JPH09211848A - 感光性組成物、感光性画像形成材料及び画像形成方法 - Google Patents

感光性組成物、感光性画像形成材料及び画像形成方法

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JPH09211848A
JPH09211848A JP3576196A JP3576196A JPH09211848A JP H09211848 A JPH09211848 A JP H09211848A JP 3576196 A JP3576196 A JP 3576196A JP 3576196 A JP3576196 A JP 3576196A JP H09211848 A JPH09211848 A JP H09211848A
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JP
Japan
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photosensitive
image
vinyl
image forming
forming material
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Application number
JP3576196A
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Inventor
Takeo Akiyama
健夫 秋山
Shinya Watanabe
真也 渡辺
Sei Goto
聖 後藤
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Mitsubishi Chemical Corp
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像性が改良され、画像を形成する場合、カ
ーボンブラック顔料の付着によりもたらされる汚れの発
生が防止された感光性組成物、感光性画像形成材料及び
画像形成方法を提供すること。 【解決手段】 感光性化合物、下記一般式(I)で表さ
れるカルボン酸ビニルエステルモノマーからの構造単位
を分子構造中に有する高分子化合物及びDBP給油量が
95以下、pH値が3.5よりも大きいあるいは比表面積が130
以下のカーボンブラックを含有することを特徴とする感
光性組成物。 [式中、Rは置換基を有しあるいは有しない炭素原子数
1〜17のアルキル基を表す。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光性組成物、感光性画
像形成材料及び画像形成方法に関し、更に詳しくは、現
像性が改良され、汚れ発生防止に優れた感光性組成物、
感光性画像形成材料及び画像形成方法に関する。
【0002】
【発明の背景】製版されたものが顧客の要望された品質
を有しているかどうかを確かめるために、本印刷を行な
う前に試し刷りを行なう。これを校正刷りという。校正
刷りには校正機が用いられるが、校正刷りを作るまでに
は手間、時間がかかり、また、費用も大変である。
【0003】近年、多色刷り印刷における本印刷の前工
程として行われる校正刷りの手間、時間、費用を節約す
るために校正刷りの代替として色校正用のカラーシート
(カラープルーフとも呼ばれる。)が用いられてきてい
る。
【0004】カラープルーフを作成する場合、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(BK)の
感光性画像形成材料を用意して、それぞれに各色の原稿
フィルムを重ねて露光、現像し、得られた各色彩の画像
を、被転写材料上に各色彩の像が重なるように転写し、
実際に印刷された画像と同じ転写像を得ている。
【0005】従来、これらのカラープルーフの作成に用
いられる、黒(BK)の感光性画像形成材料には、その
価格、着色力、色相等が優れているためにカーボンブラ
ック顔料を着色剤として用いることが一般的であった。
【0006】しかしながら、カーボンブラック顔料を着
色剤として用いた黒(BK)の感光性画像形成材料は、
他の色彩の感光性画像形成材料に比較して、現像性が低
く、現像液の組成が標準状態からずれると更に現像性が
劣化してしまい、非画線部となるべきところに黒色の顔
料を含む感光層または黒の顔料が除去されずに支持体上
に残り、この黒色の顔料を含む感光層または黒の顔料が
被転写材料に転写し、実際の印刷物とは異なる画像とな
ったり、更には、自動現像機を用いて現像する場合に
は、現像しきれずに支持体上に残った黒色の顔料を含む
感光層または黒の顔料が自動現像機中のローラーに付着
し、それが次に現像した感光性画像形成材料に付着し、
付着した黒色の顔料を含む感光層または黒の顔料が転写
し、実際の印刷物とは異なる画像となってしまうことが
あった。
【0007】カラープルーフを作成する感光性材料とし
て、特開平2-275954号公報には、バインダーとしてカル
ボン酸ビニルエステル重合体(例えば、酢酸ビニルコポ
リマー)を含むo−キノンジアジドや酸分解系のポジ型
感光性材料が、特開平2-176754号公報には、バインダー
としてカルボン酸ビニルエステル重合体(例えば、酢酸
ビニルコポリマー)を含む光重合系のネガ型感光性材料
(例えば、ビニル系モノマーと光重合開始剤よりなる感
光性材料)が、また、特開平2-173645号公報、特開平2-
176754号公報には、ジアゾ化合物および/またはアジド
化合物を含むネガ型感光性材料が記載されているが、こ
れら感光性材料では十分な現像性を得ることができず、
カーボンブラック顔料の付着によりもたらされる汚れの
発生を防止することができなかった。
【0008】
【発明の目的】従って、本発明の目的は、現像性が改良
され、画像を形成する場合、カーボンブラック顔料の付
着によりもたらされる汚れの発生が防止された感光性組
成物、感光性画像形成材料及び画像形成方法を提供する
ことにある。
【0009】
【発明の構成】本発明の上記目的は、 (1)感光性化合物、下記一般式(I)で表されるカル
ボン酸ビニルエステルモノマーからの構造単位を分子構
造中に有する高分子化合物及びDBP吸油量が95以下の
カーボンブラックを含有することを特徴とする感光性組
成物。
【0010】
【化4】 [式中、Rは置換基を有しあるいは有しない炭素原子数
1〜17のアルキル基を表す。] (2)感光性化合物、下記一般式(I)で表されるカル
ボン酸ビニルエステルモノマーからの構造単位を分子構
造中に有する高分子化合物及びpH値が3.5よりも大きい
カーボンブラックを含有することを特徴とする感光性組
成物。
【0011】
