JPH09213381A - 接続端子 - Google Patents

接続端子

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JPH09213381A
JPH09213381A JP2108496A JP2108496A JPH09213381A JP H09213381 A JPH09213381 A JP H09213381A JP 2108496 A JP2108496 A JP 2108496A JP 2108496 A JP2108496 A JP 2108496A JP H09213381 A JPH09213381 A JP H09213381A
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JP
Japan
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connection terminal
surface side
electric wire
connection
conductivity layer
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Application number
JP2108496A
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English (en)
Inventor
Atsushi Nakamura
篤 中村
Masanobu Yoshimura
昌伸 義村
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
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  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続端子自体及び接続端子と電線との接触抵
抗を下げることにより、大電流通流用に適した接続端子
を提供すること。 【解決手段】 それぞれの底部11,16の両側に一対
の保持片12,17を備えた第1の電線接続部10と第
2の電線接続部15とをそれぞれの底部11,16間で
狭隘部19により連結してなる接続端子基体20をステ
ンレス鋼により形成し、接続端子基体20の狭隘部19
の一方面側に無酸素銅をクラッドしてなる高導電率層2
5を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車やOA機
器等の配線に用いられる接続端子であって、特に大電流
が通流される接続端子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車やOA機器等の配線として
用いられる接続端子としては、例えば、図10及び図1
1に示すようなものがある。
【0003】この接続端子は、底部51の両側に一対の
保持片52,52を立設してなる第1の電線接続部50
と、同様に底部56の両側に一対の保持片57,57を
立設してなる第2の電線接続部55と、第1の電線接続
部50と第2の電線接続部55との底部51,56間を
連結する狭隘部59とを備えている。
【0004】上記電線接続部50(55)には、電線の
端部の被覆を剥離して形成された複数の素線65aから
なる芯線露出部65を、電線接続部50(55)の両保
持片52,52(57,57)間に収容配置した状態
で、それら両保持片52,52(57,57)を内部中
央にかしめるように折曲げることにより、電線が圧着保
持される。
【0005】また、このような接続端子はその全体が
銅、銅合金又はステンレス鋼等により形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述したよう
な接続端子を銅又は銅合金により形成した場合には、以
下に述べるような問題が生じる。
【0007】即ち、銅合金は一般的に耐熱性が低くまた
酸化し易いため、ニッケルめっき処理を行う等の表面処
理を行う必要がある。しかしながら、このニッケルめっ
き層は、通常ビッカース硬さHvが400〜600と硬
いため、接続部50(55)に電線の芯線露出部65を
圧着した際に、その接続部50(55)に芯線露出部6
5が食い込みにくく、接続当初から接続端子と電線との
