JPH09215018A - 交換機 - Google Patents

交換機

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JPH09215018A
JPH09215018A JP8017424A JP1742496A JPH09215018A JP H09215018 A JPH09215018 A JP H09215018A JP 8017424 A JP8017424 A JP 8017424A JP 1742496 A JP1742496 A JP 1742496A JP H09215018 A JPH09215018 A JP H09215018A
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JP
Japan
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call
processing means
processing
basic
call processing
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Withdrawn
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JP8017424A
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English (en)
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Kazumasa Ushiki
一雅 宇式
Mitsunori Fukazawa
光規 深沢
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04QSELECTING
    • H04Q3/00Selecting arrangements
    • H04Q3/0016Arrangements providing connection between exchanges
    • H04Q3/0029Provisions for intelligent networking

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Exchange Systems With Centralized Control (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、インテリジェント網に適応した交
換機に関し、運用形態の多様性と変化に柔軟に適応しつ
つ保守を容易とすることを目的とする。 【解決手段】 基本サービスと高度サービスとを要求す
る呼を処理して網サービス制御局と連携する呼処理手段
11と、その処理の下で呼の通話路を設定する通話路設
定手段12とを備え、呼処理手段11は、高度サービス
に固有であってそのサービスを要求する呼の状態に適応
した処理を行い、完了時に通知を発する高度サービス処
理手段131〜13Mと、各呼がとる状態と生起し得る事
象とに適応した処理を行って高度サービスの要否を判別
して偽であるときに処理を続行し、真であるときにこれ
らの高度サービス処理手段の内、その結果に対応したも
のを優先して起動する基本呼処理手段141〜14Nと、
これらの基本呼処理手段の内、通知に対応したものの再
開始をはかる再開制御手段15とを有して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インテリジェント
網に適応して基本サービスや高度サービスを要求する呼
を処理し、その処理の手順に基づいて通話路を形成する
交換機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気通信事業の自由化および電気
通信技術の進展の下で、公衆網に散在する交換機やノー
ドに併せて、その網の制御や加入者にかかわる情報を蓄
積するデータベースが共通線信号網を介して有機的に接
続されてなるインテリジェント網が形成され、例えば、
地域指定着信課金サービスや情報料課金・回収代行サー
ビスのような高度サービスが従来の基本サービスと共に
提供されつつある。
【0003】また、このような高度サービスについて
は、加入者の要求等に応じて次々に新たなものが開発さ
れ、かつ実施されつつある。図8は、インテリジェント
網およびその網に接続された交換機の構成例を示す図で
ある。図において、網サービス制御局71と交換機72
1〜72Mとはインテリジェント網73を介して接続さ
れ、これらの交換機には個別に端末が収容される。
【0004】交換機721 では、個々の端末は、加入者
線7411〜741mとこれらの加入者線にそれぞれ直列に
接続された加入者回路7511〜751mとを介して、通話
路スイッチ76の対応するポートに接続される。通話路
スイッチ76の他のポートには、種々の機能を有するト
ランク7711〜771nに併せて、入トランク7811〜7
1pおよび出トランク7911〜791qが接続され、これ
らの入トランクと出トランクとはインテリジェント網7
3に接続される。加入者回路7511〜751m、通話路ス
イッチ76、トランク7711〜771n、入トランク78
11〜781pおよび出トランク7911〜791qは所定の通
信リンクを介して処理装置80の対応する通信ポートに
接続され、その処理装置は通信制御部81およびインテ
リジェント網73を介して隣接する交換局やサービス制
御部71に接続される。
【0005】なお、交換機712〜71Mの構成について
は、網サービス制御局711 の構成と同じであるから、
ここではその説明および図示を省略する。このような構
成の交換機711〜71Mでは、処理装置80は、加入者
回路75 11〜751m、通話路スイッチ76、トランク7
11〜771n、入トランク7811〜781pおよび出トラ
ンク7911〜791qを統括して制御し、かつ加入者線7
11〜741mを介して収容された加入端末にかかわる呼
について、 呼の生起を検出すると共に、その呼が生起した加入
者線に対応する加入者回路、通話路スイッチ76および
レジスタ信号の受信に供されるトランクを制御してその
レジスタ信号の受信可能な状態とする起呼処理と、 ダイヤルトーンを発信元の加入者線に送出すると共
に、上述したレジスタ信号を受信する数字受信処理と、 このようにして受信されたレジスタ信号を番号計画
に基づいて解析することにより着信先を確定し、その着
信先(自局内と自局外との如何を問わない。)に対する
接続とその接続に付帯する呼び出し音やリングバックト
ーンの送出を行う呼び出し処理と、 着信先の応答に応じて通話路を形成して課金の開始
時点を得る応答処理と、 予め決められた条件の下で通話路の解除、課金の終
了および関連する資源の解放を行う切断処理とを行う。
なお、これらの処理〜については、以下では、これ
らを総轄して単に「基本呼処理」という。
【0006】また、既述の地域指定着信課金サービスの
ように従来の電話サービスには無かった高度サービスを
提供することが要求される場合には、処理装置80が実
行する呼処理の内、上述した起呼処理、数字受信処理、
呼び出し処理、応答処理および切断処理を行うプログラ
ムについては、図9に示すように、その主要部分が既存
のソフトウエア資源を利用したモジュール(以下、「基
本呼モジュール」という。)の集合からなる基本呼処理
部90として構成される。
【0007】さらに、上述した高度サービスを実現する
プログラムは、図9に示すように、個々のサービスにか
