JPH09214470A - 多重分離位相制御装置 - Google Patents

多重分離位相制御装置

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JPH09214470A
JPH09214470A JP8019009A JP1900996A JPH09214470A JP H09214470 A JPH09214470 A JP H09214470A JP 8019009 A JP8019009 A JP 8019009A JP 1900996 A JP1900996 A JP 1900996A JP H09214470 A JPH09214470 A JP H09214470A
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JP
Japan
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optical
pulse
gate
signal
demultiplexing
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JP8019009A
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English (en)
Inventor
Tazuko Tomioka
多寿子 富岡
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超高速光時分割多重通信に使用する光デマル
チプレクサを長時間駆動し続けても安定にパルス分離動
作を行ない続けることを可能とする分離位相制御装置を
提供すること。 【解決手段】 複数のパルス列が時分割多重された入力
光信号から抽出したクロックからなる駆動信号によって
光ゲートを駆動し、該光ゲートでは、該時分割多重され
たパルス列のうち1つ以上の系列を受信するために選択
することによって、該入力光信号の多重分離を行なう光
デマルチプレクサにおいて、該多重分離の位相を制御す
る多重分離位相制御装置であって、前記光ゲートにて選
択されなかったパルス系列の情報に基づいて、前記光ゲ
ートの駆動信号の位相および前記時分割多重された入力
光信号の位相のうち少なくとも一方を変化させて、前記
選択されるパルス系列の最適化を行なうことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超高速光時分割多
重通信に用いる光デマルチプレクサの分離位相制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光通信では、ビットレートが大変
な勢いで高速化されており、実験レベルでは数十Gbp
sというビットレートでの伝送実験の報告も珍しくなく
なってきている。しかしながら、数十Gbpsのデータ
信号をそのまま送受信しようとすると、送信器及び受信
器内の電気コンポーネントに要求される帯域は0Hz〜
数十GHz(およそビットレート程度)までと大変広く
なり、現状ではこのようなコンポーネントを実現するの
は非常に難しい。
【0003】そこで、このような超高速光通信を実現す
るために、光時分割多重を用いて高速化を図っている。
すなわち、送信側では、より低いビットレートで独立に
データ変調された複数の超短光パルス列を少しずつ位相
をずらせて重ね合わせて、実質的に数十Gbpsを実現
する。受信側では、電気信号に変換する前の光信号の時
点で、重ね合わせたパルス列を再び元の低いビットレー
トのパルス列に分離した後、各々のパルス列を受信する
ものである。
【0004】上記のように受信側で光信号からパルス列
を分離する装置を、光デマルチプレクサという。従来の
光デマルチプレクサとしては、例えば、図23のような
構成が知られている。図23中、102は光分配器、1
03は光ゲート、107はクロック抽出部、109は光
受信器、124は固定移相器(180°)である。
【0005】この光デマルチプレクサでは、入射してき
た光信号を元の低いビットレートのパルス列と同じ系列
数(図23では2系列)の信号に分岐し、それぞれの枝
に備えられた変調器(光ゲート)103をその枝で取り
出すべきパルス列のビットが来るタイミングでオンにし
て、各ビットがそれを取り出すべき変調器103のみを
透過するようにする。このように機能させる変調器を光
ゲートと言う。図24の例は、光ゲートによりビットを
1つおきに取り出す様子(2多重のときの片側分)を示
したものである。
【0006】従来の光デマルチプレクサとしては、図2
3のような構成の他に、これをツリー状に接続した図2
5のような構成がある。ここでは、4系列のビット列を
取り出している。なお、図25中、125は1/2分周
器である。
【0007】また、変調器103の代わりに光スイッチ
108を使った図26のような構成も考えられる。これ
らのような構成にとっては、光デマルチプレクサの光ゲ
ート103あるいは光スイッチ108を駆動する駆動信
号の位相が重要である。例えば、図23の光デマルチプ
レクサにおいて各光ゲート103のオンになるタイミン
グが、図24のようになっていれば良いが、その位相が
ずれて、図27(a)あるいは(b)のようになると、
