JPH09214686A - 画像再生システム - Google Patents

画像再生システム

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JPH09214686A
JPH09214686A JP8015161A JP1516196A JPH09214686A JP H09214686 A JPH09214686 A JP H09214686A JP 8015161 A JP8015161 A JP 8015161A JP 1516196 A JP1516196 A JP 1516196A JP H09214686 A JPH09214686 A JP H09214686A
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JP8015161A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Okino
美晴 沖野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像読取装置1により得られる画像データに
対して、画像処理装置5により、自動的または手動的に
設定された画像処理条件に基づいて画像処理を施し、画
像出力装置8により記録材料上に再生する画像再生シス
テムにおいて、望ましい画像処理条件を、迅速かつ簡単
に設定する。 【解決手段】 画像処理装置5が、自動設定された画像
処理条件、およびそれを手動的に変更することにより設
定した画像処理条件を保持する手段を備えることによ
り、前に設定された画像処理条件を、後に再利用できる
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像再生システム
に関するものであり、更に詳細には、画像読取装置によ
り得られる画像データに対して、画像処理装置により、
自動的または手動的に設定された画像処理条件に基づい
て画像処理を施し、画像出力装置により記録材料上に再
生する画像再生システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ネガフィルム、リバーサルフィルム或い
はカラーペーパーなどに記録された画像を、CCDなど
の光電変換素子を有する画像読取装置によって光電的に
読み取ってディジタル信号に変換することにより前記画
像の画像データを得、この画像データを画像処理装置の
フレームメモリに記憶し、このフレームメモリに記憶さ
れた画像データに対して画像処理を施して、画像出力装
置により、カラーペーパーなどの記録材料上に再生する
画像再生システムが提案されている。
【0003】この画像再生システムによれば、ネガフィ
ルム、リバーサルフィルムあるいはカラープリントなど
に記録されている画像が、露光不足あるいは露光過剰な
ど、適切でない撮影条件下で撮影されたものであって
も、その画像を読み取った後にその画像の画像データに
対して画像処理を施すことにより、所望の色および階調
を有する画像として再生することができ、さらに、所望
により異なった色および階調を有する画像として再生す
ることもできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような画像再生シ
ステムにおいては、再生すべきカラー画像を、一旦、C
RTなどの表示装置上に表示し、オペレータが、その表
示されたカラー画像を観察して、その画像が望ましい濃
度、カラーバランスの画像となるように、キーボードの
濃度キーやカラーバランスキーなどを操作して画像処理
条件を入力するように構成されている。
【0005】しかしながら、このように、表示された画
像を一枚一枚観察すること、あるいはキーボードのキー
操作により望ましい画像処理条件を画像毎に入力するこ
とは、煩雑であり、特に、大量の画像を再生する場合に
は不便であるため、このような画像再生システムにおい
て、より簡易に、望ましい画像処理条件を設定すること
のできる手段が望まれている。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みて、上記のよう
な構成を有する画像再生システムであって、望ましい画
像処理条件を、迅速かつ簡単に設定できる手段を備えた
画像再生システムを提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による画像再生シ
ステムは、画像を光電的に読み取り、その画像をディジ
タル信号に変換することによりその画像の画像データを
得る画像読取装置、画像読取装置により得られた画像デ
ータを記憶する記憶手段と、その画像データに施される
画像処理の画像処理条件を画像データに応じて自動的に
設定する自動設定手段と、その自動設定手段により自動
的に設定された画像処理条件を変更しうる手動設定手段
と、これらの自動設定手段または手動設定手段により設
定された画像処理条件に基づいて、記憶手段に記憶され
た画像データに対し画像処理を施す画像処理手段とを有
する画像処理装置、および画像処理後の画像データを記
録材料上に再生する画像出力装置からなる画像再生シス
テムにおいて、前記画像処理装置が前記自動設定手段ま
たは前記手動設定手段により設定された画像処理条件を
保持しうる保持手段を有することを特徴とするものであ
る。
【0008】ここで、画像処理条件の保持とは、自動設
定手段または手動設定手段により設定された画像処理条
件を、後に行う画像処理において再利用できるように記
憶しておくことを意味し、保持手段とは、保持すべき画
像処理条件を記憶する手段、上記画像処理条件の保持を
指示する手段、保持を解除する(保持された画像処理条
件を無効にする)手段などを意味する。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、画像読取装置により得
られる画像データに対して、画像処理装置により、自動
的または手動的に設定された画像処理条件に基づいて画
像処理を施し、画像出力装置により記録材料上に再生す
る画像再生システムにおいて、前記画像処理装置が上記
自動設定または手動設定された画像処理条件を保持する
手段を備えることにより、自動設定された画像処理条
件、およびそれを手動的に変更することにより設定した
画像処理条件を、後に再利用できるようになる。
【0010】これは、条件設定に要する時間を大幅に短
縮して作業効率を向上させ、大量の画像の最適な画像処
理条件での迅速な再生を可能にするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について、図面を参照して詳細に述べる。はじめに本
発明の画像再生システムの構成について説明する。
【0012】図1は、本発明による画像再生システムの
基本的構成を示すブロックダイアグラムである。図1に
示されるように、画像再生システムは、カラー画像を読
み取り、ディジタル化された画像データを生成する画像
読取装置1、画像読取装置1により生成された画像デー
タに所定の画像処理を施す画像処理装置5、および画像
処理装置5により画像処理が施された画像データに基づ
いて、カラー画像を再生する画像出力装置8を備えてい
る。
【0013】この図1の画像再生システムの外観は図2
に示されるが、この図2に示されるように、実際の画像
再生システムにおいては、画像読取装置1として、ネガ
フィルムあるいはリバーサルフィルムなどのフィルムに
記録されたカラー画像を光電的に読み取る透過型画像読
取装置10と、カラープリントに記録されたカラー画像を
光電的に読み取る反射型画像読取装置30を、選択的に、
画像処理装置5に接続する構成となっており、これによ
り、ネガフィルムあるいはリバーサルフィルムなどのフ
ィルムに記録されたカラー画像およびカラープリントに
記録されたカラー画像のいずれをも、再生することがで
きるようになっている。
【0014】次にこれらの2つの画像読取装置について
説明する。図3は、カラー画像に基づき、画像データを
生成するカラー画像再生システム用の透過型画像読取装
置10の概略図である。図3に示されるように、透過型画
像読取装置10は、ネガフィルムあるいはリバーサルフィ
ルムなどのフィルムFに記録されたカラー画像に、光を
照射して、フィルムを透過した光を検出することによ
り、カラー画像を光電的に読取り可能に構成されてお
り、光源11、光源11から発せられた光の光量を調整可能
な光量調整ユニット12、光源11から発せられた光を、R
(赤)、G(緑)およびB(青)の三色に分解するため
の、色分解ユニット13、光源11から発せられた光がフィ
ルムFに一様に照射されるように、光を拡散させる拡散
ユニット14、フィルムFを透過した光を光電的に検出す
るCCDエリアセンサ15およびフィルムFを透過した光
をCCDエリアセンサ15に結像させる電動ズームレンズ
16を備えている。この透過型画像読取装置10は、図示し
ないフィルムキャリアを交換することにより、135ネ
ガフィルム、135ポジフィルム、アドバンストフォト
システム(APS)フィルムなど多種のフィルムを読み
取ることができる。
【0015】光源11としてはハロゲンランプを用い、光
量調整ユニット12は、2枚の絞り板の移動により、移動
距離に対して指数的に光量が変化するようになってい
る。色分解ユニット13はR、G、B3枚のフィルターを
有する円盤を回転させることにより、面順次に3色に色
分解する。また、CCDエリアセンサ15は、たて920
画素、横1380画素の受光素子を有しており、高分解
能でフィルム上の画像情報を読みとることができる。C
CDエリアセンサ15は、カラー画像の読取りに際して、
光電的に読み取った画像の奇数行の画像データからなる
奇数フィールドの画像データと、偶数行の画像データか
らなる偶数フィールドの画像データとを、順次、転送す
るように構成されている。
【0016】透過型画像読取装置10は、さらに、CCD
エリアセンサ15により光電的に検出され、生成された
R、G、Bの画像信号を増幅する増幅器17、画像信号を
ディジタル化するA/D変換器18、A/D変換器18によ
りディジタル化された画像信号に対して、画素毎の感度
のバラツキや暗電流の補正処理を施すCCD補正手段19
およびR、G、Bの画像データを濃度データに変換する
ログ変換器20を備えている。ログ変換器20は、インター
フェイス21に接続されている。
【0017】フィルムFは、キャリア22により保持さ
れ、キャリア22に保持されたフィルムFは、モータ23に
より駆動される駆動ローラ24によって、所定の位置に送
られて、停止状態にプレス保持され、1コマのカラー画
像の読取りが完了すると、1コマ分、送られるように構