かわる処理Iと、該当する呼がとる何れかの後続の状態
に対する遷移に先行すべき一連の処理Jとについて、処
理の手順を与えるモジュール(以下、「IN呼モジュー
ル」という。)の集合からなるIN呼処理部91として
構成される。
【0008】また、処理装置80が実行するプログラム
は、図9に示すように、基本呼処理部90およびIN呼
処理部91に併せて、そのIN呼処理部91に含まれる
IN呼モジュールの何れかを後述する処理の手順の下で
選択して起動するIN呼処理実行制御部92と、基本呼
処理部90に含まれる基本呼モジュールの何れかを同様
にして起動する基本呼処理実行制御部93と、既述の通
信制御部81を介して網サービス制御局71と通信イン
タフェースをとるIN通信制御部94と、加入者回路7
11〜751m、通話路スイッチ76、トランク7711
771n、入トランク7811〜781pおよび出トランク7
11〜791qを介して収集される呼毎のイベントに併せ
て、既述の呼処理の手順に基づく内部処理の過程で識別
あるいは生成されるイベントを監視し、これらのイベン
トを基本呼処理実行制御部93に通知する基本呼通信制
御部95とから構成される。
【0009】さらに、処理装置80は、図10に示すよ
うに、呼処理の対象となる全ての呼に動的に割り付けら
れ、これらの呼の個々について状態、生起したイベント
その他を保持する記憶領域(以下、単に「パーティショ
ン」という。)の集合からなる呼制御テーブル101
と、その呼制御テーブルのパーティションの内、呼の識
別子に対応したパーティションの先頭のポインタの値を
示す呼管理テーブル102とを有する。
【0010】また、処理装置80は、上述した高度サー
ビスを要求する呼(以下、「IN呼」という。)と要求
しない呼(以下、「基本呼」という。)とについて、図
11に示すように、呼処理の手順に基づいて、それぞれ
とり得る個々の状態で生起し得る全ての事象に対して起
動されるべきプログラム(モジュール)の識別子を示す
基本呼状態遷移テーブル111と、IN呼状態遷移テー
ブル112とを有する。
【0011】さらに、処理装置80は、基本呼モジュー
ルが処理の手順に基づいてIN呼モジュールを起動すべ
き全ての事象について、図12に示すように、その事象
を個別に示すDP(Detection Point) 種別と、これらの
DP種別にそれぞれ適応した処理を行うIN呼モジュー
ルの識別呼とが対応付けられ、かつ予め登録されたIN
メッセージ生成プログラムテーブル121を有する。
【0012】なお、処理装置80がIN呼処理実行制御
部92、基本呼処理実行制御部93、IN通信制御部9
4および基本呼通信制御部95の何れかを実行したり、
これらのIN呼処理実行制御部や基本呼処理実行制御部
を介して何れかのモジュール(基本呼処理部90やIN
呼処理部91に含まれる。)を起動することによって実
現される機能については、以下では、簡単のため、これ
らの各部やモジュールを処理装置80に代わる主語とし
て既述する。
【0013】このような構成のソフトウエアの下では、
基本呼通信制御部95は個々の基本呼について生起する
事象(呼の生起を含む。)を監視し、何らかの事象が検
出された場合にはその事象を基本呼処理実行制御部93
に通知する(図9)。基本呼処理実行制御部93は、
このようにして通知されたイベントに応じて新たな呼が
生起したことを認識した場合には、その時点で空いてい
る呼制御テーブル101のパーティションとユニークな
識別子とを該当する呼に割り付けると共に、その割り付
けの結果を呼管理テーブル102に登録する。さらに、
基本呼処理実行制御部93は、基本呼処理部90に含ま
れる基本呼モジュールの内、このような呼の呼処理の開
始に対応した基本呼モジュールの識別子を基本呼状態遷
移テーブル111から取得し、その識別子で示されるモ
ジュールを起動する。
【0014】このようにして起動された基本呼モジュー
ルは、その識別子に基づいて呼管理テーブル102を介
して呼制御テーブル101のパーティションにアクセス
し、呼処理の手順に基づいてそのパーティションに状態
その他の情報を適宜蓄積しながら処理を行う。また、基
本呼処理実行制御部93は、既に生起した呼について新
たなイベントが生起したことが基本呼通信制御部95に
よって通知されると、該当する呼の識別子に対応して呼
管理テーブル102に格納されたポインタに基づいて呼
制御テーブル101のパーティションを参照し、その呼
の状態を取得する。さらに、基本呼処理実行制御部93
は、その状態に基づいて基本呼状態遷移テーブル111
を優先しつつその基本呼状態遷移テーブルとIN呼状態
遷移テーブル112とを参照することにより、このよう
な状態において生起したイベントに適応するモジュール
(基本呼処理部90と呼制御テーブル101との何れか
に含まれる。)を選択して起動する。
【0015】このようにして起動された基本呼モジュー
ルは、例えば、番号解析の過程において地域指定着信課
金サービスを要求するダイヤル番号(0120−X・・
・X)を識別すると、その識別されたイベントを示すD
P識別子を引数としてIN呼処理実行制御部92をサブ
ルーチンとして起動する(図9)。IN呼処理実行制
御部92は、このような引数に基づいて示すINメッセ
ージ生成プログラムテーブル121を参照することによ
り、IN呼処理部91に含まれるIN呼モジュールの
内、上述したDP識別子に対応したIN呼モジュールの
識別子を選択して起動する(図9)。
【0016】このようにして起動されたIN呼モジュー
ルは、予め決められた手順に基づく処理(例えば、既述
の処理I、J)を行う。さらに、そのIN呼モジュール
は、処理対象の呼の識別子に基づいて呼管理テーブル1
02を参照することにより呼制御テーブル101の対応
するパーティションにアクセスし、呼処理の手順に基づ
いてそのパーティションに状態その他の情報を適宜蓄積
すると共に、このような一連の処理を完了した後に遷移
すべき先の状態を示すINイベントを生成し、そのIN
をイベントを引数として基本呼処理実行制御部93を起
動する(図9)。
【0017】基本呼処理実行制御部93は、その引数で
示されるINイベントと該当する呼の状態とに基づいて
基本呼状態遷移テーブル111を参照することにより、
基本呼処理部90に含まれる基本呼モジュールの内、後
続する状態に遷移するために実行すべきものを選択して
起動する(図9)。また、基本呼処理実行制御部93
は、基本呼通信制御部95によって上述したように何ら
かのイベントが通知されると、基本呼処理部90に含ま
れる基本呼モジュールの内、そのイベントに応じた遷移
先の状態に対応したものを選択して起動する(図9
′)。
【0018】さらに、上述したように起動されたIN呼
モジュールは、そのモジュールの処理の手順に基づいて
何らかのメッセージ送信要求を網サービス制御局71に
向けて送信する場合(図13)には、IN通信制御部
94にそのメッセージ送信要求を与える(図9、図1
3)。IN通信制御部94は、予め決められた通信手
順に基づいてこのようなメッセージ送信要求を網サービ
ス制御局71に送信する(図9、図13)。
【0019】また、反対に網サービス制御局71から受
信されたメッセージについては、IN通信制御部94お
よびIN呼処理実行制御部92を介して所定のIN呼モ
ジュールに与えられ(図9)、そのIN呼モジュール
はそのメッセージを処理する(図9)。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来例では、図9に示すように、IN呼処理部91に含ま
れるIN呼モジュールには、これらのIN呼モジュール