接触抵抗が高くなるという問題がある。また、電線接続
部50(55)に芯線露出部65を圧着したときに、接
続部50(55)のニッケルめっき層表面に形成された
酸化膜が破壊されにくく、さらに、そのめっき層が厚い
場合(2μm以上)には、クラックが発生しやすく、こ
れも電線接続部50(55)と電線との接触抵抗が高く
なる原因の一つとなっていた。
【0008】また、各電線接続部50(55)に電線を
接続する際に圧着に代えて溶接を用いた場合には、以下
のような問題が生じる。
【0009】即ち、電線接続部50(55)表面のニッ
ケルめっき層を形成するニッケルは、銅、錫等と比較し
て他の金属との相互拡散を起こしにくいため、かかる溶
接を良好に行うには、ニッケルめっき層自体を軟化、変
形させて端子の母材(銅合金等)と電線の素線とを直接
接触・接合させる等の必要がある。ところが、ニッケル
の融点(1455℃で)は、他の金属の融点(錫は23
2℃、銅は1083℃)と比べて著しく高いため、溶接
を高温で行う必要があり、当該接続端子の熱劣化を生じ
る恐れがある。
【0010】これに対し、接続端子をステンレス鋼等に
より形成した場合には、ステンレス鋼は耐熱性及び耐酸
化性に優れ、またそのビッカース硬さHvも200程度
とニッケルめっき層よりも柔らかいため上述したような
各問題は生じないが、ステンレス鋼自体の固有抵抗が銅
合金等と比較して高いため、接続端子に大電流が通流さ
れた場合のジュール発熱が無視できなくなり、昇温によ
る接続端子の軟化及びそれに接続された電線の被覆部の
焼損を招く恐れがある。
【0011】特に、第1の電線接続部50と第2の電線
接続部55とを連結する狭隘部59は断面積が小さいた
め、ジュール発熱が大きい。
【0012】そこで、この発明は上述したような各問題
を解決すべくなされたもので、接続端子自体の抵抗及び
接続端子と電線との接触抵抗とを低下させることによ
り、大電流通流に適した接続端子を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明の請求項1記載の接続端子は、それぞれの
底部の両側に設けられた一対の保持片を一方面側へ折曲
するようにして立設配置した第1の電線接続部と第2の
電線接続部とをそれぞれの底部間で狭隘部により連結し
てなる接続端子基体を備え、前記接続端子基体を耐酸化
性を有しかつ柔らかい耐熱合金により形成すると共に、
前記第1及び第2の電線接続部の一方面側の電線が接触
する領域を除いて、前記狭隘部を中心にして前記接続端
子基体の一方面側及び他方面側の少なくとも一方に前記
耐熱合金の固有抵抗よりも小さい固有抵抗を有する高導
電率層を形成したことを特徴とする。
【0014】また、請求項2記載の接続端子は、底部の
両側に設けられた一対の保持片を一方面側へ折曲するよ
うにして立設配置した電線接続部と、底部の両側に設け
られた一対の折曲片をその底部の一方面側に重ね合わせ
るように折り返し配置した接続部とを、それぞれの底部
間で狭隘部により連結してなる接続端子基体を備え、前
記接続端子基体を耐酸化性を有しかつ柔らかい耐熱合金
により形成すると共に、前記電線接続部の一方面側の電
線が接触する領域を除いて、前記狭隘部を中心にして前
記接続端子基体の一方面側及び他方面側の少なくとも一
方に前記耐熱合金の固有抵抗よりも小さい固有抵抗を有
する高導電率層を形成したことを特徴とする。
【0015】なお、請求項3記載のように、前記耐熱合
金としては、ステンレス鋼又は銅−クロム合金又はニッ
ケル−ベリウム合金が挙げられる。
【0016】さらに、請求項4記載のように、前記高導
電率層を銅又は銅合金又はニッケルにより形成してもよ
い。
【0017】また、請求項5記載のように、前記高導電
率層はめっき層であってもよい。
【0018】さらに、請求項6記載のように、前記高導
電率層は金属板をクラッドしたものであってもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる第1実施
形態について説明する。図1ないし図3に示すように、
この接続端子は、金属板を図2に示すような端子型に打
抜いた後、所定位置を折曲げ加工することにより形成さ
れる。
【0020】即ち、底部11の両側に設けられた一対の
保持片12,12をそれぞれの折曲位置12a,12a