正しい分離動作が得られない。
【0008】光時分割多重された信号は非常に高速であ
るため、光ゲートあるいは光スイッチの駆動信号と光信
号の遅延差がほんの数psec〜数十psecずれただ
けで(ずれの許容範囲は多重されたビットレートにより
異なる)、正しい分離動作が不可能となる。この程度の
遅延のずれは、系の規模にもよるが、例えば周囲の気温
が変わっただけでも十分起こり得るものである。
【0009】しかし、光デマルチプレクサでパルス分離
に用いる光ゲートあるいは光スイッチを駆動する信号と
入力光信号との位相差が、周囲の環境によって変化する
ことに対する対策がなく、長時間光デマルチプレクサを
駆動し続けた場合、正しい分離動作が出来なくなるおそ
れがあった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来は、
光デマルチプレクサの光ゲートあるいは光スイッチを駆
動する信号と光信号との位相差が、周囲の環境によって
変化することに対する対策が立てられておらず、長時間
光デマルチプレクサを駆動し続けた場合、正しい分離動
作が出来なくなるおそれがあった。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、超高速光時分割多重通信に使用する光デマルチ
プレクサを長時間駆動し続けても安定にパルス分離動作
を行ない続けることを可能とする分離位相制御装置を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)は、
複数のパルス列が時分割多重された入力光信号から抽出
したクロックからなる駆動信号によって光ゲートを駆動
し、該光ゲートでは、該時分割多重されたパルス列のう
ち1つ以上の系列を受信するために選択することによっ
て、該入力光信号の多重分離を行なう光デマルチプレク
サにおいて、該多重分離の位相を制御する多重分離位相
制御装置であって、前記光ゲートにて選択されなかった
パルス系列の情報に基づいて、前記光ゲートの駆動信号
の位相および前記時分割多重された入力光信号の位相の
うち少なくとも一方を変化させて、前記選択されるパル
ス系列の最適化を行なうことを特徴とする。
【0013】本発明によれば、時分割多重系の光デマル
チプレクサにおいて、その光ゲートによって選択されな
かったパルス系列の情報を利用し、光ゲートを駆動する
タイミングをフィードバック制御することによって、選
択されるパルス系列のパルスが温度などの周囲環境の変
化等によらず、最も適切な位相状態にすることができ
る。
【0014】ここで、選択されるパルス系列が最適化さ
れた状態とは、例えば、光パルスが光ゲート波形のほぼ
中央でゲートされるような状態、あるいは光パルスが隣
接するスイッチ時刻のほぼ中央にいるごとき状態であ
る。
【0015】本発明(請求項2)は、複数のパルス列が
時分割多重された入力光信号から抽出したクロックから
なる駆動信号により電界吸収型光変調器を変調して、該
入力光信号の多重分離を行なう光デマルチプレクサにお
いて、該多重分離の位相を制御する多重分離位相制御装
置であって、前記電界吸収型光変調器に吸収された光パ
ルスによって得られる情報に基づいて、前記電界吸収型
光変調器より以前の光信号パスおよび前記電界吸収型光
変調器の駆動信号のパスの少なくとも一方に挿入された
可変移相器(光の可変移相器または電気の可変移相器)
の位相を制御して、前記電界吸収型光変調器を透過する
パルス列のパルスが光ゲート波形のほぼ中央でゲートさ
れるようにすることを特徴とする。
【0016】本発明によれば、電界吸収型光変調器にて
吸収された(すなわち、選択されなかった)光パルスに
よって得られる情報に基づいて、パルス分離動作の最も
適切な位相状態からのずれを検出し、その情報を(光ま
たは電気の)可変移相器にフィードバックすることで、
電界吸収型光変調器を透過するパルス列のパルスが時間
的にゲート波形のほぼ中央に来るようにすることができ
る。
【0017】本発明(請求項3)は、複数のパルス列が
時分割多重された入力光信号から抽出したクロックから
なる駆動信号により光ゲートまたは光スイッチを駆動し
て、該入力光信号の多重分離を行なう光デマルチプレク
サにおいて、該多重分離の位相を制御する多重分離位相
制御装置であって、分離された光信号がゲートされた波
形に含まれる信号パルスと伝送系中の光増幅器による自
然放出光との相対的な位置の情報に基づいて、前記光ゲ
ートまたは光スイッチより以前の光信号パスおよび前記
光ゲートまたは光スイッチの駆動信号のパスの少なくと
も一方に挿入された可変移相器(光の可変移相器または
電気の可変移相器)の位相を制御して、多重分離された
パルス列のパルスがゲート波形のほぼ中央でゲートされ
るようにすることを特徴とする。
【0018】本発明によれば、光信号をゲートした波形
に含まれる信号パルスと伝送系中の光増幅器による自然
放出光との相対的な位置の情報に基づいて、パルス分離
動作の最も適切な位相状態からのずれを検出し、その情
報を(光または電気の)可変移相器にフィードバックす
ることで、多重分離されたパルス列のパルスが時間的に
ゲート波形のほぼ中央に来るようにすることができる。
【0019】以上のような本発明によれば、たとえ周囲
環境の温度変化の発生等があっても、最適な位相状態で