の起動要因を与える基本呼モジュールと重複して、後続
する状態に対する遷移に先行して実行されるべき一連の
処理Jが定義されるために、ソフトウエアの構成が冗長
となり、機能の追加や変更に応じて改造されるべきモジ
ュールが複数存在して保守に伴う作業等が煩雑となって
いた。
【0021】また、このような構成の下では、DP処理
が基本呼処理部90だけではなくIN呼処理部91に含
まれるIN呼モジュールにも含まれ得るために、ハード
ウエアおよびソフトウエアの資源を動的に利用するため
に要する制御の構造が複雑であった。さらに、従来例で
は、基本呼処理部90とIN呼処理部91とが同一のタ
スクとして生成されていたために、例えば、輻輳が発生
したり冗長化された構成の下における系構成の切り替え
等の非定常的なイベントに応じて全ての呼処理を中断す
ることが要求される場合には、呼制御テーブル101の
全てのパーティションを走査することにより既存の呼の
識別子や状態等を把握し、そのタスクの停止処理を起動
することが要求される。したがって、緊急状態に対して
迅速に対応することができない場合があった。
【0022】また、このようなタスクの構成の下では、
IN呼モジュールの何れかが実行されている期間に基本
呼について生起したイベントは速やかには識別されず、
呼処理の高速性が確保できない場合があった。さらに、
IN呼にかかわる輻輳制御や呼量の計測するためには、
IN呼にかかわる呼処理を行うために起動されているタ
スクの数を計数し、かつこれらのタスクにおいてその数
を更新する処理を行うことが要求され、IN呼処理部9
1の構成が複雑であった。
【0023】本発明は、運用形態の多様性と変化に柔軟
に適応しつつ保守を容易とする交換機を提供することを
目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1〜7に
記載の発明の原理ブロック図である。
【0025】請求項1に記載の発明は、基本サービスを
要求する呼と高度サービスを要求する呼との呼処理を蓄
積プログラム制御方式に基づいて行い、その高度サービ
スにかかわる呼処理の過程で網サービス制御局と連携す
る呼処理手段11と、呼処理手段11によって行われる
呼処理の下で呼の通話路を設定する通話路設定手段12
とを備え、呼処理手段11は、呼処理の内、高度サービ
スの個々に固有であってその高度サービスを要求する呼
の状態に適応した処理を行い、その処理が完了したとき
にその旨を示す通知を発する高度サービス処理手段13
1〜13Mと、呼処理の内、基本サービスを要求する呼と
高度サービスを要求する呼とがとり得る個々の状態とこ
れらの状態で生起し得る事象とに適応した処理を行うと
共に、その処理の手順の下で高度サービスの何れかの要
否を判別してその結果が偽であるときにその手順に基づ
く処理を続行し、反対に真であるときに高度サービス処
理手段131〜13Mの内、その結果に対応した高度サー
ビス処理手段を優先して起動する基本呼処理手段141
〜14Nと、高度サービス処理手段131〜13Mによっ
て通知が発せられたときに、基本呼処理手段141〜1
Nの内、その通知に対応した基本呼処理手段の再開始
をはかる再開制御手段15とを有することを特徴とす
る。
【0026】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の交換機において、高度サービス処理手段131〜13M
には、個々の処理が完了する要因を識別し、その要因を
通知に盛り込む手段を含み、基本呼処理手段141〜1
Nには、高度サービス処理手段131〜13Mが処理を
完了する個々の要因に対応した再開始点を含み、再開制
御手段15には、再開始に先行してその再開始をはかる
べき基本呼処理手段に含まれる再開始点の内、通知を発
した高度サービス処理手段によってその通知に盛り込ま
れた要因に対応した再開始点を選択する手段を含むこと
を特徴とする。
【0027】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の交換機において、呼処理手段11に
は、タスク管理を行うオペレーティングシステムが適用
され、基本呼処理手段141〜14Nは、高度サービス処
理手段131〜13Mの起動をタスク管理の下で行うタス
クとして構成され、高度サービス処理手段131〜13M
は、基本呼処理手段141〜14Nより優先度が高いタス
クとして構成され、再開制御手段15は、タスク管理の
下で再開始をはかることを特徴とする。
【0028】請求項4に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の交換機において、呼処理手段11に
は、タスク管理を行うオペレーティングシステムが適用
され、高度サービス処理手段131〜13Mは、タスク管
理の対象となるタスクとして構成され、基本呼処理手段
141〜14Nは、高度サービス処理手段131〜13M
起動をタスク管理の下で行って呼処理手段11の処理系
を解放するタスクとして構成され、再開制御手段15
は、タスク管理の下で再開始をはかることを特徴とす
る。
【0029】請求項5に記載の発明は、請求項3または
請求項4に記載の交換機において、高度サービス処理手
段131〜13Mおよび基本呼処理手段141〜14Nは、
呼処理手段11の処理系を時間領域で分かち合うタスク
として構成され、オペレーティングシステムは、タスク
についてタスク管理を行うことを特徴とする。
【0030】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の交換機において、高度サービス処理手段131〜13M
および基本呼処理手段141〜14Nが処理すべき呼につ
いて、その数あるいは処理に要する処理量を監視して求
める計測手段21を備え、呼処理手段11には、高度サ
ービス処理手段131〜13Mおよび基本呼処理手段14
1〜14Nの内、計測手段21によって求められた呼の数
あるいは処理量が大きいものについて、オペレーティン
グシステムを介して優先してタスク管理を行う手段を含
むことを特徴とする。
【0031】請求項7に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の交換機において、呼処理手段11は、
連携して多重プロセッシングを行う複数の処理系で構成
され、高度サービス処理手段131〜13M、基本呼処理
手段141〜14Nおよび再開制御手段15は、呼処理の
対象となる呼の分布に適応した組み合わせで複数の処理
系に機能分散あるいは負荷分散されたことを特徴とす
る。
【0032】請求項1に記載の発明にかかわる交換機で
は、基本呼処理手段141〜14Nは、基本サービスと高
度サービスとの何れを要求する呼についても、呼処理手
段11が行う呼処理の過程においてその呼の状態と生起
した事象とに適応した処理を行う。さらに、基本呼処理
手段141〜14Nは、それぞれ上述した処理の過程にお
いて、その処理の対象となる呼が要求するサービスが高
度サービスであるか否かを判別し、その結果が偽である
場合には処理を続行するが、反対に真である場合には、
高度サービス処理手段131〜13Mの内、その結果に対
応した高度サービス処理手段を優先して起動する。この
ようにして起動された高度サービス処理手段は、その時
点における呼の状態に適応した処理を行った後にその処
理の完了を示す通知を発する。再開制御手段15は基本
呼処理手段141〜14Nの内、その通知に対応した基本
呼処理手段の再開始をはかり、その基本呼処理手段は上
述した高度サービス処理手段の起動に後続する処理を行
う。