で底部11の一方面側に折曲げるようにして立設してな
る第1の電線接続部10と、同様に底部16の両側に一
対の保持片17,17をそれぞれの折曲位置17a,1
7aで底部16の一方面側に折曲げるようにして立設し
てなる第2の電線接続部15と、第1の接続部10と第
2の接続部15との底部11,16間を連結する狭隘部
19とを備えた接続端子基体20をオーステナイト系ス
テンレス鋼より形成すると共に、上記狭隘部19の一方
面側に形成された高導電率層25(図1及び図2の格子
縞で表す領域)とを有する。
【0021】上記狭隘部19は、両保持片12,12及
び両保持片17,17を折曲げる際の加工性を考慮し
て、それぞれ底部11及び底部16の幅寸法よりも小さ
な幅寸法に設定されている。
【0022】また、上記高導電率層25は、端子型を打
抜く前のオーステナイト系ステンレス鋼製の金属板に予
め無酸素銅をクラッドすることにより形成されており、
その形成領域は第1及び第2の電線接続部10の電線の
芯線露出部が接続される領域を除いて、狭隘部16を中
心とした領域に形成されている。
【0023】この接続端子による電線の保持は、図11
に示される従来例と同様な方法で行われるため、詳細な
説明は省略する。
【0024】以上のように構成された接続端子による
と、それぞれ電線が接続される各電線接続部10,15
の一方面側にはオーステナイト系ステンレス鋼がそのま
ま露出している。このオーステナイト系ステンレス鋼
は、ビッカース硬さHvも200程度と比較的柔らかい
ため、各電線接続部10,15に芯線露出部を接続する
際にその芯線露出部が電線接続部10,15の一方面に
食い込み易く、各電線接続部10,15と電線との接触
抵抗が低くなるという効果が得られる。
【0025】さらに、オーステナイト系ステンレス鋼
は、耐熱性が高く酸化もし難いため、各電線接続部1
0,15と電線とを接続した後に、その電線接続部1
0,15表面の酸化によりそれらの間の接触抵抗が高く
なることもない。
【0026】なお、この実施形態では各電線接続部1
0,15と電線との接続が圧着により行われているが、
それらの間の接触抵抗を下げるためには、抵抗溶接、超
音波溶接等の溶接やろう付けによる接続を行うのがより
好ましい。
【0027】この溶接を行う際、接続端子基体20はオ
ーステナイト系ステンレス鋼により形成されているた
め、従来のように銅又は銅合金により接続端子を形成し
た場合のようにニッケルめっきを施す必要がなく、その
ため溶接を過度の高温で行う必要がなくなって、接続端
子の熱劣化を防ぐことができるという効果も得られる。
【0028】また、狭隘部19を中心として接続端子基
体20の一方面側には無酸素銅をクラッドすることによ
り高導電率層25が形成されているため、従来のように
接続端子をオーステナイト系ステンレス鋼のみで形成す
る場合に比べて、両電線接続部10,15間の領域での
抵抗が低く抑えられ、接続端子に大電流を通流した際の
上記領域でのジュール発熱が抑制される。
【0029】なお、接続端子基体20を形成するものは
オーステナイト系ステンレス鋼に限らず、耐酸化性を有
しかつ柔らかい耐熱合金であればよく、例えば、他のス
テンレス鋼、銅−クロム合金、ニッケル−ベリウム合金
等が適したものとして挙げられる。
【0030】また、上記第1の実施形態では、高導電率
層25が無酸素銅よりなるとしたが、上記接続端子基体
20を形成するオーステナイト系ステンレス鋼等より固
有抵抗が低いものであればよく、例えば、他に銅、銅合
金、ニッケル等を用いることができ、また、例えば銅と
ニッケルとの2層から構成してもよい。但し、接続端子
に大電流が通流された際のジュール熱を考慮すると錫、
鉛等の融点が低い金属は本実施形態の使用に適さない。
さらに、高導電率層25はクラッドにより形成する必要
はなく、例えばめっき層であってもよい。
【0031】図4は、第2実施形態の接続端子を示す図
である。この接続端子は、その主要部は第1実施形態と
同様なので、差異のみを説明する。
【0032】即ち、接続端子基体20には、その狭隘部
19の一方面側に形成された高導電率層25に加えて、
接続端子基体20の他方面側(図4下側)全体にも無酸
素銅をクラッドすることにより高導電率層26が形成さ
れている。
【0033】以上のように構成された第2実施形態の接
続端子によると、上記第1実施形態の場合と同様の効果
