JP3432696B2 - 光通信用デバイスおよび光通信装置および光通信システム並びに光スペクトルアナライザ - Google Patents

光通信用デバイスおよび光通信装置および光通信システム並びに光スペクトルアナライザ

Info

Publication number
JP3432696B2
JP3432696B2 JP09760897A JP9760897A JP3432696B2 JP 3432696 B2 JP3432696 B2 JP 3432696B2 JP 09760897 A JP09760897 A JP 09760897A JP 9760897 A JP9760897 A JP 9760897A JP 3432696 B2 JP3432696 B2 JP 3432696B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wavelength
optical
signal
reverse bias
optical communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09760897A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10290213A (ja
Inventor
俊一 北垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP09760897A priority Critical patent/JP3432696B2/ja
Publication of JPH10290213A publication Critical patent/JPH10290213A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3432696B2 publication Critical patent/JP3432696B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Communication System (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを用い
たディジタルまたはアナログ光通信システムにおいて用
いられる光通信用デバイスおよび光通信装置並びに光通
信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを主要な伝送媒体とする光伝
送システムにおいて、1芯当たりの伝送容量を増やすた
めの一手段として、複数の異なる波長のレーザ光を重畳
し、その多重化された光信号を1芯の光ファイバを介し
て伝送することにより、異なる信号を同時に伝送する波
長多重化光伝送方式がある。
【0003】この波長多重化光伝送では、受信部におい
て所望のチャンネルの波長の光信号を他の波長の光信号
から選別する必要がある。その所望の光信号の選別が不
十分であると、他の波長の光信号が漏れ込み、伝送特性
が劣化してしまう。従って、安定した伝送特性を保つた
めには,送信部に於ける送信信号の波長の安定性と受信
部に於ける波長選別の安定性、および送信信号の波長と
受信部で選別された信号の波長との整合性が重要であ
る。
【0004】また、光伝送システムにおいて、受信光レ
ベルが変動すると、伝送特性に変動が生じる。波長多重
化光伝送システムに光ファイバ増幅器が用いられている
場合には、多重化されている光信号の波長数が変化する
と、一般に一波長当たりの出力レベルが変化してしまう
ため、全チャネルの伝送特性に影響が生じる。
【0005】そのため、波長多重光伝送システムに用い
られる光ファイバ増幅器では、通常、特定の波長により
出力レベルの監視を行い、波長数の変化により監視して
いる波長の出力レベルが変動した場合に、励起光パワー
の調整等により自動的に一波長当たりの出力レベルが所
定の値に保持されるような制御が行われている。
【0006】従来の光受信装置1401,21A,21
B,…,21Nは、一般に、図14及至図16に示すよ
うに、波長可変光フィルタ1402,161a,161
b,…,161nとフォトダイオード64の組合わせに
より、波長多重された光信号L106,L20a,L2
0b,…,L20nから所望の波長の光信号を選別して
復調するようになっている。
【0007】また、従来の光ファイバ増幅器において
も、図17に示すように、波長可変光フィルタ1402
とフォトダイオード64の組合わせにより、モニタ光を
復調するようになっている。
【0008】また、従来の波長多重光送信装置1700
においては、図18に示すように、レーザ光源駆動回路
805Aにより送信用レーザ光源9a,9b,…,9n
を単純に駆動しているだけである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
波長多重光伝送システムの送信部においては、周囲温度
の変化や経年劣化等によりレーザダイオードの発光波長
が当初よりずれたり、また受信器側の所望の波長を選別
する光フィルタの透過中心波長が、周囲温度の変化等に
よりずれたりすることによって、近接波長からの光が漏
れこんで伝送特性が劣化するという問題点があった。
【0010】また、波長多重化伝送システムに光ファイ
バ増幅器を用いることにより、監視波長による波長毎の
出力一定化機能を有するシステムにおいて、監視波長自
体が断になった場合に出力一定化制御が機能しなくなる
という問題点があった。
【0011】また、波長多重光伝送システムの受信部で
は、カプラ等の光分岐手段と各波長に対応した波長数分
の光フィルタと波長数分のフォトダイオードが必要であ
り、実装性に劣るという問題点があった。
【0012】本発明は上記に鑑みてなされたもので、実
装性に優れるとともに、周囲温度の変化等による送信波
長および受信波長の耐変動性に優れ、また光ファイバ増
幅器を用いる場合には波長数に依存しない出力一定化機
能を高い信頼性で実現することができる波長多重光伝送
技術に係る光通信用デバイスおよび光通信装置および光
通信システム並びに光スペクトルアナライザを得ること
を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明に係る光通信用デバイスは、異なる複数
の波長の光が多重されてなる光信号を用いた光波長多重
化伝送システムに使用される光通信用デバイスであっ
て、前記光信号の進行方向に沿って直列に配置され、か
つ印加される逆バイアス電位に対応した波長よりも短い
波長の光信号を吸収して電気信号に復調可能であるとと
もに、印加される逆バイアス電位に対応した波長および
該波長よりも長い波長の光信号を透過可能であり、多重
された波長数に対応する数だけ前後に配置され、さらに
後段へ行くほど高い逆バイアス電位が印され得る電
吸収形変調素子を具備するものである。
【0014】この発明によれば、光通信用デバイスに入
射した光信号のうち、印加された逆バイアス電位に対応
した波長よりも短い波長の光信号はその電界吸収形変調
素子に吸収され、それよりも波長が長い光信号はその電
界吸収形変調素子を透過してより後段の電界吸収形変調
素子に入射する。そのより後段の電界吸収形変調素子に
入射した光信号のうち、当該電界吸収形変調素子に印加
された逆バイアス電位に対応した波長よりも短い波長の
光信号はその電界吸収形変調素子に吸収され、それより
も波長が長い光信号はその電界吸収形変調素子を透過し
てさらにより後段の電界吸収形変調素子に入射する。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】つぎの発明に係る光通信装置は、異なる複
数の波長の光が多重されてなる光信号を受信する光通信
装置であって、入射する前記光信号の進行方向に沿って
直列に配置され、かつ印加される逆バイアス電位に対応
した波長よりも短い波長の光信号を吸収して電気信号に
復調可能であるとともに、印加される逆バイアス電位に
対応した波長および該波長よりも長い波長の光信号を透
過可能で、さらに後段へくほど高い逆バイアス電位が
され得る3個以上の電界吸収形変調素子を具備する
光通信用デバイスと、前記電界吸収形変調素子に、各段
で一波長ずつ吸収し得るように後段へくほど高い電位
の逆バイアスを印し得る逆バイアス供給回路とを具備
するものである。
【0022】この発明によれば、異なる複数の波長の光
が多重された光信号を、3段以上の段数の電界吸収形変
調素子により一波長ずつ抽出して復調する。
【0023】つぎの発明に係る光通信装置は、異なる複
数の波長の光が多重されてなる光信号を増幅する光ファ
イバ増幅器として使用される光通信装置であって、希土
類添加光ファイバと、該希土類添加光ファイバを励起す
る励起用レーザ光源と、該励起用レーザ光源の出射光を
前記希土類添加光ファイバ内に入射させて同ファイバ内
を伝播する光信号と合成する光合成手段と、当該増幅器
から出射され得る光の一部を分岐する光分岐手段と、該
光分岐手段により分岐された光の進行方向に沿って直列
に配置され、かつ印加される逆バイアス電位に対応した
波長よりも短い波長の光信号を吸収して電気信号に復調
可能であるとともに、印加される逆バイアス電位に対応
した波長および該波長よりも長い波長の光信号を透過可
能で、さらに前段よりも後段の方が高い逆バイアス電位
印加され得る前後一対の電界吸収形変調素子を具備す
る光通信用デバイスと、光通信用デバイスの復調電気
信号に応じて前記励起用レーザ光源の駆動電力を制御す
る励起用レーザ光源駆動回路と、前記光通信用デバイス
により選別された所定の波長の光信号を監視し、この監
視波長の光信号入力断を検出する入力断検出回路と、
前記監視波長の光信号の入力断を検出したときに、この
監視波長と異なる波長の光信号を監視するために、前記
電界吸収変調素子に印加する逆バイアス電位を監視波長
に応じて制御し得る逆バイアス制御回路とを具備するも
のである。
【0024】この発明によれば、出力される光信号の一
部から分岐された光のうち、予め定められた波長の監視
信号を、一対の電界吸収形変調素子を有する光通信用デ
バイスにより抽出し復調する。
【0025】つぎの発明に係る光通信装置は、異なる複
数の波長の光が多重されてなる光信号を受信する光通信
装置であって、入射する前記光信号の進行方向に沿って
直列に配置され、かつ印加される逆バイアス電位に対応
した波長よりも短い波長の光信号を吸収して電気信号に
復調可能であるとともに、印加される逆バイアス電位に
対応した波長および該波長よりも長い波長の光信号を透
過可能で、さらに前段よりも後段の方が高い逆バイアス