成されている。ネガフィルムを扱うためのオートキャリ
アとしては富士フィルム製NC135S等の従来のミニ
ラボで使用されているものを用いる。フルサイズ、パノ
ラマサイズ、迫力サイズ等、プリント形態に対応した範
囲の画像を読みとることができる。またトリミングキャ
リアとして従来のミニラボで使用されているものを用い
ると、センターを軸に、約1.4倍の拡大が可能とな
る。またリバーサルキャリアとして、特願平7-271048
号、同7-275358号、同7-275359号、同7-277455号、同7-
285015号に開示するものを用いる。
【0018】また画面検出センサ25は、フィルムFに記
録されたカラー画像の濃度分布を検出し、検出した濃度
信号を透過型画像読取装置10を制御するCPU26に出力
するものであり、この濃度信号に基づき、CPU26は、
フィルムFに記録されたカラー画像の画面位置を算出
し、カラー画像の画面位置が所定の位置に達したと判定
すると、モータ23の駆動を停止させるように構成されて
いる。
【0019】次に、カラー画像に基づき、画像データを
生成する画像再生システム用の反射型画像読取装置30に
ついて、図4を参照して説明する。
【0020】図4に示されるように、反射型画像読取装
置30は、カラープリントPに記録されたカラー画像に、
光を照射して、カラープリントPにより反射された光を
検出することにより、カラー画像を光電的に読取り可能
に構成されており、光源31、光源31から発せられ、カラ
ープリントPの表面で反射された光を反射するミラー3
2、カラープリントPの表面で反射された光のR、G、
Bの感度を調整するカラーバランスフイルタ33、カラー
プリントPの表面で反射された光の光量を調節可能な光
量調整ユニット34、カラープリントPにより反射された
光を光電的に検出するCCDラインセンサ35およびカラ
ープリントPにより反射された光をCCDラインセンサ
35に結像させるレンズ36を備えている。
【0021】CCDラインセンサ35は、R、G、Bの3
色に対応した3ラインセンサによって構成され、光源31
およびミラー32を矢印の方向に移動させつつ、CCDラ
インセンサ35によって、カラープリントPから反射され
た反射光を検出することにより、カラープリントPに記
録されたカラー画像が2次元的に読み取られる。
【0022】反射型画像読取装置30は、さらに、CCD
ラインセンサ35により光電的に検出され、生成された
R、G、Bの画像信号を増幅する増幅器37、画像信号を
ディジタル化するA/D変換器38、A/D変換器38によ
りディジタル化された画像信号に対して、画素毎の感度
のバラツキや暗電流の補正処理を施すCCD補正手段39
およびR、G、Bの画像データを濃度データに変換する
ログ変換器40を備えている。ログ変換器40は、インター
フェイス41に接続されている。
【0023】反射型画像読取装置30において、カラープ
リントPは、図示されないキャリアにより静止状態に保
持され、光源31およびミラー32は、図示されない駆動手
段によって、矢印の方向に、移動されるように構成され
ている。なお、この反射型画像読取装置30は、CPU46
により制御されている。
【0024】以上、図1および図2に示される画像読取
装置1について詳細に説明したが、次に同じく図1およ
び図2に示される画像処理装置5について説明する。
【0025】図5および図6は、画像処理装置5の構成
を示すブロックダイアグラムを2つの図に分けて示した
ものである。これらの図に示されるように、画像処理装
置5は、透過型画像読取装置10のインターフェイス21あ
るいは反射型画像読取装置30のインターフェイス41と接
続可能なインターフェイス48と、画像読取装置1により
生成され、ライン毎に送られて来る画像データの隣接す
る2つの画素データの値を加算して、平均し、1つの画
素データとする加算平均演算手段49と、加算平均演算手
段49から送られてきた画像データの各ラインの中の画素
データを、交互に記憶する第1のラインバッファ50a お
よび第2のラインバッファ50b と、ラインバッファ50a
、50b に記憶されたラインデータが転送され、フィル
ムF(図3)に記録された1コマのカラー画像あるいは
1枚のカラープリントP(図4)に記録されたカラー画
像に対応する画像データを記憶する第1のフレームメモ
リユニット51、第2のフレームメモリユニット52および
第3のフレームメモリユニット53を備えている。ここに
第1のラインバッファ50a および第2のラインバッファ
50b は、画像データの各ラインの奇数番目の画素データ
を一方のラインバッファに、偶数番目の画素データを他
方のラインバッファに交互に記憶するように構成されて
いる。
【0026】本実施の形態においては、まず、フィルム
Fに記録された1コマのカラー画像あるいは1枚のカラ
ープリントPに記録されたカラー画像に対し、画像読取
装置1による第1の読取り(以下、先読みという)、お
よび読み取られた画像のディジタル画像データへの変換
が行われる。この際、この先読みによって得られた画像
データに基づいて、画像処理装置5により、次に行う第
2の読取り(以下、本読みという)のための画像読取条
件が設定される。そして、その設定された読取条件に基
づいて、再度上記カラー画像に対する読取り、すなわち
本読みが実行され、これにより、再生のための画像処理
を施すディジタル画像データが生成される。画像処理装
置5は、このような処理を行うために、先読みにより得
られた画像データを第1のフレームメモリユニット51に
記憶し、本読みによって得られた画像データを第2のフ
レームメモリユニット52および第3のフレームメモリユ
ニット53に、それぞれ記憶するように構成されている。
【0027】ここで図5および図6に示される他の構成
要素を説明する前に、これらのフレームメモリユニット
について詳しく説明する。図7は、第1のフレームメモ
リユニット51、第2のフレームメモリユニット52および
第3のフレームメモリユニット53の詳細を示すブロック
ダイアグラムである。図7に示されるように、画像処理
装置5は、カラー画像を読み取って生成された画像デー
タを処理するため、第1のフレームメモリユニット51、
第2のフレームメモリユニット52および第3のフレーム
メモリユニット53は、それぞれ、R(赤)、G(緑)、
B(青)に対応する画像データを記憶するRデータメモ
リ51R、Gデータメモリ51GおよびBデータメモリ51
B、Rデータメモリ52R、Gデータメモリ52GおよびB
データメモリ52BならびにRデータメモリ53R、Gデー
タメモリ53GおよびBデータメモリ53Bを備えている。
なお、上述のように、第1のフレームメモリユニット51
には、先読みによって得られた画像データが記憶され、
第2および第3ののフレームメモリユニット52には本読
み記憶された画像データが記憶されるが、図7は、入力
バス63から第1のフレームメモリユニット51に先読みに
よって得られた画像データが入力され、第2のフレーム
メモリユニット52に記憶された画像データが出力バス64
に出力されている状態が示されている。
【0028】再び図5および図6にに基づいて画像処理
装置5の構成について説明する。画像処理装置5は、画
像処理装置5全体を制御するCPU60を備えている。C
PU60は、透過型画像読取装置10を制御するCPU26
(図3)あるいは反射型画像読取装置30を制御するCP
U46(図4)と通信線(図示されない)を介して、通信
可能で、かつ、後述する画像出力装置8を制御するCP
Uと通信線(図示されない)を介して、通信可能に構成
されている。この構成により、CPU60は、第1のフレ
ームメモリユニット51に記憶された先読みにより得られ
た画像データに基づいてカラー画像の本読みを行うため
の画像読取条件を変更したり、さらに必要に応じて読取
り後の画像に施される画像処理の画像処理条件を変更し
たりすることができる。
【0029】すなわち、CPU60は、先読みによって得
られた画像データに基づき、本読みの際、CCDエリア
センサ15あるいはCCDラインセンサ35のダイナミック
レンジを効率良く利用可能なように、本読みのための画
像読取条件を決定して、読取制御信号を、透過型画像読
取装置10のCPU26あるいは反射型画像読取装置30のC
PU46に出力する。この際、透過型画像読取装置10のC
PU26あるいは反射型画像読取装置30のCPU46は、こ
の読取制御信号が入力されると、光量調整ユニット12あ
るいは光量調整ユニット34により調整される光量および
CCDエリアセンサ15あるいはCCDラインセンサ35の
蓄積時間を制御する。同時に、CPU60は、得られた画
像データに基づいて、最適な濃度、階調および色調を有
するカラー画像をカラーペーパー上に再生可能なよう
に、後述する第1の画像処理手段および第2の画像処理
手段による画像処理のパラメータなどの画像処理条件を
変更する制御信号を、必要に応じて、第1の画像処理手
段および第2の画像処理手段に出力する。この際、CP
U60により決定された画像読取条件あるいは画像処理条
件はメモリ66に記憶される。
【0030】CPU60が上記制御を行うにあたり、オペ
レータの指示により画像読取条件あるいは画像処理条件
が保持されている場合は、CPU60は上記のような先読
みされた画像データに基づいた条件の決定は行わず、保
持された条件に基づいて、各種制御信号を出力する。キ
ーボード69等の入力装置によりオペレータが各種条件を
設定し、さらにこれらの保持を指示した場合、これらの
条件はメモリ66に記憶され、その後オペレータがこれら
の条件の保持の解除を指示した場合、そのメモリ66に記
憶されている条件は無効となる。したがって、CPU60
は上述のような制御を行うにあたり、まずメモリ66に記
憶されている条件を参照し、その条件が記憶されている
場合にはそれに従い、記憶されていない場合には先読み
された画像データに基づいてこれらの条件を決定する。
なお、このような条件の保持は、必ずしも画像読取条
件、あるいは画像処理条件といった大きな単位で行われ
る必要ななく、メモリ66に上記条件を記憶する際の記憶
あるいはそれらの参照等をより詳細な条件毎に行えるよ
うにすることにより、例えば彩度の設定は保持し、シャ
ープネスは自動的に決定された条件を用いるというよう
なことができるようにしてもよい。
【0031】以上、図5に示される範囲の画像処理装置
5の構成について説明したが、ここで画像読取装置1に
おいて生成された画像データがインターフェイス48を通
して画像処理装置5に入力されて、第1から第3のフレ
ームメモリユニットに記憶されるまでの間に、この画像
データに対して施される処理について、詳細に説明す
る。
