構成図であり、図において、14aは気液
分離管9内に配置され、多数の繊維状金属から成る綿状
のデミスター、14bは水蒸気分離器2の上部に配置さ
れたデミスターである。
【0028】この実施例3の動作及び効果は、上記実施
例1の動作及び効果とほぼ同様である。異なる点は、燃
料電池本体1の反応熱を回収した2相流がデミスター1
4aに衝突し、その一部がデミスター14aの繊維状金
属の隙間から勢いよく噴出し、慣性力によって加圧水と
水蒸気とが分離する点である。
【0029】なお、デミスター14bを設けることによ
って、改質用水蒸気流量制御弁5及び水蒸気分離器圧力
制御弁6の方に送出される水蒸気に含まれているミスト
状になった加圧水をより完全に分離することができる。
【0030】実施例4.この実施例4はこの発明の請求
項5に係る一実施例である。図4はこの発明の実施例4
を示す構成図であり、図において、15aは加圧水循環
ポンプ3の出口に設けられたヒーターである。なお、1
5bについては後述する。
【0031】発電開始時、発電終了時の低負荷時には、
燃料電池本体1で発生する電圧が高くなり、燃料電池本
体1内に腐食電流が流れて、燃料電池本体1が腐食し易
くなるので、電圧を下げる必要がある。このため、この
実施例4では、発生した電力をヒーター15aで消費さ
せることにより電圧を下げている。ここで、ヒーター1
5aから発生した熱は、燃料電池本体1に入る前の加圧
水によって回収しているため、加圧水の温度が上昇して
しまい一部が水蒸気になるという問題がある。しかし、
加圧水の流量が多いので燃料電池本体1の冷却性能には
ほとんど変化がなく、また、燃料電池本体1から排出さ
れる2相流への影響もほとんどない。
【0032】この実施例4によれば、ヒーター15aを
水蒸気分離器2内に設置していないので、水蒸気分離器
2に滞留している加圧水を加熱によって沸騰させてしま
うおそれがない。従って、気液分離に必要な水蒸気分離
器2の気相部の容積は小さくてもよく、ひいては、水蒸
気分離器2の大きさを小さくすることができる。
【0033】実施例5.この実施例5はこの発明の請求
項6に係る一実施例である。上記実施例4では、ヒータ
ー15aを加圧水循環ポンプ3と燃料電池本体1との間
に設置する場合を示したが、図4中に点線で示すよう
に、ヒーター15bを燃料電池本体1の排出側と気液分
離管9との間に設置してもよい。この場合にも、ヒータ
ー15bが発生する熱によって水蒸気分離器2に入る2
相流の温度が上昇するという問題があるが、上述のよう
に、水蒸気分離器2内の温度は一定に制御されているた
め、燃料電池本体1の冷却性能は低下しない。この実施
例5によれば、実施例4と同様の効果がある。
【0034】なお、実施例4又は5では、実施例3(図
3参照)の燃料電池装置にヒータ15a又は15bを追
加する場合を示したが、実施例1(図1参照)、実施例
2(図2参照)の燃料電池装置に追加してもよい。
【0035】
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0036】この発明の請求項1の燃料電池装置によれ
ば、水蒸気分離器が鉛直方向に長い形状となっており、
2相流を受け入れ水平方向に長い形状をなした気液分離
管が水蒸気分離器の上部側面に取り付けられ、多数の穴
を有する筒状をなし2相流が衝突することによりこれを
加圧水と水蒸気とに分離する消音管が気液分離管内に配
置されているので、消音管の部分で加圧水と水蒸気とが
ほぼ完全に分離して、気液分離のために必要な水蒸気分
離器の気相容積が小さくてすみ、水蒸気分離器を小さく
することができるという効果がある。
【0037】この発明の請求項2の燃料電池装置によれ
ば、水蒸気分離器が鉛直方向に長い形状となっており、
2相流を受け入れ水平方向に長い形状をなした気液分離
管が水蒸気分離器の上部側面に取り付けられ、多数の穴
を有する平板状をなし2相流が衝突することによりこれ
を加圧水と水蒸気とに分離するパンチングメタルが気液
分離管に配置されているので、パンチングメタルの部分
で加圧水と水蒸気とがほぼ完全に分離して、気液分離の
