JPH09213209A - 冷陰極素子の製造方法 - Google Patents

冷陰極素子の製造方法

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JPH09213209A
JPH09213209A JP1518296A JP1518296A JPH09213209A JP H09213209 A JPH09213209 A JP H09213209A JP 1518296 A JP1518296 A JP 1518296A JP 1518296 A JP1518296 A JP 1518296A JP H09213209 A JPH09213209 A JP H09213209A
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layer
mask
silicon
forming
cold cathode
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JP1518296A
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English (en)
Inventor
Hirotsugu Harada
昿嗣 原田
Shinsuke Yura
信介 由良
Mitsuo Inumochi
光男 犬持
Soichiro Okuda
莊一郎 奥田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Si基板のエッチングを反応性イオンエッチ
ング以外の安価な方法で行うことにより、製造コストを
低減した冷陰極素子の製造方法を提供する。また、冷陰
極を複数個近接して配置した構成の冷陰極素子に適した
製造方法を提供する。 【解決手段】 SiO2マスク6をマスクとして例えば
弗酸溶液中でSi基板1の陽極化成を行い、Si基板1
の表面内を多孔質化する。次に、酸素雰囲気中で多孔質
シリコン層7を酸化することで多孔質シリコン酸化層8
に変換し、弗酸などのエッチング液を用いて多孔質シリ
コン酸化層8を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は主として真空マイ
クロエレクトロニクスにおける冷陰極素子の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図21は真空マイクロエレクトロニクス
において使用される一般的な冷陰極素子100の構成を
示す断面図である。図21において、シリコン(Si)
基板1の主面上に、高さ約1μm程度の断面形状がコー
ン形状の冷陰極2が形成されている。また、シリコン基
板1の主面上には冷陰極2を取り囲むように、熱酸化層
3、一酸化シリコン(SiO)層4、ゲート電極として
機能するモリブデン(Mo)層5が順に連続して形成さ
れ積層構造をなしている。
【0003】このような構造を有する冷陰極素子は、ゲ
ート電極すなわちMo層5を正電位として、シリコン基
板1との間に100V程度の電圧を印加して、冷陰極2
の先端部に107V/cm程度の強い電界を発生させ、
電界放射により先端部から電子を引き出すことで冷陰極
2を電子源として用いている。
【0004】冷陰極素子100の製造方法としては図2
2〜図25に示すような方法が一般的に採用されてい
る。すなわち、Si基板1の主面上に二酸化シリコン層
(SiO2)を形成した後、図22に示す工程において
当該SiO2層を所望のパターンに成形してSiO2マス
ク6を形成する。ここで、SiO2マスク6のパターン
形成は、半導体集積回路技術においてひろく採用されて
いる写真製版技術および反応性イオンエッチング(RI
E)技術を用いて行う。
【0005】次に図23に示す工程において、SiO2
マスク6をエッチングマスクとしてSi基板1をRIE
技術を用いてエッチングする。この工程により、Si基
板1の表面は選択的に除去され、断面形状が台形状のシ
リコン突出領域21を有する構造となる。
【0006】次に図24に示す工程において、Si基板
1を酸素雰囲気中で熱酸化することによりSi基板1の
表面内に熱酸化層3を形成する。その際、台形状のシリ
コン突出領域21の両側面に形成される熱酸化層3が、
SiO2マスク6の直下において互いに接触するように
留意する。そのためには、SiO2マスク6の平面寸
法、Si基板1のエッチング深さと横方向への広がりを
考慮して、熱酸化層の形成条件を適切に選ぶ。
【0007】次に図25に示す工程において、SiO層
4を全体に渡って形成し、SiO層4の上にMo層5を
連続的に形成する。これらの形成方法として真空蒸着法
のような粒子の平均自由行程の大きい方法を採用する。
この方法では、蒸発源から飛散した被着粒子は直進する
ので、SiO層4およびMo層5は、SiO2マスク6