【0032】上述したように、先読みによって得られる
画像データは、もっぱら、本読みのための画像読取条件
および読取後の画像処理における画像処理条件を決定す
るために使用されるものである。したがって、先読みに
よって得られる画像データは、再生のための画像処理を
施すことを目的として得られる画像データ、すなわち本
読みによって得られる画像データに比べて、少ないデー
タ量でよい。本実施の形態においては、後述のように、
先読みにより得られた画像データに基づき、カラー画像
をCRT68に再生して、再生されたカラー画像を観察す
ることにより、オペレータが画像処理条件を設定した
り、あるいはその条件を後続の再生にも適用すべく保持
したりすることができるように構成されている。したが
って、先読みにより得られる画像データのデータ量は、
CRT68にカラー画像を再生するのに十分なデータ量で
あればよく、本実施の形態では先読みにより得られるデ
ータ量は減少させられて、第1のフレームメモリユニッ
ト51に記憶される。
【0033】具体的には、透過型画像読取装置10におい
ては、先読み時に、CCDエリアセンサ15が奇数フィー
ルドあるいは偶数フィールドの画像データのみを転送
し、また、反射型画像読取装置30においては、先読み時
に、光源31およびミラー32の移動速度、すなわち、副走
査速度を2倍にすることによって、本読みの場合に比し
て、読み取る画像データのデータ量が1/2になるよう
に、画像読取装置1が構成されている。
【0034】さらに、画像処理装置5の加算平均演算手
段49が、ライン毎に送られて来た画像データの隣接する
2つの画素データの値を加算して、平均し、1つの画素
データとすることにより、画像データの各ラインの画素
データ数を1/2に減らすように構成されている。ま
た、先読み時には、加算平均演算手段49により、画素デ
ータ数が1/2に減少させられた画像データの奇数ライ
ンおよび偶数ラインの画素データの一方のみを、第1の
ラインバッファ50a および第2のラインバッファ50b に
交互に転送することにより、画像データのライン数を1
/2に減少するように構成されている。すなわち、奇数
ラインおよび偶数ラインの画素データの一方を、第1の
ラインバッファ50a および第2のラインバッファ50b に
転送し、他方はラインバッファ50a 、50b に転送しない
ことにより、画像データのライン数を1/2に減少させ
る。このとき、ラインバッファ50a 、50b に転送される
各ラインの奇数番目の画素データは、第1のラインバッ
ファ50a および第2のラインバッファ50b の一方に、各
ラインの偶数番目の画素データは、第1のラインバッフ
ァ50a および第2のラインバッファ50b の他方に記憶さ
せられる。従って、各ラインバッファ50a 、50b のそれ
ぞれには、奇数ラインまたは偶数ラインの1つおきの画
素データが記憶させられることになる。
【0035】さらに、第1のラインバッファ50a および
第2のラインバッファ50b の一方に記憶された画像デー
タのみ(即ち、1つおきの画素データのみ)を、第1の
フレームメモリユニット51に記憶させることによって、
各ラインの中の画素データ数をさらに1/2に減少させ
ている。この結果、最終的に、先読みにより得られた画
像データの画素データの数は1/16に減少させられ
て、第1のフレームメモリユニット51に記憶される。
【0036】なお、先読み時には、以上のようにして、
画像データの中の画素データの数が減少させられるの
で、本読みによって得られる画像データを記憶する第2
のフレームメモリユニット52および第3のフレームメモ
リユニット53は、ネガフィルムあるいはリバーサルフィ
ルムなどのフィルムFに記録された1コマ分のカラー画
像あるいは1枚のカラープリントPに記録されたカラー
画像を読み取って得た画像データを記憶することのでき
る容量を有しているが、先読みによって得られた画像デ
ータを記憶する第1のフレームメモリユニット51として
は、第2のフレームメモリユニット52および第3のフレ
ームメモリユニット53よりも、はるかに容量の小さいも
のが用いられている。
【0037】次に、上述したように、本読みが行われた
結果第2のフレームメモリユニット52および第3のフレ
ームメモリユニット53に記憶された画像データに対して
画像処理を施すための画像処理装置5の構成について説
明する。
【0038】画像処理装置5は、第2のフレームメモリ
ユニット52および第3のフレームメモリユニット53に記
憶された画像データに、所望の濃度、階調および色調
で、カラーペーパー上にカラー画像が再生可能なよう
に、ルックアップテーブルやマトリックス演算により、
階調補正、色変換、濃度変換などの画像処理を施す第1
の画像処理手段61(図6)ならびに第1のフレームメモ
リユニット51に記憶された画像データに、所望のような
画質で、後述するCRTの画面にカラー画像が再生可能
なように、ルックアップテーブルやマトリックス演算に
より、階調補正、色変換、濃度変換などの画像処理を施
す第2の画像処理手段62(図6)を備えている。第2の
フレームメモリユニット52および第3のフレームメモリ
ユニット53の出力は、セレクタ55に接続され、セレクタ
55により、第2のフレームメモリユニット52および第2
のフレームメモリユニット53のいずれかに記憶された画
像データが選択的に第1の画像処理手段61に入力される
ように構成されている。
【0039】図8は、この第1の画像処理手段61の詳細
を示すブロックダイアグラムである。図8に示されるよ
うに、第1の画像処理手段61は、画像データの濃度デー
タ、色データおよび階調データを変換する色濃度階調変
換手段100 、画像データの彩度データを変換する彩度変
換手段101 、画像データの画素データ数を変換するディ
ジタル倍率変換手段102 、画像データに周波数処理を施
す周波数処理手段103および画像データのダイナミック
・レンジを変換するダイナミック・レンジ変換手段104
を備えている。これらの各変換手段は、通常パイプライ
ン処理と呼ばれるように、各処理手段が同時に動作し、
動作終了後、次の処理が施されるように構成されている
ため、高速処理が可能となっている。
【0040】図8に示す画像処理手段により、階調補
正、色変換、濃度変換等の処理ができるだけでなく、さ
らには特願平7-337510号に示すような、フィルムの粒状
を抑制しつつ、同時にシャープネスを向上させる処理を
も施すことができる。またさらには特願平7-165965号に
示すような、明暗のコントラストの大きい画像に対し、
良好な画像再生をもたらす、自動覆い焼き処理をも施す
ことができる。
【0041】この第1の画像処理手段61は、図6のデー
タ合成手段75に接続され、データ合成手段75には、合成
データメモリ76が接続されている。合成データメモリ76
は、R(赤)、G(緑)、B(青)に対応する図形、文
字などの画像データを記憶するRデータメモリ76R、G
データメモリ76GおよびBデータメモリ76Bを備えてお
り、フィルムF(図3)あるいはカラープリントP(図
4)に記録されたカラー画像を読み取って得た画像デー
タと合成して、後述する画像出力装置8によって、カラ
ーペーパー上に、カラー画像が再生されるときに、カラ
ー画像と合成されるべき図形、文字などの画像データを
記憶している。データ合成手段75は、インターフェイス
77に接続されている。
【0042】この他、画像処理装置5には、第1のフレ
ームメモリユニット51、第2のフレームメモリユニット
52および第3のフレームメモリユニット53の入力バス63
および出力バス64とは別に、データバス65が設けられて
おり、データバス65には、カラー画像再生システム全体
を制御するCPU60、CPU60の動作プログラムあるい
は画像処理条件に関するデータなどを格納したメモリ6
6、画像データを記憶して、保存可能なハードディスク6
7、CRT68、キーボード69、他のカラー画像再生シス
テムと通信回線を介して接続される通信ポート70、透過
型画像読取装置10のCPU26あるいは反射型画像読取装
置30のCPU46との通信線などが接続されている。
【0043】以上、図1および図2に示される画像処理
装置5の構成について詳細に述べた。次に同じく図1お
よび2に示される画像出力装置8について説明する。図
9は、本発明の好ましい実施の形態にかかる画像処理装
置により処理された画像データに基づき、カラーペーパ
ー上に、カラー画像を再生するカラー画像再生システム
用の画像出力装置8の概略図である。
【0044】図9において、画像出力装置8は、画像処
理装置5のインターフェイス77と接続可能なインターフ
ェイス78と、画像出力装置8を制御するCPU79と、画
像処理装置5から入力された画像データを記憶する複数
のフレームメモリからなる画像データメモリ80と、画像
データをアナログ信号に変換するD/A変換器81と、レ
ーザ光照射手段82と、レーザ光の強度を変調させる変調
信号を出力する変調器駆動手段83を備えている。CPU
79は、画像処理装置5のCPU60と通信線(図示されな
い)を介して、通信可能に構成されている。
【0045】図10は、図9に示されるレーザ光照射手段
82の概略図であり、レーザ光照射手段82は、半導体レー
ザ光源84a 、84b 、84c を備え、半導体レーザ光源84b
により発せられたレーザ光は、波長変換手段85により、
波長532nmの緑色レーザ光に変換され、半導体レー
ザ光源84c により発せられたレーザ光は、波長変換手段
86によって、波長473nmの青色レーザ光に変換され
る。
【0046】半導体レーザ光源84a から発せられた67
0nmから690nmの間の任意の波長の赤色レーザ
光、波長変換手段85によって、波長が変換された緑色レ
ーザ光および波長変換手段86によって、波長が変換され
た青色レーザ光は、それぞれ、音響光学変調器(AO
M)などの光変調器87R、87G、87Bに入射するように
構成されており、光変調器87R、87G、87Bには、それ
ぞれ、変調器駆動手段83から変調信号が入力され、変調
信号に応じて、レーザ光の強度が変調されるように構成
されている。この際、半導体レーザ光源84a は、高速動
作可能であれば、これを直接変調することにより、光変
調器87Rは省略可能である。
【0047】光変調器87R、87G、87Bによって、強度
が変調されたレーザ光は、反射ミラー88R、88G、88B
により反射されて、ポリゴンミラー89に入射する。ここ
でペーパーは毎秒約75mmの速度で搬送され、走査線
密度は1インチあたり600本で、各画素は100ns
ec毎に変調される。
【0048】画像出力装置8は、カラーペーパー90をロ