ために必要な水蒸気分離器の気相容積が小さくてすみ、
水蒸気分離器を小さくすることができるという効果があ
る。
【0038】この発明の請求項3の燃料電池装置によれ
ば、水蒸気分離器が鉛直方向に長い形状となっており、
2相流を受け入れ水平方向に長い形状をなした気液分離
管が水蒸気分離器の上部側面に取り付けられ、多数の繊
維状金属から成る綿状のものであって2相流が衝突する
ことによりこれを加圧水と水蒸気とに分離するデミスタ
ーが気液分離管内に配置されているので、デミスターの
部分で加圧水と水蒸気とがほぼ完全に分離して、気液分
離のために必要な水蒸気分離器の気相容積が小さくてす
み、水蒸気分離器を小さくすることができる。
【0039】この発明の請求項4の燃料電池装置によれ
ば、水位維持手段から供給される水が、電池反応熱を回
収した後に生じる2相流と合流した後に水蒸気分離器に
供給されているので、加圧水の温度低下が小さくなっ
て、水蒸気分離器に滞留できる加圧水量に余裕をもつ必
要がなくなり、水蒸気分離器の小型化を図ることができ
るという効果がある。
【0040】この発明の請求項5の燃料電池装置によれ
ば、低負荷時に燃料電池本体の発生電力を消費するヒー
ターを備え、ヒーターによって加圧水循環ポンプから燃
料電池本体に至る加圧水を加熱するようにしたので、水
蒸気分離器に滞留している加圧水を加熱によって沸騰さ
せてしまうおそれがなく、気液分離に必要な水蒸気分離
器の気相部の容積は小さくてもよいため、水蒸気分離器
の大きさを小さくすることができるという効果がある。
【0041】この発明の請求項6の燃料電池装置によれ
ば、低負荷時に燃料電池本体の発生電力を消費するヒー
ターを備え、ヒーターによって燃料電池本体から気液分
離管に至る加圧水を加熱するようにしたので、水蒸気分
離器に滞留している加圧水を加熱によって沸騰させてし
まうおそれがなく、気液分離に必要な水蒸気分離器の気
相部の容積は小さくてもよいため、水蒸気分離器の大き
さを小さくすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の燃料電池装置を示す構成
図である。
【図2】この発明の実施例2の燃料電池装置を示す構成
図である。
【図3】この発明の実施例3の燃料電池装置を示す構成
図である。
【図4】この発明の実施例4及び5の燃料電池装置を示
す構成図である。
【図5】従来の燃料電池装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 燃料電池本体 2 水蒸気分離器 3 加圧水循環ポンプ 6 水蒸気分離器圧力制御弁(水蒸気分離器温度制御手
段) 7 水蒸気分離器水位検知器(水位維持手段) 8 純水補給ポンプ(水位維持手段) 9 気液分離管 10 消音管 11 吐出圧力制御弁(水位維持手段) 12 水位制御弁(水位維持手段) 13 パンチングメタル 14a、14b デミスター 15a、15b ヒーター
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】図5は、例えば特開平1−217864号公報
に記載された従来の燃料電池装置を示す概略図であり、
図において、1は発電の際に内部で生じる電池反応熱を
加圧水によって回収される燃料電池本体、2は燃料電池
本体1の電池反応熱を回収した後に生じる加圧水及び水
蒸気から成る2相流を加圧水と水蒸気とに分離する水蒸
気分離器、3は水蒸気分離器2からの加圧水を燃料電池
本体1に供給する加圧水循環ポンプ、4は加圧水の昇温
用又は燃料電池本体1のロード用として用いられるヒー
タ、5は水蒸気分離器2によって分離された水蒸気の一
部を改質装(図示せず)に送出する際に用いられる改
質用水蒸気流量制御弁、6は残りの余剰水蒸気を排熱利
用系(図示せず)へ放出して水蒸気分離器2内の圧力を
制御することにより水蒸気分離器2内の温度を制御す
る、水蒸気分離器温度制御手段としての水蒸気分離器圧
力制御弁、7は水蒸気分離器2内の加圧水の水位を検知
する水蒸気分離器水位検知器、8は水位検知器7の出力
信号に従って純水を水蒸気分離器2に供給する純水補給
