JPH09214274A - Lc複合部品 - Google Patents

Lc複合部品

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Publication number
JPH09214274A
JPH09214274A JP2237196A JP2237196A JPH09214274A JP H09214274 A JPH09214274 A JP H09214274A JP 2237196 A JP2237196 A JP 2237196A JP 2237196 A JP2237196 A JP 2237196A JP H09214274 A JPH09214274 A JP H09214274A
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JP
Japan
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resonators
sheet
capacitor
electrodes
capacitor electrodes
Prior art date
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Pending
Application number
JP2237196A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Kato
登 加藤
Atsushi Tojo
淳 東條
Koji Nosaka
浩司 野阪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP2237196A priority Critical patent/JPH09214274A/ja
Publication of JPH09214274A publication Critical patent/JPH09214274A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内蔵されたLC共振器相互間の磁気結合を抑
える。 【解決手段】 インダクタ導体19が有するインダクタ
ンスとコンデンサ電極6,8間に発生するキャパシタン
スとが組み合わされてLC並列共振器R1を形成する。
インダクタ導体20が有するインダクタンスとコンデン
サ電極7,8間に発生するキャパシタンスとが組み合わ
されてLC並列共振器R2を形成する。インダクタ導体
40が有するインダクタンスとコンデンサ電極27,8
間に発生するキャパシタンスとが組み合わされてLC並
列共振器R3を形成する。インダクタ導体39が有する
インダクタンスとコンデンサ電極26,8間に発生する
キャパシタンスとが組み合わされてLC並列共振器R4
を形成する。共振器R1,R2はLCフィルタ1の上部
に配置され、共振器R3,R4は下部に配置されている
2段重ね構造となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LC複合部品、特
に、LCフィルタ等のLC複合部品に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、内蔵された3個以上のLC共振
器を縦列接続してフィルタを構成する場合、従来は全て
のLC共振器を1列に順に並置する構造を採用してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、全ての
LC共振器を1列に順に並置する構造を採用すると、全
てのLC共振器が磁気結合し、フィルタの電気特性が劣
化するという問題があった。そこで、本発明の目的は、
内蔵されたLC共振器相互間の磁気結合が抑えられたL
C複合部品を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明に係るLC複合部品は、コンデンサ電極に対
してインダクタ導体が垂直に配置されているLC共振器
を少なくとも3個備え、前記LC共振器が部品の厚み方
向に少なくとも2段重ねされていることを特徴とする。
【0005】また、本発明に係るLC複合部品は、隣接