パルス分離させることができる。また、選択されなかっ
たパルス系列の情報を利用することによって、選択され
たパルス系列を分岐する必要がなく、構成が簡単にな
る。
【0020】また、フィードバック制御を行なうことに
より、経年変化や部品の交換などによって、温度に対す
る系の遅延変動の特性が変わっても対応でき、長期間安
定な光デマルチプレクシング動作が可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。本発明の一実施形態では、時
分割多重されたパルス系列を電界吸収型光変調器を使用
して多重分離する。例えば、2多重されたパルス系列を
多重分離する場合、光を2つに分岐して、それぞれのパ
スに電界吸収型光変調器を挿入し、それぞれの電界吸収
型光変調器で異なる系列が選択(透過)されるようにす
る。このとき、それぞれの電界吸収型光変調器で選択
(透過)されなかった系列は、電界吸収型光変調器に吸
収される(図1参照)。
【0022】電界吸収型光変調器は、元来、フォトダイ
オードから派生したものであり、フォトダイオードの吸
収波長端の印加電界依存性を利用したものである。した
がって、電界吸収光変調器で吸収された系列は、「電界
吸収型光変調器」という形態のフォトダイオードで検出
されたと考えることができる。
【0023】2つの系列を光時分割多重する場合、一方
の系列が時間軸上で他方の系列のちょうど中間に入るよ
うに多重される。また、電界吸収型光変調器を光デマル
チプレクサとして使用する場合、その駆動電圧は、通
常、正弦波である。したがって、電界吸収型光変調器が
形成する光ゲートのほぼ中間で選択される系列が透過す
る場合、電界吸収型光変調器で吸収される系列も、正弦
波駆動電圧がほぼピークになっているタイミングで吸収
される。電界吸収型光変調器は、逆方向電圧では光吸収
量(dB)は印加電圧にほぼ比例する。そのため、正弦
波のピークで光パルスが吸収されれば、それによって生
ずる光電流は、ピーク以外のところで吸収された場合よ
りも大きい。また、電圧のピークで光電流が最も大きく
なるということは、電界吸収型光変調器で熱に変換され
る電力が最も大きくなるということである。
【0024】したがって、本実施形態では、電界吸収型
光変調器で検出される光電流量、あるいは、発熱量、電
力などを検出し、フィードバックをかけることによっ
て、吸収される系列のパルスが正弦波のほぼピークで吸
収されるようにでき、その結果、選択される系列が、光
ゲートのほぼ中央で透過するように制御することができ
る。
【0025】また、本発明の一実施形態では、時分割多
重されたパルス系列を光スイッチを使用して多重分離す
るもので、この場合、光スイッチで選択されなかった光
信号をフォトディテクタなどで検出し、フィードバック
をかける。あるいは、時分割多重されたパルス系列を変
調器を使用して多重分離するもので、この場合、光スイ
ッチで選択されなかった光が光スイッチ内部で散乱光と
なったものをフォトディテクタなどで検出し、フィード
バックをかける(図2参照)。
【0026】また、本発明の一実施形態では、以下のよ
うにしてフィードバック制御をおこなう。パルスを多重
分離すると、純粋にパルスのみが取り出されるのではな
く、パルスを中心として、その周辺もゲートされる。近
年の光通信では、伝送系の中に光増幅器が使用されるこ
とが多く、現在実用化されている光増幅器、エルビウム
ドープファイバ光増幅器、半導体光増幅器などでは、入
力光信号を増幅するだけでなく、自然放出光と呼ばれる
背景雑音を出す。
【0027】自然放出光は、非常に帯域の広いランダム
な雑音であり、図16のように時間的に一様である。し
たがって、このような自然放出光の混入した信号光を多
重分離すると、図17(a)のような形にゲートされ
る。すなわち、自然放出光はちょうどゲート波形の形に
ゲートされる。図17(b)のように自然放出光は、パ
ルス列によって形成される純粋な信号光よりもはるかに
帯域が広く、自然放出光と信号光が混ざった光から、自
然放出光の大部分を光フィルタなどを使って分離するこ
とができる。自然放出光と信号光(わずかに自然放出光
が混ざっている)を分けると、図18(a),(b)の
ようになる。
【0028】したがって、自然放出光と信号光の時間的
な相対位置を比較、検出し、フィードバックすることに
より、信号パルスがゲート波形のほぼ中央に来るように
制御することができる。
【0029】以下、本実施形態をより詳しく説明する。 (第1の実施形態)まず、第1の実施形態について説明
する。
【0030】本実施形態は、光時分割多重された光入力
を、該光入力自体(または該光入力からパルス分離した
光出力あるいはこれを電気信号に変換したもの)から抽
出されたクロックを元にして生成された駆動信号により
駆動される光ゲートによりパルス分離する光デマルチプ
レクサにおいて、多重された光パルス列を正しい位相で
分離するために、フィードバック制御を行なうものであ
る。
【0031】図1に、本実施形態の光デマルチプレクサ
の構成を示す。本実施形態は、パルス分離素子に光ゲー
トを用いた1:2の光デマルチプレクサの一例を示して
おり、光分配器2a ,2b 、光ゲートとして用いる電界
吸収型光変調器131 ,132 、可変移相器41 ,4
2 、信号処理部61 ,62 、クロック抽出回路7を備え