電位が印され得る前後一対の電界吸収形変調素子を具
備する光通信用デバイスと、該光通信用デバイスを透過
した光信号を受光するフォトダイオードと、該フォトダ
イオードの出力信号と前記光通信用デバイスの復調電気
信号とに基づいて受信信号の波長変動を検出する波長変
動検出回路と、前記受信信号の波長変動を検出したとき
に、波長変動前後で同等の復調レベルを得るために前記
電界吸収変調素子に印加する逆バイアス電位を制御し得
逆バイアス制御回路とを具備するものである。
【0026】この発明によれば、レーザ光源の出射光の
波長シフトを検出し、そのシフト量に応じて、光通信用
デバイスの一対の電界吸収形変調素子に印加する逆バイ
アス電位を制御することにより、受信波長帯域を制御す
る。
【0027】つぎの発明に係る光通信装置は、異なる複
数の波長の光を多重してなる光信号を送信する光通信装
置であって、複数の異なる波長の光信号をそれぞれ出射
する複数のレーザ光源と、該レーザ光源の各出射光が多
重された光信号の一部を分岐する光分岐手段と、該光分
岐手段により分岐された光の進行方向に沿って直列に配
置され、かつ印加される逆バイアス電位に対応した波長
よりも短い波長の光信号を吸収して電気信号に復調可能
であるとともに、印加される逆バイアス電位に対応した
波長および該波長よりも長い波長の光信号を透過可能
で、さらに前段よりも後段の方が高い逆バイアス電位が
され得る前後一対の電界吸収形変調素子を具備する
光通信用デバイスと、前記光通信デバイスにより受信さ
れる波長帯域を周期的に各信号波長に合わせるタイミン
グ信号を発生するタイミング発生回路と、個々の光源光
のレベルまたは波長変動の情報を得るために前記電界吸
収変調素子に印加する逆バイアス電位を前記タイミング
発生回路から送信されたタイミング信号に基づいて制御
し得る逆バイアス制御回路と、前記光通信デバイスによ
り受信された各信号波長の光の復調電気信号に基づいて
前記各レーザ光源の出力を調整可能な信号光電力情報処
理回路とを具備するものである。
【0028】この発明によれば、出力する光信号の一部
を分岐して光通信用デバイスにより復調電気信号を周期
的に測定し、それに基づき信号波長および出力レベルの
変動を監視して、送信用レーザ光源の光の波長および出
力レベルを安定化する。
【0029】つぎの発明に係る光通信装置は、異なる複
数の波長の光を多重してなる光信号を送信する光通信装
置であって、複数の異なる波長の光信号をそれぞれ出射
する複数のレーザ光源と、該複数のレーザ光源の出力部
にそれぞれ接続された複数の可変光アッテネータと、該
レーザ光源の各出射光が多重された光信号の一部を分岐
する光分岐手段と、該光分岐手段により分岐された光の
進行方向に沿って直列に配置され、かつ印加される逆バ
イアス電位に対応した波長よりも短い波長の光信号を吸
収して電気信号に復調可能であるとともに、印加される
逆バイアス電位に対応した波長および該波長よりも長い
波長の光信号を透過可能で、さらに前段よりも後段の方
が高い逆バイアス電位が印され得る前後一対の電界吸
収形変調素子を具備する光通信用デバイスと、前記光通
信デバイスにより受信される波長帯域を周期的に各信号
波長に合わせるタイミング信号を発生するタイミング発
生回路と、個々の光源光のレベルまたは波長変動の情報
を得るために前記電界吸収変調素子に印加する逆バイア
ス電位を前記タイミング発生回路から送信されたタイミ
ング信号に基づいて制御し得る逆バイアス制御回路と、
前記光通信用デバイスにより復調された各送信波長の信
号電力に基づいて前記可変光アッテネータを制御するア
ッテネータ制御駆動回路とを具備するものである。
【0030】この発明によれば、出力する光信号の一部
を分岐して光通信用デバイスにより復調電気信号を測定
し、それに基づき周期的に測定される各信号波長の光レ
ベルを検出し、その光レベルに応じて各波長毎の光出力
を平坦化する。
【0031】つぎの発明に係る光通信装置は、第1の伝
送速度の信号で変調された第1の波長の光信号と、第1
の伝送速度の逓倍に相当する第2の伝送速度で変調さ
れ、該第1の波長よりも波長が大である第2の波長の光
信号とが多重されてなる光多重信号を受信する光通信装
置であって、入射する前記光多重信号の進行方向に沿っ
て直列に配置され、かつ印加される逆バイアス電位に対
応した波長よりも短い波長の光信号を吸収して電気信号
に復調可能であるとともに、印加される逆バイアス電位
に対応した波長および該波長よりも長い波長の光信号を
透過可能で、さらに後段へくほど高い逆バイアス電位
が印され得る一対の電界吸収形変調素子を具備する光
通信用デバイスと、前段の電界吸収形変調素子により復
調されてなる第1の波長の復調電気信号に基づいて送信
信号のタイミングを抽出する逆バイアス情報制御回路
と、該逆バイアス情報制御回路により抽出されたタイミ
ング信号に基づいて前記一対の電界吸収形変調素子に、
前段よりも後段の方が高い電位の逆バイアスを印し得
る逆バイアス制御回路とを具備するものである。
【0032】この発明によれば、第1の伝送速度の信号
で変調された波長λ1の光信号、および第1の伝送速度
の逓倍に相当する第2の伝送速度の信号で変調された波
長λ2(λ1<λ2)の光信号の2波長の光が多重化さ
れた光信号から、光通信用デバイスにより波長λ1の光
信号を復調して送信信号のタイミングを抽出し、そのタ
イミングに基づいて波長λ2の光信号を復調する。
【0033】つぎの発明に係る光通信システムは、暗号
化された複数の異なる信号を波長多重して光信号として
送出する暗号化光信号送信装置と、前記光信号をデコー
ドして送信側の所望の信号を抽出する暗号化光信号受信
装置とを含む光通信システムにおいて、前記暗号化光信
号送信装置は、送信信号を複数の波長の光とともに時分
割多重することにより暗号化して出力し、前記暗号化光
信号受信装置は、入射する前記光信号の進行方向に沿っ
て直列に配置され、かつ印加される逆バイアス電位に対
応した波長よりも短い波長の光信号を吸収して電気信号
に復調可能であるとともに、印加される逆バイアス電位
に対応した波長および該波長よりも長い波長の光信号を
透過可能で、さらに後段へくほど高い逆バイアス電位
が印され得る一対の電界吸収形変調素子を具備する光
通信用デバイスと、前記暗号化光信号送信装置の時分割
多重タイミングに同期したタイミング信号と予め定めら
れた暗号情報に基づいて前記一対の電界吸収形変調素子
に、前段よりも後段の方が高い電位の逆バイアスを印
し得る逆バイアス制御回路と、を含むものである。
【0034】この発明によれば、予め定められた暗号化
情報に基づいて光通信用デバイスに印加する逆バイアス
電位を制御して、復調する光波長を変化させることによ
り、暗号化光信号をデコードする。
【0035】つぎの発明に係る光スペクトルアナライザ
は、複数の波長成分からなる光を複数の波長帯域に分解
し、各波長帯域における光電力を測定する光スペクトル
アナライザにおいて、入射する前記光の進行方向に沿っ
て直列に配置され、かつ印加される逆バイアス電位に対
応した波長よりも短い波長の光信号を吸収して電気信号
に復調可能であるとともに、印加される逆バイアス電位
に対応した波長および該波長よりも長い波長の光信号を
透過可能で、さらに後段へくほど高い逆バイアス電位
が印され得る複数の電界吸収形変調素子と、前記電界
吸収形変調素子からの電気信号を処理して測定結果情報
を作成する電気信号処理部と、外部から入力された測定
条件情報に基づき、測定波長分解能および測定波長帯域
に対応した逆バイアス制御情報を出力する外部インター
フェース部と、該外部インターフェース部から送信され
た前記逆バイアス制御情報に応じて、前記電界吸収形変
調素子に、各段で一波長帯域ずつ吸収し得るように逆
イアス電位を印し得る逆バイアス制御回路とを具備す
るものである。
【0036】この発明によれば、複数の異なる波長の光
が多重されてなる光信号を、n段の電界吸収形変調素子
を用いて、それぞれの波長帯域での光電力に変換する。
【0037】
【発明の実施の形態】まず、本発明の実施にあたって使
用される光通信用デバイスの基本的な構成と動作原理に
ついて、以下に説明する。このデバイスは、図1に示す
ように、印加される逆バイアス電位に応じて吸収する光
の波長が変化する第1の電界吸収形変調素子1および第
2の電界吸収形変調素子2を光の進行方向に対して直列
に集積化した素子に、入力用の光ファイバ3と電気信号
出力用端子4を接続したものである。
【0038】そして、図2に示すように、第2の電界吸
収形変調素子2に印加される逆バイアスV2が、第1の
電界吸収形変調素子1に印加される逆バイアスV1より
も大きくなるように、それぞれ逆バイアスV1,V2が
選択される。
【0039】そのように選択された各逆バイアスV1,
V2(V1<V2)が、逆バイアス制御回路5により、
第1の電界吸収形変調素子1および第2の電界吸収形変
調素子2にそれぞれ印加された状態において、光通信用
デバイスに、複数の異なる波長の光が多重されてなる光
信号Lが入射すると、逆バイアスV1の電位によって決
まる波長よりも短い波長の光は、第1の電界吸収形変調
素子1により吸収される。一方、逆バイアスV1の電位
によって決まる波長よりも長い波長の光は、第1の電界
吸収形変調素子1を透過する。
【0040】前段の第1の電界吸収形変調素子1を透過
した光信号は、後段の第2の電界吸収形変調素子2に入
射し、その入射光のうち、逆バイアスV2の電位(V1
<V2)によって決まる波長よりも短い波長の光は、第
2の電界吸収形変調素子2により吸収される。一方、そ
の波長よりも長い波長の光は、第2の電界吸収形変調素
子2を透過する。つまり、第2の電界吸収形変調素子2
により、所望の波長の光信号のみが復調されることにな
る。
【0041】従って、電界吸収形変調素子1,2にそれ
ぞれ印加される逆バイアスの電位を、復調すべき光波長
帯域のみを吸収し得るように設定することにより、従来
の光バンドパスフィルタおよび光信号の電気変換を行う
光電気変換素子と同等の機能を有することになる。
【0042】つぎに、本発明の実施の形態を詳細に説明
する。なお、以下の各実施の形態においては、複数の光
信号の波長λ1,λ2,…,λk−1,λk,λk+
1,…,λn−1,λnは、λ1>λ2>…>λk−1
>λk>λk+1>…>λn−1>λnである。また、
各実施の形態において同一の構成または同じ機能を有す
る点については、同一の符号を付し、その説明を省略す
る。
【0043】(実施の形態1)図3には、本発明に係る
光通信用デバイスの一例が模式的に示されている。この
光通信用デバイス104は、該デバイス104に入射す