した2段の一方の段に配置されたLC共振器に対して、
他方の段のLC共振器が上下反転した状態で配置されて
いることを特徴とする。さらに、本発明に係るLC複合
部品は、部品の厚み方向に重ねられた各段のLC共振器
が、段毎に異なる特性を有しているLC共振器であるこ
とを特徴とする。具体的には、例えば、LC共振器を部
品の厚み方向に2段に重ね、上段のLC共振器は受信
用、下段のLC共振器は送信用として機能させてデュプ
レクサを構成してもよい。
【0006】
【作用】以上の構成により、LC共振器が部品の厚み方
向に少なくとも2段重ねになっているため、異なる段の
LC共振器相互間に磁気結合が発生しない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るLC複合部品
の実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0008】[第1実施形態、図1〜図5]第1実施形
態は4個のLC共振器を備えたフィルタを例にして説明
する。図1及び図2に示すように、積層型LCフィルタ
1は、表面の絶縁体シート2と、グランド電極3及びこ
のグランド電極3に接続したビアホール13,16を設
けた絶縁体シート2と、ビアホール14,17を設けた
絶縁体シート2と、コンデンサ電極4,5及びビアホー
ル15,18を設けた絶縁体シート2と、コンデンサ電
極6,7を設けた絶縁体シート2と、コンデンサ電極8
を設けた絶縁体シート2と、コンデンサ電極26,27
とこのコンデンサ電極26,27に接続したビアホール
35,38を設けた絶縁体シート2と、コンデンサ電極
24,25及びビアホール34,37を設けた絶縁体シ
ート2と、ビアホール33,36を設けた絶縁体シート
2と、グランド電極23を設けた絶縁体シート2等から
なる。
【0009】絶縁体シート2は、誘電体粉末や磁性体粉
末を結合剤等と一緒に混練したものをシート状にしたも
のである。各電極3〜8、23〜27はAg,Pd,C
u,Au,Ag−Pd等からなり、印刷等の手段により
形成される。また、ビアホール13〜18,33〜38
はAg,Pd,Cu,Au,Ag−Pd等の導電性ペー
ストを絶縁体シート2に設けた穴に充填すること等によ
って形成される。
【0010】広面積のグランド電極3,23は、それぞ
れ端部3a,23a,3b,23bがシート2の左側の
辺及び右側の辺に露出している。コンデンサ電極4はシ
ート2の左寄りの位置に設けられ、その端部4aがシー
ト2の手前側の辺の左寄りの位置に露出している。コン
デンサ電極5はシート2の中央部に設けられ、コンデン
サ電極4との間にビアホール15が配置されている。コ
ンデンサ電極5の右側にはビアホール18が配置されて
いる。コンデンサ電極5の外周縁部はシート2の外周辺
に露出していない。コンデンサ電極6,7はそれぞれシ
ート2の左寄り及び右寄りの位置に設けられ、その外周
縁部はシート2の外周辺に露出していない。広面積のコ
ンデンサ電極8は、端部8a,8bがシート2の左側の
辺及び右側の辺に露出している。さらに、コンデンサ電
極8は右寄りの位置に方形(あるいは円形)のギャップ
8cを設けている。コンデンサ電極7,27間にキャパ
シタンスを発生させるためである。
【0011】コンデンサ電極26,27はそれぞれシー
ト2の左寄り及び右寄りの位置に設けられ、その外周縁
部がシート2の外周辺に露出していない。ビアホール3
5,38はそれぞれコンデンサ電極26,27の中央部
に設けられている。コンデンサ電極24はシート2の左
寄りの位置に設けられ、その端部24aがシート2の奥
側の辺の左寄りの位置に露出している。コンデンサ電極
25はシート2の中央部に設けられ、コンデンサ電極2
4との間にビアホール34が配置されている。コンデン
サ電極25の右側にはビアホール37が配置されてい
る。コンデンサ電極25の外周縁部はシート2の外周辺
に露出していない。
【0012】ビアホール14,17はそれぞれシート2
の左寄りの位置及び右寄りの位置に設けられ、ビアホー
ル33,36はそれぞれシート2の左寄りの位置及び右
寄りの位置に設けられている。これらのビアホール1
4,17,33,36は、軸方向がシート厚み方向に対