の上面上と、SiO2マスク6によって覆われていない
熱酸化層3上、すなわち被着粒子の進行が遮蔽されてい
ない部分とで段差を有して形成されることになる。そし
て、図25に示すように、当該段差部の境界において
は、SiO2マスク6の上面上に形成されたSiO層4
およびMo層5と、それ以外の部分に形成されたSiO
層4およびMo層5とは隙間を有して不連続となってい
る。
【0008】最後に、弗酸などのエッチング液中に全体
を浸し、ウエットエッチングによりSiO2マスク6を
除去することで図21に示す冷陰極素子100が得られ
ることになる。
【0009】ここで、冷陰極素子100の冷陰極2から
電子を引き出す場合には、冷陰極2の先端部とMo層5
との間に印加される電界をできるだけ低くすることが望
ましいが、そのためには冷陰極2の側面が急峻な角度を
有し先端部が先鋭化していること、冷陰極2とMo層5
の間隔が小さいことが必要であり、SiO2マスク2の
パターン幅およびSi基板1のエッチング深さが1μm
レベルとなるような微細なパターンが要求される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように冷
陰極素子100の従来の製造方法によれば、SiO2
スク2のパターン幅およびSi基板1のエッチング深さ
が1μmレベルの微細なパターンとなるように、SiO
2マスク6の成形、およびSi基板1のエッチングにお
いては、装置価格が非常に高価な反応性イオンエッチン
グを用いている。そして、SiO2マスク6の成形と、
Si基板1のエッチングでは通常、それぞれ異なるエッ
チングガス(反応ガス)が用いられる。例えばSiO2
マスク6の成形にはCHF3ガスを、Si基板1のエッ
チングにはSF6等が用いられる。反応性イオンエッチ
ングの特徴として、対象物をエッチングする際には反応
ガスの成分元素を主成分とする反応生成物が反応糟内に
形成され、この反応生成物の存在によりエッチング条件
が左右されることから装置の管理には細心の注意と管理
が要求される。このため一般的にSiO2のエッチング
とSi基板のエッチングを同一のRIE装置で行うこと
はなされておらず、それぞれ別々のRIE装置が用いら
れる。従って、従来の製造方法においては非常に高価な
エッチング装置が少なくとも2機必要であり、反応ガス
の管理を含めた装置管理に細心の配慮が要求される等の
問題点があった。
【0011】また、以上説明した従来の製造方法は、冷
陰極を複数個近接して配置した構成の冷陰極素子の製造
には適していなかった。
【0012】この発明は上記の問題点を解消するために
なされたものであり、Si基板のエッチングを反応性イ
オンエッチング以外の安価な方法で行うことにより、製
造コストを低減した冷陰極素子の製造方法を提供する。
また、冷陰極を複数個近接して配置した構成の冷陰極素
子に適した製造方法を提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の冷陰極素子の製造方法は、シリコン基板の主面上に
選択的にマスク層を形成する工程(a)と、前記マスク層
を選択マスクとして、前記シリコン基板の表面内を選択
的に所定の厚さに多孔質化して多孔質シリコン層を形成
することで、前記シリコン基板の前記マスク層下部の表
面内に、断面形状がほぼ台形状のシリコン突出領域を形
成する工程(b)と、前記多孔質シリコン層を酸化して多
孔質シリコン酸化層を形成する工程(c)と、前記多孔質
シリコン酸化層を除去して、前記シリコン突出領域の表
面を含む前記シリコン基板の表面を露出させる工程(d)
と、前記シリコン突出領域の表面を含む前記シリコン基
板の表面内に所定の厚さの熱酸化層を形成する工程(e)
と、前記マスク層を選択マスクとして、前記熱酸化層上
に選択的に絶縁層、金属層を順に形成する工程(f)と、
前記絶縁層に覆われていない前記熱酸化層、前記マスク
層を除去して、冷陰極およびゲート電極を形成する工程
(g)とを備えている。
【0014】本発明に係る請求項2記載の冷陰極素子の
製造方法は、前記工程(g)が、前記マスク層上に形成さ
れた前記絶縁層および前記金属層を、前記マスク層と共
に除去する工程を有している。
【0015】本発明に係る請求項3記載の冷陰極素子の
製造方法は、前記工程(a)が、前記マスク層をSiO2
で形成する工程を有し、前記工程(f)が、前記絶縁層を
SiOで形成する工程を有している。
【0016】本発明に係る請求項4記載の冷陰極素子の
製造方法は、シリコン基板の主面上に選択的に第1のマ
スク層を形成した後、前記第1のマスク層を覆うように
選択的に第2のマスク層を形成する工程(a)と、前記第
1および第2のマスク層を選択マスクとして、前記シリ
コン基板の表面内を選択的に所定の厚さに多孔質化して
多孔質シリコン層を形成することで、前記シリコン基板
の前記第1および第2のマスク層下部の表面内に、断面