ている。
【0032】図1のように本実施形態の光デマルチプレ
クサ1では、入射された光信号の一部を光分配器2a
分岐した後、クロック抽出回路7でクロック成分を抽出
し、パルス分離に用いる駆動信号を生成する。
【0033】光分配器2a で分岐された残りの光は、パ
ルス分離のために次の光分配器2bで2分岐され、2つ
の電界吸収型光変調器131 ,132 に夫々入射され、
多重分離されることになる。このとき、2つのパスでは
異なるパルス系列が選択される。
【0034】クロック抽出回路7から2つの電界吸収型
光変調器131 ,132 へ駆動信号を送る駆動信号パス
には、分岐部b1の後方部分に可変移相器41 ,42
夫々挿入される形で配置されており、これら可変移相器
1 ,42 は、対応する信号処理部61 ,62 からの信
号に応じた量だけ駆動信号を移相させる。
【0035】ここで、本実施形態では、前述したように
電界吸収型光変調器131 ,132で吸収される光パル
ス系列の情報を、信号処理部61 ,62 で検出、処理
し、可変移相器41 ,42 にフィードバックをかける。
すなわち、電界吸収型光変調器で検出される光電流量、
あるいは、発熱量、電力などを検出し、この検出量が最
大になるように、つまり吸収される系列のパルスが光ゲ
ート波形、例えば正弦波のほぼピークで吸収されるよう
に、可変移相器41 ,42 に駆動信号の位相を変移させ
ることによって、選択される系列を光ゲートのほぼ中央
で透過させるように制御する。なお言うまでもなく2系
列のパルス分離を行なうために、電界吸収型光変調器1
1 ,132 に与える2つの駆動信号の間の位相差自体
は光入力パルスの位相を基準として常に180度となる
ように設定される。
【0036】本実施形態によれば、時分割多重系の光デ
マルチプレクサにおいて、その光ゲートによって選択さ
れなかったパルス系列の情報を利用し、光ゲートを駆動
するタイミングをフィードバック制御することによっ
て、選択されるパルス系列のパルスが温度などの周囲環
境の変化等によらず、時間的にゲート波形のほぼ中央に
来るようにすることができ、長期間安定な光デマルチプ
レクシング動作が可能になる。
【0037】また、選択されなかったパルス系列の情報
を利用することによって、選択されたパルス系列を分岐
する必要がなく、構成が簡単になる。なお、可変移相器
4は、制御信号に対して連続的に位相が変化するものが
望ましい。また、ディスクリートに変化するものでも、
位相が変化する際に信号がとぎれたりしないもの(ある
いは、とぎれてもその時間が1ビットよりも非常に短く
ほとんど動作に悪影響を及ぼさないもの)であれば、使
用することができる。
【0038】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
について説明する。図2に、本実施形態の光デマルチプ
レクサの構成を示す。
【0039】本実施形態は、光ゲートとして光スイッチ
を使用した場合の1:2光デマルチプレクサの一例を示
しており、光分配器2a ,2b 、光ゲートとして用いる
光スイッチ81 ,82 、可変移相器41 ,42 、信号処
理部61 ,62 、クロック抽出回路7、フォトディテク
タ111 ,112 を備えている。
【0040】本実施形態の光デマルチプレクサは、基本
的には、上記の実施形態と同様であるが、光ゲートとし
て光スイッチ81 ,82 を用いる点、フィードバック制
御を行なうための検出器としてフォトディテクタ11を
設けてある点が相違する。ここでは、先の実施形態との
相違を中心に説明する。
【0041】光スイッチ81 ,82 は、半導体またはL
iNbO3 などでできており、駆動信号の周波数に同期
して、2つの出力に交互に信号を出力する。本実施形態
では、その一方を多重分離出力として選択、出力し、他
方を位相制御用の信号として検出する。このとき、位相
制御情報としては、前述したような自然放出光と信号パ
ルスの位相比較検出でも良いし、光スイッチのゲート波
形が図3(a)のように(矩形ではなく)なだらかなも
のであれば、フォトディテクタで検出される光電流、あ
るいは、ビットレートの周波数が最大になるように制御
すれば良い。
【0042】なお、図2における光ゲートとして使用し
た光スイッチ81 ,82 の代わりに、Y分岐を使用した
マッハ・ツェンダー型など吸収型、スイッチ型でない変
調器を用いることもできる。この場合は、光ゲートで選
択されない光は変調器内部で散乱光となるので、これを
フォトディテクタなどで検出し、光スイッチの場合と同
様にして、フィードバック制御を行なえば良い。
【0043】本実施形態によれば、時分割多重系の光デ
マルチプレクサにおいて、その光ゲートによって選択さ
れなかったパルス系列の情報を利用し、光ゲートを駆動
するタイミングをフィードバック制御することによっ
て、選択されるパルス系列のパルスが温度などの周囲環
境の変化等によらず、時間的にゲート波形のほぼ中央に
来るようにすることができ、長期間安定な光デマルチプ
レクシング動作が可能になる。
【0044】また、選択されなかったパルス系列の情報
を利用することによって、選択されたパルス系列を分岐
する必要がなく、構成が簡単になる。ここで、制御方法
の一例について説明する。
【0045】本実施形態では、電界吸収型光変調器やフ