る光信号L106のうち所定の波長の光信号を吸収し、
その他の波長の光信号を透過する第1の電界吸収形変調
素子111と、第1の電界吸収形変調素子111を透過
した光信号L107のうち所定の波長の光信号を吸収
し、その他の波長の光信号を透過する第2の電界吸収形
変調素子112を有している。
【0044】そして、光通信用デバイス104には、そ
の内部を光信号L106が伝播する伝送路となる光ファ
イバ102が接続されている。第2の電界吸収形変調素
子112には、第2の電界吸収形変調素子112により
光信号L107が復調されて得られた電気信号S105
を出力する信号線105が接続されている。
【0045】また、光通信用デバイス104には、第1
の電界吸収形変調素子111および第2の電界吸収形変
調素子112にそれぞれ適当な電位の逆バイアスを印加
し得る逆バイアス供給回路113が接続されている。こ
の逆バイアス供給回路113により、第1の電界吸収形
変調素子111および第2の電界吸収形変調素子112
には、それぞれバイアス供給線(配線)108,109
を介して、適当な電位の逆バイアスV1,V2が印加さ
れるようになっている。
【0046】図4には、図3に示す光通信用デバイス1
04の入射光の波長と電界吸収形変調素子の吸収率との
関係が模式的に示されている。本発明に係る光通信用デ
バイス104では、第2の電界吸収形変調素子112に
印加される逆バイアスV2が、第1の電界吸収形変調素
子111に印加される逆バイアスV1よりも大きくなる
ように、それぞれ逆バイアスV1,V2が選択される。
【0047】そのように選択された各逆バイアスV1,
V2(V1<V2)が、第1の電界吸収形変調素子11
1および第2の電界吸収形変調素子112にそれぞれ印
加された状態において、光通信用デバイス104に、複
数の異なる波長(λ1,…,λn(ただし、nは2以上
の自然数))の光が多重されてなる光信号L106が入
射すると、逆バイアスV1の電位によって決まる波長よ
りも短い波長(λk+1,…,λn(ただし、kは2以
上の自然数で、かつnよりも小さい))の光は、第1の
電界吸収形変調素子111により吸収される。一方、逆
バイアスV1の電位によって決まる波長よりも長い波長
(λ1,…,λk)の光は、第1の電界吸収形変調素子
111を透過する。
【0048】前段の第1の電界吸収形変調素子111を
透過した光信号L107(波長:λ1,…,λk)は、
後段の第2の電界吸収形変調素子112に入射する。そ
の入射光のうち、逆バイアスV2の電位(V1<V2)
によって決まる波長よりも短い波長(λk)の光は、第
2の電界吸収形変調素子112により吸収される。一
方、その波長よりも長い波長(λ1,…,λk−1)の
光は、第2の電界吸収形変調素子112を透過する。従
って、第2の電界吸収形変調素子112により、所望の
波長(λk)の光信号のみが復調されることになる。
【0049】ここで、第1の電界吸収形変調素子111
および第2の電界吸収形変調素子112が吸収し得る光
の波長は、それぞれ印加された逆バイアスV1,V2の
電位に依存する。従って、逆バイアスV1,V2の各電
位を適当に選択することによって、任意の波長の光信号
に対応した電気信号S105が得られる。
【0050】以上のように構成された光通信用デバイス
104の作用は以下の通りである。すなわち、複数の異
なる波長(λ1,…,λn)の光が多重されてなる光信
号L106は、光ファイバ102内を伝播して光通信用
デバイス104に入射する。
【0051】入射した光信号L106は、そのデバイス
104内の第1の電界吸収形変調素子111に入射す
る。第1の電界吸収形変調素子111には、逆バイアス
供給回路113により、復調すべき光信号の波長λkよ
りも短い波長の光を全て吸収し得るような逆バイアスV
1が印加されている。従って、第1の電界吸収形変調素
子111に入射した光信号L106(波長:λ1,…,
λn)のうち、λkよりも波長が短い光信号は、全て第
1の電界吸収形変調素子111により吸収され、一方、
λkおよびλkよりも波長が長い光信号は、全て第1の
電界吸収形変調素子111を透過する。
【0052】第1の電界吸収形変調素子111を透過し
た光信号L107(波長:λ1,…,λk)は、後段の
第2の電界吸収形変調素子112に入射する。第2の電
界吸収形変調素子112には、逆バイアス供給回路11
3により、λkおよびλkよりも短い波長の光を全て吸
収し得るような逆バイアスV2が印加されている。既
に、λkよりも短い波長の光は全て第1の電界吸収形変
調素子111に吸収されているため、第2の電界吸収形
変調素子112に入射した光信号L107のうち、波長
λkの光信号のみが第2の電界吸収形変調素子112に
より吸収される。その吸収された波長λkの光信号は電
気信号S105に復調され、その電気信号S105は信
号線105を介して外部に出力される。第2の電界吸収
形変調素子112において、λkよりも波長が長い光信
号は全て透過する。
【0053】以上、詳述したように、この光通信用デバ
イス104によれば、印加された逆バイアスの電位によ
り選択される任意の波長よりも短い波長の光を吸収し、
かつその他の波長を透過可能な一対の電界吸収形変調素
子が設けられており、それら電界吸収形変調素子には、
逆バイアス供給回路113により、前段の電界吸収形変
調素子111に印加される逆バイアスV1よりも、後段
の電界吸収形変調素子112に印加される逆バイアスV
2の方が電位が高くなるように、逆バイアスが印加され
るようになっているため、この光通信用デバイス104
に入射した光信号L106のうち所望の波長よりも波長
が短い光信号は前段の電界吸収形変調素子111に吸収
され、それよりも波長が長い光信号は前段の電界吸収形
変調素子111を透過して後段の電界吸収形変調素子1
12に入射する。その入射した光信号L107のうち、
復調すべき所望の波長の光信号は後段の電界吸収形変調
素子112において吸収され、それよりも波長が長い光
信号は後段の電界吸収形変調素子112を透過する。
【0054】従って、上記実施の形態1の光通信用デバ
イス104を光通信システムの例えば受信装置に用いる
ことにより、逆バイアスの電位を調整するという電気的
手段によってのみ透過波長を変えることができるので、
可変光フィルタの透過波長を機械的に変化させることに
より、複数の波長の光が多重されてなる光信号から所望
の波長の光信号を抽出し、その抽出した光信号をフォト
ダイオードにより光電変換して電気信号を得るという従
来の技術に比べて、高信頼性が得られるという効果を有
する。
【0055】なお、複数の波長の光が多重されてなる光
信号L106は、復調すべき光信号とそれよりも波長が
長い光信号の2つの異なる波長の光が多重された信号で
あってもよい。
【0056】(実施の形態2)図5には、本発明に係る
光通信システムの一例が模式的に示されている。この光
通信システムは、複数の異なる波長(λ1,λ2,…,
λn)の光を多重する波長多重光送信装置101と、そ
の波長多重された光信号L106を伝送する光ファイバ
102と、光ファイバ102内を伝播してきた光信号L
106を複数の伝送路(光ファイバ)に分岐する分岐手
段201と、その分岐された各光信号L20a,L20
b,…,L20nがそれぞれ入射される光受信装置21
a,21b,…,21nとで構成されている。
【0057】各光受信装置21a,21b,…,21n
は、それぞれ上記実施の形態1の光通信用デバイス10
4、およびそれぞれの光通信用デバイス104により復
調された電気信号S105a,S105b,…,10
5nの処理を行う電気信号処理部204を有している。
また、光通信用デバイス104には、該デバイス内の第
1の電界吸収形変調素子111および第2の電界吸収形
変調素子112にそれぞれ適当な電位の逆バイアスを印
加し得る逆バイアス供給回路113が接続されている。
なお、光通信用デバイス104および逆バイアス供給回
路113の構成および作用等については、上記実施の形
態1と同じであるため、詳細な説明を省略する。
【0058】第1の光受信装置21aにおいては、その
逆バイアス供給回路113により、その光通信用デバイ
ス104の第1の電界吸収形変調素子111には、λ1
よりも短い波長の光を吸収し、かつλ1およびλ1より
も波長の長い光を透過し得るような電位の逆バイアスV
1aが印加され、またその第2の電界吸収形変調素子1
12には、λ1およびλ1よりも短い波長の光を吸収
し、かつλ1よりも波長の長い光を透過し得るような電
位の逆バイアスV2aが印加される。それによって、第
1の光受信装置21aでは、複数の異なる波長の光が多
重されてなる光信号L20a(波長:λ1,λ2,…,
λn)の中から波長λ1の光信号のみが抽出される。
【0059】第2の光受信装置21bにおいては、その
逆バイアス供給回路113により、その光通信用デバイ
ス104の第1の電界吸収形変調素子111には、λ2
よりも短い波長の光を吸収し、かつλ2およびλ2より
も波長の長い光を透過し得るような電位の逆バイアスV
1bが印加され、またその第2の電界吸収形変調素子1
12には、λ2およびλ2よりも短い波長の光を吸収
し、かつλ2よりも波長の長い光を透過し得るような電
位の逆バイアスV2bが印加される。それによって、第
2の光受信装置21bでは、複数の異なる波長の光が多
重されてなる光信号L20b(波長:λ1,λ2,…,
λn)の中から波長λ2の光信号のみが抽出される。
【0060】λ1およびλ2と同様に、第nの光受信装
置21nにおいては、その逆バイアス供給回路113に
より、その光通信用デバイス104の第1の電界吸収形
変調素子111には、λnよりも短い波長の光を吸収
し、かつλnおよびλnよりも波長の長い光を透過し得
るような電位の逆バイアスV1nが印加され、またその
第2の電界吸収形変調素子112には、λnおよびλn
よりも短い波長の光を吸収し、かつλnよりも波長の長
い光を透過し得るような電位の逆バイアスV2nが印加
される。それによって、第nの光受信装置21nでは、
複数の異なる波長の光が多重されてなる光信号L20n
(波長:λ1,λ2,…,λn)の中から波長λnの光
信号のみが抽出される。
【0061】以上のように構成された光通信システムの
作用は以下の通りである。すなわち、波長多重光送信装
置101において、複数の異なる波長(λ1,λ2,
…,λn)の光が多重される。その多重された光信号L
106は、光ファイバ102内を伝播して分岐手段20
1に入射し、その分岐手段201により複数の伝送経路
に分岐される。分岐された各光信号L20a,L20
b,…,L20nは、それぞれの光受信装置21a,2