形状がほぼ台形状のシリコン突出領域を形成する工程
(b)と、前記多孔質シリコン層を酸化して多孔質シリコ
ン酸化層を形成する工程(c)と、前記多孔質シリコン酸
化層および前記第2のマスク層を除去して、前記シリコ
ン突出領域の表面を含む前記シリコン基板の表面を露出
させる工程(d)と、前記シリコン突出領域の表面を含む
前記シリコン基板の表面内に所定の厚さの熱酸化層を形
成する工程(e)と、前記第1のマスク層を選択マスクと
して、前記熱酸化層上に選択的に絶縁層、金属層を順に
形成する工程(f)と、前記第1のマスク層、前記絶縁層
に覆われていない前記熱酸化層を除去して、冷陰極およ
びゲート電極を形成する工程(g)とを備えている。
【0017】本発明に係る請求項5記載の冷陰極素子の
製造方法は、前記工程(g)が、前記第1のマスク層上に
形成された前記絶縁層および前記金属層を、前記第1の
マスク層と共に除去する工程を有している。
【0018】本発明に係る請求項6記載の冷陰極素子の
製造方法は、前記工程(a)が、前記第1のマスク層をS
34で形成する工程と、前記第2のマスク層をSiO
2で形成する工程とを有し、前記工程(f)が、前記絶縁
層をSiOで形成する工程を有している。
【0019】本発明に係る請求項7記載の冷陰極素子の
製造方法は、前記工程(b)が、陽極化成法によって前記
シリコン基板を多孔質化する工程(b−1)を有してい
る。
【0020】本発明に係る請求項8記載の冷陰極素子の
製造方法は、前記工程(b−1)が、弗酸、水、エチルア
ルコールを主成分として含む溶液内において、前記シリ
コン基板を陽極とし、対電極となる陰極との間に電流を
流す工程を含んでいる。
【0021】
【発明の実施の形態】
<実施の形態1> <工程説明>本発明に係る冷陰極素子の製造方法の実施
の形態1を、製造工程を順に示した図1〜図7を用いて
説明する。まず、シリコン(Si)基板1の主面上に二
酸化シリコン(SiO2)層を形成した後、図1に示す
工程において当該SiO2層を所望のパターンに成形し
てSiO2マスク6を形成する。ここで、SiO2マスク
6のパターン形成は、半導体集積回路技術においてひろ
く採用されている写真製版技術および反応性イオンエッ
チング(RIE)技術を用いて行う。
【0022】次に図2に示す工程において、SiO2
スク6をマスクとして例えば弗酸溶液中でSi基板1の
陽極化成を行う。陽極化成とはSi基板1を陽極とし、
例えば白金電極を陰極として電源に接続し、弗酸溶液中
に浸して両極間に通電することでSi基板1の表面内を
多孔質化する技術であり、陽極酸化とは同義の技術であ
る。
【0023】陽極化成のためには、弗酸溶液として、例
えば弗酸(HF)、水(H2O)、エチルアルコール
(C25OH)を1:1:1〜6の割合で混合し、陽極
−陰極間の電流密度が、例えば30mA/cm2程度と
なるように陽極電流を調整することでSi基板1の表面
内を所定の厚さ、例えば1μmの厚さで多孔質化するこ
とができる。なお、エチルアルコールは溶液の粘度調整
のために使用するものであり、粘度調整できるのであれ
ばエチルアルコールに限定されず、エチレングリコール
(C25OOH)や、メチルアルコール(CH3
H)、あるいは他のアルコールなどでも良い。
【0024】以下の化学式(1)および(2)に陽極化
成の反応の一例を示す。
【0025】
【化1】
【0026】
【化2】
【0027】化学式(2)において示されるSiF4
2HFの反応により、水溶性のH2SiF6がSi基板1
の表面内に形成され、H2SiF6が溶解した跡がSi基
板1表面内に空間として残り、Si基板1の表面内が多
孔質化し、多孔質シリコン層7が形成される。なお、陽
極化成は化学的に等方的に進行するのでSiO2マスク
6に覆われた部分の一部も多孔質シリコンに変換され、
冷陰極先端の先鋭化に寄与する。
【0028】なお、SiO2マスク6は弗酸に溶解する
性質を持っているが、陽極電流を大きくして短時間で化
成処理を行うことにより充分マスク作用を持たせること
ができる。また、SiO2マスク6が充分なマスク作用
を持たない場合、SiO2の代わりに弗酸に溶解しにく
い一酸化シリコンあるいは窒化シリコン(Si34)を
用いてもよい。
【0029】次に図3に示す工程において、酸素雰囲気
中で多孔質シリコン層7を酸化することで多孔質シリコ
ン酸化層8に変換する。多孔質シリコンは通常のSi基
板にくらべて容易に酸化される。例えば1μmの厚さの
多孔質シリコンの場合、700℃ならば2〜5分程度で
酸化が完了する。
【0030】次に図4に示す工程において、弗酸などの
エッチング液を用いて多孔質シリコン酸化層8を除去す
ることで、Si基板1は断面形状が台形状のシリコン突
出領域21を有する構造となる。従って、陽極化成はシ
リコン突出領域21を形成するための工程の1つである