【0033】すなわち、高度サービスにかかわる処理は
基本呼処理手段141〜14Nによって起動される高度サ
ービス処理手段131〜13Mによって行われ、その処理
が完了した後にその呼の後続の状態に遷移するために行
われるべき後続処理がその起動を行った基本呼処理手段
によって続行されるので、このような後続処理が高度サ
ービス処理手段によって行われていた従来例に比べてソ
フトウエアの構成の冗長性が排除される。
【0034】請求項2に記載の発明にかかわる交換機で
は、請求項1に記載の交換機において、基本呼処理手段
141〜14Nは高度サービス処理手段131〜13Mが処
理を完了する個々の要因に対応した再開始点を有し、こ
れらの高度サービス処理手段はそれぞれ処理を完了する
要因を識別してその要因を通知に盛り込む。再開制御手
段15は、再開始に先行してその再開始をはかるべき基
本呼処理手段が有する再開始点の内、上述した通知を発
した高度サービス処理手段によってその通知に盛り込ま
れた要因に対応する再開始点を選択する。
【0035】すなわち、高度サービス処理手段131
13Mを起動した基本呼処理手段によって、これらの高
度サービス処理手段が行う処理の複数の形態に個別に適
応した後続処理が行われるので、高度サービスの多様な
要求に柔軟に適応しつつ請求項1に記載の発明と同様に
してソフトウエアの構成の冗長性が排除される。請求項
3に記載の発明にかかわる交換機では、高度サービス処
理手段131 〜13M および基本呼処理手段141〜1
Nは、優先度が後者より前者が高く、かつ呼処理手段
11に適用されたオペレーティングシステムが行うタス
ク管理の対象となるタスクとして構成される。さらに、
再開制御手段15は、このようなタスク管理の下で再開
始をはかる。
【0036】すなわち、基本呼処理手段141〜14N
何れかによって起動された高度サービス処理手段は、請
求項1、2に記載の交換機と同様にしてその起動を行っ
た基本呼処理手段より優先して処理を行うことができ、
かつ両者は上述したタスク管理の下で同期をとったり通
信を行い、さらに、スケジューリングの対象となるの
で、ソフトウエアの構成の冗長性を排除しつつ呼処理の
過程でその呼処理に非同期に生起する事象に柔軟に対応
して処理を行うことが可能となる。
【0037】請求項4に記載の発明にかかわる交換機で
は、高度サービス処理手段131 〜13M と基本呼処理
手段141〜14Nとは、呼処理手段11に適用されたオ
ペレーティングシステムが行うタスク管理の対象となる
タスクとして構成される。さらに、基本呼処理手段14
1〜14Nは上述したタスク管理の下で高度サービス処理
手段を起動した後に呼処理手段11の処理系を解放し、
再開制御手段15はそのタスク管理の下で再開始をはか
る。
【0038】すなわち、高度サービス処理手段131
13Mは、上述したように基本呼処理手段141〜14N
が呼処理手段11の処理系を自発的に解放するので、こ
れらの基本呼処理手段より優先度が実効的に高いタスク
としてタスク管理の対象となり、請求項3に記載の交換
機と同様にして、ソフトウエアの構成の冗長性を排除し
つつ予測できない時点に生起する事象に柔軟に適応して
呼処理を行うことが可能となる。
【0039】請求項5に記載の発明にかかわる交換機で
は、高度サービス処理手段131 〜13M および基本呼
処理手段141〜14Nは、呼処理手段11の処理系を時
間領域で分かち合うタスクとして構成され、その呼処理
手段に適用されたオペレーティングシステムは、このよ
うなタスクのタスク管理を行う。すなわち、高度サービ
ス処理手段131〜13Mおよび基本呼処理手段141
14N は、何れも呼処理手段11の処理系が割り付けら
れて時分割多重処理を行うので、請求項3、4に記載の
交換機におけるタスクのように自発的にこのような処理
系を解放する処理を行うことなくソフトウエアの構成の
冗長性が排除される。
【0040】請求項6に記載の発明にかかわる交換機で
は、請求項5に記載の交換機において、計測手段21
は、高度サービス処理手段131〜13Mおよび基本呼処
理手段141〜14Nが処理すべき呼の数あるいはこれら
の呼の処理に要する処理量を監視して求める。呼処理手
段11は、高度サービス処理手段131〜13Mおよび基
本呼処理手段141〜14Nの内、計測手段21によって
求められた呼の数あるいは処理量が大きいものを優先す
るタスク管理をオペレーティングシステムを介して行
う。
【0041】すなわち、呼処理手段11の処理系が高度
サービス処理手段131〜13Mおよび基本呼処理手段1
1〜14Nの内、処理量が大きいものに多く割り付けら
れるので、最繁時の呼量や生起した呼の種別の分布に柔
軟に適応しつつ請求項1ないし請求項5に記載の交換機
に比べて呼処理の効率が高められる。請求項7に記載の
発明にかかわる交換機では、請求項1、2に記載の交換
機において、呼処理手段11が連携して多重プロセッシ
ングを行う複数の処理系で構成され、高度サービス処理
手段131〜13M、基本呼処理手段141〜14Nおよび
再開制御手段15はこれらの複数の処理系に機能分散あ
るいは負荷分散される。
【0042】すなわち、高度サービス処理手段131
13M、基本呼処理手段141〜14Nおよび再開制御手
段15が行うべき処理の形態やその処理に要する処理量
に適応した分散処理が確実に行われるので、ソフトウエ
アの構成の冗長性を排除しつつ呼処理の対象となる呼の
分布や量に対してハードウエアおよびソフトウエアの構
成の最適化がはかられる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について詳細に説明する。図2は、請求項1〜7
に記載の発明に対応した実施形態を示す図である。本実
施形態では、ハードウエアの構成については、図8に示
す従来例と同じであるから、ここではその説明を省略す
る。
【0044】本実施形態と図9に示す従来例とのソフト
ウエアの構成の相違点は、基本呼処理部90に代えて基
本呼処理部31が備えられ、IN呼処理部91に代えて
IN呼処理部32が備えられ、基本呼状態遷移テーブル
111に代えて図3に示す基本呼状態遷移テーブル41
が備えられた点にある。
【0045】基本呼処理部31に含まれる個々の基本呼
モジュールには、基本呼にかかわる呼処理の手順に基づ
いて該当する呼がとるべき遷移先の状態に併せて、各D
P処理に後続する一連の処理Jの開始を待ち受ける「再
起動待ち状態」が定義される。また、これらの基本呼モ
ジュールは、従来例と同様にDP処理およびその処理に
先行する一連の処理と、その処理に後続する処理Jとの
処理手順を与える主サブルーチンと、上述した処理Jの
処理手順を与える副サブルーチンとを構成する。
【0046】さらに、IN呼処理部32に含まれる個々
のIN呼モジュールについては、上述した処理Jは一切
含まれず、IN呼の呼処理にかかわる処理Iと、該当す
るIN呼モジュールを起動した基本呼モジュールに定義
された再起動待ち状態の脱却条件を示すINイベント
(以下、「再開イベント」という。)を生成する処理と
のオブジェクトコードから構成される。
【0047】また、基本呼状態遷移テーブル41には、
図3に網掛けをして示すように、従来例において基本呼
状態遷移テーブル111に記録されるモジュールの識別
子に併せて、基本呼処理部31に含まれる個々の基本呼
モジュールに定義された再起動待ち状態に対応した副サ
ブルーチンの識別子が、その再起動待ち状態に対応付け
られて予め登録される。
【0048】なお、本実施形態と図1に示すブロック図
との対応関係については、処理手段80(801〜8
6)は呼処理手段11および計測手段21に対応し、