ール状に収納したマガジン91を備え、紙幅のカラーペー
パー90は、所定の搬送経路に沿って副走査方向に毎秒約
110mmの速度で搬送されるように構成されている。
カラーペーパーとしては幅89mmから210mmまで
ののものが使用可能であり、通常のミニラボ等で用いら
れるカラーペーパーであってもよいし、レーザー露光特
有の高照度短時間露光に適した、専用カラーペーパーを
用いても良い。マガジン91としては、通常のミニラボで
使用されているもの、たとえば特願平4-317051号に記載
されるものを用いる。カラーペーパー90の搬送経路に
は、カラープリント1枚分の長さに相当する間隔毎に、
カラーペーパー90の側縁部に、基準孔を穿つ穿孔手段92
が設けられており、画像出力装置8内においては、この
基準孔にしたがって、カラーペーパー90の搬送と他の手
段の駆動との同期が図られている。搬送手段としては、
特願平2-272722号に示すものを用いる。処理タンクとし
ては、特願平2-280228号に示すものを用いる。
【0049】光変調器87R、87G、87Bにより変調され
たレーザ光は、ポリゴンミラー89によって、主走査方向
に走査され、fθレンズ93を介して、カラーペーパー90
を露光する。ここに、カラーペーパー90は、副走査方向
に搬送されているため、その全面が、レーザ光によって
露光される。ここに、副走査方向のカラーペーパー90の
搬送速度は、レーザ光の主走査速度、すなわち、ポリゴ
ンミラー89の回転速度と同期するように、CPU79によ
って制御されている。
【0050】レーザ光によって露光されたカラーペーパ
ー90は、毎秒約29mmの速度で現像処理部94に送られ
て、所定の発色現像処理、漂白定着処理、および水洗処
理がなされ、画像処理装置5により画像処理された画像
データに基づいて、カラーペーパー90上にカラー画像が
再生される。発色現像槽94、漂白定着槽95および水洗槽
96によって、発色現像処理、漂白定着処理および水洗処
理がなされたカラーペーパー90は、乾燥部97に送られ、
乾燥された後、カラーペーパー90の側縁部に穿孔された
基準孔に基づいて、カラーペーパー90の搬送と同期して
駆動されたカッタ98により、1コマのフィルムFのある
いは1枚のカラーペーパーPに記録されたカラー画像に
対応する長さに切断され、ソータ99に送られて、1本の
フイルムFに対応する枚数あるいは顧客毎に、集積され
るように構成されている。ソータとしては、特願平2-33
2146号に示すものを用いる。
【0051】ここに、発色現像槽94、漂白定着槽95、水
洗槽96、乾燥部97、カッター98およびソータ99として
は、通常のミニラボ用自動現像機に使用されているもの
を利用することができる。本実施の形態では処理方式C
P47Lが採用されるが、CP40FA、CP43FA
に対しても、対応可能である。
【0052】さらに本実施の形態では、用いられるカラ
ーペーパーの特性ばらつき、特性変動、レーザー光源、
変調器、現像処理機の特性ばらつきを吸収し、安定な画
像再生をおこなうため、キャリブレーションが行えるよ
うになっている。まずディジタルデータとして記憶され
ている濃度データを、シアン、マゼンタ、イエローの三
色それぞれ単色で、および三色を重ね合わせたグレー
で、おのおの複数の濃度ステップについて図11に示すよ
うなパターンで露光し、現像したのち、濃度計をもちい
て、現像された濃度をそれぞれ自動測定する。目標とし
ていた濃度と、測定された濃度との差から、再生すべき
濃度データに対して、露光時に変調器に与える電気信号
の特性を記憶しているテーブルを書き換える。これによ
り、使用するペーパーや、装置、環境の変動等の影響を
受けることなく、常に安定に画像を再生する事が可能と
なる。入力機は、ハロゲンランプ光源の交換等にともな
う特性変動を一定の状態に吸収するため、これとは独立
に特性を一定に保つキャリブレーション機能を持つ。こ
のように、入力機と出力機を独立に管理することによ
り、常に安定した画像再生が可能となる。
【0053】以上、本発明の一実施の形態を、画像再生
システムの構成の観点から説明した。次に、この画像再
生システムのユーザーインターフェイスについて説明す
る。
【0054】図12は、本発明の好ましい実施の形態に係
るキーボード69のキーの配置を示す図であり、図13はC
RT68に表示される画面の一例を示す図である。図12に
おいて、いわゆるファンクションキー「F1」ないし
「F8」には、システムの状態あるいはCRT68(図
5)の画面によってある特定の機能が割り当てられてい
る。例えば、CRT68に、図13に示される画面が表示さ
れているときには、「F1」には画像回転、「F2」は
フルサイズビジョン用のマスクへの切り換え、「F3」
はパノラマビジョン用のマスクへの切り換え、「F4」
は迫力ビジョン用のマスクへの切り換え、「F5」は階
調曲線の選択、「F6」は彩度切り換えの選択、「F
7」はシャープネスの選択、「F8」はオートフォーカ
スの選択の機能が、それぞれ、割り当てられている。
【0055】ここでは、「F1」を押すことにより、予
め設定した画像回転を行うことができ、また、「F
2」、「F3」あるいは「F4」を押すことにより、そ
れぞれ、対応するマスクへの切り換えを行うことができ
る。さらに、「F5」、「F6」あるいは「F7」を押
すと、それぞれ、階調曲線選択用、彩度選択用あるいは
シャープネス選択用のダイアログボックス(図示せず)
が、図13に示される画面に重ねられて、CRT68に表示
され、階調曲線の選択、彩度の選択あるいはシャープネ
スの選択を行うことができる。さらに、「F8」を押す
ことによって、次回の画像読取り操作がオートフォーカ
スで行われる。
【0056】プリントストップ(PRINT STOP)キーは、画
像出力装置8におけるカラーペーパー90へのカラー画像
再生作業を中断させるためのキーである。スキャンキャ
ンセル(SCAN CANCEL ) キーは、画像読取装置1におけ
るカラー画像の読取り作業を中断させるためのキーであ
る。ソート(SORT)キーは、1本のフィルムFに記録され
たカラー画像の再生が完了した場合など、カラー画像の
再生を、一旦、終了させる場合に、操作されるキーであ
る。
【0057】メニュー(MENU) キーは、CRT68に図11
に示される画面が表示されている場合には、「作業終了
(1)」、「画像補正(2)」、「入力機操作(3)」
あるいは「出力機操作(4)」のいずれかの作業を選択
するために使用されるものである。具体的には、メニュ
ーキーを押して、左右方向の矢印キーを操作して、CR
T68の画面上でカーソルを移動させ、「作業終了
(1)」、「画像補正(2)」、「入力機操作
(3)」、「出力機操作(4)」のいずれかにフォーカ
スを移動させ、その状態で、上下方向の矢印キーを操作
して、サブメニュー項目にフォーカスを移動させ、スタ
ート/エンター(START/ENTER ) キーを押すことによっ
て、サブメニュー項目を選択すると同時に、当該メニュ
ーのサブメニューを表示する。また、メニューキーを押
して、さらに、「作業終了(1)」、「画像補正
(2)」、「入力機操作(3)」、「出力機操作
(4)」に、それぞれ対応する後述するテンキーの1な
いし4のいずれかを押し、「作業終了(1)」、「画像
補正(2)」、「入力機操作(3)」、「出力機操作
(4)」のいずれかのメニューを選択でき、当該メニュ
ーのサブメニューを表示する。更に、サブメニューの番
号に対応するテンキー1〜9のいずれかを押し、サブメ
ニュー項目の選択ができる。「作業終了(1)」、「画
像補正(2)」、「入力機操作(3)」、「出力機操作
(4)」のいずれかからサブメニュー項目を選択する
と、ダイアログを表示する必要のある機能ならば、それ
ぞれに対応したダイアログボックスが、図13に示す画面
に重ねられて、CRT68に表示され、それぞれに割り当
てられた作業を実行することが可能になる。例えば、
「入力機操作(3)」を選択することによって、呼び出
される入力機操作用のダイアログボックスでは、透過型
画像読取装置10と反射型画像読取装置30との切り換えな
どを実行することができる。
【0058】ヘルプ(HELP)キーは、ヘルプ用画面を開く
ためのキーである。プリントサイズ(PRINT SIZE)キー
は、画像出力装置8によって出力されるカラー画像のサ
イズを指定するためのプリントサイズ変更用のダイアロ
グボックスを開くために使用されるキーである。セーブ
カット(SAVE CUT)キーは、画像出力装置8により、所定
のカラー画像に基づき、カラーペーパー90を露光し、次
のカラー画像に基づいて、カラーペーパー90を露光した
後、カラーペーパー90を切断して、所定のカラー画像に
基づき露光されたカラーペーパー90のみを現像処理し
て、画像出力装置8から迅速に排出するセーブカット機
能を作動させるためのキーである。
【0059】オールプロセス(ALL PROCESS ) キーは、
画像出力装置8内で所定のカラー画像がカラーペーパー
上に記録された後、当該所定のカラー画像が画像出力装
置8内の発色現像槽94の上流側に設けられたカッタ(図
示されない)を通過するまで、カラーペーパーへの露光
を行うことなくカラーペーパー90を送り、前記所定のカ
ラー画像がカッタを通過した時点で、カッタでカラーペ
ーパー90を切断し、画像出力作業を一時的に停止させる
一時停止処理を行わせるためのキーである。
【0060】フィルムドライブ(FILM DRIVE)キーは、透
過型画像読取装置10により、カラー画像を読み取って得
た画像データに基づいて、カラー画像を、CRT68の画
面上に再生して、オペレータが、表示されたカラー画像
を観察し、必要に応じて、画像処理処理条件を変更した
後に、スタート/エンター(START/ENTER ) キーを押す
ことによって、カラー画像の再生を行い、その後、オペ
レータがリバーサルフィルム搬送を指示して次のプリン
トすべきコマをスキャン位置に搬送するマニュアルモー
ドと、透過型画像読取装置10により、カラー画像を読み
取って得た画像データに基づいて、カラー画像を、CR
T68の画面上に再生して、オペレータが、表示されたカ
ラー画像を観察し、必要に応じて、画像処理条件を変更
した後に、スタート/エンター(START/ENTER ) キーを
押すことによって、カラー画像の再生を行い、その後、
システムが自動的にリバーサルフィルムの搬送を行い、
次にプリントすべきコマをスキャン位置に搬送し、その
コマのカラー画像表示まで行ってオペレータの指示を待
つセミオートモードと、自動的にカラー画像の読取り、
画像データの生成、画像処理、カラー画像の再生を実行
させる自動(オート)モードとの切り換えるためのモー