1b,…,21nの光通信用デバイス104に入射す
る。
【0062】そして、第1の光受信装置21aでは、波
長λ1の光信号のみが抽出され、それが復調されて、波
長λ1の光信号に対応した電気信号S105aが得られ
る。第2の光受信装置21bでは、波長λ2の光信号の
みが抽出され、それが復調されて、波長λ2の光信号に
対応した電気信号S105bが得られる。同様に、第n
の光受信装置21nでは、波長λnの光信号のみが抽出
され、それが復調されて、波長λnの光信号に対応した
電気信号S105nが得られる。
【0063】この実施の形態2によれば、異なるn個の
波長の光が多重された光信号L106をn個の信号に分
岐し、そのn個の光信号L20a,L20b,…,L2
0nを、上記実施の形態1の光通信用デバイス104を
有するn個の光受信装置21a,21b,…,21nに
それぞれ入射させ、各光受信装置21a,21b,…,
21nにおいて波長λ1,λ2,…,λnの光信号を一
つずつ抽出して復調するようにしたため、複数の光フィ
ルタと複数のフォトダイオードモジュールとの組合わせ
により、複数の異なる波長の光が多重されてなる光信号
を、各波長毎に弁別して復調するという従来の技術に比
べて、光受信装置を単一の光部品により構成することが
できるので、光受信装置の小型化が図れるとともに、製
造時に多大な作業時間を必要とする光ファイバの融着点
を削減することができるので、製造コストを低減するこ
とができるという効果を有する。
【0064】(実施の形態3)図6には、本発明に係る
光通信システムの一例が模式的に示されている。この光
通信システムは、複数の異なる波長(λ1,…,λn−
1,λn)の光を多重する波長多重光送信装置101
と、その波長多重された光信号L106を伝送する光フ
ァイバ102と、光ファイバ102内を伝播してきた光
信号L106を個々の波長の光信号毎に抽出して復調す
る光通信用デバイス380を有する光受信装置300と
で構成されている。
【0065】光通信用デバイス380は、複数の電界吸
収形変調素子36a,36b,…,36nを直列に配置
した多段構成のものであり、各電界吸収形変調素子36
a,36b,…,36nには、それぞれバイアス供給線
35a,35b,…,35nを介して逆バイアス供給回
路113により、後段にいくほど高い逆バイアス電位V
1,V2,…,Vnが印加されるようになっている。
【0066】第1段目の電界吸収形変調素子36aに印
加される逆バイアス電位V1は、入射光信号L106
(波長:λ1,…,λn−1,λn)のうち最も短い波
長λnの光信号のみを吸収し、λnよりも波長が長い光
信号を透過し得るような電位である。
【0067】第2段目の電界吸収形変調素子36bに印
加される逆バイアス電位V2は、第1段目の電界吸収形
変調素子36aを透過した光信号L37a(波長:λ
1,…,λn−1)のうち最も短い波長λn−1の光信
号のみを吸収し、λn−1よりも波長が長い光信号l3
7bを透過し得るような電位である。
【0068】同様に、第n段目の電界吸収形変調素子3
6nに印加される逆バイアス電位Vnは、第n−1段目
の電界吸収形変調素子(図示省略)を透過した光信号L
37n−1(波長:λ1)のうち最も短い波長、すなわ
ちλ1の光信号のみを吸収し、λ1よりも波長が長い光
信号を透過し得るような電位である。
【0069】以上のように構成された光通信システムの
作用は以下の通りである。すなわち、波長多重光送信装
置101において、複数の異なる波長(λ1,…,λn
−1,λn)の光が多重される。その多重された光信号
L106は、光ファイバ102内を伝播して光受信装置
300の光通信用デバイス380に入射する。
【0070】そして、第1段目の電界吸収形変調素子3
6aでは、入射光信号L106(波長:λ1,…,λn
−1,λn)のうち最も短い波長λnの光信号のみが抽
出され、それが復調されて、波長λnの光信号に対応し
た電気信号S105aが得られる。第2段目の電界吸収
形変調素子36bでは、第1段目の電界吸収形変調素子
36aを透過した光信号L37a(波長:λ1,…,λ
n−1)のうち最も短い波長λn−1の光信号のみが抽
出され、それが復調されて、波長λnの光信号に対応し
た電気信号S105aが得られる。第n段目の電界吸収
形変調素子36nでは、第n−1段目の電界吸収形変調
素子(図示省略)を透過した光信号L37n−1(波
長:λ1)のうち最も短い波長、すなわちλ1の光信号
のみが抽出され、それが復調されて、波長λ1の光信号
に対応した電気信号S105nが得られる。
【0071】この実施の形態3によれば、異なるn個の
波長の光が多重された光信号L106を、n段の電界吸
収形変調素子により一波長ずつ抽出して復調するように
したため、光フィルタおよびフォトダイオードモジュー
ルを組み合わせた複数のデバイスを具備した装置と光分
岐手段とにより、複数の異なる波長の光が多重されてな
る光信号を、各波長毎に弁別して復調するという従来の
技術に比べて、光受信装置を単一の光部品により構成す
ることができるとともに、光分岐手段が不要となるの
で、光受信装置の構成部品および実装スペースを削減す
ることができ、光受信装置の小型化が図れる。
【0072】(実施の形態4)図7には、本発明に係る
光通信装置を光スペクトルアナライザに適用した例が模
式的に示されている。この光スペクトルアナライザ30
0aは、光ファイバ102および信号光入力部400を
介して入射された、複数の異なる波長(λ1,…,λn
−1,λn)の光が多重されてなる光信号L106を、
上記実施の形態3と同様の構成の光通信用デバイス38
0により、個々の波長帯域の光信号毎に抽出し、それを
復調するようになっているものである。光スペクトルア
ナライザ300aには、この光通信用デバイス380の
他に、逆バイアス供給回路113、電気信号処理部20
4および外部の制御装置等(図示省略)に接続され得る
外部インタフェース部401が設けられている。光通信
用デバイス380、逆バイアス供給回路113および電
気信号処理部204については、その構成および作用等
は上記各実施の形態で説明した通りである。従って、そ
れらの説明を省略する。
【0073】外部インタフェース部401には、外部の
制御装置等(図示省略)から光スペクトルの測定条件情
報D402が入力されるとともに、電気信号処理部20
4から光スペクトルの測定結果情報D33が入力され
る。また、外部インタフェース部401は、外部の制御
装置等(図示省略)に光スペクトルの測定結果出力情報
D403を出力するとともに、逆バイアス供給回路11
3に逆バイアス制御情報D32を出力する。
【0074】以上のように構成された光スペクトルアナ
ライザ300aの作用は以下の通りである。すなわち、
被測定光(信号光)L106は、信号光入力部400を
介して光スペクトルアナライザ300aに入力される。
また、外部の制御装置等から入力された波長分解能およ
び波長帯域に関する測定条件情報D402に基づき、外
部インタフェース部401は測定波長分解能および波長
帯域に対応した逆バイアス制御情報D32を逆バイアス
供給回路113へ送信する。
【0075】逆バイアス供給回路113は、逆バイアス
制御情報D32に基づき、上記第3実施の形態と同様
に、n段の電界吸収形変調素子36a,36b,…,3
6nに前段側から順に逆バイアスV1,V2,…,Vn
を印加する。n段の電界吸収形変調素子36a,36
b,…,36nは、それぞれ印加された逆バイアスV
1,V2,…,Vnに対応した波長帯域での光電力を電
気変換し、各波長帯域の電気信号S105a,S105
b,…,S105nとして電気信号処理部204へ送信
する。
【0076】電気信号処理部204は、送られてきた電
気信号S105a,S105b,…,S105nを処理
して測定結果情報D33を生成し、それを外部インタフ
ェース部401へ送る。外部インタフェース部401
は、測定結果を外部側の要求するインタフェースに応じ
た形式に変換して、測定結果出力情報D403として外
部へ出力する。
【0077】この実施の形態4によれば、複数の異なる
波長の光が多重されてなる光信号L106を、n段の電
界吸収形変調素子36a,36b,…,36nを用い
て、それぞれの波長帯域での光電力に変換するようにし
たため、回折格子等の分光手段を設けることなく、電気
的な制御のみで波長分解能や測定波長帯域を制御するこ
とができるので、それら波長分解能や測定波長帯域の制
御性に優れた光スペクトラルアナライザが得られるとと
もに、構成部品点数が少なくて済み、光スペクトラルア
ナライザを小型化することができる。
【0078】(実施の形態5)図8には、本発明に係る
光通信用デバイスを光ファイバ増幅器に適用した例が模
式的に示されている。この光ファイバ増幅器は、複数の
異なる波長(λ1,…,λn)の光が多重されてなる光
信号L106を伝送する希土類添加光ファイバ501
と、光信号L106と励起用レーザ光とを合成する光多
重化手段502と、励起用レーザ光を出射する励起用半
導体レーザ505と、その励起用半導体レーザ505を
駆動制御する励起用半導体レーザ駆動制御回路506
と、レーザ光源への戻り光を遮断する光アイソレータ5
03と、当該光ファイバ増幅器の出射光の一部を分岐す
るモニタ用光分岐部504と、上記実施の形態1と同様
の構成の光通信用デバイス104と、モニタ用光分岐部
504で分岐され光通信用デバイス104により抽出さ
れた光(監視用の光信号)の入力を監視する入力断検出
回路602と、その入力断検出回路602の検出結果に
基づいて光通信用デバイス104の一対の電界吸収形変
調素子に印加する逆バイアス電位を制御する逆バイアス
制御回路601とを備えている。なお、光通信用デバイ
ス104の構成および作用等については、上記実施の形
態1と同じであるため、詳細な説明を省略する。
【0079】以上のように構成された光ファイバ増幅器
の作用は以下の通りである。すなわち、複数の異なる波
長(λ1,…,λn)の光が多重されてなる光信号L1
06は、希土類添加光ファイバ501内を伝播して増幅
される。その光信号L106は、光多重化手段502に
おいて、励起用半導体レーザ505から出射された励起
用レーザ光と多重され、光アイソレータ503を通過す
る。光アイソレータ503を通過した光L510は、外
部へ出力されるとともに、その一部がモニタ用光分岐部
504により分岐される。その分岐された光L511
は、光通信用デバイス104に入力される。
【0080】光通信用デバイス104では、そのデバイ
ス104に入力された光L511のうち、予め定められ
た第1の監視波長λk1の光信号が抽出され、電気信号