加入者回路7511〜751m、入トランク7811〜7
1p、出トランク7911〜791qおよび通話路スイッチ
76は通話路設定手段12に対応し、IN呼処理実行制
御部92およびIN呼処理部32(32A)は高度サービ
ス処理手段131〜13Mに対応し、基本呼処理実行制御
部93および基本呼処理部31(31A)は基本呼処理手
段141〜14Nに対応し、基本呼処理実行制御部93は
再開制御手段15に対応する。
【0049】以下、図2および図3を参照して請求項1
に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説明する。
基本呼処理実行制御部93は、基本呼通信制御部95を
介して与えられる基本呼イベントやその他のイベントを
図示されない待ち行列に登録すると共に、基本呼処理部
31に含まれる個々の基本呼モジュールの内、その待ち
行列を介して得られるイベントに対応したものを順次選
択して起動する。
【0050】このようなモジュールは、処理の対象とな
る呼が基本呼である場合には、従来例と同様にして処理
Jおよびその処理に先行する処理を行うが、反対にDP
処理の下でその呼がIN呼であることを認識した場合に
は、従来例と同様にして、IN呼処理部32に含まれる
モジュールの何れかをIN呼処理実行制御部92を介し
て起動し、かつ基本呼にかかわる処理を一旦終了する。
【0051】IN呼処理部32に含まれるIN呼モジュ
ールは、上述したように呼処理の過程でIN呼処理実行
制御部92を介して起動され、既述の処理Iに相当する
処理を行った後に上述した再開イベントを生成し、かつ
その再開イベントを引数として基本呼処理実行制御部9
3を起動する。このようにして起動された基本呼処理実
行制御部93は、基本呼処理部31に含まれる基本呼モ
ジュールの内、該当する呼の状態(従来例と同様にして
呼制御テーブル101に蓄積される。)と、上述した引
数で示される再開イベントとに対応して基本呼状態遷移
テーブル41に登録された識別子で示される副サブルー
チンを起動することにより、該当する呼の呼処理を続行
する。
【0052】このように本実施形態によれば、既述の処
理JにかかわるコードがIN呼モジュールから排除され
て基本呼モジュールに一本化され、かつ基本呼処理実行
制御部93、IN呼処理実行制御部92、IN通信制御
部94および基本呼通信制御部95の基本的な構成およ
びこれらの相互間におけるタスクの構成を変更すること
なく、従来例と同様にして基本呼およびIN呼の呼処理
が行われる。
【0053】したがって、ソフトウエアの構成の冗長性
が確実に排除され、保守に伴う作業とハードウエアおよ
びソフトウエアの資源の動的な利用等にかかわる制御の
構造とが簡略化される。以下、図2および図3を参照し
て請求項2に記載の発明に対応した本実施形態について
説明する。
【0054】本実施形態と請求項1に記載の発明に対応
した実施形態との相違点は、基本呼処理部31に代えて
基本呼処理部31A が備えられ、IN呼処理部32に代
えてIN呼処理部32A が備えられ、基本呼状態遷移テ
ーブル41に代えて図3に示す基本呼状態遷移テーブル
41A が備えられた点にある。基本呼処理部31A を構
成する個々の基本呼モジュールには、基本呼の呼処理の
手順に基づいて該当する呼がとるべき遷移先の状態に併
せて、各DP処理に後続する一連の処理Jの開始を待ち
受ける複数の「再起動待ち状態」が定義される。 ま
た、これらの基本呼モジュールは、従来例と同様にDP
処理およびその処理に先行する一連の処理と、その処理
に後続する処理Jとの処理手順を与える主サブルーチン
と、上述した複数の再起動待ち状態に個別に対応した処
理Jの処理手順をそれぞれ与える複数の副サブルーチン
とを構成する。
【0055】さらに、IN呼処理部32A に含まれる個
々のIN呼モジュールについては、上述した処理Jは一
切含まれず、IN呼の呼処理にかかわる処理Iと、その
処理に続いて該当するIN呼モジュールを起動した基本
呼モジュールに定義された複数の再起動待ち状態につい
て、個別に脱却条件を示す再開イベントを生成する処理
とのオブジェクトコードから構成される。
【0056】また、基本呼状態遷移テーブル41A
は、上述した複数の再起動待ち状態に個別に対応した副
サブルーチンの識別子が登録される。基本呼処理部31
A に含まれる個々の基本呼モジュールは、基本呼処理実
行制御部93によって起動され、処理の対象となる呼が
基本呼とIN呼との何れであっても請求項1に記載の発
明に対応した実施形態と同様の処理を行う。
【0057】IN呼処理部32に含まれるIN呼モジュ
ールは、このような基本呼の呼処理の過程と、IN通信
制御部94を介して網サービス制御局71から何らかの
イベントが与えられた場合とに起動され、何れの場合に
も既述の処理Iに相当する処理を行うと共に、上述した
複数の再起動待ち状態の内、その処理の結果に適応した
ものに対応する再開イベントを生成し、かつその再開イ
ベントを引数として基本呼処理実行制御部93を起動す
る。
【0058】このようにして起動された基本呼処理実行
制御部93は、基本呼処理部31に含まれる基本呼モジ
ュールの内、該当する呼の状態(従来例と同様にして呼
制御テーブル101に蓄積される。)と、上述した引数
で示される再開イベントとに対応して基本呼状態遷移テ
ーブル41に登録された識別子で示される副サブルーチ
ンを起動することにより、該当する呼の呼処理を続行す
る。
【0059】このように本実施形態によれば、既述の処
理Jにかかわるコードが呼処理の手順に適応した単一ま
たは複数の副サブルーチンとして与えられると共に、I
N呼モジュールから排除されて基本呼モジュールに一本
化され、かつ基本呼処理実行制御部93、IN呼処理実
行制御部92、IN通信制御部94および基本呼通信制
御部95の基本的な構成およびこれらの相互間における
タスクの構成を変更することなく、従来例と同様にして
基本呼およびIN呼の呼処理が行われる。
【0060】したがって、呼処理の形態に柔軟に適応し
つつソフトウエアの構成の冗長性が確実に排除され、保
守に伴う作業とハードウエアおよびソフトウエアの資源
の動的な利用等にかかわる制御の構造とが簡略化され
る。なお、上述した各実施形態では、再起動待ち状態の
脱却条件の判別が基本呼処理実行制御部93によって行
われているが、本発明はこのような構成に限定されず、
例えば、基本呼処理部31(31A)に含まれる個々のモ
ジュールが行う構成としてもよい。
【0061】また、上述した各実施形態では、IN呼処
理部32に含まれるIN呼モジュールが基本呼処理実行
制御部93を介して副サブルーチンを起動しているが、
本発明はこのよう構成に限定されず、例えば、処理Jの
起動要因が基本呼にかかわるイベントとして与えられる
場合には、基本呼通信制御部95がそのイベントを検出
したときに基本呼処理実行制御部93を介して起動され
る構成であってもよい。
【0062】さらに、上述した各実施形態では、基本呼
処理部31(31A)とIN呼処理部32(32A)との間
においてイベント、分岐先等の情報が直接送受されてい
るが、本発明はこのような構成に限定されず、例えば、
呼制御テーブル101を介して送受したり、その呼制御
テーブルの内容が複写された主記憶の特定の領域(例え
ば、オペレーティングシステムが提供するメモリープー
ル)を介して送受する構成であってもよい。
【0063】以下、図2および図3を参照して請求項
3、4に記載の発明に対応した本実施形態について説明
する。本実施形態と請求項1、2に記載の発明に対応し
た実施形態との構成の相違点は、IN呼処理実行制御部