【化5】 [式中、Rは置換基を有しあるいは有しない炭素原子数
1〜17のアルキル基を表す。] (3)感光性化合物、下記一般式(I)で表されるカル
ボン酸ビニルエステルモノマーからの構造単位を分子構
造中に有する高分子化合物及び比表面積が130以下のカ
ーボンブラックを含有することを特徴とする感光性組成
物。
【0012】
【化6】 [式中、Rは置換基を有しあるいは有しない炭素原子数
1〜17のアルキル基を表す。] (4)支持体上に上記(1)〜(3)のいずれかに記載
の感光性組成物からなる感光層を設けたことを特徴とす
る感光性画像形成材料。 (5)上記(4)に記載の感光性画像形成材料を露光
し、画像部を形成し、形成された画像部を被転写材料に
転写して転写画像を得ることを特徴とする画像形成方
法。によって達成される。
【0013】以下、本発明について詳細に説明する。
【0014】先ず、本発明の感光性組成物について説明
する。
【0015】本発明の感光性組成物に用いられる感光性
化合物は、放射線に対して反応性があり、その反応によ
り画像を形成しうるだけの性質の変化をもたらす能力の
ある化合物が用いられる。これら感光性化合物として
は、ポジ型及びネガ型のいずれをも用いることができ
る。
【0016】ポジ型感光性組成物としては、o−キノン
ジアジド化合物を含有する感光性組成物を用いることが
好ましい。感光性組成物に用いるo−キノンジアジド化
合物は、感光剤として機能し得るものであれば、任意の
ものを使用できる。
【0017】具体的には、例えば、1,2−ベンゾキノ
ンジアジド−4−スルホニルクロライド、1,2−ナフ
トキノンジアジド−4−スルホニルクロライド、1,2
−ナフトキノンジアジド−5−スルホニルクロライド、
1,2−ナフトキノンジアジド−6−スルホニルクロラ
イドと水酸基及び/またはアミノ基含有化合物を縮合さ
せた化合物が好適に用いられる。
【0018】上記水酸基含有化合物としては、例えば、
トリヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシアントラ
キノン、ビスフェノールA、フェノールノボラック樹
脂、レゾルシンベンズアルデヒド縮合樹脂、ピロガロー
ルアセトン縮合樹脂等が挙げられる。また、アミノ基含
有化合物としては、例えば、アニリン、p−アミノジフ
ェニルアミン、p−アミノベンゾフェノン、4,4’−
ジアミノジフェニルアミン、4,4’−ジアミノベンゾ
フェノン等が挙げられる。
【0019】o−キノンジアジド化合物に関しては、更
にジェイ.コザー(J.Kosar)著「ライト・センシチブ
・システム」(Light Sensitive System)(ニューヨー
ク市、ジョンワイリーアンドサンズ社、1965年発行)、
及び永松、乾共著“感光性高分子”(講談社、1977年発
行)に記載のものに従うことができる。
【0020】ネガ型感光性組成物としては、光重合型感
光性組成物を用いることが好ましい。光重合型感光性組
成物に用いる光重合性化合物は、一般に用いられている
ものを任意に用いることができる。
【0021】光重合性化合物としては、例えば、アクリ
ル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル及びメタクリ
ル酸エステルからなる化合物群から任意に選ばれた少な
くとも1種の化合物を用いることができる。具体的に
は、例えば、エチレングリコールジアクリレート、グリ
セリントリアクリレート、ポリアクリレート、エチレン
グリコールジメタアクリレート、1,3−プロパンジオ
ールジメタクリレート、1,2,4−ブタントリオール
トリメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタク
リレート、トリメチロールエタントリアクリレート、ペ
ンタエリスリトールジメタクリレート、ペンタエリスリ
トールトリメタクリレート、ペンタエリスリトールテト
ラメタクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエ
リスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリト
ールポリアクリレート、1,3−プロパンジオールジア
クリレート、1,5−ペンタンジオールジメタクリレー
ト、ポリエチレングリコールビスアクリレート、ビスメ
タクリレート等を挙げることができるが、これらに限定
されるものではない。
【0022】ネガ型感光性組成物には、光重合開始剤を
含有させることができる。使用できる光重合開始剤は任
意であるが、可視部における吸収の少ないものが好まし
く、このような光重合開始剤としては、例えば、ベンゾ
フェノン、ミヒラーケトン[4,4’−ビス(ジメチル
アミノ)ベンゾフェノン]、4,4−ビス(ジエチルア
ミノ)ベンゾフェノン、4−メトキシ−4’−ジメチル
アミノベンゾフェノン、2−エチルアントラキノン、フ
ェナントラキノン及びその他の芳香族ケトンのような芳
香族ケトン類;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインエチルエーテル及びベンゾインフェニル
エーテルのようなベンゾインエーテル類;メチルベンゾ
イン、エチルベンゾイン及びその他のベンゾイン類;2
−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダ
ゾール二重体、2−(o−クロロフェニル)−4,5−
(m−メトキシフェニル)イミダゾール二重体、2−
(o−フルオロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダ
ゾール二重体、2−(o−メトキシフェニル)−4,5
−ジフェニルイミダゾール二重体、2−(p−メトキシ
フェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二重体、
2,4−ジ(p−メトキシフェニル)−5−フェニルイ
ミダゾール二重体、2−(2,4−ジメトキシフェニ
ル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二重体、2−
(p−メチルメルカプトフェニル)−4,5−ジフェニ
ルイミダゾール二重体、及び、米国特許3,479,185号明
細書、英国特許1,047,569号明細書、米国特許3,784,557
号明細書に記載の2,4,5−トリアクリールイミダゾ
ール二重体等を挙げることができるが、使用できる光重
合開始剤はこれらに限定されるものではない。
【0023】その他の光重合開始剤として、2,4−ジ
エチルチオキサントンなどのチオキサントン類を用いる
こともできる。この場合、光重合促進剤として公知の化