に復調される。その復調された電気信号は、監視信号の
レベル情報D512として、励起用半導体レーザ駆動制
御回路506および監視信号の入力断検出回路602へ
入力される。
【0081】励起用半導体レーザ駆動制御回路506で
は、入力された監視信号のレベル情報D512に基づい
て、一波長当たりの出力レベルを一定に保つように、励
起用半導体レーザ505の駆動電流I515を制御す
る。それによって、この光ファイバ増幅器から出力され
る光信号の一波長当たりの出力レベルが一定に保たれ
る。
【0082】第1の監視波長λk1が断になった場合に
は、それが入力断検出回路602により検出され、入力
断検出回路602から逆バイアス制御回路601に監視
信号断情報D604が送信される。逆バイアス制御回路
601では、モニタ用光分岐部504により分岐された
光L511のうち、予め定められた第2の監視波長λk
2の光信号を監視信号として復調するように、光通信用
デバイス104の一対の電界吸収形変調素子に印加する
逆バイアス電位を制御する。同様にして、第2の監視信
号が断となった場合には、予め定められた第3の監視波
長λk3の光信号を監視信号とし、一波長当たりの出力
レベルが一定に保たれるように、励起用半導体レーザ5
05の駆動電流I515の制御が継続して行われる。
【0083】この実施の形態5によれば、出力される光
信号の一部から分岐された光L511のうち、予め定め
られた波長の監視信号を、一対の電界吸収形変調素子を
有する光通信用デバイス104により抽出し復調するよ
うになっているため、監視信号が固定されていてその信
号が断になった場合には出力レベルの制御機能が不能と
なってしまう従来の技術に比べて、監視信号が断となっ
ても他の波長の信号を新たに監視信号に設定することが
できるので、初期の監視信号が断となっても出力レベル
を一定に保つ制御を継続して行うことができ、制御機能
の高信頼化を図ることができる。
【0084】(実施の形態6)図9には、本発明に係る
光通信装置の一例が模式的に示されている。この光通信
装置300bは、光ファイバ102内を伝播してきた、
複数の異なる波長(λ1,…,λk,…,λn)の光が
多重されてなる光信号L106のうち、所定波長λkの
信号を抽出して復調する上記実施の形態1と同様の構成
の光通信用デバイス104と、その復調された電気信号
S105を処理する電気信号処理部204と、光通信用
デバイス104を透過した光L65を受光するフォトダ
イオード64と、フォトダイオード64により光電変換
された復調信号S66と電気信号処理部204から出力
された吸収光レベル情報D61とを比較して波長λkの
光信号の波長変動量を検出する波長変動検出回路62
と、その検出回路62から出力された波長シフト情報D
69に基づいて、光通信用デバイス104の一対の電界
吸収形変調素子111,112に印加する逆バイアス電
位を制御する逆バイアス制御回路31とを備えている。
【0085】以上のように構成された光通信装置の作用
は以下の通りである。すなわち、光通信用デバイス10
4へ入力した光信号L106のうち、波長λlの光のみ
が復調され、λkよりも波長の長い光は透過する。透過
した光信号L65は光ファイバ63を介してフォトダイ
オード64へ入力する。フォトダイオード64からの透
過光の復調信号S66と、波長λkの光を復調してなる
電気信号S105を電気信号処理部204で処理して得
られた吸収光レベル情報D61は、波長変動検出回路6
2へ送られる。
【0086】一般に、レーザ光源の光は、経年変化によ
り長波長側へシフトする傾向がある。従って、波長変動
検出回路62において、波長λkの光信号の復調レベル
が下がり、光通信用デバイス104を透過した光信号L
65の復調レベルが上がった場合には、当初波長がλk
であった光信号の波長が長波長側へシストしたものと判
断される。一方、波長λkの光信号の復調レベルが下が
り、光通信用デバイス104を透過した光信号L65の
復調レベルが変わらない場合には、波長λkの光信号の
波長変動は起きていないが、送信レベルが下がったと判
断される。
【0087】波長変動検出回路62により、波長λkの
光信号の波長が長波長側へシフトしたと認識された場合
には、波長変動検出回路62から逆バイアス制御回路3
1へ波長シフト情報D69が送られる。逆バイアス制御
回路31では、波長シフト量に応じて、そのシフトした
波長λkの光信号の復調レベルが初期のレベルになるよ
うに、光通信用デバイス104の一対の電界吸収形変調
素子111,112に印加する逆バイアス電位を制御す
る。
【0088】この実施の形態6によれば、レーザ光源の
出射光の波長シフトを検出し、そのシフト量に応じて、
光通信用デバイス104の一対の電界吸収形変調素子1
11,112に印加する逆バイアス電位を制御すること
により、受信波長帯域を制御するようにしたため、波長
多重化された光による通信システムにおいて、信号波長
が変動した場合にも、波長変動に応じた受信波長帯域を
従来よりも高速に制御することができ、S/N比の低下
による伝送特性の劣化を防止することができる。
【0089】(実施の形態7)図10には、本発明に係
る光通信システムの一例が模式的に示されている。この
光通信システムは、暗号化光信号送信装置704と暗号
化信号受信装置705とからなり、暗号化信号受信装置
705において、暗号化光信号L706から所定の信号
を抽出し復調する手段として上記実施の形態1と同様の
構成の光通信用デバイス104を用いたものである。光
通信用デバイス104については、詳細な説明を省略す
る。
【0090】暗号化光信号送信装置704は、暗号化し
た信号を生成する暗号化信号発生装置701と、送信用
レーザ光源9a,9b,…,9nと、それらレーザ光源
9a,9b,…,9nを駆動するレーザ駆動回路805
と、レーザ光源9a,9b,…,9nから発せられた光
信号を多重する光合成手段804と、暗号化に使用する
タイミング信号を発生するタイミング発生回路71aと
を備えている。
【0091】暗号化信号受信装置705は、光通信用デ
バイス104と、光通信用デバイス104の一対の電界
吸収形変調素子111,112に印加する逆バイアス電
位を制御する逆バイアス制御回路72と、光通信用デバ
イス104により復調された電気信号S78を処理する
電気信号処理部204と、暗号化光信号送信装置704
のタイミング発生回路71aに同期したタイミング発生
回路71bを備えている。
【0092】以上のように構成された光通信システムの
作用は以下の通りである。すなわち、送信する信号S7
5a,S75b,…,S75nは、それぞれ、暗号化信
号発生装置701により、タイミング発生回路71aか
ら送られてきたタイミング信号CLKに同期して時分割
でスクランブルされ、暗号化される。それら暗号化され
た電気信号S76a,S76b,…,S76nはレーザ
駆動回路805へ送られる。
【0093】送信用レーザ光源9a,9b,…,9n
は、それぞれレーザ駆動回路805から供給された駆動
電流I77a,I77b,…,I77nにより駆動され
て、光信号L78a,L78b,…,L78nを出射す
る。出射された各光信号L78a,L78b,…,L7
8nは、光合成手段804により合成される。その合成
された暗号化光信号L706は、光ファイバ102を介
して受信側へ伝送される。
【0094】光ファイバ102を介して送られてきた暗
号化光信号L706は、光通信用デバイス104により
受信される。逆バイアス制御回路72は、タイミング発
生回路71bから送られてきたタイミング信号CLKに
同期して、予め定められた暗号化情報により逆バイアス
電位を制御して、復調する光波長を変化させる。光通信
用デバイス104によりデコードされた電気信号S78
は、電気信号処理部204へ送られる。
【0095】この実施の形態7によれば、予め定められ
た暗号化情報に基づいて光通信用デバイス104に印加
する逆バイアス電位を制御して、復調する光波長を変化
させることにより、暗号化光信号L706をデコードす
るようにしたため、光の波長多重を利用した高速変復調
の暗号化通信システムを構成することができる。
【0096】(実施の形態8)図11には、本発明に係
る光通信装置の一例が模式的に示されている。この光通
信装置800は、送信用レーザ光源9a,9b,…,9
nと、送信用レーザ光源9a,9b,…,9nの駆動電
流および温度制御を行うレーザ光源駆動制御回路805
と、送信用レーザ光源9a,9b,…,9nから出射さ
れた光を多重する光合成手段804と、波長多重された
光信号L106の一部を分岐する光分岐手段902と、
上記実施の形態1と同様の構成の光通信用デバイス10
4と、その光通信用デバイス104に印加する逆バイア
ス電位を制御する逆バイアス制御回路801と、光通信
用デバイス104に印加する逆バイアスを周期的に変化
させるためのタイミング信号を発生するタイミング発生
回路806と、光通信用デバイス104により復調され
た電気信号S105をレーザ光源駆動制御回路へ送るた
めの信号光電力情報処理回路811とを備えている。
【0097】以上のように構成された光通信装置の作用
は以下の通りである。すなわち、送信用レーザ光源9
a,9b,…,9nから発せられ光合成手段804によ
り波長多重された光信号L106は、光ファイバ102
を介して外部へ出力されるとともに、その一部が光分岐
手段902により分岐されて光通信用デバイス104に
送られる。逆バイアス制御回路801には、タイミング
発生回路806からタイミング信号CLKが供給されて
いる。そのタイミング信号CLKに同期して光通信用デ
バイス104に印加される逆バイアス電位が制御され、
各信号波長の復調電気信号S105が得られる。
【0098】信号光電力情報処理回路811は、周期的
に測定される各信号波長の光レベルに対応する復調電気
信号S105に基づいて、信号波長および出力レベルの
変動を監視し、レーザ駆動電流制御信号S809をレー
ザ光源駆動制御回路805へ出力して、送信用レーザ光
源9a,9b,…,9nの光の波長および出力レベルを
安定化させる。
【0099】この実施の形態8によれば、出力する光信
号L106の一部を分岐して光通信用デバイス104に
より復調電気信号S105を周期的に測定し、それに基
づき信号波長および出力レベルの変動を監視して、送信
用レーザ光源9a,9b,…,9nの光の波長および出
力レベルを安定化させるようにしたため、応答速度の速
い波長および出力安定化制御機能を有する波長多重化送
信装置を含む光通信システムが構成される。
【0100】(実施の形態9)図12には、本発明に係
る光通信装置の一例が模式的に示されている。この光通