92、基本呼処理実行制御部93、IN通信制御部94
および基本呼通信制御部95がそれぞれタスクとして構
成された点にある。なお、基本呼処理部31(31A)お
よびIN呼処理部32(32A)によって行われる処理の
手順および演算対象については、同じであるから、ここ
ではその説明を省略する。
【0064】本実施形態では、IN呼処理実行制御部9
2、基本呼処理実行制御部93、IN通信制御部94、
基本呼通信制御部95、基本呼処理部31(31A)およ
びIN呼処理部32(32A)は、何れも個別のタスクと
して生成され、かつ図4に示すように、処理装置80に
組み込まれたオペレーティングシステムが行うタスク管
理の下でその処理装置が割り付けられる。
【0065】また、これらのタスクは、応答所要時間が
所定の下限値を上回るハードウエア資源や他のタスクと
共用すべき資源にアクセスする際に自発的に処理装置8
0を解放するコードを有する。さらに、これらのタスク
の内、IN通信制御部94および基本呼通信制御部95
は、図4に示すように、その他のタスクより優先度が高
く設定されるので、基本呼やIN呼にかかわる呼処理の
際中においても、網サービス制御局71と対向して各種
の情報を送受したり既存の呼に生起する何らかのイベン
トを取得する処理が確実に行われる。
【0066】また、IN呼処理実行制御部92、基本呼
処理実行制御部93、基本呼処理部31(31A)および
IN呼処理部32(32A)は、上述した場合に併せて、
呼毎の呼処理の手順として処理を中断することが望まし
い場合に処理装置80その他の資源を適宜解放するコー
ドを有する。さらに、基本呼処理部31(31A)および
IN呼処理部32(32A)は、上述したオペレーティン
グシステムが行うタスク管理の下で生起した個々の呼に
対応付けられて順次起動される。
【0067】また、IN呼については、基本呼処理部3
1(31A)とIN呼処理部32(32A)との2つタスク
が並行して起動された状態で消滅し得るが、このような
場合における両タスクの同期制御については、例えば、
呼制御メモリを介してその同期の確立にかかわる制御情
報を送受したり、所望のタスクの状態を直接停止状態に
設定するシステムコールを発したり、宛先となるタスク
が消滅した(あるいは存在しない)イベント等を廃棄す
るオペレーティングシステムのシステムコールを利用す
ることによって、適用されたオペレーティングシステム
やタスクの構成に適応した多様な形態で実現可能である
ので、ここではその詳細な説明を省略する。
【0068】このように本実施形態によれば、基本呼処
理部31(31A)とIN呼処理部32(32A)とが別体
のタスクとして構成され、かつ呼毎に対応して起動され
るために、輻輳が生じたり冗長化された構成の下におけ
る系構成の切り替えのような非定常的なイベントに応じ
て全ての呼処理を中断する処理が効率的に行われる。ま
た、IN呼処理部32(32A)が実行されている期間に
基本呼について生起したイベントについては、これらの
タスクの間の通信や同期の下で基本呼処理部31(3
A)は、確実にかつ速やかに識別することができる。
【0069】なお、本実施形態では、図4に示す優先度
の下でIN通信制御部94、基本呼通信制御部95、I
N呼処理実行制御部92、基本呼処理実行制御部93、
基本呼処理部31(31A)およびIN呼処理部32(3
A)がそれぞれタスクとして構成されているが、本発
明はこのような構成に限定されず、最繁時に生起する呼
について所定のサービス品質を維持しつつ呼処理を施す
ことができるならば、これらのタスクの何れについて
も、複数のタスクに分割したり併合し、さらに優先度を
動的に可変する構成としてもよい。
【0070】また、これらのタスクの間におけるイベン
トその他の情報の引き渡しについては、請求項1、2に
記載の発明に対応した実施形態のように、呼制御テーブ
ル101やメモリープールを適用した方法に併せて、例
えば、このような情報を処理すべきタスクの起動にかか
わるシステムコールのパラメータとして引き渡す方法を
適用することも可能である。
【0071】さらに、上述した実施形態では、タスク間
における同期や通信を実現する処理については、例え
ば、CTRONが提供するメッセージ・ボックス機構の
ように、多くのオペレーティングシステムが有するシス
テムコールを利用することによって実現可能であるか
ら、ここでは、その説明を省略する。また、上述した実
施形態では、IN呼処理部32(32A)が処理装置80
を適宜解放することを前提としているが、本発明はこの
ような構成に限定されず、例えば、親タスクの識別子に
対してその親タスクが起動した子タスクの識別子を与え
るシステムコールを具備するオペレーティングシステム
が適用された場合には、IN呼処理実行制御部92のタ
スクとしての識別子に基づいてそのシステムコールを利
用することにより、IN呼処理部のタスクとしての識別
子を取得し、かつその識別子を指定してタスクの一次停
止を要求するシステムコールを適用する構成とすること
も可能である。なお、これらのシステムコールを具備し
ないオペレーティングシステムが適用されない場合にお
いても、例えば、UNIXのように等価なユーティリテ
ィを有する場合には、同様の構成を実現できる。
【0072】さらに、輻輳その他の非定常的な状態にお
いて新たなタスクの起動を規制する際には、例えば、親
タスクの識別子を指定することによりその親タスクによ
って起動された子タスクの数を与えるシステムコールが
オペレーティングシステムに具備された場合には、その
システムコールを利用することによりこのような規制の
実施にかかわる判別を確実にかつ効率的に行うことが可
能である。
【0073】また、上述した実施形態では、IN通信制
御部94の優先度が基本呼通信制御部95の優先度より
高く設定されているが、本発明はこのようなタスクの構
成に限定されず、例えば、これらの優先度が同じ値に設
定され、かつ双方のタスクが自発的に資源を解放するこ
とにより、アクティブなタスクの切り替えが行われても
よい。
【0074】以下、図2および図3を参照して請求項
5、6に記載の発明に対応した本実施形態について説明
する。本実施形態と請求項1、2に記載の発明に対応し
た実施形態との構成の相違点は、IN呼処理実行制御部
92、基本呼処理実行制御部93、IN通信制御部94
および基本呼通信制御部95が処理装置80によって時
分割処理されるジョブとして構成された点にある。な
お、基本呼処理部31(31A)およびIN呼処理部32
(32A)が行う処理の手順および演算対象については、
基本的に同じであるから、ここではその説明を省略す
る。
【0075】本実施形態では、IN呼処理実行制御部9
2、基本呼処理実行制御部93、IN通信制御部94、
基本呼通信制御部95、基本呼処理部31(31A)およ
びIN呼処理部32(32A)は、何れも上述したジョブ
として構成され、かつ図示されないオペレーティングシ
ステムが行うスケジューリングの下で処理装置80が割
り付けられる。
【0076】また、これらのジョブは、それぞれ共用す
べき資源にアクセスする際に上述したオペレーティング
システムが提供するシステムコールを介して相互に排他
制御を行うコードを含む。さらに、これらのジョブの
内、IN通信制御部94および基本呼通信制御部95は
その他のジョブが処理すべきトラフィックの量の如何に
かかわらず予め決められた頻度で起動されるので、基本
呼やIN呼にかかわる呼処理の最中においても、網サー
ビス制御局71と対向して各種の情報を送受したり既存
の呼に生起する何らかのイベントを取得する処理が確実
に行われる。
【0077】また、IN呼処理実行制御部92、基本呼