ォトディテクタなどで検出する光電流量、あるいは、発
熱量、電力など、フィードバックのための検出信号を最
大にするための制御では、山登り法のように可変移相器
4の位相を常に少量前後させて、検出信号が増える方に
位相を変化させていく。どちらに振っても、検出信号が
減少する位相が、最適点である。あるいは、ある閾値よ
りも検出信号が減少したら可変移相器4の位相を少量前
後させて、検出信号が増える方向に位相を変化させてい
っても良い。
【0046】このとき、光ゲートのゲート波形は、図3
(a)のように中央近辺が最大となり、両端に近付くに
つれて低くなっていくような波形である方が好ましい。
図3(b)のように、矩形のゲート波形ではゲート波形
の位相を少々前後させても、ゲート波形の端に近付くま
では、光ゲートを透過する光パワーにほとんど変化がな
く、検出信号に変化がみられないからである。逆に、な
まったゲート波形を与える方法は、単純に正弦波で光ゲ
ートを駆動すると矩形のゲート波形でなくなまったゲー
ト波形しか得られないLiNO3 変調器による光ゲート
(あるいはスイッチ)に向いている。
【0047】(本実施形態の変形例)以上の実施形態で
は、図1や図2のように固定移相器を省き、各光ゲート
(例えば、電界吸収型光変調器131 ,132 あるいは
光スイッチ81 ,82 )に与える駆動信号間に設定する
位相差(上記の2多重では180°)は、可変移相器だ
けで制御するものとして説明したが、図4のように固定
移相器24を併用しても構わない。
【0048】また、以上の実施形態では、図1や図2の
ようにそれぞれの光ゲートから信号検出を行ない、クロ
ック抽出部7から光ゲートまでのパスで分岐部b1の後
方部分に可変移相器41 ,42 を夫々挿入しているが、
駆動信号の分岐部b1から先の2つのパスおよび光分岐
部から光ゲートまでの2つの光パスC,Dの遅延量が既
知で、周囲環境の変化などによる遅延特性がほぼ同一で
あれば、図5に示すように分岐部b1より前方の部分
(図中のAの部分)に可変移相器を1つだけ配置しても
良い。この場合、可変移相器、信号処理部などの数が少
なくて済むという利点がある。なお、図中25は、固定
移相器である。
【0049】さらには、駆動信号のパスに電気信号用の
可変移相器を挿入する代わりに、図6(a)のように、
各光ゲートと光分配器との間(図1,2中のC,Dの位
置)にそれぞれ光の可変移相器34を入れても良いし、
あるいは図6(b)のように、光ゲートに対する光分配
器の前(図1,2中のBの位置)に1つだけ光の可変移
相器34を入れても良い。
【0050】以上の例では、各光ゲートに与える駆動信
号に位相差を設けて、パルス分離を行なうものとしてい
たが、その代わりに、光ゲートと光分配器の間に固定移
相器を設け、各光ゲートに入力する光信号の間に位相差
を与えて、パルス分離を行なっても良い。また、この場
合において、前述のように各光ゲートと光分配器との間
にそれぞれ光の可変移相器を挿入する構成を採用すると
きは、図1,2のごとく固定移相器の働きを可変移相器
で果たすようにしても良いし、図4のごとく固定移相器
と可変移相器を独立に設けても良い。
【0051】以上では、パルス分離素子に光ゲートを用
いた光デマルチプレクサの一例として、説明を分かりや
すくするために、1:2の光デマルチプレクサで説明を
行なっているが、言うまでもなく、本発明は、各系統の
パルス列を360/n(nは2以上の整数)度づつずら
して取り出す1:nの光デマルチプレクサに適用可能で
ある。この場合も、電気信号の可変移相器および光の可
変移相器のいずれを用いても良いし、それらを各系統に
共通に1つ設けても良いし、各系統ごとに1つずつ設け
ても良い。
【0052】以上の各例では、クロックは入力光信号か
ら抽出しているが、図7のように光デマルチプレクサさ
れた信号から得る場合、あるいは図8のように受信器か
ら得る場合も考えられる。それらの場合は、クロックを
抽出するところまで含めた系を出来るだけコンパクトに
集めて内部の温度にむらがないように系を構成し、前述
の場合と同様に温度測定し、位相制御すると良い。な
お、図7中、1は光デマルチプレクサ、2は光分配器、
7はクロック抽出部であり、図8中、1は光デマルチプ
レクサ、9は光受信器、10はクロック信号あるいは光
ゲートまたは光スイッチの駆動信号である。このように
光ゲートあるいは光スイッチの駆動信号を出力するクロ
ック抽出部に対する入力を得るまでのパスとして種々の
方法が使用できる点は、以下の各実施形態でも同様であ
る。
【0053】(第3の実施形態)次に、電界吸収型光変
調器から位相制御用の信号を検出するいくつかの方法を
具体的に説明する。
【0054】なお、以下では、説明を分かりやすくする
ために、時分割でn(nは2以上の整数)多重された光
信号から1系列取り出す部分を基本構成として示し、全
体の構成の説明は省略している。
【0055】図9は、本実施形態の光デマルチプレクサ
の基本構成の一例であり、可変移相器4、信号処理部
6、電界吸収型光変調器(光ゲート)13、バイアスT
回路14、光電流検出回路15を備える。なお、図中で
は光分配器やクロック抽出部等を省略しているが前述の
実施形態や変形例で述べたように種々のものが考えられ
る。
【0056】本実施形態のように光ゲートとして電界吸