が得られることはもちろん、接続端子基体20の裏面側
にも高導電率層26が形成されているため、より両電線
接続部10,15間の領域での抵抗がさらに低く抑えら
れ、接続端子に大電流を通流した際のジュール発熱がさ
らに抑制される。
【0034】なお、この高導電率層26を形成するもの
は無酸素銅に限らず、高導電率層25の場合と同様に、
上記接続端子基体20を形成するオーステナイト系ステ
ンレス鋼等より固有抵抗が低いものであればよく、例え
ば、他に銅、銅合金、ニッケル等を用いることができ
る。また、高導電率層26はクラッドにより形成する必
要はなく、例えばめっき層であってもよい。
【0035】なお、上記接続端子基体20に形成された
高導電率層25及び高導電率層26は、図1ないし図4
に示す領域に限らず、前記第1及び第2の電線接続部1
0,15の一方面側の芯線露出部が接続される領域を除
いて、狭隘部19を中心とした接続端子基体20の一方
面側及び他方面側の少なくともいずれか一方に形成され
ていれば、上述の各効果を得ることができる。
【0036】図5及び図6は、第3実施形態の接続端子
を示す図である。
【0037】この接続端子は、オーステナイト系ステン
レス鋼よりなる金属板を図6に示すような端子型に打抜
いた後、所定位置を折曲げ加工することにより形成され
る。
【0038】即ち、この接続端子は、底部31の両側に
形成された一対の保持片32,32をそれぞれの折曲位
置32a,32aで底部31の一方面側に折曲げるよう
にして立設してなる電線接続部30と、底部36の両側
に設けられた一対の折曲片37,37をその底部36の
一方面側に重ね合わせるように折り返し配置された接続
部35と、両底部31,36間を連結する狭隘部39と
を備えたオーステナイト系ステンレス鋼よりなる接続端
子基体40と、上記狭隘部39及び接続部35の一方面
側に形成された高導電率層45(図5及び図6の格子縞
で表す領域)とを有する。
【0039】上記狭隘部39は、両保持片32,32及
び折曲片37,37を折曲げ加工等する際の加工性を考
慮して、それぞれ底部31及び36の幅寸法よりも小さ
な幅寸法に設定されている。
【0040】また、上記高導電率層45は、端子型を打
抜く前の金属板に予め無酸素銅をクラッドすることによ
り形成されている。
【0041】この接続端子では、電線が電線接続部30
に接続されると共に、接続部35は他の電子機器の雌端
子に接続される。
【0042】以上のように構成された第3実施形態の接
続端子によると、第1実施形態の場合と同様の効果が得
られる。
【0043】また、この第3実施形態で、電線接続部3
0と電線との接続が圧着により行われているとしたが、
それらの間の接触抵抗を下げるためには、抵抗溶接、超
音波溶接等の溶接やろう付けによる接続を行うのが好ま
しく、この場合、上述した第1実施形態の場合と同様に
接続端子の熱劣化を防ぐことができるという効果が得ら
れる。
【0044】さらに、接続端子基体40を形成するもの
は上記第1実施形態の場合と同様にオーステナイト系ス
テンレス鋼に限らず、耐酸化性を有しかつ柔らかい耐熱
合金であればよく、例えば、他のステンレス鋼、銅−ク
ロム合金、ニッケル−ベリウム合金等が適したものとし
て挙げられる。
【0045】また、同様に、高導電率層45には無酸素
銅以外の上記接続端子基体40を形成するオーステナイ
ト系ステンレス鋼等より固有抵抗が低いもの、例えば、
他に銅、銅合金、ニッケル等を用いることができる。
【0046】なお、この接続端子の他方面側にも高導電
率層を形成すれば、第2実施形態の場合と同様の効果が
得られる。
【0047】また、上記接続端子基体40に形成された
高導電率層45及び高導電率層46は、図5ないし図6
に示す領域に限らず、前記電線接続部30の芯線露出部
が接続される領域を除いて、狭隘部39を中心とした接
続端子基体40の一方面側及び他方面側の少なくともい
ずれか一方に形成されていれば、上述の各効果を得るこ
とができる。
【0048】以下に、第1又は第2実施形態の接続端子
と同様構成の接続端子を形成するための端子型を製作し
た場合の実施例について説明する。
【0049】第1実施例として、図7に示すように、固
有抵抗が71.0μΩ・cmのオーステナイト系ステン
レス鋼(SUS304(JIS区分による))からなる
厚さ0.5mmの接続端子基体20の狭隘部19の一方