と言える。ここで、多孔質シリコン酸化層のエッチング
速度は通常の熱酸化層に比べて10〜100倍以上速
い。従って、この工程においてはエッチングマスクとな
るSiO2マスク6が侵されることはほとんどなく、台
形状のシリコン突出領域21の上面にSiO2マスク6
が残ることになる。
【0031】次に図5に示す工程において、台形状のシ
リコン突出領域21を有するSi基板1を酸素雰囲気中
で熱酸化することによりSi基板1の表面内に熱酸化層
3を形成する。その際、台形状のシリコン突出領域21
の両側面内に形成される熱酸化層3が、SiO2マスク
6の直下において互いに接触するように留意する。その
ためには、SiO2マスク6の平面寸法、Si基板1の
エッチング深さと横方向への広がりを考慮して、熱酸化
層3の形成条件を適切に選ぶ。
【0032】次に図6に示す工程において、絶縁層であ
る一酸化シリコン(SiO)層4を全体に渡って形成
し、SiO層4の上に金属層であるMo層5を連続的に
形成する。これらの形成方法として真空蒸着法のような
粒子の平均自由行程の大きい方法を採用する。この方法
では、蒸発源から飛散した被着粒子は直進するので、S
iO層4およびMo層5は、SiO2マスク6の上面上
と、SiO2マスク6によって覆われていない熱酸化層
3上、すなわち被着粒子の進行が遮蔽されていない部分
とで段差を有して形成されることになる。そして、図6
に示すように、当該段差部の境界においては、SiO2
マスク6の上面上に形成されたSiO層4およびMo層
5と、それ以外の部分に形成されたSiO層4およびM
o層5とは隙間を有して不連続となっている。
【0033】次に図7に示す工程において、弗酸などの
エッチング液中に全体を浸し、ウエットエッチングによ
りSiO2マスク6を除去する。ここで、エッチング液
はSiO層4およびMo層5の不連続部の隙間を通って
浸透し、SiO2マスク6を溶解する。これによりSi
2マスク6上のSiO層4およびMo層5が剥離し除
去されることになる。なお、SiO層4は弗酸には侵さ
れない。これはいわゆるリフトオフと呼ばれている方法
である。このとき、露出した熱酸化層3も同時に除去さ
れ、先端部が先鋭な冷陰極2を有した冷陰極素子100
が得られる。
【0034】<特徴的作用効果>以上説明した本発明に
係る冷陰極素子の製造方法の実施の形態1においては、
Si基板1のエッチングを、反応性イオンエッチングに
より一度に行う代わりに、まず、陽極化成法によりSi
基板1を選択的に多孔質シリコン層7に変換し、次に多
孔質シリコン層7を多孔質シリコン酸化層8に変換した
後、化学的な湿式エッチングにより多孔質シリコン酸化
層8のみを除去することで、Si基板1を断面形状が台
形状のシリコン突出領域21を有する構造にしているこ
とが特徴である。陽極化成法および多孔質シリコン酸化
層のエッチングに必要な装置は、通常の化学処理設備だ
けであり特に高価な設備は不用である。また、多孔質シ
リコン層7の酸化に必要な酸化炉は熱酸化層3の形成に
用いる酸化炉を兼用することができる。
【0035】従って、工程数が増加するという一面を有
してはいるものの、高価なRIE装置は1機で済むの
で、冷陰極素子の製造コストを低減できるという利点を
有している。また、通常の化学処理設備や酸化炉の保守
・管理はRIE装置に比べてはるかに容易であり、保守
・管理に費やすコストも低減され、この点からも冷陰極
素子の製造コストを低減できることになる。
【0036】<実施の形態2>本発明に係る冷陰極素子
の製造方法の実施の形態1においては、単一の冷陰極2
を形成する場合について説明したが、実用的には冷陰極
を複数個近接して配置した構成の冷陰極素子を用いる。
そして、単位面積当りの冷陰極数、すなわち冷陰極の密
度が高いほど、冷陰極素子としての電流密度が大きくな
るので、冷陰極間の距離を可能な限り近づけることが要
求される。この場合、単に実施の形態1において説明し
た冷陰極素子の製造方法を適用するだけでは以下に説明
するような問題が発生する。
【0037】図8〜図11は、本発明に係る冷陰極素子
の製造方法の実施の形態1を適用して、冷陰極を複数個
近接して配置した構成の冷陰極素子20を製造する場合
の工程を順に示した図である。
【0038】まず、Si基板1の主面上に二酸化シリコ
ン(SiO2)層を形成した後、形成すべき複数個の冷
陰極の配置に合わせて当該SiO2層を複数に分割成形
してSiO2マスク61を形成する。ここで、SiO2
スク61のパターン形成は、写真製版技術およびRIE
技術を用いて行う。
【0039】次に図8に示す工程において、SiO2
スク61をマスクとして例えば弗酸溶液中でSi基板1
の陽極化成を行ってSi基板1の表面内を選択的に多孔
質化し、多孔質シリコン層71を形成する。なお陽極化
成の方法は実施の形態1を用いて説明した方法と同じで
あるので重複する説明は省略する。