して平行になるようにシート2に形成されており、軸方
向に長尺状のものが好ましい。
【0013】ビアホール13〜15は連接してインダク
タ導体19を構成し、ビアホール16〜18は連接して
インダクタ導体20を構成し、ビアホール33〜35は
連接してインダクタ導体39を構成し、ビアホール36
〜38は連接してインダクタ導体40を構成することに
なる。そして、ビアホール15,18の下部先端面はそ
れぞれコンデンサ電極6,7の中央部に直接に接続し、
ビアホール33,36の下部先端面はグランド電極23
に直接に接続することになる。
【0014】以上の構成からなる各シート2は積み重ね
られた後、一体的に焼結されて積層体とされる。次に、
図3及び図4に示すように、積層体の手前側及び奥側の
側面の左寄りの位置にそれぞれ入出力用外部電極41,
42が形成され、左側及び右側の側面にそれぞれグラン
ド用外部電極43,44が形成される。外部電極41〜
44は、塗布焼付、スパッタリング、あるいは蒸着等の
手段により形成される。入出力用外部電極41にはコン
デンサ電極4の端部4aが接続され、入出力用外部電極
42にはコンデンサ電極24の端部24aが接続され、
グランド用外部電極43にはグランド電極3,23の端
部3a,23a及びコンデンサ電極8の端部8aが接続
され、グランド用外部電極44にはグランド電極3,2
3の端部3b,23b及びコンデンサ電極8の端部8b
が接続されている。
【0015】図5に示すように、こうして得られたLC
フィルタ1において、ビアホール13〜15にて構成さ
れたインダクタ導体19が有するインダクタンスL1
と、コンデンサ電極6,8間に発生するキャパシタンス
C1とが組み合わされてLC並列共振器R1を形成す
る。同様にして、ビアホール16〜18にて構成された
インダクタ導体20が有するインダクタンスL2と、コ
ンデンサ電極7,8間に発生するキャパシタンスC2と
が組み合わされてLC並列共振器R2を形成する。ビア
ホール36〜38にて構成されたインダクタ導体40が
有するインダクタンスL3と、コンデンサ電極27,8
間に発生するキャパシタンスC3とが組み合わされてL
C並列共振器R3を形成する。ビアホール33〜35に
て構成されたインダクタ導体39が有するインダクタン
スL4と、コンデンサ電極26,8間に発生するキャパ
シタンスC4とが組み合わされてLC並列共振器R4を
形成する。
【0016】また、コンデンサ電極4,6間に発生する
キャパシタンスC5、コンデンサ電極5,6,7間に発
生するキャパシタンスC6、コンデンサ電極7,27間
に発生するキャパシタンスC7、コンデンサ電極25,
26,27間に発生するキャパシタンスC8及びコンデ
ンサ電極24,26間に発生するキャパシタンスC9は
それぞれ結合コンデンサとして利用される。
【0017】従って、このLCフィルタ1は、4個のL
C並列共振器R1〜R4を5個の結合コンデンサを介し
て縦列接続したものである。共振器R1及びR2はLC
フィルタ1の上部に配置され、共振器R3及びR4は下
部に配置されている2段重ね構造が採られている(図4
参照)。上段の左右に並置されている共振器R1,R2
に対して、下段の左右に並置されている共振器R3,R
4は上下が反転した構造になっている。そして、共振器
R1〜R4のキャパシタ部分が、LCフィルタ1の高さ
方向の中央部に位置している。インダクタ導体19,2
0,39,40に電流が流れると、それぞれインダクタ
導体19,20,39,40の周囲に、インダクタ導体
19,20,39,40の軸方向に対して垂直に周回す
る磁束φが発生する。しかも、その磁束φの周回方向は
共振器R1,R2と共振器R3,R4とでは逆向きにな
っている。
【0018】以上の構成からなるLCフィルタ1におい
て、上段に配置されている共振器R1,R2のインダク
タ導体19,20の磁束φと下段に配置されている共振
器R3,R4のインダクタ導体40,39の磁束φは交
差せず、共振器R1,R2と共振器R3,R4との間に
は磁気結合は生じない。従って、全てのLC共振器が磁
気結合していた従来のLCフィルタと比較して、LCフ
ィルタ1はLC共振器間の磁気結合が抑えられる。
【0019】さらに、上段の共振器R1とR2は、グラ