ド切り換え用のキーである。このキーを押し下げる度
に、モードが、マニュアル、セミオート、オート、マニ
ュアル、セミオート・・・の順に切り替わる。
【0061】マグ(MAG ) キーは、画像読取装置1にお
ける原稿の読取範囲のを設定するためのキーであり、こ
のキーを押した後、後述するテンキーで倍率を指定し、
次いで、スタート/エンターキー(START/ENTER )を押す
ことにより、ズーム倍率を設定することができる。
【0062】ホールド(HOLD)キーは、同一条件でカラー
画像再生を繰り返す保持機能を作動させるためのキーで
あり、このキーを押すことにより、保持機能の設定・解
除が行われる。
【0063】ピーセット(P.set ) キーは、画像出力装
置8でのカラー画像の再生枚数を設定するためのキーで
あり、このキーを押した後、後述するテンキーで所望の
プリント枚数に対応した数値を指定し、次いで、スター
ト/エンターキーを押すことにより、プリント枚数を設
定することができる。
【0064】フィールド(FIELD ) キーは、同一ダイア
ログ上に複数のフィールドが表示されている場合に、そ
れらのフィールド間で、カーソルを移動させるためのキ
ーである。このフィールド(FIELD ) キーの周囲に配置
された、上下左右の矢印キーは、カーソルを上下左右に
移動させるためのキーである。
【0065】左右方向矢印キーは、ズーム機能を有する
透過型画像読取装置10を用いる場合に、ズームレンズ
を、縮小方向および拡大方向に、それぞれ、移動させる
場合にも使用される。また、上向きの矢印キー、下向き
矢印キーは、このズームレンズを、それぞれ、拡大方向
又は縮小方向に高速移動させる場合に使用されるもので
ある。
【0066】「−5」、「−C」、「−M」、「−
Y」、「カラーキーキャンセル(COLORKEY CANCEL)
」、「C」、「M(A)」、「Y(E)」、「+5
(9)」、「D(0)」、「C(1)」、「B
(2)」、「A(3)」、「N(4)」、「1
(5)」、「2(6)」、「3(7)」、「4
(8)」、キーは、色調および濃度補正キー、すなわ
ち、カラー画像を読み取って得た画像データに基づい
て、CRT68の画面上に、カラー画像を再生し、オペレ
ータが、CRT68の画面上に表示されたカラー画像を見
ながら、カラーペーパー90上に再生されるカラー画像の
シアン、マゼンダ、イエロー濃度およびカラー画像の濃
度を調整するために使用されるキーである。
【0067】さらに、「D(0)」、「C(1)」、
「B(2)」、「A(3)」、「1(5)」、「2
(6)」、「3(7)」、「4(8)」、「+5
(9)」キーは、所定の作業においては、括弧内に表示
された数字に該当する数値を入力可能なテンキーとして
機能する。
【0068】本実施の形態においては、シアン、マゼン
ダ、イエロー濃度およびカラー画像の濃度の調整を2つ
の方法によって実行することができるように構成されて
おり、いずれの方法によるかは、「画像補正(3)」の
あるサブメニューを選択した際に、CRT68に表示され
るダイアログボックスを用いて選択することができ、そ
のいずれかにより、各キーは異なった機能を果たすよう
に、役割が割り当てられている。
【0069】ここに、画像データ中のR(赤)、G
(緑)、B(青)の濃度データの値は、カラーペーパー
90上に再生されるカラー画像のシアン、マゼンダ、イエ
ロー濃度に、それぞれ、対応しており、画像データ中の
R(赤)、G(緑)、B(青)の濃度データの値を変化
させることにより、カラーペーパー90上に再生されるカ
ラー画像のシアン、マゼンダ、イエロー濃度を変化させ
ることができ、また、R(赤)、G(緑)、B(青)の
濃度データの値を、同時に、同じだけ変化させることに
より、カラーペーパー90上に再生されるカラー画像の濃
度を変化させることができる。
【0070】第1の調整方法においては、「C」、「M
(A)」、「Y(E)」キーが、それぞれ、画像データ
中のR(赤)、G(緑)、B(青)の濃度データの値
を、一段階づつ、高くする機能を有し、他方、「−
C」、「−M」、「−Y」キーが、それぞれ、R
(赤)、G(緑)、B(青)の濃度データの値を、一段
階づつ、低くする機能を有している。したがって、
「C」キーを一回押せば、画像データ中のR(赤)の濃
度データの値が、一段階だけ、高められ、その結果とし
て、CRT68上に表示されたカラー画像のシアン濃度
が、一段階だけ、高められることになる。他方、「−
M」を三回押せば、画像データ中のG(緑)の濃度デー
タの値が、三段階だけ、低められ、その結果として、C
RT68上に表示されたカラー画像のマゼンタ濃度が、三
段階だけ、低められることになる。また、「−5」、
「D(0)」、「C(1)」、「B(2)」、「A
(3)」、「1(5)」、「2(6)」、「3
(7)」、「4(8)」、「+5(9)」キーは、それ
ぞれ、数値−5、−4、−3、−2、−1、1、2、
3、4、5に対応する数値キーになっており、これらの
キーを押すと、それぞれの数値に対応する段階数だけ、
画像データの濃度データ、すなわち、R(赤)、G
(緑)、B(青)の濃度データの値が、同時に、変化す
る。また、「N」キーは、濃度データの補正を指示した
後に、その指示をキャンセルするためのキーであり、
「カラーキーキャンセル(COLOR KEY CANCEL) 」キー
は、R(赤)、G(緑)、B(青)の濃度データのいず
れかの補正を指示した後に、その指示をキャンセルする
ためのキーである。 第2の調整方法においては、
「C」、「M(A)」、「Y(E)」キーは、それぞ
れ、R(赤)、G(緑)、B(青)の濃度データが高く
なるように補正する機能を有し、いずれかのキーを押す
ことにより、R(赤)、G(緑)、B(青)の濃度デー
タのいずれの値を高くなるように補正するかが決定され
る。これらのキーのうち、いずれかのキーを押して、補
正する色を決定した後、数値−5、−4、−3、−2、
−1、1、2、3、4、5に、それぞれ、対応する「−
5」、「D(0)」、「C(1)」、「B(2)」、
「A(3)」、「1(5)」、「2(6)」、「3
(7)」、「4(8)」、「+5(9)」キーのいずれ
かを押すことにより、指定した色の濃度データの値を、
その数値に対応する段階数だけ、高くなるように補正す
ることができる。また、「Y(E)」キーの後に、「D
(0)」キーを押すと、B(青)の濃度データの値が4
段階だけ、低くなる。さらに、「C」、「M(A)」、
「Y(E)」キーのいずれかを押し、数値キーを押した
後に、「N」キーを押すと、指定されたR(赤)、G
(緑)、B(青)の濃度データの値の補正の指示がキャ
ンセルされる。「C」、「M(A)」、「Y(E)」キ
ーを押した後に、上記「C」、「M(A)」、「Y
(E)」キーを押したことによる指示が無効になる。
【0071】また、「−C」、「−M」、「−Y」キー
は、それぞれ、R(赤)、G(緑)、B(青)の濃度デ
ータが低くなるように補正する機能を有し、これらのキ
ーを押すことによって、R(赤)、G(緑)、B(青)
の濃度データのいずれの値を低くなるように補正するか
が決定される。これらのキーのうち、いずれかのキーを
押して、補正する色を決定した後、数値−5、−4、−
3、−2、−1、1、2、3、4、5に、それぞれ、対
応する「−5」、「D(0)」、「C(1)」、「B
(2)」、「A(3)」、「1(5)」、「2
(6)」、「3(7)」、「4(8)」、「+5
(9)」キーのいずれかを押すことにより、指定した色
の濃度データの値を、その数値に対応する段階数だけ、
低くなるように補正することができる。また、「−M」
の後に、「−5」を押すと、G(緑)の濃度データの値
が、5段階だけ、高められる。さらに、「−C」、「−
M」、「−Y」の後に、「N」キーを押すと、指定され
たR(赤)、G(緑)、B(青)の濃度データの値の補
正の指示がキャンセルされる。「−C」、「−M」、
「−Y」キーを押した後に、上記「−C」、「−M」、
「−Y」キーを押したことによる指示が無効になる。
「−C」、「−M」、「−Y」キーを押した後に、上記
以外のキーを押すと、「−C」、「−M」、「−Y」キ
ーを押したことによる指示が無効になる。
【0072】数値−5、−4、−3、−2、−1、1、
2、3、4、5に、それぞれ、対応する数値キー、すな
わち、「−5」、「D(0)」、「C(1)」、「B
(2)」、「A(3)」、「1(5)」、「2
(6)」、「3(7)」、「4(8)」、「+5
(9)」キーを押すと、R(赤)、G(緑)、B(青)
の濃度データの値がすべて、それぞれの数値に対応する
段階数だけ、変化し、画像データの濃度データの値が変
化する。また、「N」キーは、一旦、入力した指示をキ
ャンセルキーとして機能する。「カラーキーキャンセル
(COLOR KEY CANCEL) 」及び上記以外のキーは、第2の
調整方法では、何の機能も有していない。
【0073】さらに、スタート/エンター(START/ENTER
) キーは、通常のキーボードにおけるリターンキーあ
るいは実行キーと同様の機能を有し、テンキー等によっ
て設定した値を確定したり、指定した命令を実行させる
機能を有している。また、設定された条件に基づいて、
カラー画像の再生を開始させる画像再生開始キーとして
の機能も有している。
【0074】CRT68上に表示される表示画面では、図
13に示されるように画像再生システムに関する情報が絵
文字(アイコン)で表示される。絵文字としては画像再生
システムの処理状態に応じて図14に示すようなものが表
示される。
【0075】以上、本発明の画像再生システムの一実施
の形態におけるユーザインタフェースについて説明し
た。次に、この画像再生システムにより、実際に画像の
再生を行う際、上述した各構成要素により行われる処理
を、オペレータの操作およびCRT68に表示される表示
内容とともに、処理の流れに沿って説明する。この処理
の流れは図15に示される。
【0076】ネガフィルムあるいはリバーサルフィルム
などのフィルムFに記録されたカラー画像を再生する場
合には、オペレータが、キーボード69を用いて、CRT
68の図示されない入力機操作画面を呼び出して、この画
面上で、透過型画像読取装置10を選択する。この選択操
作により、透過型画像読取装置10が、インターフェイス
21を介して、画像処理装置5のインターフェイス48に接
続され、ユーザによりフィルムFがキャリア22にセット
されると、CPU60から駆動信号がモータ23に出力され
て、モータ23が駆動ローラ24を駆動する。その結果、フ
ィルムFは矢印の方向に搬送される。画面検出センサ25
は、フィルムFの濃度分布を検出して、検出した濃度信
号をCPU26に出力する。この濃度信号に基づいて、C