【0040】次に、酸素雰囲気中で多孔質シリコン層7
1を酸化することで多孔質シリコン酸化層81に変換し
た後、弗酸などのエッチング液を用いて多孔質シリコン
酸化層81を除去することで、Si基板1は断面形状が
台形状のシリコン突出領域21を複数有する構造とな
る。
【0041】次に図9に示す工程において、台形状のシ
リコン突出領域21を有するSi基板1を酸素雰囲気中
で熱酸化することによりSi基板1の表面内に熱酸化層
31を形成する。その際、台形状のシリコン突出領域2
1の両側面内に形成される熱酸化層31が、SiO2
スク61の直下において互いに接触するように留意す
る。そのためには、SiO2マスク61の平面寸法、S
i基板1のエッチング深さと横方向への広がりを考慮し
て、熱酸化層の形成条件を適切に選ぶ。
【0042】次に図10に示す工程において、絶縁層で
あるSiO層41を全体に渡って形成し、SiO層41
の上に金属層であるMo層51を連続的に形成する。こ
れらの形成方法として真空蒸着法のような粒子の平均自
由行程の大きい方法を採用する。この方法では、蒸発源
から飛散した被着粒子は直進するので、SiO層41お
よびMo層51は、SiO2マスク61の上面上と、S
iO2マスク61によって覆われていない熱酸化層31
上、すなわち被着粒子の進行が遮蔽されていない部分と
で段差を有して形成されることになる。そして、図10
に示すように、当該段差部の境界においては、SiO2
マスク61の上面上に形成されたSiO層41およびM
o層51と、それ以外の部分に形成されたSiO層41
およびMo層51とは隙間を有して不連続となってい
る。
【0043】次に図11に示す工程において、弗酸など
のエッチング液中に全体を浸し、ウエットエッチングに
よりSiO2マスク61を除去することで冷陰極2を複
数個近接して配置した構成の冷陰極素子20が得られ
る。
【0044】ここで問題となるのは、複数の冷陰極2を
近接して形成する場合、SiO2マスク61も複数近接
して形成されることになる。従って、SiO2マスク6
1間の間隔は狭くなり、冷陰極2間における一酸化層シ
リコン層41およびMo層51の形成がSiO2マスク
61の張り出し部分に妨げられて、一酸化層シリコン層
41およびMo層51の断面形状が矩形形状とはなら
ず、三角形に近い形状となり、著しい場合にはMo層5
1はほとんど形成されず、最終的にゲート電極が形成で
きないことになる。この問題は、図22〜図25を用い
て説明した冷陰極素子100を製造するための従来の方
法においても同様に発生することは説明するまでもな
い。
【0045】本発明に係る冷陰極素子の製造方法の実施
の形態2はこのような問題を解消するものであり、冷陰
極を複数個近接して配置した構成の冷陰極素子に適した
製造方法を提供するものである。
【0046】<工程説明>本発明に係る冷陰極素子の製
造方法の実施の形態2を、製造工程を順に示した図12
〜図20を用いて説明する。まず、Si基板1の主面上
にシリコン窒化層(Si34)を形成した後、図12に
示すように、形成すべき複数個の冷陰極の配置に合わせ
て当該Si34層を複数に分割成形してSi34マスク
9を形成する。ここで、Si34マスク9は、後に説明
する理由により台形状のシリコン突出領域21の上面上
から張り出す部分が少なくなるように形成する。
【0047】次にSi34マスク9の全面を覆うように
二酸化シリコン(SiO2)層を形成した後、図13に
示す工程において、当該SiO2層を個々のSi34
スク9を選択的に覆うように所望のパターンに成形し
て、SiO2マスク62を形成する。なお、形成順序か
らSi34マスク9を第1のマスク、SiO2マスク6
2を第2のマスクと呼んでも良い。
【0048】ここで、SiO2マスク6のパターン形成
は、半導体集積回路技術においてひろく採用されている
写真製版技術および反応性イオンエッチング(RIE)
技術を用いて行う。
【0049】次に図14に示す工程において、SiO2
マスク62をマスクとして例えば弗酸溶液中でSi基板
1の陽極化成を行ってSi基板1の表面内を選択的に多
孔質化し、多孔質シリコン層71を形成する。なお陽極
化成の方法は実施の形態1を用いて説明した方法と同じ
であるので重複する説明は省略する。
【0050】次に図15に示す工程において、酸素雰囲
気中で多孔質シリコン層71を酸化することで多孔質シ
リコン酸化層81に変換する。
【0051】次に図16に示す工程において、弗酸など
のエッチング液を用いて多孔質シリコン酸化層81を除
去する。その際、SiO2マスク62も除去することで
Si基板1は断面形状が台形状のシリコン突出領域21
を複数有する構造となる。ここで、先に説明したよう
に、弗酸などのエッチング液を用いた場合、多孔質シリ
コン酸化層81とSiO2マスク62とではエッチング
速度に大きな違いがあるが、エッチング時間を長くする