ンドに接続された広面積のコンデンサ電極8によって下
段の共振器R3とR4と磁気的に遮蔽する工夫も採られ
ているため、よりインダクタ間の磁気結合を抑えること
ができる。なお、共振器R1,R2のインダクタ導体1
9と20相互間、並びに共振器R3,R4のインダクタ
導体40と39相互間はやはり磁気結合することになる
が、共振器R1〜R4を2段重ね構造としたことによっ
て生じるサイズの余裕度から、それらをできるだけ離隔
させることも可能となるので、磁気結合の影響をより小
さくすることもできる。
【0020】また、コンデンサ電極4〜8,24〜27
に対してインダクタ導体19,20,39,40が垂直
に配置されているので、磁束φがコンデンサ電極4〜
8,24〜27を貫通せず、コンデンサ電極4〜8,2
4〜27に渦電流が発生しない。従って、渦電流損が少
なく、Qの高いLCフィルタ1が得られる。また、イン
ダクタ導体19,20,39,40とコンデンサ電極
6,7,23が、接続用導体を介することなく直接に接
続されているので、接続用導体自身が有するインダクタ
ンス成分の影響を抑えることができ、良好なスプリアス
特性を有するフィルタとなる。
【0021】さらに、インダクタ導体19,20,3
9,40がそれぞれコンデンサ電極6,7,26,27
の中央部に接続するようにしているため、コンデンサ電
極6,7,26,27自身が有するインダクタンス成分
の影響を最小にすることができ、より一層のスプリアス
特性の改善を図ることができる。
【0022】[第2実施形態、図6〜図10]図6及び
図7に示すように、第2実施形態のLCフィルタ51
は、前記第1実施形態のLCフィルタ1のコンデンサ電
極4,5を設けた絶縁体シート2にコンデンサ電極52
をさらに設けると共に、コンデンサ電極24,25を設
けた絶縁体シート2にコンデンサ電極54をさらに設
け、かつ、コンデンサ電極8を設けた絶縁体シート2の
替わりにコンデンサ電極53を設けた絶縁体シート2を
用いたものと同様のものである。
【0023】コンデンサ電極52は、コンデンサ電極5
との間にビアホール18が配置されるように、シート2
の右寄りの位置に設けられている。コンデンサ電極52
の端部52aはシート2の手前側の辺の右寄りの位置に
露出している。広面積のコンデンサ電極53は、端部5
3a,53bがシート2の左側の辺及び右側の辺に露出
している。コンデンサ電極54は、コンデンサ電極25
との間にビアホール37が配置されるように、シート2
の右寄りの位置に設けられている。コンデンサ電極54
の端部54aはシート2の手前側の辺の右寄りの位置に
露出している。
【0024】以上の構成からなる各シート2は積み重ね
られた後、一体的に焼結されて積層体とされる。次に、
図8及び図9に示すように、積層体の手前側及び奥側の
側面の左寄りの位置にそれぞれ入出力用外部電極55,
56が形成され、手前側の側面の右寄りの位置に中継用
外部電極59が形成され、左側及び右側の側面にそれぞ
れグランド用外部電極57,58が形成される。
【0025】入出力用外部電極55にはコンデンサ電極
4の端部4aが接続され、入出力用外部電極56にはコ
ンデンサ電極24の端部24aが接続され、中継用外部
電極59にはコンデンサ電極52,54の端部52a,
54aが接続され、グランド用外部電極57にはグラン
ド電極3,23の端部3a,23a及びコンデンサ電極
53の端部53aが接続され、グランド用外部電極58
にはグランド電極3,23の端部3b,23b及びコン
デンサ電極53の端部53bが接続されている。
【0026】図10に示すように、こうして得られたL
Cフィルタ51において、ビアホール13〜15にて構
成されたインダクタ導体19が有するインダクタンスL
1とコンデンサ電極6,53間に発生するキャパシタン
スC1とが組み合わされてLC並列共振器R1を形成す
る。同様にして、ビアホール16〜18にて構成された
インダクタ導体20が有するインダクタンスL2と、コ
ンデンサ電極7,53間に発生するキャパシタンスC2
とが組み合わされてLC並列共振器R2を形成する。ビ
アホール36〜38にて構成されたインダクタ導体40
が有するインダクタンスL3と、コンデンサ電極27,