PU26は、フィルムFに記録されたカラー画像の画面位
置を算出し、カラー画像の画面位置が所定の位置に達し
た判定すると、モータ23の駆動を停止させる。その結
果、フィルムFに記録されたカラー画像が、CCDエリ
アセンサ15とレンズ16に対して、所定の画面位置で停止
される。所定のタイミングで、その後、光源11から光が
発せられ、その光量が、光量調整ユニット12によって調
整される。
【0077】本実施の形態においては、フィルムの1コ
マに記録されたカラー画像は、上述のように先読み、本
読みの2回の読取りが行われる。このうち先読みによっ
て得られた第1の画像データに基づき、画像読取条件が
決定され、光量調整ユニット12によって、フィルムFに
照射される光の光量およびCCDエリアセンサ15の蓄積
時間が調整されて、本読みがなされるように構成されて
いる。したがって、先読みに際しては、光源11から発せ
られた光は、光量調整ユニット12によって所定の光量に
調整され、色分解ユニット13によって、R(赤)、G
(緑)、B(青)の3三色に、それぞれ分解され、ま
ず、R(赤)の光がフィルムFに照射され、次いで、G
(緑)の光が、最後に、B(青)の光が、それぞれ、フ
ィルムFに照射されて、フィルムFを透過した光が、C
CDエリアセンサ15によって、光電的に読み取られる。
この先読みでは、CCDエリアセンサ15は、奇数フィー
ルドまたは偶数フィールドのいずれか一方のカラー画像
に対応する画像データのみを、増幅器17に転送するよう
に、CPU26によって制御されている。この奇数フィー
ルドあるいは偶数フィールドに対応する画像データのラ
イン数は、読み取られたカラー画像のライン数の1/2
であり、したがって、その画素データ数は1/2となっ
ている。
【0078】CCDエリアセンサ15により、カラー画像
が読み取られて生成された1フィールド分の画像データ
は、増幅器17によって増幅された後、A/D変換器18に
より、ディジタル信号に変換される。ディジタル信号に
変換された画像データは、CCD補正手段19によって、
画素毎の感度のバラツキや暗電流の補正を受け、ログ変
換器20により、濃度データに変換された後、インターフ
ェイス21およびインターフェイス48を介して、奇数フィ
ールドあるいは偶数フィールドの画像データのみが、ラ
イン毎に、画像処理装置5に送られる。
【0079】他方、カラープリントPに記録されたカラ
ー画像を再生する場合には、オペレータが、キーボード
69を用いて、CRT68上に入力機操作画面を呼び出し
て、この画面上で、反射型画像読取装置30を選択する。
この選択操作によって、反射型画像読取装置30が、イン
ターフェイス41を介して、画像処理装置5のインターフ
ェイス48に接続され、カラープリントPがキャリア42に
よって支持される。光源31から発せられた光は、カラー
プリントPの表面で反射され、ミラー32を経て、カラー
バランスフイルタ33に入射して、R、G、Bの感度が調
整された後、光量調整ユニット34によって、その光量が
調整される。前述のように、先読みにおいては、光源31
から発せられた光は、光量調整ユニット34により、所定
の光量に調整され、R、G、Bのそれぞれに対応する3
ラインセンサからなるCCDラインセンサ35により、受
光され、光電的に読み取られる。ここに、光源31および
ミラー32は、駆動手段(図示されない)により、図4
において、矢印の方向に、すなわち、副走査方向に、所
定の速度で移動されており、その結果、キャリア(図示
されない)に支持されたカラープリントPに記録された
カラー画像が2次元的に読み取られて、R、G、Bに対
応する画像データが、CCDラインセンサ35によって生
成される。先読み時においては、光源31およびミラー32
の移動速度、すなわち、副走査速度が、本読み時に比し
て、2倍に設定されている。
【0080】CCDラインセンサ35によって生成された
R、G、Bに対応する画像データは、それぞれ、増幅器
37によって増幅された後、A/D変換器38により、ディ
ジタル信号に変換される。ディジタル信号に変換された
画像データは、CCD補正手段39によって、画素毎の感
度のバラツキや暗電流の補正を受け、ログ変換器40によ
って、濃度データに変換された後、インターフェイス41
およびインターフェイス48を介して、ライン毎に、画像
処理装置5に送られる。
【0081】画像処理装置5は、透過型画像読取装置10
あるいは反射型画像読取装置30から、画像データを受け
取ると、加算平均演算手段49により、ライン毎に送られ
て来た画像データの隣接する2つの画素データの値を加
算して、平均し、1つの画素データに割り当てることに
より、画像データの各ラインの画素データ数を1/2に
減少させる。次いで、CPU60は、この画像データの奇
数ラインおよび偶数ラインの一方の画素データのみを、
第1のラインバッファ50a および第2のラインバッファ
50b に、交互に、すなわち、各ラインの奇数番目の画素
データを、第1のラインバッファ50a および第2のライ
ンバッファ50b の一方に、各ラインの偶数番目の画素デ
ータを、第1のラインバッファ50a および第2のライン
バッファ50b の他方に、それぞれ、記憶させる。したが
って、加算平均演算処理手段49から出力された画像デー
タのうち、奇数ラインおよび偶数ラインの一方の画像デ
ータのみが、第1のラインバッファ50a および第2のラ
インバッファ50b に転送されるため、第1のラインバッ
ファ50a および第2のラインバッファ50b に記憶される
画像データのライン数は1/2になる。
【0082】先読み時においては、CPU60は、第1の
ラインバッファ50a および第2のラインバッファ50b の
いずれか一方と第1のフレームメモリユニット51とを、
入力バス63に接続し、第2のフレームメモリユニット52
および第3のフレームメモリユニット53と入力バス63と
の接続を断つように制御しており、したがって、一方の
ラインバッファ50a または50b に記憶された画像データ
のみ、すなわち、奇数ライン及び偶数ラインの一方の奇
数番目の画素データまたは偶数番目の画素データのみ
が、先読みの画像データとして、順次、第1のフレーム
メモリユニット51に転送される。その結果、画像データ
の各ライン中の画素データ数が1/2に減少される。こ
うして、1コマのフィルムFあるいは1枚のカラープリ
ントPに記録されたカラー画像に対応する画像データ
が、画素データの数が最終的に1/16に減らされて、
R、G、Bに対応する画像データとして、それぞれ、第
1のフレームメモリユニット51のRデータメモリ51R、
Gデータメモリ51GおよびBデータメモリ51Bに記憶さ
れる。
【0083】こうして、先読みにより読み取られ、第1
のフレームメモリユニット51に記憶された画像データ
は、データバス65に送られ、CPU60によって解析され
る。CPU60は、先読みにより読み取られた画像データ
に基づき、本読みによって、CCDエリアセンサ15のダ
イナミックレンジに適するようにカラー画像の読取りが
なされるように、読取制御信号を、データバス65を介し
て、透過型画像読取装置10のCPU26あるいは反射型画
像読取装置30のCPU46に出力するとともに、本読みに
よって得られた画像データに基づいて、最適な濃度、階
調および色調を有する画像をカラーペーパー90上に再生
可能なように、本読みのための画像読取条件を自動的に
決定する。
【0084】透過型画像読取装置10のCPU26または反
射型画像読取装置30のCPU46は、CPU60から入力さ
れた読取制御信号に基づき、本読み時において、所望の
光量の光がフィルムFに照射されるように、あるいは、
カラープリントPにより反射された所望の光量の光がC
CDラインセンサ35により受光されるように、光量調整
ユニット12あるいは光量調整ユニット33を制御するとと
もに、CCDエリアセンサ15およびCCDラインセンサ
15の蓄積時間を調整する。
【0085】同時に、CPU60は、先読みにより読み取
られた画像データの解析結果にしたがって、必要に応じ
て、データバス65を介して、第1の画像処理手段61およ
び第2の画像処理手段62に、制御信号を送り、画像処理
のパラメータなどの画像処理条件を変更する。
【0086】さらに、先読みにより読み取られ、第1の
フレームメモリユニット51に記憶された画像データは、
第2の画像処理手段62に送られ、ルックアップテーブル
やマトリックス演算により、階調補正、色変換、濃度変
換などの画像処理が施された後、データバス65を介し
て、CRT68に送られて、CRT74の画面上にカラー画
像が表示される。
【0087】オペレータは、CRT68の画面上に表示さ
れたカラー画像を観察し、必要に応じて、キーボード69
を操作して、本読みのための画像読取条件および/また
は画像処理条件を、適宜、変更することができる。オペ
レータが、キーボード69を操作して、本読みのための画
像読取条件および/または画像処理条件を変更すべき旨
の指示信号を入力したときは、指示信号は、データバス
65を介して、CPU60に入力される。CPU60は、指示
信号に基づき、制御信号を生成して、データバス65に出
力し、制御信号は、透過型画像読取装置10のCPU26も
しくは反射型画像読取装置30のCPU46ならびに/また
は第1の画像処理手段60および/もしくは第2の画像処
理手段61に送られ、画像読取条件および/または画像処
理条件が変更される。
【0088】本実施の形態においては、データバス65
は、第1のフレームメモリユニット51、第2のフレーム
メモリユニット52、第3のフレームメモリユニット53の
入力バス63および出力バス64とは別個に形成されている
ため、画像データを、第1のフレームメモリユニット5
1、第2のフレームメモリユニット52あるいは第3のフ
レームメモリユニット53に入力している間あるいはこれ
らから画像データを出力している間にも、オペレータ
は、種々の指示信号を入力することができ、また、CR
T68の画面上に、カラー画像を再生することができる。
【0089】本実施の形態に係るキーボード69において
は、「F1」キーによって画像回転が、「F5」によっ
て階調曲線選択が、「F6」キーによって彩度選択が、
「F7」キーによってシャープネス選択ができるように
なっており、「−5」、「−C」、「−M」、「−
Y」、「カラーキーキャンセル(COLOR KEY CANCEL)
」、「C」、「M(A)」、「Y(E)」、「+5
(9)」、「D(0)」、「C(1)」、「B
(2)」、「A(3)」、「N(4)」、「1
(5)」、「2(6)」、「3(7)」、「4(8)」
キーが、色調および濃度補正キー、すなわち、先読みに