処理実行制御部93、基本呼処理部31(31A)および
IN呼処理部32(32A)は、上述した場合に併せて、
呼毎に呼処理の手順として処理を中断することが望まし
い場合には、処理装置80その他の資源を適宜解放する
コードを含む。さらに、基本呼処理部31(31A)およ
びIN呼処理部32(32A)は、上述したオペレーティ
ングシステムが行うスケジューリングの下で生起した個
々の呼に対応付けられ、順次リサイクリックに起動され
る。
【0078】すなわち、本実施形態によれば、基本呼処
理部31(31A)とIN呼処理部32(32A)とが別体
のジョブとして構成されて所定の頻度で処理装置80を
分かち合い、かつ呼毎に対応して起動されるために、輻
輳が生じたり冗長化された構成の下における系構成の切
り替えのような非定常的なイベントに応じて全ての呼処
理を中断する処理が効率的に行われ、かつIN呼処理部
32(32A)が実行されている期間に基本呼について生
起したイベントについては、基本呼処理部31(31A
によって確実に速やかに識別される。
【0079】なお、上述した実施形態では、各ジョブに
割り付けられる処理時間については具体的には示されて
いないが、最繁時に集中するトラフィックに対して所定
のサービス品質を維持しつつ呼処理を施すことができる
ならば、一定である必要はなく、例えば、生起する呼ま
たはその呼の種別毎の呼量の分布を計測してその計測の
結果に適応した値の処理時間を動的に割り付けてもよ
い。
【0080】また、上述した実施形態では、時分割処理
の形態については何ら示されていないが、最繁時に集中
するトラフィックに対して所定のサービス品質を維持し
つつ呼処理を施すことができるならば、ラウンドロビン
法、プロセッサシェアリング法その他の如何なるスケジ
ューリング方式を適用してもよい。さらに、請求項3〜
6に記載の発明に対応した実施形態では、タスクやジョ
ブの相互間におけるイベントの流れが示されていない
が、最繁時に集中するトラフィックに対して所定のサー
ビス品質を維持しつつ呼処理を施すことができるなら
ば、例えば、図5に示すように、IN呼処理実行制御部
92が基本呼処理部31(31A)とIN通信制御部94
とによって与えられるイベントを共通の待ち行列51を
介して取り込んだり、図6に示すように、IN呼処理実
行制御部92が基本呼処理部31(31A)とIN通信制
御部94とによって与えられるイベントを個別の待ち行
列611、612を介して取り込んだり、図7に示すよう
に、IN呼処理実行制御部92がこれらの待ち行列61
1、612に個別に対応した2つのタスク(あるいはジョ
ブ)(符号「921」、「922」で示される。)として
構成されてもよい。
【0081】以下、図2および図3を参照して請求項7
に記載の発明に対応した本実施形態について説明する。
本実施形態と請求項5、6に記載の発明に対応した実施
形態との構成の相違点は、IN呼処理実行制御部92、
基本呼処理実行制御部93、IN通信制御部94、基本
呼通信制御部95、基本呼処理部31(31A)およびI
N呼処理部32(32A)が、それぞれ複数の処理装置
(ここでは、簡単のため符号「801」〜「806」 を
付して示す。)に機能分散され、これらの処理装置の相
互間にはメッシュ状に通信リンク(図示されない。)が
形成された点にある。
【0082】なお、基本呼処理部31(31A)およびI
N呼処理部32(32A)によって行われる処理の手順お
よび演算対象については、上述した各実施形態と基本的
に同じであるから、ここではその説明を省略する。本実
施形態では、IN呼処理実行制御部92、基本呼処理実
行制御部93、IN通信制御部94、基本呼通信制御部
95、基本呼処理部31(31A)およびIN呼処理部3
2(32A)は、それぞれ処理装置801〜806によって
並列に実行され、かつ呼処理の過程で他のプロセッサに
通知したり処理を依頼すべきイベントを検出したり生成
すると、上述した通信リンクを介してこのような通知の
宛先や処理の依頼先である処理装置にそのイベントを適
宜送信する。
【0083】一方、このようなイベントを受信した各処
理装置は、上述した呼処理の手順と予め決められた優先
度に基づいてそのイベントを待ち行列に繋ぐと共に、順
次処理を施す。また、これらの処理装置801〜806
よって実行される各部は、それぞれ共用すべき資源にア
クセスする際には、上述したマルチプロセッサ環境を提
供するオペレーティングシステムのシステムコールを介
して相互に排他制御を行うコードを有する。
【0084】このように本実施形態によれば、基本呼処
理部31(31A)とIN呼処理部32(32A)とが異な
る処理装置にそれぞれ機能分散されて並列に実行される
ので、請求項1ないし請求項6に記載の発明に対応した
実施形態のように、単一の処理装置80によってこれら
の各部が多重処理される場合に比較して処理効率が向上
し、かつ新たなINサービスの実施等に応じて行われる
ソフトウエアの改修やハードウエアの増設等を効率的に
行うことが可能となる。
【0085】なお、上述した実施形態では、IN呼処理
実行制御部92、基本呼処理実行制御部93、IN通信
制御部94、基本呼通信制御部95、基本呼処理部31
(31A)およびIN呼処理部32(32A)がそれぞれ処
理装置801〜806に機能分散されているが、本発明は
このような構成に限定されず、例えば、これらの各部の
内、処理量が大きいものについては適宜複数の処理装置
に対して負荷分散をはかり、反対に処理が小さいものに
ついては併合して単一の処理装置に対して負荷分散をは
かる構成であってもよい。
【0086】また、上述した実施形態では、IN呼処理
実行制御部92、基本呼処理実行制御部93、IN通信
制御部94、基本呼通信制御部95、基本呼処理部31
(31A)およびIN呼処理部32(32A)がそれぞれ処
理装置801〜806に固定して機能分散されているが、
本発明はこのような構成に限定されず、例えば、生起す
る呼またはその呼の種別毎の呼量の分布を計測し、その
計測の結果に適応した形態でこれらの各部の負荷を動的
に各処理装置に分散化する構成であってもよい。
【0087】さらに、上述した各実施形態では、基本呼
状態遷移テーブル111およびIN呼状態遷移テーブル
112が別体のテーブルとして構成されているが、本発
明はこのような構成に限定されず、基本呼とIN呼とに
かわる状態およびイベントがユニークな識別情報で与え
られるならば、これらのテーブルを単一のテーブルとし
て構成してもよい。
【0088】また、上述した各実施形態では、加入者線
交換機に本発明が適用されているが、本発明は、このよ
うな交換機に限定されず、インテリジェント網を介して
高度サービスが提供される呼にかかわる処理を行うなら
ば、中継交換機にも適用可能であり、かつこれらの交換
機において所定の機能や負荷が分散された個々の処理装
置であってその高度サービスに併せて基本サービスにか
かわる呼を処理するならば、如何なる処理装置にも適用
可能である。
【0089】
【発明の効果】上述したように請求項1に記載の発明で
は、従来例に比べてソフトウエアの構成の冗長性が排除
される。
【0090】請求項2に記載の発明では、高度サービス
の多様性に柔軟に適応しつつソフトウエアの構成の冗長
性が排除される。請求項3、4に記載の発明では、ソフ
トウエアの構成の冗長性を排除しつつ呼処理の過程でそ
の呼処理に非同期に生起する事象に柔軟に対応して処理
を行うことが可能となる。
【0091】請求項5に記載の発明では、ソフトウエア
の構成の冗長性を排除され、かつ高度サービス処理手段
および基本呼処理手段が自発的に呼処理手段の処理系を