合物、例えば、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル
エステル、p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステ
ル、N−メチルジエタノールアミン、ビスジエチルアミ
ノベンゾフェノン等を用いることができる。
【0024】次に、本発明の感光性組成物に用いられる
下記一般式(I)で表されるカルボン酸ビニルエステル
モノマーからの構造単位を分子構造中に有する高分子化
合物(以下、本発明の高分子化合物という。)を説明す
る。
【0025】
【化7】 [式中、Rは置換基を有しあるいは有しない炭素原子数
1〜17のアルキル基を表す。] 本発明においては、上記一般式(I)で表されるカルボ
ン酸ビニルエステルモノマーからの構造単位を分子構造
中に有する高分子化合物であれば、どのような構造を有
する高分子化合物であってもよい。
【0026】上記一般式(I)で表されるカルボン酸ビ
ニルエステルモノマーとしては、下記例示のカルボン酸
ビニルエステルモノマーが好ましい。
【0027】 1 酢酸ビニル CH3COOCH=CH2 2 プロピオン酸ビニル CH3CH2COOCH=CH2 3 酪酸ビニル CH3(CH22COOCH=CH2 4 ピバリン酸ビニル (CH33CCOOCH=CH2 5 カプロン酸ビニル CH3(CH24COOCH=CH2 6 カプリル酸ビニル CH3(CH26COOCH=CH2 7 カプリン酸ビニル CH3(CH28COOCH=CH2 8 ラウリン酸ビニル CH3(CH210COOCH=CH2 9 ミリスチン酸ビニル CH3(CH212COOCH=CH2 10 パルミチン酸ビニル CH3(CH214COOCH=CH2 11 ステアリン酸ビニル CH3(CH216COOCH=CH2 12 バーサチック酸ビニル
【0028】
【化8】 [式中、R1、R2はアルキル基を表し、その炭素原子数
の和は7である。]上記R1、R2で表されるアルキル基
は置換基を有していてもよく、例えば、置換カルボン酸
のビニルエステルであってもよい。
【0029】本発明の高分子化合物は、1種の一般式
(I)で表されるカルボン酸ビニルエステルモノマーを
単独で重合させたポリマーでも、2種以上の一般式
(I)で表されるカルボン酸ビニルエステルモノマーを
共重合させたポリマーでも、また、1種以上の一般式
(I)で表されるカルボン酸ビニルエステルモノマーと
これと共重合し得る他のモノマーとを任意の成分比で共
重合させたポリマーであってもよい。
【0030】一般式(I)で表されるカルボン酸ビニル
エステルモノマーと共重合させる他のモノマーとして
は、(1)例えば、エチレン、プロピレン、イソブチレ
ン、ブタジエン、イソプレン等のエチレン系不飽和オレ
フィン類、(2)例えば、スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、p−クロロスチレン等のスチ
レン類、(3)例えば、アクリル酸、メタクリル酸等の
アクリル酸類、(4)例えば、イタコン酸、マレイン
酸、無水マレイン酸等の不飽和脂肪族ジカルボン酸類、
(5)例えば、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチ
ル、マレイン酸ジ−2−エチルヘキシル、フマル酸ジブ
チル、フマル酸ジ−2−エチルヘキシル等の不飽和ジカ
ルボン酸のジエステル類、(6)例えば、アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アク
リル酸イソブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2
−クロロエチル、アクリル酸フェニル、α−クロロアク
リル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類、
(7)例えば、アクリロニトリル、メタアクリロニトリ
ル等のニトリル類、(8)例えば、アクリルアミド等の
アミド類、(9)例えば、アクリルアニリド、p−クロ
ロアクリルアニリド、m−ニトロアクリルアニリド、m
−メトキシアクリルアニリド等のアニリド類、(10)
例えば、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテ
ル、イソブチルビニルエーテル、β−クロロエチルビニ
ルエーテル等のビニルエーテル類、(11)塩化ビニ
ル、ビニリデンクロライド、ビニリデンシアナイド、
(12)例えば、1−メチル−1−メトキシエチレン、
1,1−ジメトキシエチレン、1,2−ジメトキシエチ
レン、1,1−ジメトキシカルボニルエチレン、1−メ
チル−1−ニトロエチレン等のエチレン誘導体類、(1
3)例えば、N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾ
ール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリデン、
N−ビニルピロリドン等のN−ビニル化合物等のビニル
系単量体が挙げられる。
【0031】本発明の高分子化合物として特に好ましい
のは、酢酸ビニルからの構造単位を分子構造中に有する
ものである。その中でも、酢酸ビニル重合単位を40〜95
重量%有し、数平均分子量(Mn)が1,000〜100,000、
重量平均分子量(Mw)が5,000〜500,000のものが好ま
しい。
【0032】更に好ましい本発明の高分子化合物は、酢
酸ビニル及び酢酸より長鎖の好ましくは炭素原子数4〜1
7のカルボン酸のビニルエステル、特に、バーサチック
酸ビニルを含む共重合体が好ましく、特に、数平均分子
量(Mn)が2,000〜60,000、重量平均分子量(Mw)
が10,000〜150,000のものが好ましい。また、共重合体
において、酢酸ビニルは40〜95重量%であるものが特に
好ましく、また、酢酸より長鎖のカルボン酸のビニルエ
ステルは5〜50重量%であるものが特に好ましい。
【0033】また、上記高分子化合物を得る場合、他の
モノマーをコモノマーとして用いることができる。コモ
ノマーとしては任意のコモノマーを用いることができ、
これらコモノマーは、例えば、上記例示のモノマーの中
から任意に選ぶことができる。
【0034】以下に、本発明において用いることができ
る高分子化合物を、そのモノマー成分を示すことにより
列記する。但し、当然のことであるが、本発明において
用いることができる高分子化合物は、以下に例示した高
分子化合物に限られるものではない。