よって得られた画像データに基づき、CRT68に表示さ
れているカラー画像を見ながら、オペレータが、再生さ
れるカラー画像の色調および濃度を調整するために使用
されるキーとなっており、オペレータはこれらのキーを
選択的に操作して、所望の色調および濃度を有するカラ
ー画像が再生されるように、第1の画像処理手段61によ
って実行される画像処理の条件を設定することができ
る。
【0090】また、オペレータは、キーボード69上のプ
リントサイズキー、ピーセットキーを操作して、再生さ
れるカラー画像のサイズ、プリント枚数を設定すること
ができる。
【0091】このようにして、先読みまたはオペレータ
の指示によって、本読みのための画像読取条件および/
または画像処理条件が決定されると、カラー画像を再生
するための本読みが開始される。本読み時においては、
透過型画像読取装置10のCCDラインセンサ15は、フィ
ルムFの1コマに記録されたカラー画像の奇数フィール
ドおよび偶数フィールドの画像データを生成し、また、
反射画像読取装置30のCCDラインセンサ35は、低い副
走査速度で、1枚のカラープリントPに記録されたカラ
ー画像を読み取り、画像データを生成して、画像データ
が、インターフェイス21あるいはインターフェイス41お
よびインターフェイス48を介して、ライン毎に、画像処
理装置5に入力される。
【0092】なお、先読みにより上記条件が決定された
際に、CRT68に先読みにより得られた画像が表示され
てオペレータによる各種パラメータの変更が可能となる
のと並行して、本読みが開始されるようにしてもよい。
この場合、もしオペレータが特に画像読取条件について
変更を行わなかった場合には、オペレータの確認が完了
した時点で既に本読みが終了していることになり、処理
の迅速化を図ることができる。但し、この場合、オペレ
ータが画像読取条件について変更を行った際には、CP
U60は画像読取装置1に対し、再度読取処理を行うよう
指示する。
【0093】画像処理装置5に入力された本読みによっ
て読み取られた画像データは、加算平均演算手段49に入
力されるが、本読み時においては、加算処理演算手段49
は、画像データに加算処理を施すことなく、入力された
画像データを、すべて、第1のラインバッファ50a およ
び第2のラインバッファ50b に、ライン毎に転送し、第
1のラインバッファ50a および第2のラインバッファ50
b に、交互に記憶させる。この際、CPU60は、画像デ
ータの各ラインの奇数番目の画素データを、第1のライ
ンバッファ50a および第2のラインバッファ50b の一方
に、偶数番目の画素データを、第1のラインバッファ50
a および第2のラインバッファ50b の他方に、それぞ
れ、記憶させるように、制御している。
【0094】本読み時においては、CPU60により、第
2のフレームメモリユニット52および第3のフレームメ
モリユニット53のうち、画像データを書き込み可能なフ
レームメモリユニットのみが、入力バス63に接続され、
他方のフレームメモリユニットおよび第1のフレームメ
モリユニット51と入力バス63との接続が絶たれるように
制御されている。すなわち、カラー画像の読取りがなさ
れるときは、第1のフレームメモリユニット51、第2の
フレームメモリユニット52、第3のフレームメモリユニ
ット53のいずれか1つのみが、入力バス63に接続され
て、そのフレームメモリユニットにのみ、画像データが
記憶されるように構成されている。
【0095】これは、本読みによって得られ、フィルム
Fのあるコマに記録されたカラー画像あるいは1枚のカ
ラープリントPに記録されたカラー画像に対応する画像
データを、出力バス64およびセレクタ55を介して、第1
の画像処理手段61に転送中に、フィルムFの次のコマに
記録されたカラー画像あるいは別のカラープリントPに
記録されたカラー画像の先読みを実行することを可能と
し、さらには、本読みによって得られ、フィルムFのあ
るコマに記録されたカラー画像あるいは1枚のカラープ
リントPに記録されたカラー画像に対応する画像データ
を、出力バス64およびセレクタ55を介して、第1の画像
処理手段61に転送中に、フィルムFの次のコマに記録さ
れたカラー画像あるいは別のカラープリントPに記録さ
れたカラー画像の先読みを完了させて、フィルムFの次
のコマに記録されたカラー画像あるいは別のカラープリ
ントPに記録されたカラー画像の本読みを実行すること
ができるようにして、カラー画像再生システムのデータ
処理効率を向上させるためである。
【0096】したがって、交互に、第1のラインバッフ
ァ50a および第2のラインバッファ50b に記憶された画
像データは、第2のフレームメモリユニット52あるいは
第3のフレームメモリユニット53に転送され、R(赤)
に対応する画像データはRデータメモリ52Rまたは53R
に、G(緑)に対応する画像データはGデータメモリ52
Gまたは53Rに、B(青)に対応する画像データはBデ
ータメモリ52Bまたは53Bに、それぞれ記憶されて、第
2のフレームメモリユニット52あるいは第3のフレーム
メモリユニット53に、1コマのフィルムFあるいは1枚
のカラープリントPに記録されたカラー画像に対応する
画像データが記憶される。
【0097】本読みによって得られた画像データが、第
2のフレームメモリユニット52または第3のフレームメ
モリユニット53のRデータメモリ52Rまたは53R、Gデ
ータメモリ52Gまたは53R、Bデータメモリ52Bまたは
53Bに記憶された後、画像データは、第1の画像処理手
段61に出力される。ここに、第2のフレームメモリユニ
ット52あるいは第3のフレームメモリユニット53のいず
れかに記憶された画像データのみが、第1の画像処理手
段61に出力されるように、CPU60により、セレクタ55
が制御されている。第1の画像処理手段61においては、
色濃度階調変換手段100 により、ルックアップテーブル
にしたがって、画像データの濃度データ、色データおよ
び階調データが変換され、彩度変換手段101 によって、
マトリックス演算にしたがって、画像データの彩度デー
タが変換される。ついで、カラーペーパー90に出力する
カラー画像のサイズに応じて、ディジタル倍率変換手段
102 により、画像データの画素データ数が増減された
後、周波数処理手段103 によって、画像データにシャー
プネス強調などの周波数処理が施され、さらに、ダイナ
ミック・レンジ変換手段104 により、ダイナミック・レ
ンジが変換されて、データ合成手段75に出力される。
【0098】オペレータが、キーボード69を用いて、カ
ラー画像を読み取って得た画像データに、データを合成
すべき旨の指示信号を入力しているときは、CPU60か
らデータ合成手段75に、データ合成信号を出力され、デ
ータ合成手段75は、合成データメモリ76から、カラー画
像を読み取って得た画像データと合成するべき図形、文
字などの画像データを読み取って合成し、他方、キーボ
ード69に指示信号が入力されていないときは、何の処理
も実行しない。その後、画像データは、データ合成手段
75から、画像出力装置8に出力される。
【0099】カラー画像に画像データを合成すべき旨の
指示は、メニューキーと上下方向の矢印キーと左右方向
の矢印キーを操作して開かれる所定のダイアログ中で行
われる。更に、図形データを合成するときは、「入力機
操作(3)」メニューのサブメニューである「インデッ
クスプリント」を選択することによって開かれるダイア
ログ中で、どの様な図形をカラー画像のどこに合成する
かを設定する。又、文字データを合成するときは、「入
力機操作(3)」メニューのサブメニューである「フロ
ントプリント」を選択することによって開かれるダイア
ログ中で、合成する文字のフォント、サイズ、出力位置
等を設定する。
【0100】画像処理装置5のデータ合成手段75から、
インターフェイス77およびインターフエイス78を介し
て、画像出力装置8に、画像データが入力されると、入
力された画像データは、複数のフレームメモリからなる
画像データメモリ80に記憶される。ここに、フィルムF
あるいはカラープリントPに記録されたカラー画像の読
取り動作と、画像出力装置8の動作は同期していないた
め、画像読取装置1により読み取られ、画像処理装置5
によって画像処理を受けた画像データは、画像出力装置
8の処理とは無関係に、画像出力装置8に入力される。
そこで、本実施の形態においては、複数のフレームメモ
リによって、画像処理装置5から入力された画像データ
を記憶する画像データメモリ80を構成し、画像データ
を、順次、フレームメモリに記憶させるようにして、画
像読取装置1により、高速で、画像の読取りがなされ、
画像データが画像出力装置8に送られても、画像出力装
置8が、所定の速度で、カラー画像をカラーペーパー90
上に再生することができるように保証している。
【0101】画像出力装置8内の各手段は、CPU79に
より、同期して、動作させられるように構成されてお
り、マガジン91から、カラーペーパー90が引き出され、
所定の搬送経路に沿って副走査方向に搬送されると、こ
れと同期して、画像データメモリ80から画像データが読
みだされ、D/A変換器81によってアナログ信号に変換
されて、変調器駆動手段86に入力され、変調信号が生成
されるとともに、半導体レーザ光源84a から赤色レーザ
光が、半導体レーザ光源84b 、84c から赤外線レーザ光
が発せられ、半導体レーザ光源84b から発せられたレー
ザ光は、波長変換手段85によって緑色のレーザ光に変換
され、半導体レーザ光源84c により発せられたレーザ光
は、波長変換手段86により青色のレーザ光に変換された
後、赤色レーザ光は変調器87Rに、緑色レーザ光は光変
調器87Gに、青色レーザ光は光変調器87Bに、それぞ
れ、入射する。光変調器87R、87G、87Bには、それぞ
れ、変調器駆動手段83から変調信号が入力されており、
変調信号すなわち画像データにしたがって、その強度が
変調され、レーザ光は、反射ミラー88R、88G、88Bに
より反射されて、ポリゴンミラー89に入射する。ポリゴ
ンミラー89は所定の速度で回転されており、レーザ光
は、ポリゴンミラー89によって、副走査方向に搬送され
ているカラーペーパー90の表面上を、fθレンズ93を介
して、主走査される。したがって、カラーペーパー70
は、R、G、Bのレーザ光によって、2次元的に露光さ
れる。
【0102】ポリゴンミラー89の回転と同期するよう
に、カラーペーパー90は、副走査方向に搬送されている
ため、フィルムFあるいはカラープリントPに記録され
たカラー画像に対応するように、カラーペーパー90は、
レーザ光によって露光されることになる。
【0103】こうして、レーザ光により露光されたカラ
