JPH09210085A - 変速機の打音防止装置 - Google Patents

変速機の打音防止装置

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JPH09210085A
JPH09210085A JP8037465A JP3746596A JPH09210085A JP H09210085 A JPH09210085 A JP H09210085A JP 8037465 A JP8037465 A JP 8037465A JP 3746596 A JP3746596 A JP 3746596A JP H09210085 A JPH09210085 A JP H09210085A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
bimetal
leaf spring
friction material
transmission
Prior art date
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Pending
Application number
JP8037465A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Furukawa
正明 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP8037465A priority Critical patent/JPH09210085A/ja
Publication of JPH09210085A publication Critical patent/JPH09210085A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D43/00Automatic clutches
    • F16D43/02Automatic clutches actuated entirely mechanically
    • F16D43/25Automatic clutches actuated entirely mechanically controlled by thermo-responsive elements

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の変速機において、ギヤを切り換
えたときに発生するガタ音(打音)が生じないようにす
る。 【解決手段】 入力軸1と一体に回転するシンクロハブ
7と、出力軸2に回転自在に取付けられたギヤ11と一
体のギヤドッグ13との間に摩擦材18を介装したもの
において、摩擦材18に摩擦力を付与する板ばね17を
U字形状のバイメタルで形成した。板ばね17はバイメ
タルのため、潤滑油の温度が高くなったときには開いて
摩擦材13をシンクロハブ7に押し付ける。しかし回転
が速くなると遠心力が作用してその力を弱める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に搭載され
る手動式変速機の打音防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は、手動式変速機のうちの高速段
切換え部分を示す断面図である。この図において1は図
示しない部分で支持された入力軸であり、2は同一軸線
上に配設され、ベアリング3によってケーシング4に支
持された出力軸である。図示はしないが、これら入力軸
1と出力軸2の近傍にはカウンタシャフトが平行に配設
されており、後述する第5速のギヤ11に噛合するギヤ
が支持されている。
【0003】入力軸1にはベアリング5を介してギヤ6
が支持され、その右側には第5速のシンクロハブ(リバ
ースシンクロハブ)7がスプライン8で結合されてい
る。シンクロハブ7の外周に形成された歯(図示せず)
にはハブスリーブ9が図における左右方向に摺動自在に
支持されており、その一部に結合したシフトフォーク1
0で動かされるようになっている。
【0004】出力軸2の端部には第5速のギヤ11がベ
アリング12により回転自在に支持されており、このギ
ヤ11の一端部には第5速のギヤドッグ13が一体的に
結合している。ギヤドッグ13の外周にはシンクロハブ
7側が小径となるテーパ面14が形成されており、この
テーパ面14にはシンクロナイザリング15の内周に形
成されたテーパ面16が嵌合している。シンクロナイザ
リング15とギヤドッグ13の各外周に形成された歯1
5a,13aは、シンクロハブ7の外周に形成された歯
と同一線上にあり、ハブスリーブ9が右方に移動したと
き順次噛合するようになっている。
【0005】この構造において入力軸1が所定方向に回
転しているとき、ハブスリーブ9が図示する位置にある
と、その回転は出力軸2に伝達せず、したがってギヤ1
1に噛合するカウンタシャフトに支持されたギヤも回転
しない。運転者がシフトレバーを操作することによって
ハブスリーブ9を図における右方に移動させると、ハブ
スリーブ9は先ずシンクロナイザリング15に噛合して
これを回転させる。