面側に、固有抵抗が1.7μ・Ω、の無酸素銅をクラッ
ドし厚さ50μmの高導電率層25を形成した端子型を
製作した(図6参照)。なお、この端子型の狭隘部19
は幅6mm、長さ5mmである。
【0050】また、第2実施例として、上記第1実施例
の端子型と同形状の端子型を、同じくオーステナイト系
ステンレス鋼(SUS304)からなる厚さ0.5mm
の接続端子基体20の狭隘部19の一方面側に固有抵抗
が7.0μΩのニッケルをクラッドして厚さ30μmの
高導電率層25を形成すると共に、接続端子基体20の
他方面側に同じくニッケルをクラッドして厚さ30μm
の高導電率層26を形成することにより製作した(図9
参照)。
【0051】さらに、第3実施例として、上記第1実施
例の端子型と同形状の端子型を、同じくオーステナイト
系ステンレス鋼(SUS304)からなる厚さ0.5m
mの接続端子基体20の狭隘部19の一方面側に無酸素
銅をクラッドし、さらにその上にニッケルをクラッドし
て、厚さ30μmの無酸素銅及び厚さ20μmのニッケ
ルとからなる高導電率層25を形成すると共に、接続端
子基体20の他方面側にも同様に無酸素銅をクラッド
し、さらにその上にニッケルをクラッドして、厚さ30
μmの無酸素銅及び厚さ20μmのニッケルとからなる
高導電率層26を形成することにより製作した。
【0052】また、上記各実施例との比較のため、オー
ステナイト系ステンレス鋼(SUS304)のみからな
る厚さ0.5mmの端子型を製作して、同比較例及び上
記各実施例の両底部11,16上の点A及び点B間の抵
抗をそれぞれ測定した。
【0053】すると、上記比較例では点A,B間の抵抗
が1.18mΩであったが、第1実施例では同点間の抵
抗が0.23mΩ、第2実施例では0.63mΩ、第3
実施例では0.18mΩとなり、両点間の抵抗が著しく
小さくなることがわかった。
【0054】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1記載
の接続端子によると、第1の電線接続部と第2の電線接
続部とをそれぞれの底部間で狭隘部により連結してなる
接続端子基体を耐酸化性を有しかつ柔らかい耐熱合金に
より形成し、前記第1及び第2の電線接続部の一方面側
の電線が接触する領域を除いて、狭隘部を中心にして前
記接続端子基体の一方面側及び他方面側の少なくとも一
方に前記耐熱合金の固有抵抗よりも小さい固有抵抗を有
する高導電率層を形成しているため、芯線露出部が接続
される両電線接続部の一方面側には耐酸化性を有しかつ
柔らかい耐熱合金が露出している。従って、その接続部
に芯線露出部を接続した際に、芯線露出部が電線接続部
に食い込みそれらの間の接触抵抗が低く抑えられ、また
接続後においても電線接続部に生じた酸化膜によりそれ
らの間の接触抵抗が上昇することはない。
【0055】そして、例えば、各電線接続部に電線を接
続する際に溶接を用いた場合、従来の接続端子の一例の
ように溶接される箇所にニッケル等が露出していないた
め、その溶接を過度な高温で行う必要がなく、溶接時の
接続端子の劣化も免れる。
【0056】さらに、両電線接続部間の狭隘部の両面又
はそのいずれか一方側の面には、前記耐熱合金の固有抵
抗よりも小さい固有抵抗を有する高導電率層を形成して
いるため、両電線接続部間の抵抗も低く抑えられ、大電
流通流時のジュール発熱が抑制される。
【0057】また、請求項2記載の接続端子によると、
電線接続部と接続部とを狭隘部により連結してなる接続
端子基体を耐酸化性を有しかつ柔らかい耐熱合金により
形成し、電線接続部の一方面側の電線が接触する領域を
除いて、狭隘部を中心にして接続端子基体の一方面側及
び他方面側の少なくとも一方に前記耐熱合金の固有抵抗
よりも小さい固有抵抗を有する高導電率層を形成してい
るため、芯線露出部が接続される両電線接続部の一方面
側には耐酸化性を有しかつ柔らかい耐熱合金が露出して
いる。従って、その接続部に芯線露出部を接続した際
に、芯線露出部が電線接続部に食い込みそれらの間の接
触抵抗が低く抑えられ、また接続後においても電線接続
部に生じた酸化膜によりそれらの間の接触抵抗が上昇す
ることがない。
【0058】そして、例えば、各電線接続部に電線を接
続する際に溶接を用いた場合、従来の接続端子の一例の
ように溶接される箇所にニッケル等が露出していないた