ポンプである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】そして、燃料電池装置の発電運転時には、
燃料電池本体1の反応熱は、加圧水循環ポンプ3からの
加圧水の沸騰冷却によって回収される。燃料電池本体1
の電池反応熱を回収した後に生じる加圧水及び水蒸気か
ら成る2相流は、水蒸気分離器2に戻り、気液分離され
る。分離された水蒸気の一部は、改質用水蒸気として改
質用水蒸気流量制御弁5を介して改質装置(図示せず)
に送出される。残りの余剰水蒸気は、水蒸気分離器圧力
制御弁6を介して排熱利用系(図示せず)に放出され
る。水蒸気分離器圧力制御弁6は、水蒸気分離器2内の
水蒸気圧力を制御することによって加圧水の温度を所定
温度に制御するものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】この発明の請求項2に係る燃料電池装置に
おいては、燃料電池本体の反応熱を回収した水蒸気及び
加圧水から成る2相流が、気液分離管内に導入され、加
圧水と水蒸気とが慣性力によってパンチングメタルに衝
突し分離される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】この発明の請求項3に係る燃料電池装置に
おいては、燃料電池本体の反応熱を回収した水蒸気及び
加圧水から成る2相流が、気液分離管内に導入されて
属繊維状のデミスターに慣性力によって衝突し、加圧水
と水蒸気とがほぼ完全に分離する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】純水補給ポンプ8から水位制御弁12を通
った純水は、燃料電池本体1から排出される2相流と合
流した後に上記の消音管10に導入されており、合流の
際に水蒸気の一部が凝縮するため、純水の温度は上昇す
る。このため、純水を水蒸気分離器2に直接補給する従
来の場合に比べて、水蒸気分離器2内の加圧水の温度低
下が小さくなり、水蒸気分離器2に滞留できる加圧水の
量に余裕をもつ必要がなくなる。一方、水蒸気分離器2
内の加圧水の水位は、加圧水循環ポンプ3のキャビテー
ション防止に必要なだけの値でよい。従って、水蒸気分
離器2の形状は鉛直方向に長くなければならないが、底
面積は小さくてもよいため、水蒸気分離器2の小型化を
図ることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】この実施例2の動作及び効果は、上記実施
例1の動作及び効果とほぼ同様である。異なる点は、燃
料電池本体1の反応熱を回収した2相流が慣性力によっ
パンチングメタル13に衝突し、加圧水と水蒸気とが
分離する点である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】この実施例3の動作及び効果は、上記実施
例1の動作及び効果とほぼ同様である。異なる点は、燃
料電池本体1の反応熱を回収した2相流が慣性力によっ
デミスター14aに衝突し、加圧水と水蒸気とが分離
する点である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電の際に内部で生じる電池反応熱を加
    圧水によって回収される燃料電池本体と、 前記電池反応熱を回収した後に生じる加圧水及び水蒸気
    から成る2相流を、加圧水と水蒸気とに分離する水蒸気
    分離器と、 この水蒸気分離器からの加圧水を前記燃料電池本体に供
    給する加圧水循環ポンプと、 前記水蒸気分離器内の温度を制御する水蒸気分離器温度
    制御手段と、 前記水蒸気分離器内の加圧水の水位を検知して、前記水
    蒸気分離器に水を供給することにより前記水位を一定範
    囲内に維持する水位維持手段と、を有する燃料電池装置
    において、 前記水蒸気分離器が鉛直方向に長い形状となっており、 前記2相流を受け入れ水平方向に長い形状をなした気液
    分離管が、前記水蒸気分離器の上部側面に取り付けら
    れ、 多数の穴を有する筒状をなし、前記2相流が衝突するこ
    とによりこれを加圧水と水蒸気とに分離する消音管が、