【0006】このシンクロナイザリング15はそのテー
パ面16がギヤドッグ13のテーパ面14に嵌合してい
るが、この嵌合部分は滑ることができ、またシンクロナ
イザリング15自体に車体重量のような負荷がかかるわ
けではないので噛合は円滑に行われる。シンクロナイザ
リング15が回転すればギヤドッグ13もそれに連れて
回転する。ハブスリーブ9がさらに右方に移動すれば回
転しているギヤドッグ13に円滑に回転力を伝達する。
これによりギヤ11が回転し、これに噛合している図示
しないカウンタシャフトに支持されたギヤを回転させ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように作動すると
き、ギヤの噛合には遊び(バックラッシュ)が設けられ
ていることから、ギヤ11がカウンタシャフトに支持さ
れたギヤに動力伝達を開始する時点で歯当たり音、すな
わち打音が発生する。この打音は、ギヤ11の回転数が
低いとき、および潤滑油の温度が高く、粘性が低下した
ときに発生し易い。ギヤ11の回転数が高いときには出
力トルクの変動が小さいので起こりにくく、また潤滑油
の温度が低いときにはその粘性が歯当り時の衝撃を和ら
げるので発生しにくい。
【0008】このように打音が発生することは快適性を
損なうので、これを防止することが考えられる。そこで
案出されたものに実開昭61−193260号公報、実
開平1−98362号公報に開示されたものがある。こ
れらの考案では、摩擦材をスプリングで押してギヤに抵
抗力を与え、いわゆる引きずり抵抗を与えて打音の発生
を防止するようにしている。高速回転になると摩擦材に
作用する遠心力がスプリングの押圧力に打ち勝ち、摩擦
を取り除いてメカロスを減少させるようにしてある。
【0009】他の先行技術として実公昭62−1555
8号公報に開示されたものがある。この公報のものは、
スプリングを形状記憶合金等により形成し、低温時にの
みシンクロナイザリングに摩擦材を押し付けるものであ
る。
【0010】これら先行技術のうち前者のものは、ギヤ
の回転速度にのみ配慮がなされ、潤滑油の温度にはまっ
たく注目されていないことから、打音が発生しにくい潤
滑油の低温時にも摩擦材が作用してメカロスの発生原因
となる虞があった。後者のものでは、潤滑油の温度に対
する配慮はあるものの構造が複雑となり、組立が難しく
なる問題があった。
【0011】本発明はこの点に鑑みてなされたものであ
り、簡単な構造でありながら、ギヤの回転速度と潤滑油
の温度の双方によって打音防止を図る装置を提供しよう
とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、請求項1に記載された発明で
は、入力軸と一体に回転するシンクロハブと、出力軸に
回転自在に取付けられたギヤと一体のギヤドッグとの間
に摩擦材を介装してギヤの打音を消去するようにした変
速機の打音防止装置において、前記摩擦材に摩擦力を付
与する板ばねをU字形状のバイメタルで形成し、該板ば
ねの基部を前記ギヤドッグに取付けたことを特徴とす
る。
【0013】請求項2に記載された発明では、請求項1
に記載されたものにおいて、前記バイメタルを円筒形状
に形成すると共に、その一端から切り込みを入れた櫛状
に形成し、該櫛状の各片を外方に向けたU字状に屈曲さ
せて、その先端に摩擦材を取付けたことを特徴とする。
【0014】このような構成とすれば、板ばねがバイメ
タルであることから、潤滑油の温度が高いときには伸張
して摩擦材をシンクロハブ側に押圧する。この押圧によ
り、いわゆる引きずり抵抗によってギヤ噛合部の遊びが
吸収されて打音が消滅する。回転速度が高くなるとそれ
に伴って大きくなる遠心力がバイメタルの伸張力を抑制
するので、摩擦材をシンクロハブから離すことになる。
したがって高速時には摩擦材が機能しない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施形態を、図1
0のA部分を拡大して示した図1について、図10と同
一の部材には同一の符号を付して説明する。ギヤドッグ
13の先端には垂直方向に溝13bが設けられており、
この溝13bに、バイメタルでU字形状に屈曲させた板
ばね17の上端の爪17aが係止している。板ばね17
の屈曲部は、ギヤドッグ13とシンクロハブ7の間に位
置し、下端には摩擦材18が取付けられている。図1の
状態では板ばね17が伸張して摩擦材18がシンクロハ
ブ7に接し、ギヤドッグ13にシンクロハブ7の回転力
を伝えることになる。
【0016】図3は板ばね17が開かないときの単体形
状を示し、図4は開いたときの単体形状を示す。板ばね
17はバイメタルで形成されていることから、その周囲
の温度が上昇すると伸張して図4のようになる。一方、
U字形状であることから、高速回転をして遠心力が作用
すれば摩擦材18を取付けた端部が図の上方に移動し、
図3のようになる。遠心力が消滅し、あるいはきわめて
小さくなれば図4のようになる。
【0017】板ばね17の動きは潤滑油の温度と回転速
度の双方によって生ずるので、高温で低速回転のときに
は、板ばね17の押圧力とバイメタルが開くことによる