【0035】1 酢酸ビニル−エチレン 2 酢酸ビニル−スチレン 3 酢酸ビニル−クロトン酸 4 酢酸ビニル−マレイン酸 5 酢酸ビニル−2−エチルヘキシルアクリレート 6 酢酸ビニル−ジ−2−エチルヘキシルマレエート 7 酢酸ビニル−メチルビニルエーテル 8 酢酸ビニル−塩化ビニル 9 酢酸ビニル−N−ビニルピロリドン 10 酢酸ビニル−プロピオン酸ビニル 11 酢酸ビニル−ピバリン酸ビニル 12 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル 13 酢酸ビニル−ラウリン酸ビニル 14 酢酸ビニル−ステアリン酸ビニル 15 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−エチレン 16 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−2―エチル
ヘキシルアクリレート 17 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−ラウリン酸
ビニル 18 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−クロトン酸 19 プロピオン酸ビニル−バーサチック酸ビニル 20 プロピオン酸ビニル−バーサチック酸ビニル−ク
ロトン酸 21 ピバリン酸−ステアリン酸ビニル−マレイン酸 本発明の感光性組成物においては、着色剤として、DB
P吸油量が95以下のカーボンブラック、pH値が3.5より
も大きいカーボンブラック、比表面積が130以下のカー
ボンブラックが用いられる。
【0036】本発明の感光性組成物においては、DBP
吸油量が95以下であるカーボンブラック、pH値が3.5よ
りも大きいカーボンブラック、比表面積が130以下のカ
ーボンブラックのいずれを用いてもよく、また、DBP
吸油量が95以下でpH値が3.5よりも大きいカーボンブラ
ック、DBP吸油量が95以下で比表面積が130以下であ
るカーボンブラック、pH値が3.5よりも大きく比表面積
が130以下であるカーボンブラック、DBP吸油量が95
以下で、pH値が3.5よりも大きく、かつ、比表面積が130
以下であるカーボンブラックを用いることもできる。
【0037】本発明においてカーボンブラックのDBP
吸油量は、DIN 53601に従って、pH値は、DIN ISO 787/9
に従って、比表面積は、DIN 66131に従って測定された
ものである。
【0038】以下に、上記条件を満たし、本発明におい
て使用することができるカーボンブラックの具体例を示
すが、本発明において使用することができるカーボンブ
ラックはこれらに限定されるものではない。
【0039】 Special Black 4A(デグサ社製) Color Black S−170(デグサ社製) Printex 55(デグサ社製) Printex 45(デグサ社製) Printex 40(デグサ社製) Printex 35(デグサ社製) Printex 30(デグサ社製) MA−230(三菱化学社製) MA−7(三菱化学社製) MA−11(三菱化学社製) #2300(三菱化学社製) Regal 400R(キャボット社製) Regal 330R(キャボット社製) Black Pearls 130(キャボット社製) Regal 250R(キャボット社製) 本発明においては、上記カーボンブラックとともに必要
に応じて他の着色剤を用いることもできる。
【0040】これら着色剤の具体例を以下に示すが、本
発明において使用することができる着色剤はこれらに限
定されるものではない。以下において、C.Iはカラーイ
ンデックスを意味する。
【0041】ビクトリアピュアブルー(C.I 42595) オーラミン(C.I 41000) カチロンブリリアントフラビン(C.I ペーシック13) ローダミン6GCP(C.I 45160) ローダミンB(C.I 45170) サフラニンOK70:100(C.I 50240) エリオグラウシンX(C.I 42080) ファーストブラックHB(C.I 26150) No.1201リオノールイエロー(C.I 21090) リオノールイエローGRO(C.I 21090) シムラーファーストイエロー8GF(C.I 21105) ベンジジンイエロー4T−564D(C.I 21095) シムラーファースレッド4015(C.I 12355) リオノールレッド7B4401(C.I 15830) ファーストゲンブルーTGR−L(C.I 74160) リオノールブルーSM(C.I 26150) 三菱カーボンブラックMA−100 三菱カーボンブラック#30,#40,#50 リオノールブルーFG7391G リオノールブルーFG7393G リオノールブルー700−10FG リオノールイエローSGR−H リオノールイエローFGN−H シアニンブルーKRG シアニンブルー4012 シアニンブルーRS−30 フタロシアニンブルー4933GNEP リオノールブルーFG7330 セイカファーストカーミン1478 リオノールレッド6BFG−4219X No.1206リオノールイエロー 本発明において着色剤は、現像液による除去性能を考慮
して目標とする光学濃度が得られるように用いればよ
い。通常の場合、感光性組成物の0.1%〜80%(重量)
含有させるのが適当である。
【0042】本発明の感光性組成物中には、必要に応じ
てさらに可塑性、塗布性向上剤等を添加することもでき
る。
【0043】可塑剤としては、各種低分子化合物類、例
えば、フタル酸エステル類、トリフェニルホスフェート
類、マレイン酸エステル類を用いることができ、塗布性
向上剤としては、界面活性剤、例えば、フッ素系界面活
性剤、エチルセルロースポリアルキレンエーテル等に代
表されるノニオン系界面活性剤等を用いることができ
る。
【0044】本発明の感光性画像形成材料は、支持体上
に前記いずれかの感光性組成物を塗設し、感光層を形成
することにより得ることができる。
【0045】本発明の感光性画像形成材料の支持体は如
何なるものであってもよいが、透明支持体を用いること
が好ましい。透明支持体としては、ポリエステルフィル
ム、特に二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
が、水、熱に対する寸法安定性の点で好ましい。その他
アセテートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリエ
チレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリブチレ
ンフィルム等も使用することができる。
【0046】本発明の感光性画像形成材料は、感光性画
像形成材料に形成された画像を被転写材料に転写し、画