信装置は、送信用レーザ光源9a,9b,…,9nと、
送信用レーザ光源9a,9b,…,9nを駆動制御する
レーザ駆動回路(図示省略)と、電動可変光アッテネー
タ1a,1b,…,1nと、それら電動可変光アッテネ
ータ1a,1b,…,1nを制御するアッテネータ制御
駆動回路901と、送信用レーザ光源9a,9b,…,
9nから出射された光を多重する光合成手段804と、
波長多重された光信号L106の一部を分岐する光分岐
手段902と、上記実施の形態1と同様の構成の光通信
用デバイス104と、その光通信用デバイス104に印
加する逆バイアス電位を制御する逆バイアス制御回路8
01と、光通信用デバイス104に印加する逆バイアス
を周期的に変化させるためのタイミング信号を発生する
タイミング発生回路806とを備えている。
【0101】以上のように構成された光通信装置の作用
は以下の通りである。すなわち、送信用レーザ光源9
a,9b,…,9nから発せられ光合成手段804によ
り波長多重された光信号L106は、光ファイバ102
を介して外部へ出力されるとともに、その一部が光分岐
手段902により分岐されて光通信用デバイス104に
送られる。逆バイアス制御回路801には、タイミング
発生回路806からタイミング信号CLKが供給されて
いる。そのタイミング信号CLKに同期して光通信用デ
バイス104に印加される逆バイアス電位が制御され、
各信号波長の復調電気信号S105が得られる。
【0102】アッテネータ制御駆動回路901は、復調
電気信号S105に基づき周期的に測定される各信号波
長の光レベルを検出し、その光レベルに応じて各波長毎
の光出力を平坦化するように、電動可変光アッテネータ
1a,1b,…,1nを制御するアッテネータ駆動信号
S811を各電動可変光アッテネータ1a,1b,…,
1nに出力する。
【0103】この実施の形態9によれば、出力する光信
号L106の一部を分岐して光通信用デバイス104に
より復調電気信号S105を測定し、それに基づき周期
的に測定される各信号波長の光レベルを検出し、その光
レベルに応じて各波長毎の光出力を平坦化するようにし
たため、送信波長の平坦性を高速制御することができる
波長多重化した光通信システムの送信装置が構成され
る。
【0104】(実施の形態10)図13には、本発明に
係る光通信装置の一例が模式的に示されている。この光
通信装置1000は、第1の伝送速度の信号で変調され
た波長λ1の光信号、および第1の伝送速度の逓倍に相
当する第2の伝送速度の信号で変調された波長λ2(λ
1<λ2)の光信号の2波長の光が多重化された光信号
L1001から、波長λ2の光信号を復調する手段とし
て、上記実施の形態1と同様の構成の光通信用デバイス
104を用いたものであり、光通信用デバイス104と
逆バイアス制御回路801と電気信号処理部204と逆
バイアス情報制御回路1012とを有している。
【0105】以上のように構成された光通信装置の作用
は以下の通りである。すなわち、受信された光信号L1
001は、光通信用デバイス104に入力され、そのデ
バイス104内の前段の電界吸収形変調素子111によ
り、第1の伝送速度でもって変調されたより短波のλ1
の光信号が復調される。得られた波長λ1の光信号の復
調信号S1015は、逆バイアス情報制御回路1012
へ送られる。
【0106】逆バイアス情報制御回路1012は、送ら
れてきた復調信号S1015に基づき、送信信号のタイ
ミングを抽出し、その抽出したタイミングに関するバイ
アス制御信号S1011を逆バイアス制御回路801に
送る。そのバイアス制御信号S1011に基づき逆バイ
アス制御回路801により、光通信用デバイス104内
の後段の電界吸収形変調素子112に印加される逆バイ
アスが変調され、第1の伝送速度の逓倍に相当する第2
の伝送速度の信号で変調された波長λ2の光信号が復調
される。
【0107】この実施の形態10によれば、第1の伝送
速度の信号で変調された波長λ1の光信号、および第1
の伝送速度の逓倍に相当する第2の伝送速度の信号で変
調された波長λ2(λ1<λ2)の光信号の2波長の光
が多重化された光信号L1001から、光通信用デバイ
ス104により波長λ1の光信号を復調して送信信号の
タイミングを抽出し、そのタイミングに基づいて波長λ
2の光信号を復調するようにしたため、波長λ2の光信
号は、伝送速度の逓分の1の変調周波数でバイアスが変
調されることになり、受信雑音が低減し、受信のS/N
比が改善されて、受信感度が上がる。
【0108】以上本発明者によってなされた発明を各実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記各
実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0109】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る光通信用
デバイスによれば、光通信用デバイスに入射した光信号
のうち、印加された逆バイアス電位に対応した波長より
も短い波長の光信号はその電界吸収形変調素子に吸収さ
れ、それよりも波長が長い光信号はその電界吸収形変調
素子を透過してより後段の電界吸収形変調素子に入射す
る。そのより後段の電界吸収形変調素子に入射した光信
号のうち、当該電界吸収形変調素子に印加された逆バイ
アス電位に対応した波長よりも短い波長の光信号はその
電界吸収形変調素子に吸収され、それよりも波長が長い
光信号はその電界吸収形変調素子を透過してさらにより
後段の電界吸収形変調素子に入射するため、この光通信
用デバイスを光通信システムの例えば受信装置に用いる
ことにより、逆バイアスの電位を調整するという電気的
手段によってのみ透過波長を変えることができるので、
可変光フィルタの透過波長を機械的に変化させることに
より、複数の波長の光が多重されてなる光信号から所望
の波長の光信号を抽出し、その抽出した光信号をフォト
ダイオードにより光電変換して電気信号を得るという従
来の技術に比べて、高信頼性が得られるという効果を有
する。
【0110】
【0111】
【0112】
【0113】つぎの発明に係る光通信装置によれば、異
なる複数の波長の光が多重された光信号を、3段以上の
段数の電界吸収形変調素子により一波長ずつ抽出して復
調するたため、光フィルタおよびフォトダイオードモジ
ュールを組み合わせた複数のデバイスを具備した装置と
光分岐手段とにより、複数の異なる波長の光が多重され
てなる光信号を、各波長毎に弁別して復調するという従
来の技術に比べて、光受信装置を単一の光部品により構
成することができるとともに、光分岐手段が不要となる
ので、光受信装置の構成部品および実装スペースを削減
することができ、光受信装置の小型化が図れる。
【0114】つぎの発明に係る光通信装置によれば、出
力される光信号の一部から分岐された光のうち、予め定
められた波長の監視信号を、一対の電界吸収形変調素子
を有する光通信用デバイスにより抽出し復調するため、
監視信号が固定されていてその信号が断になった場合に
は出力レベルの制御機能が不能となってしまう従来の技
術に比べて、監視信号が断となっても他の波長の信号を
新たに監視信号に設定することができるので、初期の監
視信号が断となっても出力レベルを一定に保つ制御を継
続して行うことができ、制御機能の高信頼化を図ること
ができる。
【0115】つぎの発明に係る光通信装置によれば、レ
ーザ光源の出射光の波長シフトを検出し、そのシフト量
に応じて、光通信用デバイスの一対の電界吸収形変調素
子に印加する逆バイアス電位を制御することにより、受
信波長帯域を制御するため、波長多重化された光による
通信システムにおいて、信号波長が変動した場合にも、
波長変動に応じた受信波長帯域を従来よりも高速に制御
することができ、S/N比の低下による伝送特性の劣化
を防止することができる。
【0116】つぎの発明に係る光通信装置によれば、出
力する光信号の一部を分岐して光通信用デバイスにより
復調電気信号を周期的に測定し、それに基づき信号波長
および出力レベルの変動を監視して、送信用レーザ光源
の光の波長および出力レベルを安定化するため、応答速
度の速い波長および出力安定化制御機能を有する波長多
重化送信装置を含む光通信システムが構成される。
【0117】つぎの発明に係る光通信装置によれば、出
力する光信号の一部を分岐して光通信用デバイスにより
復調電気信号を測定し、それに基づき周期的に測定され
る各信号波長の光レベルを検出し、その光レベルに応じ
て各波長毎の光出力を平坦化するため、送信波長の平坦
性を高速制御することができる波長多重化した光通信シ
ステムの送信装置が構成される。
【0118】つぎの発明に係る光通信装置によれば、第
1の伝送速度の信号で変調された波長λ1の光信号、お
よび第1の伝送速度の逓倍に相当する第2の伝送速度の
信号で変調された波長λ2(λ1<λ2)の光信号の2
波長の光が多重化された光信号から、光通信用デバイス
により波長λ1の光信号を復調して送信信号のタイミン
グを抽出し、そのタイミングに基づいて波長λ2の光信
号を復調するため、波長λ2の光信号は、伝送速度の逓
分の1の変調周波数でバイアスが変調されることにな
り、受信雑音が低減し、受信のS/N比が改善されて、
受信感度が上がる。
【0119】つぎの発明に係る光通信システムによれ
ば、予め定められた暗号化情報に基づいて光通信用デバ
イスに印加する逆バイアス電位を制御して、復調する光
波長を変化させることにより、暗号化光信号をデコード
するため、光の波長多重を利用した高速変復調の暗号化
通信システムを構成することができる。
【0120】つぎの発明に係る光スペクトルアナライザ
によれば、複数の異なる波長の光が多重されてなる光信
号を、n段の電界吸収形変調素子を用いて、それぞれの
波長帯域での光電力に変換するため、回折格子等の分光
手段を設けることなく、電気的な制御のみで波長分解能
や測定波長帯域を制御することができるので、それら波
長分解能や測定波長帯域の制御性に優れた光スペクトラ
ルアナライザが得られるとともに、構成部品点数が少な
くて済み、光スペクトラルアナライザを小型化すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る光通信用デバイスの基本構成を
示す概略ブロック図である。
【図2】 本発明に係る光通信用デバイスの動作原理を
説明する図である。
【図3】 本発明に係る光通信デバイスの実施の形態を
示す概略ブロック図である。
【図4】 図3に示した光通信用デバイスの入射光の波
長と電界吸収形変調素子の吸収率との関係が模式的に示
されている図である。