収型光変調器を用いた場合、入射光の吸収損失(dB)
は、電界吸収型光変調器に印加された電圧に比例する。
そのようにして、電界吸収型光変調器に吸収された光は
変調器に流れる光電流となる。
【0057】したがって、最適な位相状態を保持するた
めには、図9のように、電界吸収型光変調器13に流れ
る光電流を、バイアスT回路14を介し光電流検出回路
15にて検出し、該光電流が最大になるように、すなわ
ち電界吸収型光変調器13の駆動電圧が最大のときに
(吸収されるべき)パルスが吸収されるように、信号処
理部6により可変移相器4の位相を山登り法などで制御
すれば良い。ただし、このときの光ゲートの幅は、例え
ば図10(a)のように、時分割多重されたビット列の
1ビットの幅wよりも大きいことが望ましい。そのよう
にしない場合、例えば図10(b)のように、2多重の
系ならば2系列とも吸収している状態が光電流を最大と
する状態になってしまうからである。
【0058】図11は、本実施形態の光デマルチプレク
サの基本構成の他の例であり、可変移相器4、信号処理
部6、電界吸収型光変調器(光ゲート)13、バイアス
T回路14、サーキュレータ16、高周波成分検出回路
17を備えている。なお、図中では光分配器やクロック
抽出部等を省略しているが前述の実施形態や変形例で述
べたように種々のものが考えられる。
【0059】上記の実施形態では電界吸収型光変調器1
3により吸収された光電流の直流成分を検出して制御を
行なったが、本実施形態のように高周波成分を検出して
制御を行なうようにしても良い。すなわち、本実施形態
では、図11のようにバイアスT回路14およびサーキ
ュレータ16を介し高周波成分検出回路17にて高周波
成分を検出する。そして、信号処理部6により該高周波
成分が最大になるように可変移相器4を制御する。これ
により、最適な位相状態を保持することができる。特に
2多重の場合は、光電流から1系列分のキャリア周波数
成分を検出することによって、ゲート幅に制限を設けな
くても良くなる。
【0060】ところで、2多重で電界吸収型光変調器を
光ゲートとして使用する場合、吸収するパルスが駆動信
号の吸収部分の中心に来るように制御することによっ
て、同様に透過するパルスを光ゲート波形の中心に来る
ようにすることが可能である。例えば、電界吸収型光変
調器の駆動波形が図12(a)に示すような状態にある
とき、吸収されるパルス(吸収電流量)が図12(b)
のAの位置にあるときが、電界吸収型光変調器で消費さ
れる電力が最大であるため、その消費電力を測定し、そ
れが最大になるように山登り法などによって駆動信号の
位相または光信号の位相を制御すれば良い。
【0061】消費電力を測定する方法としては、電界吸
収型光変調器のチップの近傍にサーミスタなどの温度測
定素子を配置し(あるいは電界吸収型光変調器のチップ
と集積化し)その温度を測定する方法がある。
【0062】あるいは、図13のような回路を電界吸収
型光変調器13の周辺に構成し、抵抗器R1 の両端の電
位v1と電界吸収型光変調器13および抵抗器R1 の両
端の電位v2とを図示しない掛け算器にて掛け算するこ
とで疑似的に電力を求めても良い。この場合、v2と電
界吸収型光変調器13にかかる電圧との位相ずれが小さ
いように抵抗器R1は出来るだけ小さい抵抗のものにす
ると良い。また、掛け算器までの回路は途中でv1とv
2の位相差がずれないように、出来るだけコンパクトに
作るのが良い。
【0063】図14は、本実施形態の光デマルチプレク
サの基本構成のさらに他の例であり、可変移相器4、信
号処理部6、電界吸収型光変調器(光ゲート)13、バ
イアスT回路14、抵抗18を備える。なお、図中では
光分配器やクロック抽出部等を省略しているが前述の実
施形態や変形例で述べたように種々のものが考えられ
る。
【0064】光ゲートとして電界吸収型光変調器を用い
る場合、電界吸収型光変調器はダイオードであるため、
図15(a)のように駆動信号の一部がプラスに振り込
むと電界吸収型光変調器にダイオードの順方向電流が流
れる。ダイオードの順方向特性は図15(b)のよう
に、一般に温度によって変化する。したがって、駆動電
圧として同じ値のプラスの電圧を与えても、流れる順方
向電流は電界吸収型光変調器の内部温度によって変化す
る。
【0065】したがって、図14のような回路で順方向
電流の変化を測定することによって、電界吸収型光変調
器内での発熱による温度変化、さらには消費されている
電力を知ることができる。これによって、図12
(a),(b)で説明したものと同様にして消費電力が
最大になるように制御すればよい。
【0066】なお、本実施形態においても、パルス分離
を行なう複数の系列の各々ごとに可変遅延器4を設ける
代わりに、クロック抽出部7と分岐部の間のパスに1つ
だけ可変遅延器4を設けても良い点(図5参照)、可変
遅延器を光パスのほうに挿入しても良い点(図6参照)
など、前述の実施形態や変形例で説明した点と同様のこ
とが言える。
【0067】電界吸収型光変調器の光電流を検出してフ
ィードバックをかける方法の長所としては、光ゲート波
形が図3(b)のように矩形であったとしても、光パル
スが光ゲートのほぼ中心に来るようにできることであ
る。これは、以下に述べる実施形態についても同様であ
る。また、電界吸収型光変調器の光電流を検出する方法