像を形成するのに使用することができる。本発明の感光
性画像形成材料を用いて上記のようにして転写画像を得
る場合には、被転写材料上への転写を効率良く行い、画
像転写後の支持体の剥離を容易にするために、支持体表
面に離型処理を施すか、支持体表面上に離型層を設ける
ことができる。
【0047】離型処理は、支持体表面に適当な撥油性物
質を施すことによって行なうことができる。このような
撥油性物質としては、例えば、シリコーン樹脂、フッ素
樹脂、フッ素系界面活性剤、ポリオレフィン、ポリアミ
ド等を用いることができる。また、支持体表面上に設け
る離型層としては、例えば、アルコール可溶性ポリアミ
ド、アルコール可溶性ナイロン、スチレンと無水マレイ
ン酸との共重合体の部分エステル化樹脂とメトキシメチ
ル化ナイロンとのブレンド物、ポリ酢酸ビニル、ポリア
クリレート、ポリメチルメタクリレートとアクリレート
との共重合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニルと酢酸ビニ
ルとの共重合体、ポリビニルブチラール、セルロースア
セテートフタレート、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、二酢酸セルロース、三酢酸セルロース、ポリビニ
ルアルコール、ブチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、シアノエチル
セルロース、セルロースアセテート、セルロースアセテ
ートブチレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロース
フタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースヘキ
サヒドロフタレート、もしくはこれらの混合物等を使用
することができる。
【0048】離型層の厚さは、0.01μm〜100μmの範囲
であることが好ましく、特に好ましくは0.1μm〜50μm
の範囲である。
【0049】離型性を高めるための好ましい態様とし
て、支持体の厚さより薄いポリプロピレン系樹脂層また
はポリエチレン系樹脂層を設ける例が挙げられる。ポリ
エチレン系樹脂層を構成する好ましい樹脂としては、エ
チレン−酢酸ビニル共重合樹脂が挙げられ、これらエチ
レン−酢酸ビニル共重合樹脂としては、酢酸ビニルを重
量で5%〜33%含有する共重合樹脂が好ましい。また、
該樹脂のVICAT軟化点は、80℃以下であることが好
ましい。また、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂中に
は、軟化点が実質的に80℃を越えない範囲で、各種のポ
リマーや過冷却物質、界面活性剤及び離散剤等を加える
ことができる。
【0050】支持体上にポリプロピレン系樹脂、ポリエ
チレン系樹脂よりなる離型層を設ける方法としては、 (1)ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、エポキシ樹
脂、ポリウレタン系樹脂、天然ゴム、合成ゴムなどを有
機溶剤に溶解した接着剤を、支持体上に塗布し、熱風ま
たは加熱によって乾燥した後、ポリプロピレンフィル
ム、ポリエチレンフィルムを重ね合わせ、加熱下で圧着
してラミネートする、いわゆる乾式ラミネート法; (2)エチレンと酢酸ビニルの共重合物、エチレンとア
クリル酸エステルの共重合物、ポリアミド樹脂、石油樹
脂、ロジン類、ワックス類またはこれらの混合物よりな
る接着剤をそのまま加熱し、溶融状態に保ちながら、支
持体上にドクターブレード法、ロールコート法、グラビ
ヤ法、リバースロール法等で塗布し、直ちに、ポリプロ
ピレンフィルム、ポリエチレンフィルムを貼り合わせ、
必要に応じて高温加熱してから冷却することによりラミ
ネートする、いわゆるホットメルトラミネート法; (3)ポリプロピレン、ポリエチレンを溶融状態に保
ち、押出し機によりフィルム状に押出し、これが溶融状
態にあるうちに、支持体を圧着してラミネートする、い
わゆる押出ラミネート法; (4)溶融押出し法で支持体となるフィルムを成形する
際、複数基の押出し機を用い、溶融状態のポリプロピレ
ン、ポリエチレンとともに、一回の成形により、支持体
フィルム上にポリプロピレン層、またはポリエチレン層
を形成する、いわゆる共押出し法等を挙げることができ
る。
【0051】支持体上への感光性組成物の塗設は、本発
明の感光性組成物を溶媒に溶解又は分散した塗布液を、
支持体上に塗布し、乾燥することにより行なうことがで
きる。
【0052】感光性組成物を溶解する際に使用し得る溶
媒としては、例えば、メチルセロソルブ、メチルセロソ
ルブアセテート、エチルセロソルブ、エチルセロソルブ
アセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエ
ーテル、プロピレングリコール、プロピレングリコール
モノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコール
モノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル
エーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピ
レングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコ
ールメチルエチルエーテル、プロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート、3−メトキシ−1−ブタノ
ール、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、ギ酸ア
ミル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブ
チル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、酪酸
メチル、酪酸エチル、乳酸メチル、乳酸エチル、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジオキサン、
アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メ
チルシクロヘキサノン、ジアセトンアルコール、アセチ
ルアセトン、γ−ブチロラクトン、ジエチルケトン、4
−ヒドロキシ−2−ブタノン、メチルイソブチルケト
ン、n−ブタノール、t−ブタノール、プロパノール、
エタノール、メタノール等が挙げられる。これらの溶媒
は、単独であるいは2種以上を混合して使用することが
できる。
【0053】感光性組成物を支持体表面に塗設する際に
用いる塗布方法としては、従来公知の方法、例えば、回
転塗布、ワイヤーバー塗布、ディップ塗布、エアーナイ
フ塗布、スプレー塗布、エアースプレー塗布、静電エア
ースプレー塗布、ロール塗布、ブレード塗布及びカーテ
ン塗布等の方法が用いられる。
【0054】感光層の膜厚は、目標とする光学濃度、着
色感光層に用いられる着色剤の種類(染料、顔料、カー
ボンブラック)及びその含有率により同業者に公知の方
法により定めることができるが、許容範囲内であれば着
色感光層の膜厚はできるだけ薄い方が解像力は高くな
り、良好な画像品質を得ることができる。上記の観点か
ら、通常、膜厚は、乾燥塗布量0.1g/m2〜5g/m2の範
囲で得られる膜厚が採用される。
【0055】本発明の感光性画像形成材料には保護層を
形成してもよい。これら保護層としては公知のいずれの
ものをも用いることができるが、現像に際して現像液に
溶解または分散する保護層が好ましい。保護層を形成す
る材料としては、具体的には、ポリビニルアルコール、
セルロース類等を挙げることができる。保護層のガス透
過性は用いる感光性物質の種類に応じて適宜選択され
る。例えば、o−キノンジアジドのように露光時にガス
を発生する感光性組成物を用いた場合、発生するガスを
散逸させるためにガス透過性の良好な保護層を付与する
材料を用いることが好ましく、光重合型の感光性組成物
のように空気中の酸素により画像形成が阻害される感光
性組成物を用いた場合、ガス透過性の低い保護層を付与
する材料を用いることが好ましい。
【0056】上記保護層の膜厚は、任意であるが、保護
層の効果、現像液への影響等を考慮すると0.01〜5μm程
度、特に、0.03〜1μm程度とすることが好ましい。
【0057】また、保護層は、使用前あるいは使用中に
剥離・除去するフィルムシートを用いて形成することが
できる。これらフィルムシートとしては、例えば、ポリ
エチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチ
レンテレフタレートフィルムが挙げられる。フィルムの
好ましい厚さは用いるフィルムの材質によって異なる
が、作業性・経済性の点からすると5〜100μm程度とす
ることが好ましい。
【0058】本発明の感光性画像形成材料を用いて画像
を形成するには、従来公知の方法を採用することができ
る。
【0059】画像の形成は、感光性画像形成材料にどの
ような感光性化合物を用いているかによって異なるが、
例えば、本発明の感光性画像形成材料に原稿フィルムを
密着し、画像露光を行い、現像を行なうことによって行
なうことができる。
【0060】現像液は、感光層を構成する感光性化合物
によって異なるが、特に制限なく、使用した感光性化合
物に適する任意のものを使用することができる。具体的
には、本発明の感光性画像形成材料を現像するために用
いる現像液及び現像処理方法としては、特願平5-236759
号明細書記載の現像液、現像処理方法等が挙げられる。
好ましい現像液は、アルカリ剤とアニオン界面活性剤を
含む現像液である。
【0061】現像液に使用することができるアルカリ剤
としては、 (1)ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、第二または
第三リン酸ナトリウムまたはアンモニウム塩、メタケイ
酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、アンモニア等の無機ア
ルカリ剤 (2)モノ、ジ、またはトリメチルアミン、モノ、ジ、
またはトリエチルアミン、モノまたはジイソプロピルア
ミン、n−ブチルアミン、モノ、ジ、またはトリエタノ
ールアミン、モノ、ジ、またはトリイソプロパノールア
ミン、エチレンイミン、エチレンジイミン等の有機アミ
ン化合物等が挙げられる。
【0062】また、使用することができるアニオン界面
活性剤としては、 (1)高級アルコール硫酸エステル類(例えば、ラウリ
ルアルコールサルフェートのナトリウム塩、オクチルア
ルコールサルフエートのアンモニウム塩、ラウリルアル
コールサルフエートのアンモニウム塩、第二ナトリウム
アルキルサルフェート等) (2)脂肪族アルコールリン酸エステル塩類(例えば、
セチルアルコールリン酸エステルのナトリウム塩等) (3)アルキルアリールスルホン酸塩類(例えば、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、イソプロピルナ
フタレンスルホン酸ナトリウム塩、ジナフタレンスルホ
ン酸ナトリウム塩、メタニトロベンゼンスルホン酸ナト
リウム塩等) (4)アルキルアミドスルホン酸塩類
【0063】
【化9】 (5)二塩基脂肪族エステルのスルホン酸塩類(例え
ば、ナトリウムスルホコハク酸ジオクチルエステル、ナ
トリウムスルホコハク酸ジヘキシルエステル等) (6)アルキルナフタレンスルホン酸塩のホルムアルデ
ヒド縮合物(例えば、ジブチルナフタレンスルホン酸ナ
トリウムのホルムアルデヒド縮合物等)等が挙げられ
る。
【0064】アルカリ剤とアニオン界面活性剤とは、任
意に組合わせて用いることがでさる。また、現像液には
現像性を向上させるため、公知の有機溶剤を含有させる
ことができる。
【0065】本発明の感光性画像形成材料は、転写法を
用いて転写画像を形成するに好ましく用いることができ
る。転写法を用いる画像の形成は、感光性画像形成材料
を露光し、画像部を形成し、形成された画像部を直接あ
るいは他の受像材料に仮転写してから被転写材料に転写
して画像を得ることによって行なうことができる。
【0066】転写画像の形成は、感光性画像形成材料に
どのような感光性化合物を用いているかによって異なる
が、例えば、感光性画像形成材料に原稿フィルムを密着
し、画像露光を行い、感光性画像形成材料の感光層を画
像面とアート紙等の被転写材料とを密着し、加熱、加圧
し被転写材料に画像を転写させることによって行なうこ
とができる。
【0067】以下、更に具体的に転写画像の形成方法に
ついて説明するが、転写画像形成方法はこれら説明によ
って限定されるものではない。
【0068】本発明の感光性画像形成材料の感光層側あ
るいは支持体側に、原稿フィルムを密着し、画像露光を
行い、現像処理を行ない、着色画像を得、現像により形
成された着色画像の画像面とアート紙等の被転写材料と
を密着し、例えば、加熱された1対のニップロール間を
加圧条件下にて通過させ、被転写材料から感光性画像形
成材料を剥離することによって形成することができる。
【0069】感光性画像形成材料が感光層上に保護層を
有する場合には、画像露光をした後に保護層を剥離す
る。保護層が現像液に溶解する等して除去される場合に
は、保護層を剥離する必要はない。
【0070】現像処理に用いる現像液は、感光層を構成
する感光性化合物によって異なるが、特に制限なく、使
用した感光性化合物に適する任意のものを使用すること
ができ、例えば、先に記載した現像液を使用することが
できる。
【0071】また、感光性画像形成材料が、露光により
被転写材料への接着性が変化するような感光性化合物を
用いた感光層を有する感光性画像形成材料である場合に
は、感光性画像形成材料の支持体側に、原稿フィルムを
密着し、画像露光を行い、露光された感光層とアート紙
等の被転写材料とを密着し、例えば、加熱された1対の
ニップロール間を加圧条件下にて通過させ、被転写材料
から感光性画像形成材料を剥離することによって形成す
ることができる。
【0072】感光性画像形成材料が感光層上に保護層を
有する場合には、画像露光前あるいは後に保護層を剥離
する。
【0073】本発明の感光性画像形成材料は、単色の画
像を形成するのに用いることができるが、多色刷り印刷
における色校正用のカラープルーフを作成するのに好ま
しく用いることができる。
【0074】フルカラーの画像を作成する場合、通常、
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色を有する
感光性画像形成材料が用いられる。本発明の感光性画像
形成材料を用いてフルカラーの画像を作成する場合、本
発明の感光性画像形成材料とともにイエロー、マゼン
タ、シアンの3色の感光性画像形成材料を用いられそれ
ぞれの感光性画像形成材料に、各色の色分解網点画像を
有するフィルムを用いて露光し、画像を形成し、順次転
写することにより得ることができる。
【0075】
【実施例】以下に、本発明を実施例により具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。 実施例 《塗布液の作成》水冷ジャケット付きの分散用ベッセル
に、下記表1に記載のカーボンブラック30g、酢酸ビニ
ル−バーサチック酸ビニル共重合体〔共重合割合=80:
20(重量) Mw=60000〕の50重量%メチルアルコー
ル溶液 120g、メチルエチルケトン 90gを入れ、直径
2mmのガラスビーズ360gを投入し、撹拌用ディスクを
とりつけたスリーワンモーターにて最高回転速度で4時
間分散を行った。
【0076】次に上記で作成した分散液200gに、酢酸
ビニル−バーサチック酸ビニル共重合体〔共重合割合=
80:20(重量)Mw=60000〕の50重量%メチルアルコ
ール溶液 87.5g及びメチルエチルケトン 337.5gより
なる溶液を撹拌しながら投入し、顔料分散液No.1〜No.
20を作成した。
【0077】
【表1】
【0078】次に、下記の組成を有する感光液を作成し
た。 〈感光液組成〉 QD−1 1.94部 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル共重合体〔共重合割合=80:20(重量) M w=60000〕の50重量%メチルアルコール溶液 1.69部 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−クロトン酸共重合体〔共重合割合=79:20 :1(重量)Mw=60000〕の50重量%メチルアルコール溶液 11.72部 メチルエチルケトン 16.85部
【0079】
【化10】 上記で作成した顔料分散液1〜20 34.09gを採取し、
それぞれに、撹拌しながらメチルエチルケトンを33.71
gを投入した。
【0080】次に、得られたそれぞれの液に、上記で作
成した感光液を、撹拌しながら32.2g投入し、塗布液1
〜20を作成した。 《支持体の作成》厚さ75μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム上にエチレン−酢酸ビニル共重合体(三井
デュポンポリケミカル社製,EVAFLEXP-1405:酢酸ビニ
ル含有率14重量%、VICAT軟化点68℃)を押し出しラミ
ネート法により厚さが30μmになるように塗布し、支持
体を作成した。 《画像形成材料試料の作成》上記で作成した支持体に、
塗布液1〜20をワイヤーバーを用いてそれぞれ乾燥膜
厚が1.8g/m2となるように塗布、乾燥して画像形成材
料試料No.l〜No.20を作成した。
【0081】次いで、得られた画像形成材料試料につい
て、下記により現像性及び画像汚染性を評価した。得ら
れた結果を表2に示す。 《現像性の評価》上記で作成した画像形成材料試料No.
1〜No.20を大日本スクリーン(株)製明室プリンタ
ーP−647−GAを用いて露光した。なお、露光量は、こ
れらの画像形成材料試料に、感度測定用ステップタブレ
ット(イーストマンコダック社製No.2、濃度0.15ずつ
で21段階のグレースケール)を密着して上記のプリンタ
ーで露光し、次に、露光された画像形成材料試料をコニ
カ(株)製コニカExcelartプロセッサーEX900Lを用い、
コニカExcelart現像液ED(4倍希釈)で32℃で35秒で
現像した際に上記のステップタブレットの3.0段が完全
にクリアーになるよう露光量とした。
【0082】この露光済みの画像形成材料試料を、コニ
カExcelart現像液ED(4倍希釈)にて32℃で35秒間浸
漬現像を行い、現像後の画像形成材料試料の支持体上へ
のカーボンブラックの残量を目視で観察し、下記評価基
準により5段階法で評価した。 〈評価基準〉 ◎ ;支持体上にカーボンブラックが全く残っていない
レベル ○ ;支持体上にカーボンブラックが僅かに残っている
レベル △ ;支持体上にカーボンブラックが少し残っているが
実用上支障のないレベル × ;支持体上にカーボンブラックが残っていて実用上
支障がでるレベル ××;支持体上にカーボンブラックが現像されずに残っ
ているレベル 《画像汚染性の評価》20cm×40cmの大きさの画像形成材
料試料No.l〜No.20を各5枚づつ用意し、上記と同様
の露光量で露光した。この5枚の露光済みの画像形成材
料試料を自動現像機〔コニカ(株)製コニカExcelartプ
ロセッサーEX900L〕を用い、コニカ(株)製コニカExce
lart現像液ED(4倍希釈)で温度32℃、現像時間35秒
の条件で上記自動現像機に挿入する位置を合わせて連続
的に現像した。次いで、コニカ(株)製コニカExcelart
転写フィルムEP-lY(A1サイズ)を未露光の状態で同
様の条件で現像処理し、この現像処理済みのEP-lYを三
菱製紙(株)製特菱アート紙と重ね、コニカ(株)製コ
ニカExcelartプロセッサーEX900Lでドラム温度70℃、加
圧ローラー温度1l0℃、転写時間60秒で転写処理した。
このとき得られた転写画像のカーボンブラックによる汚
れの程度を目視で観察し、下記評価基準により5段階法
で評価した。
【0083】この評価は、5枚の露光済みの画像形成材
料試料No.l〜No.20の現像により、自動現像機の現像
層中のローラに付着した現像されていないカーボンブラ
ックがExcelart転写フィルムEP-lY(イエロー版)に付
着するかどうかをみるものである。 〈評価基準〉 ◎ ;転写した画像上にカーボンブラックが全くついて
いないレベル ○ ;転写した画像上にカーボンブラックが僅かに残っ
ているレベル △ ;転写した画像上にカーボンブラックが少し残って
いるが実用上支障のないレベル × ;転写した画像上にカーボンブラックが残っていて
実用上支障がでるレベル ××;転写した画像上にカーボンブラックが付着して汚
れており、実用上全く使えないレベル
【0084】
【表2】
【0085】実施例2 《塗布液の作成》水冷ジャケット付きの分散用ベッセル
に、下記表3に記載のカーボンブラック60g、酢酸ビニ
ル−バーサチック酸ビニル共重合体〔共重合割合=80:
20(重量) Mw=60000〕の50重量%メチルアルコー
ル溶液 120g、メチルエチルケトン 60gを入れ、直径
2mmのガラスビーズ360gを投入し、撹拌用ディスクを
取り付け2000rpmで4時間分散を行った。
【0086】次に、上記で作成した分散液200gに、酢
酸ビニル−バーサチック酸ビニル共重合体〔共重合割合
=80:20(重量)Mw=60000〕の50重量%メチルアル
コール溶液 87.5g及びメチルエチルケトン 337.5gよ
りなる溶液を撹拌しながら投入し、顔料分散液No.21
〜No.27を作成した。
【0087】
【表3】
【0088】また、下記の組成を有する感光液を作成し
た。 〈感光液組成〉 ヒミラーズケトン 0.343g ベンゾフェノン 2.141g ペンタエリスリトールテトラアクリレート 60.016g 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル共董合体〔共重合割合=80:20(重量)、M w=60000〕の50%メチルアルコール溶液 57.138g 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−ステアリン酸ビニル共董合体〔共重合割合 =80:15:5(重量)、Mw=60,000〕の50%メチルアルコール溶液 12.032g メチルエチルケトン 348.8g 上記で作成した顔料分散液No.21〜No.27 17.05g
を採取し、それぞれに、撹拌しながらメチルエチルケト
ンを34.9gを投入した。
【0089】次に、得られたそれぞれの液に、上記で作
成した感光液を、撹拌しながら48.1g投入し、塗布液N
o.21〜No.27を作成した。 《支持体の作成》厚さ75μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム上にエチレン−酢酸ビニル共重合体(三井
デュポンポリケミカル社製,EVAFLEXP-1405:酢酸ビニ
ル含有率14重量%、VICAT軟化点68℃)を押し出しラミ
ネート法により厚さが30μmになるように塗布し、支持
体を作成した。 《画像形成材料試料の作成》上記で作成した支持体に、
塗布液No.21〜No.27をワイヤーバーを用いてそれぞ
れ乾燥膜厚が2.0g/m2となるように塗布、乾燥した。
こうして作成した感光層上に厚さ15μmのポリエチレン
テレフタレートフィルムをラミネートしてカバーシート
を形成し、画像形成材料試料No.2l〜No.27を作成し
た。
【0090】次いで、得られた画像形成材料試料につい
て、下記により現像性及び画像汚染性を評価した。得ら
れた結果を表4に示す。 《現像性の評価》上記で作成した画像形成材料試料No.
2l〜No.27のカバーシートを剥離した後、下記の現
像液に30秒間浸漬し、感光層を現像除去し、現像後の画
像形成材料試料の支持体上へのカーボンブラックの残量
を目視で観察し、実施例1と同様に5段階法で評価し
た。 (現像液) Na2CO3 15g 界面活性剤(花王アトラス社製ペレックスNBL) 50g 蒸留水 1000g
【0091】
【表4】
【0092】
【発明の効果】本発明によれば、現像性が改良され、多
色画像を形成する場合、カーボンブラック顔料の付着に
よりもたらされる汚れの発生を防止することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/34 G03F 7/34 (72)発明者 後藤 聖 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性化合物、下記一般式(I)で表さ
    れるカルボン酸ビニルエステルモノマーからの構造単位
    を分子構造中に有する高分子化合物及びDBP吸油量が
    95以下のカーボンブラックを含有することを特徴とする
    感光性組成物。 【化1】 [式中、Rは置換基を有しあるいは有しない炭素原子数
    1〜17のアルキル基を表す。]
  2. 【請求項2】 感光性化合物、下記一般式(I)で表さ
    れるカルボン酸ビニルエステルモノマーからの構造単位
    を分子構造中に有する高分子化合物及びpH値が3.5より
    も大きいカーボンブラックを含有することを特徴とする
    感光性組成物。 【化2】 [式中、Rは置換基を有しあるいは有しない炭素原子数
    1〜17のアルキル基を表す。]
  3. 【請求項3】 感光性化合物、下記一般式(I)で表さ
    れるカルボン酸ビニルエステルモノマーからの構造単位
    を分子構造中に有する高分子化合物及び比表面積が130
    以下のカーボンブラックを含有することを特徴とする感
    光性組成物。 【化3】 [式中、Rは置換基を有しあるいは有しない炭素原子数
    1〜17のアルキル基を表す。]
  4. 【請求項4】 支持体上に請求項1〜3のいずれかに記
    載の感光性組成物からなる感光層を設けたことを特徴と
    する感光性画像形成材料。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の感光性画像形成材料を
    露光し、画像部を形成し、形成された画像部を被転写材
    料に転写して転写画像を得ることを特徴とする画像形成
    方法。
JP3576196A 1996-01-31 1996-01-31 感光性組成物、感光性画像形成材料及び画像形成方法 Pending JPH09211848A (ja)

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