などしてSiO22を除去することは可能である。な
お、Si34マスク9は弗酸には侵されないので、台形
状のシリコン突出領域21の上面にはSi34マスク9
が残る。
【0052】次に図17に示す工程において、台形状の
シリコン突出領域21を有するSi基板1を酸素雰囲気
中で熱酸化することによりSi基板1の表面内に熱酸化
層31を形成する。その際、台形状のシリコン突出領域
21の両側面内に形成される熱酸化層31が、Si34
マスク9の直下において互いに接触するように留意す
る。そのためには、Si34マスク9の平面寸法、Si
基板1のエッチング深さと横方向への広がりを考慮し
て、熱酸化層の形成条件を適切に選ぶ。
【0053】次に図18に示す工程において、SiO層
41を全体に渡って形成し、SiO層41の上にMo層
51を連続的に形成する。これらの形成方法として真空
蒸着法のような粒子の平均自由行程の大きい方法を採用
する。この方法では、蒸発源から飛散した被着粒子は直
進するので、SiO層41およびMo層51はSi34
マスク9の上面上と、Si34マスク9によって覆われ
ていない熱酸化層31上、すなわち被着粒子の進行が遮
蔽されていない部分とで段差を有して形成されることに
なる。そして、図18に示すように、当該段差部の境界
においては、Si34マスク9の上面上に形成されたS
iO層41およびMo層51と、それ以外の部分に形成
されたSiO層41およびMo層51とは隙間を有して
不連続となっている。
【0054】ここで、次の工程において行われるリフト
オフのスペーサとなるSi34マスク9は、台形状のシ
リコン突出領域21の上面上から張り出す部分が少なく
なるように形成されているので、Si34マスク9の上
面上以外におけるSiO層41およびMo層51が、S
34マスク9の張り出し部分に妨げられることなく形
成され、SiO層41およびMo層51の断面形状を矩
形形状とすることができる。
【0055】次に図19に示す工程において、Si34
マスク9上のSiO層41およびMo層51リフトオフ
を行うが、この場合、燐酸などのエッチング液を用いる
ことでSi34マスク9以外の部分は化学的に侵される
ことはなく、Si34マスク9のみが除去される。
【0056】次に図20に示す工程において、弗酸など
のエッチング液を用いてウエットエッチングにより露出
した熱酸化層31を除去することで、先端部が先鋭な冷
陰極2が複数個近接して配置された構成の冷陰極素子2
00が得られる。
【0057】<特徴的作用効果>以上説明した本発明に
係る冷陰極素子の製造方法の実施の形態2によれば、S
i基板1を選択的に陽極化成するためのマスク、すなわ
ちSiO2マスク62と、SiO層41およびMo層5
1の選択形成のためのマスク、すなわちSi34マスク
9をそれぞれ形成する。ここで、Si34マスク9を、
台形状のシリコン突出領域21の上面上から張り出す部
分が少なくなるように形成することで、Si34マスク
9の上面上以外におけるSiO層41およびMo層51
が、Si34マスク9の張り出し部分に妨げられること
なく形成されるので、ゲート電極が形成できないといっ
た不具合が防止され、冷陰極2を複数個近接して配置
し、冷陰極の密度を高めた構成の冷陰極素子の製造を確
実に行うことができる。
【0058】なお、SiO2マスク62およびSi34
マスク9を形成するためには、それぞれ異なるRIE装
置を使用するが、Si34マスク9の厚さは、例えば1
000オングストローム程度であり、Si基板を1μm
程度エッチングする必要があった従来の製造方法に比べ
てエッチングが容易となり、エッチングに費やす時間を
低減して、冷陰極素子の製造コストを低減できるという
利点も有している。
【0059】
【発明の効果】本発明に係る請求項1記載の冷陰極素子
の製造方法によれば、工程(b)においてシリコン基板の
表面内に多孔質シリコン層を形成し、工程(c)において
当該多孔質シリコン層を酸化して多孔質シリコン酸化層
とするので、工程(d)における多孔質シリコン酸化層の
除去にはコスト的に安価なウエットエッチング法を使用
することができ、RIE法によりシリコン基板を直接に
エッチングしてシリコン突出領域を形成する場合に比べ
て冷陰極素子の製造コストを低減できる。
【0060】本発明に係る請求項2記載の冷陰極素子の
製造方法によれば、マスク層上に形成された絶縁層およ
び金属層をマスク層と共に除去するので、絶縁層および
金属層を個々に除去する場合に比べて工程を簡略化でき
る。
【0061】本発明に係る請求項3記載の冷陰極素子の
製造方法によれば、マスク層をSiO2で形成し、絶縁
層をSiOで形成するので、例えば弗酸などを用いるこ
とで絶縁層を侵さずにマスク層および絶縁層に覆われて
いない熱酸化層のみを除去することが可能となる。
【0062】本発明に係る請求項4記載の冷陰極素子の
製造方法によれば、第1および第2のマスク層をシリコ