め、その溶接を過度な高温で行う必要がなく、溶接時の
接続端子の劣化も免れる。
【0059】さらに、両電線接続部間の狭隘部の両面又
はそのいずれか一方側の面には、前記耐熱合金の固有抵
抗よりも小さい固有抵抗を有する高導電率層を形成して
いるため、両電線接続部間の抵抗も低く抑えられ、大電
流通流時のジュール発熱が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる第1実施形態の接続端子を示
す斜視図である。
【図2】同上の接続端子用の端子型を示す図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】第2実施形態を示す図断面図である。
【図5】第3実施形態の接続端子を示す斜視図である。
【図6】同上の接続端子用の端子型を示す図である。
【図7】第1実施形態の第1実施例を示す図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】第1実施形態の第2実施例を示す図である。
【図10】従来例を示す斜視図である。
【図11】同上の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 第1の電線接続部 11 底部 12 保持片 15 第2の電線接続部 16 底部 17 保持片 19 狭隘部 20 接続端子基体 25 高導電率層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれの底部の両側に設けられた一対
    の保持片を一方面側へ折曲するようにして立設配置した
    第1の電線接続部と第2の電線接続部とをそれぞれの底
    部間で狭隘部により連結してなる接続端子基体を備え、
    前記接続端子基体を耐酸化性を有しかつ柔らかい耐熱合
    金により形成すると共に、前記第1及び第2の電線接続
    部の一方面側の電線が接触する領域を除いて、前記狭隘
    部を中心にして前記接続端子基体の一方面側及び他方面
    側の少なくとも一方に前記耐熱合金の固有抵抗よりも小
    さい固有抵抗を有する高導電率層を形成したことを特徴
    とする接続端子。
  2. 【請求項2】 底部の両側に設けられた一対の保持片を
    一方面側へ折曲するようにして立設配置した電線接続部
    と、底部の両側に設けられた一対の折曲片をその底部の
    一方面側に重ね合わせるように折り返し配置した接続部
    とを、それぞれの底部間で狭隘部により連結してなる接
    続端子基体を備え、前記接続端子基体を耐酸化性を有し
    かつ柔らかい耐熱合金により形成すると共に、前記電線
    接続部の一方面側の電線が接触する領域を除いて、前記
    狭隘部を中心にして前記接続端子基体の一方面側及び他
    方面側の少なくとも一方に前記耐熱合金の固有抵抗より
    も小さい固有抵抗を有する高導電率層を形成したことを
    特徴とする接続端子。
  3. 【請求項3】 前記耐熱合金がステンレス鋼又は銅−ク
    ロム合金又はニッケル−ベリウム合金であることを特徴
    とする請求項1又は2記載の接続端子。
  4. 【請求項4】 前記高導電率層が銅又は銅合金又はニッ
    ケルにより形成されていることを特徴とする請求項1,
    2又は3記載の接続端子。
  5. 【請求項5】 前記高導電率層がめっき層であることを
    特徴とする請求項1,2,3又は4記載の接続端子。
  6. 【請求項6】 前記高導電率層は金属板をクラッドした
    ものであることを特徴とする請求項1,2,3又は4記
    載の接続端子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004193073A (ja) * 2002-12-13 2004-07-08 Yazaki Corp 圧着端子
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JP2020202101A (ja) * 2019-06-11 2020-12-17 矢崎総業株式会社 端子並びにそれを用いた端子付き電線及びワイヤーハーネス

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