53間に発生するキャパシタンスC3とが組み合わされ
てLC並列共振器R3を形成する。ビアホール33〜3
5にて構成されたインダクタ導体39が有するインダク
タンスL4と、コンデンサ電極26,53間に発生する
キャパシタンスC4とが組み合わされてLC並列共振器
R4を形成する。
【0027】また、コンデンサ電極4,6間に発生する
キャパシタンスC5、コンデンサ電極5,6,7間に発
生するキャパシタンスC6、コンデンサ電極7,52間
及びコンデンサ電極27,54間にそれぞれ発生するキ
ャパシタンスを合成したキャパシタンスC10、コンデ
ンサ電極25,26,27間に発生するキャパシタンス
C8及びコンデンサ電極24,26間に発生するキャパ
シタンスC9はそれぞれ結合コンデンサとして利用され
る。
【0028】従って、このLCフィルタ51は、4個の
LC並列共振器R1〜R4を5個の結合コンデンサを介
して縦列接続したものである。共振器R1及びR2はL
Cフィルタ51の上部に配置され、共振器R3及びR4
は下部に配置されている2段重ね構造が採られている
(図9参照)。上段の左右に並置されている共振器R
1,R2に対して、下段の左右に並置されている共振器
R3,R4は上下が反転した構造になっている。
【0029】以上の構成からなるLCフィルタ51は、
前記第1実施形態のLCフィルタ1と同様の作用効果を
奏する。
【0030】[第3実施形態、図11〜図15]第3実
施形態は、2個の受信用LC共振器と2個の送信用LC
共振器を内蔵したデュプレクサを例にして説明する。図
11及び図12に示すように、積層型デュプレクサ61
は、表面の絶縁体シート62と、コンデンサ電極63を
設けた絶縁体シート62と、コンデンサ電極64,65
とこのコンデンサ電極64,65に接続したビアホール
71,74を設けた絶縁体シート62と、コンデンサ電
極66,67,68及びビアホール72,75を設けた
絶縁体シート62と、ビアホール73,76を設けた絶
縁体シート62と、グランド電極69を設けた絶縁体シ
ート62と、グランド電極81及びこのグランド電極8
1に接続したビアホール91,94を設けた絶縁体シー
ト62と、ビアホール92,95を設けた絶縁体シート
62と、コンデンサ電極82,83,84及びビアホー
ル93,96を設けた絶縁体シート62と、コンデンサ
電極85,86を設けた絶縁体シート62と、コンデン
サ電極87を設けた絶縁体シート62等からなる。
【0031】広面積のコンデンサ電極63は、端部63
a,63bがシート62の左側の辺及び右側の辺に露出
している。コンデンサ電極64,65はそれぞれシート
62の左寄り及び右寄りの位置に設けられ、その外周縁
部はシート62の外周辺に露出していない。ビアホール
71,74はそれぞれコンデンサ電極64,65の中央
部に設けられている。コンデンサ電極66はシート62
の左寄りの位置に設けられ、その端部66aがシート6
2の奥側の辺の左寄りの位置に露出している。コンデン
サ電極67はシート62の中央部に設けられ、コンデン
サ電極66との間にビアホール72が配置されている。
コンデンサ電極68は、コンデンサ電極67との間にビ
アホール75が配置されるように、シート62の右寄り
の位置に設けられ、その端部68aがシート62の手前
側の辺の右寄りの位置に露出している。
【0032】広面積のグランド電極69,81は、それ
ぞれ端部69a,81a、69b,81bがシート62
の左側の辺及び右側の辺に露出している。さらに、グラ
ンド電極81の左寄りの位置及び右寄りの位置にはそれ
ぞれビアホール91,94が配置されている。コンデン
サ電極82はシート62の左寄りの位置に設けられ、そ
の端部82aがシート62の手前側の辺の左寄りの位置
に露出している。コンデンサ電極83はシート62の中
央部に設けられ、コンデンサ電極82との間にビアホー
ル93が配置されている。コンデンサ電極84は、コン
デンサ電極83との間にビアホール96が配置されるよ
うに、シートの右寄りの位置に設けられ、その端部84
aがシート62の手前側の辺の右寄りの位置に露出して
いる。コンデンサ電極85,86はそれぞれシート62
の左寄り及び右寄りの位置に設けられ、その外周縁部は