ン突出領域形成のために使用し、第1のマスク層よりも
小さい第2のマスク層のみを絶縁層および金属層の選択
形成のために使用するので、複数個のシリコン突出領域
が近接して形成される場合に、近接する第2のマスク層
間の間隔が狭くて、絶縁層および金属層の形成が妨げら
れるといった問題が解消され、ゲート電極となるべき金
属層が形成できないといった不具合が防止されるので、
冷陰極を複数個近接して配置し、冷陰極の密度を高めた
構成の冷陰極素子の製造を確実に行うことができる。ま
た、工程(d)における多孔質シリコン酸化層の除去には
コスト的に安価なウエットエッチング法を使用すること
ができ、RIE法によりシリコン基板をエッチングして
シリコン突出領域を形成する場合に比べて冷陰極素子の
製造コストを低減できる。
【0063】本発明に係る請求項5記載の冷陰極素子の
製造方法によれば、第1のマスク層上に形成された絶縁
層および金属層を第1のマスク層と共に除去するので、
絶縁層および金属層を個々に除去する場合に比べて工程
を簡略化できる。
【0064】本発明に係る請求項6記載の冷陰極素子の
製造方法によれば、第1のマスク層をSi34で形成
し、第2のマスク層をSiO2で形成し、絶縁層をSi
Oで形成するので、工程(d)において、例えば弗酸など
を用いることで第1のマスク層を侵すことなく、多孔質
シリコン酸化層および第2のマスク層をともに除去する
ことができ、工程(g)において、例えば燐酸などを用い
ることで絶縁層を侵さずに第1のマスク層のみを除去す
ることが可能となる。
【0065】本発明に係る請求項7記載の冷陰極素子の
製造方法によれば、シリコン基板の多孔質化に、装置構
成、工程において比較的簡便な陽極化成法を用いるの
で、冷陰極素子の製造コストを低減できる。
【0066】本発明に係る請求項8記載の冷陰極素子の
製造方法によれば、シリコン基板の多孔質化のためのよ
り具体的な構成が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る冷陰極素子の製造方法の実施の
形態1の1工程を説明する図である。
【図2】 本発明に係る冷陰極素子の製造方法の実施の
形態1の1工程を説明する図である。
【図3】 本発明に係る冷陰極素子の製造方法の実施の
形態1の1工程を説明する図である。
【図4】 本発明に係る冷陰極素子の製造方法の実施の
形態1の1工程を説明する図である。
【図5】 本発明に係る冷陰極素子の製造方法の実施の
形態1の1工程を説明する図である。
【図6】 本発明に係る冷陰極素子の製造方法の実施の
形態1の1工程を説明する図である。
【図7】 本発明に係る冷陰極素子の製造方法の実施の
形態1の最終工程を説明する図である。
【図8】 冷陰極を複数個近接して有する冷陰極素子を
製造する1工程を説明する図である。
【図9】 冷陰極を複数個近接して有する冷陰極素子を
製造する1工程を説明する図である。
【図10】 冷陰極を複数個近接して有する冷陰極素子
を製造する1工程を説明する図である。
【図11】 冷陰極を複数個近接して有する冷陰極素子
を製造する最終工程を説明する図である。
【図12】 本発明に係る冷陰極素子の製造方法の実施
の形態2の1工程を説明する図である。
【図13】 本発明に係る冷陰極素子の製造方法の実施
の形態2の1工程を説明する図である。
【図14】 本発明に係る冷陰極素子の製造方法の実施
の形態2の1工程を説明する図である。
【図15】 本発明に係る冷陰極素子の製造方法の実施
の形態2の1工程を説明する図である。
【図16】 本発明に係る冷陰極素子の製造方法の実施
の形態2の1工程を説明する図である。
【図17】 本発明に係る冷陰極素子の製造方法の実施
の形態2の1工程を説明する図である。
【図18】 本発明に係る冷陰極素子の製造方法の実施
の形態2の1工程を説明する図である。
【図19】 本発明に係る冷陰極素子の製造方法の実施
の形態2の1工程を説明する図である。
【図20】 本発明に係る冷陰極素子の製造方法の実施
の形態2の最終工程を説明する図である。
【図21】 一般的な冷陰極素子の構成を説明する図で
ある。
【図22】 一般的な冷陰極素子の従来の製造方法の1
工程を説明する図である。
【図23】 一般的な冷陰極素子の従来の製造方法の1
工程を説明する図である。
【図24】 一般的な冷陰極素子の従来の製造方法の1
工程を説明する図である。
【図25】 一般的な冷陰極素子の従来の製造方法の1
工程を説明する図である。
【符号の説明】
1 Si基板、3,31 熱酸化層、4,41 SiO
層、5,51 Mo層、6,61,62 SiO2マス
ク、7,71 多孔質シリコン層、8,81多孔質シリ
コン酸化層、9 Si34マスク、21 シリコン突出