    前記気液分離管内に配置されていることを特徴とする燃
    料電池装置。
  2. 【請求項2】 発電の際に内部で生じる電池反応熱を加
    圧水によって回収される燃料電池本体と、 前記電池反応熱を回収した後に生じる加圧水及び水蒸気
    から成る2相流を、加圧水と水蒸気とに分離する水蒸気
    分離器と、 この水蒸気分離器からの加圧水を前記燃料電池本体に供
    給する加圧水循環ポンプと、 前記水蒸気分離器内の温度を制御する水蒸気分離器温度
    制御手段と、 前記水蒸気分離器内の加圧水の水位を検知して、前記水
    蒸気分離器に水を供給することにより前記水位を一定範
    囲内に維持する水位維持手段と、を有する燃料電池装置
    において、 前記水蒸気分離器が鉛直方向に長い形状となっており、 前記2相流を受け入れ水平方向に長い形状をなした気液
    分離管が、前記水蒸気分離器の上部側面に取り付けら
    れ、 多数の穴を有する平板状をなし、前記2相流が衝突する
    ことによりこれを加圧水と水蒸気とに分離するパンチン
    グメタルが、前記気液分離管に配置されていることを特
    徴とする燃料電池装置。
  3. 【請求項3】 発電の際に内部で生じる電池反応熱を加
    圧水によって回収される燃料電池本体と、 前記電池反応熱を回収した後に生じる加圧水及び水蒸気
    から成る2相流を、加圧水と水蒸気とに分離する水蒸気
    分離器と、 この水蒸気分離器からの加圧水を前記燃料電池本体に供
    給する加圧水循環ポンプと、 前記水蒸気分離器内の温度を制御する水蒸気分離器温度
    制御手段と、 前記水蒸気分離器内の加圧水の水位を検知して、前記水
    蒸気分離器に水を供給することにより前記水位を一定範
    囲内に維持する水位維持手段と、を有する燃料電池装置
    において、 前記水蒸気分離器が鉛直方向に長い形状となっており、 前記2相流を受け入れ水平方向に長い形状をなした気液
    分離管が、前記水蒸気分離器の上部側面に取り付けら
    れ、 多数の繊維状金属から成る綿状のものであって、前記2
    相流が衝突することによりこれを加圧水と水蒸気とに分
    離するデミスターが、前記気液分離管内に配置されてい
    ることを特徴とする燃料電池装置。
  4. 【請求項4】 水位維持手段から供給される水が、電池
    反応熱を回収した後に生じる2相流と合流した後に水蒸
    気分離器に供給されることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項記載の燃料電池装置。
  5. 【請求項5】 低負荷時に燃料電池本体の発生電力を消
    費するヒーターを備え、前記ヒーターによって加圧水循
    環ポンプから前記燃料電池本体に至る加圧水を加熱する
    ようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1
    項記載の燃料電池装置。
  6. 【請求項6】 低負荷時に燃料電池本体の発生電力を消
    費するヒーターを備え、前記ヒーターによって前記燃料
    電池本体から気液分離管に至る加圧水を加熱するように
    したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載
    の燃料電池装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1158590A2 (de) * 2000-05-20 2001-11-28 XCELLSIS GmbH Brennstoffzellensystem
KR100859458B1 (ko) * 2002-06-21 2008-09-23 엘지전자 주식회사 B화합물을 연료로 하는 연료전지의 스택구조
WO2016139838A1 (ja) * 2015-03-05 2016-09-09 ブラザー工業株式会社 燃料電池システムにおける気液分離器

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