シート62の外周辺に露出していない。広面積のコンデ
ンサ電極87は端部87a,87bがシート62の左側
の辺及び右側の辺に露出している。
【0033】ビアホール73,76はそれぞれシート6
2の左寄りの位置及び右寄りの位置に設けられ、ビアホ
ール92,95はそれぞれシート62の左寄りの位置及
び右寄りの位置に設けられている。これらのビアホール
73,76,92,95は、軸方向がシート厚み方向に
対して平行になるようにシート62に形成されており、
軸方向に長尺状のものが好ましい。ビアホール71〜7
3は連接してインダクタ導体77を構成し、ビアホール
74〜76は連接してインダクタ導体78を構成し、ビ
アホール91〜93は連接してインダクタ導体97を構
成し、ビアホール94〜96は連接してインダクタ導体
98を構成することになる。そして、ビアホール73,
76の下部先端面はグランド電極69に直接に接続し、
ビアホール93,96の下部先端面はそれぞれコンデン
サ電極85,86の中央部に直接に接続することにな
る。
【0034】以上の構成からなる各シート62は積み重
ねられた後、一体的に焼結されて積層体とされる。次
に、図13及び図14に示すように、積層体の手前側及
び奥側の側面の左寄りの位置にそれぞれ送信回路用外部
電極100及び受信回路用外部電極101が形成され、
手前側の側面の右寄りの位置にアンテナ用外部電極10
4が形成され、左側及び右側の側面にそれぞれグランド
用外部電極102,103が形成される。送信回路用外
部電極100にはコンデンサ電極82の端部82aが接
続され、受信回路用外部電極101にはコンデンサ電極
66の端部66aが接続され、アンテナ用外部電極10
4にはコンデンサ電極68,84の端部68a,84a
が接続され、グランド用外部電極102にはグランド電
極69,81の端部69a,81a及びコンデンサ電極
63,87の端部63a,87aが接続され、グランド
用外部電極103にはグランド電極69,81の端部6
9b,81b及びコンデンサ電極63,87の端部63
b,87bが接続されている。
【0035】図15に示すように、こうして得られたデ
ュプレクサ61において、ビアホール71〜73にて構
成されたインダクタ導体77が有するインダクタンスL
11とコンデンサ電極63,64間に発生するキャパシ
タンスC11とが組み合わされて受信用LC並列共振器
R5を形成する。同様にして、ビアホール74〜76に
て構成されたインダクタ導体78が有するインダクタン
スL12と、コンデンサ電極63,65間に発生するキ
ャパシタンスC12とが組み合わされて受信用LC並列
共振器R6を形成する。ビアホール91〜93にて構成
されたインダクタ導体97が有するインダクタンスL1
6と、コンデンサ電極85,87間に発生するキャパシ
タンスC16とが組み合わされて送信用LC並列共振器
R7を形成する。ビアホール94〜96にて構成された
インダクタ導体98が有するインダクタンスL17と、
コンデンサ電極86,87間に発生するキャパシタンス
C17とが組み合わされて送信用LC並列共振器R8を
形成する。
【0036】また、コンデンサ電極64,66間に発生
するキャパシタンスC13、コンデンサ電極64,6
5,67間に発生するキャパシタンスC14、コンデン
サ電極65,68間に発生するキャパシタンスC15、
コンデンサ電極82,85間に発生するキャパシタンス
C18、コンデンサ電極83,85,86間に発生する
キャパシタンスC19及びコンデンサ電極84,86間
に発生するキャパシタンスC20はそれぞれ結合コンデ
ンサとして利用される。
【0037】従って、このデュプレクサ61は、受信用
LC並列共振器R5,R6をデュプレクサ61の上部に
配置し、送信用LC並列共振器R7,R8を下部に配置
している2段重ね構造となっている(図14参照)。上
段の左右に並置されている共振器R5,R6に対して、
下段の左右に並置されている共振器R7,R8は上下が
反転した構造になっている。そして、共振器R5〜R8
のインダクタ部分がデュプレクサ61の高さ方向の中央
部に位置している。インダクタ導体77,78,97,
98に電流が流れると、それぞれインダクタ導体77,
78,97,98の周囲に、インダクタ導体77,7