では、位相制御情報を得るために光ゲート出力を分岐す
る必要がなく、特別な光−電気変換素子が不要で、構成
が簡素になる。
【0068】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態について説明する。前述したようにパルスが多
重分離される場合、純粋にパルスのみが取り出されるの
ではなく、パルスを中心として、その周辺もゲートされ
る。また、近年の光通信では、伝送系の中に光増幅器が
使用されることが多く、現在実用化されている光増幅
器、エルビウムドープファイバ光増幅器、半導体光増幅
器などは、入力光信号を増幅するだけでなく、自然放出
光と呼ばれる背景雑音を出す。自然放出光は、非常に帯
域の広いランダムな雑音であり、図16のように時間的
に一様である。したがって、このような自然放出光の混
入した信号光を多重分離すると、図17(a)のように
形にゲートされる。すなわち、自然放出光はちょうどゲ
ート波形の形にゲートされる。このような光ゲート出力
または光スイッチ出力の光スペクトルは、自然放出光を
含めて、図17(b)のようになる。
【0069】本実施形態では、このような場合、光ゲー
ト出力または光スイッチ出力の一部を分岐した後、光フ
ィルタを用いて、図18(a)および(b)のように自
然放出光を中心とした部分と信号を中心とした部分に分
離する。
【0070】分離方法としては、図19のように光分配
器2の後段に透過特性の異なる2つのフィルタ19a
19b を設けても良いし、図20のように光合分波器2
0を用いて信号光を透過し、透過されなかった残りの成
分(自然放出光成分)が反射してきたものを拾っても良
い。
【0071】これらの信号光および自然放出光を図21
のように夫々フォトディテクタ11a ,11b で検出
し、夫々バンドパスフィルタ21a ,21b を介し、位
相比較器22でそれぞれのキャリア周波数成分(例えば
分離したビット列のビットレートが10Gbpsなら1
0GHz成分)の位相を比較することによって、ゲート
された自然放出光の中心と信号パルス位置がどの程度ず
れているかが分かる。ゲートされた自然放出光の波形は
ゲート波形そのものなので、信号パルスと光ゲート波形
の中心がどの程度ずれているかわかることになる。これ
をフィードバック情報として、図示しない信号処理部か
ら図示しない可変移相器にフィードバックすれば良い。
【0072】このように、自然放出光と信号光の時間的
な相対位置を比較、検出し、フィードバックすることに
より、信号パルスがゲート波形のほぼ中央に来るように
できる。
【0073】なお、信号光については、フォトディテク
タ11a と位相比較器22の間のバンドパスフィルタ2
a を省いても構わない。あるいは、図19や図20の
ようにして、信号パルスと自然放出光を光フィルタで分
離した後、図22のように、これらをバランス型レシー
バのそれぞれのフォトダイオード11に入射する。この
場合、各々のフォトダイオード11の出力は引き算され
るので、バランス型レシーバの出力のキャリア周波数成
分が最小になるように、図示しない信号処理部を用いて
図示しない可変移相器をフィードバック制御すれば良
い。
【0074】なお、本実施形態においても、パルス分離
を行なう複数の系列の各々ごとに可変遅延器4を設ける
代わりに、クロック抽出部7と分岐部の間のパスに1つ
だけ可変遅延器4を設けても良い点(図5参照)、可変
遅延器を光パスのほうに挿入しても良い点(図6参照)
など、前述の実施形態や変形例で説明した点と同様のこ
とが言える。
【0075】以上説明してきた各実施形態のように、フ
ィードバック制御を行なうことの利点は、経年変化や部
品の交換などによって、温度に対する系の遅延変動の特
性が変わっても対応でき、長期間安定な光デマルチプレ
クシング動作を可能にすることである。本発明は、上述
した実施の形態に限定されるものではなく、その技術的
範囲において種々変形して実施することができる。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、時分割多重系の光デマ
ルチプレクサにおいて、その光ゲートによって選択され
なかったパルス系列の情報を利用し、光ゲートを駆動す
るタイミングをフィードバック制御することによって、
周囲環境の温度変化の発生等によらず、最適な位相状態
でパルス分離させることができる(例えば、選択される
パルス系列のパルスが時間的にゲート波形のほぼ中央に
来るようにすることができる)。
【0077】また、選択されなかったパルス系列の情報
を利用することによって、選択されたパルス系列を分岐
する必要がなく、構成が簡単になる。また、フィードバ
ック制御を行なうことにより、経年変化や部品の交換な
どによって、温度に対する系の遅延変動の特性が変わっ
ても対応でき、長期間安定な光デマルチプレクシング動
作が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る光デマルチプレクサの構
成を示す図
【図2】第2の実施形態に係る光デマルチプレクサの他
の構成を示す図
【図3】光ゲートのゲート波形と光パルスの関係を説明
するための図
【図4】本実施形態の変形例を示す図
【図5】本実施形態の他の変形例を示す図
【図6】本実施形態のさらに他の変形例を示す図