ーペーパー90は、発色現像槽94に送られて、発色現像さ
れ、漂白定着槽95で漂白定着された後、水洗槽96内で水
洗され、画像処理装置5により画像処理された画像デー
タに基づいて、カラーペーパー90上にカラー画像が再生
される。発色現像処理、漂白定着処理および水洗処理が
なされたカラーペーパー90は、乾燥部97に送られ、乾燥
された後、カラーペーパー90の側縁部に穿孔された基準
孔に基づいて、カラーペーパー90の搬送と同期して駆動
されたカッタ98により、1コマのフィルムFあるいは1
枚のカラープリントPに記録されたカラー画像に対応す
る長さに切断されて、ソータ99に送られ、1本のフィル
ムFに対応する枚数毎にあるいは顧客毎に、集積され
る。
【0104】本発明は、以上の実施の形態に限定される
ことなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で
種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包
含されるものであることはいうまでもない。
【0105】たとえば、前記実施の形態におけるキーボ
ード69のホールドキーに割り当てられた画像処理条件保
持、保持解除機能は、他に、保持、保持解除おのおの別
のキーを設けることもできる。またパーソナルコンピュ
ータ等で通常用いられるマウス等の情報入力手段を用い
ても、同様の効果を得ることができる。
【0106】また、画像入力手段としては、前記実施の
形態の透過型画像読取装置、反射型読取装置に限定され
ず、別の装置で作成されたディジタル画像データをデー
タ記憶媒体を用いて本画像再生システムに入力し、前記
のごとく順次画像処理を施し、再生することも可能であ
る。
【0107】さらに、上記実施の形態においては、先読
みによって得られた画像データに基づいて、CPU26お
よびCPU46により、光量調整ユニット12および光量調
整ユニット34を制御して、本読みにおける光量を調整す
るとともに、本読みにおけるCCDエリアセンサ15およ
びCCDラインセンサ35の蓄積時間を制御しているが、
光量調整ユニット12および光量調整ユニット34を制御し
て、本読みにおける光量のみを調整するようにしても、
あるいは、本読みにおけるCCDエリアセンサ15および
CCDラインセンサ35の蓄積時間のみを制御するように
してもよい。さらには、これらに加えて、あるいは、こ
れらに代えて、CCDエリアセンサ15およびCCDライ
ンセンサ35のクロック速度を制御するようにしてもよ
い。
【0108】さらに、上記実施の形態においては、反射
型画像読取装置10は、CCDラインセンサ35を用いて、
カラー画像の読取りをおこなっているが、CCDライン
センサ35に代えて、CCDエリアセンサを用いることも
できる。
【0109】また、上記実施の形態においては、第1の
画像処理手段61は、色濃度階調変換手段100 、彩度変換
手段101 、ディジタル倍率変換手段102 、周波数処理手
段103 およびダイナミック・レンジ変換手段104 を備
え、入力された画像データは、色濃度階調変換、彩度変
換、倍率変換、周波数処理およびダイナミック・レンジ
変換を、この順序で、受けるように構成されているが、
周波数処理に先立って、倍率変換がなされるように構成
されていれば、その他の処理手段による画像処理の順序
は任意に変更することができる。
【0110】また、前記画像処理を施したのち、または
前に、別途作成された文字、図形、映像などのディジタ
ル画像同士を、またはこれらと本実施の形態の読取装置
により読みとった画像とを合成することも可能であり、
これらの画像に対して本発明を適用することによって
も、同様に良好な結果を得ることができる。
【0111】さらに、本発明において、手段とは、必ず
しも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能
が、ソフトウエアによって実現される場合をも包含す
る。また、一つの手段の機能が二以上の物理的手段によ
り実現されても、2以上の手段の機能が一つの物理的手
段により実現されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像再生システムの基本的構成を示す
ブロックダイアグラム
【図2】本発明の画像再生システムの一実施の形態にお
ける外観を示す図
【図3】透過型画像読取装置の概略を示す図
【図4】反射型画像読取装置の概略を示す図
【図5】図1に示される画像処理装置5の構成の一部を
示すブロックダイアグラム
【図6】図1に示される画像処理装置5の構成の図5に
示されない他の部分を示すブロックダイアグラム
【図7】図5に示される第1のフレームメモリユニッ
ト、第2のフレームメモリユニットおよび第3のフレー
ムメモリユニットの詳細を示すブロックダイアグラム
【図8】図6に示される第1の画像処理手段の詳細を示
すブロックダイアグラム
【図9】図1に示される画像出力装置の概略を示す図
【図10】図9の画像出力装置のレーザ光照射手段の概
略を示す図
【図11】図9の画像出力装置におけるキャリブレーシ
ョンのためのプリントパターンの一例を示す図
【図12】図5に示されるキーボードのキーの配置を示
す図
【図13】画像処理条件および画像出力装置の作動条件
を設定する際に、CRTに表示される画面の一例を示す
【図14】CRT上に表示される、絵文字の例を示す図
【図15】図1の画像再生システムにおける処理の流れ
を示す図
【符号の説明】
F フィルム P カラープリント 1 画像読取装置 5 画像処理装置 8 画像出力装置 10 透過型画像読取装置 11 光源 12 光量調整ユニット 13 色分解ユニット 14 拡散ユニット 15 CCDエリアセンサ 16 レンズ 17 増幅器 18 A/D変換器 19 CCD補正手段 20 ログ変換器 21 インターフェイス 22 キャリア 23 モータ 24 駆動ローラ 25 画面検出センサ 26 CPU 30 反射型画像読取装置 31 光源 32 ミラー 33 カラーバランスフイルタ 34 光量調整ユニット 35 CCDエリアセンサ 36 レンズ 37 増幅器 38 A/D変換器 39 CCD補正手段 40 ログ変換器 41 インターフェイス 46 CPU 48 インターフェイス 49 加算平均演算手段 50a 第1のラインバッファ 50b 第2のラインバッファ 51 第1のフレームメモリユニット 51R Rデータメモリ 51G Gデータメモリ 51B Bデータメモリ 52 第2のフレームメモリユニット 52R Rデータメモリ 52G Gデータメモリ 52B Bデータメモリ 53 第3のフレームメモリユニット 53R Rデータメモリ 53G Gデータメモリ 53B Bデータメモリ 55 セレクタ 60 CPU 61 第1の画像処理手段 62 第2の画像処理手段 63 入力バス 64 出力バス 65 データバス 66 メモリ 67 ハードディスク 68 CRT 69 キーボード 70 通信ポート 75 データ合成手段 76 合成データメモリ 76R Rデータメモリ 76G Gデータメモリ 76B Bデータメモリ 77 インターフェイス 78 インターフェイス 79 CPU 80 画像データメモリ 81 D/A変換器 82 レーザ光照射手段 83 変調器駆動手段 84a、84b、84c 半導体レーザ光源 85、86 波長変換手段 87R、87G、87B 光変調器 88R、88G、88B 反射ミラー 89 ポリゴンミラー 90 カラーペーパー 91 マガジン 92 穿孔手段 93 fθレンズ 94 発色現像槽 95 漂白定着槽 96 水洗槽 97 乾燥部 98 カッタ 99 ソータ 100 色濃度階調変換手段 101 彩度変換手段 102 ディジタル倍率変換手段 103 周波数処理手段 104 ダイナミック・レンジ変換手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を光電的に読み取り、該画像をディ
    ジタル信号に変換することにより該画像の画像データを
    得る画像読取装置、 該画像読取装置により得られた画像データを記憶する記
    憶手段と、該画像データに施される画像処理の画像処理
    条件を該画像データに応じて自動的に設定する自動設定
    手段と、該自動設定手段により自動的に設定された画像
    処理条件を変更しうる手動設定手段と、前記自動設定手
    段または前記手動設定手段により設定された画像処理条
    件に基づいて、前記記憶手段に記憶された画像データに
    対し画像処理を施す画像処理手段とを有する画像処理装
    置、および前記画像処理後の画像データを記録材料上に
    再生する画像出力装置からなる画像再生システムにおい
    て、 前記画像処理装置が前記自動設定手段または前記手動設
    定手段により設定された画像処理条件を保持しうる保持
    手段を有することを特徴とする画像再生システム。
  2. 【請求項2】 前記記録材料として、3色の異なる波長
    光を用いて記録されるカラー感光材料を用いることを特
    徴とする画像再生システム。
JP8015161A 1996-01-31 1996-01-31 画像再生システム Withdrawn JPH09214686A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6757083B1 (en) 1997-12-17 2004-06-29 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image input apparatus
US7013052B1 (en) 1998-06-16 2006-03-14 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image processing apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6757083B1 (en) 1997-12-17 2004-06-29 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image input apparatus
US7013052B1 (en) 1998-06-16 2006-03-14 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image processing apparatus

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