8,97,98の軸方向に対して垂直に周回する磁束φ
が発生する。
【0038】以上の構成からなるデュプレクサ61にお
いて、上段に配置されている共振器R5,R6のインダ
クタ導体77,78の磁束φと、下段に配置されている
共振器R7,R8のインダクタ導体97,98の磁束φ
とは交差せず、共振器R5,R6と共振器R7,R8と
の間には磁気結合は生じない。
【0039】[他の実施形態]なお、本発明に係るLC
複合部品は前記実施形態に限定するものではなく、その
要旨の範囲内で種々に変更することができる。
【0040】前記実施形態は、隣接した2段の一方の段
に配置されたLC共振器に対して、他方の段のLC共振
器が上下反転した状態で配置されているが、両方の段の
LC共振器が上下を同じ方向に揃えて配置されたもので
あってもよい。さらに、前記実施形態は、シートを積み
重ねた後、一体的に焼結するものであるが、必ずしもこ
れに限定されない。シートは予め焼結されたものを用い
てもよい。また、以下に説明する製法によってLC複合
部品を生産してもよい。印刷等の手段によりペースト状
の絶縁体材料を塗布、乾燥して絶縁体膜を形成した後、
その絶縁体膜の表面にペースト状の導電体材料を塗布、
乾燥してコンデンサ電極やインダクタ導体を形成する。
こうして順に重ね塗りすることによって積層構造を有す
る複合部品が得られる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、コンデンサ電極に対してインダクタ導体が垂直
に配置されているLC共振器を少なくとも3個以上備
え、LC共振器が部品の厚み方向に少なくとも2段重ね
されているので、異なる段のLC共振器相互間の磁気結
合を抑えることができ、電気特性の優れたLC複合部品
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るLC複合部品の第1実施形態を示
す一部分解斜視図。
【図2】図1に示したLC複合部品の残りの一部分解斜
視図。
【図3】図1及び図2に示した複合部品の外観を示す斜
視図。
【図4】図3のIV−IV断面図。
【図5】図3に示したLC複合部品の電気等価回路図。
【図6】本発明に係るLC複合部品の第2実施形態を示
す一部分解斜視図。
【図7】図6に示したLC複合部品の残りの一部分解斜
視図。
【図8】図6及び図7に示したLC複合部品の外観を示
す斜視図。
【図9】図8のIX−IX断面図。
【図10】図8に示したLC複合部品の電気等価回路
図。
【図11】本発明に係るLC複合部品の第3実施形態を
示す一部分解斜視図。
【図12】図11に示したLC複合部品の残りの一部分
解斜視図。
【図13】図11及び図12に示したLC複合部品の外
観を示す斜視図。
【図14】図13のXIV−XIV断面図。
【図15】図13に示したLC複合部品の電気等価回路
図。
【符号の説明】
1,51…LCフィルタ 2…絶縁体シート 4〜8,23〜27,52〜54…コンデンサ電極 19,20,39,40…インダクタ導体 61…デュプレクサ 62…絶縁体シート 63〜68,82〜87…コンデンサ電極 77,78,97,98…インダクタ導体 R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8…L
C共振器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンデンサ電極に対してインダクタ導体
    が垂直に配置されているLC共振器を少なくとも3個備
    え、前記LC共振器が部品の厚み方向に少なくとも2段
    重ねされていることを特徴とするLC複合部品。
  2. 【請求項2】 隣接した2段の一方の段に配置されたL
    C共振器に対して、他方の段のLC共振器が上下反転し
    た状態で配置されていることを特徴とする請求項1記載
    のLC複合部品。
  3. 【請求項3】 部品の厚み方向に重ねられた各段のLC
    共振器が、段毎に異なる特性を有しているLC共振器で
    あることを特徴とする請求項1記載のLC複合部品。
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