【図7】本実施形態の変形例を示す図
【図8】本実施形態の他の変形例を示す図
【図9】第3の実施形態に係る光デマルチプレクサの基
本構成を示す図
【図10】光ゲートのゲート波形と光パルスの関係を説
明するための図
【図11】同実施形態に係る光デマルチプレクサの基本
構成の他の例を示す図
【図12】電界吸収型光変調器の駆動波形と吸収電流量
の関係を示す図
【図13】同実施形態の他の例を示す図
【図14】同実施形態に係る光デマルチプレクサのさら
に他の構成を示す図
【図15】電界吸収型光変調器の電圧−順方向電流特性
を示す図
【図16】信号光に混入した自然放出光を説明するため
の図
【図17】自然放出光が多量に混入した光ゲート出力信
号を示す図
【図18】光ゲートの出力信号を分離した信号を示す図
【図19】第4の実施形態の光デマルチプレクサの信号
分離の構成を示す図
【図20】同実施形態の光デマルチプレクサの信号分離
の他の構成を示す図
【図21】同実施形態の光デマルチプレクサの位相差検
出の構成を示す図
【図22】同実施形態の光デマルチプレクサの位相差検
出の構成を示す図
【図23】従来の光デマルチプレクサの一例を示す図
【図24】光デマルチプレクサのパルス分離の動作を説
明するための図
【図25】従来の光デマルチプレクサの他の例を示す図
【図26】従来の光デマルチプレクサのさらに他の例を
示す図
【図27】従来の光デマルチプレクサにおける位相ずれ
を説明するための図
【符号の説明】
1…光デマルチプレクサ 2,2a ,2b ,2c …光分配器 4,4´,41 ,42 …可変移相器 6,61 ,62 …信号処理部 7…クロック抽出部 8…光スイッチ 9…光受信器 11,11a ,11b …フォトディテクタ 12…バンドパスフィルタ 13,131 ,132 …電界吸収型光変調器 14…バイアスT回路 15…光電流検出回路 16…サーキュレータ 17…高周波成分検出回路 18…抵抗 19a ,19b …光フィルタ 20…光合分波器 21a ,21b …バンドパスフィルタ 22…位相比較器 24…固定移相器 34…可変移相器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のパルス列が時分割多重された入力光
    信号から抽出したクロックからなる駆動信号によって光
    ゲートを駆動し、該光ゲートでは、該時分割多重された
    パルス列のうち1つ以上の系列を受信するために選択す
    ることによって、該入力光信号の多重分離を行なう光デ
    マルチプレクサにおいて、該多重分離の位相を制御する
    多重分離位相制御装置であって、 前記光ゲートにて選択されなかったパルス系列の情報に
    基づいて、前記光ゲートの駆動信号の位相および前記時
    分割多重された入力光信号の位相のうち少なくとも一方
    を変化させて、前記選択されるパルス系列の最適化を行
    なうことを特徴とする多重分離位相制御装置。
  2. 【請求項2】複数のパルス列が時分割多重された入力光
    信号から抽出したクロックからなる駆動信号により電界
    吸収型光変調器を変調して、該入力光信号の多重分離を
    行なう光デマルチプレクサにおいて、該多重分離の位相
    を制御する多重分離位相制御装置であって、 前記電界吸収型光変調器に吸収された光パルスによって
    得られる情報に基づいて、前記電界吸収型光変調器より
    以前の光信号パスおよび前記電界吸収型光変調器の駆動
    信号のパスの少なくとも一方に挿入された可変移相器の
    位相を制御して、前記電界吸収型光変調器を透過するパ
    ルス列のパルスが光ゲート波形のほぼ中央でゲートされ
    るようにすることを特徴とする多重分離位相制御装置。
  3. 【請求項3】複数のパルス列が時分割多重された入力光
    信号から抽出したクロックからなる駆動信号により光ゲ
    ートまたは光スイッチを駆動して、該入力光信号の多重
    分離を行なう光デマルチプレクサにおいて、該多重分離
    の位相を制御する多重分離位相制御装置であって、 分離された光信号がゲートされた波形に含まれる信号パ
    ルスと伝送系中の光増幅器による自然放出光との相対的
    な位置の情報に基づいて、前記光ゲートまたは光スイッ
    チより以前の光信号パスおよび前記光ゲートまたは光ス
    イッチの駆動信号のパスの少なくとも一方に挿入された
    可変移相器の位相を制御して、多重分離されたパルス列
    のパルスがゲート波形のほぼ中央でゲートされるように
    することを特徴とする多重分離位相制御装置。
JP8019009A 1996-02-05 1996-02-05 多重分離位相制御装置 Pending JPH09214470A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007088636A1 (ja) * 2006-02-03 2007-08-09 Fujitsu Limited 光変調器の駆動回路
JP2008096418A (ja) * 2006-09-14 2008-04-24 Anritsu Corp ジッタ測定装置及びその校正方法

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