解放することなく処理を続行することができる。請求項
6に記載の発明では、最繁時の呼量や生起した呼の種別
の分布に柔軟に適応しつつ請求項1ないし請求項5に記
載の交換機より呼処理の効率が高められる。
【0092】請求項7に記載の発明では、ソフトウエア
の構成の冗長性を排除しつつ呼処理の対象となる呼の分
布や量に対してハードウエアおよびソフトウエアの構成
の最適化がはかられる。したがって、これらの発明が適
用された交換機については、高度サービスや基本サービ
スの形態の変更とこれらのサービスの追加とに柔軟に対
応可能な環境が得られて設計や開発の工数が削減され、
かつ保守および運用にかかわる作業の容易性および効率
が高められて信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜7に記載の発明の原理ブロック図で
ある。
【図2】請求項1〜7に記載の発明に対応した実施形態
を示す図である。
【図3】本実施形態における基本呼状態遷移テーブルの
構成を示す図である。
【図4】請求項2に記載の発明に対応した実施形態にお
けるタスクの構成を示す図である。
【図5】IN呼処理実行制御部の構成の態様を示す図
(1) である。
【図6】IN呼処理実行制御部の構成の態様を示す図
(2) である。
【図7】IN呼処理実行制御部の構成の態様を示す図
(3) である。
【図8】インテリジェント網およびその網に接続された
交換機の構成例を示す図である。
【図9】従来例におけるソフトウエアの構成を示す図で
ある。
【図10】呼管理テーブルおよび呼制御テーブルの構成
を示す図である。
【図11】基本呼状態遷移テーブルおよびIN呼状態遷
移テーブルの構成を示す図である。
【図12】INメッセージ生成プログラムテーブルの構
成を示す図である。
【図13】網サービス制御局と対向したメッセージの送
受を説明する図である。
【符号の説明】
11 呼処理手段 12 通話路設定手段 13 高度サービス処理手段 14 基本呼処理手段 15 再開制御手段 21 計測手段 31,90 基本呼処理部 32,91 IN呼処理部 41,111 基本呼状態遷移テーブル 51,61 待ち行列 71 網サービス制御局 72 交換機 73 インテリジェント網 74 加入者線 75 加入者回路 76 通話路スイッチ 77 トランク 78 入トランク 79 出トランク 80 処理装置 81 通信制御部 92 IN呼処理実行制御部 93 基本呼処理実行制御部 94 IN通信制御部 95 基本呼通信制御部 101 呼制御テーブル 102 呼管理テーブル 112 IN呼状態遷移テーブル 121 INメッセージ生成プログラムテーブル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本サービスを要求する呼と高度サービ
    スを要求する呼との呼処理を蓄積プログラム制御方式に
    基づいて行い、その高度サービスにかかわる呼処理の過
    程で網サービス制御局と連携する呼処理手段と、 前記呼処理手段によって行われる呼処理の下で前記呼の
    通話路を設定する通話路設定手段とを備え、 前記呼処理手段は、 前記呼処理の内、前記高度サービスの個々に固有であっ
    てその高度サービスを要求する呼の状態に適応した処理
    を行い、その処理が完了したときにその旨を示す通知を
    発する高度サービス処理手段と、 前記呼処理の内、前記基本サービスを要求する呼と高度
    サービスを要求する呼とがとり得る個々の状態とこれら
    の状態で生起し得る事象とに適応した処理を行うと共
    に、その処理の手順の下で前記高度サービスの何れかの
    要否を判別してその結果が偽であるときにその手順に基
    づく処理を続行し、反対に真であるときに前記高度サー
    ビス処理手段の内、その結果に対応した高度サービス処
    理手段を優先して起動する基本呼処理手段と、 前記高度サービス処理手段によって前記通知が発せられ
    たときに、前記基本呼処理手段の内、その通知に対応し
    た基本呼処理手段の再開始をはかる再開制御手段とを有
    することを特徴とする交換機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の交換機において、 高度サービス処理手段には、 個々の処理が完了する要因を識別し、その要因を通知に
    盛り込む手段を含み、 基本呼処理手段には、 前記高度サービス処理手段が処理を完了する個々の要因
    に対応した再開始点を含み、 再開制御手段には、 再開始に先行してその再開始をはかるべき基本呼処理手
    段に含まれる再開始点の内、通知を発した高度サービス
    処理手段によってその通知に盛り込まれた要因に対応し
    た再開始点を選択する手段を含むことを特徴とする交換
    機。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の交換機
    において、 呼処理手段には、 タスク管理を行うオペレーティングシステムが適用さ
    れ、 前記基本呼処理手段は、 高度サービス処理手段の起動を前記タスク管理の下で行
    うタスクとして構成され、 前記高度サービス処理手段は、 前記基本呼処理手段より優先度が高いタスクとして構成
    され、 再開制御手段は、 前記タスク管理の下で再開始をはかることを特徴とする
    交換機。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の交換機
    において、 呼処理手段には、 タスク管理を行うオペレーティングシステムが適用さ
    れ、 高度サービス処理手段は、 前記タスク管理の対象となるタスクとして構成され、 基本呼処理手段は、 前記高度サービス処理手段の起動を前記タスク管理の下
    で行って前記呼処理手段の処理系を解放するタスクとし
    て構成され、 再開制御手段は、 前記タスク管理の下で再開始をはかることを特徴とする
    交換機。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の交換機
    において、 高度サービス処理手段および基本呼処理手段は、 呼処理手段の処理系を時間領域で分かち合うタスクとし
    て構成され、 オペレーティングシステムは、 前記タスクについてタスク管理を行うことを特徴とする
    交換機。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の交換機において、 高度サービス処理手段および基本呼処理手段が処理すべ
    き呼について、その数あるいは処理に要する処理量を監
    視して求める計測手段を備え、 呼処理手段には、 前記高度サービス処理手段および前記基本呼処理手段の
    内、前記計測手段によって求められた呼の数あるいは処
    理量が大きいものについて、オペレーティングシステム
    を介して優先してタスク管理を行う手段を含むことを特
    徴とする交換機。
  7. 【請求項7】 請求項1または請求項2に記載の交換機
    において、 呼処理手段は、 連携して多重プロセッシングを行う複数の処理系で構成
    され、 高度サービス処理手段、基本呼処理手段および再開制御
    手段は、 呼処理の対象となる呼の分布に適応した組み合わせで前
    記複数の処理系に機能分散あるいは負荷分散されたこと
    を特徴とする交換機。
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