領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥田 莊一郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)シリコン基板の主面上に選択的にマ
    スク層を形成する工程と、 (b)前記マスク層を選択マスクとして、前記シリコン基
    板の表面内を選択的に所定の厚さに多孔質化して多孔質
    シリコン層を形成することで、前記シリコン基板の前記
    マスク層下部の表面内に、断面形状がほぼ台形状のシリ
    コン突出領域を形成する工程と、 (c)前記多孔質シリコン層を酸化して多孔質シリコン酸
    化層を形成する工程と、 (d)前記多孔質シリコン酸化層を除去して、前記シリコ
    ン突出領域の表面を含む前記シリコン基板の表面を露出
    させる工程と、 (e)前記シリコン突出領域の表面を含む前記シリコン基
    板の表面内に所定の厚さの熱酸化層を形成する工程と、 (f)前記マスク層を選択マスクとして、前記熱酸化層上
    に選択的に絶縁層、金属層を順に形成する工程と、 (g)前記絶縁層に覆われていない前記熱酸化層、前記マ
    スク層を除去して、冷陰極およびゲート電極を形成する
    工程とを備える冷陰極素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記工程(g)は、前記マスク層上に形成
    された前記絶縁層および前記金属層を、前記マスク層と
    共に除去する工程を有する請求項1記載の冷陰極素子の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記工程(a)は、 前記マスク層をSiO2で形成する工程を有し、 前記工程(f)は、 前記絶縁層をSiOで形成する工程を有する請求項1記
    載の冷陰極素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 (a)シリコン基板の主面上に選択的に第
    1のマスク層を形成した後、前記第1のマスク層を覆う
    ように選択的に第2のマスク層を形成する工程と、 (b)前記第1および第2のマスク層を選択マスクとし
    て、前記シリコン基板の表面内を選択的に所定の厚さに
    多孔質化して多孔質シリコン層を形成することで、前記
    シリコン基板の前記第1および第2のマスク層下部の表
    面内に、断面形状がほぼ台形状のシリコン突出領域を形
    成する工程と、 (c)前記多孔質シリコン層を酸化して多孔質シリコン酸
    化層を形成する工程と、 (d)前記多孔質シリコン酸化層および前記第2のマスク
    層を除去して、前記シリコン突出領域の表面を含む前記
    シリコン基板の表面を露出させる工程と、 (e)前記シリコン突出領域の表面を含む前記シリコン基
    板の表面内に所定の厚さの熱酸化層を形成する工程と、 (f)前記第1のマスク層を選択マスクとして、前記熱酸
    化層上に選択的に絶縁層、金属層を順に形成する工程
    と、 (g)前記第1のマスク層、前記絶縁層に覆われていない
    前記熱酸化層を除去して、冷陰極およびゲート電極を形
    成する工程とを備える冷陰極素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記工程(g)は、 前記第1のマスク層上に形成された前記絶縁層および前
    記金属層を、前記第1のマスク層と共に除去する工程を
    有する請求項4記載の冷陰極素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記工程(a)は、 前記第1のマスク層をSi34で形成する工程と、 前記第2のマスク層をSiO2で形成する工程とを有
    し、 前記工程(f)は、 前記絶縁層をSiOで形成する工程を有する請求項4記
    載の冷陰極素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記工程(b)は、 (b−1)陽極化成法によって前記シリコン基板を多孔
    質化する工程を有する請求項1または請求項4記載の冷
    陰極素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記工程(b−1)は、 弗酸、水、エチルアルコールを主成分として含む溶液内
    において、前記シリコン基板を陽極とし、対電極となる
    陰極との間に電流を流す工程を含む請求項7記載の冷陰
    極素子の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010164394A (ja) * 2009-01-15 2010-07-29 Denso Corp 半導体装置の製造方法

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