【図5】 本発明に係る光通信システムの実施の形態を
示す概略ブロック図である。
【図6】 本発明に係る光通信システムの他の実施の形
態を示す概略ブロック図である。
【図7】 本発明に係る光通信装置を光スペクトルアナ
ライザに適用した例を示す概略ブロック図である。
【図8】 本発明に係る光通信用デバイスを光ファイバ
増幅器に適用した例を示す概略ブロック図である。
【図9】 本発明に係る光通信装置の一例を示す概略ブ
ロック図である。
【図10】 本発明に係る光通信システムの一例を示す
概略ブロック図である。
【図11】 本発明に係る光通信装置の一例を示す概略
ブロック図である。
【図12】 本発明に係る光通信装置の一例を示す概略
ブロック図である。
【図13】 本発明に係る光通信装置の一例を示す概略
ブロック図である。
【図14】 従来における光受信装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【図15】 従来における光受信装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【図16】 従来における光受信装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【図17】 従来における光ファイバ増幅器の概略構成
を示すブロック図である。
【図18】 従来における波長多重光送信装置の概略構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,2,36a,36b,36n,111,112 電
界吸収形変調素子、1a,1b,1n 電動可変光アッ
テネータ、3,63,102 光ファイバ、4電気信号
出力用端子、5,31,72,601,801 逆バイ
アス制御回路、9a,9b,9n 送信用レーザ光源、
21a,21b,21n 光受信装置、35a,35
b,35n,108,109 バイアス供給線、62
波長変動検出回路、64 フォトダイオード、71a,
71b,806 タイミング発生回路、101 波長多
重光送信装置、104,380 光通信用デバイス、1
05 信号線、113 逆バイアス供給回路、201
分岐手段、204 電気信号処理部、300 光受信装
置、300a 光スペクトルアナライザ、300b,8
00,1000 光通信装置、400 信号光入力部、
401 外部インタフェース部、501 希土類添加光
ファイバ、502 光多重化手段、503光アイソレー
タ、504 モニタ用光分岐部、505 励起用半導体
レーザ、506 励起用半導体レーザ駆動制御回路、6
02 入力断検出回路、701 暗号化信号発生装置、
704 暗号化光信号送信装置、705 暗号化信号受
信装置、804 光合成手段、805 レーザ駆動回
路、811 信号光電力情報処理回路、901 アッテ
ネータ制御駆動回路、902 光分岐手段、1012逆
バイアス情報制御回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04B 10/28 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 10/00 - 10/28 H04J 14/00 - 14/08

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる複数の波長の光が多重されてなる
    光信号を用いた光波長多重化伝送システムに使用される
    光通信用デバイスであって、 前記光信号の進行方向に沿って直列に配置され、かつ印
    加される逆バイアス電位に対応した波長よりも短い波長
    の光信号を吸収して電気信号に復調可能であるととも
    に、印加される逆バイアス電位に対応した波長および該
    波長よりも長い波長の光信号を透過可能であり、多重さ
    れた波長数に対応する数だけ前後に配置され、さらに後
    へ行くほど高い逆バイアス電位が印され得る電界吸
    収形変調素子を具備することを特徴とする光通信用デバ
    イス。
  2. 【請求項2】 異なる複数の波長の光が多重されてなる
    光信号を受信する光通信装置であって、 入射する前記光信号の進行方向に沿って直列に配置さ
    れ、かつ印加される逆バイアス電位に対応した波長より
    も短い波長の光信号を吸収して電気信号に復調可能であ
    るとともに、印加される逆バイアス電位に対応した波長
    および該波長よりも長い波長の光信号を透過可能で、さ
    らに後段へくほど高い逆バイアス電位が印され得る
    3個以上の電界吸収形変調素子を具備する光通信用デバ
    イスと、 前記電界吸収形変調素子に、各段で一波長ずつ吸収し得
    るように後段へくほど高い電位の逆バイアスを印
    得る逆バイアス供給回路と、 を具備することを特徴とする光通信装置。
  3. 【請求項3】 異なる複数の波長の光が多重されてなる
    光信号を増幅する光ファイバ増幅器として使用される光
    通信装置であって、 希土類添加光ファイバと、 該希土類添加光ファイバを励起する励起用レーザ光源
    と、 該励起用レーザ光源の出射光を前記希土類添加光ファイ
    バ内に入射させて同ファイバ内を伝播する光信号と合成
    する光合成手段と、 当該増幅器から出射され得る光の一部を分岐する光分岐
    手段と、 該光分岐手段により分岐された光の進行方向に沿って直
    列に配置され、かつ印加される逆バイアス電位に対応し
    た波長よりも短い波長の光信号を吸収して電気信号に復
    調可能であるとともに、印加される逆バイアス電位に対
    応した波長および該波長よりも長い波長の光信号を透過
    可能で、さらに前段よりも後段の方が高い逆バイアス電
    位が印加され得る前後一対の電界吸収形変調素子を具備
    する光通信用デバイスと、 光通信用デバイスの復調電気信号に応じて前記励起用
    レーザ光源の駆動電力を制御する励起用レーザ光源駆動
    回路と、前記 光通信用デバイスにより選別された所定の波長の光
    信号を監視し、この監視波長の光信号入力断を検出す
    入力断検出回路と、前記監視波長の光信号の入力断を検出したときに、この
    監視波長と異なる波長の光信号を監視するために、前記
    電界吸収変調素子に印加する逆バイアス電位を監視波長
    に応じて制御し得る 逆バイアス制御回路と、 を具備することを特徴とする光通信装置。
  4. 【請求項4】 異なる複数の波長の光が多重されてなる
    光信号を受信する光通信装置であって、 入射する前記光信号の進行方向に沿って直列に配置さ
    れ、かつ印加される逆バイアス電位に対応した波長より
    も短い波長の光信号を吸収して電気信号に復調可能であ
    るとともに、印加される逆バイアス電位に対応した波長
    および該波長よりも長い波長の光信号を透過可能で、さ
    らに前段よりも後段の方が高い逆バイアス電位が印
    れ得る前後一対の電界吸収形変調素子を具備する光通信
    用デバイスと、 該光通信用デバイスを透過した光信号を受光するフォト
    ダイオードと、 該フォトダイオードの出力信号と前記光通信用デバイス
    の復調電気信号とに基づいて受信信号の波長変動を検出
    する波長変動検出回路と、前記受信信号の波長変動を検出したときに、波長変動前
    後で同等の復調レベルを得るために前記電界吸収変調素
    子に印加する逆バイアス電位を制御し得る 逆バイアス制
    御回路と、 を具備することを特徴とする光通信装置。
  5. 【請求項5】 異なる複数の波長の光を多重してなる光
    信号を送信する光通信装置であって、 複数の異なる波長の光信号をそれぞれ出射する複数のレ
    ーザ光源と、 該レーザ光源の各出射光が多重された光信号の一部を分
    岐する光分岐手段と、 該光分岐手段により分岐された光の進行方向に沿って直
    列に配置され、かつ印加される逆バイアス電位に対応し
    た波長よりも短い波長の光信号を吸収して電気信号に復
    調可能であるとともに、印加される逆バイアス電位に対
    応した波長および該波長よりも長い波長の光信号を透過
    可能で、さらに前段よりも後段の方が高い逆バイアス電
    位が印され得る前後一対の電界吸収形変調素子を具備
    する光通信用デバイスと、 前記光通信デバイスにより受信される波長帯域を周期的
    に各信号波長に合わせるタイミング信号を発生するタイ
    ミング発生回路と、個々の光源光のレベルまたは波長変動の情報を得るため
    に前記電界吸収変調素子に印加する逆バイアス電位を前
    記タイミング発生回路から送信されたタイミング信号に
    基づいて制御し得る 逆バイアス制御回路と、 前記光通信デバイスにより受信された各信号波長の光の
    復調電気信号に基づいて前記各レーザ光源の出力を調整
    可能な信号光電力情報処理回路と、 を具備することを特徴とする光通信装置。
  6. 【請求項6】 異なる複数の波長の光を多重してなる光
    信号を送信する光通信装置であって、 複数の異なる波長の光信号をそれぞれ出射する複数のレ
    ーザ光源と、 該複数のレーザ光源の出力部にそれぞれ接続された複数
    の可変光アッテネータと、 該レーザ光源の各出射光が多重された光信号の一部を分
    岐する光分岐手段と、 該光分岐手段により分岐された光の進行方向に沿って直
    列に配置され、かつ印加される逆バイアス電位に対応し
    た波長よりも短い波長の光信号を吸収して電気信号に復
    調可能であるとともに、印加される逆バイアス電位に対
    応した波長および該波長よりも長い波長の光信号を透過
    可能で、さらに前段よりも後段の方が高い逆バイアス電
    位が印され得る前後一対の電界吸収形変調素子を具備
    する光通信用デバイスと、前記光通信デバイスにより受信される波長帯域を周期的
    に各信号波長に合わせるタイミング信号を発生するタイ
    ミング発生回路と、 個々の光源光のレベルまたは波長変動の情報を得るため
    に前記電界吸収変調素子に印加する逆バイアス電位を前
    記タイミング発生回路から送信されたタイミング信号に
    基づいて制御し得る 逆バイアス制御回路と、 前記光通信用デバイスにより復調された各送信波長の信
    号電力に基づいて前記可変光アッテネータを制御するア
    ッテネータ制御駆動回路と、 を具備することを特徴とする光通信装置。
  7. 【請求項7】 第1の伝送速度の信号で変調された第1