押圧力の双方が摩擦材18に作用するようなバイメタル
の材料を選定する。高温で高速回転のときには、バイメ
タルにより発生する押圧力が遠心力で相殺されるので、
摩擦材18の接触力は小さくなる。潤滑油の温度が低く
低速回転のときには、板ばね17としての押圧力のみが
作用し、バイメタルによる押圧力は発生しない。低温で
高速回転のときには、板ばねによる押圧力もバイメタル
による押圧力も、ともに発生しないことになる。
【0018】図1ないし図4に示したものは、板ばね1
7を、摩擦材18が通常状態においてシンクロハブ7に
当接するようにしたものであり、板ばね17が開くとシ
ンクロハブ7に当る力が増大するようにしたものである
が、図5に実線で示すようにU字形状の開口部を近付
け、通常状態では摩擦材18がシンクロハブ7に接しな
いようにしてもよい。この場合には、潤滑油の温度が上
昇し、バイメタルである板ばね17が大きく開いたとき
に始めて摩擦材18がシンクロハブ7に接することにな
るように、バイメタルの材料を選定する。
【0019】図6に示すものは本発明に係る板ばね17
の正面であり、図7に示すものはその平面、図8に示す
ものはそのA−A線に沿った断面図である。これらの図
から明らかなように、板ばね17は、バイメタルを円筒
形状に形成すると共に、その一端から切り込み17bを
入れた櫛状に形成し、この櫛状の各片を外方に向けたU
字状に屈曲させて、その先端に摩擦材18を取付けてあ
る。これにより、板ばね17および摩擦材18は一定の
間隔をもって放射状に多数個設けられることになる。図
示するものでは回り止めの爪17aは1個のみが設けら
れているが、2個ないし4個に増やすことも可能であ
る。
【0020】以上説明した実施形態においては、板ばね
17の外周部に形成した爪17aをギヤドッグ13の端
部に形成した溝13bに係合させたが、板ばね17を爪
17aによらずにギヤドッグ13に固定することもでき
る。図9はその場合を示すものであり、ギヤドッグ13
の先端に環状の突状13cを設け、板ばね17をその内
側で保持するようにしている。この実施形態では板ばね
17に爪17aを設けずに済むことになる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
た変速機の打音防止装置であり、シンクロハブに摩擦材
を圧接する板ばねをバイメタルで形成したものであるか
ら、摩擦材のシンクロハブへの圧接を、ギヤ噛合時に打
音が発生し易い二つの条件である低速回転時あるいは潤
滑油の温度が高いときの両方の条件で行うことができ
る。したがってギヤ噛合時の打音発生を効果的に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の要部を示す断面図であ
る。
【図2】図1のものの異なった状態を示す断面図であ
る。
【図3】図1のうちの板ばねと摩擦材の部分のみを示す
一部断面図である。
【図4】図3のものの異なった状態を示す一部断面図で
ある。
【図5】図3のものの変形例を示す一部断面図である。
【図6】本発明に係る板ばねの正面図である。
【図7】図6のものの平面図である。
【図8】図6のもののA−A線に沿った断面図である。
【図9】板ばねの固定構造を変えた実施形態の断面図で
ある。
【図10】手動式変速機のうちの高速段切換え部分を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 入力軸 2 出力軸 7 シンクロハブ 11 ギヤ 13 ギヤドッグ 17 板ばね 17b 切り込み 18 摩擦材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸と一体に回転するシンクロハブ
    と、出力軸に回転自在に取付けられたギヤと一体のギヤ
    ドッグとの間に摩擦材を介装してギヤの打音を消去する
    ようにした変速機の打音防止装置において、前記摩擦材
    に摩擦力を付与する板ばねをU字形状のバイメタルで形
    成し、該板ばねの基部を前記ギヤドッグに取付けたこと
    を特徴とする変速機の打音防止装置。
  2. 【請求項2】 前記バイメタルを円筒形状に形成すると
    共に、その一端から切り込みを入れた櫛状に形成し、該
    櫛状の各片を外方に向けたU字状に屈曲させて、その先
    端に摩擦材を取付けたことを特徴とする請求項1に記載
    の変速機の打音防止装置。
JP8037465A 1996-01-31 1996-01-31 変速機の打音防止装置 Pending JPH09210085A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1238847A2 (de) * 2001-03-09 2002-09-11 DaimlerChrysler AG Kraftfahrzeug-Antriebsstrang
JP2017133587A (ja) * 2016-01-27 2017-08-03 本田技研工業株式会社 変速機の異音低減装置
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