    の波長の光信号と、第1の伝送速度の逓倍に相当する第
    2の伝送速度で変調され、該第1の波長よりも波長が大
    である第2の波長の光信号とが多重されてなる光多重
    号を受信する光通信装置であって、 入射する前記光多重信号の進行方向に沿って直列に配置
    され、かつ印加される逆バイアス電位に対応した波長よ
    りも短い波長の光信号を吸収して電気信号に復調可能で
    あるとともに、印加される逆バイアス電位に対応した波
    長および該波長よりも長い波長の光信号を透過可能で、
    さらに後段へくほど高い逆バイアス電位が印され得
    る一対の電界吸収形変調素子を具備する光通信用デバイ
    スと、 前段の電界吸収形変調素子により復調されてなる第1の
    波長の復調電気信号に基づいて送信信号のタイミングを
    抽出する逆バイアス情報制御回路と、 該逆バイアス情報制御回路により抽出されたタイミング
    信号に基づいて前記一対の電界吸収形変調素子に、前段
    よりも後段の方が高い電位の逆バイアスを印し得る逆
    バイアス制御回路と、 を具備することを特徴とする光通信装置。
  8. 【請求項8】 暗号化された複数の異なる信号を波長多
    重して光信号として送出する暗号化光信号送信装置と、
    前記光信号をデコードして送信側の所望の信号を抽出す
    る暗号化光信号受信装置とを含む光通信システムにおい
    て、 前記暗号化光信号送信装置は、送信信号を複数の波長の
    光とともに時分割多重することにより暗号化して出力
    し、 前記暗号化光信号受信装置は、入射する前記光信号の進
    行方向に沿って直列に配置され、かつ印加される逆バイ
    アス電位に対応した波長よりも短い波長の光信号を吸収
    して電気信号に復調可能であるとともに、印加される逆
    バイアス電位に対応した波長および該波長よりも長い波
    長の光信号を透過可能で、さらに後段へくほど高い逆
    バイアス電位が印され得る一対の電界吸収形変調素子
    を具備する光通信用デバイスと、前記暗号化光信号送信
    装置の時分割多重タイミングに同期したタイミング信号
    と予め定められた暗号情報に基づいて前記一対の電界吸
    収形変調素子に、前段よりも後段の方が高い電位の逆バ
    イアスを印し得る逆バイアス制御回路と、を含むこと
    を特徴とする光通信システム。
  9. 【請求項9】 複数の波長成分からなる光を複数の波長
    帯域に分解し、各波長帯域における光電力を測定する光
    スペクトルアナライザにおいて、 入射する前記光の進行方向に沿って直列に配置され、か
    つ印加される逆バイアス電位に対応した波長よりも短い
    波長の光信号を吸収して電気信号に復調可能であるとと
    もに、印加される逆バイアス電位に対応した波長および
    該波長よりも長い波長の光信号を透過可能で、さらに後
    段へくほど高い逆バイアス電位が印され得る複数の
    電界吸収形変調素子と、前記電界吸収形変調素子からの電気信号を処理して測定
    結果情報を作成する電気信号処理部と、 外部から入力された測定条件情報に基づき、測定波長分
    解能および測定波長帯域に対応した逆バイアス制御情報
    を出力する外部インターフェース部と、 該外部インターフェース部から送信された前記逆バイア
    ス制御情報に応じて、前記電界吸収形変調素子に、各段
    で一波長帯域ずつ吸収し得るように逆バイアス電位を印
    し得る逆バイアス制御回路と、 を具備することを特徴とする光スペクトルアナライザ。
JP09760897A 1997-04-15 1997-04-15 光通信用デバイスおよび光通信装置および光通信システム並びに光スペクトルアナライザ Expired - Fee Related JP3432696B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09760897A JP3432696B2 (ja) 1997-04-15 1997-04-15 光通信用デバイスおよび光通信装置および光通信システム並びに光スペクトルアナライザ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09760897A JP3432696B2 (ja) 1997-04-15 1997-04-15 光通信用デバイスおよび光通信装置および光通信システム並びに光スペクトルアナライザ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10290213A JPH10290213A (ja) 1998-10-27
JP3432696B2 true JP3432696B2 (ja) 2003-08-04

Family

ID=14196943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09760897A Expired - Fee Related JP3432696B2 (ja) 1997-04-15 1997-04-15 光通信用デバイスおよび光通信装置および光通信システム並びに光スペクトルアナライザ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3432696B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210080802A1 (en) * 2019-09-12 2021-03-18 Centera Photonics Inc. Electro absorption modulating apparatus

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3851007B2 (ja) 1998-12-18 2006-11-29 富士通株式会社 波長多重光検出装置
US11705692B2 (en) * 2020-07-28 2023-07-18 Cisco Technology, Inc. Laser side mode suppression ratio control

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210080802A1 (en) * 2019-09-12 2021-03-18 Centera Photonics Inc. Electro absorption modulating apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10290213A (ja) 1998-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100480246B1 (ko) 중앙 기지국에서 생성된 다파장 광의 루프백을 이용하는수동형 광통신망
US6204945B1 (en) Signal light outputting apparatus and optical transmission system having signal light outputting apparatus
EP0896444B1 (en) Remote monitoring of an optical transmission system using line monitoring signals
EP0762677A2 (en) Optical communication system which determines the spectrum of a wavelength division multiplexed signal and performs various processes in accordance with the determined spectrum
US6795607B1 (en) Use of tunable laser for optical performance monitoring in WDM system
US7437070B2 (en) Submarine observation apparatus and submarine observation system
US7483639B2 (en) Method and system for transmitting information in an optical communication system using distributed amplification
JP2904114B2 (ja) 光増幅装置とこれを用いた波長多重光伝送装置
US20050019040A1 (en) Optical communication system and method using spread-spectrum encoding
EP1374451B1 (en) Wdm channel monitoring system and method
JP2003060578A (ja) 光送信機、光受信機及び光波長多重システム
EP0844756A2 (en) Optical communication system and transmitting device
JP3432696B2 (ja) 光通信用デバイスおよび光通信装置および光通信システム並びに光スペクトルアナライザ
EP1503528B1 (en) Optical amplifier and optical communication system
JP4246644B2 (ja) 光受信器及び光伝送装置
JP3527607B2 (ja) 光制御信号伝送装置
JP3368935B2 (ja) 光伝送装置
US6509986B1 (en) WDM ring transmission system having amplified dropped channels
US7151630B2 (en) Raman amplification repeater
JPH06164515A (ja) 光増幅中継器
JPH09214428A (ja) 波長監視方法およびそれを用いた光増幅装置
JP3016461B2 (ja) アナログ光ファイバリンク
JPH05235902A (ja) 光波長分割多重方式の受信装置
JPH07154367A (ja) 波長多重伝送用光送信装置
JP3175687B2 (ja) 波長多重信号光のレベル監視制御方法及び波長多重光送信端局装置並びに中継装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees